「あっ近江さん悪いんだけどさ24日シフト代わってよw」
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彼方「え…」
「出来る限りシフト入りたいって話してたっしょ?」
「あたし予定あっから入れねんだわ。よろしく!」 彼方「ま、待って!」
「は?」
彼方「私…その…明日は用事が…」
「あたしも用事あんだけど」
「それとも何?」
「出来る限りシフト入りたい〜ってのはポイント稼ぎだったわけ?」
彼方「ちがっ…」
「じゃぁ良いじゃん代われよ」 お母さんも休みをとっててクリスマスの日ぐらいはみんなで家族団欒するはずだった彼方ちゃん😭 彼方「あ、貴女の予定があるのは分かったし」
彼方「大事な用事なんだろうなって言うのも分かるけど…」
彼方「でもっ事前にスケジュール決めたはずで…」
バンッ!
彼方「!」ビクッ
「あんさぁ…」
「急遽予定入るとかあるっしょ」
「じゃぁ何?」
「近江さんは急遽親戚の結婚式行く必要あってもダメって言う?」
近江「で、でも違う…」 「あーはいはい!」
ガンッ
彼方「っ」ビクッ
「…はぁ」ピッ
〜♪〜♪
「あーもしもしおねえちゃん?」
「なんかさ〜シフト代わって貰えなくてさ〜」
「うん…うん…」
彼方「…」
「えっ! ちがっ…おねえちゃんは悪くないって!」
「いつ出産するかなんて運じゃん」
「うん…ほんとごめんね」
「たくさんシフト入りたいって言ってる子がいたから行けるっておもったあたしも悪いし」
「はぁ…」
「ん…いや、ほんとごめん」
「旦那さん仕事でいないんでしょ?」
「ほんと一人で大丈夫?」 「ごめんね〜」ピッ
彼方「あの…」
「何?」
「もう断ったから遅いんだけど!」
彼方「だ、って…」
「あのさぁ!」
ガンッ
「なんも用事無いからって頼まないっしょ!」
「そんくらい考えなくても分かってよ! 高校生なんでしょ!」
彼方「ごめ…」
バンッ
彼方「ひっ…」
「謝られてもしょうがないんだけど!」 「おねえちゃんが妊娠してて」
「そろそろ子供産まれるのに旦那さん仕事らしくてさ」
「はぁ…」
彼方「り、理由を言ってくれなかったから…」
彼方「そ、そういうことなら私…」
ガンッ!
「そういう偽善良いから」
「もう遅いし」
彼方「で、でもっ」
ガンッ!
「遅いっつってんの!」
「あーもう役に立たないなぁ!」バンッ
彼方「っ」 彼方「…」
彼方「…だって」
彼方「私にも遥ちゃんと予定が…」
彼方「…」
彼方「……」
ガチャッ
彼方「…」トボトボ… ガチャッ
彼方「…ただいま〜」
遥「お帰り〜…?」
遥「お姉ちゃん?」
彼方「えっ?」
遥「どうかしたの? 何かあった?」
遥「…もしかして、明日やっぱりダメ…とか」
彼方「!」
彼方「う、ううん!」
彼方「それは、平気…」
彼方「けど…頼まれたの断っちゃって…」
遥「…そっか」
遥「お姉ちゃんがそうしたいなら、私は別に…明後日でもいいよ…?」
彼方「ううん…もう良いって」
遥「そう…なんだ…」 彼方ちゃんの扱いをこれほどまでに理解していたSS書きがこれまで何人いたか 遥「もう良いって言ってたならもう考えないようにしよ?」
遥「もしかしたら他に代わってくれる人がいるかもしれないし」
遥「実は、そんな大事な用事じゃなかったのかもしれないし…」
彼方「ううん…」
彼方「お姉さんが子供産まれるかもしれないって…」
遥「あ…」
遥「そ…そっか…」 配偶者が出産しそうなのに休めないとは>>1は無職かブラック勤め 遥「…お姉ちゃん」ギュッ
彼方「遥ちゃん…」
遥「…いいって言われたなら考えるのやめよ?」
遥「そんな風に悩んだ顔してたら、楽しくないよ」
遥「せっかくの…クリスマスなのに」
彼方「そう、だよね」
彼方「うん…」
彼方「そう、する」 他人のイベントごと潰せてラッキーぐらいの意気込みで生きていけ 週5で入ってくれる子にこの仕打ちって店長が許さんだろ 翌昼
遥「映画見た後どうする?」
遥「どこかいいお店見つけて休憩しよっか」
彼方「そうだねぇ…」
彼方「…」
彼方「あのきらきらしてるホテルとか〜?」ニコッ
遥「!」
遥「ま、まだお昼だよ!」
遥「…で、でも」
遥「お姉ちゃんがそうしたいなら…」
遥「私…」チラッ
遥「…///」
彼方「遥ちゃんは〜?」
遥「…」
遥「もうっ! 分かってる…くせに」フイッ
彼方「遥ちゃんはかわいいなぁ〜」
〜♪〜♪
彼方「?」ピッ
彼方「もしも――」
「あっ! 近江さん!?」
「今日シフトでしょ! 早く来てちょうだい!」
彼方「え、わ…」
「今日は忙しくなるんだから一人でも多く欲しいのに無断欠勤は困るわ!」
「いいから早く! お願いね!」
…ピッ
彼方「…え…」 >>40
バックレた責任感の無い人間が生物の責務を果たした姉の子供に向き合えるのか? 遥「お姉ちゃん…?」
彼方「あ…」
彼方「ぅ…」
彼方「あ、あはは…」フイッ
彼方「なんか…私…」
遥「…っ」
遥「私はいいよ」ニコッ
遥「…大丈夫だから」
遥「理由があっても…無視は出来ないもんね」
彼方「ごめ…ごめんね…」
遥「私…優しいお姉ちゃんが大好きだよ」ギュッ
遥「頑張りすぎるのは…ちょっと嫌いだけど」
遥「でも、誰かのためって気持ちが好き」
遥「…だから、大丈夫」
遥「…行ってらっしゃい」 模範回答
彼方「出産てマジ?キリスト誕生やんやばw」 これだからアルバイトを高校生にさせたくないんだよ
立場が弱く社会経験にも乏しいからこうやって不当な扱いされても逃げずに従ってしまう でも彼方家に関しては母親の稼ぎが少ないことが原因だからなあ
高校生のアルバイト如何や同僚の圧力のせいにするのは責任転嫁でしかない お母さんは実は身体弱いとかかもしれないだろ
それであんまり長い時間働けなくて家計苦しいけど
少しでも収入増やそうと夜勤入ったりしてるから家を空けることが多いみたいな >>47
労働の動機と労働環境を守る話は別問題やろ
頭わるそう 子供二人養う病弱なシングルマザーで港区住みとか一瞬で生活保護出るだろ >>50
それを言ったら彼方ちゃんがアルバイトせざるを得ないことは避けられないんだからアルバイトをさせたくないなんてのは何の意味もない提言だよ
もっと彼方ちゃんを苦しめて闇の中に光る輝きを見せつけてくれ 秀才の姉が特待生で学費免除で家事もこなしてくれる、
にも関わらず週5でアルバイトせざるを得ないって母親がダメ人間すぎない?
病気や怪我なんかで働けない事情があるならそれこそ生活保護があるし
明らかにあの家庭環境は歪だよ 学費養育費に衣食住、雑費など色々
手取り20万に彼方ちゃん5万
まぁ苦しいよ …タタタタタッ
ガチャッ
彼方「はぁ…はぁっ…」
彼方「遅く…なっ…」
「近江さん遅い!」
彼方「っ…すみませ…」
「良いから早く入って! お客さん並んじゃってるから!」
彼方「っ…」
彼方「は、はい…」
彼方「…すみません…」 そんなこと言ったらにニコママの頑張りは只者じゃないな 彼方「お、お待ちのお客様こちらにどうぞ!」
ゴトッ
「…ぃんならさっさと出てこいよ」ボソッ
彼方「も、申し訳ありません…」
…ピッ
…ピッ
彼方「○○点で、2,462円になります」
「…」スッ
彼方「…」
彼方「…一万円で宜しいでしょうか?」
「…ぃぃ」ボソッ
彼方「えっと…」
「いいっつたんだよ! 早くしろよ!」
彼方「っ」ビクッ
彼方「も、申し訳ありません…」
「…見て分かれよ」ボソッ
彼方「…すみません」 彼方「レシートはご入り用でしょうか?」
「…」
彼方「…?」
ガチャッガチャッ…
カチャン…
彼方「…7千と538円のお返しになります…」
「…」サッ
彼方「ありがとうございました、またお越しくだ…」
「レシート!」
彼方「っ」ビクッ
彼方「も、申し訳ありません…こちらレシートに――」
バシッ
「ったく使えねぇ…」スタスタ
彼方「…」
彼方「…っ」ジワッ
「ちょっと店員さん! 次待ってるんだから早く!」
彼方「もっ、申し訳ありません! 次のお客様どうぞ!」 客も店も終わってるとか
あまりにもつらすぎるぜぇ… >>63
大島てるでイオン近くのマンション見るとね… >>65
それは被災者の受け入れを公務員用の住宅で受け入れたせいで直接的には関係ないだろ
退去期限来ても行く当てないから死んでるってだけ どんだけ余裕のない店でバイトしてんだよ
東京の店ってどこもこんなに人いないのか?1000万人住んでるんだろ? ここまで酷い状況なら愛さんが事情を知ればもんじゃ焼き屋で雇ってくれるんじゃないか
場合によっては果林も読モとして推薦したりしそう >>65
江東区のうちの実家の隣にたくさん火がついてる
わりと新しい高そうなマンションなのに
古いうちはない
別の隣の団地は子供の頃エレベーターで値だらけの死体あったって噂なってたけど火がない 「安見君、2番入っちゃって」
「近江さんは6番宜しく」
「ピークはまだこれからだから手が空いてるうちにね」
彼方「…分かりました」
「あ、待って。まず貸し出しの制服に着替えてきて」
彼方「え、でも…」
「急ぎだったから許したけど」
「バイトの時はそんなひらひらした服着てこないで頂戴」
彼方「っ…」
彼方「…すみません」
「制服はクリーニングして返してくれれば良いから」
彼方「…はい」テクテク
「忙しいんだから急いで!」
彼方「!」ビクッ
彼方「すみませんっ」ポロポロ…
…タタタタッ この環境彼方ちゃん以外のニジガクメンバーは耐えれんだろ… 早くりなりーは彼方さんが絶対に幸せになるボタンを作って😿 彼方ちゃんはこの日休みだったんだよね?
どうしてこうなった! >>76
リアルはもっと無言だし絡む奴もっと面倒い アニガサキで生まれた近江彼方の貧乏人ハードバイター設定まじで意味分からん
わざわざいらない設定つける必要あったか? ただの睡眠障害よりは多忙による疲労からくる眠気の方が納得出来るし応援したくなる 彼方「…」
ガタガタガタ…
カチャン…
彼方「っ…」グスッ
彼方「早く品だししなきゃまた怒られちゃう…」
ガサッ…
彼方「…はぁ…」
彼方「…休みだったのに…」
彼方「…」
サワサワ
彼方「っ!」バッ
ドサッ
「イテッ…」
彼方「あ、ご、ごめんね。大丈夫?」
「うっうぅ…うわぁぁぁぁぁんっ!」
「おかあさぁぁぁんっ」
彼方「えっ、あっ…え…」
「あーくん!?」タタタタッ
「ちょっと貴女! 何したのよ!」
彼方「わ、私…」 「あーくん…大丈夫? どうしたの?」ナデナデ
「ぐすっひっく…お姉ちゃんが…」
「お姉ちゃんが…ぐすっ…おもいっきり叩いてきた…ぐすっ…」
「なんですって…」ギロッ
彼方「え…ちが…」
彼方「急にお尻触られて…驚いちゃって…」
「お尻触られたくらいいいでしょ!」
「子供なんだからそういうことくらいあるって分からないの!?」
「そんなことくらいで人様の子供を叩くなんてどういうつもり!」
「躾がなって無いんじゃないの!」
彼方「っ…すみませ…」ジワッ
「泣けば済むだなんて思ってるの!?」
「女の子だからって調子にのって…」
彼方「ちが…これは…」ポロポロ…
「ちょっとそこの店員さん! 責任者呼んできてちょうだい!」
「この店員が私の子供を叩いたのよ!」
「は、はい!」 …ガタン
「はぁ…やっと帰ってくれた…」チラッ
彼方「…すみませんでした…」
「近江さん、もっとしっかりして頂戴」
「いつもと違って今日は人も多くて忙しいのよ」
「普段のようにのんびり構えてられないの。分かる?」
彼方「…はい…」
彼方「…すみません…」
彼方「でも、お尻触られて…驚いちゃっただけで…」
「はぁ」
彼方「っ」ビクッ
「言い訳しない!」
「男性にされたならともかく子供相手でしょ! そのくらい許せなくてどうするの!」
彼方「っ…う…」
「ちょっと自意識過剰なんじゃないの?」
「はぁ…無駄に疲れる…」
「もう良いからさっさと仕事戻って!」
彼方「…すみませんでした…」 彼方「違うのに…」
彼方「そもそも今日のシフト私じゃ…」
彼方「なんで…」
彼方「…」
タタタタッ
ドンッ!
彼方「っ!」ドサッ
「あっ」チラッ
「お母さんどこ〜!」
タタタタッ
彼方「…」
彼方「…ふ」ジワッ
彼方「ふふ…」ポロポロ
彼方「あははは…」
彼方「…」ポロポロ…
彼方「…帰りたい」 「ちょっと近江さん!」
「そんなとこで座ってないでこっち手伝って!」
彼方「…っ」
彼方「ぶつかられて…」
「ならすぐ立って手伝ってよ忙しいんだから!」
彼方「…はい」
「…使えないんだから」ボソッ
彼方「…」ポロポロ
彼方「っ…」グシグシ
彼方「…すみません」 彼方「…」
彼方「…」
ガタガタガタ…
彼方「…っ」ジワッ
彼方「…」グシグシ
「こ、近江さん…だ、大丈夫?」
彼方「っ」クルッ
彼方「ぁ…安見君…えへへ…」
彼方「…平気だよ…ありがと…」
彼方「…」ガサガサ…
「…」
「…ぁ」
「そ…」
「…そっか…」
「…」
「…それ、倉庫持っていくの手伝うよ」
彼方「え…」
彼方「…う、うん…ありがと…」 ここまで来るともはやぼくのかんがえたさいあくのアルバイトだなw ガタガタガタ…
彼方「…」
「…」
ガサガサ
ガタッ
「…」
彼方「…」
彼方「…これで最後」
彼方「…手伝ってくれてありがと」
彼方「助か…」
「あ、あのさ!」
彼方「っ!」ビクッ
彼方「な、なに…?」
「その…」
「えっと…」
「…よ、良かったら…」
「…上がりのあと…」
「…少し…」
「…め、メシでも…」
彼方「…ごめんね」
彼方「早く帰らなくちゃいけないから…」
「…そ…」
「そっか…ハハッ…ごめん。聞かなかったことにして」タタタタッ 落ち込んでる女の子にワンチャン狙いに行って撃沈ありますあります 彼方「あの…そろそろ2番入って良いですか?」
「は?」
彼方「え…」
「近江さん遅刻してきたから実質6時間勤務でしょ」
「なら休憩無しだよ」
彼方「え、でも…」
「そういう決まりでしょ…」
「というか近江さん色々やらかしてるんだからさぁ」
「…ね? 分かるでしょ」
彼方「…」
彼方「…っ」
「どうせあと2時間ちょいだし仕事してよ」
彼方「…分かりました…」 スクールアイドルって裏では嫌いな人もいたりするのかな
ちょっとかわいいからってアイドルの真似事?みたいな 彼方「…」
ガサガサ…
彼方「…」
「…」
彼方「…あ」
彼方「ね、ねぇっ!」
「ん…? あっ、あぁ」
「ちゃんとシフト入ってくれてんじゃん」
彼方「…っ」
彼方「なんで…」
彼方「…」フルフル
彼方「…お姉さんは?」
「え?」
「あー…」
「旦那さん帰ってこれたからもう良いってw」 彼方ちゃんも仕事してるんだから仕方なく感出しちゃダメよ、
元々シフト変わらなかったので悩んでたんだから入ったならしっかりやろうね!? 彼方「そ、そうなんだ…」
彼方「どうして…ここに?」
「はぁ?」
「これからパーティーやるから買い物に来ただけだし」
「まぁ、あたしの代理がサボってないか気になったってのもあるけどね」
「サボられたら面倒だったし」
「でもま、役に立つじゃん」
「偉い偉い」ナデナデ
彼方「…」
彼方「…酷いよ」
彼方「勝手に…」
「でも代わってくれるってあんた言ったじゃん」
「それを伝えただけ。なんか問題ある?」
彼方「偽善はやめてって断ったのにっ」
「そんなこと言ったっけw」
彼方「私にも大事な用事があったのに…」
「知らないし。ならバックレたら良かったじゃん」
「客に話しかけてないで仕事してろよ」
彼方「っ…」 「おいおい? どうかした?」
「別に、頭空っぽの店員が突っかかってきただけ」
「なにそれひっでw」
彼方「…」ギリッ
彼方「い――」
果林「彼方」
「あっ」
彼方「!」
彼方「果林…ちゃん…」
果林「あとどのくらいで終わりそう?」
彼方「えっと…」
「あ、あの果林さん!」
果林「?」
「店員さんの邪魔をするのは悪いですし、あたし…私と少しお話ししませんか!」
「読モやってる果林さんのファンなんです!」
果林「あら、ありがと」ニコッ 果林「それで彼方、どのくらい?」
「…」
彼方「…」チラッ
彼方「あ、あと1時間くらい…」
果林「そう…」スッ
果林「なら、適当にふらついて待ってようかしら」
果林「一緒に帰りましょ」
彼方「う、うんっ」
「あの、果林さん…?」
果林「…? あら、まだいたのね」
果林「なにかしら」
「え…」
果林「邪魔をするのは悪いって言ってたから」
果林「てっきりもう行ったのかと思ってたわ」
果林「言っておくと…私、あんまりサインとか交流とかしないのよ。ごめんなさいね」 「…チッ」スタスタ
彼方「…」ビクッ
彼方「か、果林ちゃんどうしてここに」
果林「アルバイトってサンタの衣装着るんでしょ?」
果林「彼方のサンタ衣装見れると思って」
果林「…まぁ、違ったみたいだけど」
果林「残念だわ」
彼方「えへへ…それは違うところかな」
彼方「…」
彼方「…ありがと」
果林「どうして?」
彼方「…なんとなく」ニコッ …ガチャ
彼方「…お疲れ様です…」
「っかれ〜」
ガチャッ...
カチャッ
彼方「…」
「…」
「…帰んのかよ」ボソッ
彼方「…え?」
「…なに?」
彼方「何って…」
「…遅刻してきたくせに先に帰るとかないでしょ普通」 バイトに残業させるとか本部が黙ってないと思うんですが 彼方「でも、この時間までだったから…」
「あっそ」
「じゃぁ帰れば」
彼方「…」
彼方「そ、それじゃ…」
「…遅刻して」
「クレーム食らって」
「…」
「迷惑ばっかり」
「でも帰るんだ」
「…ふ〜ん」
彼方「…ごめんなさい…」
「早く帰れば?」
彼方「…や、やっぱりもう少し…」
…ガチャッ
「お疲れ〜」
「あ、店長お疲れ様で〜す」
彼方「…お疲れ様です」
「うち休憩上がりま〜す!」
「ああ、残りも宜しく」 「近江さんもお疲れ様」
「クレーム入ったんだって?」
「悪いね。その時対応してあげられなくて」
彼方「い、いえ…」
彼方「私もすみませんでした…」
彼方「お先に失礼します」
「…少し時間あるでしょ?」
彼方「…っ」
彼方「…すみません」
ガチャッ
彼方「!」
「あるでしょ?」 彼方「…シフトの話ですか?」
「そうだね」
彼方「…えっと、一応今まで通りでお願いしたいです」
「月火木土だっけ?」
彼方「はい」
彼方「テスト期間とかはまだなので…」
「けれど、週4日は辛くないかい?」
「テストはなくても授業のあとだろう?」
「俺も学生の頃はバイトしてたが週3日たまに2日くらいだった」
「自分の小遣いのためでもね」
「だけど…」チラッ
「…彼方ちゃん、どうだろう?」ニヤッ
彼方「…!」ビクッ こんな人間関係終わってる所で働いた事ないから想像つかんわ。 別のバイト探した方がいいと思うわ
バイトだし大丈夫だよ >>119
そうでしょう、お店によって数字は違うだろうけど
お昼は1番、30分休憩なら3番とか万引きは10番発生とか 「…最近の若い子は不真面目な子も多いのに彼方ちゃんは真面目だし」スタスタ…
「限られた時間の中でしっかりやってくれている」
彼方「ゃ…」ジリジリ
「…他を差し置いて役職についたって」スタスタ
彼方「来ないで…」
「時給があがったって」
ドンッ
彼方「…っ」
「何もおかしくない」サワサワ
彼方「やめて…」
「…苦労してるんだろう? 店長の俺なら、彼方ちゃんを楽させてあげられるよ?」サワサワ…
彼方「…やだ…」 「良いのかい? シフトを減らしても」
彼方「っ…」
「働き口が減ったら困るんじゃないかな?」
彼方「べ、別のバイトを――」
「…はぁ」
「彼方ちゃんは知らないだろうけど前歴調査ってのがあってね」
「アルバイト先にも電話が来るのさ。本当に働いてたのかって」
彼方「えっ…」ビクッ
「そこで彼方ちゃんには問題がある。って言ったらどうなると思う?」
「アルバイトだけでなく、普通に就職するにも影響あるよ?」サワサワ…
彼方「…」ジワッ
「…」ニヤッ
「…俺もそこまでしたくない」
「だから、ね? 大人しく…俺と…」サワサワ
彼方「っ…ぅ…うぅ…」 あのスーパーの裏側事情が酷すぎる…
助けてランジュ御令嬢 彼方「…っ」
プツッ…
彼方「…」ポロポロ…
プツッ…
プツッ…
「…あんまり声を出したらダメだぞ?」
彼方「…っ」コクッ
プルルルルルッ
彼方「!」
「…チッ」
ガチャッ
「どうした?」
「店長!大変です!」
「駐車場で客が騒いでて…」
「そんなこと放って――」
「それがっ車に傷が付いたって話で…証拠に防犯カメラの映像を提供して欲しいって」
「はぁ? どうせ軽自動車とか――」
「傷が付いたのはロールスロイス? とか言うのらしいです…」
「…わかった」
ガチャッ
「なんでそんな高級車でスーパーくんだよ! くそっ」
「非常識なくそ客め」
「…彼方ちゃん、月曜日に。ね?」
彼方「…っ」タタタタッ 彼方「…」トボトボ
果林「彼方!」
彼方「!」
彼方「…」ジワッ
果林「遅かったじゃ…」タタタタッ
果林「…彼方?」
彼方「…果林ちゃん…」ポロポロ
果林「っ」
彼方「っ…うっ…」ギュッ
彼方「うぅぅ…」
果林「…」ギュッ
果林「…大丈夫よ」
果林「一緒に帰りましょ」
彼方「…」コクッ スタスタ…
ザワザワ
ザワザワ…
果林「…騒がしいわね」
彼方「…?」
「だーかーら! あたしじゃねぇって言ってんだろ!」
ランジュ「ほら、こう言ってるし…」
栞子「ランジュは素直に受け取らないでください!」
栞子「ながらスマホで車にぶつかり、苛立って蹴飛ばした。間違いありません」
「見てねーだろ!」
栞子「ですがすぐに車から降りたとき、いたのは貴女達です」
「たまたまだよ!」
「うっぜぇな! あたし達はかえっから」
栞子「待ってください」
「んだよ!」
栞子「今、防犯カメラの映像を提供して貰えるよう交渉中です」
栞子「もし、貴女方の犯行だった場合、しかるべき対処をします」
栞子「…誠意は見せておいた方が良いですよ?」
「…っ」
ランジュ「なにもそんな脅すことないじゃない」
ランジュ「傷なんて大したことないし…」
栞子「いいえ。こういうことははっきりさせるべきです」 かすみんとせつ菜に毒コッペパン作ってもらって売り場に混ぜとこうぜ 果林「…何してるの?」
栞子「果林さん! 聞いてください! 実は――」
ランジュ「彼方!」ダッ
彼方「!」
ランジュ「待ってたわ」ギュッ
ランジュ「助けて栞子が面倒くさいの!」
栞子「面倒くさいとは聞き捨てなりません! ランジュが雑なんです!」
彼方「え、えっと…」
ランジュ「栞子がこの子達が車に傷を付けたって言ってるのよ」
ランジュ「この子達は違うって言ってるのに」
彼方「…」
「…近江さん」
ランジュ「…? 知り合い?」
「そ、そう! 近江さんとは同僚で友達!」
「…ね!」ギロッ
彼方「!」ビクッ 果林「そして私のファン」
「果林さん…」ニコッ
ランジュ「ん〜」
ランジュ「知り合いならちょっとくらい許しても良くない?」
栞子「貴女って人は」
果林「…そうね。判断材料は大事だわ」
栞子「果林さんまでそっち側ですか…はぁ…」
「…良かった」ホッ
「もう行って良いでしょ?」
栞子「…反省の色が見えませんね」
栞子「ぶつかった謝罪くらいは、すべきでしょう」
「はいはい、ごめんね。悪かったって」
栞子「…」
果林「…」
果林「…」ピッ
《彼方「私にも大事な用事があったのに」》
「!」クルッ
《「知らないし。ならバックレたら良かったじゃん」》
「か、果林さん…?」
果林「あらごめんなさい。スマホって操作が難しくて」ニコッ
ランジュ「…ねぇ」
ランジュ「少し、お話ししましょ?」
「…ひっ」
ランジュ「問題ないラ、うちの車は大きいからみんな入れるわ」ニコッ てかこいつら以外にもどうにかしないといけない悪が多すぎる… 彼方「…果林ちゃん…聞いてたんだ…」
果林「…ええ。聞こえちゃって」
果林「放っておけなかった」
彼方「…そっか…」
彼方「嫌なもの…見せちゃったんだね」
果林「…嫌なものだなんて」
…ガチャッ
「ごめんなさい…ごめんなさい! 許して!」
ランジュ「…正直、車の傷はどうでも良いわ。ランジュのものじゃないし」
ランジュ「けど、それ以外が許せない」
ランジュ「…」ニコッ
「っ!」ビクッ
栞子「運転手の方があとは対応してくれるそうです」
果林「一体どんな話し合いをしたのよ…」
栞子「色々です」
ランジュ「みんな〜!」
ランジュ「別の迎えを呼んだから来るまで待ちましょ!」 >>97
ここで俺らにもダメージ与えるのいいセンスしてる 彼方「…」
彼方「言われるがまま乗っちゃったけど」
彼方「みんな帰る場所違うよね?」
果林「ん…」
ランジュ「果林から聞いてないの?」
彼方「へっ?」
ランジュ「これからクリスマスパーティーするの」
ランジュ「彼方ももちろん参加ね」
彼方「えっ」
彼方「…」
彼方「で、でも…」
果林「遥ちゃんなら心配いらないわ」
果林「そもそもが遥ちゃんから言い出したことなの」
果林「お姉ちゃんが無理に呼び出されちゃったから」
果林「せめて、夜くらいは盛大に楽しいことをさせてあげたいって」
栞子「ランジュが二つ返事で引き受けて…」
栞子「加減を知らないせいで…」
彼方「…?」
果林「部室棟貸し切ったのよ」
彼方「えぇっ!?」
ランジュ「良いじゃない! せっかくのパーティーなんだから規模は大きければ大きいほど良いでしょ!」
ランジュ「…」
ランジュ「ランジュだって、お友達だって言い合える相手とのパーティーは初めてだったから…」
ランジュ「…盛大にしたかったのっ」 栞子「ランジュの場合、盛大に膨大に莫大に。でしょう」
栞子「部室棟完全貸切なんて…」
果林「あら」
果林「無いはずの申請書類をあったことにした手癖の悪い子はどこの誰だったかしら」
栞子「…」フイッ
果林「当然、遥ちゃんも一緒よ」
果林「…2人きりの方が良かった?」
彼方「そんなことは…無いけど」ジワッ
彼方「…けど」ポロポロ
ランジュ「…」チラッ
栞子「…」フルフル
ランジュ「…」
ランジュ「…💡」
ランジュ「そういえば、彼方って料理得意でしょ?」
彼方「きゅ、急に何?」
ランジュ「愛が、知り合いのお店の調理スタッフが足りなくて困ってるって話してたの」
ランジュ「彼方が引き受けてあげたら?」
ランジュ「あんな同僚がいるバイトよりは居心地良いと思うわ」 経済面が主な弱点の彼方を最も救済できそうなのはランジュだし「かなラン」もありか?
それにしても果林 愛 ランジュ 栞子とスクスタで最も反感買った4人全員救済するとは 現実にはこういう嫌な職場もあるにはあるんだろうな、やっぱ雇われで仕事なんかするべきじゃねえわ 実際バイトだったら次のアテ探してさっさと辞めたら良いと思う >>152
大人なら当たり前の話だが社会経験のない高校生にはそれが分からんのよ
それで良くも悪くも真面目な高校生バイトが周りのクソみたいな大人にいいように使われたりするのよ 彼方ちゃんブラック企業入ったら絶対NGなタイプだよね… 彼方「…」ポロポロ
ランジュ「…彼方?」
ランジュ「知り合いのお店は嫌なの?」
彼方「ううん…」
彼方「辞められるなら…辞めたい」
彼方「でも…店長が前歴調査があるからって…」グスッ
彼方「辞めたら次の就職出来なく出来るって…」
栞子「…脅迫では?」
果林「まぁ確かにそういった調査はあるってネットにもあるけど…」
ランジュ「ならそれこそ愛の知り合いのお店に行けば良いんじゃないかしら」
ランジュ「知り合いの紹介なら、そんな調査免除してくれるでしょ」
果林「そうとは限らないから彼方が困ってるのよ」
ランジュ「う〜ん…」
栞子「言動を盗撮して警察に付き出すのはどうでしょう」
彼方「…」ポロポロ…
果林「…」ギュッ
果林「…ひとまず、愛に紹介してくれるか聞いてみましょ」 バカッターとかのせいで今はどこも神経質になってるからなー …ガチャッ
ランジュ「彼方を連れてきたわ!」
侑「ハッピークリスマ〜ス!」パパンッ
歩夢「い、いっぇ〜い///」フイッ
彼方「…わっ」
かすみ「お風呂にしますか?」
かすみ「ご飯にしますか?」
かすみ「そ・れ・と・も〜」
かすみ「かすみんにします〜?」
せつ菜「学校なのでお帰りなさい…はちょっと違うかもしれませんが」
せつ菜「お疲れ様です」ニコッ
ミア「日本人は本当にこういうことが――」
彼方「…」ジワッ
しずく「彼方さん…?」
彼方「…っ」ポロポロ…
遥「お姉ちゃ〜ん、おか…」タタタタッ
遥「ぇ…お姉ちゃん?」
彼方「ごめ…ごめんね…」グシグシ…
彼方「私…」ポロポロ…
愛「…」チラッ
ランジュ「!」フルフル 愛「前歴調査?」
果林「そうなのよ」
果林「バイト先の店長にそれで脅されてるみたいなの」
彼方「…グスッ」
愛「…なるほどね」
璃奈「はい。彼方さんボード」
[ノレcT ꒳T]「ありがと…」
せつ菜「実際にあるんですか?」
愛「あるかないかで言えば、ある」
愛「でも、それは例えば」
愛「愛さんのお店に、ミシュラン店で働いてました! って人が来た場合とか」
愛「逆に、そういう高尚なお店がする事なんだよね」
愛「ぶっちゃけ、正社員でもないアルバイトの前歴調査なんてやらないよ」
愛「少なくともウチは、素行に問題がなさそうならやんないかな」 [ノレcイ ̄ ꒳ ̄]「ほんと?」
愛「ほんとほんと」
エマ「…酷い人もいるんだね」ナデナデ
栞子「とはいえ、ただ退職するのでは何も解決しないかと」
せつ菜「そうですね…」
璃奈「私の出番?」
かすみ「いや、それは…」
歩夢「何か、小型のカメラとか盗聴器とか」
遥「…そのデータをツイッターで拡散しましょう」
しずく「本部に送るくらいにしておいた方がいいのでは?」
璃奈「大丈夫、彼方さんの情報の一切も漏れないようにする」
彼方「そ、そこまでしなくても…」 …。
……。
彼方「ん…Zzz」スヤピ
愛「…」ナデナデ
せつ菜「…真面目な話、どうしますか?」
果林「どうするって彼方のこと?」
栞子「本人が大丈夫と言っていたとしても」
栞子「心身共に疲弊しているのは誰が見ても明らかです」
栞子「店側からの脅迫によって、そうしてはいけないのではないか。と、恐れを抱いている以上」
栞子「彼方さんの意に沿うことが正しいとは言えません」
せつ菜「彼方さんの意思は重要だと思いますが、概ね同意です」
愛「あんな風に泣かれたらね…」
愛「…」
愛「アタシはとりあえず知り合いに紹介できるかもって求人抑えて貰えるか頼んでみる」
果林「…ええ。次が決まってるかどうかって大事だろうし」
栞子「…」
栞子「…💡」
栞子「1つ、私に考えがあります」 …月曜日
「今日から一緒に働いて貰う…えっと」
ランジュ「鐘嵐珠よ! 気軽にランジュって呼んでくれて良いわ!」
彼方「…えっ?」
「ランジュちゃんはハーフだけど日本語もしっかりしていて、何より元気が良い」
「みんな、良くしてあげてくれ」
ランジュ「よろしく!」ニコッ
ザワザワ…
「そしたら、ランジュちゃんは俺と一緒に来てくれ」
「色々…」チラッ
「色々と教えてあげなくちゃいけないからな」
ランジュ「教わるならこの子が良いわ!」
ガシッ
彼方「ふぇっ!?」
ランジュ「同性だし、丁寧そう!」
「ん〜気持ちはわかるけどねぇ…」
「近江さんは忙しいから、な」ギロッ
彼方「っ」ビクッ
ランジュ「…」
ランジュ「…そう」
ランジュ「なら、仕方がないわね。ごめんなさい」
ランジュ「店長さんお願いね!」 彼方「…どうしてランジュちゃんが…」
彼方「…このお店はだめだって分かってるはずなのに…」
彼方「店長にも目をつけられて…」
…バシッ!
彼方「いっ…」
「さっさとトイレ掃除行ってきてよ」
彼方「今日の当番は私じゃ…」
「なんかさ〜やらかした人いるみたいでぐちゃぐちゃなんだよね〜」
「私の手って繊細だからさ、そういう雑菌とかつくと病気になっちゃうしさ〜」
「やってくれるでしょ?」
彼方「…っ」
…グリッ
彼方「いっ…」
「ほら」
グリッ…
彼方「わ、分かった…っ…」 敵の時はあんなだったのにこういう時のランジュやたら頼もしい …ガシガシ
…ガシガシ…
彼方「…」
「清掃中かよ」
「…」
「よっと」タタッ
「うわっなんだこれ」
彼方「!」
彼方「あ、あのっ…申し訳ありません」
「…」ニヤッ
彼方「床が凄いことになってるので…」
彼方「出来たら他の場所で…」
「漏れそうなんだよ!」
「良いだろ別に」
彼方「で、でも踏んだら危ない…」
…カチャカチャ
彼方「っ!」
ジー…
ボロン
彼方「…っ///」フイッ
ジョボボボボ…
「…」チラッ
「…ふぅ」 彼方「…」チラッ
「…」ニヤッ
彼方「っ!」フイッ
「はぁ…すっきりした」
彼方「っ…お酒くさい…」
「別に見ても良いぞ?」
彼方「い、いいですっ!」フルフル
彼方「早くしまってくださいっ!」
「遠慮すんなって〜」
ブラブラ…
彼方「やっ…来ないでっ」
「ほら触っても良いぞ」
ガシッ
彼方「やっ…やだっ!」
彼方「止めてください!」
バッ
「うぉっ」
ズルッ…
ドサッ
「いってぇ…」
「何すんだよ!」
彼方「っ」ビクッ マジでランジュって味方になったらこれほど心強いキャラいないな
悪者にしてボコボコにするも良し、味方にして救世主になってもらうも良し、バカキャラにしてボケ倒してもらうも良し、
実は二次創作でめちゃくちゃ使い勝手良いキャラなんじゃないか? 「訴えるぞ!」
「傷害で刑務所にぶちこんでやる!」
彼方「っ…へ、変なことしようとしたのが悪いんじゃないですか!」ジワッ
彼方「危ないって言ったのに続けて」
「んだとっ!!」
彼方「そんな…っ…そんなのっ見せて来て!」ポロポロ
彼方「さ、触らせようとするからっ!」グスッ
「お前が見てたんだろ! 出ていきゃ良かったじゃねぇか!」
彼方「これを放置して出られません!」
「彼氏の咥えたりなんだりして慣れてるくせに処女ぶりやがって!」
彼方「くわっ…」
彼方「そ、そんなことしてません!」
彼方「そもそも彼氏なんて…」 ザワザワ…
彼方「!」
タタタタッ…
「どうかされましたか!?」
彼方「て、店長…」
「こいつが俺のこと突き飛ばしやがったんだ!」
「掃除の邪魔するなとか言ってよ!」
彼方「ちがっ…」
「どういう教育してんだ!」
「…いえ、申し訳ありません」ギロッ
彼方「っ…ち、違うんですっ!」
彼方「この人が私に触らせようと――」
「謝るんだ!」ガシッ
「突き飛ばしたのは事実なんだろう!」 ググッ
彼方「っ…ちが…」
「お客様、大変申し訳ありません」
「謝られたってどうにもなんねぇだろこれよぉ!」
「汚れちまってんだよなぁ!」
「大変申し訳ありません…弁償のお話しも含めて、一度事務所の方に…」
「ちっ」
「君も来い!」
グイッ
彼方「いたっ…」
「早く!」
彼方「っ…ちが…違うのに…」ジワッ
彼方「…っ」ジワッ
「弁償しろよ! この服たけーんだからな!」
彼方「…っ」ポロポロ …ガチャッ
彼方「て、店長! 話を――」
「この前も問題起こしていたじゃないか」
彼方「あ、あれは…」
「どうせまた今回も過剰に反応したんだろう?」
「使えない奴雇うなよ!」
彼方「っ…」
「お陰でこんな状態なんだぞ!」
「このまま帰れってか!?」
「…この度は本当に申し訳ありません」
「土下座しろよ土下座!」
「お前!」
グイッ
彼方「っ!」
「ま、まぁまぁ! 落ち着いてください」
「近江さん、ちゃんと謝罪するんだ」
「君が悪いんだから」
彼方「っ…うぅ…」 ここまで来るとやられっぱなしの彼方ちゃんにもイライラしてくる 展開ありきで書いてるから違和感が出てくるんだろうなあ
職場で目を付けられてる状態で客相手に悪目立ちするような対応はまずしないって 話がオチのためにとりあえず下げとけってスクスタ20章みたいになってきてる 男に無理矢理股間触らせられようとしてたらそら彼方ちゃんも抵抗するでしょ
土下座強要もパワハラもセクハラも現実にあるっつうかなんなら現実の方が酷いけどな 彼方ちゃんかわいそう
もっとエッチな目にあって欲しい この店行かせろ
俺も彼方ちゃんにエロのかぎりを尽くしたい 「アルバイトで起こりうる嫌な出来事」を徹底的に詰め込んでるな
さすがにここまで同時に起こる職場はまずあり得ないだろうけど一個一個の事例は実際に起こってそう… 彼方「っ…ぅ」
「ほらっ!」
ググッ
彼方「っ」
ドサッ
彼方「…っ」
「謝って」
彼方「っ」
「近江さん」ギロッ
彼方「…っ、も、申し訳…ありませんでした…」
「んな嫌そうに言われたって意味ねーだろ!」
「心が籠ってないよ! 心がっ!」
彼方「申し訳ありません…」 「本当に申し訳ねぇって思ってんのか!? えぇっ!?」
「おい!」
グイッ
彼方「いっ…」
「ったくよ!」
彼方「…申し訳ありませんでした」
「お客様、この度は本当に申し訳ありませんでした」
「ひとまず、クリーニング代を…」っ諭吉×3
「…」
「仕方ねぇな…」
「この役立たずちゃんと教育しておけよ?」
「ええ、それはもうしっかりと」
「二度とこのようなことがないよう、躾けておきます」
グイッ
彼方「…っ」 「はぁ…やっと帰ってくださった」
「言っておくが、君の給料から引かせて貰うからね」
彼方「っ…はい…」
「前回もそうだし、今回もそう」
「接客業としての意識が足りてなさすぎるんだ」
「少しは学んだらどうなんだ」
彼方「申し訳ありませんでした…」
「…まったく」スッ
サワ…
彼方「っ」ビクッ
「少し、接客業のお勉強をするべきだ」
「そうだろう? 彼方ちゃん」
「お勉強する意欲を見せれば、今回は天引きせずにいてあげるよ?」
彼方「…っ」ギュッ …ダダダダダダダッ
ガチ…ゴンッ!
アイヤーッ!?
彼方「!?」
「な、なんだ!?」
ガチャガチャッ
ランジュ「どうして開かないのかしら!」
ランジュ「誰かいないのー!?」
彼方「…」チラッ
「クソが…」
ガチャッ
「そんなに慌ててどうしたんだい? ランジュさん」
ランジュ「頼まれたお仕事が終わったのに、店長さんが来てくれなかったんじゃない」
ランジュ「もうっ…」チラッ
ランジュ「えぇっと…近江先輩と何かお話してたの?」
「あぁ、少し大事な話があったんだ」
ランジュ「そう」
彼方「…」フイッ ランジュ「でも、近江先輩は忙しいって店長さんが言ってなかったかしら?」
ランジュ「…忙しいようには、見えないけど」
「あ、あぁ。ちょっと色々あってね」
ランジュ「そう、なの?」
「ああ」
ランジュ「…店長さんには聞いてないわ」
ランジュ「アタシ、近江先輩に聞いてるのよ」
ランジュ「…」
ランジュ「友達が言ってたの」
ランジュ「ちゃんと話を聞くべきだって」
ランジュ「何かあったの? 近江先輩」
「…」ジロッ
彼方「っ」ビクッ
彼方「…ちょ、ちょっと…失敗しちゃって…お客様を怒らせちゃったの…」 ランジュ「…そう」
「まぁそう言うわけだから、近江さんはまだ教えられる立場にないんだ」
「本当なら俺が教えてあげるべきなんだけど、ちょっと話もしなくちゃいけないからね」
「ランジュさんは他の子に教わって貰えるかな?」
ランジュ「ん〜…」
ランジュ「分かったわ」
彼方「…」
スタスタ...
ランジュ「あっ」
「どうかしたのかい?」
ランジュ「大したことじゃないのだけど」
ランジュ「店長さんみたいに彼方ちゃんって呼んでもいい?」ニコッ
彼方「えっ」
「!」
ランジュ「ふふっ」
ランジュ「実はアタシ、この子に一目惚れしちゃって」
ランジュ「…この子の全部が知りたいなって思ってさっきハグした時に玩具を仕込んだのよ」
ギュッ
彼方「っ」
ランジュ「思ってた以上に、彼方のことを大切にしてくれていなかったのね」
ランジュ「…正直、すっごく…気分が悪いわ」 ランジュ「挨拶の時に彼方を睨んだ時点で、ランジュはもういいと思った」
「何を言ってるんだ」
ランジュ「でも、栞子がダメって言うから…それじゃ足りないって璃奈が言うから…」
ランジュ「黙っていれば…」
ランジュ「…あんまりだわ」
ランジュ「彼方が大人しいからって、酷すぎるわ」ギュッ
ランジュ「従業員はトイレ掃除押し付けて」
ランジュ「客は彼方に怖い思いさせて」
ランジュ「店長まで守るどころか脅迫するなんて…」
ランジュ「スパイみたいで面白そうだなんて調子に乗っていた自分が許せなくなるくらいよ」
「ご、誤解だ! ランジュさんは何か思い違いを――」
ランジュ「誤解かどうか、ちゃんと話し合いしましょ」
「ああ、ちゃんと話を…」
ランジュ「ええ。法廷でね」 ~間~
彼方「誰が入れ知恵をしたのか、ランジュちゃんの言い出した法廷での話し合い」
彼方「店長さんは示談でどうにか…と何度もお話してきていたけれど」
彼方「ランジュちゃん達も、遥ちゃんも」
彼方「そして、お話を聞いたお母さんまでもが示談なんて許せないって話になって」
彼方「民事どころか、刑事裁判で取り扱われることになって」
彼方「ランジュちゃんが作った少ない証拠」
彼方「意地悪な人ばかりじゃなかった、アルバイトの同僚やお客さん達の協力もあって」
彼方「店長さんも、私に酷いことをしてきていた人たちも」
彼方「みんな、正しく罰せられることになったらしい」
彼方「…なんて」
彼方「私が他人行儀で居られるのは、その人達とはもう、二度と関わらなくて済むから」 ランジュ「彼方!」ギュッ
彼方「わっ…」
ランジュ「今日もバイトでしょ? 一緒に行きましょ!」
彼方「う、うんっ」
果林「…」
果林「ランジュってば、あれからずっと彼方にくっついちゃってるわね」
愛「まぁ…あんなの知っちゃったらね」
愛「知り合いの店を買ってでもって言い出したときはどうなるかと思ったけど…」
愛「落ち着くとこに落ち着いた感じ」
栞子「…落ち着くところ?」
果林「バイトするって辺りが?」 璃奈「でも、彼方さん…在学中はバイトしなくても平気なような…」
歩夢「資格取るのに必要なんだって」
侑「そっか…」
侑「遥ちゃんは大丈夫なのかな」
せつ菜「アルバイトは止めて欲しかったみたいです」
せつ菜「ランジュさんが一緒にバイトするってことで説得したみたいですが」
エマ「…」
エマ「彼方ちゃん、スイスに興味ないかな…」ボソッ
しずく「!?」
愛「カナちゃんは愛さんのお店に来て貰う予定だからダメだよ」
栞子「…」
栞子「えっと、確かうちのシェフが――」
ミア「張り合わなくて良いから」 果林「…なんでも良いわよ」
果林「彼方が楽しく生きていけるなら」
かすみ「なんか、果林先輩が大人っぽいことを…!」
果林「高校3年生よ。私」ニコッ
かすみ「ひぇっ」
侑「でもそうだよ」
侑「彼方さんには笑顔でいて欲しい」
侑「もちろん、みんなにもね」
歩夢「…じゃぁ、侑ちゃん♥」
侑「えっ?」 乙
高校生がバイト先ガチャでゴミを引き当てちゃうとマジで本SSの彼方みたいになるから要注意な
もっとも高校生は金なんか稼がず遊びと勉強に全力を尽くすべきだと思うけどな 報われてよかった
大晦日にハッピーエンド狙ってたならしゅごい 彼方母が怒るのは当然だけど
娘に金銭的な苦労をかけて週5でバイトさせて、さらにこんなことになるとか死にたくなるだろ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています