歩夢 「イマジナリーフレンド」 2
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もう少しで1000行くのか
作者でもないのに次スレ立てるわけにもいかないだろうしもう終わりかな
それと他のスレでも延々と保守してる人がいるみたいだけどキャラと声優の個スレ以外、特にSSスレはもう諦めた方が良いよ… マジック同好会部長 (……私の能力は『透明マジック』)
マジック同好会部長 (二本の紐を出すことができるが、これは実際の紐ではなく、あくまで能力によるイメージ。この紐自体で相手を攻撃することはできない)
マジック同好会部長 (ただ! この紐に触れたものは無機物であろうと生物であろうと、透明になって周りから見えなくすることができる!)
マジック同好会部長 (……まあ条件はあるがな) マジック同好会部長 「ふっ!」 スゥゥ
侑 「両手からナイフが出てきた……!」
マジック同好会部長 「紐を外したのさ。この紐から離れれば透明化は解除される。もうナイフで攻撃するつもりはないからね」
歩夢 「……じゃあ一体何で攻撃するつもりなの」
歩夢 (紐を外さなくても、一本に何個も結べば良いはずなのにそれをしないということは、一本の紐に対して一個しか透明にすることができないのかな……)
マジック同好会部長 (一本につき、一個しか透明にできない。これは相当な弱点だが、別に、マジックとはそもそも制約の中で最大限のイリュージョンを見せるもの。そんなの大したことではない) マジック同好会部長 「特別に紐自体を可視化できるようにしてあげよう」 スゥゥ
歩夢 「! その紐が透明化させる……!」
マジック同好会部長 (もう一つの条件は、取り外しの際は紐が見えてしまうことだ)
マジック同好会部長 (だから戦闘時、最初からナイフを二本結んで用意していた)
マジック同好会部長 「この紐はよく伸びるし、よく縮む。ほら見ろ」 ビュンッ
侑 「石ころに飛ばした……?」
スゥゥ
マジック同好会部長 「石ころが消えただろう」 侑 「……」
マジック同好会部長 「どうした? せっかく能力を実演してるんだ、驚くなりしてくれ。マジックなら拍手が起きるところだ」
侑 「それはマジックとは言わないし、なんでわざわざ実演してるのかが分からなくてね……」
マジック同好会部長 「……ふむ。そういえばさっきの話だが」
侑 「?」
マジック同好会部長 「さっきの剣が意味を為さなくなるときはいつか、というクイズ。上原歩夢、正解は分かったか?」 歩夢 「……悔しいけど、まだ分からない」
マジック同好会部長 「そうか。危機察知能力を鍛えるべきだな」
歩夢 「えっ?」
マジック同好会部長 「紐を回収しよう」 シュルシュルシュル
歩夢 「指に巻き取り始めた……?」
マジック同好会部長 「違う。巻き取って回収してるんじゃない。指に紐を巻いてるんだ」
侑 「! まずい!」 スゥゥ
侑 「自分自身も透明できるのか……っ!」
ザッ
侑 「っ! 痛っ!」
侑 「目に何か当たった……!? もう攻撃が来たの……? ってこれは!」
侑 「さっき透明化してた石ころ!?」
歩夢 「きゃあっ!」
侑 「えっ!? 歩夢!?」 スゥゥ
侑 「そ、そんな」
侑 「歩夢が消えた……」
マジック同好会部長 「ミスディレクションという言葉を知ってるか」
侑 「!? どこにいる!?」
マジック同好会部長 「今出してる声は事前にいくつかの木の中に隠してたスピーカーから発してる。残念ながら私の場所を特定することはできない」
侑 「っ!」 マジック同好会部長 「……話を戻そう。ミスディレクションとは、注意を違う場所へ逸らす技術のことだ。今私は石ころに紐を飛ばし、その紐を指に巻き取って回収してるように見せた」
マジック同好会部長 「ここに第一のミスディレクション。私の指に注目させることで、さっきの石ころがどこに行ったかなど、もう誰も気にしなくなった」
マジック同好会部長 「そして私は透明化したわけだが、上原歩夢を捕まえようとしても君に邪魔される可能性は十分にあるだろう……そこでその石ころを利用したんだ。紐を回収した際勢いよく投げ飛ばすことで、君の目にぶつかるようにね」 レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。