しずく「刹那に伝う涙の雫」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
部室
かすみ(……)
歩夢「…」ニコニコ
かすみ「…歩夢せーんぱいっ」ダキッ
歩夢「ひゃ!?か、かすみちゃん?何?」ドキッ
かすみ「何?はこっちの台詞ですよ。そんなニコニコして生徒手帳なんか見て…」チラッ
歩夢「あ、こ、これは…」
かすみ「…あぁ…」
歩夢「何その反応っ、い、言いたいことがあるなら言って!」
かすみ「…そのおまじない、信じてる人いたんですねぇ」
歩夢「〜〜〜///」ポカポカ
かすみ「ちょ!言って良いって、や、やめてください!」
かすみ(痛くはないけど!)
歩夢「信じててもいいでしょ、別に!///」ポカポカ
かすみ「わ、分かりましたから!かすみんが悪かったです!」
しずく「…」ペラッ かすみ「でもそれ、隠してないと意味ないんじゃなかったですか?」
歩夢「ぅ…いいんだもん、お守りみたいなものだし…」
しずく「確か本人に気付かれなければいいんですよ」
かすみ「あ、そうなの?っていうかしず子いたの」
しずく「ずっと居たよ」ペラッ
歩夢「静かだったからね。それ、台本?」
しずく「はい、今度の文化祭で劇をやるので」
かすみ「へぇ…両立大変だねぇ」
しずく「大変だけど、好きだから楽しいよ?」
歩夢「しずくちゃんらしいね」
ガチャ
侑「ごめん、おまたせー」
歩夢「あ、侑ちゃん。お疲れ様」
侑「うん」 侑「…歩夢、また手帳の中見てたでしょ」
歩夢「!?、あ、手帳仕舞い忘れて…」
しずく「また、ってことは…」
かすみ「隠す気ありませんよねもう。ていうか歩夢先輩はそれやる意味あります?」
歩夢「いいのっ///」
侑「こういう分かりやすいところも可愛いんだよね」
しずく「ふふ♪」
かすみ「悔しいけど確かにかわいいですね…」
歩夢「やめてよ///」
侑「それよりまだみんな集まってないんだね。てっきり私が最後かと思ったよ」
かすみ「転科の手続きだったんですか?」
侑「うん、そんなところ」
しずく「お疲れ様です。あ、今のうちに彼方さん探して連れてきますね」
侑「ありがとう、お願いね」
しずく「はい」
ガチャ
バタン 校舎裏付近
しずく(今日は天気もいいしこの辺かな)
しずく(……)
彼方「……」スヤスヤ
しずく(…あ、居た)
しずく「彼方さん」ポンポン
彼方「…ぅん…?」
しずく「おはようございます」
彼方「…ぁ、しずくちゃん…おはよぉ〜」
しずく「そろそろ練習の時間ですよ」
彼方「そっか…いつもありがと〜」ニコ
しずく「いえいえ」
「…、……」
「〜〜〜、〜〜〜」
しずく(…?…あれ、何か話し声が…) 彼方「しずくちゃん?行かないの〜?」
しずく「…すみません、先に行っててください」
彼方「…?、分かったよ〜」
・
・
・
しずく(……この声、やっぱり)
しずく(こんな学校の隅で何してるのかな)
しずく(こっちの方から…)
チラッ
しずく(!!)
女生徒A「せつ菜ちゃんのことが好きなんです!私と付き合ってください!」
せつ菜「…っ」
しずく(え…)
しずく(告白されてる…せつ菜さんが…)
女生徒A「…ダメですか?」
せつ菜「…ごめん、なさい…」 女生徒A「っ、そ、そうですよね!あ、あはは、うん、わかってた」ウルッ
せつ菜「…!、あ、あの」
女生徒A「さようなら!ありがとうございました!」ダッ
しずく(こっちに来る!?隠れないとっ)サッ
せつ菜「…ぁ…」
せつ菜「……」
女生徒A「…」グスッ
女生徒B「…どんまい」ポンポン
女生徒A「…そりゃ、無理だよね…分かってたけど、辛いなぁ…」ポロポロ
女生徒C「…あんたはがんばったよ。帰り、どこか寄って行こ」
女生徒A「…うん」
しずく(………)
しずく(…せつ菜さんは…)チラッ
せつ菜「……」
せつ菜「……ぃ…」ツー
しずく(―――っ!) ―――その姿を見た瞬間、逃げるように走り出していた
―――ずっと見ておいて、ようやく見てはいけない場面だと気が付いた
―――最後の声は小さく、俯いてたせいで言葉は聞き取れなかった
―――でも確かに見た、頬を伝う涙
―――振られた方はともかく振った方が何故?
―――それと…
しずく(生の告白の場面なんて初めて見た…それも、近しい人の)
しずく(せつ菜さんって、やっぱりモテるんだ)
しずく(よくあることなのかな…)
・
・
・
ガチャ
しずく「…」
かすみ「あ、しず子も来た」
彼方「さっきはどうしたの〜?」
しずく「……ちょっと野暮用を思い出しただけです」
彼方「そう?」
歩夢「…?」 侑「ま、これでほぼ揃ったね」
愛「後はせっつーだけ?」
果林「んー、そうね」
エマ「生徒会かな?」
璃奈「たぶん?」
バタン!
せつ菜「すみません!遅くなりました!!」
しずく「っ!」ビクッ
かすみ「もう!その勢い毎回ビックリするのでやめてください!」
せつ菜「えへへ、すみません!」ペカー
かすみ「なんで嬉しそうなんですかぁ!」
しずく(完全にいつも通り。せつ菜さんが泣いてたって言っても誰も信じなさそう)
―――じゃあさっきのは私の見間違い?
―――ううん、一瞬しか見えなかったけどそれはない ―――泣いてるところが想像できないからって泣かないなんて思ってない
―――例えば愛さんもかすみさんも普段明るいけれど、暗いところを見せないだけ
―――でもせつ菜さんはもっと感情を真っ直ぐ出す人だと思ってた
―――陰で泣く人だとは思わなかった
―――誰だって隠したい気持ちはある。そんなの当たり前なのに
―――ただ、あの場面で泣いたせつ菜さんの気持ちだけが本当に分からなくて…
かすみ「おーい、しず子?」
しずく「…へ?何?」
かすみ「いや練習始めるけど、着替えないの?」
せつ菜「もしかして体調悪いんですか?」
しずく「っ、いえ、大丈夫です。すぐ着替えますから」
せつ菜「…?」
侑「じゃあそろそろ行こっか。しずくちゃんも急がなくていいからね」
しずく「はい」
――――
―――
―― せつ菜「今日もお疲れ様でした!」
かすみ「あ〜ん、疲れましたぁ…」
侑「あはは、かすみちゃんもお疲れ様」
かすみ「侑せんぱい〜」ダキッ
侑「わわ…よしよし」ナデナデ
かすみ「えへへ♪」
歩夢「むぅ…」
侑「ほら、歩夢もお疲れ!」ナデナデ
歩夢「あ…えへへ///」
愛「ゆうゆって結構女たらしの素質あるよね」
璃奈「うん…愛さんみたい」
愛「え!?」
璃奈「冗談」
愛「もう、りなりーってばー」アハハ
しずく「……」 歩夢「ほんとに戸締りと片付け任せちゃっていいの?」
せつ菜「はい!私はもう少し後で帰るので!」
侑「そっか、ならお言葉に甘えちゃおうかな」
かすみ「お疲れ様です〜!」
しずく「お疲れ様です」
せつ菜「お気をつけて!」
・
・
・
しずく(……)
しずく(…気になって戻ってきちゃった)
―――せつ菜さんは時々こうやって1人で残ることがあった
―――今まであまり気にしたこともなかったけど、今日は話が違う
―――もしかしたらせつ菜さんが残る日ってこういう日…?
しずく(……)ソー せつ菜「……」
しずく(何してるのかな…)
しずく(何か読んでる…手紙みたいだけど、ファンレターかな)
しずく(それとも、ラブレター…?)
せつ菜「……」ツー
しずく(っ…また、泣いてるの?)
せつ菜「……」ゴシゴシ
しずく(……せつ菜さん)
せつ菜「……」
しずく(ほんの少しだけど、やっぱり泣いてる)
しずく(一瞬。すぐに表情には出なくなる)
しずく(…声を掛けてあげたい。でもできない)
しずく(今出て行って私になにができるの?)
しずく(せつ菜さんのことをもっと分かってあげられたら違ったんだけど) しずく(…これ以上はやめよう)
しずく(私、何やってるんだろう…)
しずく(こんなのせつ菜さんに失礼だよ…)
しずく(勝手に盗み見るようなことをして)
しずく(理由も分からないのに勝手に同情して。私、最低だ)
しずく(せつ菜さん…ごめんなさい…)
しずく(…帰ろ)
―――ねぇ、せつ菜さん
―――あなたは何が悲しくて泣いてるんですか?
―――こうやっていつも一人で泣いてるんですか?
―――私たち同好会のみんなでは、力になれませんか?
―――私とあなたの間には扉が一枚あるだけなのに
―――計り知れない心の距離が、あなたのことをとても遠く感じさせるの
――――
―――
―― しずく自室
しずく「……」
しずく(何かしてあげられないのかな)
しずく(自己満足かもしれない。おせっかいかもしれないけれど)
しずく(知ってしまったのに無視するなんてできない)
しずく(…でも、どうするの?)
しずく(まさか正直に話すわけにはいかないし…)ポチ
―――スマホの画面には、ずっとせつ菜さんの連絡先が映ったまま
―――それを眺めることだけしかできず、思考は堂々巡り
しずく(とはいえなんの理由もなく電話するのも不自然だよね…)
『…もしもし?』
しずく「きゃああ!?」
『うわっ!なんですか!?』
しずく「せ、せつ菜さん!?」
菜々『は、はい。私ですけど…』
しずく(え、なに!?電話繋がってる!?私無意識に押してた!?)ドキドキ しずく(どうしよう、どうしよう…何か考えないとっ)
菜々『珍しいですね、しずくさんから私に電話なんて』
しずく「あ、そ、そうですねっ」
菜々『それで、何か御用ですか?』
しずく「え、えーっと、あの、その、た、大した用はないんですけど!」アセアセ
菜々『…?』
しずく(無理だよ、何も思いつかない!)
菜々『何か相談事ですか?』
しずく「え…?」
菜々『なんとなく話しづらそうですし…』
しずく「それは…」
菜々『今日の部活中のしずくさんが、どこか元気なさそうに見えたので』
しずく(あれ…逆に心配されちゃった…) しずく(…でも、ちょうどいいかも)
しずく「…はい、実は聞いていただきたいことがありまして」
菜々『聞くのが私なんかでよかったら、何でも言ってください』
しずく「ありがとうございます。…これは友達の話なんですけど」
菜々『…』
しずく(って、ダメ!これ本当は別の人の話するときの常套句!)
しずく「い、いや、違いますよ?本当に友達の話で!」アセアセ
菜々『私まだ何も言ってませんよ?』クス
しずく「〜〜〜っ///」
菜々『…ぷっ、あは、あははは!』
しずく「笑わないでくださいっ///」
菜々『す、すみません。分かりました。続けてください…ふふっ』
しずく「最悪です///」
しずく(だけど、笑ってくれた。少しでも元気になってくれるならなんでもいい) しずく「この間、偶然友達が悩みを抱えてることを知ったんですけど」
しずく「ずっと一人で抱え込んでて、相談してくれる気配がないんです」
菜々『……』
しずく「私やほかの友達と接する時は、なんでもないように振る舞うので」
しずく「きっと本人は知られたくないことで、私からも切り出せないままで」
しずく「でも、どうしても放ってはおけなくて…私、どうするのが正解でしょうか」
菜々『……』
しずく(露骨すぎたかな…)
菜々『…それってもしかして』
しずく(バレたらバレたで、もうなんとでもなっちゃえ、と思ったけど…)
菜々『かすみさんのことですか?』
しずく「え」
菜々『かすみさんもあれで、本当に悩んでることは表には出さない人なので』
しずく「…いえ、かすみさんのことではありませんけど、まぁそういう人です」
菜々『あ、そうでしたか』
しずく(まさか本人に相談するとは思わないかな…) 菜々『あまり私も偉そうに言えるほど人の心は分からないので』
菜々『私なら、という視点で言わせてもらいますけど』
菜々『多分、普通に傍にいてほしいって思います』
しずく「傍に…?」
菜々『はい。特に何かを求めたりはしません』
菜々『なんでもないように振る舞うというなら』
菜々『しずくさんの言う通り、きっと知られたくはないことだと思います』
しずく「そう、ですよね」ズキッ
菜々『そのうえで、普段通りの空気を求めてるんだと思います』
菜々『いつもみたいに話して、笑い合う、みたいな…』
菜々『そういう何気ない、変わりない日常の拠り所であってほしいと』
菜々『話しても困らせるだけ、余計な心配かけてしまうのを避けてるのではないでしょうか』
しずく「………なるほど」
しずく(事実、私は何もできない…) 菜々『相談してもらえない理由は本人にしか分からないので何とも言えませんが』
菜々『ずっと悩んでるということは多分解決方法が分からないんです』
菜々『そんな状態ではいつか耐え切れなくなってしまいます』
しずく「……」
菜々『意識してか無意識か、隠しきれずに周囲に零してしまうかもしれません』
菜々『だから傍にいて、見守って、そのサインを見逃さないであげてください』
菜々『…なんて、もう一度言いますが、私の考えであって正しいかは分かりません』
菜々『結論今は何もしないというだけなので。期待外れでしたらすみません』
しずく「…そんなことありません」
しずく「ありがとうございます。せつ菜さんに相談できてよかったです」
菜々『どういたしまして』 しずく(一応これがせつ菜さんの本音だとしてもどうしよう)
しずく(これで明日からせつ菜さんのことを気にかけてたら)
しずく(今度こそ嘘がバレちゃうかな…)
しずく(結局のところ、私にできることは何もなくて)
しずく(気付いてない振りをして普段通りの私を演じるしかないの?)
しずく(…せつ菜さんがそうしてって言ってるんだから)
しずく(それでいいんだよね)
しずく「……」
菜々『…しずくさん?どうかしましたか?』
しずく(…それでも、せめて今だけでも)
しずく「せつ菜さん、今お暇でしょうか」
菜々『え?…まぁ、特に何もしてないので暇と言えば暇ですね』
しずく「よろしければこのまま少しお話相手になっていただけませんか?」
菜々『あぁ、そういうことでしたらもちろん構いませんよ』 しずく「では早速。昨日のアニメはもう見ました?」
菜々『!!』
菜々『見てるんですか!?』
しずく「せつ菜さんがすごく推すので気になって♪」
菜々『そうなんですね!嬉しいです!面白いですよね!?』
しずく「はいっ。毎回毎回引き込まれちゃいますね」
菜々『ですよね!毎話本当に面白くて!1週間が長く感じてしまいます!』
しずく「ふふ、同感です♪」
しずく(せつ菜さんが見えないところで悲しむというなら)
しずく(その分元気を分けてあげるしかない)
菜々『まさか語り合える相手ができるなんて…興奮が抑えられません!』
しずく「それは良いんですけど、声は抑えたほうがいいかもしれませんね」クス
菜々『はっ!…すみません、つい…///』
しずく(分からないなら分からないなりに、できることをしなきゃ)
・
・
・ 菜々『…だから、ライバルとの共闘が一番熱い展開だと思うんです』
しずく「…ほんとにそうでしょうか?」
菜々『!?』
しずく「亡き親友の技を借りて敵討ち。私はこっち派ですね」
菜々『むむ…』
しずく「むむむ」
菜々『…あは』
しずく「…あははっ」
菜々『楽しいです!ずっとこういう会話を誰かとしたかったんです!』
しずく「私でよろしければ、いつだってお付き合いしますよ♪」
菜々『本当ですか?』
しずく「はい。私もこういうの好きですから」
菜々『そんな……しずくさん……好きです。結婚してください』
しずく「へ!?///」
菜々『……ふふ、冗談です。半分くらい』
しずく「急に何を言ってるんですかもうっ///」
・
・
・ 菜々「そういえば文化祭で演劇やるんですよね?」
しずく『あ、そうなんです』
菜々「今回はどういうお話なんですか?」
しずく『えっと、2人の幼馴染同士の子がメインの物語で』
菜々「はい」
しずく『アイドルを目指す子と、それを応援する子なんですけど』
菜々「…はい」
しずく『お互い、相手に秘めた恋心を持ってるんです』
菜々「…」
しずく『一方は自分の気持ちよりも好きな人の夢を優先したくて』
しずく『一方は相手と結ばれるためなら夢を諦めても構わない』
しずく『そんな好意のすれ違いのお話です』
菜々(なんとなく、知ってるような…)
菜々「ちなみに、その二人の役名は…?」
しずく『ユウコとアユミです』
菜々(…アウトです!) 菜々「これ脚本考えたのしずくさんですか?」
しずく『え、違いますけど』
菜々「では一体誰が…?」
しずく『多分うちの部長だと思います』
菜々「そうですか…」
菜々(そもそも侑さんと歩夢さんのいざこざを知ってるのは私だけのはず)
菜々(微妙に違いますが、まるであの二人の関係を模したような話)
菜々(演劇部の部長さんが怖いんですけど…)
菜々(にしても…好意のすれ違い…ですか…)
菜々(……)
しずく『…?、どうかしました?』
菜々「…いえ、なんでも。いいお話だと思います。とても興味が湧きました」
菜々「また今度台本見せていただいてもいいですか?」
しずく『もちろんです』
・
・
・ しずく「はい。いえいえ、こちらこそ」
しずく「それでは…おやすみなさい」
プツッ
しずく「…ふぅ…」
―――せつ菜さんを元気づけるためにと思ってのことだったけど
―――途中からそんなことを忘れるくらい楽しんでた
―――せつ菜さんも同じ気持ちだったらいいな
しずく(でも、演劇の話はどうだろう…聞かれたから仕方ないんだけど)
しずく(今のせつ菜さんには、できるだけ恋愛関連の話は避けたかったな)
しずく(あの話の時だけなんとなく雰囲気が変わった気がする)
しずく(……気にし過ぎかな)
しずく(冗談で告白なんて言えるくらいだから、大丈夫だよね)
しずく(今日はもう寝よう)
――――
―――
―― 数日後・演劇部
しずく「―――そんなことどうだっていいの!」
しずく「私は、あなたと一緒に居られないならアイドルなんて―――!」
演劇部部長「……」
部員A・部員B「……」
しずく「…?、あれ、私何か間違えましたか?」
演劇部部長「あ、ううん…そうじゃないんだけど」
演劇部部長「しずく、何かあった?」
しずく「え…?」
演劇部部長「いや、なんか今日のしずくはいつも以上に魂入ってるというか…」
部員A「普段の桜坂さんが良くないって話じゃないんだよ?」
部員B「でも今日は特別、真に迫る感じがあるよね」
しずく「意識してるつもりはないんですが…」
しずく(あんなことがあれば、無意識にでも気持ちは入っちゃうものなのかな)
演劇部部長「まぁすごく良いよ。この調子で本番までお願いね」
しずく「はいっ」
・
・
・ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています