梨子「画伯・桜内」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
千歌「梨子ちゃーん。まだぁ?」
梨子「あっ、動かないで」
千歌「えー」
果南「二人とも何してるの?」
千歌「あっ!果南ちゃん。梨子ちゃんの絵のモデルになってあげてるんだよ」
果南「へ〜……千歌がモデル?」
千歌「何?」
果南「べつに〜」 果南「脱がなくていいの?」
千歌「そう言うんじゃないんですー」
果南「ふ〜ん。それにしても梨子ちゃんにこんな特技があったなんてねぇ」
梨子「特技って程ではないけど」
果南「結構描くの?」
梨子「東京に居た頃は結構。こっちに来てからは毎日が目まぐるしくて」
果南「千歌に目をつけられちゃったからだね」
梨子「そうかも。ふふ」
千歌「ちょっと。聞こえてるよ」 果南「で、肝心の絵はどんな感じなのかな〜」
千歌「あっ、ズルい」
果南「おぉ…」
千歌「どんな感じ?」
梨子「千歌ちゃん動かないで」 千歌「だって…」
梨子「動くと上手く描けないから」
果南「あまり関係ないんじゃない?」
梨子「へ?」
果南「あっ…いや…」
千歌「梨子ちゃんの絵どんな感じなの?」
果南「どんな感じ…ん〜…難しいなぁ」
千歌「思ったまま言えば良いんだよ」
果南「そんなに子供じゃないんだよ。私も」 千歌「どう言う事?」
果南「あのさ、梨子ちゃんは好きな画家とかいるの?」
梨子「好きな画家?そんなに詳しくはないけど…」
果南「やっぱりピカソとか?」
梨子「え?どっちかと言ったら影響受けてるのはラッセンとかかな」
果南「はあ…ラッセン…どんな感じだっけ?」
千歌「スマホで調べてみればいいじゃん」
果南「そうだね。えっと………影響受けてるの?」 梨子「ピカソよりは」
果南「ふ〜ん。私の目がおかしいのかな?」
梨子「え?」
千歌「果南ちゃんさっきから何言ってるの?」
果南「どう言ったら良いか分からなくて」
千歌「何それ?すっごい気になるんだけど。梨子ちゃんどんな絵描いてるの?」
果南「見るのはやめといた方が良いんじゃないかなぁ。誰かしら傷付くよ」
千歌「それもう言ってる様なもんだと思わない?ねえ梨子ちゃん」
梨子「………」
千歌「あっ、知らないうちに凄い集中してる…」
果南「声届いてないみたいだね」 千歌「あ〜果南ちゃんのせいで凄い気になってきた」
果南「終わったら見ないで真っ直ぐ帰った方が良いって。千歌すぐに顔に出るし」
千歌「そうした所で梨子ちゃん家すぐ隣だから」
果南「そっか」
梨子「出来た!」
果南「…出来たんだ…それ…」
梨子「どうかな千歌ちゃん?」
千歌「どれどれ〜…ん〜……私ってこんなん?」
梨子「え?」
果南「千歌…顔に出てるよ。あっ、でもその顔の方が絵に近いかも」 にこ「どう言う事で約束通り今日の夜に集合ね」
穂乃果「はーい」
凛「あっ、待って」
にこ「何よ?」
凛「今日凛無理だよ」
にこ「は?」
凛「だから今日凛無理だよ」
にこ「なんで?」
凛「見たいテレビあるし」
にこ「見たいテレビ?」
凛「今日魔女の宅急便やるから」 にこ「……それだけ?」
凛「うん」
にこ「先に約束してたのに?」
凛「ごめん」
穂乃果「凛ちゃんそれはないよ」
凛「ごめんね」
にこ「録画すればいいじゃない」
凛「リアルタイムでみたいし」
穂乃果「リアルタイムって…もう何回も放送してるけどね」
凛「ごめんね。本当に」 穂乃果「じゃあ今日はにこちゃんと二人なの?」
凛「本当にごめんね」
穂乃果「ん〜…」
にこ「あんたはどこに引っ掛かってるの?にこと二人きりが嫌とかじゃないわよね?」
穂乃果「えへへ」
にこ「えへへじゃなくて」
穂乃果「凛ちゃん予定ずらせないの?」
凛「凛に放映権がある訳じゃないから」
にこ「もう良いわよ穂乃果。凛は友達よりテレビを優先する子なのよ」
穂乃果「え〜」 凛「分かったよ。行くよー」
穂乃果「本当!」
にこ「前から約束してたんだけどね」
凛「じゃあちょっとお母さんにご飯いらないって電話してくるね」
にこ「うん」
穂乃果「あっ…私もお母さんに夕飯いらないって言わなきゃ」
にこ「言ってないの?」
穂乃果「うっかりしてた」
にこ「あんた達…本当に…」 穂乃果「えっと…お母さん…お母さんっと…なんで履歴にないの」
にこ「電話帳開けばいいじゃない」
穂乃果「面倒じゃん」
にこ「履歴も電話帳も一緒じゃない?むしろ電話帳の方が確実だし」
穂乃果「あった!」
プルルルル
穂乃果「あっ!もしもし〜お母さん?うん。あのね〜今日ご飯いらないから〜。ごめん忘れてて…え?焼肉?………あっうん。やっぱり食べる。はーい」
プツン
穂乃果「ごめん。なんか今日家で用事あるみたい」
にこ「焼肉でしょ?聞こえてたから」
穂乃果「あっ…そう?」 にこ「うん。何?来ないの?」
穂乃果「いや〜…なんかもう作っちゃったんだって」
にこ「焼肉を?」
穂乃果「………かな?」
にこ「かなじゃなくてさ」
穂乃果「この埋め合わせはいつか。ごめん」
にこ「あんたはそう言うやつよ」
穂乃果「そうなんだよ」
にこ「否定しなさいよ!!!」 凛「電話してきたよ〜」
にこ「夕飯いらないって?」
凛「うん。録画もしたしこれで心置き無く行けるね〜」
穂乃果「楽しんで来てね〜」
凛「え?」
穂乃果「ん?」
凛「楽しんで来て?」
穂乃果「持病が悪化しそうでさ」
凛「持病?そんなのあるの?頭の?」
穂乃果「違う違う。えっとね…」
にこ「焼肉なんですって」
凛「焼肉?」 穂乃果「焼肉…?」
にこ「え?なにそれ?凄いムカつく」
穂乃果「ごめん」
凛「どう言う事?」
にこ「穂乃果ん家今日焼肉だから来ないんですって」
凛「え〜…人にはあんなに言ったのに?」
穂乃果「ごめん。焼肉には勝てない」
凛「そんな〜」
穂乃果「凛ちゃんだってテレビ優先しようとしたじゃん」
凛「でも、最終的には二人を選んだよ」
穂乃果「私も焼肉じゃなかったら二人を選ぶよ」 にこ「もういいわよ。結局そう言う子なのよ」
凛「さっき凛にもそれ言ったよね」
穂乃果「ね!私も凛ちゃんもそう言う子なんだね」
にこ「あんた本当に悪いと思ってる?」
穂乃果「ごめんごめん。本当に穴埋めはするからさ」
にこ「ふん」
プルル
にこ「うん?電話?私?花陽からだ……もしもし………え?あの噂のアイドルが?うん。すぐに行く」
プツン
にこ「……ごめん。ちょっと急用が…」
凛「え〜」
穂乃果「それは二人で行けばいいじゃん」 海未「全く。今度やったら承知しませんからね」
穂乃果「はい…はい…もうしません。気をつけます」
海未「少し反省してください。では」
穂乃果「はぁ」
凛「こってり縛られてたね」
真姫「全く。毎度毎度よくやるわ」
穂乃果「だよね」
真姫「いや穂乃果に言ってるんだけど」 凛「まあ元気だしなよ」
穂乃果「あんだけ怒られた後に元気なんて出ないよ」
凛「凛も穂乃果ちゃんと同じで忘れてるから」
穂乃果「へ〜…え?そうなの?」
凛「うん。うっかりしてたよ」 穂乃果「なんでそれ言わなかったの?」
凛「言ったら怒られるでしょ?」
穂乃果「そうだけど。私が怒られるの見てるじゃん?」
凛「だから言わなかったんだよ」
穂乃果「そうなの?」
凛「うん」 穂乃果「凛ちゃんが名乗り出れば少しは軽減されたかもしれないのに…?」
凛「言わなければ怒られないから」
穂乃果「そうだけど…私達友達じゃん?」
凛「そうだよ」
穂乃果「だったらさ…一緒に怒られてよ」
凛「え、嫌だよ」
穂乃果「なんで?」 凛「なんで?」
穂乃果「うん。なんで?」
凛「怒られたくないから」
穂乃果「それは分かるけど。友達じゃん?」
凛「そうだよ」
穂乃果「だったら一緒に怒られてよ」
凛「嫌だよ」
真姫「何周やる気?」
穂乃果「だってさ〜」 いつものしうまいか
Aqours書いてるのは初めて見た 真姫「だってじゃないわよ」
穂乃果「言いたい事は分かるでしょ?」
真姫「何が?」
穂乃果「今言ってた話だよ」
真姫「分からない」
穂乃果「重い石だって二人で持てば軽くなるじゃん?それと一緒なんだよ。あそこで凛ちゃんが名乗り出てくれれば…って言うか私が怒られてる見て何も思わなかった?」
凛「絶対に言わないでおこうって思ったよ」 穂乃果「あっ、そっち?可哀想とか思わなかったの?」
凛「だって自業自得だし…」
穂乃果「よくその言葉が出てくるね」
凛「自業自得でしょ?忘れてるんだもん」
穂乃果「そうだけど。凛ちゃんも忘れてるじゃん?」
凛「だから絶対に海未ちゃんにはバレたくないと思ってます!」
穂乃果「そうじゃなくてさ。自業自得って私の事を言ったけど自分の事を棚に上げているのは分かる?」
凛「棚には上げてないよ。凛が海未ちゃんに怒られても自業自得だなって思うもん」
穂乃果「そうなの?」
凛「うん」
穂乃果「なら…良いのかな?なんか訳わからなくなって来た」 凛「だから海未ちゃんに絶対に言わないでよ」
穂乃果「え…でも…助けてくれなかったし」
凛「でも穂乃果ちゃんを売る様な真似はしてないもん」
穂乃果「そっか」
凛「ね?約束だよ」
穂乃果「約束…なんか腑に落ちない…」
真姫「私が言うけどね。一部始終を」
凛「え?」
穂乃果「どこから?」 果林「ん〜…おかしいわね」
かすみ「またですか?大丈夫ですか?」
果林「大丈夫よ。地図アプリがあるもの」
かすみ「ちょっと見せてください」
果林「どうして?」
かすみ「どうしてって…辿り着かないから」
果林「私の事信用出来ない?」
かすみ「だって…迷って1時間ですからね」 果林「まだ45分よ」
かすみ「似た様なもんじゃないですか!まさか果林先輩が方向音痴だとは思いませんでしたよ。大人の女みたいに振る舞ってるくせに」
果林「あら?大人の女は道に迷わないなんて教科書に書いてあったかしら?」
かすみ「書いてないですけど…。なんで道に迷ってるのにそんな感じ出せるんですか?」
果林「それが大人なのよ」
かすみ「……で、どうするんですか?」
果林「う〜ん…地図だと西の方角なのよね」 かすみ「西?」
果林「西ってどっちかしら?」
かすみ「陽が昇る方じゃないですか?」
果林「え?そうだったっけ?」
かすみ「あまり自信はないですけど」
果林「陽が昇るのは東じゃなかった?」
かすみ「それが分かるのに地図読めないんですか?」
果林「それとこれとは別なのよ」 かすみ「え〜そうですか?って言うか陽が昇る方角が分かるなら西も分かるじゃないですか。太陽の位置見れば良いんですよ」
果林「太陽の位置…今、真上じゃない」
かすみ「…本当だ。どう言う事ですか?」
果林「だって今お昼だもの」
かすみ「どうりでお腹が空く訳だ。このままじゃこのコンクリートジャングルで餓死しちゃいますよ」
果林「東京って怖いわね。まあ、餓死はしないけど」 せつ菜「あっ!居た!果林さん!かすみさーん!」
かすみ「あー!せつ菜先ぱーい!!!」
果林「せつ菜!!来てくれたの?」
せつ菜「お二人が現れないので探しに来たんです」
果林「そうだったのね」
かすみ「道に迷っちゃって」
せつ菜「道に?ここで?」
果林「そうなのよ。地図がイマイチ読みづらくて」
せつ菜「はあ……なぜ、地図を逆さに読んでるんですか?」
果林「だって進行方向が上の方が見やすいじゃない?」
せつ菜「……そ、そうですか?北が上の方が見やすいと思いますけど」 かすみ「その北がどっちか分からないんですよ」
せつ菜「え?何故ですか?」
果林「だってコンパスも何もないし」
せつ菜「今、そこにカラオケ店があるじゃないですか」
果林「あるわね」
せつ菜「このカラオケ店から見て斜め右手にコンビニありますよね?カラオケ店から見てコンビニの方角が北です」
果林「へ〜なるほど」
かすみ「え?理解出来ました?」
果林「………もちろん」 かすみ「で、目的地はどっちなんですか?」
せつ菜「ここから南側に位置しますから。あっちの方です」
果林「でしょ?やっぱり地図は逆にして見た方がいいじゃない?」
せつ菜「え?何故ですか?」
果林「だから進む方を上にして見た方が分かりやすいじゃない」
せつ菜「ん〜…そうですか?」
かすみ「なんだろう。この件に関しては二人は分かり合えない気がします」 果林「だって北を上にしてみると…頭が混乱するものね?」
かすみ「それは果林先輩の言う通りです」
せつ菜「そうですか。私は東西南北をしっかりと把握していないと道に迷ってしまうので」
かすみ「ふ〜ん。ちなみにかすみんはナビアプリを使うので一度も道に迷った事ないです」
果林「じゃあ最初からナビアプリ使えば良かったじゃない」
かすみ「それは…果林先輩が自信満々だったから」
果林「あっ…そうね」 凛「でね、にこ先輩が間違えて食べちゃったの」
花陽「え〜そんな事があったんだ」
凛「うん。面白いよね〜にこ先輩」
花陽「そうだね」
凛「にこ先輩は面白いけど絵里先輩と希先輩はどうなんだろう?」
花陽「絵里先輩はまだちょっと…」
凛「ちょっと?怖い?」
花陽「怖い…と言うか緊張する」
凛「あ〜そうだよね。緊張するよね」
花陽「うん」 凛「ま、少しずつ仲良くなれば良いよ」
花陽「うん。そうだね」
凛「さ〜て、今日も練習頑張ろうね」
花陽「うん」
凛「………あっ」
花陽「どうしたの凛ちゃん?」
凛「先に誰か部室に来てるにゃ」
花陽「誰が来てるの?」 凛「絵里先輩だ」
花陽「え?絵里先輩?」
凛「うん。絵里先輩」
花陽「絵里先輩…」
凛「どうする?部室に入るのやめる?」
花陽「え?なんで?」
凛「かよちんが嫌…緊張するかなって」
花陽「別に嫌じゃないよ。緊張はするかもしれないけど…嫌じゃないよ」
凛「そうだよね。うん。じゃあ入ろうっか」
花陽「う、うん」 ガチャ
凛「こんにちはー」
花陽「こ、こんにちは…」
絵里「あら。こんにちは」
凛「こんにちは」
絵里「え?ええ…こんにちは」
凛「こんにちは」
絵里「うん…はい」
凛「はい」
絵里「え?」 凛「良い天気ですね!」
絵里「そうね…曇りだけど…暑くもなく…雨も降ってないし…過ごしやすいわね」
凛「ですね。ね?」
花陽「え?う、うん」
凛「絵里先輩は何してたんですか?」
絵里「何してた?」
凛「はい。一人で何してたんですか?」
絵里「皆んなが来るのを待ってたんだけど」
凛「へ〜そうなんですね」
絵里「ええ」 凛「へ〜。だってかよちん」
花陽「え?うん」
凛「絵里先輩でもそう言う事あるんですね」
絵里「うん?」
花陽「あっ…あはは……はは…」
絵里「あの…無理に喋ってる?」
凛「そんな事ないですよ」
絵里「じゃあ適当なだけ?」 凛「適当?適当かな?」
花陽「え?」
絵里「小泉さん困ってるじゃない」
花陽「いえ…あの…ごめんなさい」
絵里「なんで謝るの…どちらかと言うと小泉さんから感じるのよね…気を遣われてる感じが」
凛「確かに」
花陽「確かに!!?凛ちゃん?」 絵里「そんなに…私と接しに辛い?」
花陽「そんな事は…」
絵里「いいのよ。きっと私に原因があるんだろうし」
凛「そんな事ないですよ!凛もかよちんも人見知りなだけです」
絵里「ん?星空さんも?そんな感じしないけど…」
花陽「あっ、凛ちゃんは極端なだけで…ちゃんと人見知りは人見知りなんです」
絵里「…そうなんだ」 凛「はい」
絵里「……あの…私は最初は距離を取られがで」
凛「ですよね〜」
花陽「凛ちゃん?」
絵里「え、あっ、うん。自分の態度に問題がある事も自覚してるんだけど」
凛「自覚あるんですね」
絵里「……うん。そうなの」 花陽「凛ちゃん?失礼だよ?」
凛「え?あっ…ごめんなさい」
絵里「いや…いいの。本当の事だもんね」
凛「はい」
絵里「……あっ、でも。怖いと思われがちだけど…あれなの」
凛「どれですか?」
絵里「子供の頃は賢い、可愛い、エリーチカなんて呼ばれてたりしてね…あはは」 凛「…………へ〜」
花陽「凛ちゃん?」
絵里「あはは…」
凛「確かに可愛くて賢いですよね」
絵里「や、やめてよ」カァァァ
凛「自分で言ったのに。かよちん、絵里先輩思ったより緊張しないよ?」
花陽「えっと…」 高級しうまいの書く凛ちゃんが好きすぎて公式の性格を忘れつつある ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています