かのん「可可ちゃんの徒然デイズ」
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可可「ツレヅレ〜、ツレヅレ〜♪」
かのん「可可ちゃん、さっきから言ってるツレヅレってなんのこと?」
可可「ツレヅレグサ、デス!」
かのん「徒然草?古典の?」 可可「レンレンに教えてもらいマシタ!ツレヅレというのは、手持ち無沙汰とか、変わり映えがなくて退屈という意味だと!」
かのん「へぇ、そういう意味だったんだ」
可可「この控えめな表現、飾らない謙虚さ。素晴らしいデス!可可、すごく気に入りマシタ!」
かのん「ふふっ、そう言う可可ちゃんの日常はいつも輝いてそうだけどね」
可可「今日も今日とて、徒然デイズの始まりデス〜!」 ……………………………………
かのん「あの〜、可可ちゃん?」
可可「どうしました?」
かのん「ええっと、晩ご飯のことで少し相談というか、これはどうなのかなーって思ってることがあるんだけど…」
可可「なんです?そんなおそるおそるといった様子で」 かのん「…気分悪くさせちゃったらごめんね」
可可「はぁ」
かのん「そのね、今日のおかず、実は鶏の唐揚げなんだけど…」
可可「…!」 かのん「…っ!」
可可「唐揚げ!良いデスね!」
かのん「ひいっ!?ご、ごめん可可ちゃん!悪気があったわけじゃないんだよー!」
可可「えっ?」
かのん「…あれ?怒って、ない?」 ――――――――
可可「つまり、唐揚げの唐は唐可可の唐だから、可可が気にしてしまうのではないか、と?」
かのん「うん。ほら、唐って字は意外と目にしないものだから、もしみんなからそういう風に言われてたら、嫌だったりしないかなって…」
可可「確かに、たまに言われることもありますが、別になんとも思いマセンよ」
かのん「本当?」 可可「むしろ、字の説明に便利デスし、印象に残りやすいまでありマスので。ものは使いようデス。かのんもそうではないですか?」
かのん「え、私?」
可可「例として挙げるだけですので、嫌な思いをさせてしまったらゴメンナサイですが、かのんだって『カノンと言えばパッヘルベル』とか言われたりするでしょう?」
かのん「あるある」 可可「でも、度が過ぎた言い方でなければ、わざわざ怒るほどのことでもない」
かのん「うん。あー、またか、くらいだね」
可可「それに、英語で書くとKANONでカッコいい!ちなみに中国語だと、香るに音と書いて香音になるそうデス」
かのん「そうなんだ!知らなかったよ」 可可「カッコよくて可愛くて、歌とコーヒーを愛するかのんにぴったりの名前。外国語にしても隙が無い、見れば見るほど素晴らしい!かのんの名前、可可大好きデス!」
かのん「き、急に褒めすぎだって。可可ちゃんのことに話を戻して戻して」
可可「おっと失礼。そういうわけなので、特に気になりません。それに名前で言ったら、中の人も『タン食う食う』とか楽しんでいますし」
かのん「な、中の人?」 可可「こちらの話デス。ともかく、そういうものなのデス」
かのん「なるほどね。よかったぁ、買ってから気付いたから、ずっとドキドキしてたんだ」
可可「かのん、優しい」
かのん「えへへ、可可ちゃんこそ。さ、食べよう!」 可可「はい!とっても美味しそう、いただきまーす!」
かのん「じゃあレモンかけちゃうねー」
可可「えっ」
かのん「えっ?」 ……………………………………
かのん「可可ちゃん、おはよう!」
可可「かのん、チャオー!」
かのん「ちゃ、ちゃおー?」
可可「シャイニー!」 かのん「なになに、どうしたの急に。それに、その輪っかみたいな髪型は」
可可「よくぞ聞いてくれマシタ!何を隠そう、可可は鞠莉先輩推し!今日は憧れの鞠莉先輩の髪型、くるんを再現してみたのデス!」
かのん「鞠莉先輩?ああ、Aqoursの?」
可可「そのとおり!似合ってるでしょう、千砂都も大絶賛デシタ!」 かのん「あー、丸いもんね。でも、知らなかったよ。可可ちゃん、鞠莉ちゃん推しだったんだ」
可可「それに鞠莉先輩は国際派!ハーフで語学堪能、留学経験もある帰国子女!インターナショナルな感じも好きなのデス!」
かのん「ハーフでインターナショナル。それって可可ちゃんもだよね」
可可「そうなのデス!そういう共通点があるところ、凄く嬉しいのデス!ああ、鞠莉先輩…!」 かのん「ふふっ、楽しそうでなによりだよ。でも…」
可可「ロックオーン!ばぁん!」
かのん(胸がもやもやってするこの感じ。一体何なんだろう…)
可可「てへぺろ、デース!」 ――――――――
??「…ん?」
??「曜、どうかしたの?」
??「あ、ああ、ごめん。なんでもないよ」
??(あの感覚…間違いなく嫉妬ファイヤーだった。でも、誰の…?) ……………………………………
可可「かのん、衣装の試作品が出来ましたので、試着してもらってもいいですか?」
かのん「もちろん!」
可可「では、こちらを!」
かのん「えっ」 可可「さあさあ、早くお着替えお願いしマス!」
かのん「待って、可可ちゃん。これが衣装…なの?」
可可「衣装デス!」
かのん「どこからどう見てもメイド服、しかも結構本格的なやつだと思うんだけど」 可可「衣装デス!」
かのん「いやいやいや、これで歌ったり踊ったりは無理でしょ。よく見ればこれ、恋ちゃんちのサヤさんが着てるのと同じデザインだし」
可可「衣装デス!存分に参考にしましたが、正真正銘の衣装デス!」
かのん「もしかして、衣装って言っとけば押し切れるとか思ってない?」 可可「とんでもない!これは衣装デス!次のステージで着るためのれっきとした衣装なのデス!」
かのん「わ、わかったから、可可ちゃん、少し落ち着いて」
可可「衣装デス!かのんに絶対似合いマス!着てみればわかりマス!」
かのん「うわわっ、ちょ、近い近い!」 可可「撮影の準備もばっちりデス!なんなら可可の分も用意してありマス!一緒に合わせましょう!」
かのん「あっ、ちょ、やだっ!だ、誰か助けてえええええ!!」
その日、SNSにアップされたメイドかのんの写真はめちゃくちゃいいねがつきマシタ。
可可のコスプレ好きは伊達じゃない、デス! ……………………………………
かのん「天津に天津飯は無い…可可ちゃん、それ本当なの!?」
可可「ハイ、天津飯は日本発祥の料理デスよ」
かのん「ま、まさか…天津飯と言えば中華料理の定番で…」
可可「中華料理をイメージして日本で作られたと聞きマス。和風中華とでも言うのでしょうか。前にお母さんが教えてくれマシタ」 かのん「そ、そうなんだ、てっきりご当地の人気料理だと思ってた。びっくりしたなぁ、知らなかったよ…」
可可「ナポリタンがナポリに無いのと同じデスねー」
かのん「えっ、ナポリタンってナポリに無いの!?」
可可「無いデス。ついでに言うと、オムライスも日本の料理デス」 かのん「ええーっ!?」
可可「さらに言えば、中華丼も中国には無いデスし、ミラノ風ドリアもミラノにはありマセン」
かのん「も、もう何を信じたらいいのかわかんないよー!!」
可可(いちいち驚いちゃって、可愛いデス♪) ……………………………………
可可「かのん、数字のなぞなぞデス。『なぜ6は7を恐れるのか』わかりますか?」
かのん「うーん。普通に考えると7の方が大きいし、6が怖がるのも当然って気がするけど」
可可「そこはなぞなぞ!ちゃんと別の理由があります」
かのん「だよねぇ。ううーん…」 可可「ヒントを出しましょう!6、7と来たら、その続きは?」
かのん「そりゃ、8、9、10、だよね」
可可「そして、この謎を解く上で重要になるのは8と9、特に8デス!」
かのん「8と9…むむむ…割り算でも無いし、引き算でも無いし…」 可可「では大ヒント!7から9までを、英語で言ってみてください」
かのん「英語で…セブン、エイト、ナイン…」
可可「そして、この問題を解く鍵は」
かのん「8、エイト…あっ、もしかして!」 可可「気づいたようデスね、答えをどうぞ!」
かのん「セブン・エイト・ナイン(seven ate nine)、つまり、7は9を食べちゃったから!」
可可「大正解ー!」
かのん「やったぁ!」 可可「数字の8を意味するeightと、食べる(eat)の過去形であるateが、同じ発音であることに由来するなぞなぞデス」
かのん「なるほどねぇ、一種のダジャレみたいなものなのかな」
可可「そんな感じデス!ところで、かのんも可可が怖いですか?」
かのん「どういうこと?」 可可「なぜなら…かのんは可可に食べられちゃうからデス〜!」
かのん「きゃーっ♪」
可可「まてまてー!」
かのん「うわー、食べられちゃう〜!」
千砂都「今日も今日とて春爛漫だねぇ」
すみれ「花ざかりね」
恋「なべて世はこともなし、ですね」
終わり 春真っ盛りのかのくぅでした。
宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。
かのん「答えは君の心の中にあったんだ」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1648032589/
ありがとうございました。 乙
いつもお世話になってます
クーカーは永遠に
仙台のりーちゃんとか、スクスタのマリーとか小ネタも豊富で良かった >>36
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