歩夢「静かに!」ガバッ せつ菜「むー!!!!」
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歩夢「あっ、2人が行っちゃう!」パッ
せつ菜「ぷはっ…ちょ、歩夢さん!?」
…
せつ菜「2人を追うんですね」
歩夢「うん」
せつ菜「なんだか楽しいですね!」
歩夢「そうだね」
歩夢(わたしは気が気でないよ…) 歩夢(寝不足だって言ってた侑ちゃんが、お出かけしてるなんて)
歩夢(しかもしずくちゃんと…)
歩夢(どうして…)
歩夢(…)
歩夢(なんだか手のひらが湿ってる)
歩夢(…もしかして、せつ菜ちゃんの口を塞いだ時によだれついたのかな) 歩夢「…」
歩夢「……」
歩夢「………」
歩夢「…」
歩夢「…」クンクン
歩夢(くっさぁ…♡) 歩夢(少し時間が経ったからかな)
歩夢(すっぱい臭いがする…)クンクン
歩夢(…くっさぁ♡)スースー
せつ菜「匂いますか?」
歩夢「へっ!!??」
せつ菜「なんか変な匂いでもしますか?」
歩夢「ええ!??!」
歩夢(ま、まさかせつ菜ちゃん、わたしがせつ菜ちゃんのよだれの匂いを嗅いでることに…!?)
せつ菜「いつも通りの電車の匂いですけど」クンクン
歩夢「…」
歩夢「…」ホッ 歩夢「あ、匂いが気になってるわけじゃなくて、鼻がムズムズするなって」
せつ菜「花粉ですか?」
歩夢「多分」
せつ菜「電車の中にいても辛いんですね」
歩夢「う、うん」
せつ菜「ティッシュ持ってきてるので、いつでも言ってくださいね!」
歩夢「うん、ありがとう♪」
歩夢(うう…せつ菜ちゃんの無邪気な笑顔が辛い…) …
せつ菜「結局4人になりましたね!」
しずく「歩夢さんとせつ菜さんのことで相談があったので、むしろ好都合かもしれません」
侑「ちょうど4人まで入れるチケットもあるし、ある意味ラッキーかも!」
歩夢「…」クンクン
侑「歩夢?」
歩夢(…匂い、消えちゃった)
侑「歩夢!」
歩夢「うひゃあっ!?」 侑「どうしたの?」
歩夢「な、なんでもないよ!!」
侑「手で顔覆っちゃってさ、ビジュアル系に目覚めたの?」
歩夢「違うよ~!!」
しずく「ビジュアル系な歩夢さん…いいかもしれません」
歩夢「しずくちゃんまで~!!も~!!!」
せつ菜「…」 …
侑「しずくちゃんコーヒーカップ回しすぎだよぉ…」
しずく「ごめんなさい…はしゃいでしまって…」
侑「はしゃぐしずくちゃんも可愛いyo…」
しずく「あはは…」
歩夢「うえ…目が回る…」
せつ菜「…歩夢さん」チョンチョン
歩夢「どうしたの…」
せつ菜「…少し、お話をしましょう」
歩夢「え?」 歩夢「2人とも、お水買ってくるね」
侑「ええ…そんな、悪いよ」
しずく「そうですよ…」
歩夢「ううん、大丈夫」
せつ菜「お2人はもう少し休んでてください!」
侑「じゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな…」
しずく「はい…」
歩夢「うん!」
せつ菜「では、すぐに戻ってきますね!」
… 歩夢「それで、話って…?」
せつ菜「…歩夢さん、本当に大丈夫ですか?」
歩夢「え?」
せつ菜「ずっと鼻を気にされているようですが」
歩夢「あ、ああ…」
せつ菜「もしかしてわたしが原因ですか?」
歩夢「え」
せつ菜「今日、わたしにあってから歩夢さんの様子がおかしくなりました」
せつ菜「もしかすると、わたしの着ている服の素材が…」
歩夢「そ、そんなことないよ!本当に大丈夫だから!」
せつ菜「ですが…」 歩夢「せつ菜ちゃんが原因だなんて絶対ないから」
せつ菜「歩夢さん…」
歩夢「心配してくれてありがとう♪」
せつ菜「はい!!」
歩夢「それじゃお水買って2人のところへ戻ろうか!」
せつ菜「そうですね!」 ガコンッ
歩夢「よいしょ」スッ
せつ菜「んくんく……」
歩夢「!」
せつ菜「……っぷはぁ!!」
ツー
歩夢(あ…一瞬だけ糸が…)ドキドキ
せつ菜「くぅ~!!体に染み渡りますね!!」
歩夢「…」ドキドキ
せつ菜「歩夢さん?」
歩夢「うわあ!!なんでもないよ!!!」
せつ菜「?」 歩夢(…せつ菜ちゃんのペットボトルの口つけるところ)
歩夢(……すっぱい臭いがするのかな)
せつ菜「では戻りますか!」
歩夢「ま、待って!」
せつ菜「どうかしましたか?」
歩夢「と、トイレ行かない?」
せつ菜「トイレですか?わたしは大丈夫ですよ!歩夢さんが行きたいのであれば、ここで待ってます!」
歩夢「ほ、本当にいいの?!」
せつ菜「え?」 歩夢「この後トイレする機会ないかもしれないんだよ!?」
せつ菜「今の調子だと長い間我慢出来そうな気がしますが」
歩夢「でも、今お水飲んじゃったからそうはいかないかも!!」
せつ菜「歩夢さんの言うことも一理ありますね」
歩夢「!」
せつ菜「しかし、わたしたちがトイレに行っている間飲み物はどうするんですか?…あまり考えたくはないですが、盗られてしまう可能性も」
歩夢「1人ずつ入ればいいと思う!」
せつ菜「名案ですね!」 せつ菜「では歩夢さんからお先にどうぞ!」
歩夢「え?」
せつ菜「なんだかトイレしたそうな感じなので」
歩夢「そ、そんなことないよ~!!もう!…じゃあお先に!」
せつ菜「はい!」
…
歩夢「…ふう」
歩夢(トイレしたいのは本当だったからちょっと助かったかも)スルスル
ツツー
歩夢「!」
歩夢(う、うそ…ぬ、濡れてる……どうして!?そ、そんなにわたし興奮してたのかな…) 歩夢(もう…)フキフキ
…
歩夢「お待たせ~」
せつ菜「結構我慢してたんですか?」
歩夢「えっ」
せつ菜「少し長かったので!」
歩夢「もー、せつ菜ちゃん?女の子にそういうこといっちゃだめ」メッ
せつ菜「あ、すみません…ではわたしもトイレに行かせていただきますね」ソソクサ
歩夢「うん」 歩夢「…」
歩夢「…」
歩夢「…」ゴクリ
歩夢(せつ菜ちゃんのペットボトル…)
歩夢「…」
歩夢(さっきよりも減ってる)
歩夢(また少し飲んだのかな…)
歩夢(…)
歩夢「……わたし、何やってるんだろ…」 歩夢(せつ菜ちゃんに余計な心配かけさせて)
歩夢(せつ菜ちゃんに強引なこと言っちゃって…)
歩夢(わたし、嫌な子だ…)
歩夢(…そもそもわたしにこんな趣味なんてないのに)
歩夢(あの時は、ちょっとした出来心で嗅いでみただけなのに)
歩夢(ちょっぴりツンとした香りが鼻をかけぬけて、頭がピリッとして…)
歩夢(癖になっちゃって…)
歩夢(……元はと言えばせつ菜ちゃんが悪いんだもん!)
歩夢(けど、こんなことしてるわたしはもっと悪いよ…)
歩夢(…これで…これで最後にしよう)キュッキュッ 歩夢(…少し濡れてる)
歩夢(これはお水かな…それともせつ菜ちゃんのよだれかな)
歩夢(せつ菜ちゃんのよだれだといいんだけど…)クンクン
歩夢「…」
歩夢(…全然臭わない やっぱり、お水だからかな)
歩夢(でも、これで踏ん切りがついたよ)
歩夢(こんなこと、わたしはもうやらない)
歩夢(元に戻しておこう)
せつ菜「歩夢さん?」
歩夢「!?」ビクッ
せつ菜「なに…やってるんですか…?」 これ歩夢が匂い嗅いでる方が歩夢の水だと思うんじゃないか? 起きろ!会社によりけりだが連休だからってのんびり寝てるんじゃないぞ! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています