メイ「書き方相談」
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四季「メイはもう書いた?」
メイ「なにがだ?」
四季「プロフィール」
メイ「ああ、もうとっくに提出したぞ」 四季「仕事が早い」
メイ「こういうのは勢いが肝心だからな。思いつくまま、バーっと書けばいいんだ」
四季「もしかして、前々から考えてたとか」
メイ「…で、お前はまだ書いてないのか?」 四季「前々から考えてたとか」
メイ「二度も言うな!いいだろ、別に」
四季「どんなの書いたの?」
メイ「どんなのって、そのうちわかるだろ」 四季「見せて」
メイ「嫌だ」
四季「どうして」
メイ「よく言うだろ、宿題は自分でやりなさいってな」 四季「メイがいじわるするって先輩たちに言い付けてくる」
メイ「思い通りにならないからって、そういうのはよくないぞ」
四季「むぅ、もう勉強教えてあげない」
メイ「なっ、ずるいぞ、それとこれとは話が別だろ」 四季「高校の授業は難しい。特に理系は中学とは比べ物にならない。私なら基礎から応用まで教えられる」
メイ「…」
四季「メイにとっても悪い条件じゃない。どう?」
メイ「ちっ…約束だぞ。ほら、こんな感じだ」 四季「ありがとう。ふむ…」
メイ「本人の前なんだから、あんまりまじまじと見るなよ」
四季「…なるほど、91パーセント」
メイ「は?何がだ?」 四季「私の想定との一致割合」
メイ「おい、勝手に変な楽しみ方するんじゃねぇ」
四季「まだまだ読みが浅かった。私としたことが」
メイ「いや、91パーセントってよっぽどだと思うが」 四季「メイは猫やパフェが好き」
メイ「悪いかよ。あ、可愛いは禁止な」
四季「えっ、どうして」
メイ「どうしてもだ。その、調子狂うんだよ」 四季「可愛いのに」
メイ「あんまり言うなら、プロフィール修正してくるぞ」
四季「気をつける」
メイ「よろしい。で、どうだ?書けそうか?」 四季「なんとか」
メイ「それはなによりだ。宿題とか、頼むぞ」
四季「もちつもたれつ」
メイ「うっし」 四季「一つ質問してもいい?」
メイ「ああ、なんだ?」
四季「スクールアイドルとして、プロフィールに書いた方がいいこと、書かない方がいいことってある?」
メイ「はぁ、まあ考え方次第だと思うが」 四季「そう」
メイ「…いいんじゃねぇか?」
四季「ん?」
メイ「別に、好きなものにクワガタとか蝶々とか書いたってさ」 四季「!」
メイ「自分のことを伝えるって、四季は苦手かもしれないけど、好きなんだろ。余計なこと考えずに堂々としてればいい。私は、それでいいと思う」
四季「…メイが言うと説得力がある」
メイ「あははっ、褒め言葉として受け取ってやるよ」 四季「本当。とても参考になった」
メイ「おう。で、どうするんだ」
四季「私は猫やパフェが好きって書く」
メイ「待て」 四季「なに?」
メイ「なに、じゃねーよ。今まで話してきたこと完全無視してんじゃねぇか」
四季「好きなら堂々としていろって言ったのはメイ」
メイ「そりゃ言ったけど、これはおかしいだろ。こういう言い方もなんだけど、私の好きなものだからって書こうとしてるだろ、お前」 四季「だって、好きだし」
メイ「マジかよ、初耳だぞ」
四季「正確には、猫やパフェに目をキラキラさせてるメイを見るのが好き」
メイ「なっ…し、しねぇよ、目をキラキラなんて!」 四季「そうなの?」
メイ「そうだ。そんなこと、あり得ない」
四季「そう…ところで、メイが気に入りそうなお店を見つけた」
メイ「うん?」 四季「看板娘ならぬ、看板猫がいる喫茶店。名物はパフェ」
メイ「!」
四季「画像もある。ほら」
メイ「わ…!」 四季「行く?」
メイ「…ん」
四季「ふふっ。メイ、可愛い」
メイ「言うな、禁止だって言ってんだろ」 ……………………………………
後日、部室――
千砂都「…ぬあっ!?」
恋「千砂都さん、スクールアイドルが出してはいけない声が出てますよ」
千砂都「いや、四季ちゃんが提出してくれたプロフィール見たらさ、びっくりしちゃって…」
恋「プロフィールくらいで、そうそう驚くようなことなんてないでしょう…ぬあっ」
千砂都「恋ちゃん、生徒会長が出しちゃダメな声が出てるよ」 こんなん見せつけられたらちぃちゃんも黙ってはいられまいて 良かった乙
てっきりもろちんを指摘されて恥ずかしがる内容かと思った… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています