【SS版】最終話かのん「……んん 何かすごく長い夢を見ていた気がする……」
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かのん「ん~ んあ~ 朝かぁ あれぇ なんかすごく長い夢の中にいたような感覚…」
かのん「なんか色んなことしてたような… んんっ うまく思い出せない…」
かのん「てか今って一体いつ…?あれぇ?」
ガチャ
ありあ「おねーちゃん!早く起きなよ!今日は大事な高校入学試験の日でしょー」
かのん「えっ?高校入試?ってことはわたし今中学生ってこと??えっ?」
ありあ「……いくらなんでも寝ぼけ過ぎでしょ」 かのん「いってきまーす!まんまるぅ」
かのん「そっかぁ 今日は入試の日なのか そういえばわたしこの新設校の音楽科目指してたんだっけ」
かのん「くぅー 歌の試験緊張するなぁ ちゃんと歌えるかなぁ」
「でも既に散々人前で歌った気もするんだよね なんだろうこの感覚」 理事長「次、澁谷かのんさん どうぞ」
かのん(うぅ歌うのが怖い… 怖… あれっ?…全然怖くない?)
かのん(なんだろう むしろ歌いたい 聴いてほしい わたしの歌を!)
かのん「大好きさルルル~♪トマトも食べたい~ ハンバーグもいい~ ♪」
理事長「!?」
面接官A「こっこれは素晴らしい!涙が止まりません!」
面接官B「天才だっ!世界に通用する歌だ!」
面接官C「ブラボー!おぉブラボー!」
理事長「澁谷かのんさん 音楽科合格です!」 かのん「おっはよう お母さん ありあ」
ありあ「わぁ おねえちゃんが起こさなくても起きてきた!」
ありあ「おねえちゃんも今日から高校生かぁ しかも音楽科」
母「しかも声楽コースの首席合格よ?母として鼻が高いわ~」
かのん「へへー それほどでも~ あるかも?」 千砂都「うぃーす!」
かのん「あっ ちぃちゃん 音楽科の白制服似合ってるぅ」
千砂都「かのんちゃんもねー 一緒のクラスになれて嬉しいよ」
かのん「だねー じゃ行ってきまーす」
千砂都「またねまんまるぅ」
かのん「あー 高校生活楽しみだなぁ」
千砂都「……」
千砂都「ねぇ かのんちゃん」
かのん「ん?」
千砂都「ううん なんでもない」
かのん「?」 入学式
恋「皆さんご入学おめでとうございます うんたらかんたら」
千砂都「あの子葉月さん この学校の創設者の娘さんなんだって」
かのん「へぇ 同じ音楽科だし仲良くなれるといいな」
恋「では音楽科代表として澁谷かのんさんに歌唱して頂きます 澁谷さんどうぞ」
かのん「はいっ」
千砂都「かのんちゃんすごーい」
かのん「ははは 恥ずかしいから嫌だったんだけどどうしてもって理事長に頼まれてね」
恋「ピアノ伴奏は私葉月恋が努めます」
かのん「大好きさルルル♪トマトも食べたい~」
生徒達「「ワーーー キャーーーー きれいな声ーー」」
千砂都「かのんちゃん… 本当に歌えるようになったんだ…」
???「フンッ…」
??「なんと… スバラシイコエノヒト…」 校庭
「バレー部に入りませんかー!」
「テニス部にー!」
恋「部活の勧誘が盛んですね」
千砂都「新設校だからなんでも最初から始めないとだから大変だよね」
かのん「でも自分達の力だけで何かを始められるってとても素敵なことだと思う」
恋「お二人はもう入る部活は決められてるのですか?」
千砂都「わたしはやっぱダンス部かな」
かのん「えーと、わたしは~ 」 可可「見つけました!スバラシイコエノヒト!」
可可「スクールアイドル部に入りませんか!可可と共にスクールアイドルやりましょう!」
かのん「えっ なになにっ」
恋「……」
可可「あっ 失礼しました わたし唐可可といいます」
可可「上海からスクールアイドルをやるためにこの学校へやってきました」
可可「入学式であなたの歌に大変感動しました!のでぜひ一緒にスクールアイドルを!」 かのん「ちょっ 話が見えないよ~ ちぃちゃん助けて」
千砂都「えっ えーっとぅ」
恋「お待ちなさい 唐可可さんとおっしゃいましたか」
「この学園においてスクールアイドル活動など 一切認められません!!」
恋「ゆえに早々に諦めて他の部活道で邁進して下さい」
可可「えっ…」
恋「行きましょう 澁谷さん 嵐さん」
かのん「は、葉月さん?」 理事長「呼び出してすまないな 澁谷かのん」
かのん「いえ理事長 何かご用でしょうか?」
理事長「あー、葉月恋のことなんだが あの子どんな感じだ?」
かのん「えっ?どんなとは?」
理事長「恋とはあの子の母親の繋がりで少々縁あってな… これでも気にかけてるんだ」
かのん「この学校の創立者の娘さんなんでしたっけ」
理事長「ああ 絵に描いたようなお嬢様育ちで生真面目で世間知らずなところがあるからちょっと心配でな」
かのん「まだ知り合って日が浅いですからなんとも…」
かのん「あっ でもスクールアイドルを異常に憎悪してたような…」
理事長「あぁやっぱりそうか… なるほどなぁ……」
かのん「何か知ってるんですか?」
理事長「いやなぁ… これ内緒だぞ?」
理事長「実はなあいつの母親が高校生だった頃に今でいうスクールアイドルやっててな…
~~中略~~
で、その記録活動のアルバムやらなんやらは旧校舎の部室の箱に閉まってあったかな」
かのん「そうだったんですね」
理事長「いいかぁ?くれぐれも秘密だぞ…」 かのん「あった!きっとここだよ葉月さん」
恋「学校アイドル部…」
ガサゴソ
かのん「あっ もしかしてこの箱かな?鍵さしてみて」
恋「……」ガチャ
かのん「開いた!」
恋「こっ、これは……」
恋「ううう お母様…… お母様…… ッッ!」
かのん「よかったね 葉月さん」
恋「はいっ 私決めました!入る部活を!」 恋「先日は大変申し訳ありませんでした 唐可可さん」
恋「もしよろしければ私も一緒にスクールアイドルやらせて頂けませんか?」
可可「あぇぇ どうしてこうなったのかは分かりませんが…」
可可「大歓迎です!ぜひ一緒にやりましょう!私のことは可可とお呼び下さい!」
恋「はい可可さん では私も恋と」
可可「ではレンレン!」
恋「あら まぁ ふふふ」 前世の記憶で無双するんじゃなくて理事長がまともに仕事してるだけで草 レンレンとクゥクゥのほのぼのスクールアイドル部最高か? かのんちゃんがんばえー
ついでに恋ちゃんもがんばえー 恋「澁谷さんと嵐さんもご一緒にやりませんか?スクールアイドル」
可可「そうです!やりましょうよ!スバラシイコエノヒト!」
かのん「私はいいよー そんなガラじゃないし」
可可「えぇーー」
千砂都「わたしもかのんちゃんがやらないなら」
かのん「えー ちぃちゃん私次第?」
千砂都「ふふ でもダンスのアドバイスとかできることは協力するから!」
かのん「あっ わたしも歌とか曲作りなら協力できるかも」
可可「多謝デス!」
恋「ではスクールアイドル部本格始動ですね」 4人集まるの早いな
3番目に加入者したすみれが最後か かのん「とうとう今日が2人の初ライブの日だね」
可可「はいです 代々木で行われるスクールアイドルの大会に飛び入り参加できました」
恋「この数週間可可さんとみっちり練習しましたのでその成果をぶつけられるのがとても楽しみです」
千砂都「可可ちゃんも最初はどうなることかってぐらい体力なかったけど本当よく頑張ったよ」
可可「千砂都さんの鬼のような練習メニューのおかげです」
恋「そしてかのんさんの協力もあり完成したこの曲 Huge stars…」
可可「大きな光りになれるようにと願いを込めました」
かのん「うん 今の2人ならきっと優勝だって狙えるよ!」
可可「ところがそうもいかないのです あのサニパ様がエントリーしてるのですから」
千砂都「あ~ サニーパッション?既に大人気グループなんだっけ」
かのん「まぁまぁ 最初のライブなんだし肩の力を抜いて楽しんできなよ!恋ちゃん!可可ちゃん!」 何が酷いって葉月事変は恋マッマの遺言よりも恋の現況優先して理事長が事情匂わせておけばああはならなかったんよな 千砂都「あっ 次2人の出番だよ」
千砂都かのん「せーのっ クーーーー レーーーーン !!」
バシッ
かのん「あれっ 照明が落ちたよ!?真っ暗!」
千砂都「なっ なんでえ??2人とも大丈夫かなっ??」
可可「ど、どうしたんでしょう??レンレン どっ、どうすれば??」
恋「大丈夫 落ち着いて 可可さん」
恋「どんな時でも私たちならきっと歌えます!」
可可「レンレン…」
千砂都「かのんちゃんっ これ!」
かのん「うんっ!光らせよう!」
恋「駆け抜けるシューティングスターー」
可可「追いかけて星になるーー」
「煌めけーーーー」 かのん(すごい……ライブってこんなにすごいんだ)
??「しゅごい… うぐっ… しゅごい……」
かのん(隣の子あんなに感動して泣いてる… 私の通ってた外苑西中の制服だ…)
かのん「ちぃちゃん すごいね ライブって スクールアイドルって」
かのん「こんなにも人の心を動かせるんだ!」
かのん「ちぃちゃん わたしもやりたい!スクールアイドル!」
千砂都「かのんちゃん…」
千砂都「おっけー 私たちもやろうよ!」 摩央「どう?悠奈 美味しそうなグループいた?」
悠奈「ん~ 今回はちょっといなかったかなぁ摩央 中々惜しい子達はいたけどね」
摩央「そう 残念ね せっかく足を運んだのに」
悠奈「ラブライブが始まればもっと面白い子達が出てくると思うよ? パァ~」
可可「可可達は4位でしたかぁ~」
恋「ベストは尽くせたと思うのですがやはりそう甘くはありませんでしたね…」
かのん「ううん!!初出場で12組中4位なんだから大健闘だよ!すごいすごい!」
千砂都「サニパが一位は当然なんだから実質3位だよ!」
かのん「でさぁ 2人のライブ見てたら私達もやりたくなっちゃった」
かのん「一緒にやっていいかな?スクールアイドル!」
恋「かのんさん」
可可「かのんさん」
千砂都「ちぃちゃんもね!」
恋「千砂都さん」
可可「千砂都さん」
可可「すごいです!これで4人になりました!しかも超強力なこのお二人…!」
恋「はい!もう負ける気がしません!」 もしかしてすみれがいないからクゥクゥが口悪くないのか 自然にクーカー消滅させてぐぬぬ顔回避してるちぃちゃん
知ってて誘導したなら策士だな 停電はしてるからアシフトイヒトの仕業でしょ
というかこの辺あんまりすみれ加入に関係ないんじゃなかったっけ すみれはグソクムシをスマホで見てればフラグが勝手に立つ スパスタRTAは草
ここからどう進んでくのか楽しみ 可可「今日は練習の帰りに原宿でクレープを食べにいきませんか?」
千砂都「いいねぇ 竹下通りに新しいお店がオープンしたんでしょ」
かのん「いこーいこー! ん?恋ちゃんどうしたの?ちょっと涙目になって」
恋「わたくしこれまで学校帰りに皆さんで買い食いするなど一度もしたことなくて… ずっと憧れてたんです 嬉しい…」
かのん「あはは そうなんだ これからはいっぱいしようね」
~竹下通り~
千砂都「うんー クレープ美味しい♪」
かのん「ねぇ あの制服の子」
恋「うちの生徒ですね さっきから往来を行ったり来たり キョロキョロして何をしているでしょうか」
可可「あー あの人は可可と同じクラスの平安名さんですよ」
可可「教室でもいつも一人でいて 可可もほとんど話をしたことがありません」 この展開だと神津島編はばっさりカットになってしまうのか? すみれ「今日も全くスカウトの声かけられないわねぇ…」
すみれ「こんなカリスマギャラクシーな才能を持つわたしが目に止まらないなんて節穴ったら節穴よ!」
恋「あの~」
すみれ「ハッ はい!わたし平安名すみれといいまぁす!そう、あのすみれでえす!」
恋「は、はぁ…」
すみれ「ってあれ… スカウトじゃない…?」(確かこの人うちの学校の…)
可可「何をしてるですか?平安名さん」
すみれ(こっちの子は同じクラスの…)
すみれ「な、なにって」
恋「先程からうろうろされてるのをお見かけしてもしや何かお困りなのでは?と思いお声をかけさせて頂いたのですが」 すみれ(げっ 見られてた?!)
すみれ「た、ただの散歩ったら散歩よ~ ご心配なくぅ~ ははは」
恋「そうですか それならいいのですが」
学生A「あっ あのぉ!こないだ代々木でライブされてたスクールアイドルのお2人ですよね?!」
可可「ハイ、そうです!」
学生B「Huge starsすごくよかったです!ファンになりました!」
恋「まあ!ありがとうございます!」
すみれ(そういえばこの2人、わたしが電源ケーブル引っ掛けた時にステージにいた…)
すみれ(もうファンがついてるの?)
すみれ(スクールアイドルってそんなに人気あるのね)
すみれ(………)
すみれ(よし!これったらこれよ!) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています