すみれ「あなた達ってケンカとかするの?」かのちぃ「え?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
すみれ「いや二人って幼馴染でいつも一緒でしょ?一緒にいる分、何かぶつかることってあるのかと思って......」
かのん「私とちぃちゃんが......」
千砂都「ケンカ......?」
かのちぃ「............」
すみれ「............」
かのん「あははっ!!私とちぃちゃんがケンカとかありえないよ!」
千砂都「振り返れば一度もケンカしたことってなかったね、私たち」
かのん「お互いの嫌なこととか苦手なこととか全部分かってるし、第一私がちぃちゃんに怒ることなんてありえないよ」
千砂都「ケンカするほど仲が良いって言うけど、しなくても仲がいいもんね、私たち」ドヤ
かのん「あ、すみれちゃんと可可ちゃんは違うかもだけど......」ププ
千砂都「まさしくお二人はケンカするほど仲が良すぎるもんね」プププ
すみれ「私と可可はそんなんじゃないったらないわよ!............本当に仲が良いのね、ケンカなんて考えられないほど......」
かのちぃ「うんっ!」 次の日......
かのん「ちぃちゃんとケンカしたー」ダバー
すみれ「どうしてったらどうしてよ!昨日あんなに仲良さそうだったじゃない!」
可可「お二人は本当に仲がヨロシイのによっぽどデスね......」
かのん「うぅ、ちぃちゃん......」
すみれ「そういえば、当人の千砂都は?」
かのん「ちぃちゃん、休み時間の度にどっか行ってる......」
すみれ「うわ、めっちゃ見てるじゃない」
可可「これも純愛でしょうか?」
すみれ「ちょっと違う気がするけど、そんな気にしてるならさっさと謝れば?」
かのん「そ、それは......私は別に悪くないし......」
すみれ「だーーー!!!もう!そんなん言ってたらいつまで経っても解決しないわよ!とりあえず謝れば丸く収まるの!!」
可可「すみれはとりあえず謝っておけばいいと思ってるのがムカつきます。可可はいつも本気なノニ!」
すみれ「あんたは話をややこしくするな!」 かのん「そうだよすみれちゃん、自分は悪くないのに謝ったって意味ないよ」
可可「デスので、すみれは謝ってください」
すみれ「なんで私が謝るのよ!っていうか原因は何なの?二人がそんな意地になるケンカなんてよっぽどでしょ?」
かのん「それは......言えない......」
すみれ「......まあ、言えないこともあるんだろうけど。早く何とかしてよね、こっちまで調子狂うし」
かのん「うん、ごめん」
すみれ「そうはいっても難しいわね、これまでケンカしてこなかったってことは、仲直りの仕方も分からないだろうし」
可可「かのんが謝りたくないのでしたら一筋縄ではいきませんネ......」
かのん「うぅ、どうしたら......」
すみれ「いや、かのんが謝れば一発で解決なんだけど......」 可可「それに、今回はかのんは悪くないということデスノデ、千砂都が悪いということデスね!でしたら尚更得意です!」
可可「可可とすみれは、たいていすみれが悪いパターンですから、いつもすみれに謝らせてマス!」
すみれ「それはあんたがなかなか折れないからでしょ!」
かのん「それで方法は?」
可可「要は千砂都がかのんに謝る場を作ればいいのデス!」
かのん「うん」
可可「まずはデスね......」 一方そのころ音楽科にて......
恋「お二人がケンカなんて本当に珍しいですね、あんなに仲がよろしいのに......」
千砂都「いつもならこんなことにならないんだけど、今回ばかりは許せなくて......」
恋「しかし、なぜ休み時間の度にこちらへ?」
千砂都「だって教室にいるとかのんちゃんがいるし......」
恋「かのんさんもさみしいと思いますよ?千砂都さんがいないと......」
千砂都「うぅ〜、だってかのんちゃんが〜」 恋「あの千砂都さんが許せないなんてよっぽどですね......原因を聞いてもいいですか?」
千砂都「ぐっ、......ごめん、それはちょっと言いにくくて」
恋「そ、そうですか......あ、お気になさらず!言えないこともあるでしょうし!」
千砂都「ありがとう、恋ちゃん」
恋「ですが......その......」
千砂都「何?」
恋「言ってもいいのか分からないのですが......」
千砂都「......?大丈夫だよ、言ってみて?」 恋「その......もしかしてまた転科を考えたりしてますか?」
千砂都「ブフォッ!し、しないよ!そう簡単にポンポン変えられたら困るでしょ!」
恋「ですが、千砂都さんは実際に行動に移せる方なので、今回もほとぼりが冷めるまで音楽科に移るのかと......」
恋「でしたら、このまま休み時間の度にこちらに来て、部活動中はずっと関わらないおつもりですか?」
千砂都「た、たしかに、このままだとみんなにも迷惑だよね......早くなんとかしたいところではあるんだけど......」
恋「でしたら千砂都さん、私に任せてもらえませんか?私は千砂都さんが誰よりもかのんさんのことを想っていることを存じてます!」
千砂都「改めて言われると照れちゃうね......」テレテレ
恋「そこで作戦なのですが......」 放課後ーーー
すみれ「ほんとにこんなことでうまくいくの?相手は千砂都よ?」
可可「大丈夫デス!可可の技術と知識に間違いはありマセン!」
かのん「演技だと分かっててもなんか嫌だなぁ......ちぃちゃんが言い寄られるの......」
すみれ「なら、より本気に見られやすくていいじゃない、千砂都を守るんでしょ?」
可可「作戦を振り返りますが、まずすみれが変装をして千砂都をナンパします。いやがる千砂都を無理やり誘うのデス。とてもムカつきマス。そこで困ってるところにかのんが助けにいくのデス。かのんに助けられた千砂都は感謝の念を抱き、お礼になんでもすると、言うはずデス。」
すみれ「そして、かのんに謝って欲しいって言う流れにするのね......ってやっぱり強引すぎるし、根本的な解決になってないし、上手くいくわけないでしょ!第一何で私がナンパするのよ!」 可可「うるさいデス!スカウト待ちしてるくらいなら、たまには自分からしてみて身の程を知れデスよ」
かのん「しっ、静かに!ちぃちゃんが近づいてくる気配がする!」
すみれ「気配って......そんなの分かるはずな......あ、ほんとに来た......って、ええ!」
可可「アイヤー!!!千砂都マジですか!?」
かのん「ち、ちぃちゃんが知らない男の人と話してる......」 ー
ーー
ーーーーーー
千砂都「まさか恋ちゃんが男装してかのんちゃんに嫉妬させようとするなんて思いもしなかったよ」
恋「以前、インターネットでこのようなお話を見かけたもので......あ、たまたまですよ!いつもはみてません!」
千砂都「あはは、何も言ってもないよ私」
千砂都「でも本当にかのんちゃん、焦ってくれるかな?」
恋「かのんさんは必ず驚かれるはずです!いつもあんなに献身的にかのんさんのことを想っている千砂都さんが知らない男性と居るんですから!」
千砂都「恋ちゃん、いつも私をそんな風に見てるの?」
恋「はい!」
千砂都「そっか〜〜」
恋「きっとかのんさんは千砂都さんが獲られてしまうと焦って謝りに......」
かのん「ちぃちゃん」
千砂都「わわっ!か、かのんちゃん!?」 かのん「その人だれ?」
千砂都「え、ええと、その、道に迷ってたみたいだから道案内してただけだよ」
かのん「でもなんか楽しそうにしてた」
千砂都「私のこと疑ってる?」
かのん「疑ってないよ!でも、ちぃちゃんは私の......」
千砂都「私の......」
かのん「な、何でもない」
千砂都「............」
かのん「............」
恋「あ、あの......」
かのん「だれ?」
恋「ひゃ、ひゃい、私は......あ、いえ、ぼ、自分は本当に千砂都さんに道を尋ねただけで......」
かのん「いや、なんでここ女子高なのに男の人が道に迷ってるんですか?それになんでちぃちゃんの名前を......」
恋ちぃ(た、たしかに!!)ガーン! 恋「かのんさんごめんなさい!実は私です!葉月恋です!」
かのん「え、恋ちゃん?」
恋「はい!葉月恋です!」
すみれ「まったく、ぐだぐだね」
可可「レンレン!そのコスプレどうやったデスか!?可可気になります!」
千砂都「え?すみれちゃんに可可ちゃん!?」
すみれ「私たちもあなたたちと同じようなことしようとしてたの......まさかとは思ったけど......」
千砂都「そか......」
かのん「............」
すみれ「今、必要なのはやっぱり本人同士で話し合うことね、私たちは先に練習してるから解決したら戻ってきなさいよ」 千砂都「えっと......」
かのん「......分かった、ありがとう」
千砂都「かのんちゃん......」
かのん「行こう、ちぃちゃん」グィッ
千砂都「え、あ、ちょ」
かのん「............」スタスタ ーーーーーーーー
すみれ「ふぅ、やっとなんとかなりそうね......」
恋「うぅ、よく考えたら男装だなんて、私は何を......」グスグス
すみれ「恋はよく頑張ったわよ、結果何とかなりそうだし......」ヨシヨシ
恋「うぅ......」
可可「可可もなでろデス」ズイ
すみれ「なんでよ!」 ー
ーーー
ーーーーー
かのん「............」スタスタ
千砂都「......かのんちゃん、あの、そろそろ......」
かのん「......」
千砂都「かのんちゃん!」
かのん「!!、あ、ち、ちぃちゃん!?ごめん、気づかなくて......」
千砂都「ううん、大丈夫......」
かのん「............」
千砂都「............」 かのん「............」
千砂都「............」
かのちぃ「あのっ」
千砂都「あ、そっちからでいいよ」
かのん「私はいいからちぃちゃんから......」
千砂都「ううん、私はかのんちゃんから聞きたい」
かのん「......っ」
千砂都「だめ......かな......?」
かのん「あのね......」 かのん「あの、ちぃちゃんって私のこと好きだよね?」
千砂都「へ、あ、うん......好き、だよ......ごめん、もしかして重かった?
試すようなことしたし......」
かのん「いや、そういうのじゃなくて!私も似たようなことしようとしたし......確認というか......」
千砂都「うん」
かのん「......、時々不安になるんだ、私なんかでいいのかなって」
千砂都「そんなっ」
かのん「ちぃちゃんが私のこと尊敬してくれてることはすごく伝わってくるし、嬉しいよ?でも、時々不安になる......もし、ちぃちゃんが私以外に気づいてしまったらって……私以外を知らないちぃちゃんがもっと遠くを見つめるようになってしまったらって怖くて......そんなちぃちゃんになったら許せないし、そんな独りよがりなことを考えてしまう自分も嫌なんだ……」
千砂都「......そっか、そんなに想ってくれたんだ」
かのん「ちぃちゃん?」 千砂都「私もね......不安だったの、かのんちゃんへの溢れる思いを全部受け止めてくれるかどうか......私、かのんちゃんが思ってる以上にかのんちゃんのこと好きだから......かのんちゃんいやなんじゃないかって......」
かのん「そんなこと思うわけない!むしろ私のほうが......」
千砂都「じゃあよかった、かのんちゃんはずっと私が離れてほしくなくて......
私はかのんちゃんのことをずっと想っていたいんだし......」
かのん「ちぃちゃん......」
千砂都「ねぇ、かのんちゃん、私すっごくかのんちゃんが好き、全部受け止めてくれる?」
かのん「もちろんだよ、私はちぃちゃんのすべてを受け入れるし、想ってくれることが嬉しい!むしろ私も重いよ?すっごく束縛するよ?それでもいい?」
千砂都「うん、私はむしろ嬉しい、もっと好きにしていいんだよ?私はかのんちゃんのために生きてるんだから......」
かのん「こんなにちぃちゃんから想われるなんて幸せものだなぁ、私、......ちぃちゃんずっと私以外見ちゃだめだよ?
千砂都「当たり前だよ、やっと隣に立てたんだもん......手放すわけない」 千砂都「............ね、かのんちゃん、ギュッってしてほしい」
千砂都「いい?」
かのん「いいよ、おいで」
千砂都「かのんちゃんっ」ギュー
かのん「ちぃちゃん」ギュッ
千砂都「好き、かのんちゃん、大好き、ずっと好きでいさせて......」ギュー
かのん「ちぃちゃん、好き、大好き、ずっと側にいて欲しい……」
かのちぃ「............」
かのん「そろそろ戻ろっか」
千砂都「うん、みんな待たせてるもんね」
かのん「ああ、でももうちょっとだけこうしておきたい!」ギュー
千砂都「もー、しょうがないなぁ」
ー
ーーー
ーーーーーー 部室
恋「お二人は無事仲直りできたのでしょうか?」
可可「きっと大丈夫です!お二人なら......かのんと千砂都ならそう簡単に崩れるはずがありマセン!」
すみれ「そうだといいけど......」
ガチャ
恋可す「あっ!!」
かのん「た、ただいまー」
千砂都「ご迷惑をおかけしました......」
すみれ「その様子だとちゃんと仲直りできたみたいね、手なんか繋いじゃって」
恋「安心しました!」
かのちぃ「えへへへへ」
可可「うーん、純愛です」 すみれ「ところで結局、原因は何だったの?」
かのん「そ、それは......」
すみれ「いいじゃない、解決したんだし教えても」
可可「可可も気になります!」
恋「私もです!」
かのん「……ちぃちゃんいい?」
千砂都「う、うん」
かのん「その、実は............」 ー
ーーー
ーーーーー
昨日の夜
かのん「ちぃちゃん、いい?」
千砂都「......いいよ」
かのん「さわるよ?」ドキドキ
千砂都「うん」ドキドキ
かのん「っ〜〜、やっぱりちぃちゃんの胸は小さくてかわいいなぁ」
千砂都「え?」
かのん「この手の平で全部収まっちゃう大きさが愛おしい!大好き!」
千砂都「............」プルプルプル
かのん「ちぃちゃん?」
千砂都「かのんちゃんのバカ―ーーー!!!」
ー
ーーー
ーーーーー かのん「ってことがあって......」
すみれ「はあ?くだらなったったらくだらな!そんなことでケンカしてたの!?」
千砂都「かのんちゃんが悪いんだよ!私ちいさいの気にしてるのに、何回も小さいって......」
かのん「別に小さいのが悪いんじゃなくて、ちゃんと好きでほめてるんだってば!」
千砂都「そういうことじゃないの!」
すみれ「あきれたわ、とんだ痴話げんかに巻き込まれてたのね......」
可可「夫婦喧嘩は馬も食わないといいマスね......」
すみれ「犬ね」
恋「確かに、千砂都さんは胸のことをよく気になされていましたね」
かのん「は?」
恋「へ?」
かのん「なんで恋ちゃん、ちぃちゃんの胸のこと知ってるの?」
恋「いえ、それは......」 かのん「まさか、もう全部知ってる!?ちぃちゃんは小さいけど感度がすごくいいとか、乳首も小さくてかわいいとか、小さいけどこの前胸だけでイっちゃったこととかも知ってるの!?」
恋「私は胸の大きさを相談されただけでそのようなプライベートなことは!」
かのん「そ、そうだん!?」
可可「そ、その、かのん......千砂都が......」
かのん「え?」
千砂都「............」プルプルプル
すみれ「これはさすがにかのんが悪いったら悪いわね」
千砂都「かのんちゃんのばかーーーーー!!!!!」
かのん「ちぃちゃん、ごめんーー!!!」
終わり いい夫婦の日なので……
かのちぃよくかのんちゃんが怒られてるイラスト見るからなんだろうって思ってたので書いた
かのちぃはそれぞれ別のベクトルで重いと良い めちゃくちゃよかった〜!
かのちぃも可愛いし他メンバーの役どころもはまってた!
また転科を考えてます?すき >>3>>4
めちゃくちゃミスしてしまった間にこれ入る
可可「わかりました!可可に任せてください!お二人が仲睦まじいのは可可が一番知ってマス!」
すみれ「可可が?ほんとに大丈夫なの?」
かのん「確かに、可可ちゃんとすみれちゃんはいつもケンカしてるし、慣れてる!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています