A「ちょwwwおまwww高咲のこと好きなの?www」
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ゆうぽむが同学年にいる中学生男子の会話って多分こんな感じだろってss
溜めてないから更新遅くなります。 〜〜〜
「全く何をやっているんだあの男は!!こっちは色々気持ちの整理ついてないのに!!」
そう愚痴をこぼしながら一人で彼を待つ幼馴染を見守る。
「全く、あんなかわいい子を一人にするなんて!!」
人混みの中で一人待つ幼馴染を心配する。
そして起きて欲しくないトラブルというのは突然に起こる。
〜〜〜 「ねぇ、今もしかして今君一人?良かったらこれから俺らと遊びに行かない?」
歩夢「え、きゅ、急になんですか?」
何この人、急に話しかけてきた。
モブ男「いや君めっちゃ可愛かったからさ、つい声かけちゃって」
歩夢「私、人を待ってるので・・・。」
年上、なのかな?すごく怖い・・・。
モブ男「ええ、いいじゃん別に後から連絡入れとけばさ。」ガシ
歩夢「ちょっと、やめてください!!」
モブ男「いいから行こうぜ、ほら!!」
歩夢「やだ!!離して!!」
怖いよ!!助けて、侑ちゃん!! B「あの、人の連れに何してるんすか?」
歩夢「え・・・?B・・・君?」
モブ男「は?何お前?この子の連れ?」
B「歩夢は俺の彼女なんでさっさその手、離してくれませんか?」
モブ男「なんだよ男がいたのかよ、時間損したわ。」
B「行こう、歩夢」ガシ
歩夢「う、うん・・・」
〜〜〜 B「あああああああ!!!!!!!クッソ怖かったああああああああ!!!!!」
B「何あのいかついDQN!! 殴られてたら絶対に泣いてた!!」
歩夢「ごめんねB君・・・迷惑かけちゃって」
B「こっちこそ本当にごめん!!上原さんを一人にしちゃって!!」
B「大丈夫だった!?怪我とかしてない!?」
歩夢「う、うん・・・・。」
B「良かったああああああああああ!!!」
歩夢「なんでそんな怖かったのに助けてくれたの?」
B「へ?なんでも何も、困ってたら普通に助けるでしょ?」
歩夢「・・・そういうところがあるから怖いんだよ・・・」 B「何が怖いんだ?」
歩夢「そういう思い切ったところが侑ちゃんを取られちゃんじゃないかって心配になる理由なんだよ。」
歩夢「侑ちゃんすごい鈍感さんだから、逆に自分に好意があるって分かった時の反応が読めなくて怖いの」
B「なるほどな、つまり積極的に行けば俺にもチャンスはあるってわけか。」
歩夢「あ!!やっぱりなし!!今の忘れて!!」
B「えーーそれは流石に無理だよ上原さん、こんないい情報忘れられるわけないし」
歩夢「もーー!!B君のばか!!」
そう言いながら少しムキになる上原さん。
高咲が言っていた上原さんの可愛いところというのがなんとなく分かった気がした。 〜〜〜
今でも胸がキュッと締め付けられる。
今日はこの目で見届けて、自分の気持ちを整理して、そして諦めるつもりだった。
だけど今でもこの気持ちは消えていない。
好きだって気持ちが。
「なんで、諦めさせてくれないかなぁ・・・」
どうにも神様は私にこの気持ちと簡単にはバイバイさせてくれないらしい。
「やっぱり、好きなんだよなぁ・・・」 夏祭り編は以上になります。
現状、このあとは修学旅行編、文化祭編を経てラストに向かう予定です。 あと先の話ですが、高咲同級生編が終わったら次は宮下同級生編か近江姉に恋する後輩編のどちらかを書こうと思うですがどっちがいいですか?
例によりどっちとも片思いで終わります。 高咲にフラれたら俺は満足して成仏できるからどっちでも良いけど同級生連続じゃあれだし近江姉の後輩でいいんじゃね フラれるのわかってるから素直に応援できるな
どちらかなら遥ちゃんも出てくるかもだし彼方ちゃんかな Bくんには幸せになって欲しい
それと近江編読みたいです 今日も投下していきます。
皆様のご期待に添えるように頑張ルビィ。 なんか名前の後ろのやつ変わってますが正直仕組みがよく分かってないのでそのまま行きます。 侑「だから・・・ごめんね。」
B「・・・何に対して謝ってるんだよ。」
侑「言わなくても分かって欲しいんだけど、言った方がいい?」
B「・・・遠慮しとくわ。」
そう言って俺は先に下に続く階段を降り始めた。
はっきりと言われたわけではなかったが、あの時俺は失恋したんだと思う。 〜〜〜
男子「最初はグー!!ジャンケン!!」
夏休みも終わり、受験に本腰を入れ始めるはずの二学期。
俺たち男子は体育館横でジャンケン大会を繰り広げていた。
大会というからには優勝者にはもちろん賞品が用意されている。
その賞品というのが
モブ男子1「ポン!!(グー)」
B「ポン!!(パー)』
B「っしゃあああああああああああああ!!!」
モブ男子「俺の、俺の修学旅行で上原さんと一緒に京都を廻る夢が・・・・」 B「すまねぇな、俺は負けるわけには行かないんだよ・・・。」
A「よくやったB!!お前に任せて正解だったぜ!!」
C「後でジュースを進呈しよう」
今月末にある修学旅行2日目の班研修で、上原&高咲ペアと同じ班になる権利を賭けての戦いだった。
修学旅行とはいえ、体面上は課外授業になるため一応各班だ男女のバランスを考えて構成されるのだが、うちの担任は気前がいいのか適当なのか4~5人の班で男女比がいい感じになっていれば好きに班決めしていいとのことだった。
そうなるとうちのクラスではある問題が起こる。
それは上原さん(俺は高咲目当て)と同じ班に誰がなるかという問題だ。 そこで平等な手段を用いて班決めをするべくじゃんけん大会がこうして開かれているのであった。
A「これで(高咲と)一緒の班になれるな!!」
C「マジで(高咲と)一緒に回れるの楽しみだわ。」
B(こいつらどんだけ上原さんと回れるの楽しみなんだよ・・・。)
B(しかし俺にもちゃんとこれに賭ける理由がある。)
夏休みに上原さんに宣戦布告してから俺は色々調べた。
受験勉強など手につくはずもなくネットで
「気になる女子 振り向かせ方」
などでサーチをかけある一つの結論に辿り着く。
B(とりあえず異性として意識させる、そのために)
B(俺は高咲に修学旅行で告白する。) 〜〜〜
侑「えっと、明日は、よろしくね、っとこれで大丈夫かな。」
ピロン
侑「歩夢からメッセージだ、・・・ん、了解」ガラガラ
歩夢「あ、侑ちゃん、出てきてくれた。」
侑「別に外から声かけてくれればすぐ出たのに。」
歩夢「この時間だとご近所に迷惑でしょ?」
侑「それもそうだね。」
歩夢「ちゃんと明日の準備はした?」
侑「もちろん、バッチリ!!」
歩夢「またお菓子ばっかり持っていっちゃダメだよ?」
侑「・・・なんでバレたの?」
歩夢「ハァ・・・侑ちゃんってば小学校の時から変わってないんだから。」 侑「大丈夫、ちゃんと私も成長してるから!!必要なものは準備してるよ」
歩夢「本当かなぁ・・・。」フフ
歩夢「明日は楽しみだね。」
侑「そうだねぇ。」
歩夢「侑ちゃんといきたいところいっぱいあるんだよ?」
歩夢「金閣寺とか、清水寺とか」
侑「うん」
歩夢「あと色んなものが食べたいな、抹茶とか美味しそうだし。」
侑「うん」
歩夢「また色んな思い出作りたいなぁ。」
侑「・・・うん」
歩夢「侑ちゃん?」 侑「あ、ごめん!!最近明日が楽しみで眠れてなくってつい」
歩夢「もー、明日は寝坊しないでよね?」
侑「もちろん、明日は私が歩夢を起こしに行くから!!」
歩夢「フフ、期待してるね?」
侑「それじゃあ明日は早いしそろそろ寝ようか?」
歩夢「そうだね、おやすみ、侑ちゃん。」
侑「おやすみ、歩夢」
ガラガラ
侑「・・・私も、歩夢との思い出、作りたかったよ。」
〜〜〜 とりあえず今日はここまでになります。
良かったですね、ちゃんと侑ちゃんに振られましたよ。 ありがとう。侑ちゃんに振られたかった。
でも今侑ちゃんの心境は気になるなー 侑ちゃんはB君と歩夢の話は途中からしか聞いてないみたいだしね やっと最新まで追いついた
B君が素直に良いやつだから応援したくなるけど振られるからこそ輝くものもあるんだよなぁ… 『京都〜京都〜、お降りのお客様は列車とホームのー』
そうして始まった修学旅行1日目。
今日の俺は気合の入り方が違う。
もちろんこの旅行で勝負を決めると意気込んでいるのもあるが、今朝父親から
「楽しんでこいよ」
という一言とともに夏祭りの時同様諭吉を手渡された。
母親に隠れてどこにそんなへそくりを隠していたんだと考えながら玄関に行くと、そこにはいつもだったらあるはずの父のゴルフのドライバーがなくなっていた。
「父さん、今回は必ず戦果を勝ち取ってみせるよ」 とは言っても、初日はクラス単位での行動になるため本命は2日目の班行動。
上原さんと同じ班のため難しいかもしれないが、それ以外の時間よりは間違いなく可能性は高い。
そんなことを考えているとあっという間に1日目は過ぎて行った。
その日の夜は緊張を紛らわすが如く部屋の男子達と夜中中騒ぎまくった。
枕投げに過去の恋愛トーク、普段はしないような猥談までありとあらゆる話題に盛り上がった。
巡回の先生に三度ほど怒られ、要監視対象に入ってしまったが緊張のせいで眠れなかった分、それを忘れさせてくれたのは逆にありがたかった。 〜〜〜
2日目 朝
B「ん・・・朝か・・・って、随分早起きだな、A」
A「!?お、おはようB!!今日はいい天気だな」
B「・・・若干曇りだけどな。」
A「そ、そうだな。まあ紫外線も少なくてお肌には優しい天気じゃねぇか!!」
B「・・・お前、その割り箸なんだよ?」
A「へ!?いや、これは別になんでもねえよ!!」
B「・・・まぁいいや、顔洗ってくる」
A「おう、ゆっくり洗ってこいよ〜」
B(マジで何してたんだあいつ?)
〜〜〜 教師「え〜くれぐれも学生として秩序のある行動を心がけてください。それでは解散。」
そしてついに始まった修学旅行2日目、俺たちの班は最初に伏見稲荷に向かった。
B「すげぇ長い階段だなぁ・・・。これは流石に両方登るのはキツいんじゃないか?」
歩夢「うん、どっちかに絞った方がいいかもね」
侑「えー、どっちの景色も楽しみたかったよー」
B(ん?なんか高咲の様子がおかしいような・・・)
C「だったら二手に分かれればいいんじゃないか?」
B(Cもいつもとちょっと話し方が違う気がするし・・・)
B(でもこれは高咲と二人きりになれるチャンス!!) 侑「あ、それいいかも!!でもどうやって分かれようか?」
B「だったらジャンケンで
A「ア、オレグウゼンハンワケヨウノクジヲモッテタワー」
B(いやお前だけ演技なのバレバレなんだよ!!)
B(しかもそれ今朝作ってたやつじゃねぇか!!)
B(待てよ・・・ということはまさか!!)ガバ
A『頑張れよ!』(片目ウィンク)
C『お前ならできる』(無言の頷き)
B(既に高咲の息がかかっている!?おのれ高咲!!)バッ
侑「・・・」
B(あれ?いつもならここでアイコンタクトの一つでも寄越してくるのに、どうしたんだ?) B(いや、それよりも今はこの状況をどうやって乗り切るかだ。このゲームは最初から仕組まれている出来レース!!勝負が始まった瞬間勝ち目は
侑「じゃあ私これ!!」
A「じゃあオレはこれで!!」
C「こいつで勝負」
歩夢「え〜・・・じゃあ私はこれで。」
B(・・・退路は断たれた。引いた順番的におそらくやつら三人はクジの順番を知っている。そして最後に残った二本が同じ班になるクジ。これは上原さんと俺が同じ班になるように仕組まれた罠!!)
B(・・・残念だが、ここは諦めるしかないな)
B「じゃあ俺はこれで」
A「先っぽの色が同じやつらが同じ班だからな!!じゃあ確認するぞー、いっせーの」
B(まあまた上原さんから高咲の昔話でも聞こうかな) B・侑「赤」
A・C・歩夢「青」
侑「よーし、じゃあB君と私が同じ班で・・・え?」
A・C「へ?」
B「・・・は?」
歩夢「・・・」
A「・・・あ」
B(何が起こったかわからんが、どうやらAが何かミスをしたらしい。ナイス、A!!)
A「ちょ、ま、これはなんと言うか
B「あークジで決まってしまったらしょうがないなー。男三人旅も捨て難かったけど、クジじゃあしょうがないよなー、なあ高咲?」
侑「・・・まぁ、そうだね。よし、クジで決まったならしょうがない!!歩夢が寂しがっちゃうけど我慢してね?」
歩夢「もう、それは侑ちゃんでしょ?」
侑「あれ、バレた?」
B(あれ、意外と潔いな。もうちょっとあの手この手を使ってくると思ったんだが・・・)
侑「よし、それじゃあ頂上まで長そうだし早速出発しますか!!」
B「お、おう!!」
こうして千載一遇のチャンスが訪れた。
ありがとう、A・C。お前達も上原さんとの伏見稲荷を楽しめよ?
・・・そういえばなんであいつらは高咲に手を貸したんだ? 〜〜〜
E「ねえねえ、上原さんは誰か気になる男子とかいないの?」
D「あ、それ私も気になる〜。」
歩夢「えー、いないよ〜」
E「えーそうなの?もったいないな〜」
D「あ、もしかしてもう付き合ってる人がいるとか!?」
歩夢「そ、そういうのもいないよ〜」
D「そっか〜、上原さんこの前告白されてたからいると思ったのにな〜」
E「なんで付き合わなかったの?」
歩夢「う〜ん、告白してもらえたことは嬉しかったんだけど私、その人のことよく知らなかったし・・・」
E「じゃあ付き合うならお互いによく知ってる人とがいいってこと?」
歩夢「・・・そうだね、お互いのことをよく知っていて、自分をさらけ出せる人がいい、かな」
E「ねえそれってもしかして・・・・」
歩夢「!!!」
E「B君、とか?」
侑「・・・」
歩夢「・・・違うよ〜」
E「そっかぁ〜、最近よくB君と話してるところ見かけるからそうなのかな〜と思ったんだけど」 D「ねぇ、高咲さんは誰か好きな人っているの?」
侑「私?う〜ん・・・・」
歩夢「・・・・」
侑「いるよ。」
D「え!?ウソ!?本当に!?」
E「誰だれ!?教えてよ!!」
侑「え〜それは内緒だよ〜」
D「そんな〜」
E「上原さんは誰か知らない!?」
歩夢「・・・私もわからない、かな」
E「そっか〜」
侑「誰にも教えてないもんね〜」
侑「・・・誰にも、教えられないよ・・・」ボソ
〜〜〜 侑「この前歩夢と遊びに行った時にさ〜」
侑「歩夢の作ってくれる卵焼きがね〜」
侑「修学旅行の準備してると歩夢ってば〜」
B(上原さんとの夏祭りの時も思ったが・・・)
B「お前達って本当にお互いの話しかしないよな」
侑「え、そう?そんなに歩夢の話ばっかりしてたかな〜?」
B「多分ここに来てから上原さんの話しかしてないぞ」
侑「ウソ!?そんなに!?いやー私の歩夢大好きっぷりがバレちゃったなー」
B「そんなもんいつでもバレバレだわ」
B(しかしまずい、このままではいつも通りの会話で終わってしまう。何か突破口を作らねば) B「!!」
B「な、なあ高咲」
侑「ん?どうしたの?」
B「あそこの茶屋でちょっと休憩して行かないか?あっちも休憩しながら行ってるだろうし」
B(よし、これ以上ない自然な誘導!!たとえ観光地価格だとしても俺には親父の支援がある!!)
侑「う〜ん、それもそうだね。ちょっと休憩しよっか!!」
B(よっしゃ!!ここで少しでもいい雰囲気を作ってみせる!!) 〜〜〜
侑「んん〜〜〜この抹茶アイスおいしっ!!ほっぺた落ちちゃいそうだよ!!」
B(なんだこの可愛い生き物は・・・一生このままでいいかもしれない)
侑「B君も早く食べた方がいいよ!!すっごく美味しいから!!」
B「お、おう。それじゃあ」
B(って言っても緊張しすぎてほぼ味なんてわかんねえええええ!!)
侑「でも飲み物がコーヒーなんて渋いね、いつから飲んでるの?」
B「さ、最近勉強しながら眠気ざましにな。」
B(カッコつけたくて頼んじゃったけど今までまともに一口も飲めたことなんてねぇよ!!)
侑「そっか、私は苦いからココアとかじゃないと飲めないな〜」ズズ
B「た、高咲はまだまだ子供だな〜」ズ
B(うぇ、緊張してるのにこれだけはちゃんと苦いのかよ)
侑「う〜ん、そうかもね〜」
B(あれ、いつもみたいに突っかかってこないな・・・。) B(まぁそれはいい、問題はここからいい告白までの流れを作ること!!)
B「な、なあ高咲、お前ってさ、その・・・好きn
侑「そういえばまだB君からこの前の花火大会のこと聞いてないんだけど?」
B「・・・は?」
侑「いやだから、B君から直接夏祭りの感想聞いてないんだけど?」
B「いや、お前後ろからずっと監視してたろ?」
侑「そうだけど!!B君から直接歩夢がどれだけ可愛かったか聞きたいの!!」
B「なんじゃそりゃ・・・。」
侑「・・・そういえばここってB君の奢りだったよね?すみませーん、ここにある特上抹茶ロールと特上抹茶ティラミスとー」
B「分かった、分かったからそれは勘弁してくれ!!」
侑「うん、それでよろしい」
B「やり口がやのつく自由業の人なんだよ・・・」
B「まぁなんだ、浴衣は、その、可愛かったよ」
侑「そりゃそうでしょ!!なんたって歩夢のことを一番知ってるこの私が歩夢のために選んだんだから可愛くないはずがないよ!!」 侑「で、感想はそれだけ?」
B「・・・それだけだよ・・・。」
侑「そっか・・・すみませーん、ここの
B「正直いつもは見えないうなじ部分が見えてとってもセクシーでござんした!!」
侑「もー、最初からはっきりいえばいいのにー」
B「本当に勘弁してくれ・・・」
侑「で、それから」
B「それから・・・お前も知っての通り適当にぶらぶらしてたな。」
B「その間ずっとさっきのお前みたいに、上原さんも高咲の話してたぞ。」
侑「・・・そっか、まぁそうだろうねぇ」
B「?」 侑「で、それからは?」
B「それからは二人でりんご飴食べて、お前との思い出を聞いて」
侑「うんうん」
B「それから花火が始まるからって・・・あれ、ちょっと待て」
侑「?どうしたの?」
B「お前ってさ・・・祭り中ずっと俺らのことつけてたのか・・・?」
侑「・・・いやーそれがさー、花火が始まる時に人混みに流されちゃって二人とも見失ってたんだよねー。」
B「そっか!!いや別に何があるってわけじゃないんだけどな!?」
侑「何〜?何か歩夢にやましいことでもしたの〜?」
B「してねえっての!!」
侑「本当かな〜?」
B「それから!!それからまぁ色々話して、花火が終わったのと一緒にそのまま帰ったよ。」
侑「え、それだけ?」
B「もうこれ以上は何も出てこないぞ?」
侑「ハァァァ・・・あんなに可愛い子と夏祭りにデートして出てくる話がそれだけ!?おじちゃんは悲しいよ・・・」
B「うるせえ、てかお前は誰なんだよ・・・」 侑「現代の若者を憂うただのしがない女子中学生ですよ。」
B「お前も若者だろ・・・」
B(ってまずい!!このままだといつもの会話で終わってしまう、何か、何か別の話題を)
侑「じゃあ休憩もしたことですし、そろそろ出ますか。」
B「ちょ、高咲」
侑「ほらほら、早くしないと歩夢達に先越されちゃうよ?」
B「待って、まだ俺残ってるんだって」
そう言って俺は残ったコーヒーを一気にあおった
B「にっが!!」
〜〜〜 〜〜〜
モブ女子1「ねえねえみんなって誰か好きな人いるの?」
モブ女子2「私はねぇ、2組のあの子が好き!!6年生の男子の中で一番運動ができるんだよ!!」
モブ女子3「私は3組のあの子かな、塾でトップの成績なんだって!!」
モブ女子1「どっちともかっこいいよね!!」
モブ女子1「ねえ、侑ちゃんは誰か好きな人いるの?」
侑「え、私?私はねぇ・・・・・
〜〜〜 茶屋を出た後、ひたすら階段を登り続けた俺たちは途中にあった広めのスペースに設置してあったベンチに腰掛けていた。
これぐらい運動部だった俺なら余裕だろうと思っていたが、正直ちょっときつい。
それは高咲も同じなのか、「疲れたー!!」と言いながら制服の胸元をパタパタさせている。
ちょっとそれは目のやり場に困るんですが・・・。
ピロン
侑「あれ、歩夢からだ。なになに・・・」
侑「あちゃー、まあそうだよねぇ」
B「上原さんに何かあったのか?」
侑「いや、歩夢に何かあったっていうよりは体力的に厳しいから途中だけどあっちは降りるって。」
B「そっか、まあ運動部だった俺でもちょっときついからな。無理もない」
侑「うん、じゃああっちを待たせても悪いし私たちも降りよっか。」
B「それもそうだなじゃあ・・」 B(ってそれはまずいだろ!!まだ何もアクション起こせてないし!!)
B(やばい、正直なんとかなると思ってたけどどうにもなってない!!)
B(・・・こうなったらしょうがない、雰囲気もへったくれもないが!!)
B「高咲!!」
侑「ん?どうしたの?」
B「え、いや、そのなんだ・・・」
B(やばい、色々言葉考えてたはずなのに頭真っ白になっちまった)
B「お前ってさ、その、好きなやつとか・・・いるのか?」
B(なんだよその遠回しに見えてめちゃくちゃ直球な質問!!一番ダサいやつじゃん!!」
侑「え〜どうしたの急に?」
B「いや、別に深い意味はないんだけどな、その・・・」
B(・・・もうこのままいってもしょうがない、正直に伝えよう) B「俺さ、俺、高咲のこと
侑「いるよ、好きな人」
B「・・・え?」
侑「えって、B君が聞いてきたんじゃん。」
B「いや、まぁそうだけど」
侑「誰が好きなのかとか聞かないの?」
B「・・・誰が、好きなんだよ?」
侑「・・・まあ、B君ならいっか。」
待て、俺はこれを知っている。
いや、知っているというよりは経験したことがあるというのが正しいか。
俺はこの後の言葉が何か、多分、わかる。
侑「私ね、歩夢のことが好きなんだ。」
そしてこの後に俺が言う言葉も。
B「・・・それは友達としてか?幼馴染としてか?」
そして彼女はこう答える。
侑「どっちも違うよ。私はあの子を、上原 歩夢を一人の女の子として、愛してる。」 ひとまず今日はここまでです。
みんなどれだけB君に振られて欲しいんですか・・・。 侑ちゃんが自覚してるパターン…だと…!?
これはさらに面白くなってきましたねぇ! Bはいい奴だから今振られてもいつか誰かと巡り会うだろう >>349
あ、ちなみにB君ですけど彼は古の新海誠作品に出てくる主人公ばりに報われない予定なので悪しからず。 かなかりのSSから来てここまで追いついた!
名作の予感 〜〜〜
いつからだっただろう。
彼女がただの幼馴染でなくなったのは。
考えては見るけれど、やっぱりいつも答えは分からない。
だってそうでしょ?いつを思い出しても、彼女の姿がそこにあるのだから。
だけど、本当の始まりだけは覚えてる。
「大きすぎて食べられないから一緒に食べよ?」
不安で泣きそうになってるのに私のことを気遣ってくれた。
その時はなんとも思ってなかったけど、あの子の優しさに触れたあの時から多分
始まったんだ。 「おはよ、侑ちゃん」
「侑ちゃん、見て!!」
「うぅ、侑ちゃ〜ん・・・」
私といるといろんな顔をしてくれる彼女が好き。
怒った顔、寂しそうな顔、驚いた顔。
そして最後に私の方を見て優しく微笑む彼女の笑顔が好き。
ずっと彼女の笑顔を見ていたい、守っていたい。
だから
「気持ち悪い」
だから私は、彼女にとって一番の、幼馴染でいよう。
〜〜〜 訳が分からなかった。
高咲が上原さんのことが好き?
すごくシンプルな発言だったが、俺は理解ができなかった。
いきなり言われたから?予想してなかったから?
違う、もっと根本的な問題がある。
それは
B「・・・だったら、だったらなんでお前は俺と上原さんをくっつけようとしたんだよ?」
侑「まぁそう思っちゃうよねぇ。」
そう言うと、高咲は遠くの京都の街を眺めながら話し始めた。
侑「これはちょっとした昔話」
侑「ちょうど今と同じ時期だったかな、小学校6年生の時の修学旅行。」
侑「その時は歩夢とは違うクラスだったから同じ班になれなくて部屋も別々だったんだ。」 侑「それでもクラスに仲のいい子はいたからその子たちと同じ部屋になってね、夜にみんなで布団に入りながらお話ししてたんだよ。
侑「まぁ典型的な恋バナみたいな、小学生だから誰が好きとか誰がかっこいいとかそんな話だった。」
侑「みんながそれぞれ自分の好きな人を言っていくなか、私にも順番が回ってきてさ。侑ちゃんは誰が好きなのって。」
侑「その時の私は普通とかよくわかんなかったからただ好きな人を正直に答えたの」
侑「『私は歩夢が大好き』って」
侑「そしたらさ、みんななんて言ったと思う?」
B「・・・・」
侑「『意味分からない」、『普通じゃない」、・・・『気持ちわるい』って」 侑「男子に悪口言われても女子から陰口叩かれてもそれまでは全然平気だったんだけど、それだけは流石にショックだったなぁ」
侑「でも別にさ、それだけだったら良かったんだよ。今だったら、なんだその程度って思えちゃうくらいだし。」
侑「でもさ、それだけじゃなかったんだよ」
侑「その後私、なんて言ったと思う?」
B「なんて言ったんだ」
侑「『嘘うそ、冗談だって』」
B「・・・」
侑「私は自分の可愛さのために自分の気持ちに嘘をついたんだよ。歩夢がすっごい大好きだって気持ちに」 侑「その時は良かったんだけど、後からそのことを考えるたびに苦しくなって後悔して泣きそうになって、部屋を抜け出してホテルのロビーにあったソファで一人蹲って泣いてたの。」
侑「そしたら誰かが私の手を両手で包んでくれてさ。」
侑「誰だったと思う?」
B「上原さんか?」
侑「正解、歩夢が私の手を握ってくれててさ、「大丈夫?泣かないで侑ちゃん」tって」
侑「なんでここにいるのか聞いたらびっくり、なんとなく私がいる気がしたからって」
侑「歩夢ったら、なんとなくだけで先生に見つかるかもしれないのに私がいるかもって部屋を抜け出してきたんだよ。」
侑「あの時の手、すっごく暖かかった、優しかった。」 侑「だから子供ながらに思ったんだ、『私じゃ歩夢のことを守れない』って」
何も言えなかった。
高咲の気持ちの真剣さが伝わってきたから。
上原さんのことが本気で好きだから、だから自分じゃだめなんだと。
でもそれは最初の俺の質問の答えになっていない。
そう思っていると彼女は再び話し始めた。
侑「でさ、これはただの私の予想なんだけど、」
B「?」 侑「歩夢ってさ、多分私のこと、好きだと思うんだ。」
B「!?・・・なんでそう思うんだよ?」
侑「う〜ん、なんとなく?」
侑「でもわかるんだよ、幼馴染だもん」
B「じゃあなんでお前は上原さんの気持ちを
侑「でもそれは、恋じゃない。ただの憧れだよ。」
B「・・・は?」
侑「知ってる?歩夢ってさ、まあ今でもそうなんだけど、昔からずっと私の後ろにくっついて来てさ、離れようとしなかったんだよ。」
侑「だから歩夢は勘違いしてるだけ、知らないだけなんだよ。人見知りで私がいないと人とあまり話そうとしなかったから。」
侑「だから私は考えたんだ、歩夢が私以外の誰かと関わって仲良くなって、そして恋すれば私への気持ちが恋じゃないって気づくだろうって。」 全て納得がいった。
高咲がなぜ無理矢理にでも俺と上原さんをくっつけようとしたわけが。
上原さんに、自分のいないところで人と関わってほしかったんだ。
そして「普通」の恋をしてほしかったんだ。
だけど、それでも彼女はこう言ったんだ。
歩夢『最初はただの憧れだと思ってた。引っ込み思案で自信の持てない私をいつも引っ張ってくれる彼女に、私もああなれたらって思ってるだけだって。』
歩夢『だけどね、中学に上がってから侑ちゃんが他の人と話してるのを見た時に胸がキュってなったの。』
歩夢『その時思ったんだ。『私、侑ちゃんのことが好きなんだ』って』 そういう風に思われてしまう方がまだまだ多いんだろうな 上原さんの高咲への気持ちは憧れじゃ決してない。
間違いなく彼女は高咲に恋をしてるんだ。
そして何より1番の問題がある。
B「それでも、だったらお前の気持ちはどうなんだよ!!」
侑「・・・」
B「憧れでもなんでも、お前のこと好きな上原さんが他のやつに取られてもいいのかよ!!」
侑「・・・そんなの・・・そんなの・・・!!」 リアルに考えるとイジメとかに繋がる可能性もあるし難しい問題だよね
侑ちゃんの判断もわかる 侑「いい訳ないじゃん!!歩夢を最初に可愛いと思ったのは私だ!!毎朝一緒に登校したのも私だ!!昼休みに一緒にお弁当食べたのも、期末試験の勉強をしたのも入学式も文化祭もクリスマスも・・・夏祭りも!!歩夢の隣にいたのはいつも私だ!!」
B「じゃあなんで!!
侑「それでも!!それでも君だったら・・・B君だったらいいと思ったんだよ・・・。」
B「なんで・・・?」
侑「・・・最初はなんとなくだった。歩夢のこと見てる人がいるなって。」
侑「だから声をかけたんだ。『歩夢見放題にしとくから」って」
侑「それから君と話してみてなんとなくいい人そうだなって。」
侑「そうしてるうちに思ったんだ。『この人だったらいいかもな』って。」
侑「それから私はなんとかして君と歩夢を近づけようとした、本当は一緒に行きたかった花火大会も使って。」 侑「だけどさ・・・・だけどさ、なんで」
B『・・・だったら俺だって言ってやる。俺、Bは一人の男として、高咲 侑に好きになってもらう。』
侑「なんで、うまく行かないかなぁ・・・」
侑「なんで私に、諦めさせてくれないかなぁ・・・」
B「・・・俺にはよく分からねぇけど、そこまで思ってるんだった別に性別なんて」
侑「B君には分からないよ、普通の恋をしてるB君には」
その時俺は全てを察した。
彼女は全て知っていたんだ、彼女自身の気持ちも上原の気持ちも。
そして、俺の気持ちも。
侑「こんな私で、ごめんね。」
B「・・・・」
侑「普通の女の子じゃなくて、ごめんね。」
B「・・・・」
侑「だから・・・ごめんね。」
B「・・・何に対して謝ってるんだよ。」
侑「言わなくても分かって欲しいんだけど、言った方がいい?」
B「・・・遠慮しとくわ。」
そう言って俺は先に下に続く階段を降り始めた。
はっきりと言われたわけではなかったが、あの時俺は失恋したんだと思う。 〜〜〜
正直その後のことはよく覚えていない。
覚えているのは親父から得た支援金が握り手に怪しい文字が彫られた木刀に変わったことと、上原さんに話しかける高咲の笑顔がいつもより少しだけ固かったことだけだった。
〜〜〜
二人が神社の階段を降りて来たとき、何か様子がおかしいと思った。
侑ちゃんはいつも通りに振る舞っていたけど、いつもよりちょっと距離感が遠いかも。
多分、登る途中で何かあったんだろう。
そう思うと不安で胸がいっぱいだった。
「私も、そろそろ覚悟を決めなきゃね。」
そう心に誓った私は、一人少し先の未来に思いを馳せた。 修学旅行編は以上になります。
次の文化祭編でクライマックスに向かいます。
最後までお付き合いいただけますと幸いです。 おつ
歩夢が侑ちゃんの気持ちに気付いてないのは自分に自信が持ててないからかな スレの最初からは想像できない熱くてシリアスな展開になってきた ゆうぽむもそうだけどB君も切ねぇなぁ…
何か別の形でもいいから報われてほしいわ このSSを拝読することが最近の楽しみになりつつある お疲れ様です。
今日は別スレで『侑「え?アナログスティックが接続対象の乳首と連動するwiiリモコンのヌンチャク?」』
をやろうかと思ったんですが、やっぱりこっちを書きたくなったので今日も投下していきます。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています