せつ菜「はいママですよー!」侑「いいなあせつ菜ちゃん…私も早くパパって呼ばれたいな」
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ゆうな「ぱー…ぱーぱ」👉
歩夢「あっ…」
侑「えっ!?今パパって…何で歩夢なの!?私がパパだよ!ほらもう一回!」
せつ菜(…) 侑「はぁ、まさか初パパ呼びが歩夢に取られちゃうなんて…」
歩夢「侑ちゃん、ゆうなちゃんはまだ赤ちゃんなんだからよく分かってないだけだよ」
せつ菜「歩夢さんは毎日この子の面倒を見てくれますからね、勘違いするのも無理はないですよ」
侑「うっ…歩夢が毎日面倒を…。それは父親として耳が痛いなあ。私ももっと頑張らなきゃ!」 せつ菜「ところで侑さん、お仕事の方は大丈夫ですか?」
侑「そうだ、仕事に戻らないと!ごめんせつ菜ちゃん、締切近い案件がいくつもあって…」
せつ菜「ふふっ、それだけお仕事が貰えるってありがたい事じゃないですか。作曲頑張ってください!」
侑「ありがとう。それじゃ部屋に戻るけど、何かあったら呼んでね?歩夢もゆっくりしてってね!」
せつ菜「はい!」ニコッ
バタン
せつ菜「…」 歩夢「侑ちゃんお仕事忙しいんだね。売れっ子は大変だね」
せつ菜「ええ、そうですね。昼夜関係なく部屋に篭ってますよ」
歩夢「菜々ちゃんは大丈夫?大分疲れてるみたいだけど…」
せつ菜「大丈夫ですよ。ワンオペなのはいつもの事ですから。ね、ゆうな」ニコッ
ゆうな「キャッキャ」
歩夢「…」 歩夢「えっと…部外者の私が言うのもなんだけど、侑ちゃんにももう少し手伝ってもらってもいいんじゃないかな?」
せつ菜「あ…。すみません、ご迷惑でしたよね」
歩夢「あっ違うの!そういう意味じゃなくて、侑ちゃんもお仕事とはいえ家にいるんだし、協力してくれるんじゃないかなって」
せつ菜「ですがこの子もまだ赤ちゃんですし、泣く度に顔を出してたら仕事になりませんから」
歩夢「それは…そうかもしれないけど…」 せつ菜「ふふっ、大丈夫ですよ。侑さんの邪魔をしたくないのは本心です。でも時々、一人で面倒を見るのが嫌になっちゃうこともありますけど。母親失格ですね」
歩夢「そんな事ないよ!菜々ちゃんは頑張ってるよ」
せつ菜「ありがとうございます。そう言ってもらえると救われる気がします」ニコッ
歩夢「…菜々ちゃん、私も在宅勤務だし、できるだけお手伝いするよ。昼間は難しいけど、夜なら都合つくから。あっ、昼間がダメってことじゃないよ?困ったら呼んでね」
せつ菜「ふふっ。歩夢さんはもう毎日のように助けてくれているじゃないですか。本当にありがとうございます」
歩夢「侑ちゃんと菜々ちゃんの子どもだもん、当然だよ」
せつ菜「…」 歩夢「菜々ちゃん?」
せつ菜「歩夢さん、さっきの侑さん見ました?歩夢さんがパパって呼ばれちゃって、大慌てでしたね」クスッ
歩夢「あはは…。偶然とはいえ、侑ちゃんに悪いことしちゃった」
せつ菜「偶然、でしょうか?案外本当に…」
歩夢「え…?」 せつ菜「歩夢さんが父親の可能性だって0じゃありませんよ?」
歩夢「ちょっと菜々ちゃん、何言ってるの?」
せつ菜「だって私達…」
歩夢「…菜々ちゃん、その事はお互い忘れようって」
せつ菜「ふふっ。可能性の話をしただけですよ」
歩夢「1回だけだよ…。そんな事あるわけ…」
ゆうな「ふぇぇ…」グスッ
せつ菜「あっ…よしよし、もうおねんねの時間ですねー」
歩夢「…」 歩夢「…菜々ちゃん、明日も来ていいかな?」
せつ菜「え?歩夢さん、そんなに気を使っていただかなくてもいいんですよ」
歩夢「ううん、私がそうしたいだけだから…」
せつ菜「そうですか?それではお待ちしてます。歩夢さんが来てくれるのは楽しみです。私も、この子も」ニコッ
歩夢「うん…」 せつ菜「ああ…そういえば」
せつ菜「この部屋、防音がしっかりしてるんですよ。例え赤ちゃんが泣いても、侑さんは気づきません。まあ仕事中ヘッドフォンも着けてますからね」
せつ菜「ですから私達が少しくらい物音を立てても絶対に気づきません。もちろん声を出しても…」
歩夢「ちょ、ちょっと菜々ちゃん…」
せつ菜「ですから…明日は二人でたくさんお話しましょうね」ニコッ
歩夢「え…?あ…うん!そうだね、いっぱいお話しようね」
せつ菜「それでは、明日の件については後で連絡しますね。今日はありがとうございました」
歩夢「うん。菜々ちゃんもあまり無理しないでね。お休みなさい」 * *
* + ときめいた!
n
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞E)
Y Y * ………
歩夢「こんにちは、菜々ちゃん。」
せつ菜「はい。どうぞお上がりください」
歩夢「あれ、侑ちゃんいないの?」
せつ菜「ええ、今日は打ち合わせがあるそうで外出してますよ。よく分かりましたね」
歩夢「あ、うん。侑ちゃんの靴がなかったから」
せつ菜「ふふっ、しっかり見てるんですね」
歩夢「そんなつもりじゃ…」
せつ菜「冗談ですよ。どうぞ」
歩夢「あ、うん。お邪魔します」 せつ菜「歩夢さん、今日はお休みだったんですね」
歩夢「うん、偶然だけどね。お昼から押しかけちゃって迷惑じゃなかったかな?」
せつ菜「いえ、全く問題ないですよ。むしろ都合がいいくらいです。ちょうど娘もお昼寝してますし」
歩夢「そっか。菜々ちゃんも束の間のお休みタイムだね」
せつ菜「そういう事です」
歩夢「あっ!じゃあ今のうちに家事進めないといけないよね?良かったら私が手伝うよ」
せつ菜「ふふっ、歩夢さんは本当に優しいですね。でも…」 >>28
しうまいはゆうせつ推しだから最初は純粋なゆうせつスレだと思って来なかったんだろ
歩夢がせつ菜に絡んできたから出てきただけ
このあとまたゆうせつになったら消える 歩夢「でも?」
せつ菜「今日はそんな事のために歩夢さんを呼んだ訳じゃないんです」
歩夢「あ…そうだよね。楽しくお話しようねって言ってたのに。そうだ、菜々ちゃんと食べようと思って美味しそうなお菓子…」
せつ菜「歩夢さん」
歩夢「…」
せつ菜「今なら二人きりですよ…?」 歩夢「菜々ちゃんが何を言いたいのか分からないよ…」
せつ菜「もう、侑さんじゃあるまいし、歩夢さんがそんなに鈍いはずないですよ」
歩夢(…)
歩夢「菜々ちゃん、やっぱりこんな事したら侑ちゃんに…」
せつ菜「もう、早くしないと時間がなくなっちゃいますよ」グイッ
歩夢「あっ…」 ⎛(cV„Ō ᴗ ŌV⎞ …
⎛(cV„Ō ᴗ ŌV⎞ 続けて? >>35
ゆうせつ推しも歩夢煽るようなの書いてるし大差ない ………
ゆうな「」スヤァ
歩夢(どうしよう…。本当にしちゃった)
せつ菜「歩夢さん?」モゾ…
歩夢(あの時はまだ菜々ちゃんは結婚してなかったけど、今回のは…ああ…)
せつ菜「歩夢さん、聞いてますか?」
歩夢「あ、ごめんね…ちょっとぼんやりしてて」
せつ菜「そうですか…」
歩夢「…」 せつ菜「歩夢さんって上手ですね」
歩夢「え!?///」
せつ菜「あ、私も侑さんと歩夢さんしか知りませんが…」
歩夢「えっと、ありがとう…?」
せつ菜「あの…私は変じゃありませんでしたか?子どもを産んでますし体型とか…」
歩夢「そんな事ないよ、綺麗だったよ」
せつ菜「…良かったです」ギュッ
歩夢(あ…可愛い) せつ菜「もう少しの間こうしていてもですか…?」
歩夢「うん…」
カチャ…
『あれ?歩夢来てるのー?』
歩夢(え!?) せつ菜(帰ってきたみたいですね)
歩夢(え、菜々ちゃん、侑ちゃんきちゃった、どうしよう)
パタパタ…
『せつ菜ちゃーん?入るよ?』
せつ菜「…」
歩夢「あっ、侑ちゃ、待っ…」
カチャ… せつ菜「あの、侑さん。今おっぱいあげてるので」
『あ、ごめん!じゃあ私リビングにいるから!』
せつ菜「はい」
パタパタ…
歩夢(…)
歩夢「はぁ〜…」
せつ菜「ふふっ。侑さんっていつもこうなんですよ。夫婦なのに可笑しいですよね」 歩夢「でもそれが侑ちゃんの良いところだよ」
せつ菜「はい、私もそんな侑さんが大好きです。でも時々物足りなく感じることもありますが…」
歩夢「…」
せつ菜「この子が生まれてから、一度もこういうこともしていませんし…」
歩夢「それは、菜々ちゃんに負担をかけたくないからじゃないかな?」
せつ菜「そうだと思います。でも私からそれとなく誘っても遠慮するんですよ?私は昔の積極的だった侑さんの方がもっと好きです」
歩夢「…」 歩夢「えっと…ゆうなちゃんまだ寝てるけどどうするの?」
せつ菜「もう少ししてから行きましょうか。おっぱいをあげた後に寝たことにします」
歩夢「うぅ…嘘ばっかりで罪悪感…」
せつ菜「嘘ではありませんよ?歩夢さんにあげたじゃないですか」
歩夢「私…?あっ///」
せつ菜「ふふっ。侑さんが知ったら大変ですね」
歩夢「菜々ちゃん!変なこと言わないでよ!」
せつ菜「歩夢さん、大声出すとゆうなが起きちゃいます…」 何度見てもあゆななの不倫は美しいな
いい匂いもする カチャ
せつ菜「お帰りなさい、侑さん」ニコッ
侑「ただいま!歩夢もいらっしゃい!」
歩夢「ごめんね、留守中にお邪魔しちゃって」
侑「えー?そんなの全然いいよ。ゆうなは?」
せつ菜「寝ているので私の部屋にいますよ」
侑「そっか。お疲れ様!歩夢もありがとね!」ニコッ
歩夢(っ…)ズキッ しずく「ちなみに、栞子さんはどんな抹茶を飲んでるの?」
栞子「わたしは"琵琶の白"という抹茶を飲んでいます」
しずく「どんな味なの?」
栞子「心地よいほろ苦さを感じられる、爽やかな味ですね」
しずく「ふ〜ん」
栞子「しずくさんの飲んでいる抹茶とは結構違いますね」
しずく「…わたしもそれ飲みたいな」 栞子「構いませんよ 茶葉を厳選してきますか?」
しずく「ううん 栞子さんが飲んでるのをちょっともらいたいな」
栞子「では、コップをもう1個もらってきますね」
しずく「いや、栞子さんのコップで飲むよ」
栞子「ええ?!」
しずく「あ、ごめん 汚いかな」
栞子「い、いえ…そういうわけでは」 お茶会でしずくと栞子が妄想披露会してるのかと思った 侑「あれ…?」
歩夢(!)ビクッ
せつ菜「どうしました?」
侑「え?いや、なんか…せつ菜ちゃんが」
歩夢(…)
せつ菜「ふふっ…何かおかしいですか?」
侑「あ、いや…///何でもないよ、うん!」 歩夢「ゆ、侑ちゃん!お土産もってきたんだけど、良かったら食べてほしいな」
侑「あれ?このお菓子って昨日TVでやってたやつ?」
せつ菜「はい、とても人気があって中々手に入らないアレです!」
侑「うわ〜気になってたんだよねこれ!ありがとう歩夢!早速皆で食べようよ!」キラキラ
歩夢「う、うん」
せつ菜「今お皿を出しますね。皆さんは飲み物は何にしますか?」
侑「私コーヒー!」
歩夢(どうしよう。侑ちゃんの顔が見れないよ…)ズキズキ ちゃんと浮気側が制裁されるとこまで書いてくれたら有能 最近長く付き合ってた相手に浮気されたから読んでて辛くなってきた ………
せつ菜「それでですね、その時かすみさんが…」
歩夢「ふふっ、そうなんだ」
侑「…」
せつ菜「もう、侑さん。ちゃんと聞いてますか?」
侑「あ、うん!聞いてるよ!かすみちゃん可愛いよね、うん!」
せつ菜「もう、そんな話はしていませんよ。さっきからぼーっとしてますが大丈夫ですか?熱でもあるのでは…」ズイッ
歩夢「あ、それじゃあ私はそろそろ…。侑ちゃんも調子が悪いみたいだし…」 侑「そ、そう?せっかく来てくれたのにゴメンね歩夢」
歩夢「ううん、本当に気にしないで!こちらこそ長居しちゃって…」
せつ菜「では歩夢さんをお見送りしてきます。侑さんは休んでいてください」
侑「…」
歩夢(視線を感じる…。気づいたんだ、私が侑ちゃんを裏切ったこと)ズキズキ ………
せつ菜「歩夢さん、今日はありがとうございました。楽しかったです」
歩夢「う、うん。私もだよ」
せつ菜「また来てくれますか?」
歩夢「っ…うん。でも今日みたいなことはもう…」
侑「!」サッ
歩夢(あ…)
せつ菜「歩夢さん?」
歩夢「あ、何でもないの…お邪魔しました」
せつ菜「はい。それではまた」ニコッ
バタン 侑「…」
せつ菜「あれ?侑さん、具合は大丈夫で…」
侑「せつ菜ちゃん!」ガバッ
せつ菜「きゃっ!?どうしたんですか?」
侑「ごめん…今日のせつ菜ちゃんを見てたら私…私…!」
『ふぇぇ…』
せつ菜「あっ侑さん、ゆうなが起きたみたいです!」スッ
侑「あっ…」 せつ菜「もう、そんな顔しないでください。私はイヤなんて言ってませんよ」
侑「え…それって…」パァァ
せつ菜「今夜、タイミングが合えば…///」
侑「う、うんっ!」コクコク
せつ菜「もう侑さんってば、そんなに頷かなくても分かりますよ」クスッ
侑「私、仕事終わらせてくるから!あっ今日はゆうなのお風呂も私がやるね!あとは、あとは…」
せつ菜(…) ………
侑「…」ソワソワ
コンコン
侑「は、はいっ!」
カチャ…
せつ菜「ふふっ…。なんでそんなに他人行儀なんですか」クスクス
侑「えへへ、何か久しぶりだから緊張しちゃって。ゆうなは寝た?」
せつ菜「はい。暫く起きないと思いますよ」
侑「そ、そっか…///」ドキドキ 侑「えっと、せつ菜ちゃんが夜に私の部屋に来るのは久しぶりだよね!」
せつ菜「はい。あの子が生まれてからは別の部屋で寝てますし。侑さんの部屋で二人で寝てた頃が懐かしいです」
侑「あー…うん、そうだったね///」
せつ菜「侑さん、顔赤いですよ?」
侑「えぇー?からかわないでよ。ねぇせつ菜ちゃん、こっちに…」
せつ菜「あ、侑さん。今夜は私の部屋に来ませんか?」
侑「え?」 侑「せつ菜ちゃんの部屋?でもゆうなもいるし…」
せつ菜「すみません、やはり同じ部屋で寝ていないと心配で…」
侑「あ、そうだよね!気づかなくてごめん!ダメだなあ、私」
せつ菜「ふふっ…じゃあ私の部屋に行きましょうか」ギュッ
侑「う、うん…///」 ………
ゆうな「」スヤァ
侑「寝てるね…。起きちゃわないかな?」
せつ菜「声を抑えれば大丈夫ですよ」
侑「私はいいけど、せつ菜ちゃんが我慢できるかなあ…」
せつ菜「もうっ、侑さんっ///」
侑「…っ///そんな反応見せられたら…私…私…!」 侑「せつ菜ちゃん…!」ガバッ
せつ菜「あ、侑さん一ついいですか?」
侑「ん…?何?」ソワ…
せつ菜「私の部屋に入った時…何か感じましたか?」
侑「え、感じるって…何が?」キョロキョロ
せつ菜「…」
侑「えっと…せつ菜ちゃんの匂いがする…とか?///」
せつ菜「私の…ふふっ。ですよね」 侑「あ、本当はそれだけじゃなくて…!せつ菜ちゃんの部屋でこういう事するの初めてだから…ドキドキしてる…///」
せつ菜「…ふふっ」
せつ菜(私が昼間、このベットで歩夢さんに抱かれてたのも知らずに…)
侑「?」
せつ菜(可哀想な侑さん…)ゾクッ
侑「せつ菜ちゃん…」
せつ菜「ん…」
ギシッ… ………
「可愛い…可愛いよせつ菜ちゃん…」
「そろそろ…いい?」
「ううっ、せつ菜ちゃん、私もう…!」
「はぁ…はぁ…。ごめん…まだできるから…」
……… 侑「せつ菜ちゃん…その…どうだった?」
せつ菜「ふふっ。心配しなくても、ちゃんと良かったですよ?」ニコッ
侑「ほんと?よかったぁ…久しぶりであまり上手くいかなかったからさ…」
せつ菜「こういうのは上手い下手ではなく、気持ちが大事だと思います」
侑「うっ、何だかフォローされてるような…」
せつ菜「いえ、本心ですよ」
侑「うん。せつ菜ちゃんの事が好きって気持ちだけは誰にも負けないよ。大好きだよ、せつ菜ちゃん」
せつ菜「…」 『歩夢さんと会いたいです』
侑ちゃんを裏切り、逃げるように菜々ちゃんの家を出たあの日から。毎日のように届くメッセージを目にする度、罪悪感で胸が締め付けられる。 私を見つめる侑ちゃんの目。一刻も早く忘れたくて、スマートフォンの電源に指を伸ばした時だった。
ふと菜々ちゃんの疲れた表情が脳裏をよぎる。菜々ちゃんは今何をしているのだろう。毎日一人で赤ちゃんの世話をして、家事もして。ほんの僅かな空き時間に、縋るような気持ちで私にメッセージを送っていたとしたら。
あの時の菜々ちゃんは普通じゃなかった。気丈に振る舞っていても疲労やストレスに苛まれていて、不安で、寂しくて。あんな行動をとってしまっただけ。きっと菜々ちゃんも苦しんでいたんだ。
途端に後悔が押し寄せてくる。侑ちゃんに合わせる顔がないなんて単なる自己保身だ。自分がすべき事は、これ以上過ちを繰り返さないこと、昔の菜々ちゃんに戻るまで、彼女を支えてあげること。
『今まで連絡できずにごめんなさい。またお家に遊びに行ってもいいですか?』 ………
せつ菜「いらっしゃい、歩夢さん!」
歩夢「久しぶり、菜々ちゃん。連絡できなくてごめんね」
せつ菜「いえ、歩夢さんにもご都合がありますもんね。でも、何かあったのかと心配しちゃいました」
歩夢「最近忙しくて返信できなかったの。でも一段落ついたから」
せつ菜「それは良かったです。どうぞお上がりください」 ………
歩夢「菜々ちゃん、今日は侑ちゃんは…」
せつ菜「侑さんですか?自分の部屋にいますよ」
歩夢「そうなんだ。今日お休みだもんね」
せつ菜「うーん、でもお仕事してるんじゃないでしょうか。いつもそんな感じですよ。曜日はあまり関係ないですから」
歩夢「そっか」
歩夢(気まずい気持ちはあるけど、家にいてくれて良かったな。侑ちゃんがいればあんな事も起きないし…) ゆうな「…」ジッ
歩夢「あ、ゆうなちゃんこんにちは。歩夢おばさんだよ」
せつ菜「もう歩夢さん、おばさんなんて言わなくていいんですよ。ゆうな、パパだよ」
ゆうな「ぱ〜…」
歩夢「あっやめてよせつ菜ちゃん!そういう事するから間違って覚えちゃうんだよ?」
せつ菜「ふふっ、冗談ですよ」 歩夢「もうっ…。ねえ菜々ちゃん、抱っこしてもいい?」
せつ菜「はい、是非」ニコ
歩夢「ゆうなちゃーん…んしょ。可愛いねー」ヒョイ
ゆうな「んー…」
せつ菜「ふふっ…手馴れてますね」
歩夢「うん、さすがにね…あれ?ゆうなちゃん、ちょっと怪しいなあ…?」クンクン
せつ菜「えっ本当ですか?歩夢さん、代わります!」
歩夢「いいのいいの…。わっ、やっぱり。えーと、確か替えのおむつは…」スタスタ
せつ菜「ああっ…。歩夢さん、本当に大丈夫ですから!」 ………
せつ菜「うう…お客様にこんな事をさせてしまって申し訳ありません…」
歩夢「私がやりたかっただけだから気にしないで。最近ゆうなちゃんにも会えてなかったから、お世話したかったの」
せつ菜「歩夢さん…」
歩夢「そうだ。お昼はこれからだよね?良かったら私が作るよ。食材買ってきちゃったんだ」
せつ菜「えっ!?今日は歩夢さんも来ることですし、何か店屋物を頼もうと…」
歩夢「菜々ちゃんに作ってあげたくて…ダメかな?」
せつ菜「うっ…。歩夢さん、ズルいですよ…」
歩夢「ありがとう!キッチン借りるね」 ………
『侑ちゃ……お昼……』
侑「ん?今の声って…」
カチャ
侑「歩夢!来てたんだ!」
歩夢「お邪魔してます。あのね、お昼作ったんだけど、一緒に食べれるかな?」
侑「えっ歩夢が作ってくれたの?食べる食べる!すぐ切り上げるから先行ってて!」
歩夢「う、うん!」
歩夢(良かった、いつもの侑ちゃんだ。この前のは気のせい…私の自意識過剰だったのかも) ………
侑「あー美味しかった!さすが歩夢だね!」
歩夢「侑ちゃんてば大袈裟だよ。ただの青椒肉絲だよ?作るの簡単なんだから」
せつ菜「いえ、主菜だけでなく副菜までしっかり用意してくださいましたし」
侑「うんうん、食卓の彩りも忘れない、そういう気遣いも出来るのが歩夢なんだよね」
歩夢「やめてよー…。サラダだって簡単な物で…そんなに言われると逆に恥ずかしいよ」
侑「ほんとだって!うちは結構出来合いのもので済ませたりするからさ、歩夢はすごいと思う!」
歩夢「ちょっ…侑ちゃん」 歩夢(ダメだよ…菜々ちゃんだって侑ちゃんのために頑張ってお料理してくれてるでしょ?今は菜々ちゃんも大変な時期なんだから…)
せつ菜「はい!尊敬します、歩夢さん!」
歩夢(あ…)
歩夢(私、変に考えすぎ…?侑ちゃんと菜々とゃんは別にケンカしてるわけじゃないんだし、お互い大好きなんだから…)
歩夢「えっと、食器片付けちゃうね」ガタッ
せつ菜「いいですよ歩夢さん!それくらい私がやります!」 『ふぇぇ…』グスッ
歩夢「あ。ゆうなちゃんもお腹すいたのかな?」
せつ菜「そうですね、おっぱいの時間かもしれません。あの、食器は後で洗うので」
侑「あ、私やるよ!せつ菜ちゃんはゆうなを見てくれる?」
せつ菜「…」
せつ菜「はい。それではあちらの部屋であげてきますね」ニコ
歩夢(…?) ………
歩夢「ゆうなちゃん、どう…?」
せつ菜「おっぱいじゃありませんでした。眠くてグズってたみたいです」
歩夢「そっか…。菜々ちゃん、さっきのこと…」
せつ菜「いえ、別に大したことでは…」
歩夢「…」
せつ菜「…」
せつ菜「少しだけムッとしてました。でも今はどちらかと言うと自己嫌悪です」 歩夢「お昼のこと…だよね。ごめんね、私が出しゃばっちゃったから…」
せつ菜「歩夢さんのせいじゃありません。食器を洗おうとしたら…」
歩夢「うん…?」
せつ菜「…普段は私がやってるんです。でも、今日は侑さんが…。いつもはやってくれないのに、歩夢さんがいるからって…」
歩夢「それは、ただ侑ちゃんが張り切ってくれただけで…」
せつ菜「そうです。今思えば、侑さんらしくて可愛いじゃないですか。でも最近私おかしいんです。以前なら、ただ嬉しいって、そんな侑さんを見て可愛いって思えてたんです。なのに今は、気付くとこんな目線でばかり…」
歩夢「…」 せつ菜「些細な事で勝手に一人で怒って、落ち込んで…。ごめんなさい。せっかく歩夢さんが来てくれたのに」
歩夢「…菜々ちゃん」ギュ
せつ菜「…」
歩夢「菜々ちゃんはおかしくないよ。ただ疲れちゃってるだけ。気持ちに余裕がなければ誰でもそうなっちゃうよ」
歩夢「あと少しゆうなちゃんが大きくなれば、昔の菜々ちゃんに戻れるよ。大変だけど、それまで一緒に頑張ろう?私は菜々ちゃんの味方だよ」
せつ菜「っ…」 ………
歩夢「落ち着いた?」
せつ菜「はい。すみませんでした」
歩夢「謝らなくていいのに」クスッ
せつ菜「本当に…歩夢さんは優しいですね。こんなに素敵な方と一緒になれる人が羨ましいです」
歩夢「もうっ。菜々ちゃんには侑ちゃんがいるでしょ?」
せつ菜「そうですね…。でも結婚生活を考えると、歩夢さんと一緒になった方が幸せだったかもしれませんね」 歩夢「もう…菜々ちゃん?」
せつ菜「…」
歩夢(あ…この空気…)
せつ菜「歩夢さん…」
歩夢「菜々ちゃん。そういうのはダメだよ」
せつ菜「どうしてですか…?」
歩夢「後悔すると思う。菜々ちゃんも私も」
せつ菜「…」 歩夢「菜々ちゃんがそういう気持ちになってるのも今だけ。時間が経てばまた侑ちゃんの事が大好きになるの」
せつ菜「私は今も侑さんのことは大好きですよ?昔のように全肯定はできなくても、尊敬していますし、格好よくて可愛いと思います」
歩夢「菜々ちゃん。そういう気持ちがあるなら」
せつ菜「でも、今私が歩夢さんに抱いている感情も本物なんです。疲れて、悩んでいる時にこうして寄り添って優しくされて、惹かれるのっておかしいですか?」
歩夢「…そういうのがおかしいとは思わないよ。でも私は純粋に菜々ちゃんの力になりたいだけなの」 せつ菜「でも、この前はあんな事もしたじゃないですか…」
歩夢「あれは…そんなつもりじゃ…」
せつ菜「じゃあ私のせいですか?」
歩夢「違っ…!そんなこと思って…」
歩夢「後悔してるの…。侑ちゃんを裏切ったこと。本当に辛いの。侑ちゃんの笑顔を見る度に、私酷いことしちゃったって…」
せつ菜「歩夢さんがあの時どんな気持ちだったかは分かりません。でも私たちが関係を持ったのは事実じゃないですか。侑さんにだって隠し通すしかないんです」
歩夢「っ…」ズキッ せつ菜「歩夢さん…。私、歩夢さんにどうしようもなく心をかき乱されてます。今日してもらえなかったら、どうなるか分かりません」
歩夢「え…」
せつ菜「だから…今日だけでいいんです。そうしたら今までのことも…」
歩夢(…)
歩夢「ほん…と…?」
せつ菜「はい。歩夢さんとお友達に戻ります…」
ギシッ…
歩夢「あ…」 せつ菜がここまで浮気汚嫁特有の自己正当化クズ女になっちまってまぁ
まさかラブライブキャラに全力制裁されて地獄見てほしいと思う日が来るとは思わんかった
続き期待 平日だぞ流石に急かすのはえーよ
数日更新無かったら急かせって 侑 能天気女
せつ菜 クソ女
歩夢 意思弱流され女
(改善の可能性は)ないです あの日、最後に身体を重ねて以降────
菜々ちゃんはまるで憑き物が落ちたかのように穏やかになり、約束通り私を求めるような素振りも見せなくなった。
それどころか『あまり頻繁に来ていただくのは申し訳ない』という予想外の申し出により、月に一、二度お家にお邪魔する、程よい距離感のお付き合いができているほどだ。
そんな平穏な日々の中、久しぶりの平日休みにショッピングを満喫していると、見覚えのある後ろ姿が目に入った。
歩夢「侑ちゃん?」
侑「え?うわっ歩夢!?」 せつ菜「こんにちは歩夢さん。外でばったりなんて偶然ですね」
歩夢「うん、本当…あれ?」
せつ菜「ああ、今日は実家に娘を預けてるんです」
歩夢「そうなんだ。じゃあ侑ちゃんと菜々ちゃん二人っきりでデートだね」
侑「うん。まあデートっていうか…」
歯切れの悪い返事をしながら隣に目配せする侑ちゃん。一方の菜々ちゃんは侑ちゃんに小さく頷いて────
せつ菜「健診に行ってきたんです」
侑「えっと…増えるんだ。おチビちゃんが一人」
ふにゃりと笑う侑ちゃん。それって…! せつ菜「今、3ヶ月なんです。安定期にも入ってませんし気が早いんですが、歩夢さんには早めにお伝えしたいと思ってたんです」
歩夢「うそ…すごい!二人ともおめでとう!」
せつ菜「ありがとうございます!」
侑「二人目がこんなに早く来てくれるなんて予想外だったけどね…」
苦笑いしつつ頬を掻く侑ちゃん。そうだ、侑ちゃんのお家には… 歩夢「ゆうなちゃんもまだ小さいし、大変になるよね」
せつ菜「そうですね。でも…侑さんがいますから」
侑ちゃんをちらりと見て、はにかむ菜々ちゃん。それに答えるかのように侑ちゃんは優しく微笑む。そんな二人を見てピンときた。
そっか。もうこの二人なら─────
せつ菜「立ち話も何ですし、もしお時間があればどこかに寄っていきませんか?」
……… 実はせつ菜ちゃんの中で侑ちゃんの卵子と歩夢ちゃんの精子がゆうぽむせつしてたとか せつ菜「侑さん、私あの時とっても嬉しくて────」
侑「ううん!今までせつ菜ちゃんに任せっきりだったから、手際も悪いし────」
せつ菜「そんなことありません。本当に助かってますよ!何より協力してくれるという────」
うん。思った通り、二人は良好な関係を築けているらしい。喫茶店に入ってから始まった惚気話と、私そっちのけで繰り返される褒め合いがその証拠だ。
侑「歩夢も本当にありがとう!自分で色々やるようにしてから、あー歩夢ってこんな大変な事を見返りもなくやってくれてたんだなぁって」
自分が望んでやっていたことだし、特に負担も感じていなかったから…。お礼を言われれば勿論嬉しいけど、ちょっと困っちゃうな。 侑「あ、ちょっとごめん」
会話が一段落したところで侑ちゃんが席を立つ。そして取り残される私達。菜々ちゃんと二人きりになるのも久しぶりだなあ…。
軽く周りを見回すと、平日なだけあってか店内は空席も目立ち、色々と話しやすい雰囲気だ。
幸せそうな二人の空気に当てられてか、少しだけ浮ついた話をしてみたい気分。 歩夢「ね、菜々ちゃん。侑ちゃんといい感じだね」
せつ菜「あ…はい。最近は色々と上手くいってまして…///」
歩夢「やっぱり!分かるよ、二人の様子見てると」
せつ菜「えっ、変でしたか!?恥ずかしいです…」
歩夢「ううん、全然!お互いの優しさが伝わってくるっていうか…こっちまで幸せになっちゃう。本当に素敵だよ」 せつ菜「そうなんです!少し前から、侑さんとっても優しくて。特に二人目が分かってからは、こっちが恐縮するくらいですよ」
歩夢「ふふっ。だって侑ちゃんは優しいもん。こうなるって思ってたよ」
せつ菜「本当に…ちょっとしたきっかけで全てが好転するものなんですよね」
歩夢「うん…?」
しみじみと呟く菜々ちゃん。ごく自然な会話中に抱いた些細な違和感。それを咀嚼する間もなく、菜々ちゃんが矢継ぎ早に話していく。 せつ菜「『あの日』から、侑さんは変わりました。気付いたのか、ただの直感的な物なのかはわかりませんが…ずっとしてなかったのに、同じ日でしたから」
歩夢「…」
反射的に侑ちゃんが向かった化粧室を、近くの席を見渡す。直接的な表現ではなくとも菜々ちゃんの発言が何を意味しているのかは明白だ。
私達が忘れたはずの過去。菜々ちゃんのルール違反を咎めたい気持ちはあるが、上手く『スルー』できていたここ数ヶ月の時間を巻き戻してしまう気がして────言葉を飲み込んでしまう。 せつ菜「『あの日』も、次の日も、いっぱい…毎日のように侑さんとしましたから。ああ───大丈夫ですよ。そうそう『当たる』事なんてありませんよ」 終わりか…乙
このせつ菜には地獄に落ちて欲しかったんだけどなぁ 子供が大きくなってから捨てられるパターンもあるから… お前ら侑ちゃんをクソザコ精子前提で話してるけど数打ちゃ当たるだろ、きっと そもそも歩夢は二回とも避妊せずにヤってたのかよ!?と思ったわ
まあゴムも100%防げるわけじゃないし当たるときは当たるかもしれんか…なんにせよ乙 あとは出産してから生理再開してないです
で切り抜けられるけど鬼畜すぎる 侑の疑惑は子供が成長したら確信に変わるんだけど
気付かない振りをして生きていくんだ 看護師「おめでとうございます!ツインテールの可愛い女の子ですよ!」 こんなこと言われたら2人目の真相が気になって歩夢の方から積極的にゆうせつ宅へ行きそう 関係の継続を望んでなかったらわざわざ話題に出さない せつ菜が寂しいから欲求不満だかで浮気するただただヤリマンドクズだったという後味の悪さ… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています