愛「恋バナしようよ!」 せつ菜・かすみ・しずく「!?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
あさりながもう付き合ってるから諦めないでとは言いにくい 愛さんはもう気持ちに蓋をしたからりなりーから何かしないとこのままな感じかな
でも私も応援したい 続ききてたうれしい!
ほんとうにおもしろい
みんなどうなるんだろう
彼方ちゃんは果林ちゃんのことが……なのかな こういうモヤモヤする感じのSS好き
皆幸せになれないエンドでも一向に構わんぞ! 彼方は優しさからというかすれ違いなだけな気がするからうまくいく兆しを感じる
侑ちゃんはその優しさが逆にあだになりそうで怖い
あいりなはお互い素直になれさえすればいいんだけどなあ
そして現状歩夢が一番読めない 夜 近江家
遥「ふぁ……そろそろ寝ようかな」
彼方「彼方ちゃんは少しだけ勉強してから寝るよ」
遥「うん。お姉ちゃん、あんまり無理しないでね」
彼方「大丈夫だよ〜」ニコッ
遥「ねえ、お姉ちゃん」
遥「気になる女の子とデートするならどこに行くのがいいのかな?」
彼方「気になる女の子……」
彼方「って……!!」ガタッ
彼方「遥ちゃんにいつの間にかそんな人が!?」
彼方「あ……あぁ……ついに……この時が……」フラフラ
遥「ち、違うよお姉ちゃん!」
遥「私じゃなくて、友達が悩んでて、それで私に相談されたの」
遥「でも私そういう経験ないから、お姉ちゃんに聞こうかなって」
彼方「友達……」
彼方「なんだー、友達かー……」ホッ
遥「あはは……」 遥「でもそう言うお姉ちゃんは、恋人作らないの……?」
彼方「ほぇ?」キョトン
遥「えっと、いや……お姉ちゃん美人なんだし、また恋人作らないのかなって……」
彼方「彼方ちゃんの恋人は遥ちゃんだよ〜」
遥「お姉ちゃん、真面目に……」
彼方「真面目だよ」ニコッ
遥「もう……」
遥「私ね、お姉ちゃんがいつも私のこと優先してくれるの本当に嬉しいし、感謝してるの」
遥「だからこそ、お姉ちゃんには幸せになって欲しいって、思ってるんだよ?」
彼方「ありがとう、遥ちゃん」
彼方「もしそういう人ができたら、遥ちゃんに紹介するから」ニコッ
遥「う、うん……」 翌日
部長「それにしても、東雲のみんなも気合い入ってたねー!」テクテク
しずく「そうですね。私たちも負けていられませんね!」テクテク
しずく(今日は合同演劇祭の打ち合わせのため、東雲学院に来ていました)
しずく(東雲の皆さん、すごい熱量だったなぁ……)
しずく(藤黄との演劇祭を思い出します)
しずく(私も頑張らないと……)
部長「東雲の主演の子がさぁ」テクテク
しずく「……」テクテク
部長「しずく……?」
しずく「あ、すみません、部長!」
部長「最近元気ない?」
しずく「いえ、そんなことないですよ!」エヘヘ
部長「そう?」
部長「悩んでたらあんまり抱え込まないでね」
部長「気分転換に今度の休み映画でも観に行こうよ」
しずく「いいですね!」ニコッ
部長「……」ニコッ
しずく「……!!」ハッ
しずく「え……」
しずく(あれは……) JD1「君ほんと可愛いねー!」
JD2「お姉さんたちと遊ぼうよ!」
遥「いえ……私この後予定が……」
JD1「いいじゃん! ちょっとだけだからさー!」ズイッ
JD2「そうだよー、一緒に来てよ! 楽しいよ!」ズイッ
遥「え、えっと……」オロオロ
しずく「遥さん、どうされましたか?」バッ
遥「……!?」
遥「し、しずくさん……!?」
JD1「お友達? 君も可愛いね!」
JD2「どう? 君も一緒に」
しずく「結構です!!」ギロッ
JD1・2「!?」ビクッ
しずく「遥さん、行きましょう」グイッ
遥「あ、はい……」タタッ
JD1「あ、ちょっと……」
◆
部長「しずくどこに行ったのかと思ったら、ナンパから友達助けてたなんてカッコいいじゃん!」
遥「しずくさん、本当にありがとうございます!」ペコッ
しずく「いえいえ」ニコッ
しずく(ちょうど怖いギャルからヒロインを助ける役の練習をしていたのが役に立ちました!) 翌日 同好会
彼方「しずくちゃーん!」バッ
しずく「彼方さん!?」ドキッ
彼方「遥ちゃんから聞いたよ! 昨日、悪いお姉さんたちから遥ちゃんのこと、助けてくれたんだよね!?」ニギッ
しずく「あ、いえ、そんな大したことじゃないですよ……」アハハ
彼方「ううん、しずくちゃんは命の恩人だよ!」
彼方「遥ちゃんのこと守ってくれてありがとう!」
彼方「本当に……ありがと……」ニギッ
しずく「彼方さん……」
彼方「……」
彼方「しずくちゃん、今度お礼させてね」
しずく「いえ、お礼だなんて! 大袈裟ですよ、彼方さん」
彼方「遥ちゃんの命の恩人だもん。お姉ちゃんとして、お礼しないと気がすまないよ!」
しずく「は、はぁ……」
しずく(でも……)
しずく(彼方さんからこんなに感謝されるのは、嬉しいな)
彼方「あ、あとしずくちゃん」
彼方「同好会終わった後、ちょっとだけ時間ある?」
しずく「ええ、大丈夫ですけど……」 ◆
同好会が終わった後、彼方さんと私は近くの公園に来た。
ベンチに腰掛け、静かな空間の中、今日の同好会のことなんかをお喋りする。
私の気持ちに対して、何らかの話があることはわかっていた。
彼方さんが切り出す。
彼方「しずくちゃん、気持ちを教えてくれてありがとう」
彼方「それと、応えられなくてごめんね」
しずく「……」
彼方「しずくちゃんが勇気を出して気持ちを伝えてくれたから、私もちゃんと話さないとって思ったの」
彼方「何回も言うけど、私はしずくちゃんのこと大好き」
彼方「だから聞いて欲しいんだ」
しずく「はい……」
彼方「実はね」
彼方「彼方ちゃん、前に付き合ってた人がいるんだ」
しずく「……!」
しずく「そう、だったんですか……」 1年前
「彼方のこと、好きです」
「私と……付き合って欲しい」
彼方「……!」
彼方「ふふっ、彼方ちゃんで良ければよろしくね!」ニコッ
その子とは告白されて付き合った。
付き合いたての頃は毎日楽しくて仕方なかった。
いろいろなところへ遊びに行ったし、一緒にいて笑顔が絶えなかった。
ずっと一緒にいるんだろうなって思ってた。
でも月日が流れるうち、すれ違いが始まって。
彼方「ごめん、その日は遥ちゃんと約束が……」
「え、また遥ちゃん?」
彼方「うん……」
「前からずっと思ってたんだけどさ」
「彼方ってシスコンだよね。しかも結構重度の」
彼方「え……」 恋人より妹優先な場面が多いとそうなるのも仕方ないか
しかも年齢が幼いならともかく当時中三なわけだし 「口を開けば遥ちゃん遥ちゃんってさ……」
「平日はバイトあるんだから、休日くらい私との時間も大切にしてよ」
彼方「うん。それはわかってるよ……」
「だいたい遥ちゃんももう高校生になるんでしょ? いつまでも姉離れできないなんて……」
彼方「は、遥ちゃんのこと、悪く言わないでよ……!」
初めは小さな綻びだったはずなのに。
「彼方、今日も眠そうだね」
彼方「あ、ごめん……」
「私といるのそんなにつまらない?」
気づいた時には、修復しようがない大きな溝になっていた。
「別れよ」
彼方「…………」
彼方「……うん、わかった」
「彼方となら、一緒に幸せになれると思ったんだけどな」
彼方「…………」 彼方の部屋 ベッド
彼方「……」ゴロリ
なんで別れることになっちゃったんだろう。
あんなにお互い好きだったのに。
大好きだったのに。
結局、私ではあの人を幸せにしてあげられなかった。
彼方ちゃん、恋人としてダメダメだったんだ。
彼方「寂しいな……」
心にぽっかりと穴が空いたみたいだった。
悲しみと虚しさで気力が湧かない。
でもそんな私を置いてけぼりにして、日常は進んでいく。
そんな時だった。
『届けて切なさには〜♪』
スクールアイドルに出会ったんだ。 遥ちゃんにとっても姉が別れた理由の一つが自分だと気付いたらすごく辛いだろうな ◆
彼方「こうしてスクールアイドルに夢中になった彼方ちゃんは同好会に入り復活を果たしたのでした〜」ウンウン
しずく「そうだったんですね……」
しずく「彼方さんのそういう話は初めて聞いたので驚きましたが……話してくれてありがとうございます」
彼方「……」
彼方「だからね」
彼方「彼方ちゃん、恋愛はしばらくいいかなって」
彼方「今はスクールアイドルと遥ちゃんに集中したいんだ」
彼方「それにしずくちゃん、そういうことだから、彼方ちゃんと付き合っても、きっと幸せになれないよ」
しずく「……っ」グッ
しずく「それだけは、違うと思います」
しずく「過去のことは過去のことじゃないですか」
しずく「私は、家族のこと大切に想う彼方さんのこと本当に素敵だなって思いますし」
しずく「眠っている彼方さんに膝枕するだけで幸せを感じるんですよ……」
しずく「彼方さんは人を幸せにする力があるんです」
しずく「少なくとも私は彼方さんといられるだけで幸せです!」
思わずぶつけた彼方さんへのありったけの想い。
私の恋のためじゃない。
ただ彼方さんの抱える自身への誤解を解きたくて。
でも。
彼方「ふふっ」
彼方「ありがと」ニコッ
その時の彼方さんの笑顔は、どこか遠くを見ているようだった。
彼方さんに私の声なんて届いていなかった。
しずく「…………」
もしかして、まだその方のこと。 帰り道
歩夢「侑ちゃんとかすみちゃんに続いて璃奈ちゃんにも彼女ができるなんて」
歩夢「同好会に幸せの風が吹いてるのかな!」ニコッ
侑「そうだね!」ニコッ
侑「……」
侑「ねぇ歩夢」
侑「歩夢は今好きな人とかいる?」
歩夢「好きな人……?」
歩夢「うーん、今はいないかな」
侑「そっか」
侑「……」
歩夢「侑ちゃん……?」
侑「歩夢」
侑「恋愛って難しいね」
歩夢「え……?」
侑「私さ、かすみちゃんに告白されてとっても嬉しかったんだ」
侑「かすみちゃんのこと大好きだったし、可愛いとも思ってたし」
侑「でも……」
侑「もしかして、かすみちゃんの好きと私の好きは違ったのかなって……」
歩夢「……」
歩夢「それって……」
侑「私に恋愛はまだ早かったのかも」アハハ 歩夢は実は侑がという感じでもなさそうだからせつ菜も十分チャンスありそう
今すぐというわけにはいかないだろうけど おつ
どこも大きく動きそうな展開になってきて楽しみ 告白した子もしてない子もどちらも上手くいってなくてつらい りなりーと愛さんはどちらかが告白してれば全然違っただろうにな 侑ちゃんの恋愛適性は赤ちゃんレベルだという風潮
それにしてもかなしずには遥ちゃんと部長も関わってくるのかな…続きが気になるわ かすみが焦らず我慢してたとしてもいずれ何か違うとなってたのかね まぁでも侑ちゃんが自分から切り出してくれそうだし、変に不安にさせ続けるよりはいいのかも… レス、保守大変感謝いたします。
続きやってきます。 部室
せつ菜「歩夢さん、ファンレターですか?」
歩夢「うん! やっぱりいつ貰っても嬉しいよね」ニコッ
歩夢「この前貰ったものもあるから、お返事書かないと!」
せつ菜「私もお返事を書かないとと思っていたんです」
せつ菜「まずは便箋を用意しないといけないのですが……」
歩夢「あ、私可愛い便箋売ってるお店知ってるよ!」
せつ菜「本当ですか!」
歩夢「今度の休み一緒に見に行こうよ。それから私の家で一緒にお返事書くのはどうかな?」
せつ菜「いいですね! とても楽しそうです!」
歩夢「あ、でも遅くなるかもしれないから、そのままお泊まりする?」
せつ菜「……っ!」ドキッ
せつ菜(お、お泊り……!)
せつ菜「はいっ! 歩夢さんが宜しければ……!)
歩夢「じゃあ決まりだね♪」
歩夢「買い物ついでにお洋服とかも見ようよ!」
せつ菜「はい! 私、服はよくわかりませんが……」アハハ
歩夢「ふふっ、せつ菜ちゃんに似合うお洋服選んであげるね!」
せつ菜「ありがとうございます! 楽しみです!」
せつ菜(歩夢さんと2人でショッピング……!)
せつ菜(しかもその後お泊まりなんて……)
せつ菜(本当にいいのでしょうか……!?)ドキドキ 歩夢「侑ちゃんも誘ってみるね!」ガタッ
せつ菜「……!」
あ。
まただ。
またこの流れだ。
歩夢「♪〜」テクテク
歩夢さんが私のことなんて何とも思ってないからこその反応。
でも、それなら意識して欲しい。
今度こそ、2人で出掛けたい。
だから。
せつ菜「待ってください!」ニギッ
歩夢「……!?」 せつ菜「今度は……」
せつ菜「今度こそは……」
せつ菜「歩夢さんと2人で遊びたいです」
歩夢「……」
せつ菜「ダメ……でしょうか……?」
歩夢「えっと……もちろんいいけど……」
せつ菜「……」ジッ
歩夢「……っ!!」
歩夢「せ、せつ菜ちゃん、”今度こそ”って……?」
せつ菜「あ、ああ……」
せつ菜「実はこの前の水族館も歩夢さんと2人で行きたくてお誘いしたんです」アハハ
歩夢「え……あ、えっと……」
歩夢「ごめん! 私そんなつもりじゃ……!」
せつ菜「いいんです! 私も楽しかったですから!」ニコッ
せつ菜「でも今度は2人だけで行きましょう。歩夢さん」
歩夢「……」
歩夢「うん……」
歩夢「よろしくね……」 ◆
愛「いやさぁ、もうせっつーにかかってるんだよね!」
せつ菜「何のことでしょうか?」
愛「合宿の恋バナ組の話!」
愛「かすみんは順調みたいだけど、私としずくは失恋しちゃったからさ」
愛「1勝2敗ってことで、せめて引き分けに持ち込むにはせっつー次第なんだよ!」
せつ菜「それは、そうですが……」
愛「応援してるってこと!」ポン
愛「歩夢とデートするんでしょ? 頑張ってね!」ニコッ
せつ菜「……!」
せつ菜「はい、ありがとうございます」 当日
せつ菜「歩夢さん!」バッ
歩夢「せつ菜ちゃん……」ニコッ
せつ菜「お待たせしてしまいましたか?」
歩夢「ううん、今来たところだよ」
せつ菜「では行きましょうか!」
歩夢「うん……」
せつ菜「晴れて良かったですね!」ペカー
歩夢「うん……」
待ちに待った歩夢さんと2人きりのデート。
でもこの日の歩夢さんはどこか静かで、口数も少なかった。
心なしか顔が少し赤いようにも見える。
私があんな誘い方をしたから緊張しているのかな。
だとしたら、少しは私のことを意識してくれているのだろうか。 ◆
歩夢「せつ菜ちゃん、こういうのもとっても似合うと思うよ!」
せつ菜「本当ですか!? 着てみますね!」
歩夢さんとの買い物デートは本当に楽しかった。
お互いに服を選び合ったり、手紙用の便箋や小物を見たり、甘いパンケーキを食べているうちに時間はあっという間に過ぎていった。
時間が経つにつれ、どこか硬かった歩夢さんの表情にも笑顔が見られ、会話も普段通りの雰囲気を取り戻した。
すっかり日は落ち、これから帰り道。
向かう先は歩夢さんの家だ。
せつ菜「歩夢さんのおかげでいい服が買えました!」
せつ菜「お気に入りになりそうです!」
歩夢「本当? 嬉しいな♪」
せつ菜「……」テクテク
歩夢「……」テクテク
今日はどこかしおらしく、よく顔を赤らめていた歩夢さん。
隣で歩くそんな彼女が愛おしくて堪らなかった。
歩夢さんの手にそっと触れ、優しく握る。
歩夢さんは前方に視線を向けたまま何も言わない。
私も黙ったまま歩き続ける。
繋いだ手にぎゅっと力を込めると、歩夢さんもぎゅっと握り返してくれた。 歩夢の部屋
せつ菜「確かに声に出して読むと、お相手の気持ちがより伝わってきますね!」
せつ菜「歩夢さんに教えて貰った方法で、いいお返事が書けた気がします!」
歩夢「特別なことはしてないよー!」フフッ
歩夢「私もせつ菜ちゃんと選んだ便箋でお返事書けたよ!」
歩夢さんとこんな遅くまで、しかもこのままお泊まりできるなんて最高だ。
ファンレターの返事を書き終え、ふと歩夢さんのことを見つめる。
歩夢さんは私の視線に気付くと、ニコッと笑ってくれた。
歩夢「せつ菜ちゃん、お風呂どうぞ」
せつ菜「すみません。ではいただきます!」 ◆
元気なせつ菜ちゃんがお風呂に行ったことで、この部屋もしんと静まり返った。
歩夢「緊張したなぁ……」ギュッ
今日はせつ菜ちゃんがたくさんエスコートしてくれた。
たくさん話しかけてくれた。
すごく頼もしかったな。
(せつ菜『歩夢さんと2人で遊びたいです』)
あの時のせつ菜ちゃんの真剣で真っ直ぐな視線を思い出す。
そういう、ことなんだよね……? 歩夢「あ、片付けないと……」
先ほどまで作業していた机の上には、便箋やら筆記用具やらが散らかっていた。
せつ菜ちゃんが戻るまでに少し片付けておこう。
そう立ち上がった時、足が何かに引っかかり、それを倒してしまった。
ガサッ
倒してしまったのはせつ菜ちゃんのバッグ。
口が開いていたのか、その中身が散らばる。
歩夢「ごめん、せつ菜ちゃん……!」
慌てて中身を拾い集め、バッグの中に戻していく。
その中であるものに気づいた。
歩夢「なに、これ……」
数センチ四方の平べったい小さなビニール状の梱包袋が1つ。
それが何なのかくらいわかる。
避妊具だ。
歩夢「…………」
私はそれをせつ菜ちゃんのバッグの奥の方に押し込んだ。
これですべて元通り。私は何も見ていない。
見ていない。
歩夢「…………」シュン
せつ菜ちゃん、そういう準備してきてたんだ。 避妊具を持ち歩いてる=そういう異性の相手がいる
と誤解した可能性もある
歩夢のセリフを無視すればだけど 決して生えてはいません笑
次回はそう間を開けずに更新できると思います 使い道知らないけどとりあえず持ってきてしまったのか 今のところ一番可能性ありそうなせつぽむ幸せになってくれ;; 正直4組のうちの1組以外推しカプではないんだが読み始めたら止まらなくなった
面白い、どう転ぶにしても続き楽しみにしてます 半日前 街中
果林「あら、せつ菜じゃない」
せつ菜「果林さん! 偶然ですね!」
せつ菜「これからモデルのお仕事ですか?」
果林「ええ。せつ菜はお出かけ?」
せつ菜「はい! 歩夢さんとお買い物に」
果林「あら、楽しそうね」
果林「じゃあ、これからデートのせつ菜にお守りあげる」ガサゴソ
せつ菜「お守り、ですか……?」
果林「モデル仲間に貰ったんだけど、私使わないから」ポンッ
せつ菜(果林さん、私のバッグに何を……?)
果林「まあ、歩夢相手にも使わないと思うけど」
せつ菜「……?」
果林「じゃあ頑張ってね。応援してるわ」
せつ菜「は、はい。ありがとうございます」
せつ菜(なんで果林さん私の気持ちを……) ◆
しずく「部長、今日はありがとうございました!」
部長「ううん。私も楽しかったよ」
部長「どう? 気分転換になった?」
しずく「はい! とっても!」ニコッ
しずく「映画のストーリーも面白かったですし、あのヒロインのような演技もしてみたいなって!」
部長「ふふっ、いい演技だったよね」
部長「……」
部長「しずく、またこんな感じに誘ってもいい?」
しずく「え?」
部長「遊びとか」
しずく「はい! もちろんです!」ニコッ 数日後 校内
歩夢「……」テクテク
歩夢(せつ菜ちゃんとのお買い物やお泊まり、すごく楽しかったけど……)
歩夢(せつ菜ちゃん、なんであんなもの持ってたんだろう……)
せつ菜「もう、果林さん!!」バッ
歩夢「……!」
歩夢(せつ菜ちゃん……?)
せつ菜「なんてものを渡してくれたんですか!」
せつ菜「バッグの中見てビックリしましたよ!」
果林「実は私も貰って困ってたのよ。そしたらちょうどせつ菜を見かけて……」
せつ菜「だからって、私に渡さないでください!!」
せつ菜「歩夢さんに見られたらどうするんですか……!」プンッ
果林「ごめんなさい……ジュース奢るから機嫌直して」
せつ菜「だいたいこんなもの高校生が持っていていいはずが……!!」ガミガミ
歩夢「……」
(果林『保健とか教えてあげましょうか?』)
(果林『教科書に載ってないコトだって……』)
(せつ菜『け、結構です! テストの範囲内だけで……!』)
歩夢「そうだよね」ボソッ
歩夢(よく考えてみたら、せつ菜ちゃんがあんなもの持ってるわけないよね……)アハハ
歩夢(でも……)
歩夢(何で私、あんなにショックだったんだろ……) 音楽科 教室
侑「それでさー!」
同級生1「ええー、なにそれ侑ちゃんー!」クスクス
同級生2「おもしろーい!」クスクス
侑「でしょー!」クスクス
同級生3「高咲さーん! 1年の子が来てるよー!」
侑「え、1年生?」
◆
侑「かすみちゃん!」
かすみ「えへへ、すみません、教室まで来ちゃって」
侑「ううん。どうしたの?」
かすみ「いえ……ただ侑先輩の顔が見たくなって……」
侑「そっか」ニコッ
かすみ「迷惑でしたか……?」
侑「全然! 来てくれて嬉しいよ!」
かすみ「侑先輩……」
侑「音楽科の方でかすみちゃんがいるのってなんか新鮮!」
かすみ「そうですね!」エヘッ
かすみ「侑先輩、今日同好会終わった後、時間ありますか……?」
侑「うん、大丈夫だよ!」
かすみ「じゃあちょっとだけ寄り道して帰りましょう!」ニコッ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています