栞子「せつ菜さんに告白されてしまいました……」
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せつ菜「栞子さん。急に申し訳ないです」
栞子「大丈夫ですよ。それで話とは?」
せつ菜「好きです。栞子さん」
栞子「そんなことですか。私もせつ菜さんが……」
せつ菜「違います!」 せつ菜「栞子さんを見ると胸が高鳴り、話すだけでもドキドキしてしまう。それくらいに私は……」
栞子「……」
せつ菜「栞子さん。この好きはLIKEではありません。LOVEなんです」
栞子「LOVE……って私にですか!?」 せつ菜「答えはいつでもいいです。待っていますから」
栞子「あっ、ちょっ……!」
栞子「恋……」
栞子「私は恋という気持ちを知らない。ですがせつ菜さんの気持ちを蔑ろにはできない……」
栞子「誰かに聞いてみましょう。それがヒントになるかもしれません」 ランジュ「じゃあ次のライブについて決めていくわよ!」
栞子(ランジュは……相談できなさそうですね)
ミア「じゃあ僕から提案があるんだけど」
栞子(ミアさん……ミアさんならありですね) ミア「なんだい。栞子が相談なんて珍しいね」
栞子「ミアさん。恋って何なのでしょうか?」
ミア「恋!?」
栞子「どんなものか聞きたいだけですから……」 ミア「恋、かぁ。僕はあんまり分からないけど……一緒にいたいという気持ちがあるって聞いたことがあるよ」
栞子「一緒にいたい……」
ミア「だから、きっとその人にとって一緒にいたいって思えるんだろうね」 栞子「一緒にいたいという気持ち……」
歩夢「栞子ちゃん、そんなに悩んでどうしたの?」
栞子「歩夢さん……」
歩夢「私で良ければ力になれない?栞子ちゃんがそんなに悩むなんて、ただことじゃない気がするから……」
栞子「実は……」 >>6
ランジュにはまだそういうキャラいないね
2期でどうなるか 歩夢「恋が何か……」
栞子「すみません。歩夢さんをお手を煩わせてしまい……」
歩夢「ううん。でも恋って難しいよね。私もそうだった」
栞子「歩夢さんもですか?」
歩夢「侑ちゃんに恋したとき、私もこれがいいのかなって思った。その時は凄く悩んだよ」 歩夢「だけど、侑ちゃんのことが好きで侑ちゃんの側に私がいないと嫌だって。そう思うと全部爆発しちゃって」
栞子「侑さんと……そんなことがあったのですね」
歩夢「だから恋の答えは側にいたいかどうかと、相手を好きか。その二つだと思うよ」 栞子「側にいたいかと、大好きかどうか……」
栞子「うぅ……分かりません……」
侑「栞子ちゃん」
栞子「侑さん。もしかして、歩夢さんから聞きました?」
侑「まあね。だから力になりたいと思ってさ」 侑「私は歩夢のことが好きで、側にいたい。だけどそれ以上に恋人になって大切なことがあるって思うんだ」
栞子「大切なことですか?」
侑「相手を許せるか。好きよりも、側にいるよりも、相手を許せるかが大切なことだと思う。あくまで私の意見だけど」 栞子「相手を許せるか……」
侑「ちょっと難しいかもしれないけど、大事なこと……だと私は思ってる。栞子ちゃんが誰のことを言ってるのかは分かっていないけどね」
栞子「侑さん、ありがとうございます」
侑「参考にはならないかもしれないけどね。あくまで一つの意見だから……」
栞子「そんなことありませんよ。それも貴重なものですから」 〜1週間後〜
せつ菜「……答え、出してくれたのですね」
栞子「私は考えました。私は本気でせつ菜さんを好きでいるのか。せつ菜さんの気持ちに本気で答えられるのか。それが分からなかった」
せつ菜「栞子さん……」
栞子「そして、考えて考えて今日を迎えて。私は一つの結論に辿り着きました」 栞子「私にはそうかどうか私には分からない。ですから、せつ菜さん」
せつ菜「はい」
栞子「1ヶ月だけ、仮にお付き合いしてもらえますか?」
せつ菜「……本当にいいのですか。栞子さんを完璧に落としてしまいますよ」
栞子「勿論。私を落としてみせてください」 お試しでも付き合ってもいいと思える時点で憎からず思ってるよね せつ菜「栞子さん、今日はデートに行きませんか?」
栞子「デートですか……分かりました。行きましょう」
せつ菜「場所はここか、こっちを考えているのですが……」
栞子「なるほど、悩んでしまいますね」 しおせつとかいう原点いいね
久しぶりに見た気がする せつ菜「プランは……考えていませんが、いいですか」
栞子「そんな適当な……」
せつ菜「今日行きたいと思ったのですから。たまにはいいですよね?」
栞子「……!そうですね。たまには」
栞子(せつ菜さんのその表情には一生勝てなさそうですね) せつ菜「なんだか緊張しちゃいますね」
栞子「そうですね。人生初デート……」
栞子(せつ菜さんとのデート……)
せつ菜「緊張しっぱなしはダメです!走りましょう!」
栞子「あ、ちょっとせつ菜さん!?」 せつ菜「ふぅ……いい汗をかきましたね!」
栞子「走るなら走ると事前に言ってください。少し疲れてしまいました」
せつ菜「ですが、いい気分転換になったのではないですか?栞子さんの表情、さっきよりもいい気がしますよ」
栞子「それは否定しないでおきましょう」
栞子(緊張が吹き飛んだのは間違いないですから) せつ菜「さて、じゃあまずは……ショッピングです!」
栞子「なんだかせつ菜さんらしくありませんね」
せつ菜「いいじゃないですか。何も決めてないんですから……」
栞子「そうでしたね。ふふっ」
せつ菜「もう、栞子さん!」 せつ菜「栞子さん、このブレスレットとかどうでしょう?」
栞子「確かに可愛らしいですね。ありです」
せつ菜「ではこっちの指輪とか……」
栞子「指輪はなしです」
せつ菜「そんな……」
栞子「正確には、正式にお付き合いをするまではなし、ですね」
せつ菜「栞子さん……!栞子さーん!!!」
栞子「わ、ちょっ、せつ菜さん!?」 せつ菜「ご迷惑をおかけしました……」
栞子「まああれくらいでしたら大丈夫ですよ。毎回は難しいかもしれませんが」
せつ菜「えへへ、ありがとうございます」
栞子「それよりもせつ菜さん、本当によかったのですか?ブレスレットを買ってもらって……」
せつ菜「気にしないでください!栞子さんには喜んでほしいですから!勿論、物で釣るというわけではありませんよ!」
栞子「本当、せつ菜さんらしいですね」 せつ菜「さて、次はゲームセンターです!」
栞子「私、こういうところは初めてでドキドキしてしまいます……」
せつ菜「大丈夫です!私も初めてですから!」
栞子「それでは解決になっていませんよ!?」 せつ菜「いきますよー!せやっ!」
栞子「その程度!ふっ!」
せつ菜「まだまだー!やぁ!」
栞子「せいっ!」 栞子「思った以上に熱くなってしまいましたね」
せつ菜「はい!すごく楽しかったです!」
栞子「さて、次はどこに行きましょうか?」
せつ菜「うーん、ブラブラして決めましょうか」 せつ菜「あ、栞子さん栞子さん!クレープですよ!」
栞子「そんな子どもみたいな。ですが、クレープはいいですね」
せつ菜「栞子さんはどれにしますか?買ってきますよ!」
栞子「では、バナナチョコでお願いします」
せつ菜「了解しました!!!」 せつ菜「美味しいですね!」
栞子「はい!凄く美味しいです!」
せつ菜「これならいくらでも食べられちゃいます!」
栞子「あ、口にクリームがついていますよ」ユビデスクイー
せつ菜「!?!?!?」 栞子「せつ菜さん、どうしました?」
せつ菜「いえ、その……なんでもありません!」
せつ菜(栞子さん、大胆すぎますよ……) 栞子「今日は一日ありがとうございました」
せつ菜「こちらこそ、すごく楽しかったですー」
栞子(せつ菜さんとのデート、すごく楽しかった。これはそういうことなのでしょうか……?)
栞子「ではまた明日」
せつ菜「はい!また明日会いましょう!」
栞子(いえ、まだ答えを出すには早すぎますね) 栞子(それから私たちは、色んなことをしました。お出かけだけではなく、お泊まりや勉強会といった恋人がするであろう色んなことを)
栞子(そうしているうちに、期限であった一ヶ月が過ぎようとしていました) せつ菜「……今日で一ヶ月、ですね」
栞子「そうですね。本当にあっという間でした」
せつ菜「私は仮に振られたとしても、もう後悔はありません。栞子さんがどうかは分かりませんが、私は幸せでしたので」
栞子「本当に後悔はないのですか?」
せつ菜「と言いますと?」 栞子「仮に今私が貴女を振って、本当にこれ以上悔いは残らないのですか?」
せつ菜「……」
栞子「私は……これからもせつ菜さんと一緒がいい。せつ菜さんと側で喜びを分かち合い、いつかは互いを許しあえる。そんな関係になりたいのです」 栞子「これが私の答えです。一ヶ月過ごして新しく見えたもの、せつ菜さんと一緒に体験して感じたものです」
せつ菜「……」
栞子「せつ菜さん?」
せつ菜「その……不束者ですが……よろしくお願いします……」
栞子「その台詞、本来私が言う台詞だと思うのですが」
せつ菜「ですが……なんだか現実だと思えなくて……」 栞子「ですが、これは現実ですよ」
せつ菜「そうですよね……うぅ……」
栞子「ちょっとせつ菜さん!?泣かないでください!」
せつ菜「だって……嬉しすぎて……!」
栞子「これで泣いていたら先が思いやられます。これから先、もっと嬉しいことが沢山あるのですから」 せつ菜「そうですよね……!では早速、記念に一枚写真を撮りましょう!」
栞子「あまりにいきなりですね……ですが、そんなのも悪くありません」
せつ菜「もっと寄って寄って!いきますよー!はいっ!」
栞子(このときの私は、自分でも驚くくらいに緊張している表情だった。私も、人のことを言えませんね) ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています