メイ「一目でいいから会いたいな」
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恋「ワン!ツー!スリー!フォー!」
恋「はい!決め!」
Liella「じゃーん!」
恋「はいっ形になってきましたね。今日はこれくらいにして帰るとしましょう」
Liella「はーい!」
夏美「改めて思うんですの!スクールアイドルってこんなしんどいものですの!?」
可可「本当デス!かのーん!可可は疲れて棒が足になりマシタ!」
かのん「それを言うなら足が棒ね」
きな子「棒が足になったらホラーじゃないっすか!」
四季「……メイ。帰ろ」
メイ「お、おう!?かいろーぜ!?」
すみれ「かいろー」
可可「かいろー」
千砂都「かいろー」
メイ「黙ってくれませんかね!?先輩方?」
メイ「さっきまで黙ってたと思ったら!」
四季「……」 帰り道
可可「きな子!今日こそレンレンと3人で千砂都の作るたこ焼きをやっつけます!」
きな子「うっす!!じゃが焼きだろうがたこ焼きだろうがどんとこいっす!」
恋「なんか私まで巻き込まれてるんですが」
千砂都「ふふっ私のわんこたこ焼きにかなうかな?」
すみれ「夏美、今度の動画のことだけど」
夏美「んー、かのん先輩と歌ってみたコラボをするといいと思いますの」
かのん「え、私もなんか巻き込まれてるんだけど」
かのん「あ、四季ちゃんとメイちゃんも気をつけて帰ってね」
メイ「はーい、お疲れ様です」
四季「お疲れ様です」 四季「ねぇ、メイ」
メイ「ん?」
四季「私に何か隠してない?」
メイ「ふぇえ!?ないない!!」
四季「……自分で言うのもアレかもだけど、好きなものはメイ。あなたよ」
四季「あなたの変化くらいお手のもの」
四季「例え髪の毛を0.1ミリ切ってようと気づいて見せる」
メイ「ひっ」
四季「……冗談よ」
メイ「……冗談に見えないんだけど」
四季「話を流さない」
メイ「……」
メイ「本当に何でもないってば」
四季「そっ。今は言うつもり無いのね」
四季「なら諦める。“今は”、ね?」
メイ「……」 メイ家
メイ「言えるはずないだろーが」
手紙「初めまして、私− −−−ですっ」
手紙「この手紙がまさか11年後のあなたの元へ届いてるなんて」
手紙「ふふっ小説みたい」
メイ「手紙がタイムスリップをして文通をしてるなんて……」
メイ「その相手に……恋してるなんてッッ!!」
メイ母「メイちゃーん!晩御飯よ〜」
メイ「う、うん!ママ!今行く!」
メイ「ご飯食べたら返事、書こうかな」 数日後
恋「ワン!ツー!スリー!フォー!」
恋「メイさん!ワンテンポ遅いです!」
メイ「はい!」
恋「今度は早いです!」
メイ「すみませんッ」
恋「……今日はやめです」
メイ「どうして!私はまだやれます!」
四季「……」
すみれ「本当にやれるの?」
メイ「そんなの!」
すみれ「本当に?」
メイ「ッッ!!」
きな子「はわわっ……」アセアセ
可可「グソク……すみれ。あまり強い言い方はいけマセン」
すみれ「……悪かったわ。でもね、今のメイは練習に身が入ってない」 すみれ「スランプとかならまだしも、今のメイはそんなんじゃないでしょ」
かのん「すみれちゃん……」
夏美「……かのん先輩、少し一年生で時間が欲しいんですの」
千砂都「夏美ちゃん……?」
かのん「……どうして?」
夏美「同じ一年生の方が話しやすい内容もあると思いますの」
夏美「それに!何かあったらこのオニナッツがガツーンとぶっとましますの!」
恋「ぶっ飛ばしたらダメですよ!?」
きな子「見かけによらずワイルド!」
夏美「……冗談ですの!」
きな子「絶対今の間、本気でやろうとしてたっす!」 部室
かのん『そうだね、私たちは屋上で練習してるから一年生は部室でミーティングね」
可可『ゆっくり話して来なさいデス!」
千砂都『まるっと解決できたらいいね!」
すみれ『ふんっ!」
恋『あらあら、すみれさんは素直じゃありませんね』
すみれ『うるさい!』
きな子「と言うことがあって戻ってきたけど」
夏美「回想が長いですの〜」
四季「……漫才してる場合じゃない」
きななっつ「漫才してない!(ですの!)」 夏美「それより!問題は最近のメイですの!」
きな子「そうそう!私たちに隠し事はなしだよ!」
夏美「ところで『〜っす』って口調は?」
きな子「なまらどうでもいいよ、敬語みたいなもんだよ」
四季「でも、最近メイがおかしいのは私も思う」
メイ「うっ」
夏美「このオニナッツに隠し事をしようなんぞ!一億と2000年早いですの!」
メイ「どっかで聞いたことが……」
メイ「そらに隠し事なんて……」
四季「そろそろ見過ごせない。私は前にも忠告したはず」 メイ「はぁ……わかった。話すよ」
きななっつ「ほんとー!?(ですの!?)」
メイ「そうでもしなきゃ解放してくれないだろ!」
ーー間ーー
きななつしき「昔の人と文通してる!?」
メイ「昔の人って言っても11年前だがな」
四季「……これがもし本当なら、科学でも証明できない……」
夏美「LTubeではそう言う寸劇みたいなのはあるにはあるけど、リアルでは聞いたことがありませんの」
きな子「東京ってすごいなぁ」
メイ「1人だけ語彙力の低下がすごいけど」
メイ「信じてくれるのか?」
四季「それは当たり前。好きな人のことを信じなくてどうするの」
夏美「そうですの!せっかくの同期なんですの、友情はマニーに換算できないですの!」
きな子「こんな田舎者の私にも仲良くしてくれるメイちゃんのことだもん。信じるよ」
メイ「みんな……!」
メイ「本当にありがとうっ」 四季「感動シーンに水を差すところ悪いんだけど」
四季「肝心なのは文通相手に恋してるってとこ」
きな子「あ〜っ」チラッ
夏美「そーいえば」チラッ
メイ「……」カァァァ
四季「可愛い」
きな子「可愛い」
夏美「可愛い」
メイ「うるせーよ!」 メイ「はぁ……文通をしてる相手に恋してる時点で結構やばいのに」
メイ「時代が違うなんて……」
夏美「はぁー、そんな調子じゃ米女の名が廃りますの!」
きな子「米女メイだけに?」
夏美「そこ!だまらっしゃい!ですの!」
夏美「メイはそんなうじうじするタイプじゃないですの!」
メイ「夏美……」
夏美「ガツーンって当たって砕けろ!ですの〜!!!」
四季「夏美、落ち着いて」
きな子「そうだよっそれに当たる相手も連絡が取れない可能性大なんだから」
夏美「そう!そこなんですの!」 夏美「過去から現在へ、現在から過去へ行くにはかなり不可思議!」
夏美「現代にタイムマシン的なタイムカプセルがあるならまだしも、今はない」
夏美「なのに、それができている」
夏美「なら、別の理由があるはずですの」
四季「別の理由?」
夏美「……これから話す内容は科学部の四季にとって考え難い話ですの」
四季「構わない。現に、今起きてることが考え難い」
夏美「うーん、私も今聞いたばかりで混乱してるからすごく端的に話しちゃうと」
夏美「いわゆるパラレルワールドに届いてるんじゃありませんの?」
四季「パラレルワールド?」 夏美「はい、パラレルワールドっていうのは結構何でもありなんですの」
夏美「極端な話、もしかするとどこかに科学が想像の世界で魔法が使える世界があるかもしれないってことですの」
きな子「それドラえ○んの映画で見た!」
四季「も○もボックスで魔法の世界と行き来する話よね」
メイ「見たことないんだけど」
きな子「結構いい映画だから見た方がいいよ、ド○ちゃんだけど」
夏美「ド○えもんの話は置いといて、パラレルワールドに届いてるなら11年前の人と文通が出来ても不思議ではないですの!」
夏美「というか、文通できてる時点で不思議だからこれが一番手っ取り早く文通できる方法だと思いますの!」
メイ「確かに一理ある」
四季「……あるのかな」 夏美「でも仮にパラレルワールド、もとい異世界だとして、会いたいのであれば会う方法はないですの」
四季「そうなの?」
きな子「ネットにゴロゴロ転がってそうだけど」
メイ「エレベーターの話とか私知ってるぞ」
夏美「そんなのデマに決まってますの!」
夏美「本当だとして、好きな人のいる時代に行けるとは限りませんの!」
きな子「え、好きな人のいる時代に行くとしたら途方もなさすぎない?」
四季「私たちがおばあちゃんになっちゃう」
メイ「あの時言えなくて後悔したから孫ちゃんは好きな人できたら伝えるんじゃぞーってね」
きな子「やーん!私そういう感動系弱いの!!」
四季「神回確定、ってやつね」
夏美「あーのーねー!ふざけてる場合じゃありませんの!特にメイがふざけちゃダメですの!」
メイ「ごめんごめん、悪かった」
メイ「でも、願いが叶うなら」
メイ「一目でいいから会いたいな」
メイ「好きだから……」 きな子「メイちゃん……」
四季「……メイ」
夏美「……とりあえず、今日は練習に戻って後日出来そうなことを考えますの」
夏美「くれぐれも、メイは手紙の既読スルーはやめるんですの〜」バイバーイ
メイ「しないしない、するわけないだろ」
メイ「てか『ですの』便利だな」
きな子「じゃあ、私こっちだから、夏美ちゃんも四季ちゃんも、メイちゃんも気をつけてね!」
メイ「じゃあなー」
四季「またね、夏美。きな子。」
四季「……」トコトコ
メイ「……」トコトコ
四季「……話してくれてありがと、メイ」ピタッ
メイ「四季……」 四季「私、そういう意味ではメイのこと好きになったことないからわかんないけど」
四季「……なんて言えばいいかわかんない。そうね、親友としてすごく応援してる」カァ
メイ「四季!」
メイ「可愛い〜」ニッコォ
四季「!?」
メイ「」
四季「え、何今の」
四季「今の顔見たことないんだけど」
メイ「いや、その」
四季「……まるで、子犬を見てるような」
メイ「ちが、ちがくて!」
四季「もう一回今の顔して」
メイ「誰か助けてー!!」
四季「誰も助けなーい」 ーーー
夏美「一個も手がかりが見つかりませんのー!」
四季「科学部の資料も見てみたけど、こんな非現実的なこと載ってなかった」
きな子「すみれ先輩の神社にも無理言って資料探したけどなかったよ」
きな子「おかげてすみれ先輩からはおかしな子を見る目で見られたけど」
メイ「みんな、ありがとう」
メイ「私の方でも手紙が送られる瞬間とか見ようと頑張ったんだけど目眩とかで無理だった」
夏美「あ、じゃあ一年生だけのLINEグループ作りますの!」
夏美「その方が情報交換する時楽ですの!」
メイ「いいんじゃないか?
夏美「じゃーあー」
メイ・きな子・四季のケータイ「LINEグループ『オニナッツと愉快な仲間たち』に招待されましたの」
メイ「おい」 夏美「ん?どうしたんですの?」
メイ「愉快な仲間たちってなんだ」
四季「むしろ夏美の方が愉快でしょ」
きな子「そーだそーだ!」
四季「きな子もなかなか愉快だけど」
きな子「えぇ!?」
夏美「もーじゃあ名前変えるんですのー」
LINEグループ「しきめなっつ」
メイ「夏美の主張でかいな!」
夏美「文句が多いですの!」
メイ「普通にLiella一年生でいいだろ!」
夏美「そんなの面白くないですのー!」
四季「面白さを求めてない」 夏美「えぇ〜」
メイ「な・つ・み?」
夏美「はーい……」
四季「なんか不服そう」
きな子「まぁまぁ。そこら辺にして今日は帰ろっか?」
メイ「そうしよう」
四季「グループに入るの……Liella以外だと初めてかも……」ブツブツ
きな子「四季ちゃん?どうしたの?」
四季「な、なんでもない」 今日の書き溜めはここまでなんで続きは明日になるです ちなみに、元ネタはYOASOBIの「大正浪漫」です
曲しか知らないですが ちなみにLiella一年生はほぼ情報がないのでほぼ想像です ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています