恋「……」ウトウト 千砂都「お疲れだね」
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恋「…………ふぁい?」
千砂都「なんだか眠たそうだったからさ」
恋「私がですか」
千砂都「ほかに誰がいるの」
恋「ふむ……」キョロキョロ
恋「いませんね」
千砂都「うん」
恋「なら私ということになりますね」
千砂都「だからそう言ってるってば、ひょっとして思ったより疲れてる?」
恋「なぜ?」
千砂都「いつもより気が抜けてるから」
恋「あぁ……」
千砂都「あぁ……って」 恋「他の皆さんは?」
千砂都「もう帰ったよ」
恋「では千砂都さんは?」
千砂都「私は心配だったから残らせてもらったの」
恋「残る…?」
千砂都「……流石に練習やったことは覚えてるよね」
恋「それはまあ、はい」
千砂都「じゃあその後かな……なんだか恋ちゃんボーっとしてたからさ」
千砂都「みんなが帰ったことにも気付かなかったみたいだし」 恋「なるほど、そういうことでしたか」
千砂都「分かってもらえた?」
恋「ええ、ある程度は」
恋「ありがとうございます、千砂都さん」
千砂都「いえいえ、なんのなんの」
恋「……あの、親切ついでにもう一つ聞きたいことが」
千砂都「いいよー」
恋「もしかしてですけど……私、いつの間にか眠ってしまっていたとか」
千砂都「ああうん、そうだね」 恋「やっぱり……」
千砂都「でも仕方ないんじゃない?」
千砂都「学業に生徒会にスクールアイドル。あとこれは予想だけど他にも何かやってるでしょ」
恋「…家の資金のやり繰りを少々」
千砂都「今に倒れるよ、恋ちゃん。冗談抜きで」
恋「ですが千砂都さんだってバイトに励んでいるではありませんか」
千砂都「だとしてもそれ程忙しくはないし、それに私の場合、毎日バイトやってるわけじゃないもん」
千砂都「恋ちゃんよりはマシだね、絶対」
恋「なにもそこまで張り合わずとも…」
千砂都「別に張り合ってはないけど」 千砂都「とにかく、私が言いたいのはあまり無理しないほうがいいんじゃない? ってこと」
恋「心配してくれてるんですね」
千砂都「だからそれも最初から言ってるってば」
恋「しかし、お気持ちは嬉しいのですが」
千砂都「手を抜くわけにはいきませんからって?」
恋「……千砂都さんは読心術かなにかを会得しているのですか」
千砂都「恋ちゃんが分かりやすいだけだよ」
恋「そんなことは」
千砂都「あるから」
恋「まだ何も言ってませんよ」
千砂都「ほとんど言ってるようなものでしょ」 恋「……はいそうですか、ええそうですね」ムスッ
千砂都「……ふふっ」
恋「なにか?」
千砂都「ん、いやまあ大したことでもないんだけど」
千砂都「恋ちゃんってさ、ちょっと子供っぽいところあるよね」
恋「知りません」フイッ
千砂都「ほら」
恋「もういいです、千砂都さんなんて知りません」スタスタ
千砂都「ちょっとどこ行くの」
恋「帰ります」
千砂都「じゃあ一緒に帰ろうよ、せっかくだし」
恋「物のついでみたいに言わないでください!」
スタスタ
千砂都「ならどう言えばいいのかな?」
恋「知りません」
千砂都「うわあ」
恋「いちいち確認を取らずとも勝手についてくればいいでしょう」
千砂都「ストーカーになれと?」
恋「バレないように後をつけるのが、千砂都さんの言う一緒なんですね」
千砂都「これまた厳しい返し方するねー、友達無くしそうで別の意味で心配になってきたよ私は」
恋「安心してください、返す相手の良し悪しをつけるくらいの分別はありますから」
千砂都「ちなみに私は良い方? 悪い方?」
恋「ご想像にお任せします」
千砂都「それはどうも」
スタスタ
千砂都「そういえばさあ」
恋「はい」
千砂都「生徒会長って普段どんなことやってるの?」
恋「生徒会 仕事で検索することをお勧めします」
千砂都「流石に全部丸投げはよくないと思うよ恋ちゃん」
恋「……今のところは各部活動の報告書の確認、学校行事の企画運営、予算の編成に備品の管理と他にも色々とありますが、大まかに説明するならこんな感じですね」
千砂都「へー、大変そうだね」
恋「他人事みたいに」
千砂都「実際そうだし。ね、その仕事ってやろうと思えば誰にでも出来るものなの?」
恋「役割によって多少の能力は必要かと思いますが、雑務程度ならそれほど求めるものもないかと」
スタスタ
千砂都「ふーん、やっぱりそういう人材は欲しかったりするものなの?」
恋「まあそうですね、人手が多いに越したことはありませんし」
千砂都「そっか、それくらいの認識でいいんだ。なるほどね」
恋「なにか気にかかることでも?」
千砂都「いいや、全く」
恋「そうですか」
スタスタ
恋「で?」
千砂都「で?」
恋「もうじき私の家に着くのですが」
千砂都「あれっ本当だ、いやー会話に夢中で気が付かなかったなー」
恋「白々しいですね、結局ここまで付いてきたというのに」
千砂都「はて、なんのことでしょ」 恋「はあ……もういいです、わかりました」
千砂都「たまに潔いよね恋ちゃん」
恋「ほっといてください」
千砂都「そう言われずとも、私が来れるのはここまでだし」
恋「はい?」
千砂都「着いたよ、恋ちゃんの家」
恋「あっ」
千砂都「なに、会話に夢中で気が付かなかったとか?」
恋「……知りません」
千砂都「便利な言葉ってつい使いがちになるよね。わかる」 恋「……人をからかってばかりだと思わぬところで嫌われますよ」
千砂都「大丈夫、からかう相手を決めるくらいの分別はついてるつもりだから」
恋「ああそうですか、それは失礼いたしました」
恋「もう疲れました、いい加減帰らせていただきます」
千砂都「どうぞ」
恋「……」
恋「千砂都さん、最後に」
千砂都「なにかな」
恋「先程はごめんなさい、それと」
恋「ありがとうございました。一緒に来てくれて」 千砂都「……」
恋「ではまた明日」クルッ
千砂都「私も一つ教えてあげようか、恋ちゃん」
恋「是非」
千砂都「そういうところがあるって知ってるから」
千砂都「ほっとけないんだよ」
千砂都「じゃあまたね、恋ちゃん。お大事に」
スタスタ
恋「……そういうものでしょうか」
恋「ふわぁ……」
翌日
生徒会室
恋「さて、まずはどれから手を付けましょうか……」
ガチャ
恋「あら、お早いのですね」
千砂都「いやーそれほどでも」
恋「千砂都さん!?」
千砂都「うぃっすー、おはよう恋ちゃん」
恋「おはようございます。ではなくて!」
恋「なぜこちらに?」
千砂都「うん、なにか手伝いでもしようかと思って」 恋「頼んだ覚えはありませんが」
千砂都「思いつきで来たからそれはそうだよね」
千砂都「で、私は何をやったらいいのかな?」
恋「……いいのですか? 任せても」
千砂都「ま、言わなかったら勝手にやるだけだし」
恋「それはやめてください」
千砂都「あははっでしょ? だったらご命令どうぞ」
恋「では…そちらの書類の整理をお願いします」
千砂都「かしこまりー」 千砂都「なんか沢山あるねー」トントン
恋「普通ですよ」
千砂都「うわーこれが普通かあー、大変だねやっぱり」ドサッ
恋「……あの、千砂都さん」
千砂都「はいはい」
恋「ありがとうございます」
千砂都「なに、どうしたの急に」
恋「人がいい貴女のことだから、きっと放っておけなくて来てくれたんですよね」
恋「練習に精を出せず疲弊した私を、見るに見かねて」
恋「だから、ありがとう」
千砂都「……」
千砂都「どういたしまして」 千砂都「ていうか恋ちゃんさっき」
恋「はい?」
千砂都「丁寧語、抜けてたよね」
恋「……さあ、どうでしょうか」
千砂都「まあ、だからどうしたって訳でもないけど」
千砂都「結構レアだよねって。それだけ」
恋「実際特別ですから」
千砂都「あっそう?」
恋「はい」
恋・千砂都「…………」
恋「作業の続き、やりましょうか」
千砂都「そうだね」 千砂都「────よし、これで大体終わったんじゃない?」
恋「そうですね、お疲れ様でした」
千砂都「じゃあ私教室のほう行くから」
恋「はい」
千砂都「またね。恋ちゃん」
恋「またといってもすぐのような気もしますが」
千砂都「……ま、それもそっか。今日だけに限った話でもないし」
恋「スクールアイドルの活動もありますしね」
千砂都「確かにそれもあるね」
恋「それも?」
千砂都「さてと、かのんちゃんたちもう来てるかなー」ガチャ
バタンッ
恋「……さっきの会話、なんとなくズレているような気がしたのですが」
恋「私の気のせいでしょうか…」
…………
そして翌日
千砂都「うぃっすー! 恋ちゃん調子どう?」
────
また翌日
千砂都「こんにちはー、嵐千砂都でーす」
────
さらにまた翌日
千砂都「おー、今日はまたてんこ盛りだね」
それから
千砂都「いやー忙しい忙しい」
それから……
恋「……」
千砂都「……」ウトウト
恋「千砂都さん、千砂都さん」ユサユサ
千砂都「ん〜……ああなんだ、恋ちゃんかぁ」
恋「随分お疲れのようですね」
千砂都「え、あー、そう見える?」
恋「見えますね」
千砂都「そんなストレートに打ち返さずとも」
恋「ここ十日ほど生徒会室に入り浸ってましたからね、仕方ありません」
千砂都「……別に、入り浸るっていうほどのものじゃ」
恋「なのでもうここには来なくて結構です」 千砂都「また極端な答えだね、恋ちゃん」
恋「このままだと千砂都さんの生活に支障が出てしまいそうですからね」
千砂都「たまたまだよ、今日のは」
恋「……はぁーっ…分かりました。そこまで言うのなら」
千砂都「うん」
恋「千砂都さん、この後何か予定は?」
千砂都「特にはないけど」
恋「では私と一緒に家まで来てもらいます、いいですね」
千砂都「うん?」
─恋の家
サヤ「どうぞ」コト
千砂都「ありがとうございます」
カチャ
千砂都「ん、おいしい」
恋「以前話した件ですが」
千砂都「どれのこと?」
恋「家計のことについてです」
千砂都「あー言ってたね、そういえば」 恋「あの後サヤさんとも話して、それについては彼女が引き受けてくれることになりました」
恋「おかげで私の負担も減り、体力的に倒れるということはほぼ無くなったと言っていいでしょう」
千砂都「それはなにより」
恋「生徒会の件も今更ながら役員を集めることに決めました、確執を生む恐れがあるので音楽科の生徒に頼るのは控えていましたが」
恋「流石にそうも言っていられませんし」
千砂都「別にそのくらいなら問題ないって。それに、今の恋ちゃんなら普通科の子も協力してくれると思うけど」
恋「とにかく、もう人材不足等の問題は解決したということです」
千砂都「よかったね」
恋「千砂都さん、私が何を言いたいかは分かりますよね?」
千砂都「……まあ大体は」 千砂都「けど、なーんか釈然としないんだよねえ」
千砂都「そもそも私、疲れてるわけじゃないし」
恋「なるほど分かりました、では……」
恋「千砂都さん」
千砂都「なに?」
恋「〇×クイズをしましょう」
千砂都「なんて?」
恋「これならはぐらかされることなくイエスかノーかで判断がつくでしょう」
恋「ちゃんと〇×が書かれた二つの棒も用意してあります、答える際にはそれを使ってください」
千砂都「まあ用意のよろしいこと」
恋「準備はいいですか?」
千砂都「いつでもどうぞ」 恋「ではいきます。その1、千砂都さんは本当は疲れている〇か×か」
千砂都「……」
恋「どうしました?」
千砂都「……考えたね恋ちゃん」
恋「なんのことでしょうか」
スッ
恋「なるほど〇ですか、やはり疲労が溜まっていると」
千砂都「……」
恋「その2、正直な話今すぐ寝たい〇か×か」
スッ
恋「ふむふむ。なるほど、わかりました」
千砂都「……あのねえ恋ちゃん」
恋「ではこのクイズはもうやめにしましょう、本当はあと一つほどあったのですが」
恋「千砂都さんがそこまで言うのなら仕方ありません。さ、あちらの部屋に参りましょう」 千砂都「いやいや、ちょっと」
恋「まだ何か言いたいことでも?」
千砂都「……わかったよ、降参です。大人しく休みます」
恋「よろしい」
千砂都「ほんと強引なんだから……」
恋「あなたほどではありませんよ」
千砂都「…あ、そ」
ガチャ
千砂都「フカフカだねー、ここのベッド」ポフンッ
恋「気に入っていただけて何よりです」
千砂都「うん、これならすぐ寝られそうだよ」
恋「それは良かった」
千砂都「うん……」
千砂都「ねえ、恋ちゃん」
恋「はい」
千砂都「ありがとう。色々気を遣ってくれて」
千砂都「優しいね、恋ちゃんは」
恋「あなたほどではありませんよ」
千砂都「…あ、そう」
恋「ええ、そうなんです」
千砂都「……あのさ、最後に一つだけ」
恋「なんでしょう」
千砂都「さっきの、あの……クイズの、あと一つってやつ」
千砂都「あれ、何かなぁ……って」
恋「ああ、そのことですか。それはですね……」
千砂都「…………」スゥースゥー
恋「問題が解決しても、また私に会いに来てくれますか? と、そう尋ねようと思ったのですが」
恋「少し恥ずかしくなったので止めました、些か卑怯ですしね」
恋「……それに何より、そんな質問をせずとも、答えずとも」
恋「きっと何かと理由をつけて会いたがるでしょうから。あなたも、私も」
恋「だから、これからもよろしくお願いしますね? 千砂都さん」
千砂都「……ん……」
恋「ふふっ」 >>31
死ねゴミ
汚い文章無意味な話
ゴミ素人のクソオナニー
読んてないけど(笑) >>35
基督教に興味はないですか?
あればご紹介しますので返信ください ちぃれんは貴重なのでこれからも存分に筆を振るってくれたまえ とっても良かったので変なのは無視してまたお願いします ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています