恋「すみれさん、構ってください」すみれ「えっ?」
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〜夜〜
すみれ「んんーっ……」
ライン♪
すみれ(あ、恋からLineだ)
恋:すみれさん
恋:すみれさんすみれさん
恋:聞いていますか、すみれさん
すみれ「……」
すみれ:なによ。連投しないでよね
恋:あ、やっと返信してくれました
すみれ:なんなのよったらなんなのよ
恋:すみれさん、いま暇ですか?
すみれ:え?
恋:構ってください
すみれ「はぁ?」
恋:私のこと、構ってください。構ってくださいったら構ってください すみれ「……」
すみれ(構ってって、あなたねえ……子供じゃないんだから)
恋:すみれさん
恋:すみれさんすみれさん
恋:私のこと無視しないでください。寂しいです
すみれ「……」
すみれ:無視してるわけじゃないわよ。なんて返信するか考えてただけ
恋:でも早く返事をしてくれないと私は寂しいです
すみれ:はいはい。善処するわ
恋:では私のこと構って下さい
恋:構ってくれないと寂しくって悲しいです。私の気持ちもちゃんと考えて欲しいです
恋:すみれさん、すみれさん
恋:葉月恋がスタンプを送信しました
すみれ(……) すみれ「はぁ。この子ってばもう一人前にスタンプとか使いこなせるようになってるじゃない……この前使い方教えたばっかりなのに」
恋:すみれさん
すみれ「……」ピコン
恋:すみれさん!
恋:既読無視しないでください!
恋:葉月恋がスタンプを送信しました
恋:葉月恋がスタンプを送信しました
恋:葉月恋がスタンプを送信しました
すみれ「はぁ……」
すみれ:してないわよ。通知うるさいから連投するのやめなさいよね
恋:では私とラインをしてください
すみれ:なんでそんなに構って欲しいのよ
恋:好きだからです。すみれさん
すみれ「うぇっ!?////」
恋:好きです。だから構ってください
すみれ「ちょっ……///」
すみれ:いきなりそんな恥ずかしいこと言うの、やめなさいよね
恋:ですが大切な人にはきちんと気持ちを伝えておいた方が良いと、亡くなった母が教えてくれました
恋:だから好きです
恋:好きです、すみれさん
すみれ:わかつ
恋:好きです
すみれ:わかったから連投するな!
すみれ「っ……////」 すみれ:それで、何がしたいの?
恋:何が、とは?
すみれ:なんでこんな時間に連絡してきたのよ。もうすぐ寝る時間なのだけど
恋:私ももうすぐ寝ようと思っていたところです
すみれ:じゃあ早く寝なさいよ!
恋:でも声が聞きたくなったのです!
すみれ:どーせ明日学校で会えるでしょ?
恋:今がいいです。今聞きたくなったのです
恋:電話してもいいですか?
すみれ(えぇ〜?)
恋:電話します
テレレレ!
不在着信:葉月恋
すみれ「わっ!?」
すみれ「ちょっと!まだいいなんて言ってないんだけど!」
不在着信:葉月恋
すみれ:こら!むやみに電話をかけないの!
恋:すみれさんが全然電話に出ないからです
不在着信:葉月恋
不在着信:葉月恋
すみれ(きっ……!)
すみれ妹「おねーちゃん?」ガラッ
すみれ「あーもうっ!なんなのよったらなんなのよーっ!」 テレレレー!
すみれ「あぁ……!」
すみれ妹「おねーちゃん、おねーちゃん」ユサユサ
すみれ「なによ!さっきからなに?」
すみれ妹「お外に変な人がいるんだけ
すみれ「知らないわよ!お姉ちゃん今忙しいからあっち行ってて!」グイッ
すみれ妹「あっ!」
ピシャッ
すみれ「……」
テレレレー!
すみれ「はぁ……」
ピッ!
恋『あっ!』
すみれ「……もしもし」 恋『すみれさん?』
すみれ「なによ。何かの用事?」
恋『用事??』
すみれ「言いたいことあったんだから電話してきたんじゃないの?」
恋『いえ、なにも』
すみれ「……」
恋『……』
すみれ「……切るわよ」
恋『わああああ!!?ま、待って下さい!!少し!少しの間だけでいいですから〜っ!!』 すみれ「話?」
恋『はい。寂しいので構ってください』
すみれ「そんなのかのんか誰かに頼みなさいよ」
恋『でも私はすみれさんが良いのです』
すみれ「他の人にもおんなじことを言っていそうなセリフ回しね」
恋『そっ、そんなことはありません!私そんな八方美人ではない……と、思います』
すみれ「なんで語尾ちょこっとぼかしたのよ」
恋『それは……』
すみれ「それは?」
恋『……』
すみれ「……」
恋『っ……///』
すみれ「……ほんとに切るわよ」
恋『まっ、待って下さい!!ほんとにすみれさんだけにしか言っていないですっ!!ほんとのほんとです〜っ!///』 すみれ「……で?」
恋『えっ?』
すみれ「私と話がしたいんでしょ?」
恋『はい』
すみれ「何話すの?」
恋『なに、とは?』
すみれ「話す内容よ」
恋『……』
すみれ「そっちから電話かけてきたんだから話題くらい恋が提供しなさいよね」
恋『……すみません、何も用意していませんでした』
すみれ「じゃあ電話かけて来ないでよ」
恋『すみません……』シュン
すみれ「……」
恋『……』
すみれ「……切るわよ」
恋『わああああ!!?ま、待って下さい!!えっと、その……』
すみれ「……」
恋『そ、その……つ、月が綺麗ですね///』
すみれ「あいにく私の部屋からじゃ見えないのよ。じゃ、おやすみなさ
恋『待って下さい〜っ!!私はまだ全然話し足りてないのです〜っ!!』 すみれ「話足りないってなんなのよ」
恋『私はただすみれさんの声を聞いていたいのです。寂しい気分なのですから構ってください』
すみれ「だったら早く話題を提供しなさいよ。なんでもいいのだから」
恋『それは……』
すみれ「……」
恋『……すっ、好きです。すみれさん』
すみれ「困った時にそういうこと言うのやめて。嘘っぽく聞こえちゃうじゃない」
恋『嘘じゃないです。私の本心です』
すみれ「はいはい。あと、そういうのは電話じゃなくてちゃんと面と向かって言ってよね」
恋『面と向かって?』
すみれ「そっちの方が嬉しいの」
恋『ですが……そっ、それって少し恥ずかしくないですか?///』カァァ
すみれ「はっ、恥ずかしいこと言ってんだから当然ったら当然なのよっ!!///だいたい好きなんてセリフを簡単にっ!」
恋『ふぇぇ!?////』ビクッ!!
すみれ「わっ!?急になに!?」
恋『い、いえっ!その……今思い返せば、さっきからかなり恥ずかしいことを言ってたなーって……うぅぅ///』
すみれ「はぁぁ!?///」
恋『っ……ぅぅぅ////』
すみれ「っ……///」
すみれ(あーもうっ!恋と話てるとなんか調子が狂うんだからーっ!!////) 恋『っ……///』
すみれ「……なっ、なによ。もしかして電話越しに照れてるの?///」
恋『てっ、照れてなんかいませんっ!!///私はただ……くちゅん!』
すみれ「恋?」
恋『すっ、すみません……』
すみれ「もしかして風邪?って言うかさっき月がどうとか言ってた気がするけど?もしかしていま家の外にいるの?」
恋『えっ?いえ、まあ、そうですが……』
すみれ「今すぐ中に入りなさい。ほんとに風邪引くわよ」
恋『私のことは心配しなくても大丈夫ですよ』
すみれ「大丈夫じゃないから言ってるの。いいからさっさと入りなさい。それとお布団もぐってさっさと寝る。恋は普段ならもう寝てる時間でしょ?」
恋『こっ、子供扱いしないでくださいっ!!///私はまだ……くちゅん!』
すみれ「ほら!さっさと寝なさい!」
恋『いやですいやですいやです〜っ!!私はまだすみれさんとお話をしていたい気分なのですっ!!』
すみれ「話くらい明日でも出来るでしょ?」
恋『でも部室だと二人っきりになれないでしょう?』
すみれ「そうね。可可とかのんと千砂都もいるし」
恋『イヤですっ。私はすみれさんと二人っきりでお話がしたいです』
すみれ「はぁ?」
恋『好きな人とは二人っきりでいたいのですっ!他の娘のことは考えて欲しくないのですっ!』
すみれ「っ……///ぜ、善処するわ」
恋『では明日部室で私のことナデナデもしてくれますか?』
すみれ「……」
恋『ナデナデもしてくれますよね?』
すみれ「それは、ちょっとだけイヤかも……他の人たちの目もあるし」
恋『むぅ。だったらまだ寝ないで夜更かしを
すみれ「わかった!わかったから早く布団に入りなさいよ!///」
すみれ(うぅぅ、なんで私がそんな恥ずかしい約束交わさなくちゃならないのよ……///) すみれ「いい?もう夜も遅いから、そろそろおやす
恋『待って下さい。最後に一つだけお願いしたいことがあります』
すみれ「お願い?」
恋『はい。おやすみのちゅーをして欲しいです///』
すみれ「うぇぇ!?///」
恋『ヨーロッパには寝る前に愛を込めてちゅーをする習慣があるということを伺いました』
恋『だから寝る前のちゅーをして欲しいですっ、すみれさん』
すみれ「ちょっ……///って電話越しにどうしろって言うのよ!」
恋『ふっ、振りだけでも構いませんので///』
すみれ「振りって何よっ!!そーゆーことはせめて直接会った時に頼みなさいよねっ!!///」
恋『だって……直接言うのは恥ずかしいじゃないですか////』
すみれ「だったらお願いするな〜っ!!///」
恋『……///』
すみれ「……///」
恋『……』
すみれ「っ……」
恋『ちゅ、ちゅーしてくれるまで電話は切りま
すみれ「あーもうわかった!これでさっさと大人しく寝なさいよねっ!///」
チュッ♡
恋『ひゃあっ!!///』
すみれ「ほらっ!おやすみっ!!////」
恋『あっ!待って下さいすみれさ
すみれ「ふんっ!///」
ピッ!
すみれ「……」
すみれ「……っはぁ////」
すみれ(っだぁ……///)グテーッ すみれ(なっ、なによ……///恋ってば、期待させるようなことばかり言っちゃって
すみれ妹「もうっ!お姉ちゃん!!」ガラッ!
すみれ「わっ!きゅ、急になによ!」
すみれ妹「さっきからずっと呼んでたもん!……ってお姉ちゃん?どうしたの?」
すみれ「へっ?///」
すみれ妹「顔すっごく真っ赤だけど?」
すみれ「あっ……///ってなんでもないっ!!なんでもないったらないんだからねっ!!////」
すみれ妹「?」 すみれ妹「……」
すみれ「っ……こほん///どうしたの?」
すみれ妹「さっきから家の前で変な人が一人でぶつぶつ喋ってて怖いんだけど。お姉ちゃん、なんとかしてよ」
すみれ「それくらい放っておけばいいじゃない」
すみれ妹「でも気持ちが悪いんだもん。様子くらい見に行ってきてよ」
すみれ「はぁ……ったく、しょうがないわね」スタスタ
≪玄関≫
ガラガラ
すみれ「すみません。ここ、ウチの敷地なんですけど……って」
恋「ひっ!?///」
すみれ「恋!!?」
恋「あっ……///」 すみれ「……」
恋「……」
すみれ「……なんでこんな時間にこんなところにいるのよ」
恋「それは……///」
すみれ「って言うかこの時間にここにいるってことは、まさか……電話だってここからしてたってこと?」
恋「え、えっと……」
すみれ「……」
恋「だって……」
すみれ「だって?」
恋「……すっ、すみれさんに会いたかったのですっ!!電話に出てくれないから私はすっごく心配だったのです〜っ!!///」
すみれ「えっ?」
恋「すみれさんが私のLineに返信をしないのが悪いのですっ!!普段から私の返信を無視してくるのが悪いのです〜っ!!///」ポカポカ
すみれ(えぇ……)
恋「うう〜っ……///」
すみれ「……」
すみれ妹「お姉ちゃんお姉ちゃん、この人誰?」
すみれ「学校の人。ただの友達……」
恋「むぅ!」ぷくーっ
すみれ「……より少し大切な人よ///」
すみれ妹「ふーん」
すみれ妹(お姉ちゃんってこういう人がタイプだったんだ……) すみれ「はぁ〜……まったく、しょうがないんだから。ほら」
恋「?」
すみれ「家、入りなさい。そんなとこで電話なんてしているから風邪ひくのよ」
恋「いいのですか?」
すみれ「仕方ないでしょ。こんな時間に家に来ちゃうんだから。それに……」
すみれ「わ、私も、恋に会えて嬉しい気持ちと、いつも構ってあげられなくて申し訳ない気持ちと、半々ぐらいは、あるし……////」
恋「……」
すみれ「っ……///」
恋「……むふっ♪」
ハグッ!
恋「すみれさん、ありがとうございます!大好きです〜っ!」
すみれ「ちょっ!冷えた手で首元触らないで〜っ!!////」
恋「〜♪」モフモフ
すみれ「っ!!////」
すみれ妹「……」
すみれ妹(うわっ、この二人、ガチのリア充だ……) ◇———◇
すみれ「はい。布団はここ使って」
恋「一つしか見当たりませんけど?」
すみれ「突然来られても困るのよ。仕方ないから私と一緒よ」
恋「ふっ、二人で寝るということですか?」
すみれ「ええ」
恋「……」
すみれ「……変な事しようとか考えないでよね」
恋「んなっ!?///考えてません〜っ!!///」
すみれ「はいはい、ほら。さっさと寝るわよ。明日も練習なんだから」
恋「ま、待って下さい!その……」
すみれ「なによ」
恋「お、おやすみのちゅーを……////」
すみれ「しないわよったらしないわよっ!!///おやすみっ!!」モソッ!
恋「あっ!?」
すみれ「……」
恋「……」
チュッ♡
すみれ「ほらっ!おやすみっ!///」
恋「はぃ……////」
すみれ「っ……//」
恋「ぅぅ……///」
このあとめちゃくちゃ幸せな夢を見れましたとさ
めでたしめでたし ____ r っ ________ _ __
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 ̄ ̄ く_/ \ `フ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | |____丿く / <´ / `- 、_// ノ\ `ー―--┐
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