【SS】浅希「璃奈ちゃんボードの調子が悪くなった?」
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浅希「なるほど、パフォーマンス中の顔の表示がうまくいかない、ってことだね?」
璃奈「そうなの。にっこりんを出したくても、びっくり顔が出ちゃったり……」
『璃奈ちゃんボードの調子が悪くなった。』と、一緒に作った私の元へ、璃奈が相談にやってきた。
パフォーマンス中ずっとボードの表示がおかしいといったことは初めてらしい。
璃奈も、これといった原因がわからないそうだ。
浅希「ちょっと中身見てもいい?」
璃奈「うん」
確認してみたところ、璃奈ちゃんボードは綺麗に整備されていて、特におかしなところは見当たらない。
結局のところ、ボードの中まで詳しく調べてみないと、私にもわからなそうだ。
ただ、璃奈が私と一緒に作ったボードをすごく大事にしてくれてるんだって思うと、
私はとっても嬉しい気持ちになった。 璃奈「……どうかな?調子が悪い原因、わかる?」
浅希「うーん……。パッと見だと、おかしなところはなさそうだね」
浅希「それと……璃奈、すごく大切に使ってくれてるんだね」
璃奈「え?」
浅希「見ればわかるよ。使うたびに中までお手入れしてくれてるんでしょ?」
璃奈「このボードはフェスの時に、浅希ちゃんたちの力を借りて作った大事なものだから」
浅希「ふふっ、嬉しいな♪」
浅希「ねえ、ちょっと預かってもいいかな?詳しく調べてみるよ!」
璃奈「うん。ありがとう。璃奈ちゃんボード『ぺこりん』」」
こうして、私は璃奈ちゃんボードを一日、預かることになった。 私が実はかなり優秀な理系学生というのは予想外だったな ------------------------------------------------------------
璃奈ちゃんボードを家に持ち帰ってから調べてみたところ、故障の原因を発見することができた。
どうやら電子回路が一部故障していたのが原因だったみたい。
「…………よし、直った!」
ボードが直ったって知ったら、璃奈、喜んでくれるかな?
さて、と、最後に動作確認しておかないと。
「ん?」
ボードの内側をよく見ると、なにやら紅い跡が付いている。
も、もしかして、何かの拍子に汚しちゃった?
…………いや、汚れがつくようなことは何もしていないはずだよね?
どっちにしても璃奈の大切なボードなんだから、綺麗にしておかないとね。
それにしても、いったい何の跡なんだろう?
ここって、ボードを着けるとしたら、口元だよね?
「……もしかして、璃奈の口紅の跡!?」 それが璃奈の口紅の跡だと知ると、私は動揺してしまった。
いくら璃奈がお手入れしてくれてるといっても、化粧の跡は残っちゃったりするだろうし……
別におかしなことではない。
「……………………」
でも待って。
もし……もし私が、この璃奈ちゃんボードを着けたら……
璃奈と間接キスになるってことになるんじゃ……
って、馬鹿馬鹿!!私ったら何考えてるの!?
変なこと考えてないで、ボードの最終チェックをしないと!!
「……………………」
でも、実際にボードを着けてみて確認してみた方が、いいんじゃないかな?
さっきので本当に直ったかどうかなんて、わからないし………
う、うん!!絶対そうだよね!!着けて確認した方がいい!!絶対いい!!
だ、だから、それでもし間接キスになっちゃっても、仕方、ないよね……? 私は、興奮状態になりながらも、璃奈ちゃんボードを装着した。
ボードを着けた途端、璃奈の香りが微かに漂う。
璃奈が、いつもこのボードを着けていることを実感し、私の興奮度は増していく。
い、いつも、このボードに、璃奈の顔がっ……
「あっ!……ど、動作確認しなきゃっ……!」
私は自分の使命を思い出し、咄嗟に璃奈ちゃんボードの動作確認を始める。
「あ、浅希ちゃんボード……にっこりん」
ボードの表示が正しく、『にっこりん』へと変わる。
うん、正常正常……これで璃奈も喜んでくれるよね。 「あっ……」
一安心したその時、私の嗅覚は既に璃奈の香りで満たされていた。
璃奈ちゃんボードによって私の顔は、まるで璃奈に包まれているようだった。
改めて、璃奈の唇がいつも触れている場所に、私の唇が触れていることを実感する。
「璃奈………」
「……ん……ん……」
「……ちゅっ……ん……璃奈っ……」
私はボードに向かって唇を押し付ける。
気が付けば私は、璃奈とキスをする妄想を膨らませていた。
動作確認することなんて忘れて、そのまま、私の大事な部分へと、手が伸びた。
「あっ……んっ……璃奈っ……好きっ……んんっ……!!」
・・・・・ ------------------------------------------------------------
璃奈「璃奈ちゃんボードの修理ができたって、本当?」
浅希「う、うん」
翌日。
私は修理した璃奈ちゃんボードを璃奈に渡した。
もちろんあの後、ピッカピカに掃除した、綺麗なボードを。
璃奈「本当にありがとう!浅希ちゃん!」
スケッチブックの『にっこりん』を示して、喜んでくれてる璃奈。
まさか私が、璃奈の大切なボードを使ってあんなことをしてしまったなんて思ってもみないだろう。
純粋な璃奈の笑顔を見て、私は罪悪感を感じた。
でも、それ以上に、昨日は充足感を得ることができたから、後悔はしていない。 璃奈「試してみてもいい?」
浅希「も、もちろん!」
璃奈「よっこいしょ」
浅希「……」
私が昨日着けていたボードを、今度は璃奈が着けている。
今度は璃奈が私と間接キスを……!
そう考えながら私は、性懲りもなく興奮する。
璃奈「璃奈ちゃんボード『にっこりん』……本当だ、直ってる!」
ボードを着けている璃奈を見つめながら私は、ふと思いつく。
こうやって、私と璃奈で交互に璃奈ちゃんボードを着ければ、何度も璃奈と間接キスができると。
そうなれば、私と璃奈は、実質キスしているのと変わらないんじゃないかと。
でも、そのためには、また璃奈ちゃんボードを借りる口実が欲しい。
私が数秒前に感じていた罪悪感はとっくに消え去っていた。 璃奈「直してくれてありがとう、浅希ちゃん!」
浅希「ううん、璃奈のためだもん、当然だよ」
浅希「……でもね、昨日調べた感じだと、また同じことが起こるかもしれないの」
璃奈「え?」
浅希「ボードを着けたまま激しい動きをすると、どうも動作不良を起こしやすいみたい」
璃奈「そうなの?」
浅希「うん、だからね……」
浅希「ボードを着けてダンスした後は、すぐ私に預けてくれないかな?」
璃奈「浅希ちゃんに?」
浅希「うん。もしライブの本番前に故障したら大変じゃない?」
璃奈「でも、いいの……?浅希ちゃんにそんな迷惑を掛けちゃって……」
浅希「大丈夫!私だったら難なくすぐに直せるから!」
璃奈「ありがとう、浅希ちゃん。これからも璃奈ちゃんボードのメンテナンスをお願いします。璃奈ちゃんボード『ぺこりん』」
浅希「任せて!」 ------------------------------------------------------------
数日後。
再び、璃奈ちゃんボードを預かることができた。
『今日、ライブのリハーサルをしたから、ライブ前に故障していないか、確認してほしい』と言っていた。
激しい動きをすると動作不良が起こるなんて、ボードを借りるための口実だから、もちろん嘘なんだけどね。
さて、今回は璃奈が手入れする前のボードだから、璃奈の香りが前より強く、染み込んでいるだろう。
そう考えると、私の気持ちは以前より、より高ぶっていた。
璃奈にライブの後、すぐに預けるよう言っておいて、正解だった。
「んっ……ちゅっ……んんっ……!」
璃奈の香りを堪能しながら、ボードに自分の顔を当てる。
璃奈の汗の匂い、香水の匂い、いろんな璃奈の匂いを感じながら、
私の身体は徐々に火照っていった。
「璃奈っ……あっ……だめっ……」
私は服を脱ぎ、ボードを胸に直接当てて、璃奈に攻められている妄想をする。
璃奈ちゃんボードが、璃奈そのものに思えてきて、私の妄想力も上がっていた。
「あんっ……璃奈っ……あっ……そこはっ……」
私は、そのまま、ボードを大事な部分に押さえつける。
「あっ……んっ……璃奈っ……好きっ……んんっ……!!」
・・・ ------------------------------------------------------------
こうして定期的に、璃奈ちゃんボードを使うことで、私は妄想の中で璃奈と繋がっていた。
もはや間接キスというレベルではなく、如何わしい行為そのものにボードを使っている。
私がいつも使っているボードを、璃奈が装着しているのを見て、
間接的に璃奈と繋がってると感じ、また興奮していた。
私がボードを毎回しっかり綺麗にして返すからか、璃奈からはいつも感謝されている。
もし、私がそのボードを、あんなことに使っていると知ったら璃奈は、どう思うだろうか。
だから、この秘密は絶対に誰にもバレるわけにはいかなかった…… ------------------------------------------------------------
璃奈「今回もよろしくお願いします。『ぺこりん』」
浅希「うんっ!任せて!」
璃奈「いつもありがとう。じゃあ、また明日」
浅希「ばいばい」
いつものように、璃奈からまたボードを預かった。
これで今日もまた、璃奈と繋がることができる。
「………っ!」
まだ、教室の中だというのに、つい興奮して、早くも身体が火照ってきた。
家に帰るまで、なんとか落ち着かないと……
…………
ただ、下校時間直前だというのもあって、今、この教室には、私以外、誰もいない。
ということは、ここで何をやっても、今は誰にも見られることは、ない。
「…………」
…………私は家に帰るまで、我慢できなかった。 「あっ……璃奈っ……んっ……待ってっ……!」
私は教室で、妄想を始めてしまった。
「璃奈、駄目だよ……んっ……こんなところでっ……あんっ……」
教室で璃奈に無理やり攻められている妄想をしながら、また大事な部分に手が伸びる。
「璃奈っ……んちゅ………んんっ………あ……」
璃奈の着けたてほやほやのボードであるのもあって、今までより、より現実味のある妄想となっていた。
更に、教室にいるという背徳感もあって、私の興奮度は今までよりも高かった。 「璃奈、好き……っんん……っ!」
私は徐々に自分の服をはだけさせ、
そのまま自分の身体にボードを押し付けながら、私は妄想を続ける。
「……っんん……っ!あっ……!!んっ……!!」
今にも最高潮に達しそうな、その時だった。
「浅希……ちゃん……?」
「え?」
突然、妄想外の場所から璃奈の声が聞こえた。
急速に現実に引き戻された私は、恐る恐る声が聞こえた方を見る。
そこには、帰宅したはずの、現実の璃奈が、私を見て立っていた……。 今日のスペシャルPVが璃奈ちゃんなんだけど、当然璃奈ちゃんボードも私も出てきたから、少し邪な気持ちで見てしまった 浅希「り………な………?」
璃奈「その、教室に忘れ物をしちゃって……」
浅希「!?」
私は今置かれている状況に絶望する。
璃奈ちゃんボードを使って如何わしい行為をしているところを、見られてしまった。
私は、なんとか思考を研ぎ澄まし、この状況を打破する方法を考え続ける。
浅希「璃奈っ……そのっ……これはっ……」
璃奈「…………」
浅希「…………ごめん……なさい……」
無表情で沈黙している璃奈を前に、
もはや、言い訳も何も浮かばす、ただ、謝ることしかできなかった。 こんな状況になってから、やっと私は冷静になり、消えていた罪悪感が一気に押し寄せてくる。
誰にも知られていないからって、私は今までいったい何をやっていたんだろう。
璃奈の大切なボードを利用して、こんなことに使って……
璃奈も、こんな私なんかのことは、軽蔑して……
璃奈「謝らないで、浅希ちゃん」
璃奈「確かに、教室でしてるのを見た時は、さすがにびっくりしたけど……」
璃奈「私も、同じこと、してたから」
浅希「え?」
璃奈は、無表情ながらも、顔を赤くしながら、そう言った。
私は動揺して、混乱していたせいか、璃奈の言葉の意味が、わからなかった。
璃奈「……最初に璃奈ちゃんボードを返してもらった時、ボードから浅希ちゃんの匂いを感じて」
璃奈「興奮しちゃって……さっき、浅希ちゃんがしてたようなことを、した」
璃奈「それから、浅希ちゃんに返してもらってから、何度も何度も……」
璃奈「だから今、璃奈ちゃんボードを通じて、私達、繋がれたのかな……なんて」
璃奈が、何を言ってるのか、わからない。
どういうこと?璃奈が私の匂いで、その、私みたいなことをしてた? 璃奈「ごめんっ……はっ……浅希ちゃん……はっ……私、もう」
浅希「璃奈?」
璃奈が、息遣いを荒くしながら、私に近づいてくる。
そのまま、私の身体に手を差し伸べ、顔を近づけてきて……
浅希「あっ……璃奈っ……んっ……待ってっ……!」
璃奈「ごめん、もう、我慢できない……んっ……」
浅希「璃奈っ……んちゅ………んんっ………あ……」
その日、その教室で、私のこれまでの妄想が現実となった。
璃奈ちゃんボードを通じて、璃奈と直接繋がることができたのだった。
璃奈「璃奈ちゃんボード『にっこりん』」
おわり 読んでいただいた方、本当にありがとうございました!
私は浅希ちゃんが大好きなので、
スクスタでも浅希ちゃんが登場したのがとても嬉しかったです!
浅希ちゃんがアニメ二期も登場することを祈ってします! お前らのせいでGoogleの浅希のサジェストが私になってたぞ おつでした
璃奈ちゃんボード制作に携わっていたという事実基盤に素晴らしいあさりなSSを読めて最高……定期的な供給ほんと感謝……
2期でも焼き菓子同好会の3人組出てきて欲しいよね…… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています