善子「あんたさ…クリスマスさ…」
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善子「…」
善子「…予定…ある…?」
善子「…」
善子「…やっぱりねー…」
善子「そりゃああんたみたいな腐れドブネズミに予定なんかあるわけないわよね〜」
善子「せいぜい寂しいクリスマスを謳歌してください…」ぺこ
善子「わあー!ごめんごめん!悪かったわよー!」 善子「…」ぽちぽち
善子「おはよ」
善子「…」ぽちぽち
善子「ごめん、私その日"彼氏"と遊ぶから」
善子「……何よ」
善子(……本当に驚いてる……)
善子「そうよ、か、れ、し!」
善子「告白"されちゃった"からさ」
善子(………) 善子「だから、あんたとは今までみたいに遊べなくなるかも」
善子「ごめんね」
善子「……」
善子「さ、行こ」
善子「遅れるわよ」
キーンコーンカーン…… 果南「でさー」
果南「それでねー」
善子「…」
善子(…何さ…イチャイチャして……)
果南「そんでねー」
善子「…」
今までみたいに遊べなくなるかも
善子「…………」 善子「…」とことこ
善子(この人…悪い人ではないんだけど…)
善子(話す内容はつまんないし…スポーツの話されてもわかんないし……)
善子(自分のことしか話さないし……)
善子(…この人相手じゃあ…殴り合ったり罵倒し合ったりできないし……)
善子(…楽しくないなぁ……)
善子「えっ?いやー!楽しいですよー!」とことこ
善子(……モンハンしたいなぁ)
善子(あいつと一緒にモンハンしてたら……) 果南「…」
果南「ちょっと待って、それ私が女らしくないって言いたいの?」
果南「いや、どう考えてもそうでしょ」
果南「ねえ」
バチッ
果南「あたっ?!?!
果南「やっ!!やったな〜?!?!」ぽこっ
果南「うるさ〜い!そっちが先に叩いたんでしょ?!うが〜〜!!」ぽかぽか
果南「もういい!もう触らせてあげない!」
果南「ん〜?さっきまでの威勢はどうしたの〜?」
果南「土下座しなよ」
善子「………」 善子「…」
善子「…」
善子「………ホントに好きなのは…あんたなのに…」
善子「…」
善子「…」 花丸「善子ちゃん、イケメンさんが呼んでるよ」
善子「あ、うん」
…
善子「…」
善子「あはは!そうですよね!」
善子「もうホント!はは」
善子(…どこ行くんだろ…)
善子「…」
善子「……えっ…ここって……!」
善子「…いや…そんな…私まだ高校一年だし…」
善子「い…嫌です…!」
善子「やめてください!こんなっ…!」
グイッ
善子「やっ!!やだ!!!やだ!!!!!」 善子「……はっ……はっ……!」ダッダッダッダッ
善子「………はあ…………はあ……………」タッタッ…
善子「はあ…はあ…はあ…」
善子「………」
善子「………うう」
善子「うぅうううぅぅうううぅ」グスグス ルビィ「あ、善子ちゃん、イケメン先輩が呼ん
善子「…別れた」
花丸「えっ」
善子「……別れたのよ……」
花丸「でも…」
善子「…」
花丸「…わかった…そう言っとく……」 花丸「あの…その…」
花丸「善子ちゃんは、貴方とは既に別れたと…
花丸「いえ、善子ちゃんの口から
花丸「いえ、ですので
花丸「は、話を聞いてください、貴方とは
バチンッ!
花丸「ぎっ!」
ルビィ「?!」
善子「はっ?!」
ドダッ
花丸「……う…」ポタポタ
ルビィ「は!!花丸ちゃん!!!!」 ガシッッ!!
善子「痛っ!!」
ギュウウウ
善子「離して!!貴方とはもう一緒にいたくないんです!!!」じたばた
善子「離してってば!!!」
バキッッ!!
善子「ぐっ?!」
善子「………」
ルビィ「…あわあわ」
ガラガラピシャンッ!!!!
ルビィ「………行っちゃった……」 目の前で友達2人が殴られてるのに行っちゃったで済ますとかルビィ危機感なさすぎだろ ルビィ「二人とも!!大丈夫?!?!」
花丸「は、鼻血が」ポタポタ
善子「…私は…なんとも……」
ルビィ「保健室行こ?」
花丸「うん……」
ルビィ「よ、善子ちゃんに振られたから…怒ったのかなぁ……」
善子「…多分ね…」 イケメン先輩より土下座強要果南先輩の方が怖いんだが 善子「……」
善子(…あいつは…結局嫉妬したりしなかった…)
善子(私は…つまらない人と一緒にいて…殴られただけ……)
果南「今笑った?」
果南「笑ったよね?そんなにおかしい?」
果南「なんとか良いなよ」
善子「……」
キーンコーンカーン
果南「あ、予鈴だ」
果南「次笑ったらグーだからねグー」スタスタ
善子「…」
善子(新しいシュシュ付けてる…)
善子(…まさかね……) ダイヤの耳に入りキレるダイヤ
ダイヤの話を聞いて助っ人に行く俺くん 善子「……」
善子「…あ、お疲れ…」
善子「ん…別れた……」
善子「……好きじゃなかった…」
善子「……」
善子「……」
善子「えっ」 善子「いや、あんた、でも」
善子「かな、ん、果南と付き合ってるんじゃあ…」
善子「……そうなの…」
善子「……」
善子「…その……」
善子「…よろしくお願いします……」 果南「ねえーー!!!ちょっと聞いてる?!?!」
|c||´.-`||
果南「私垂れ目じゃん?かっこよくなるためにアイライナーを引こうと
果南「でもでも、あの子かわいい系が好きなのか
果南「そもそもお化粧なんてしたことないからわ
果南「あーー!!もうめんどくさい!!このままでいいや!!!」
果南「話聞いてくれてありがとね!じゃ!」
|c||´.-`|| 果南「おはよ!」
果南「今日もミートテック良いじゃ〜ん、あったかそ〜」モミモミ
果南「筋トレ続けてる?私が教えてあげたやつ」
果南「は?ダメだよ、続けなよ」
果南「だから太るんだよ」
果南(やば…また強く言っちゃった)
果南「なになに〜?怒ったの〜?」バシバシ
果南「ごめんて!ほら!触らせてあげるから!」
ぺたぺた
果南「どう?また硬くなったでしょ!」
果南「最近腹直筋のトレ増やしてるんだよね〜」 果南「それで、さ…」
果南「その」
果南「あのさ」
果南「俺って…彼女いるの?」
果南「あはは!ま、まあいないよね!それでさ!今度の……え?」
果南「あ、そう、なんだ」
果南「へー善子ちゃんと」
果南「いや、良い子だよ、すごく」
果南「あ!いいのいいの!いや、男友達の誕生日プレゼントを買おうと思っててさー」
果南「俺なら彼女いないから買い物に付き合ってもらっても大丈夫だと思ったんだけど」
果南「ごめんごめん!それじゃ仕方ないよねー!」
果南「それじゃ!別の人探してみるよ!」 果南「はあーーーーーー……」
鞠莉「…」
|c||´.-`||
果南「はああーーーー……っちっ……」
鞠莉「…」
果南「………どうしたか聞きなよ」
鞠莉「どうしたの」
果南「ブロークンハート……」
鞠莉「…そう」
果南「…ま、私サバサバ系だからあんまし気にはしないけどさー」
果南「はあーーーーー………」
鞠莉(…気にしてるでしょ…)
|c||´.-`|| 自称サバサバ系のネチネチしてる率クソ高いんだよなぁ 果南「でね…筋トレの方法とか教えてたわけよ…」
果南「親密になれたと思ってたのになぁ〜…」
鞠莉「ごめん、用事が」ガラガラ
果南「それでね〜…」
|c||´.-`|| 善子「…」
善子「…寒いわね…」
善子「…手がかじかんじゃって」
善子「…」
善子「…はあ」ギュッ
善子「こういうこと」
善子「行こ」 善子「…」カチカチ
善子「…」ポチポチ
善子「…好き」
善子「…えへへぇ」だらぁん
善子「好き好きー!」ギュッバタバタ
善子「…はあ」コロン
善子「…やっぱあんたしかないわ」
善子「隠キャは隠キャらしくってね」
善子「はは、背伸びしちゃダメよ」
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