侑「みんなとデートでサイゼ行ってみた」
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侑「今何かと話題のサイゼだけど、同好会のみんなはどう反応するか気になるよね⁉」
侑「というわけで、一人一人デートに誘ってその反応を確かめてみるYO!」
侑「みんなが気になる子はどの子かな!?」
姫乃「私はこう言った企画はあまり良くないと思うのですが……あえて挙げるなら果林さんですね。特に他意はないですが……」
遥「お姉ちゃんはきっと喜んでくれますよ!でも企画自体は最悪ですね」
副会長「せつ菜ちゃんの好物が気になります!!私も一緒に行きたいです!!」
こぺ子「かすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみん…...」
侑「............」
侑「みんな後ろめたさを感じつつも興味津々!早速スタートだYO!」 Case1 天王寺璃奈
侑「璃奈ちゃん!今度の週末、一緒にお出かけしない?」
璃奈「良いけど、侑さんが誘ってくれるなんて珍しい。どこに行くの?」
侑「お台場で一緒にショッピングしたいな〜って!」
璃奈「同好会で必要な物品の買い出しとか?それならもっと人手を呼んだ方が良い。わたし力無いから……」
璃奈「りなちゃんボード『無力』。」
侑「ううん、そういうのじゃなくて、璃奈ちゃんと2人でのんびりお出かけしたいなって思って。デート?みたいな?笑」 璃奈「デート……」
侑「ごめん嫌だったかな……?」
璃奈「ちがう。すごく嬉しい。侑さんありがとう!」
璃奈「璃奈ちゃんボード『こんな気持ちは初めて』。」
侑「じゃあ来週の土曜日の昼12時に学校の前で待ち合わせでもいいかな?」 璃奈「分かった。楽しみにしてる!」
侑(とりあえず誘い出しに成功したぞ!)
侑(でもなんか璃奈ちゃんいつもの感じと違ったな……)
侑(デートって言ってもただ2人で遊びに行くだけだし……)
侑(なんかわたし変なこと言ったかな?) ■土曜日
侑「おーい、璃奈ちゃんこっちこっち〜!」
璃奈「侑さん、早いね。もしかして待たせちゃった?」
侑「んーん、今来たところだよ!」
璃奈「そっか。ならよかった。」
侑「そういう璃奈ちゃんだってめちゃくちゃ早いじゃんっ!」
璃奈「そんなことはない。」 スクスタでは大体楽しそうにファミレスデートしてるから嫌がる子いなさそう 侑「いやッ!今ッ!朝の7時だからッ!!」
侑「いくらなんでも早すぎるよっ!!」
侑「なんでこんな早くにいるのっ!正直ビックリだよっ!なんならびっくり通り越して若干引いてるよっ!」
璃奈「ドッキリ大成功。」
侑「どんなドッキリだよ!」
璃奈「嘘。でも科学者の世界では5時間前行動が常識。」
侑「そうなの?やっぱり科学者って少し変わっ…」
璃奈「ごめん嘘。」
侑「わたしどうしたら良いのか分からなくなってきたよ……」 精一杯おめかししてきた健気な女の子をサイゼリヤに連れ込む事でこのデートは完成するのです
美しい……これ以上の芸術作品は存在し得ないでしょう 璃奈「あのね……、楽しみだったから。つい早くきちゃったの。」
侑「えっ……?」
璃奈「正直変だよね。ごめんなさい。でも早く侑さんに会いたくて。もしかしたらもういるんじゃ無いかなって。」
侑「もしわたしがいなかったらどうしてたの?」
璃奈「でも侑さんは居てくれた。」
侑「それはそうだけどさぁ……」
璃奈「侑さんと私の心がつながったのかもしれない。嬉しい。」
侑「そうだね、わたしも璃奈ちゃんに会えて嬉しいよ。」 高校生なら吉野家で喜ぶ彼女ぐらいまでグレード落ちる 何なら放課後に公園で買い食いで十分
侑ちゃんがいつもしてるみたいな 侑(報告書に載せるための写真を撮りに来ただけとは言い難いなぁ……)
侑(でも細かく写真を撮って報告しないと今回は浅希ちゃんがうるさそうだし仕事もちゃんと進めないとね!)
侑「今日の璃奈ちゃんの服、とってもかわいいねっ!」
璃奈「ありがとう。せっかく侑さんが誘ってくれたから、気合い入れて選んでみた。」
侑「うんうん、すごくいいよ!こんな可愛い娘とお出かけできるなんて本当にわたしは幸せ者だなぁ!」
璃奈「もう、侑さん大袈裟すぎ。私も侑さんとデ…お出かけできて嬉しい。侑さんいつも通りカッコいい。」
侑「そんな見つめられると照れちゃうなぁ……」
侑「そうだ!せっかくだから写真撮らせてよ!記念にさっ!」 やたらオタクがキレてたけど、実際社会人のデートでサイゼは行かないよなあ
ただ近所で食べたとかならわかるけど 璃奈「私の写真なんかで良ければ…良いよ。」
侑「ありがとう!じゃあここら辺に座って……」
侑「足はこんな感じで……そうそう、それで手をここにおいて……」
侑「目線はここらへんで、顔はちょっと下を向く感じで……」
璃奈「侑さんカメラマンみたいで面白い。最近の取材の成果?(フォトエッセイ04参照)」
侑「そうかもしれないね。あの時から、どうやって撮ったらみんなの可愛さカッコよさをそのまま写真に落とし込めるんだろうってずっと研究しているんだ!」
璃奈「本当に侑さんは同好会のことばかり考えてる。優しい。」
侑「みんなが魅力的だからだよ〜」
侑「じゃあ写真撮るよ?ハイチーズ」パシャ
侑(浅希ちゃんの注文通りの写真撮れたよ!期待しててねっ!) 高校生ならサイゼを低ランク店扱いしないっしょ
コンビニでジュース買って公園で飲みながら雑談とかが普通の年頃じゃん 侑「ところで璃奈ちゃん朝ご飯食べてきた?」
璃奈「実は食べてない。侑さんと何時でも何でも食べられるようにって思って。」
侑「う゛っ……」
侑(破壊力が凄すぎる……危うく本題を忘れてしまうところだった……)
侑「そ、そんな私との時間を大事に思ってくれて嬉しいな!」
侑(ただのデートに全力を注いでくれるなんて、璃奈ちゃんは良い子だなぁ〜。これじゃあ天王寺超えて天使だよ〜)
侑(でもここら辺で私も心を鬼にしないとねっ!実験本番行くよ〜!」
侑「じゃあ璃奈ちゃんさ、ここ行かない?」
璃奈「えっ……サイゼ?」
侑「うん、あれ?嫌だった?」
璃奈「ううん、ちょっとびっくりしただけ。」
侑「びっくり?」 璃奈「侑さんのことだからもっと私には似つかわしくないようなお洒落なお店に行くと思ってた。だから、いつも通りの味で安心。」
侑「私そんなイメージ?」
璃奈「かすみちゃんとよく行ってる。」
侑「かすみちゃんはおしゃれでちょっとお値段お高め、みたいなお店が好きだからね。」
璃奈「たしかに。さすが侑さん。かすみちゃんのことよく分かってる。」
侑「じゃあ入ろうか!」
イラッシャイマセー
ナンメイサマデスカー?
フタリデス
オスキナセキドウゾー
侑「この席で良いかな?」
璃奈「侑さんがよければ私はどこでも。」 これを全員分やると結構なボリュームになりそうだな
楽しみ 侑「じゃあ璃奈ちゃん奥どうぞ。」
璃奈「ありがとう。侑さんなんか慣れてる。」
侑「そ、そうかな?」
璃奈「うん。それに、今日はなんかすごく新鮮。」
侑「いつも来てるんじゃないの?」
璃奈「いつもはみんなとだから。」
璃奈「誰かと2人っきりとか、少人数でファミレスとかに行くことってあまりなくて。」
璃奈「ほら、私の家、パ…お父さんもお母さんもあまり帰ってこないから。」
璃奈「ファミレスでの食事はひとりか同好会のみんなくらいなんだ。」
璃奈「愛さんもかすみちゃんもあまりこういうところに来ないから。」
璃奈「だからお店自体は慣れているはずなのに、今日は何だか新鮮な気分。」 侑「璃奈ちゃんが喜んでくれてよかったよ。」
侑「早速何か頼もうか。」
璃奈「うん。DG02とAA20とRP05とDB01で。」
侑「えぇっ……メニュー見なくて番号が分かるの……?」
璃奈「いつも食べるものは決まってるから。」
侑「璃奈ちゃん玄人すぎる……」
侑「天王寺璃奈恐るべし……」
侑「私はメニューを使わせていただいて……」
璃奈「侑さんあまりサイゼ慣れてないの?」
侑「いやメニュー番号暗唱するほうがおかしいからね?異端だからね?」
璃奈「照れる。」
侑「褒めているわけじゃないんだけどなぁ……」ハハハ
侑「じゃあ私はこれとこれと……っと。」
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侑「注文こちらでお願いしまーす!」 ――
―――
――――
侑「今更だけどさ、デートでサイゼなんて選んでガッカリした?」
璃奈「うんん、全然。侑さんが誘ってくれるなら、侑さんと一緒ならどこでも私は嬉しい。」
璃奈「むしろいつも来ているお店で緊張もしないし、良いことしかない。」
璃奈「もし良ければこれからも一緒に侑さんとここに来たい。」
侑「うんっ!もちろん!」
璃奈「優しい侑さん、すき。」
侑「ははは……照れちゃうなぁ……」
侑「私も璃奈ちゃん大好きだよっ!」 ――
―――
――――
侑「と、以上が結果になります。」
浅希「やっぱり璃奈は天使だよ。」
侑「これが撮った写真ね。どうぞ。」
浅希「わ〜ありがとうございます〜!家宝、家宝にしますっ!!」
侑「でも浅希ちゃんっていつも璃奈ちゃんとお出かけしているんじゃないの?」 浅希「今日子ちゃんとか色葉ちゃんと一緒に行くことは多いけど、2人っきりでっていうのはないですね〜?」
侑「なんでなの?」
浅希「えっ?だって璃奈と2人っきりとか尊すぎて死んじゃいますよ?私。」
浅希「でも璃奈がいなくなっても私死んじゃうので困りましたね。」
侑「それは本当に困っちゃうよ……」
侑(璃奈ちゃん大好きすぎて怖いんですけど……)
浅希「それはそうと、ネタバラシはしたんですか?」
侑「えっ?何の?」
浅希「デート企画のネタバラシですよ。璃奈怒ってなかったですか?あーでも璃奈は優しいから表面上た取り繕いつつも陰で泣いちゃうかも……そこらへんのアフターフォローはしっかりしたんでしょうね⁉」
侑「だってただのデートじゃん……サイゼに連れて行ったことは謝ったしさ……」
浅希「…………」
侑「浅希ちゃん……どうしてそんな呆れて怒りも湧いてこないみたいな顔してるの?」
浅希「何でそれが分かって璃奈の気持ちがわからないんだよ。」
璃奈編〜Fin〜 欲を言えば全員侑ちゃんじゃなくてそれぞれのファンがデートに誘ってみて欲しい サイゼ炎上問題はなぜこんなにもオタクに刺さったのか 4thまでに全員分書けたらな〜と思っています!
ただ、スクスタを例の一件以降やめてしまいR3BIRTHに対するキャラの理解が浅いため一期アニガサキ時空9人に対して書きたいと考えています。
次はゆうかすでいきます!書き溜めてからアップしたいと考えていますので、よろしくお願いします!! てかサイゼがデートにうんぬんかんぬんって何年か前にも話題になってなかった? キャラの理解浅くても副会長とか姫乃とかこぺ子はおもちゃにしてオッケー!w 以前他スレ「サイゼでも喜んでくれそうなラブライブ!キャラ」http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1644851616でちょろっと書いたSS風短文を考えるのが意外と楽しかったので今回長編にしました。
特にTwitterの件について何かを主張したいわけでも言いたいわけでもないです。ただ、ニジガクキャラとサイゼ行ったら個性豊かで楽しいだろうな〜っていう、それだけです。 サイゼ「でも」喜んでくれるってサイゼリヤさん可哀想 そもそも家族向けなのにキモオタから何故か理想のデート先に選ばれてサイゼ側も心底気味悪がってそう いや別に理想のデート先とは言われてないと思う
元ツイート一回見ただけだからよく知らんけど 早朝集合してもそんな時間からサイゼリアやってるか?
って調べたらお台場の店舗が朝8時から営業してたわ >>38
ちゃんと解決したから虹ファン名乗る(4th参戦するなら尚更)なら今からでも読みなさい >>57
別にゲームしなくてもアニメ見なくても虹ファンじゃぞ スイーツパーティーだと思って一生懸命お洒落して出掛けたらただの芋掘りだと聞かされた善子ちゃんよりはマシだろ スクスタに限らず一度消したゲームには二度と戻らないよな…俺もシナリオがいくら神になっても戻らないと思う twitterのアレはサイゼとか関係なく相手を試すような陰湿なキモオタ行動が問題やろな >>56
企画だろうと当たり前のようにそういうことができちゃうからモテ女なんだよ 雑音がうるさいけどかなり面白かったから最後まで書いてほしい >>60
4thライブのログインボーナス豪華だから復帰オススメ >>41
Twitterはデートで◯◯に連れて行く奴は〜と料理で××を使う奴は〜は飽きもせずに何度も学級会開いてる >>38
R3の3人のキャラは毎日劇場だけ見とけばなんとかなる
むしろメインストーリーがエアプSSみたいなもんだから 1です。
かすみ編を書き終わりましたが、これから1日バイトなので今日の夜に投稿します。
時間かかっちゃってすみません…… バイトしてない高校生にとってサイゼはちょっと奮発してる方じゃないか? ニジガクの生徒は家が金持ちの子が多いから、普段もっと良いところ行ってるかもしれない 中学の時お昼にガスト行って「今日は贅沢しちゃったね!」って笑顔を見せてくれたあの子は今元気にしてるだろうか Case2_中須かすみ
かすみ「えっ?えぇ……もちろんとっても嬉しいんですけど……」
かすみ「だって、いつもあんなに大好きアピールしているのに軽く受け流すじゃないですか〜!」
かすみ「それなのにデデデ……デートって///」
かすみ「そりゃさすがのかすみんもびっくりしますよ!」
侑「へへへ……。かすみちゃんとどうしてもお出かけしたくてさ。」
かすみ「侑先輩〜かすみんとっても嬉しいです〜!」
かすみ「ハッ……まさかだれかと3人で〜とかそういうオチではないですよね?」
侑「もちろんだよ!二人っきりでデートしようね!」
かすみ「ゆうせんぱい〜本当にかすみん幸せでとろけちゃいそうです〜!!」
かすみ「その……二人っきりでデートっていうことは……」
かすみ「期待していいんですよね?」 侑「ん?うん!」
かすみ「かすみんを選んでくれたってことですよねっ!」
侑「ん?うん!そうだよ!」
侑(今日の企画のターゲットにかすみちゃんを「選んだ」から間違いじゃないよな……?)
かすみ「えっ……本当に今日は侑先輩どうしちゃったんですか?優しすぎ……いえ、いつも優しいですけど、とにかく今日は甘すぎですぅ〜!」
侑「じゃあ明日の放課後とかどうかな。一斉下校で部活動もできないし。」
かすみ「わかりましたっ!ふふふ〜楽しみだな〜」
侑「それじゃあもうそろそろ同好会行こうか!」
かすみ「そうですね!あまり遅いと私たちの関係が怪しまれちゃうかもしれないですしね!」
侑(関係?企画のことがばれてる?いや、そんな感じではないか……)
侑(よくわからないけど、まぁいいや!)
侑「そうだね!早く部室に行こう!」 翌日
かすみ「やっほ〜!侑先輩っ!」
侑「わ〜い、かすみちゃんもやっほ〜!」
かすみ「もしかして待たせちゃいました?HRが今日に限って長引いちゃって……」
侑「うんん、今来たところ!でもかすみちゃんに早く会いたかったYO!」
かすみ「かすみんも侑先輩に早く会いたかったですよ〜!」
かすみ「ところで侑先輩、今歩夢先輩はどこに?」
侑「今日はせつ菜ちゃんと一緒に遊びに行くみたいで結構前に学校を出ていったよ。」
かすみ「それなら安心ですね!」
侑「何が?」 かすみ「下手すると『中須かすみに関する重要なお知らせ』が出てしまいますからね。いえいえ、こっちの話です。」
侑「良くわからないけど、かすみちゃんが良いならよかったよ!」
侑「あれ?今日の髪飾りいつもと違うね!」
かすみ「さすが侑先輩!気が付いてくれてうれしいです!」
かすみ「今日のデートが楽しみで、昨日買ってきたんですよ!」
かすみ「しかもこの髪飾り、ぱっと見は黄色なんですけど、よく見ると緑色の部分もあって……なんだか私たちっぽくないですか?」
侑「わ〜ほんとだ!なんだかときめいちゃうよっ!!」
かすみ「本当は服もおしゃれしたかったんですけど、放課後なのでしょうがなく制服ですね。」
侑「いやいや、かすみちゃんの制服姿はそれだけでありがたい存在なのだよ。」
かすみ「なんか今日の侑先輩おっさんみたいじゃないですか?」
侑「そそそ……そんなことないよぉ……そうかなぁ……」
かすみ「まぁ侑先輩は同好会の事になると周りが見えなくなっちゃいますからね。でも喜んでくれてうれしいです!」
侑「かすみちゃんは本当に可愛いなぁ……」
かすみ「えへへ……照れちゃいます……」
侑(スクールアイドルで「可愛い」を一生懸命演じているかすみちゃんも勿論かわいいけど、こういう「素で可愛い」かすみちゃんの本性こそが本当のかすみちゃんの可愛さなんだよなぁ。たまに見えるブラックなところも含めて。)
侑(特に私が何を言っても何をしても全力で喜んでくれるとか天使なのか?いや天使は璃奈ちゃんだから女神とでもしておこう。そんな女神をサイゼに誘ったらどういった反応をするのかな……?これは楽しくなってきたぞ〜!)
侑(作戦実行だよ!) 侑「ところでかすみちゃん。立ち話もなんだしどこかお店に入らない?」
かすみ「侑先輩の行きたいところだったらどこでも良いですよ〜!!」
かすみ「豊洲でもお台場でもどこでも侑先輩についていきますよ〜!」
侑「じゃあ、ここはどうかな?」
かすみ「えっ……」
かすみ「ここって……」
かすみ「サイゼですか……」
侑「あれ?嫌だった?」
侑(かすみちゃんが嫌がるとはちょっと意外だな……)
かすみ「いや、いやってわけじゃなくて……」
かすみ「侑先輩がどうしてもここがいいっていうなら良いですけど……」
かすみ「かすみん的には……うん……」
侑(結構強く拒否してきたぞ!璃奈ちゃんの前情報もあるし、やっぱりかすみちゃんはサイゼにあまり行きたくないのかな?これは面白い!!)
侑「じゃあここに行こうっ!」
かすみ「わっわかりました〜……」
侑(かすみちゃんのテンションが明らかに下がっている。)
イラッシャイマセー
ナンメイサマデスカー?
フタリデス
オスキナセキドウゾー
侑「この席で良いかな?」
かすみ「どこでも大丈夫ですよ。」
侑「かすみちゃん奥どうぞ!」
かすみ「ありがとうございます。あ、侑先輩のかばんもこっち置きますよ。」
侑「あぁ、うんありがとう!」
侑「さて、なに頼もうかな〜。メニューメニューっと。」
侑「私はいつものでいいかなぁ……かすみちゃんは何食べる?」
かすみ「えっと……じゃあコーンスープと、このフリウリ風フリコってやつで。」
侑「オッケー!じゃあ注文しちゃうね!」
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侑「すみません、注文これでお願いします。」 これはまた侑ちゃんが後先考えずにメンバーをタラしこんで後で大変なことになる黄金パターン ――
―――
――――
侑「かすみちゃんなんか元気ないね。」
かすみ「えっそうですかぁ〜?かすみんはいつも通りですよ〜?」
かすみ「侑先輩の目も衰えましたねぇ〜。もっと私の子とよく見てくださいよぉ〜。」
侑「やっぱりこのお店は嫌だったかな……?」
かすみ「いやいやいやいやいやいや、そんなことないですよぉ〜」
侑「かすみちゃんはわかりやすいなぁ。」
かすみ「やっぱりわかっちゃいますかね……」
侑「無理やり決めちゃってごめんね……」
かすみ「いやいや、侑先輩は全然悪くないですよ!」
かすみ「これは私の問題です。」
かすみ「ちょっと昔話をさせてください。」 ――
―――
――――
かすみ「先輩は虹ヶ咲の受験の日って覚えていますか?」
侑「受験の日か〜あまり覚えてないかな。もう2年の前の事だし。」
かすみ「かすみんは中学生のころ、あまり勉強が得意ではなくて……」
かすみ「まぁ、今もですけど……」
侑「まぁ私もだけど……」
かすみ「……」
侑「……」
かすみ「……、で、本題に戻りますが、面接試験は自信あったんです!でも筆記はダメダメで……全く受かる雰囲気ではなかったんです。」
侑「そうとう面接が良かったんだね!さすがかすみちゃん!」
かすみ「それフォローに見せかけて勉強に対しては全然フォローになってないですからねっ!!」
かすみ「それで落ち込んじゃって……」
かすみ「今だったらスクールアイドルの映像を見たりして元気を出しますが、あの時はスクールアイドルをまだ知らない……というか知るほんの手前で……」
かすみ「ただ普通の中学生をやっていただけなので、もやもやした気分がずっと残っちゃって……」
かすみ「本当は試験が終わったらまっすぐ家に帰らないといけないんですけど……」
かすみ「どうしても足が帰り道とは逆方向を向いてしまって……」
かすみ「そこで入ったのが、このお店なんです。」 侑「でも結果的には合格できたんでしょ?」
かすみ「それはそうなんですけど、このお店の前を通るとあの時のどんよりとした気分を思い出して、ちょっとブルーな気分になっちゃうんです。」
侑「それで璃奈ちゃんとかかすみちゃんとかとも行かないの?」
かすみ「そうですね。りな子は一人でよく行っているみたいですが、どうもかすみんは入る勇気が無くて……」
かすみ「1回りな子に誘われたんですけど、今日みたいな感じであまり入りたくない雰囲気を出したらそれっきりで。」
かすみ「それで、なんやかんやでここまで来てしまったんです。」
侑「かすみちゃんにそんな過去があったんだね……」
侑「……」
かすみ「……」
コチラリョウリニナリマスー
ゴチュウモンイショウデヨロシカッタデショウカー
侑「はい、大丈夫です!」
ゴユックリドウゾー
侑「……」
侑(企画とはいえ、無理やりはやっぱりよくなかったかなぁ……)
かすみ「も〜なんで侑先輩まで暗くなってるんですか〜?」
かすみ「かすみんは侑先輩に落ち込んでもらいたくて話したわけじゃないですよ〜?」
かすみ「あったかいうちに食べちゃいましょう!」
侑「う……うん、そうだね!」 かすみ「ん〜!このフリウリ風フリコってやつとってもおいしいです!」
かすみ「前に来た時には無かったので、新しい商品でしょうか?」
侑「そうだね、結構最近できたメニューだよ!」
侑「というかかすみちゃん、コーンスープとそれって全部黄色じゃん!」
かすみ「あれ?本当ですねっ!あまり意識していなかったんですけど、気が付いたら黄色いものばっかり選んでいました!」
侑「かすみちゃんは本当に黄色が好きだね!」
かすみ「だってかすみんのカラーですから!」
侑「うんうん、本当にかすみちゃんは黄色が似合うよね!この前の舞台でもさ〜……」
かすみ「んふふっ」
侑「急に笑ってどうしたの?」
かすみ「いえ、侑先輩がいつも通りに戻ってよかったなって。」
侑「あ、あ〜、そうだね……」
かすみ「それに、なんか今日、侑先輩にあの日の事を話したらなんかすっきりしました!」
かすみ「今まで中学生かすみんの事なんて誰にも言っていなかったので、この話を聞くのは侑先輩が初めでですよ!」
侑「たしかにかすみちゃんの過去って謎なところが多いよね……」
かすみ「スクールアイドルじゃないかすみんってなんか恥ずかしくて……あまり話したくないんです。だから、侑先輩は特別で・す・よっ!」
侑「わぁぁぁぁ……そんなこと言われたらますますかすみちゃんの事を好きになっちゃうよ〜!ときめいちゃう〜!」 かすみ「それに、」
かすみ「大好きな侑先輩と一緒に来たら、なんだかこの場所も好きになっちゃいました。」
侑「えっ?」
かすみ「なんというか、最初は確かにどんよりしたブルーな感じだったんですけど、やっぱり侑先輩とお話しするのがとっても楽しくて、」
かすみ「この場所の空気が侑先輩色に上書きされちゃいました!だから、次来たときは受験の事じゃなくて侑先輩の事を思い出しちゃうと思います!」
侑「なんだか恥ずかしいなぁ……」
かすみ「なんでですかっ!?すごく素敵なことじゃないですか!」
侑「私の色って何色なのかな?」
かすみ「うーん、抽象的な質問ですねぇ……」
かすみ「本当はかすみんカラーの黄色に染まってほしいですが、いまは同好会のメンバーに浮気しっぱなしなので虹色ですね!」
侑「虹色!なんかすごく良いねっ!」
かすみ「もしくは玉虫色。」
侑「なんか一気に汚い政治家のにおいがっ!?」
かすみ「うそうそ冗談ですよ。結局、どこまでいっても侑先輩は虹色が似合っているのかもしれないですね。」
侑「そんなこと言われたの初めてかも……」
かすみ「絶対的な自信があれば多少の浮気には目をつぶりますよ。これが究極に『かわいい』正妻の自信です!」
侑「かすみちゃんは理解のあるお嫁さんになりそうだね!」
かすみ「も〜ゆうせんぱい〜!」
侑「ちょっと恥ずかしいから抱き着かないでよ〜!」
かすみ「え〜いいじゃないですか〜!」
かすみ「侑先輩!」
かすみ「これからいろいろな場所へ行きましょう!」
かすみ「ほんっとうに!いろいろな場所に!」
かすみ「そして、これから行く場所すべてを虹色に染めましょう!」
かすみ「長い時間をかけてでも、日本中、いえ世界中を旅して、すべて侑先輩色に染め上げたら、」
かすみ「この世界すべてが私にとって一番のワンダーランドですっ!」 規制かかったので別端末から
ID変わるかも
――
―――
――――
侑「と、以上が結果になります。」
コペ子「やっぱりかすみんは女神だよ。」
コペ子「それにしてもスクールアイドルになる前の中学生かすみんか……」
コペ子「もうその概念だけでコッペパン10個はいけます!」
コペ子「まさに可能性は無限大!、いえ、無敵級*!」
侑「良くわからないけど喜んでもらえる結果になってよかったよ……」
コペ子「でも、かすみんが食べ物にまで黄色にこだわるとはちょっと意外だったかも……」
コペ子「これはかすみんのためにまっ黄色のコッペパンを作らなければ!」
侑「くれぐれもせつ菜ちゃんみたいな方向にいかないようにね……」
コペ子「せつ菜さんの手料理……噂には聞きますがまだ実態は見たことがありません。ちょっと興味あるかも!?」
コペ子「もしかしたらせつ菜ちゃんの番で特製料理が見れるかも!?」
侑「それ私が食べることになるじゃん!いやだよ!いや、いやって言うとせつ菜ちゃんに悪いけど……可能であるならば避けたい……」
コペ子「そんなになんですね……」
コペ子「ところでなんかかすみんと良い感じでしたけど、このまま付き合っちゃうんですか?」
侑「いやいや、アイドルとマネージャーが付き合うなんてご法度でしょ!」
コペ子「サイゼでベタベタしていた人がいまさら何を言いますか……」
侑「いや、あれは周りが見えていなかったというか……」
コペ子「今回のお話を聞く限り、かすみんの中では侑先輩とお付き合いしている・もしくはそれに近しいになっているのではないですか?」
侑「えっそんなことないんじゃない?いつもこんな感じだし。」
コペ子「無自覚系過ぎて冗談じゃ済まされないレベルですよ……それ。」
コペ子「こんなんだから歩夢先輩があんな感じになったんだろうな……」
コペ子「侑先輩にはそんな気が無いのに自分だけ本気になってしまったかすみん。」
コペ子「それで曇るかすみん。良い!良いですよこれ!」
コペ子「はぁ、かすみんはどんなかすみんでも本当に可愛い!尊い!」
コペ子「かすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみんかすみん……」
かすみ編?Fin? とりあえずかすみ編はここで終わりになります。
次はしずく編です。なるはやで書きます! Case2_桜坂しずく
侑「しずくちゃんっ!」
しずく「なんですか?侑先輩!」
侑(貴重な侑先輩呼び、頂きました!)
しずく(侑先輩って呼ぶの、なんだか慣れないな……)
侑「土曜日の午後って空いてる?」
しずく「同好会は午前中で終わりなので、特に用事はありませんよ。」
侑「良かった〜!もし、しずくちゃんさえ良ければ一緒にデートに行かない?」
しずく(えっ?デート!?)
しずく「えっ?デート!?」
しずく(驚きすぎてそのまま声に出ちゃった……)
侑「うん!デート。」
侑(なんでみんなデートって言うと驚くのかなぁ?)
しずく「それはその〜言葉の綾とかではなく?」
侑「うん!デート!」
しずく「誰かと一緒に行くのですか?」
侑「デートなんだから二人っきりに決まってるじゃん!」
しずく「???」 しずく(私、アニメでは侑先輩と一回もしゃべってないんですよ?)
しずく(まぁ、会話を思わせるような止め絵はありましたが……)
しずく(でも演劇部桜坂しずく、完璧に理解しました。)
しずく(侑先輩が私としゃべらなかった理由……それはズバリ好き避け!)
しずく(そして今更になってアタックしないと意味がないことに気が付いて私をデートに誘ったと!)
しずく(そういう事ですね!)
しずく「わかりました!」
侑「なんか随分と間があったような……」
しずく「ちょっと脳内で作戦会議をしていました。」
侑「作戦会議!?」
しずく「侑先輩の考えていることは全部わかりましたよ!」
侑(あれ?企画の事がバレてる?)
しずく「明日は楽しいデートにしましょう!」 ――
―――
――――
翌日放課後
しずく「侑先輩!遅いですよ〜!」
侑「ごめんごめん生徒会との会議が長引いちゃって!」
しずく「そんなこと言って、せつ菜さんとイチャイチャしてたんじゃないですか?いつもみたいに!」
侑「そんなことないよ〜!そもそも他の生徒会メンバーもいたから菜々ちゃんモードだったし!」
侑「というか『いつもみたいに!』って何?!しずくちゃんの中の私ってどういうイメージなの?」
しずく「……女たらし」
侑「ひどっ!」
しずく「日頃の行いです。」
侑「なんかどんどん周りに敵が増えている気がするよ。気のせいだとは思うけど。」
しずく「あ〜、それ気のせいじゃないですね。」
侑「えっそうなの?なんでなんで?」
しずく「それを私に聞くようではダメダメですね。」
侑「ふふっ」
しずく「今日に笑ってどうしたのですか?」
侑「いや、しずくちゃんも結構変わったなって。」 しずく「どういう所がですか?」
侑「いや、前は本当に求められる高校生としての優等生像、そしてスクールアイドルとしての優等生像を貫いているって感じで、もちろんそれもそれでよかったんだけど、」
侑「最近のしずくちゃんは、というか合同演劇祭以降は本当に内から出てくるしずくちゃんって感じでそれもそれで良いなて。」
侑「多分昔のしずくちゃんだったらここまで私にぶっちゃけた話をしてくれなかっただろうし、そこはとってもうれしいよ。」
しずく「きっとかすみさんが喝を入れてくれたからですね。」
しずく「でも、おだてても答えは言いませんよ?!」
侑「も〜しずくちゃんのケチ〜」
しずく「あ〜!ケチなんていうなら本当に教えてあげませんから!せいぜい歩夢先輩にみっちり怒られてください!」
侑「ちょっとなんで歩夢が出てくるのさ〜!」
しずく「ほら!せっかくのデートなんですから、早くエスコートしてください!侑先輩が誘ってくれたんですよ?」
侑「なんかしずくちゃんデートに慣れているね!」
しずく「えっ……あっ……当り前じゃないですか!けいけんほうふですよ!」
侑「意外とそうでもないんだね。」
しずく「も〜!今日の侑先輩はなんか嫌いです!」
侑「あ〜その全然嫌いな感じが出てない『嫌いです!』良いね〜!。ときめいちゃう!」
しずく「む〜!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています