栞子「ランジュにはドスケベの適性があります」ランジュ「ラッ!?」
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代行ありがとうございました
ランジュ「ごめんなさい栞子……その……」
栞子「ですから、ランジュにはドスケベの適性が」
ランジュ「それよそれ!! どうしたの!? なにか悪いものでも食べたの!?」
栞子「お昼は学食の鰯カレーライスでしたが、それが何か?」
ランジュ「アイエエエ!! 日本の食文化コワイ!!」
ランジュ「じゃなくて!! その……///」
栞子「ドスケベという言葉の意味ですか? まず「ド」というのは「超弩級」のド、いわゆるドレッドノート級からくる言葉ですね。それでスケベというのは」
ランジュ「ストップ!! 请停止!!」 栞子「まあ、あれやこれやは置いといて」
ランジュ「はぁ……はぁ……アナタ、私が居ない間に何があったの?」
栞子「私の使命は、その人の持つ適性を伸ばしてあげることです」
ランジュ「え、ええ」
栞子「そっと触れ、時には爪先で引っ掻くように、時に激しく扱き上げ、全体を優しく包み込みながらも上下に絞り上げるようにして、適性をより大きく育て――」
ランジュ「その手の動きをやめなさい!!!! アナタの言う適性が、なんだか違った意味に聴こえるわ!!!」
栞子「はて。具体的には何に見えるのでしょうか。漫然としすぎていて理解しかねますので、そうですね……カタカナ3文字くらいに圧縮して教示してもらえないでしょうか?」
ランジュ「指定が具体的すぎる!!!!」 栞子「まあ、その適性を伸ばすことはランジュ。貴女のファンを増やすことにも繋がるはずですよ」
ランジュ「そ、そうかしら……?」
栞子「ちょうど今からゲリラライブですよね? そこで一つ工夫を加えるだけで、今まで以上のエモーションを与えられるはずです」
ランジュ「ん……まあ、栞子がそこまで言うなら……」
栞子「では、まず衣装に着替えてください」
ランジュ「はーい」 〜間〜
ランジュ「ほら。着替えたわよ」
栞子「ええ。では、その上に更にサウナスーツを着込んで、体育館を10周してください」
ランジュ「ラ!? 今からライブなのよ!?」
栞子「はい。だからこそです」
ランジュ「ライブの前にそんなガッツリ体力消耗してどうするのよ! それに、なんでサウナスーツ!? 汗だくになっちゃうじゃない!!」
栞子「それが目的だからです。さ、時間もありません。ちゃっちゃと始めてください」
ランジュ「ら、ラァ〜〜〜〜〜ッ!?」
栞子「え? もしかして、ランジュはそんなこともできないのでしょうか? だとしたら申し訳ありません。私の適性を見抜く力も衰えてしまったようです」
ランジュ「やってやるわよ!! 〜10周後〜
ランジュ「ぜぇ……ぜぇ……」
栞子「? おや、10周ごときでもうバテたのですか? ランジュらしくありませんね」
ランジュ「つ、疲れてなんてないわ!! でも、汗だくで気持ち悪い……」
栞子「でしょうね。では、行きますよ」
ランジュ「もー、時間ギリギリ………って、どこ行くの?」
栞子「どこって、ライブ会場ですが?」
ランジュ「ラ!? こんな姿で出られるはずないでしょ!!」
栞子「こんな姿とは?」
ランジュ「そりゃ、あ、汗でべたべただし……服も少し、ちょっと張り付いてて……」
栞子「それがいいんです」
ランジュ「ラ?」 栞子「汗で張り付いた髪。張り付いて顕になったボディライン。太ももから滴るしずく。うっすら透けた肌着」
栞子「それこそが、ランジュ。貴女を更なるドスケベ系スクールアイドルの高みへと……」
ランジュ「だからドスケベ系スクールアイドルって何よ!?」
栞子「別にいいんですよ? でも、今からライブに遅刻してしまえばファンの皆様はさぞかし悲しむことでしょう」
ランジュ「そ、そんなことは出来ないわ!! ファンは裏切れないもの!!」
栞子「では、さっさとステージに上がってください。ほら、早く」
ランジュ「わ、わかったわよ!! そうよ! 汗をかいてても、ランジュはスーパースクールアイドルなんだから!! 無問題ラ!」 〜ライブ後〜
ランジュ「谢谢你今天精彩的欢呼(今日も応援ありがとうね!)!」
\キャー!/
\キャー!/
ランジュ「ばいばい!」
\キャー!/
\キャー!/
ランジュ「ふぅ………」
栞子「お疲れ様です、ランジュ。はい、お水です」
ランジュ「ありがとう栞子。どうだったかしら? ランジュのスーパーライブは!」
栞子「ええ。普段以上にドスケベでしたよ」
ランジュ「ブーーッ!!」 栞子「ポーズを決める度に飛び散る汗。事前に体力を消耗したことで、普段よりも紅潮した頬に荒い吐息」
栞子「あ、気づいてました? 最前列の子。ランジュの太ももに滴るしずくから目が離せなかったみたいですよ」
ランジュ「ラァッ!?」
栞子「やはり私の見立ては間違っていませんでした。貴女のそのドスケベステージ、しかと目に納めさせていただきました」
ランジュ「ちょっ、そんなっ、ら、ランジュは……」
栞子「? 誇っていいのですよ?」
ランジュ「〜〜〜ッ!!」/////
ランジュ「もう帰る!!! 明天见!!」 〜翌日のゲリラライブ後〜
ランジュ「今日もランジュに魅了されちゃったかしら!?」
\キャー!/
\キャー!/
ランジュ「ふっ……」
ランジュ「………」
ランジュ(………あれ)
ランジュ(………なんだろ)
ランジュ(………なんだか、物足りない) 栞子「? どうしましたランジュ。どこか浮かない顔をしていますが」
ランジュ「そ、そんなことないわよ!! ランジュのパフォーマンスは、日々進化してるのだから!!」
栞子「そうですか。それで、明日もまたライブですか? 精が出ますね。あ、これはいやらしい意味ではありませんよ」
ランジュ「その注釈はいらなかったわよね?」
栞子「ドスケベなランジュのことですから、釘刺しておこうと思いまして」
ランジュ「幼なじみからの当たりが強いラ……」
ランジュ(…………ドスケベ)
ランジュ(………昨日と、今日のライブの違い)
ランジュ(この、物足りなさの正体って………) 〜更に翌日のライブ〜
栞子「さて。準備はいいですか」
ランジュ「ええ。大丈夫よ」
栞子「………ん、すみません」
ランジュ「?」
栞子「生徒会から電話が……はい。三船です。はい。はい」
栞子「ランジュ、すみません。急用が入ったので、少し外します」
ランジュ「無問題ラ。後は、今日も観客の皆をランジュの虜にするだけなのだから!」
栞子「ええ。用事が終わり次第また来ますから」
ランジュ「はいはーい」
ランジュ「…………」
ランジュ「………行っちゃった」 ランジュ(………今から、10周する時間はないわよね)
ランジュ(………どうしたら、あの)
ランジュ(”あの時”の高揚感を………)
ランジュ(……………!)
ランジュ(…………そう、だ)
ランジュ(………)
ランジュ「…………ゴクリ」
シュルッ………パサッ
ランジュ(…………だ、大丈夫)
ランジュ(………い、いつもどおりのライブをするだけなんだから…) 〜ライブ〜
ランジュ「もっとAddictedに Intoxicatedに!」
\キャー!/
\キャー!/
観客「ねえ、なんだか、今日のランジュちゃん」
観客「うん……なんていうんだろ。こう、煽情的っていうか……」
観客「いつもと、なんか違う表情っていうのかな……」
観客「あれ、あんな脚上げるような振り付けあったっけ?」
観客「ニューバージョンなのかな?」
ランジュ(…………ゾクッ)
ランジュ(どうしよう……ランジュ、視られてるわ……!) ランジュ(あそこがスースーする……なのに、すごく熱くなってて……)
ランジュ(どうしよう……こんなターンして、うっかり見えちゃったら……)
ランジュ(バレた? バレてない?)
ランジュ(やだ……心臓、すごくドキドキ言ってる……)
ランジュ(………みんなは気づいてるのかしら)
ランジュ(私が今……下着をつけてないって……)
ランジュ(こんなこと、ファンに夢を与えるアイドルがしちゃいけないことなのに……)
ランジュ(でも……だめなの)
ランジュ(この昂りを……トキメキを、抑えきれないの!) \キャー!/
\キャー!/
ランジュ「はあ……はぁ……再見!!」
\キャー!/
\キャー!/
ランジュ(早く……! 早く舞台裏に!) 栞子「おかえりなさい、ランジュ」
ランジュ「し、栞子!?」
栞子「その分だと、今日のライブはうまく行ったみたいですね」
ランジュ「え、ええ!! ランジュのライブは、常に完璧なんだから!!」
ランジュ「さ、帰りましょ」
栞子「あ、ランジュ」
ランジュ「?」
栞子「大事な物、忘れてますよ」
ランジュ「―――――――あ」 栞子「まさか、ノーパンのまま帰るつもりだったんですか?」
ランジュ「ち、違っ!! そ、それはっ!!」
栞子「驚きましたよ。舞台裏に無造作に置いてあるんですから」
ランジュ「か、返して頂戴!!」
栞子「ええ。もちろん、お返ししますよ」
栞子「でも、今そのまま穿いていいんですか?」
ランジュ「ど、どういう………」
栞子「………」
ランジュ「し、栞子……?」
クチュ ランジュ「ひゃうっ!!」
栞子「こんな状態でライブしてたんですか?」クチュッ
栞子「最前列の子、実は気づいていたんじゃないですか?」クチュ
ランジュ「そ、そんな……!」
栞子「……おや。締め付けが強くなりましたね」クチュッ
ランジュ「んっ……ふっ……ぅっ……///」
栞子「まあ、透明ですからね。太ももを伝う液が汗か愛液なんて、傍から視ていてはわからないでしょう」ペロッ
ランジュ「あっ……栞、こっ……!!」
栞子「やはり、私の見立てに間違いはありませんでしたね」 栞子「ランジュ。貴女には――――私を誘惑する適性があります」
おしまい。 おつ
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