【SS】ミア「高校野球?」
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代行ありがとうございます 先日ミアちゃんが野球観に行くSSみたいなやつを書いたものです、選抜が近いのでなんとなく書いてみます、オチもなにも考えていません 〜ミアテイラーパリーグTVチャンネル視聴中〜 ミア「うわ……なんだこの打ち方、こんな泳ぎ方したら流石に外野は……」 ミア「超えてるし……何で左投手の外スラを左打者が右中間に運べるんだ」 ミア「この打者crazyだよ、何で逆転ホームランのシーンで味方投手がドン引きしてるんだ」 『パリーグTVにある某選手(宇宙人)のホームラン動画です』 ミア「この前日本のベースボール見て以来ずっと日本の選手のこと調べてばっかだけどこのチャンネルは中々いいね、ただパリーグしか映らないのが残念だな……」 コンコン 果林「ミアいる?」 ミア「果林?何か用かい?」 果林「先日借りた雑誌、読み終えたから返しにきたわ」 ミア「もう読み終えたのかい?」 果林「とても興味深かったわ、アメリカのファッション雑誌なんてそうそう見れないから」 ミア「お役に立てて光栄だよ」 果林「今観てるのは野球の動画?そういえば好きだったわね」 ミア「当たり前さ!ベースボールは最高だよ!果林も観ないかい?」 果林「う〜ん、高校野球なら実家のテレビで昔観たことあるんだけどプロ野球は観ないわね」 ミア「……高校野球?」 果林「ええ」 ミア「プロ野球は観ないのに高校野球を観る?変わってるね」 果林「え、ええ?そうかしら結構いる気がするけど」 ミア「だって高校ってhigh schoolだろ?プロ野球を観ずに高校生の野球を観るのかい?」 果林「私はあんまり詳しくないけど……まあ日本人は結構好きよ高校野球」 ミア「ど、どういうことだ……?日本の高校生はそんなにレベルが高いのか……?」 プロ野球はダラダラしてて好きじゃない 一回負けたら終わりの高校野球のが面白い >>8 今回は前回みたいな豆知識皆無なのでもしかしたら期待外れみたいになるかもしれません、物凄いゆっくりですので時々見に来てください リエラの放送押してた回の高校野球いい試合だったよな 押し出しでサヨナラはやるせないけど 作曲室 ミア「ふぅ……作曲はこの程度にしておこうかな」 ミア「今日は同好会も休みだし大人しく野球でも観ようかな、えっと今日の予告先発は……っと」 コンコン 侑「ミアちゃんいる?時間あるなら作曲のアドバイスを欲しくて……」 ミア「侑、構わないよ見せて」 >>12 私はリアルタイムで観てないですが1998の夏の甲子園にサヨナラボークで幕切れという試合があります、投手の表情があまりにも切なくて印象的でした ミア「……それでこうしてみるといいんじゃないかな?」 侑「成程!流石ミアちゃん!こんなメロディ私じゃ思いつかないよ!」 侑「いいなぁ……私もミアちゃんみたいな曲作りたいなぁ……」 ミア「大丈夫さ、侑は技術的にはまだまだだけど誰にも真似できない良さを持ってる」 ミア「その良さを最大限活かすようなことを考えるんだ、そうすれば侑の音楽はきっと色んな人に響くはずだ」 侑「そう……かな?えへへ、ミアちゃんに褒められると照れ臭いや」 侑「そう……かな?えへへ、ミアちゃんに褒められると照れ臭いや」 ミア「自信を持っていいよ、僕は侑の曲嫌いじゃあないから、だからこれからも持ってきても構わない」 侑「本当!?うぅ……ありがとう何かお礼を……」 ミア「そんなの求めてないよ、それより……」 ミア「いや、やっぱり一つ聞いてもいい?」 侑「え?うんうん、何でもいいよ」 ミア「侑は……高校野球観るのかい?」 侑「……え?」 ミア「いや、果林が野球は野球でも高校生の野球を観るっていうから少し不思議に思ってね」 侑「う〜ん、私は観ないけどどうだろう、結構観てる人いるんじゃない?人気だし」 ミア(に、日本では高校野球が人気……?) こんな酷い暑さの中野球をするなんてcrazyだ!!と怒声をあげつつ感動で涙を流すミアちゃん…… 8月15日の第2試合はどんな気持ちで見るのだろうか 〜自室〜 ミア「……う〜んよく分からないな」カタカタ ミア「日本では年に二度高校野球の全国大会が行われている、それは別にいいんだけど……」 ミア「何でこんな観客が入ってるんだ……?」 ミア「ステイツでも大学野球は確かに人気だけど高校野球はそこまでだ」 ミア「観客に学校全体での応援……チアガールにブラスバンドって流石に大掛かりすぎるぞ」 ミア「プロ野球が人気なのは僕にも分かる、レベルの高い選手と野球に高いエンターテインメント性とファンサービス、観客が集まるのは当然だ」 ミア「だけど、高校野球は部活の大会だから純粋なスポーツの大会だ、レベルもプロや大学と比べたらどうしても劣るところはある」 ミア「高校野球の魅力って何だ……全く分からない」 >>21 あぁ……黙祷があるんですよね試合前に、観てたら確かにどんな反応するんでしょう 向こうはトーナメント嫌いらしいな 実力がはっきり分かる形式じゃないと納得出来ないって 高校野球は縁もゆかりも無い県同士の試合でも見てて楽しいな 高校サッカーは見てても大して面白くないから高校野球だからこその魅力だわな ミア「プロ野球みたいに観に行けたらいいんだけど……今はやってないからな」 ミア「取り敢えず……YouTubeでなんか漁るか」 _____ ___ _ ミア「全国大会の球場……なんて読むんだこれ?Umm……こう……しえん?甲子園」 ミア「ああ、何だっけデトロイト支部じゃなくて阪神タイガース、確かそんなチームの本拠地だったな」 ミア「……しかし何度プレーや試合の切り抜きみたいなのを観ても分からない」 ミア(野球の面白みは複数の技術を要求される難しさと多くの作戦を考慮する必要がある戦略性、多くのプレーで必要になるマルチな技術といったところにあると思ってた、でもそうじゃないのか?) ミア「まったく、日本という国は本当に僕の知らない世界を見せてくれるね」 >>29 一応前作です、それはただプロ野球観たことない人が少しでも野球に興味を持って欲しい…と思って書いたので人によってはつまらないと思います 〜翌日〜 かすみ「ミア子おはよ、なんか……寝不足?目にクマできてんじゃん」 ミア「かすみ……ちょっとね、まあ大したことないよ」 かすみ「ふーん、まあどうせ作曲してましたとかそんな感じでしょ」 ミア「Ah……まあそんなところかな」 かすみ「なんか歯切れ悪いじゃんどうしたのさ」 ミア「いやちょっと考え事をね」 かすみ「珍しい……気になるから話してよ」 ミア「本当に大したことじゃないんだよ、でもまあそうだな……なんて言うかな」 ミア「端的に言うと……人気ってやつがよく分からないんだ」 かすみ「え、なに……スクールアイドルの話?」 ミア「いや違うけど……そうだな、例えば……」 ミア「同じ様な歌を歌ってるスクールアイドルが2人いて、歌もダンスも片方の方が上手いのに人気はどっちも同じくらいなんてことがあったら人気ってやつが何か分からなくなるだろ」 >>14 豊田大谷と宇部商の奴だな あれは残酷な結末だけど明らかなボークだったし、しっかりボークを取った審判は偉いと思った かすみ「……ふーん、よく分かんないけどなるほどね」 ミア「まあ……そんなに真面目に受け取る話でも……」 かすみ「それって応援したくなるタイプが違うだけでしょ」 ミア「……どういうこと?」 かすみ「ファンは何も技術的に凄いから応援してるわけじゃなくて何か惹かれるポイントがあるから応援してるんだと思うよ」 かすみ「だからよく分かんないけどその片方のスクールアイドルは拙いからこそ応援したくなる何かがあるんじゃない?」 >>35 おっしゃる通りです、審判はよく見ていました。恣意的な判定をしなかった審判は本当に偉いです。 ミア「……なるほどね」 かすみ「見方の問題だと思うよ、見る人が変われば受け取り方も変わってくるはずだよ」 ミア「……子犬ちゃんにしてはファインプレーだよ」 かすみ「子犬じゃないもん!ていうかこの流れでそんなこと言う!?」 ミア「It's joke, 感謝してるさ」 かすみ「ぜんっぜん言動に出てないんですけど、言っとくけどかすみんの方が歳上なんだからね!」 ミア「あぁ……わかったわかった、朝からキャンキャン吠えないでくれ」 〜ミアテイラー絶賛授業サボり中〜 ミア「応援したくなる何か…か」 ミア「思えばベースボールプレイヤーを観てる時も技術を中心に観ることが多かった」 ミア「僕はそれが当然だと思ってたけどそういうわけじゃないのかもしれない」 ミア「人によっては全く違う見方を持ってる場合があるのかもしれない」 ミア「そこに高校野球の面白さがあるのかもしれない」 ミア「だとしたら何とかして実際に観て……」 ガチャ ランジュ「あら……ミアじゃない!ちょうど良かったわ!」 ミア「……何の用?というか今は授業の時間」 ランジュ「今終わったのよ!それよりミアも一緒に来なさい!歩夢たちと一緒にお昼を食べるの!」 ミア「そう、良かったね僕は用事が」 ランジュ「いいから行きましょう!みんなが待ってるわ!」 ミア「は!?ちょっと待て!僕はいい!」 また明日以降投稿できたらなと思います、何か思い付いたらまた書きます 乙 多分誰か保守すると思うけど、最後のレスから24時間でスレ落ちるから気をつけて 乙です ミアちゃんのセリフ、それラブライブ目指してるスクールアイドルにぶっ刺さるやつな気がする… ランジュ「待たせたわね!」 歩夢「あ、ミアちゃんも一緒なんだね」 ミア「僕はランジュに無理矢理……」 菜々「まあまあ、同じ同好会のメンバー同士交友を深めましょう」 _____ ___ _ ミア「二人はいつもお昼一緒に食べてるの?」 菜々「私と歩夢さんは普通科で教室が近いので」 歩夢「前まで侑ちゃんも居たんだけどね、音楽科に転科してからは菜々ちゃんと二人だったんだけど」 菜々「今日はランジュさんを見かけたのでお誘いしたんです」 ランジュ「これからはランジュも一緒よ!ミアも来なさい!」 ミア「なんで僕まで……僕は昼もやることいっぱいなんだ」 歩夢「そういえばミアちゃん、昨日侑ちゃんに作曲のアドバイスくれたんだよね、侑ちゃんとっても喜んでたよ」 ミア「あれくらい大したことないよ、侑にもこれからも来ても構わないって言ってあるし」 菜々「私たちではどうしても作曲のアドバイスはできませんからね、ミアさんの存在は侑さんにも欠かせないものになってるんだと思います」 歩夢「あ、でも昨日侑ちゃんが変な質問されたって言ってたけどミアちゃん覚えてる?」 ミア「?」 歩夢「えっと……高校野球が何とか」 ミア「ああ……その話のことか」 ランジュ「高校野球?」 菜々「ランジュさんは知らないかもしれないですね、日本は高校野球が人気なんですよ、甲子園って呼ばれてるんですけど」 ランジュ「確かミアが好きなやつよね!時々ミアがそれを観ながら騒いでるやつでしょ」 ミア「煩いな……ほっといてくれ」 歩夢「でも何で高校野球の事を侑ちゃんに聞いたの?侑ちゃんは確か観ないはずだけど」 ミア「高校野球が人気って今言ってただろ?その理由が気になったから周りに聞いてたんだ」 ミア「まあイマイチ理由は分かってないけどもね」 菜々「高校野球ですか……私は好きですね、上手くいえないですけどあのキラキラした感じがTHE・青春って感じがしていいですね」 歩夢「あ、それわかるかも……最後まで諦めない姿とかカッコいいなって思うもん」 ミア「うーん、やっぱり僕が野球を好きなポイントとは違ってるんだね」 ミア「かすみも似た様な事言ってたけど高校野球ってのは僕の知ってるベースボールとは全くの別物みたいに感じるよ」 菜々「高校の部活ですからね、プロなどとは目指す場所が違ってきます」 菜々「高校球児もプロ野球選手も勝利の為に全力でプレーをしている、それは同じはずです」 菜々「ただ高校球児は形に残る見返りはないと分かった上でプレーしています、それは純粋に大好きだから、なんだと私は思います」 歩夢「それってスクールアイドルに少し似てるね」 歩夢「私達みんなスクールアイドル好きだからやってる、好きだから辛いことも頑張れるしライブも精一杯楽しめる」 歩夢「その大好きな気持ちが皆んなにも伝わるから応援したくなるのかな?」 ミア「頑張る姿に心を打たれるって感じかい?」 歩夢「うん、そういうことかな」 ランジュ「私はあんまり好きじゃないわねそういうの」 菜々「意外な返答ですね」 ランジュ「そう?だって可哀想じゃない、両チームとも頑張ってきたのに観客の見方次第で片方しか応援されなかったなんて」 菜々「そこまで極端な事を言うわけではないですが……」 ミア「まあ、何を言いたいかはわかったよ」 歩夢「頑張ってきても応援されないなんて事あったらちょっと悲しいよね……」 菜々「ま、まあそういう話ではないので、あくまで応援されるってことの一般論をですね……」 ミア「まぁ……もうこの話はやめようか、変なこと言って悪かったよ」 ミア(応援されることと応援されないことの違い……) 〜寮の自室〜 夜 ミア「今日の試合は……はぁ!?全部雨天中止!?」 ミア「日本は雨が多いのに屋外球場が多すぎるよ……しかもなんか一つドームなのに中止になってるし……ドームじゃないのかよ」 ミア「仕方ない、今日は大人しく作曲を……ん?今日本のテレビでやってる番組……高校野球の特集番組か?」 ミア「まあ、折角だし見てみるか」ピッ TV「高校野球は高校球児の諦めない気持ちがドラマを起こしてきました、その象徴といえる試合をご紹介します」 ミア「9回ツーアウトからの奇跡……?」 また明日書きます、オチも考えず適当に書いてるのでストーリー性も何もありませんご了承下さい ドームじゃないのかよ。どこのセカンドホームなんですかね…… のんびり進めてどうぞ 冬寒くて夏暑い野外よりも環境がひどいドームなんてあらへんやろー ミアは甲子園見て身体の出来上がってない高校生を炎天下で酷使するなんてステイツじゃ考えられないねとか言わないのかな >>64 多分いいます、球数制限や過密な試合日程を美徳とする日本の風潮になんか言いそうです。まあそれはこのSSでは出てこないと思います、多分。 ミア「高校野球の大会の決勝……9回ツーアウトランナーなしで10-4」 ミア「流石に勝負ありだろ……?」 ミア(そう思ったのにあとアウト一つがどうしても取れない、取らせてくれないというのが正しいのか) ミア(際どい球は見極められ、甘い球を確実に捉えてくる) ミア(徐々に詰まる点差に応じて盛り上がる観衆、そこは単なる野球の試合会場とは思えない熱気があった) ミア「こんな試合、流石に観たことないよ」 ミア(6点あった点差はあっという間に1点差まで迫っていた、それまで投げていたエースは既にマウンドにいなくレフトで祈るような表情で守備についていた) ミア(劇的なドラマを期待する観衆の歓声が球場に木霊し、ブラスバンドの演奏は益々迫力を増していく) ミア(熱気は最高潮と言わんばかりの甲子園、とんでもないことが起こっているスクリーンの向こうに魂が吸い寄せられる感覚) ミア(半分放心状態で試合を観ていたその時、終わりは突然訪れた) ミア(刹那に鳴り響いた金属音と大歓声、カメラが捉えたのは白球をグラブを収めた三塁手だった) ミア(壮絶な決勝戦、10-9で試合は終わりを迎えた) ミア(優勝を決めた選手達と惜しくも届かなかったものの最後まで粘りを見せた選手達への拍手は鳴り止むことがなかった) ミア(……その中で最も信じられない光景があった) ミア(負けた選手たちがこれ以上ない笑顔で整列し勝った選手が悔しさからか涙を堪えられなくなってしまったところだ) ミア(ベースボールは筋書きのないドラマだ、だけどこんな展開は誰にも想像できない) ミア(言葉にはできない、だけど日本人が高校野球に熱狂する理由がよく分かった) ミア「やっぱり……日本の『野球』は素晴らしいな」 ミア「うん?もう一試合特集するのか、えっと……9回の大逆転劇、似たような試合かな?」 ミア(9回裏、点差は9-5で後攻チーム最後の攻撃、さっきと似たような状況がそこにあった) ミア(ツーアウト、追い込まれながらも1点、また1点と点差を縮めていく) ミア(やはりと言うべきか、ボルテージが上がる球場と観衆がそこには映っていた) ミア(同じような試合を観ているはずなのに僕が感じたのは先程の試合とは全く別物だった) ミア「何で……観衆全てが一つのチームを応援してるんだ……?」 ミア(異様、少なくとも自分はそう思いたくなる景色がそこにはあった) ミア(僕は日本の応援形式なんか知らないけどバックネット裏でタオルを回している客、その意味は何となく察することができる) ミア「投手に見える形でこれはダメだろ……!」 ミア(周り全てが敵、広い球場の中で味方はほとんどいない、それでも立ち向かわなければならない、一体この投手はどんな気持ちだろう) ミア(ツーアウトなのに後アウト一つがどうしても取れない、先程の試合と同じようなシナリオがそこにはあった) ミア(それでも神様はこの試合に全く違う結末を用意していた) ミア(打球は内野を超え外野に落ちサヨナラのランナーがホームに帰ってきて試合は終わった) ミア(ベースボールの試合である以上勝者と敗者は色濃く分かれる、それは当然だ、でも……) ミア(何か不正をしたわけでもない、ただ必死に、正々堂々と戦って、挙句に見ず知らずの観衆に見捨てられたようなそんな終わり方を迎えたこの選手達はどんな気持ちだろうか) ミア(先程の試合と何が違うのか分からない、似たような試合だったと思う、なのに受け取った感情は全く別物だった) ミア(この文化の良さは分かった、ただそれと同時に理解できない部分もあった) _____ ___ _ ミア(……寝れない、やはりさっきの試合が頭にこびりついている) ミア(頑張っているから応援される、なら応援されなかったあの選手達は頑張らなかった選手になるのか、いやそんなはずが無い) ミア(頑張ったからあの舞台でプレー出来てる、それは努力を怠らなかったから、そこに違いはない) ミア(……もしも僕がライブして、それで……誰からも見向きもされなかったら……) ミア(そんなのは嫌だ、ボクはそんなの望んでない……!) 〜放課後練習中〜 侑「はい、筋トレ終わり!」 ドサァ ツカレタ- 侑「この後はグループに別れて練習だね」 ランジュ「侑、ボクはもう少し筋トレをしてから練習に行きたいんだけどいい?」 侑「え?うん、問題ないけど」 ランジュ「ミアったら今日はやる気十分ね、ランジュも負けてられないわ」 ミア「ああ、こんなんじゃボクの理想とするパフォーマンスには全然足りないよ」 かすみ「でもミア子そんな筋トレばっかりしてたら歌やダンスとかが下手になっちゃうんじゃないの〜」 ミア「はぁ……何事も土台が大事なんだよ、歌もダンスもしっかりと実力を発揮する体力とそれに耐え抜く身体が大事なんだ、子犬ちゃんみたいな貧弱な身体の持ち主には分からないだろうけどね」 かすみ「はぁ!?」 ミア「事実だからしょうがないよ」 かすみ「全然そんなことないもん!かすみんだって筋トレちゃんとしてるし!ていうか子犬じゃなくてかすみんだし!」 侑「まあまあ……2人とも落ち着いて」 璃奈「でもミアちゃん、無理しないでね、今日のミアちゃんいつもより、張り切りすぎてる気がするから」 ミア「璃奈……心配してくれて嬉しいよ、でも何の問題もないよ、ボクの身体のことはボクが分かってるからね」 ミア「さて、練習の続きをしないと、かすみ、君はそんなところで暇を持て余してていいのかい?」 かすみ「むきー!いちいち癪な発言ばっか!」 〜ダンス練習場〜 ミア「はぁ……はぁ……」 愛「ミアち、もう時間だし終わろ?」 せつ菜「オーバーワークは禁物です、今日これ以上練習しても好ましい成果は期待できません」 ミア「……そうだね、今日はここら辺でやめておくよ」 せつ菜「それでは部室に戻りましょうか」 _____ ___ _ 侑「じゃあこれで今日の練習は終わり、また明日!」 オツカレー 歩夢「侑ちゃん、帰ろ?」 侑「うん……あ、しまった教室に忘れ物した、歩夢先帰ってて」 >>74 の試合って東邦と光星か 全てが敵に回った光星が可哀想やったな 歩夢「いいよ、私ここで待ってるよ?」 侑「ううん、歩夢今日練習で疲れたでしょ?私のことは気にしないで」 歩夢「そっか、じゃあまた明日ね」 侑「うん、また明日」 _____ ___ _ 侑「えっと……あったあった」ゴソゴソ 侑「よし、さっさと帰ろうかな」 ガラガラ 侑「しかし活動時間後は本当に静かだなぁ、暗くなってきたし少し怖いくらい」 侑「部活棟の方も真っ暗だし誰ももういない……ん?」 侑「あそこにいるの……暗くて見えづらいけどミアちゃん?」 〜自動販売機〜 ピッ ガラガラガシャン ミア「」ゴクッゴクッ ミア「ふうっ……水分補給も出来たし戻ろうかな」 ミアチャーン ミア「ん?この声は……」 侑「ミアちゃん、まだいたの?」 ミア「ああ、ちょっとね」 侑「その汗、もしかしてまだ練習を……?」 ミア「少しだけさ、ボクがやりたくてやってることだから気にしないでくれ」 侑「でもミアちゃん、今日練習メニュー多くしてたし休んだ方がいいんじゃない?」 ミア「あんなんじゃまだ足りないよ……」 ミア「ボクは皆んなより遅れてスクールアイドルになった、それにまだ身体も出来てないから体力もみんなに劣ってる」 ミア「その差を埋めないとボクは……スクールアイドルとして応援してもらえないかもしれない……」 侑「ミアちゃん……」 ミア「そういう訳だよ、ボクはまだ練習を続けるから」 侑「でも……それでミアちゃんが体調が崩しちゃったら元も子もないよ」 ミア「大丈夫だよ、ボクはまだまだやれるよ、この程度の練習で弱音を吐いてたらファンはガッカリしちゃうよ」 ミア「ボクはもっと完璧なパフォーマンスをしないと、そうしないとファンはボクのことを見てくれないんだ」 侑「違う……違うよミアちゃん」 侑「確かにファンはミアちゃんが凄いパフォーマンスしてくれたら喜ぶと思う、でもね一番は元気な姿でいてくれることなんだよ」 侑「ミアちゃんがありのままのミアちゃんで楽しそうに歌って踊ってくれる、それがファンにとってなによりも嬉しいことなんだよ」 ミア「でも、そんなことばかり言ってたらファンはボクのことなんか……」 侑「大丈夫だよ、ミアちゃんの努力はみんなに伝わってるよ」 侑「ミアちゃんが思ってるよりファンの子はミアちゃんの努力を知ってるんだよ」 侑「それに何もパフォーマンス高めるだけが努力じゃないよ」 ミア「え?」 侑「前私に言ってくれたじゃん、良さを最大限活かす事が大事みたいなこと」 侑「ミアちゃんの良さはいっぱいあるからそんなに自分を追い込みすぎちゃダメだよ」 侑「だから、ね?今日はここら辺でやめておこう?」 ミア「本当に……大丈夫かな?」 侑「当たり前だよ、その気持ちがあればファンにその想いは伝わる」 侑「そして約束する、ミアちゃんは素敵なスクールアイドルになれるって」 侑「だから心配しないで、焦らずゆっくり頑張ろうよ」 _____ ___ _ 侑「じゃあミアちゃんまた明日、もう練習しちゃダメだよ?」 ミア「分かってるさ、じゃあ……」 侑「うん、じゃあ気を付けてね」 ミア「ああ、そっちこそ」 ミア(……怖がっていたのかもしれない、スクールアイドルとしてうまくいかないかもしれないと) ミア(努力の果てに迎える結末が最も残酷な形だったあの試合をみて無意識のうちにボクもそうなるんじゃないかと思ってたのだろう) ミア(そりゃあ正直言うとまだ少し思ってるしなんだったらまだ怖い) ミア(でも……不思議と侑が大丈夫と言うなら本当にそうな気がしてくる、だから信じてみたい、侑が言ってくれたことを) ミア(侑が素敵なスクールアイドルになるといったミアテイラーのことを、ボク自身のことを) 〜後日〜 ミア「はぁ……はぁ……ふぅっ」 栞子「お疲れ様ですミアさん、飲み物をどうぞ」 ミア「Thanks 栞子、いただくよ」 栞子「はい、しかしミアさんもどんどん上達していますね、私も負けてられません」 ミア「ん……ふうっ、そんなことないよまだまだ勉強することだらけだ」 侑「ミアちゃんいる〜?」 ミア「侑、何か用?」 侑「ちょっとね、これを見てほしくて」 ミア「これは、ライブの案内?」 侑「うん、枠がまだ余ってて雰囲気もミアちゃんに合ってるし出てみない?」 ミア「僕が……ライブ」 栞子「いいじゃないですか、ミアさんの初ライブですね」 ちょっと今日更新はないです、推し球団の逆転勝利でたらふく酒飲んで何も書けないです許してください 明日には終わるといいなと思います >>99 ギリギリのタイムリー痺れたね 今日もアツい逆転劇が多くて狂喜したり白目剥いたりしたよ 侑「そういうことになるね、ミアちゃん出てみない?」 ミア「僕でいいの?」 侑「当たり前だよ、ミアちゃんに出てほしいと思って持ってきたんだよ」 ミア「なら……うん頑張るよ」 栞子「ミアさん、私も応援します絶対成功させましょう」 ミア「栞子、ありがとう助かるよ」 侑「ならミアちゃんで申し込んでくるね!」タッタッタ ミア「ありがとう頼むよ……ふぅ、しかし僕がライブか、まだ実感湧かないや」 栞子「最初は誰でもそうですよ、私もそうでした」 ミア「栞子は最初のライブどうだった?やっぱり緊張した?」 栞子「流石にそうですね、私一人で本当に大丈夫か、ダンスや歌を間違えたりしないかと人前に立つ経験は幾らかあるはずなのに緊張と少しの不安、それが直前までありました」 ミア「栞子でもそうなんだね」 栞子「ですが、何も問題ありませんでした」 ミア「え?」 栞子「ステージに立ったらそんなのすぐ忘れちゃいました、ただ目の前のファンにまっすぐ想いを伝える、目の前のファンを見たらその気持ちでいっぱいになりました」 栞子「ミアさんもその気持ちがすぐ分かります、何度経験してもライブ前に緊張や不安を消せる人なんてそういません、ですがあのステージはそれを容易く打ち消してくれます」 栞子「夢舞台、そう言い換えるのが正しいでしょうね、そんな場所なんですライブの舞台というのは、ですので何も恐れる必要はないです、自分を信じれば」 ミア「栞子……うん、そうだね」 ミア「うん、そうだその通りだ……よし、練習を再開しよう!」 栞子「はい!」 後日 〜ライブ会場〜 侑「ミアちゃん、準備できた?」 ミア「ああ、バッチリだよ」 侑「客席は見た?」 ミア「いや見てないよ、ステージに立った時ちゃんと見たいんだ」 侑「そっか、大丈夫そうだね」 ミア「ああ、期待していいよ、僕が今できる最高のステージを見せてあげるよ」 侑「ふふっ、それは楽しみ」 侑「もうそろそろだね、じゃあみんなと一緒に客席で見てるからね」 ミア「ああ、また後で」 タッタッタ ミア(観客の声がわずかに聞こえる、僕を見ようと来てくれたファンが近くにいる) スタッフ「ミアさーん、時間です」 ミア(脚が少し震えてる、手も少し……) ミア「大丈夫だ、問題ない」 ミア(追い求めた世界はすぐそこにある) ミア(怖さもある、いつも上手くいくなんてことはない、だけどファンに伝えるんだ僕の気持ちを、歌で……!) ワァァァァ! ミア「Hi! I'm Mia Taylor. Thank you for coming to my live today, I will sing as best I can, so please listen to my song!」 こんな感じで終わらせていただきます、スレタイ以外何も考えずに書いたらこんなことになりました反省してます、次何か書くとしたらもう少し考えてもの書きます、読んでいただいた方ありがとうございました おまけ ミア「ねえ愛」 愛「どうしたのミアち」 ミア「さっき甲子園を見てたんだけど選手や球場の人たちが1分間くらい目を閉じていたんだけどあれは何をしていたんだい?」 愛「あぁ……えっとね、あれはその、亡くなった人への追悼の意を示すために行うっていうか」 ミア「亡くなった?何があったの?」 愛「その、原子爆弾で……」 ミア「……」 愛「……」 終わります ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.5.1 2024/04/28 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる