栞子【0】「12レス以内に私と恋人になれないと歩夢さんが死ぬそうです・・・」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
栞子【1】(前略。昨日の夜、私は夢の中で悪魔に呪われてしまいました)
栞子【1】(いわく、『お前の心には人を操らんとする驕りがある。ひとつ試練を与えよう』と。)
栞子【1】(『悔い改めないならば、罰としてお前の大切なものを奪うこととする』と。なんとも身勝手な話です)
栞子【1】(目覚めた私の左手首には、【0】と読めるあざが刻まれていました)
栞子【1】(そして、朝。歩夢さんとお会いしたとたん、私のあざは【1】に変わったのです!)
栞子【1】(この呪いは本物です・・・! 思わず身体が震え、涙が浮かびそうになりました)
栞子【1】(ですが・・・このまま引き下がっては三船の名が廃ります)
栞子【1】(何より、歩夢さんを決して失いたくはない・・・!)
栞子【1】(とはいうものの、いきなり告白しては歩夢さんを戸惑わせてしまい、成功確率も低いでしょう)
栞子【1】(そこで私は休み時間を目一杯使って計画を立てました。こちらです)
01:計画を立てる。歩夢さんを雑談に誘う。
02:歩夢さんと世間話をして打ち解ける。
03:歩夢さんとコイバナを始める。ゲームなどを楽しんでもらう。
04:会話の中で私の歩夢さんへの想いをそれとなくアピールする。
05:会話の中で歩夢さんの好きなタイプを聞き出す。
06:私が歩夢さんの好きなタイプに合わせていく。
07:歩夢さんについてよく知る侑さんの意見も聞いてみる。
08:できれば侑さんにも私のことを応援してほしい。
09:もう一度、歩夢さんと二人きりになる。静かな場所がいい。
10:歩夢さんに私の本当の想いを伝える。
11:歩夢さんからお返事をいただく。
12:私と歩夢さんは恋人同士になる。ハッピーエンド!
栞子【1】(完璧です・・・! 流れも水のように自然で、歩夢さんの気持ちに寄り添ってもいます!)
栞子【1】(あとはこの計画に従って、自然な雰囲気の中で、私は歩夢さんと結ばれて・・・っ)///
歩夢「・・・栞子ちゃん、大丈夫? 朝、すごい勢いで部室を出て行ったけど──」
栞子【1】「あっ、歩夢さんっ?! あのっえーと、えーっと、・・・・・私と雑談してください!!」
歩夢「ふぇっ?! ざ、雑談っ?!」 栞子【2】(そんな、まさか急に歩夢さんが・・・ああっ、もうカウントが2になってる!)ちらっ
歩夢「ざ、雑談はいいんだけど・・・その、手首、痛むようなら保健室に、」
栞子【2】「だ、大丈夫です! すみません、取り乱しました・・・」
栞子【2】(危うくあざを見られるところでした・・・リストバンドで隠して、深呼吸をひとつ)
栞子【2】「そうですね・・・スクールアイドルを初めて、ライブもあって、目まぐるしい日々に慣れないことも多くって・・・」
歩夢「そうなんだ・・・栞子ちゃん、私にできることがあったらちゃんと言ってね? 私もたった数ヶ月の先輩だけど・・・」あはは
栞子【2】(歩夢さんの優しさが、胸が痛いです・・・・・と、こんな場合ではありませんでした)
栞子【2】「ああそうです、それでは世間話として昨今のウクライナ情勢とコロナ禍におけるスクールアイdきゃんっ?!」ぼふっ
歩夢「!?」
かすみ「にしし! かすみんがドアに仕掛けたコッペパン、見事顔面に命中! これで侑先輩もかすみんのこと、」
栞子【2】「・・・・・かすみさん」じとっ
かすみ「しお子だったの?!・・・あっあの、えーと、ジョークだよ?」あは
栞子【2】「 か す み さ ん 」ギロッ
かすみ「ヒィッ?! あっえーとえーと、そんなガチで怒んなくったってっ、」あわわわ
歩夢「ぷふっ、くふふっ・・・さっき、栞子ちゃん、『きゃんっ!』って・・・」くすくす
栞子【2】「わ、忘れてください?! あっこら、かすみさん逃げないで!?」
◆ ◆ ◆
01:計画を立てる。歩夢さんを雑談に誘う。 ← >>1
02:歩夢さんと世間話をして打ち解ける。 ← now!
03:歩夢さんとコイバナを始める。ゲームなどを楽しんでもらう。 歩夢「だーめ。忘れてあげない」ふふっ
栞子【3】「そんないじわる言わないでください・・・」はぁ
歩夢「栞子ちゃんのしっかりしてるところも素敵だけど、もっと今みたいなところも見せちゃう方がファンも喜ぶと思うなぁ」くすくす
栞子【3】「私はもっとこう、皆さんを導いていくぐらいの強さを持たなければと思うのですが・・・」
歩夢「そうかなあ?」
栞子【3】(・・・と、いけません。歩夢さんの優しさにあてられて、つい話を続けてしまうところでした)
栞子【3】「ところで歩夢さん、話が弾むようにとちょっとした心理テストを用意したのですが──」
歩夢「あ・・・ごめんね? 栞子ちゃん、今はちょっと・・・」
栞子【3】「えっ・・・・・」シュン
歩夢「あ、嫌なわけじゃなくって、ただその、」もじもじ
栞子【3】(どうしようどうしようどうしよう)
栞子【3】「じゃああっち向いてホイはどうですか?! それともウミガメのスープにしますか?!」
歩夢「そうじゃなくって、ちょっとお手洗いに行ってからね!」///
栞子【3】「あ・・・・・す、すみませんっ」///
◆ ◆ ◆
02:歩夢さんと世間話をして打ち解ける。 ← >>3
03:歩夢さんとコイバナを始める。ゲームなどを楽しんでもらう。 ← now!
04:会話の中で私の歩夢さんへの想いをそれとなくアピールする。 前にも見た気がするけど完結してなかったのか?
とりあえず支援 前は途中で落ちちゃってたね
続き見たかったから助かる 栞子【4】(ゲームができませんでした・・・)シュン
栞子【4】(いえ。まだ取り返しはつくはずです。落ち着いて考えましょう)
歩夢「おまたせ、それで何だったっけ、心理テスト?」
栞子【4】「それはもういいんです。その、予定では・・・」ちらっ
→ 04:会話の中で私の歩夢さんへの想いをそれとなくアピールする。
栞子【4】「・・・っ」///
歩夢「?」
栞子【4】(いえ、ダメです。ここは恥を忍んで、歩夢さんのために・・・!)
歩夢「ふふ、予定まで考えてくれてたんだ。じゃあ今日は栞子ちゃんのエスコートにおまかせしちゃおうかな?」くすっ
栞子【4】「あ、歩夢さんのそういうところが好きですっ!!」
歩夢「えっ」
栞子【4】「そのっ、私の至らぬ部分も含めて見守っていてくれるところが、」
栞子【4】「それでいて気を遣わなくて済むようにそれとなく支えてくれるところが、」
栞子【4】「とにかく、歩夢さんの優しさに感謝しているのです・・・!」
歩夢「・・・あ、ありがとう?」きょとん
栞子【4】(ああぁあもう消え入りたいです・・・!)///
◆ ◆ ◆
03:歩夢さんとコイバナを始める。ゲームなどを楽しんでもらう。 ← >>4
04:会話の中で私の歩夢さんへの想いをそれとなくアピールする。 ← now!
05:会話の中で歩夢さんの好きなタイプを聞き出す。 栞子【5】(でも、好意を伝えることには成功したはずです・・・そう信じましょう)
栞子【5】(次は歩夢さんのお好きなタイプをうかがう番です!)
歩夢「そうだ。栞子ちゃん今日の放課後って空いてるかな?」
栞子【5】「はい、あまり遅くまではいられませんが・・・」
歩夢「駅の近くに新しくできたカフェあるでしょ? あのお店の割引チケットが配られてて」
栞子【5】「それでしたら、ぜひご一緒させていただきたいです」
歩夢「よかった! 一緒に行ける人を探してたんだけど、みんな忙しいみたいで・・・」
栞子【5】「・・・・・」
栞子【5】「あ、歩夢さんはその、どのような方がお好みなのですか?」
歩夢「うーん・・・迷っちゃうけど、せっかくだから今日はデラックスあまおうパフェを攻略しちゃおうかな♪」
栞子【5】「でしたら私も同じのにします!」
歩夢「えっ、一個で二人分だよ?」
栞子【5】「あ・・・そ、そうですよね、」
栞子【5】(なかなか本題に入れません・・・)
◆ ◆ ◆
04:会話の中で私の歩夢さんへの想いをそれとなくアピールする。 ← >>9
05:会話の中で歩夢さんの好きなタイプを聞き出す。 ← now!
06:私が歩夢さんの好きなタイプに合わせていく。 歩夢「でね、愛ちゃんたちが行った時はアフォガードにしたみたいで、鳥の羽根みたいにふわふわなお砂糖がたくさんかかってて、そこに上からエスプレッソを、」きゃっきゃ
栞子【6】(予定とは違いますが、デートのお約束?を取り付けることができました・・・)
栞子【6】(ただ、歩夢さんの好みに合わせるにはどうすれば・・・)
栞子【6】「・・・その、ちょっとお伺いしたいのですが」
歩夢「?」
栞子【6】「歩夢さんにとって大切な方って、・・・その、どのような人になるのですか・・・?」
歩夢「えっ? いきなりだね・・・ちょっと待って、うん、えっと・・・」
栞子【6】(・・・・・)ドキドキ
歩夢「・・・・・やっぱり、長い時間を一緒に過ごしてきた人、になるのかなあ」
栞子【6】「・・・・・っ」
歩夢「夜ねむる時とかね、お風呂に入ってるときもそうかな、一人になる時間ってあるでしょう? そうすると、なんとなく浮かんでくるの」
歩夢「あぁ、今、なにしてるんだろう、って。そしたら、明日はもっと一緒にいられるかなあ、なんて期待しちゃって。
ふふっ」
歩夢「ずっと一緒に過ごしてきたから、いつだって心のどこかが自分ひとりのものじゃなくなってるの。分かるかなあ」
歩夢「わたしとあの子は二人なんだけど、私にとってはひとつなの。これからもきっと、そうやって生きていくんだと思う」
栞子【6】「・・・・・そんなの、無理じゃないですか・・・」グス
歩夢「え、栞子ちゃん・・・?」
◆ ◆ ◆
05:会話の中で歩夢さんの好きなタイプを聞き出す。 ← >>11
06:私が歩夢さんの好きなタイプに合わせていく。 ← now!
07:歩夢さんについてよく知る侑さんの意見も聞いてみる。 栞子【7】(歩夢さんの心にはすでにあの方がいる)
栞子【7】(だから、私とお付き合いしてしまっては、歩夢さんを傷つけてしまう)
栞子【7】(けれども私とお付き合いしなければ、歩夢さんの命はない)
栞子【7】(いっそのこと、失われるのが私の命ならよかったのに・・・!)
歩夢「栞子ちゃん・・・? 私、何かしちゃったかな・・・」
栞子【7】「違うんです! その、・・・歩夢さんは、悪くないんです・・・!」グス
歩夢「・・・話せることだったら、ちゃんと聞くからね?」なでなで
栞子【7】「っ・・・・・」
ガチャッ
侑「ごめん、遅れちゃった! みんなもう練習はじめて──歩夢と、栞子ちゃんだけ?」
歩夢「うん。あ、ちょっと待ってて、栞子ちゃんとお話が──」
栞子【7】「いえ、いいんです! すみません、パソコンの使い過ぎで、目が充血してただけで」
侑「あ、それでいつも目が赤かったんだ?!」
歩夢「ぷふっ、それは違うと思う」くすくす
栞子【7】(・・・ダメですね。私が諦めたらすべて終わりです。何か方法があるはずです)
侑「そうだ、歩夢。聞いてほしいことがあるんだけど」
歩夢「えっ?」
◆ ◆ ◆
06:私が歩夢さんの好きなタイプに合わせていく。 ← >>13
07:歩夢さんについてよく知る侑さんの意見も聞いてみる。 ← now!
08:できれば侑さんにも私のことを応援してほしい。
侑「実はね・・・・・私、菜々ちゃんとお付き合いすることに決めたんだ」
侑「昨日の夜、菜々ちゃんから告白されたの」
侑「『優木せつ菜を救ってくれたあなたに、どうしても伝えたかったんです』って」
侑「正直びっくりしたけど、でも、菜々ちゃんがくれた“大好き”がいとおしかった」
侑「だって菜々ちゃんは、優木せつ菜ってスクールアイドルが、私の人生を変えてくれたから」
侑「歩夢は私にとって大切な人だから、このことも真っ先に伝えたかったんだ」
侑「だから・・・これからも、私たちのこと、見守ってくれると、うれしいかなって」
栞子【8】「・・・・・・・」
侑「・・・歩夢?」
歩夢「・・・ごめん、・・・栞子ちゃん、、きょう、わたし、・・・無理、かも・・・・・」
◆ ◆ ◆
07:歩夢さんについてよく知る侑さんの意見も聞いてみる。 ← >>15
08:できれば侑さんにも私のことを応援してほしい。 ← now!
09:もう一度、歩夢さんと二人きりになる。静かな場所がいい。 ─────
───
─
栞子【9】(歩夢さんの家に辿り着いた時、その扉はまだ開いたままでした)
栞子【9】(侑さんは、部室を飛び出した歩夢さんを追いかけようとしましたが・・・)
侑『待って、歩夢! どうしたの──』
歩夢『──来ないでっ!!』
栞子【9】(振り払うその手を、誰も掴めないまま歩夢さんは去っていきました)
栞子【9】(それからせつ菜さんと三人で歩夢さんを探しましたが、学校からは姿を消したまま)
栞子【9】(一縷の望みを掛けて、私が歩夢さんの家に向かったところ──)
歩夢「・・・・・あは。・・・やっぱり、侑ちゃんじゃ、ないんだね・・・・・」
栞子【9】(・・・そこにいたのは、泣き疲れた目で手首から血を流す、変わり果てた姿でした)
◆ ◆ ◆
08:できれば侑さんにも私のことを応援してほしい。 ← >>16
09:もう一度、歩夢さんと二人きりになる。静かな場所がいい。 ← now!
10:歩夢さんに私の本当の想いを伝える。 栞子【10】「・・・歩夢さん、だいじょうぶ、大丈夫ですから」
歩夢「・・・大丈夫じゃないよ、もう、何もかも、なくなっちゃったから・・・・・」
栞子【10】(そっと一歩を踏み出した私に向かって、歩夢さんは思わずカッターナイフを突きつけます)
栞子【10】(気にせず踏み込んだ私の手に鋭い痛みが走りました。・・・けれども、歩夢さんの痛みは、こんなものでは)
歩夢「・・・だめだよ・・・わたし、もう、終わりなの・・・・」
栞子【10】「歩夢さん。私はあなたに恋をしていました。今も、あなたを想っています」
歩夢「・・・ごめんね、何も届かないよ・・・いまはただ、早く、ぜんぶ終わりにしたいだけ」
栞子【10】「それなら! 私も、その地獄まで連れて行ってください・・・!」
歩夢「──っ!?」
栞子【10】(・・・抱き留めたその人の身体は柔らかいのに、やけに小さく感じました)
栞子【10】(私の手のひらに滲む血と、床に滴り落ちた赤い液体が混ざり合って、身体の震えもどちらのものか分からなくなって)
◆ ◆ ◆
09:もう一度、歩夢さんと二人きりになる。静かな場所がいい。 ← >>18
10:歩夢さんに私の本当の想いを伝える。 ← now!
11:歩夢さんからお返事をいただく。 歩夢「・・・だめ、こんなことしたって、栞子ちゃんのこと、そんなふうに思えない、ごめん・・・・」
栞子【11】「それでもいいんです!」
栞子【11】「私の心が届かなくてもいい、あなたがそこに居てくれれば、いいえ、居なくたっていい」
栞子【11】「私を傷つけてでも、あなたの傷が癒えるなら、それだけで十分です・・・!」
栞子【11】「もしそうなら、この傷さえいとおしく思えるのですから・・・ねぇ、こういうことですよね? 愛というものは」
歩夢「・・・・・そんなのおかしいよ、栞子ちゃんらしくない・・・」
栞子【11】「ふふ、きっとお互い様ですよ。きっと、間違っているのが愛なんです」
歩夢「・・・・っ」
栞子【11】(私の制服はあの人の流した血と涙で汚れて、それがとてもいとおしく感じました)
栞子【11】(愛とは間違えるものなのだと、いつのまにか背中に回った腕の中で私は悟ったのです)
栞子【11】「・・・もう、いっそのこと、ふふっ、一緒に死んじゃいましょうか?」
歩夢「・・・っ、それはだめ! 私なんかのために、そんなの間違ってる!」
栞子【11】「わかってますよ。叶わぬ恋など忘れる方が正しいだとか。今すぐあなたからナイフを奪うべきで、誰かを呼ぶべきだとか、そんなこと」
栞子【11】「こんなやり方は間違ってるなんて、全部はじめから分かってます。・・・・・それでも、」
栞子【11】「それでも、そんな正しさを貫いてあなたを失うぐらいなら、あなたと一緒に間違えてしまう方がずっといい!」
歩夢「・・・・・っ!!」
栞子【11】「だから、あなたが終わらせたいなら、終わらせましょう? 私の頸動脈はここです、今すぐ断ち切ってみせてください!!」
◆ ◆ ◆
10:歩夢さんに私の本当の想いを伝える。 ← >>28
11:歩夢さんからお返事をいただく。 ← now!
12:私と歩夢さんは恋人同士になる。ハッピーエンド! 栞子【12】(・・・・・)
歩夢「・・・・・」
栞子【12】(・・・・・二つの息の音、荒かった方がだんだん弱まっていくのを、身体で感じていました)
歩夢「・・・・・最低なこと、お願いしていい?」
栞子【12】「・・・大丈夫ですよ。私もあなたももう最低ですから、大丈夫です」
歩夢「ふふっ、ひどいなぁ・・・・・」
歩夢「・・・栞子ちゃん、私のこと、5分でいいから、ゆるして」
歩夢「5分だけでいい、それ以上したら離れられなくなっちゃう、今度こそ自分をゆるせなくなるから」
歩夢「だから・・・今から5分だけ、私の恋人になってください」
栞子【12】「っ・・・・・わかりました」
歩夢「・・・っ」ちゅ
栞子【12】「・・・っ、ん・・・ふぁ・・・」
歩夢「・・・・・ふふ。やっぱり、侑ちゃんがよかったな」
栞子【 】「・・・最低ですね。私たち・・・っ、ぅあ、ひっ・・・ごめんなさい・・・」
歩夢「大丈夫、だいじょうぶだよ、っあ、ぐすっ・・・大丈夫じゃないけど、大丈夫になろうね・・・!」
栞子【 】(二人分の泣きじゃくる声の中、気づけば私の手首が軽くなっているのを感じました)
栞子【 】(私が命を投げ捨てたとたん、二人の命は救われたようなのです)
栞子【 】(これが、ハッピーエンド、ですか・・・? こんな皮肉、ないでしょう・・・?)
◆ ◆ ◆
11:歩夢さんからお返事をいただく。 ← >>29
12:私と歩夢さんは恋人同士になる。ハッピーエンド! ← now! ──────
────
──
侑「もぉー、昨日は心配したよーっ!!」
歩夢「うん、ごめんね? ちょっとびっくりしちゃって・・・でも、大丈夫」
せつ菜「歩夢さん・・・」
歩夢「ふふっ、侑ちゃんがうらやましいなぁ。せつ菜ちゃんとだったらいつだって元気になっちゃうもん」
侑「うん、昨日もね、遅くまで通話しちゃって・・・」
歩夢「もう、せつ菜ちゃんも忙しいんだから、ほどほどにね?」くすっ
せつ菜「あ、昨日言ってたラノベ持ってきましたよ! DVDも!」
侑「ほんと?! 今日おわったら貸してね?!」
栞子(・・・まるで昨日がなかったみたいに過ごす歩夢さんを見て、これでよかったんだって思っていました)
栞子(でも、やっぱり今日はまだ、昨日の延長線上でしかなくって)
栞子(歩夢さんから、放課後に約束を受けました) ──────
────
──
歩夢「うぅ・・・ぐすっ、うぁっ・・・」
栞子「・・・大丈夫です、大丈夫になりますから」なでなで
栞子(今日の5分間です)
栞子(明日も、明後日も・・・いつまでかは、分からないけれど)
歩夢「・・・うん。ありがとう、もう大丈夫」
栞子「よかったです・・・では、部室の鍵は閉めときますね」
栞子(それでも、いつまでも続けばいいのにと、どうしてもそう願ってしまうのです)
歩夢「・・・ごめんね」
栞子「いいんです。・・・そうだ、今日はデラックスあまおうパフェ、行きませんか?」
歩夢「あ、いいかも! ふふっ、二人でがんばろうね?」
栞子(神様、今だけは許してください)
栞子(たとえこの関係が間違っているのだとしても、)
栞子(それがきっと、私たちにとっての“幸せ”なのだと信じたいのです)
おわり。 歩夢の死因が交通事故とかじゃなくて自殺だったのは上手いと思った
乙 当人達以外から見たら間違ってるけどそこに縋るしかない感じの関係性どうしようもなくてすき おおお…よかった、とてもよかったぞ
──それでも、そんな正しさを貫いてあなたを失うぐらいなら、あなたと一緒に間違えてしまう方がずっといい!
このセリフが特によかった
お疲れさまでした ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています