しずく「侑先輩を照れさせたい!」
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しずく「侑先輩を照れさせたい!」
かすみ「どうしたのしず子」
しずく「侑先輩を照れさせたいの」
璃奈「それはまた……何で?」
しずく「私侑先輩に照れさせられてばっかりだから」
しずく「この前なんかね……」 ——
しずく「いたっ……!」
侑「しずくちゃん? どうしたの?」
しずく「ノートで指切っちゃいました……」
侑「大丈夫? 見せて」
侑「あ、ちょっと血が出てるね」
ちゅっ
しずく「ひぅ!///」
しずく「な、何するんですか!?///」
侑「切り傷は舐めると治りが速いんだよ」
侑「今絆創膏貼ってあげるね」
しずく「は、はい///」 ——
しずく「ね? かっこいいでしょ」
かすみ「いや、ね? じゃないよ!」
かすみ「それはさすがに汚いじゃん!」
璃奈「うん。他人の血は舐めちゃダメ」
しずく「そう? 絆創膏をさっと出してくれたのもかっこよかったんだけど……」
かすみ「……りな子」
璃奈「うん、しずくちゃんが侑さんのこと大好きなのはよく分かった」
しずく「え、ええ!?/// たしかに侑先輩はかっこよくって素敵な人だけど……///」
しずく「好きとか、そんなんじゃないから!///」
かすみ「はいはい」
璃奈「璃奈ちゃんボード『ときめいちゃう!』」
しずく「も、もう!///」 かすみ「で? そんな大好きな侑先輩を照れさせたいんだっけ?」
しずく「……うん」
しずく「二人は侑先輩が照れてるとこ、見たことある?」
璃奈「ない、かも」
かすみ「むむ〜、侑先輩はなんでも『ときめいちゃう〜』って感じだしね」
しずく「だから、たまには侑先輩を照れさせたいの」
しずく「どうしたらいいと思う?」
かすみ「ええ〜? うーん……」 かすみ「ボディタッチして、耳元でささやいてみるとか?」
しずく「そんなの無理だよ!///」
しずく「そういうかすみさんは出来るの!?」
かすみ「出来ないけど、侑先輩を照れさせるならそれぐらいしないとダメじゃない?」
しずく「ええ〜!」
璃奈「……思いついた」
かすみ「え?」
璃奈「思いついたの。侑さんを照れさせる方法を」 しずく「教えて! 璃奈さん!」
璃奈「うん」
璃奈「しずくちゃんが侑さんを照れさせるような女の子を演じればいい」
かすみ「演じる?」
璃奈「しずくちゃんは演技派系スクールアイドル。なんでも演じれるしずくちゃんなら、その女の子を演じてると思えば、恥ずかしくないはず」
かすみ「なるほど! 冴えてるね、りな子!」
璃奈「でしょ」(璃奈ちゃんボード『どや』)
璃奈「できそう? しずくちゃん?」
しずく「……私、やってみるよ!」 ——
練習後、部室
しずく「侑先輩!」
侑「どうしたの? しずくちゃん?」
しずく「この後、ちょっと付き合っていただけませんか?」
侑「いいよ。何をするの?」
しずく「演技の練習をするので、見ていてほしいんです」
侑「いいけど、私で大丈夫? 演技のことなら、演劇部の人の方が詳しいんじゃない?」
しずく「実際の公演では演劇をよく知らない方も見るので、むしろありがたいです」
侑「わかったよしずくちゃん」
侑「それで、何の演技の練習をするの?」
しずく「うふふ、それは秘密です!」
侑「ええ!?」
しずく「では、さっそく始めますね」 しずく「侑さん! おはようございます!」
侑(呼び方が変わった! 演技が始まったんだ!)
侑「おはよう……えーと」
しずく「私の名前、忘れちゃったんですかあ?」
しずく「しずくですよ! しずく!」
侑「……ああ、思い出したよ! しずくちゃんだね!」
しずく「はい!」ニッコリ 侑「それで、どうしたのしずくちゃん?」
しずく「……実は、侑さんにお願いがあるんです!」
侑「なにかな? なんでも聞いちゃうよ!」
しずく「その……」
しずく「手を、繋いでほしいなって///」
侑「うん。いいよ!」
ぎゅっ
しずく「ひゃっ!///」
侑「どうかな?」
しずく「侑さんの手、あったかくって、とっても気持ちいいです///」
侑「ふふっ、照れるしずくちゃんもかわいいよ」
しずく「もうっ……!///」 しずく(うふふ。侑先輩、油断しきってますね)
しずく(ここで大胆なことをして、一気に照れさせちゃいます!)
しずく「侑さんってば、私のこといっつもからかうんですから」
侑「あははっ、ごめんね! しずくちゃんがすっごくかわいいからさ」
しずく「そんないじわるな侑さんは……こうです!」
ぎゅううう
侑「わっ!」
しずく「うふふ。どうですか? ハグの攻撃です!」
しずく「もう私からは逃げられませんよ!」
侑「捕まっちゃったな〜」 侑「でも、ずっとこうしてるのも悪くないかもね」
侑「しずくちゃん、やわらかくていい匂いするし」スンスン
しずく「……も、もう! 侑先輩のえっち!///」バッ
侑「わあっ!」
しずく「侑先輩なんか知りません!」プイッ
侑「ああっ、ごめんね! しずくちゃん」
しずく「……むぅ」
侑「……ごめんね」
しずく「…………なでなでしてくれたら、許してあげます」
侑「する! いや、させていただきます!」
しずく「ふふっ、何ですかそれ」 ——
侑「練習は終わり?」ナデナデ
しずく「終わりです」
侑「そっか」ナデナデ
侑「……結局、何の演技の練習だったの?」ナデナデ
しずく「侑先輩を……ううん」
しずく「侑先輩と仲良くなりたい女の子の演技です」
侑「ふふっ、私と仲良くなりたかったんだ。しずくちゃん」
しずく「! ……侑先輩はなんでもお見通しですね」
侑「そんなことないよ。しずくちゃんがこんなにかわいいってこと知らなかったもん」
しずく「ふぇ!?///」 侑「そうだ! 今度どっかお出かけでも行こうよ。しずくちゃんのこと、もっと知りたいし!」
しずく「はい!」
侑「楽しみだな〜!」
しずく(侑先輩、やっぱり照れさせられなかったな……)
しずく(ちょっと悔しいから……) ぎゅっ
しずく「わたしは……侑先輩のこと……だいすきですよ♡」ササヤキ
侑「!?/// な、えっ!?///」
しずく「うふふ。これも演技の練習です!」
侑「そ、そっか!///」
侑(しずくちゃん……!///)ドキドキ
侑(私、しずくちゃんのことが……!///)ドキドキ
おわり ⎛(cV„O ᴗ OV⎞…
⎛(V,,O ᴗ O,,V⎞ときめいた! お読みいただきありがとうございました。
しずくちゃんお誕生日おめでとうございます。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています