可可「すみれがいない世界の夢を見マシタ…」
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可可「ふあぁ〜今日も練習疲れたデス…」
可可「にしても…最近のグソクムシの行動は目に余りマス!相変わらずギャラクシーギャラクシーうるさいデスし、肝心のショウビジネスとやらも役に立ってるとは思えません!地区予選で持ち上げすぎマシタかね」
可可「これは明日こそ、バシッと言ってやらないと駄目みたいデスね!あの人の曲がった根性を、東京大会までに叩き直さなくては!」
可可「では、お休みなさいデース」
可可「クゥー…」 …
……
………
可可「うんぅ〜…アリェ?」
かのん「可可ちゃん、おはよ〜!」
可可「あれ、かのん?おはようございマス…おかしいデスね。今さっき寝たばっかりなのに」
かのん「可可ちゃんってば、寝ぼけてるんじゃないの?」クスクス
可可「むぅ、そうデスか…?まぁいいデス!今日も東京大会に向けて練習を…」
かのん「もー可可ちゃんってば寝ぼけすぎ!私達、地区予選で負けちゃったでしょ?」
可可「…え?」 かのん「ラップなんて急には無理だったよねー。悔しかったけど、今年は運が悪かったって事で来年以降…」
可可「ま、待ってクダサイ!可可達、地区予選は突破したじゃないデスか!すみれがセンターで、ノンフィクション!を歌って…」
かのん「えぇ〜?可可ちゃん、ホントに大丈夫?」
かのん「そもそもすみれって、誰?」
可可「…は」
可可「す、すみれですよ!平安名すみれ!同じリエラのメンバーじゃないデスか!」
かのん「いやいや。私と、可可ちゃんと、ちぃちゃんと、恋ちゃんの4人でリエラでしょ?」
可可「え…?で、でもでも!クラスにいますよね!?金髪ストレートの!!」
かのん「そ、そんな人いないよ?」
可可「…」
可可(そんな…すみれが、いないなんて…どういうことデスか?)
かのん「おーい、可可ちゃーん。まだおねむですかー?」 かのん「失礼しまーす」
千砂都「あ、かのんちゃん!ういっすー!」
恋「おはようございます」ニコッ
かのん「二人とももう来てたんだ。ねぇねぇ聞いてよ〜、可可ちゃんが寝ぼけててさ」
可可「…」
可可(千砂都もレンレンも、すみれがいないのにそれが当然って顔してマス…)
かのん「よし、それじゃ練習始めよっか!可可ちゃんも着替えて着替えて」
可可「え、は、ハイ…」 恋「可可さん、ストレッチのお相手致しますよ」
可可「んぅ…」
可可(ストレッチ…いつもすみれとやってるのに…)
可可「あの、レンレン?」ノビー
恋「はい?」ノビー
可可「つかぬ事を伺いマスが、ストレッチはいつもレンレンとやってマシタっけ?」
恋「えぇ。ペアの組み合わせはかのんさんと千砂都さん。そして私と可可さんというのがお決まりでは無いですか」
可可「…そうデスか」
千砂都「ほら、可可ちゃん!シャキッとしないと!」
可可「…ハイ」 可可(その後も練習は滞りなく進み…と言っても、フォーメーションも4人用。何度も何度も間違えてしまって、皆さんに迷惑かけてしまいマシタ)
千砂都「…よし、一旦休憩にしよっか!」
かのん「可可ちゃん、大丈夫?どこか調子悪かったりする?」
恋「酷くなる前に保健室に行かれた方が」
可可「いえ、大丈夫デス…」
可可(ホントに、ホントにみんなすみれの事忘れちゃったのでしょうか) 可可(…そうデス!あれデス!あれをやれば、一発で思い出す事間違い無しデスよ!)
可可「…ぐっ」
かのん「ぐ?」
可可「ぐ…グッソクームシー!グッソクームシー!グッソクソークソク!」
三人「…」
可可「グソク…ムシ…」 かのん「…ぷっ、あははは!何その歌とダンス、可愛い〜!」
千砂都「グソクムシって、あの深海のダンゴムシみたいなやつだよね!ダンゴムシ…グソクムシも丸くなったりするのかな!?」
恋「ふふ、可可さんが元気そうでよかったです」
かのん「あ、そっか。もしかして、ちゃんと元気だよって安心させたかったのかな?大丈夫だよ、ありがとね!」
千砂都「よし、それじゃこの調子で練習再開…」
可可「うぅ…酷いデス…三人とも、酷いデス!」ダッ
かのん「あ、ちょっと!可可ちゃん!?」 可可「はぁ…はぁ…」
可可(可可は信じませんよ!こんな馬鹿げた世界…)
ピロン
可可「こんな時に電話…?え、姐姐?」
可可「…もしもし?(以下、中国語)」
姐姐『可可?地区予選、残念だったわね』
可可「え、えぇっと…」
姐姐『冬休みにはこっちに帰るんでしょ?』
可可「…は!?どうしてデスか!!」
姐姐『もぉ〜、貴女の口からそう言ったんじゃない。もしかして…一緒にステージに上がった子達に言ってないの?』
姐姐『早めにお別れを言っておくのよ?寂しくならないようにね。それじゃ』
ツーツーツー… 可可「うぅ…こんなの、あんまりデス…」
可可「すみれがいない世界が、こんなに辛いなんて…」
可可「すみれ…すみれぇ…寂しいデス、会いたいデス…」ポロポロ ………
……
…
可可「うぅ…しゅみれ…しゅみりぇ…」ベソベソ
可可「…アリェ?」
可可「ここは…可可の部屋デス。サニパのパネルもありマス」
可可(と、いうことは。今のは、夢?) ブィーッ
可可「メッセージ…すみれから!?」
『いつまで寝てるの』
『遅刻するわよ』
可可「」
可可「アイヤー!?ち、遅刻デス!練習に遅刻してしまいマス〜!!」 可可「はぁ…はぁ…お、おはようございマス!すみれ!!すみれはいマスカ!?」ガララッ
すみれ「いるったらいるわよ…練習前にそんなにバテてどうするのよ」
可可「すみれ…すみれぇ!!!!!」ダキッ
すみれ「わぁ!?ちょ、ちょっと!何急に抱きついてくるのよ!!」
可可「もー!可可に何も言わず、勝手にいなくならないでクダサイ!どこにも、どこにも行きやがるんじゃねーデス!」ウルウル
すみれ「はぁ!?あんた、何言ってんの!?」 千砂都「ヒューヒュー、二人ともお熱いね〜」
恋「はわわ…これが、禁断のセカイ!?」
かのん「すみれちゃん、可可ちゃんと何かあった?」
すみれ「ちょ…っと!いい加減離れなさい!」
可可「は、はぁいぃ!」
すみれ「まったく、どうしたのよ急に。あんたらしくない」
可可「え、えぇっと」
可可(よく考えたら…すみれがいない世界の夢を見て寂しくなっちゃったなんて、恥ずかしくて言えるわけないデス!)
可可「な、内緒デス!それよりも練習!!練習シマショウ!」ピュー
かのん「あ、行っちゃった…」
すみれ「ほんとに、どうしたのったらどうしたのかしら…」 可可「すみれっ、すみれっ」
すみれ「んあ、なによ」
可可「一緒にストレッチしましょう!いえ、するのデス!しなきゃ駄目デス!」
すみれ「えぇ…今から恋とやるつもりだったんですけど」
恋「はい。なので少し待っていただけると」
可可「むぅ…」プクゥ
恋「え、えぇと」アセアセ
すみれ「もう…恋、悪いけど外してもらえる?」
恋「は、はい!では後はごゆっくり!」
可可「…!すみれ!はやくやりましょ!」
すみれ「はいはい。あとで恋にごめんなさいするのよ?」
可可「はーいデス」ニパニパ 千砂都「ワン!ツー!スリー!フォー!すみれちゃん、もっと大きく動かないと!」
すみれ「オッケー!わかってるったらわかって…きゃぁ!?」ドサッ
千砂都「ストップストップ!すみれちゃん、だいじょ」
可可「すみれっ!!大丈夫デスか!?」シュバッ
すみれ「いつつ…平気よ。ちょっと変に踏み外しちゃっただけだし」 可可「どこも捻ってないデスか!?あぁ、どうシマショウ…急いで救急車、ハッ!110番でしたっけ!?」
すみれ「んもぅ!ホントに大丈夫ったら大丈夫だから!!あんた、今日どうしたのよ!?」
可可「そ、それは…」
一同「…」
可可「〜っ!!内緒ったら内緒デス!」ピュー
すみれ「また逃げた!あとあたしの口癖パクるんじゃないわよ!」 可可「すみれっ!喉渇いてませんか!お水のお届けデスよ!」
すみれ「あぁ、ありがとかの」
可可「えへへ」ニコニコ
すみれ「…可可」
可可「にへへ〜」ニマニマ 可可「すみれ、すみれ!」
すみれ「なによ」
可可「はい、タオルデス!汗かいてマスよね!」
すみれ「…ありがと、丁度ほしかったとこ」
可可「んふふ〜」ニヘラ~ 可可「すみれ〜!グソクムシやってください!」
すみれ「イヤよ。あんた笑うでしょ?」
可可「ぜっっったい笑わないので!ね、お願いしマス」ウルウル
すみれ「…ったく」
すみれ「グッソク〜ムシ〜グッソク〜ムシ〜グッソ〜クソクソ〜クグッソク〜ムシ〜」
可可「ありがとうございマス!」ピロン
すみれ「ちょっと待ちなさい、今あんた録音してたわね?」
可可「ハイ!」
すみれ「消しなさいったら消しなさ〜いっ!!」バッ
可可「絶対いやデス〜!」タッタッピッ
『グッソク〜ムシ〜グッソク〜ムシ〜グッソ〜クソクソ〜クグッソク〜ムシ〜』
可可「でへへへ〜♡」ニヤニヤ
すみれ「えぇ…?」 昔見た世にも奇妙な物語で、現実だと思ってた世界が夢で、
夢だと思ってた世界が現実だったってのを見たことがある。
たしか、世良公則が主演だったような・・・。
ああいう感じで何度か夢と現実を行き来するってのも見てみたい気がする。 可可「クゥー…クゥー…」スヤピ
すみれ「…可可の様子がおかしいったらおかしいわ」
かのん「うん、なんて言うか…」
千砂都「すみれちゃんに、ベタ惚れって言うか…」
恋「ずっとすみれさんにぴったりくっついてましたよね…いっぱい動き回って疲れたのか、お昼寝しちゃってますけど」クスクス
すみれ「えぇ。それに」
かのん「それに?」
すみれ「今日、一度もグソクムシって呼ばれてないのよ」
千砂都「それっていいことなんじゃ」 すみれ「いや、そりゃね?呼ばれない方があたしとしてもいいわよ?でも、張り合い甲斐が無いと言うか。可可に呼ばれるのなら、最近はイヤじゃないっていうか…」
かのん「あれ〜、すみれちゃんも満更じゃないんだ」
すみれ「なっ、別にそんなんじゃ無いったら無いわよ!」
恋「どうしてなのか、可可さんには聞いたのですか?」
すみれ「何度も聞いてるわ。でも、一向に答えてくれないのよ。心当たりも無いし、本当になんでかしら?」 かのん「う〜ん、すみれちゃんに話すのがイヤなのかな」
すみれ「なら、あたしがいなかったら話すってわけ?」
千砂都「よし!すみれちゃん、あっちあっち」
すみれ「あっちって…物置じゃない。隠れてろっての?」
千砂都「うんうん、私達が聞き出してあげるよ」
すみれ「そう…まぁ、可可には悪いけど。お願いね」 可可「んぅ…?可可、寝てました…?」ポケー
かのん「あっ、可可ちゃん。おはよー」
可可「…はっ、すみれは!すみれはどこデスか!?」
恋「えぇっと、すみれさんは今離席してまして」
可可「レンレン!すみれをどこやったデスか!返してクダサイ!出しやがれデス!」
恋「あわわわわ揺らさないでください」ポニテブィンブィン
かのん「お、落ち着いて可可ちゃん!ほら、あれだよ!すみれちゃんは今お花摘みに行ってるから」
可可「なっ、可可の気持ちも知らないで暢気に花壇にいるですか!?」
千砂都「あ〜、違うの!お花摘みって言うのは、お手洗いの上品な言い方なんだ」
可可「なんだトイレの事でしたか」
かのん「せっかく隠語使ったのに…」 千砂都「ねぇねぇ可可ちゃん。今日はやけにすみれちゃんにくっついてるけど、どうかしたの?」
可可「えっ」
かのん「私達も気になってしょうがないの!ね、お願い!教えてくれる?」
可可「ううぅ…絶対すみれには言わないでクダサイよ?こんなの聞かれたら、笑われてしまうので」
可可「実は…」 恋「成る程、すみれさんがいない世界の夢を見たと?」
可可「三人とも、酷かったんデスよ?すみれをいない風に扱ってて。可可、とっても寂しかったデス」
かのん「夢の中とはいえ、なんだか申し訳ないなぁ…」
すみれ(なんだ、そんなことだったのね。笑えるような内容じゃないわよ、あたしだって…そんなのイヤだもの)
千砂都「それで、すみれちゃんがちゃんといて嬉しかったんだね」 可可「ハイ!すみれは、たまにはムカつきマスけど…でも、すみれがいてくれなきゃ、この五人じゃなければ駄目なんだなって。そう思えマシタ!」
かのん「うん、そうだね。私達五人でリエラだもんね!」
すみれ(褒めるか貶すかどっちかにしなさいよ…でも、嬉しい事言ってくれるじゃない。ふん)
可可「あ、それと…」
恋「それと?」
可可「…可可もすみれがいなきゃ駄目だなって///」
三人「えっ」
すみれ(…は!?!?///) 可可「だ、だって〜///あの優しい瞳に声、全てを包み込む慈愛に満ちた手!あれを知ってはもう戻れないデス!これはもう、一生可可の面倒見てもらうしか無いデス!」ブンブン
すみれ(な、何言ってるのよコイツは〜!!そりゃ、今日の可可は素直で可愛かったけど!妹みたいで面倒見たくなっちゃったけど!!!///)ガタッ
可可「ん?今物置の方で何か音が」
恋「えっえっえっとととネズミでも紛れ込んだんじゃないでしょうか!!」
すみれ(れ〜ん〜!!あんた嘘下手過ぎよ!!)
可可「なっ、それは退治しなくては!」
すみれ(しかも逆効果じゃないのよ〜!?)
可可「悪霊退散デス!!」バタンッ
すみれ「あっ」
可可「えっ」
かのん「あちゃ〜」 可可「すみれ!?どうしてここにいるデスか!!」
すみれ「えっと…みんな言ってたでしょ?トイレよ?」
千砂都「流石に無理がある」
可可「はわわわわ…ま、まさか今の全部聞いて…」カアァァァ
すみれ「あの、可可?盗み聞きの件は謝るわ。それで…今言った事についてなんだけど…」
可可「〜〜〜っ!!!すみれのスットコドッコイ!おたんこなす!グソクムシ〜!!」ダッ
すみれ「あ、ちょっ!今日のあんた逃げすぎ!待ちなさいったら待ちなさ〜い!!」
可可「絶対待たないデス〜!!!」 可可「ぜひゅーっ…こっ、こひゅーっ…」
すみれ「まったく…あんたは体力ないんだから、無理して逃げようだなんて思わない事ね」ガシッ
可可「は、離してクダサイ!逃げない!逃げないので!!」
すみれ「言ったわね?逃げるんじゃないわよ?」パッ
可可「はあっ…はぁ…まったく!また盗み聞きだなんて、見直して損しマシタ」
すみれ「あそこまで隠されたら気になるに決まってるでしょ!…でも、悪かったわ。ごめんなさい」ペコリ
可可「…今度は」
すみれ「なに?」
可可「今度は…盗み聞きなんてさせマセンから。それまで、どこにも行かないでクダサイよ?」
すみれ「…ん。あんたこそね」 >>49 訂正
可可「ぜひゅーっ…こっ、こひゅーっ…」
すみれ「まったく…あんたは体力ないんだから、無理して逃げようだなんて思わない事ね」ガシッ
可可「は、離してクダサイ!逃げない!逃げないので!!」
すみれ「言ったわね?逃げるんじゃないわよ?」パッ
可可「はあっ…はぁ…まったく!また盗み聞きだなんて、見直して損しマシタ」
すみれ「あそこまで隠されたら気になるに決まってるでしょ!…でも、悪かったわ。ごめんなさい」ペコリ
可可「…今度は」
すみれ「なに?」
可可「今度は…盗み聞きなんてさせマセンから。それまで、どこにも行かないでクダサイよ?」
すみれ「…ん。待ってるわよ」 可可「ふふっ…それじゃ。かのん達も待ってマスから、戻りますよグソクムシ!」
すみれ「あっ、グソクムシに戻すんじゃないわよ!こらーっ!!」
可可「悔しかったら捕まえてみろデース!あははー!」ピュー
すみれ「まったく…」
すみれ「…あんたこそ、どこにも行くんじゃないわよ」ボソッ
可可「何か言いましたか〜?聞こえないデ〜ス!」
すみれ「…何も言ってないわよ!」
すみれ(素直なのかそうじゃないのか…どっちかにしてよね) やはり素晴らしいクゥすみ!貴方は天才です
最後の締め方も王道でとてもいいですね 素直な可可ちゃん 見ていてキュンキュンします ありがとうございました 次回作も期待してますね! スバラシイクゥスミノヒト謝謝茄子🍆
次回作も期待してます🍆 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています