すみれ「ギャラクシー！？」宇宙「」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/10/28(木) 17:16:51.24

代行

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/10(水) 00:36:28.73

かのん「サニーパッションのお二人はすごいです……私ももっと頑張らなくちゃ！」

悠奈「……」

かのん「？悠奈さん？」

悠奈 (かのんちゃん、私はそんなすごい人じゃないよ。だって私はさっき、かのんちゃんを見捨てようと……)

かのん「悠奈さんっ！」

悠奈「……！あはは、ごめん、少しぼっーとしてたみたい、どうしたのかのんちゃん？」

かのん「悠奈さん、何か思い詰めてることはありませんか……？」

悠奈「えっ？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/10(水) 22:49:27.40

かのん「すごく苦しそうな表情をしてた気がして……」

悠奈「……ふふ、大丈夫だよ。これからの動きについてシュミレーションしてただけだから。心配ありがとう、かのんちゃん」ﾆｺｯ

かのん「それなら良かったですけど……」

悠奈 (私がかのんちゃんを心配させてどうする！それに、とりあえず時間もない、早く璃奈と連絡を取るためにも、受信塔を立てないと！)

悠奈「じゃあ建物に入るよ？」

かのん「はい！」

ｶﾞﾁｬ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/10(水) 22:51:03.45

悠奈「……階段しかない。どうやらエレベーターはないみたい。階段走れる？」

かのん「もちろんです！トレーニングでよく走ってますから！」

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

ﾀﾀﾀｯ

ｶﾞﾁｬ

悠奈「よし！屋上に着いた！あそこにアンテナを建てられる場所が！」

かのん「こんな感じでいいのかな？」ｶﾁｯ

ﾋﾟｶｯ

悠奈「受信塔の真ん中のライトが光ってる。無事に成功したみたい、璃奈に電話をかけてみよう」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

かのん「通話ができれば成功したってことだよね……」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/10(水) 22:56:30.55

悠奈「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

かのん「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

璃奈『……ありがとう、こうして通信障害なく連絡できてるということは、無事受信塔を立てられたということ。お疲れ様、三人とも』

悠奈「……！」

かのん「や、や……」

悠奈・かのん「「やったーーーーー！！」」ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

かのん「良かったよぉぉぉ～～！！悠奈さん～～！！」ｳｪｰｰｰｰﾝ

悠奈「よしよし、よく頑張ったね、かのんちゃん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/10(水) 23:35:22.22

みてるぞ

**名無しで叶える物語**(水都アリスタシア) · 2021/11/11(木) 20:29:14.77

ほしゅ～

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/12(金) 19:52:00.76

璃奈『……』

かのん「怖かったよぉぉぉ～～！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悠奈「ふふ、お疲れ様」

璃奈『……えっと、大丈夫かな？』

悠奈「あっ……/// えっと、大丈夫だよ、璃奈」

かのん (……つい嬉しくてあのサニーパッションの悠奈さんにハグしちゃった///)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/13(土) 09:15:46.95

璃奈『悪い知らせで申し訳ないのだけど、実は問題が起きてしまった』

悠奈「問題？」

璃奈『収縮の仕方が最初に計算したものと異なってきている。おそらく、途中で変化したものと思われる』

かのん「ええっ！？みんなは大丈夫なんですか！？」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/11/13(土) 10:45:15.26

しえん

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/14(日) 09:11:02.84

更新遅れており申し訳ありません。
今日の夜、しっかり更新する予定です。

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/11/14(日) 13:49:02.26

楽しみにしとるで

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/14(日) 20:37:42.01

璃奈『現在私は可可さんと場所を移動している。受信塔のおかげで収縮の様子を観測できるようになったから、移動しながらまた作業するのに適してる場所を探す。恋さんとは、はぐれてしまった……でも』

かのん「恋ちゃんとはぐれた！？」

璃奈『……うん。ごめんなさい、急な収縮だったから。でも、恋さんのおかげで私たちは収縮に気付いて逃げることができた、だから恋さんもどこかに逃げているはず。必ず合流する』

かのん (恋ちゃん……)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/14(日) 20:39:05.31

悠奈「……一つ良い？」

璃奈『うん』

悠奈「この場所が受信しやすい場所という点だけじゃなく、おそらく収縮に巻き込まれるのが遅いからっていうのも、ここを設置ポイントに選んだ理由だとは思うんだけど……収縮の仕方が変化したなら、ここも安心じゃないってことだよね？」

かのん「ってことは、受信塔を立てても僅かな間しか使用できないってこと……！？」

璃奈『……確かに収縮の仕方が変わったから、その場所が巻き込まれる時間も、予想より早いことが分かった。でも計算したところ、そうは言っても今すぐじゃない。決して三人の努力は無駄じゃない。三人……あれ？千砂都さんは？』

かのん「あっ……」

悠奈「……そ、それは……っ」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/14(日) 20:40:06.01

璃奈『……ごめんなさい、聞くべきじゃなかった』

かのん「……違うよ、璃奈さん」

璃奈『！』

かのん「ちぃちゃんのおかげで私たちはここにいるんだ。それに、璃奈さんの作戦さえ成功すれば、ちぃちゃんだって帰ってくる。だから、私は、ちぃちゃんの意志を無駄にしないためにも、忘れない。思い出したくないことにしたくないの」

悠奈「かのんちゃん……」

かのん「今も三人いるよ、だって」

私はいつもかのんちゃんのそばにいる。

かのん「そう言ってくれたから……」

悠奈「問題なさそうだね、璃奈」ﾋｿﾋｿ

璃奈『……うん』

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/14(日) 20:42:30.94

かのん「それで次はどうすればいいんですか璃奈さん！」

璃奈「！」

悠奈 (さっきまで、悲しんだり焦ったりしてたのに、この短期間でもう立ち直った……やっぱりかのんちゃんは私が最初に思った通り、すごく強い子だ)

悠奈 (だからこそ、次は絶対に見捨てない。私がスクールアイドルとして、ヒーローとしてあるためにも、絶対私はかのんちゃんを守るんだ……！)

璃奈『まずは二人と、私たちが合流しないといけない。計算して現在、場所候補が三つほどある。もう少し時間がかかるから二人にはちょっとだけ待機してもらいたい。場所を決めたらすぐ連絡する』

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/14(日) 20:43:46.37

悠奈「分かったよ。かのんちゃん、すぐ動けるためにも水分補給でもしよう。この建物の中でさっき自販機を見かけたから」

かのん「はい！」

璃奈『電波塔が設置できたおかげで、できることが増えた。本当にありがとう、二人とも。いや、三人とも……かな。とりあえずまた連絡するね。じゃあ後で』ﾋﾟｯ

悠奈「……よし、なんとか上手くいったみたいだね。かのんちゃん、本当にありがとう」

かのん「……私なんて何もできなかったですよ。さっきも、悠奈さんが押してくれなかったら、建物に潰されてました。だから、お礼は私の方です、悠奈さん」

悠奈「それでも」

かのん「？」

悠奈 (それでも君がヒーローだよ……)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/14(日) 20:46:09.65

ﾄﾞｼｬｰｰｰｰｰﾝ

かのん「何の音！？」

悠奈「また近くで建物が崩れたんだと思う……もしかしたらこの建物も、収縮が来る前に崩れちゃうかもね、あはは」

かのん「いや笑い事じゃないですよ！？」

悠奈「まあ気にしても仕方ないし、とりあえず今できることを、だね。自販機は二階だったっけな」

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

悠奈「あった、あった。かのんちゃんは何飲む？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/15(月) 20:22:51.90

かのん「えっ、いや良いですよ自分で買いますから！」ｱｾｱｾ

悠奈「いいの、いいの。私に奢らせて？」

かのん「で、でも」

悠奈「私、ケチなんて思われたくないなぁ、なんて」ﾁﾗｯ

かのん「……えっと、カフェオレでお願いします」

悠奈「ふふ、了解！はいどうぞ！」ｽｯ

かのん「ありがとうございます！」

悠奈「私はどうしようかな～。リンゴジュースにでもしようかな」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/15(月) 20:23:56.90

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

悠奈「！はい、もしもし」

璃奈『場所を見つけた。〇〇公民館。そこで合流したい』

悠奈「〇〇公民館ね、了解！また随時連絡していくから、じゃあね」

璃奈『再会を祈ってる』ﾋﾟｯ

悠奈「……聞いた？」

かのん「はい、行きましょう悠奈さん！」

悠奈 (うん、いい目だね)

悠奈「じゃあ一口」ｺﾞｸｺﾞｸ

悠奈「パァ！よし行こう！」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/15(月) 20:25:17.88

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

悠奈「かのんちゃんも水分補給はオッケー？」

かのん「はい！！」

悠奈「よし！出発！」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

かのん「……？」

悠奈「……」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

かのん「悠奈さん？」

悠奈「……大変だ、扉が開かない」

かのん「ええっ！？」

悠奈「……ちょっと待ってて、さっき自販機の隣に窓があった気がするから」ﾀﾀﾀｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/16(火) 08:26:11.62

ほしゅ～

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/16(火) 23:53:18.84

ｶﾝｶﾝｶﾝｯ

悠奈「えっと、窓はどこだ～……あ、そこか」ﾋｮｲ

悠奈「さて、扉は見えるかな……」ｷｮﾛｷｮﾛ

悠奈「！」

悠奈「これはまずいことになったかも……」

かのん「悠奈さん！」ﾀﾀﾀｯ

悠奈「かのんちゃん……！」

かのん「ごめんなさい、待っててって言われたのに……気になっちゃって……」

悠奈「謝らなくていいよ、それより見て。窓から見えるよ」

かのん「えっ？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/16(火) 23:54:10.96

かのん「……」ﾋｮｲ

かのん「！そ、そんな！？扉が瓦礫に埋まってる！？」

悠奈「さっき崩れたのは隣の建物だったみたいだね。これじゃ扉から出られない」

かのん「……！で、でも確か扉はあそこだけで、一階には窓もなかったんじゃ……」

悠奈「うん、そうだね」

かのん「じゃあどうすれば……」

悠奈「……」

かのん「悠奈さん？」

悠奈「分かるよね、かのんちゃん？」ﾆｺｯ

かのん「えっ……！？悠奈さん！？ちょ、や、やめてください！ひぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーー！！」

…

…

…

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/16(火) 23:55:27.05

悠奈「ということで、窓から飛び降りる準備をしてる訳だけど」

かのん「私高所恐怖症なんです！絶対無理です！！」ｶﾞｸｶﾞｸ

悠奈「大丈夫だって。私が先に降りて、かのんちゃんを受け止めてあげるから」

かのん「でもここは二階で、下はコンクリートで、結構高さもあるんですよ！？」

悠奈「島で高いところから飛んだじゃん。大丈夫だよ」

かのん「でもぉぉ～～～！！」ｶﾞｸｶﾞｸ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/16(火) 23:56:29.41

悠奈「ほいっ！」ﾋﾟｮﾝ

ﾋｭｰｰｰﾝ

ﾊﾞﾝｯ

悠奈「着陸！ほら、次はかのんちゃんの出番だよ？」

かのん「……」ｶﾞｸｶﾞｸ

かのん (悠奈さんも飛んだんだ……やっぱり私も勇気を出さないと……！)

かのん「どれくらいの高さかな……」ﾁﾗｯ

かのん「ひぃぃぃぃ！」

悠奈「下向いちゃダメだよ～！」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/16(火) 23:58:27.52

かのん「……」ｶﾞｸｶﾞｸ

悠奈「ねぇ、かのんちゃん」

かのん「悠奈さん……」ｶﾞｸｶﾞｸ

悠奈「ここにいたっていずれ収縮に呑み込まれるだけだし、かのんちゃん、さっきの決意はどうしたの？そんなものだったの？」

かのん「！」

かのん (みんな、私を応援してくれている。ちぃちゃんも、私のために収縮の中に……！なのに、私、またビビっちゃうところだった。もう、逃げたりしない！飛べる！どこにでも行ける！！)

かのん「よっしゃぁぁぁぁーーーーー！」ﾋﾟｮﾝ

ﾋｭｰｰｰﾝ

悠奈「よし、ここだ！」ﾀﾞｷｯ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/17(水) 23:47:21.45

かのん「……」ｶﾞｸｶﾞｸ

悠奈「目開けても大丈夫だよ、かのんちゃん」

かのん「……悠奈さん？」

悠奈「勇気を出せたね、おめでとう」ﾌﾌ

かのん「……」

悠奈「……」

かのん「……お姫様抱っこは恥ずかしいです///」ｶｧｧ

悠奈「あっ、えっと、すぐ下に降ろすね……///」ｽｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/18(木) 01:02:00.86

しえん

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 00:39:18.85

かのん「……」

悠奈「……よし進もうか、かのんちゃん」

かのん「は、はい！」

悠奈「レッツゴー！！」ﾀﾀﾀｯ

かのん「おおっーー！」ﾀﾀﾀｯ

ｽﾞｷｯ

悠奈「！」

悠奈 (……やっぱり足痛めちゃってる。でもこのくらいなら、無理さえしなければ問題ないはずだよね)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 00:43:36.77

悠奈「〇〇公民館への道はこっちだよ、かのんちゃん」

かのん「！やっぱりここも瓦礫がたくさんあって道が崩れてる……」

悠奈「ここは都会だからね。世界が終わるとなると人々はパニックになって、そして暴動を起こしたり事故を起こしてしまう。それに通信障害があったくらいだから、機械も暴走してしまったものもあるだろうし、人や人が作ったものがたくさんある都会の方がダメージが大きいはず……足元に気をつけて」

かのん「もしかして〇〇公民館も大変なことになってるんじゃ……」

悠奈「そうかも。人々がいなくなって誰もいない廃墟になってるか、パニックになってる人々でごった返ししてる地獄絵図になってるか……そのどっちかだろうね」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 00:45:04.15

かのん「だけどそこで合流するしかないんですよね……」

悠奈「うん。私たちが生きるため、そして世界を救うためにはね……ってあれは？」

かのん「車がたくさん積まれて道が塞がれてる！？」

悠奈「そんな……この道が通れないんじゃ、相当遠回りをしなくちゃいけない！収縮もあるしそんな余裕は……！」

かのん「悠奈さん！人がいる！聞いてみよう！」ﾀﾀﾀｯ

悠奈「かのんちゃん！」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 00:46:52.57

かのん「あのぉ……すいません……」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

町人「なんですか？」

かのん「ここって通れないんですか？」

町人「……この車はバリケードだ。許可されたものしかこの先は通れない」

悠奈「許可？バリケード？言ってはなんですが、世界の終わりに一体何に対してバリケードをしてるんですか？」

町人「……知らない。だが、私の役目は許可あるもの以外は通さないことだ。言っておくが私は武道を習っている。無理に通らない方がいい」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 00:48:29.53

悠奈「……」

悠奈 (かなり無茶苦茶だ。でも、世界が終わるんだから、何を人々がしてもおかしいとは思わない)

悠奈 (でも困ったなぁ……ここを通れないとなると……)

悠奈「その許可というのは誰に、どうやって貰えるものなんですか？」

町人「我々の団体に認められたものだけが通る資格がある。その資格があるかどうかは、ある条件に当てはまるかどうかただ一つだけだ」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 00:51:04.11

悠奈「その団体の名前と、条件を教えてもらいたいんだけど」

町人「言わなくても分かることだ。分からないなら、そもそもその条件を果たすことはできない。立ち去れ」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

悠奈「……かのんちゃん、一旦離れよう」

かのん「で、でも」

悠奈「あっちで作戦会議しよう」ﾋｿﾋｿ

かのん「分かりました」ﾋｿﾋｿ

ﾀﾀﾀｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/19(金) 01:08:03.76

たのしみ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 01:19:33.23

悠奈「さて、どうすればいいんだろう。一体なんの団体かすら分からない。例えば国の関係者しか認められないとか？もしくは宗派とか？」

かのん「うーん……あまりにヒントが少なすぎて……」ﾑﾑﾑ

悠奈「辺りに情報収集したほうがいいかな……でも正常に話を聞ける人がどれくらい近くにいるか……」

かのん「……」ﾑﾑﾑ

ﾋﾟｺﾝｯ！

かのん (今のはSNSの通知音？) ｽｯ

かのん「！」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 01:21:40.87

かのん「ええっ！？ちぃちゃん！？」

悠奈「千砂都ちゃん？千砂都ちゃんがどうしたの？」

かのん「見てください。ちぃちゃんがSNSを更新したっていう通知が今……ちぃちゃんは呑み込まれたはずなのに」

悠奈「ああ、それはきっと、さっき通信障害が回復したから遅れて通知が入ってきたんだと思うよ？」

かのん「あっ、本当だ……これはまだ私たちが出発する前の……」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 01:22:34.18

千砂都

#宇宙丸教
みんな宇宙丸教に入ろうっ！
宇宙が収縮して、全て一点になっても、私たちは宇宙の中、丸の中の一部になるだけなんだ。そう考えれば怖くないよっ！

かのん「ふふ、ちぃちゃんったら、タグまで作っちゃって。本気で宇宙丸教を信じてたんだなぁ……ってあれ！？」

悠奈「どうしたの？」

かのん「悠奈さん！！見てください！！」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 01:23:31.71

#宇宙丸教
私は千砂都さんの大ファンです。もし世界が終わってしまうなら、せめて最後はあなたが信じる宇宙丸教を信じたい。

#宇宙丸教
みなさん、宇宙丸教を信じましょう。
どうせ消えてしまうなら、みなさんで集まって宇宙丸教の素晴らしさについて語り合いませんか？怖くありません、みんな丸くひとつになるだけです。

#宇宙丸教
千砂都さんがつくった宇宙丸教。
最初はどうかなと思いましたが、この終末において人々は救いを欲してます。
だから私はこの宇宙丸教を信仰します。

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 01:24:15.83

悠奈「こんなにたくさん宇宙丸教の信者が……！」

かのん「ちぃちゃんの意志は、私たちだけじゃなくて、こんなにも多くの人の心の中に残ってたんです！！」

悠奈「もしかして、あの人たちの団体ってこの宇宙丸教のこと……？」

かのん「あっ、でも待ってください……！」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 01:25:25.33

#宇宙独占教
かのお方によって語られるこの宇宙独占教は、この終末においてあなたが生きるか消えるかの運命を決める教えです。

#宇宙独占教
武器を持ってください。また、集合場所はのちに連絡します。
宇宙独占教は、世界は完全には一つにならず、一箇所だけ救われる場所があり、それを奪還することで、信ずるものだけが生きることのできる希望の宗派なのです。

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/19(金) 01:26:39.31

悠奈「もう一つ、SNSで盛り上がってる宗教があるんだね……」

かのん「どうやら宇宙丸教が、収縮しても怖くないと謳う穏健な宗教なのに対して、宇宙独占教は世界が収縮していっても一箇所だけは、台風の目のように残っていて、そこを武器等を使い確保することで自分たちが救われるという過激な宗教みたいです」

悠奈「うーん……この二つは対立してるっぽいし、もし間違った方を言ってしまったら、大変なことになりそうだけど……」

かのん「……私はちぃちゃんを信じます」

悠奈「！」

かのん「宇宙丸教で行きたいです」

悠奈「……うん、私はかのんちゃんと千砂都ちゃんを信じるよ」

ﾀﾀﾀｯ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:18:20.92

町人「また戻ってきたのか」

かのん「……私は、ちぃちゃん、嵐千砂都と幼馴染なんです」

町人「！」

かのん「宇宙丸教のことは、たしかに詳しくないかもしれない。でも、私は誰よりもちぃちゃんのことを知ってるし、大切にしてる！だから、ちぃちゃんが作った宗教のこともすごく大切にしたいと思ってるんだっ！！」

町人「……」

かのん「だからお願いします……通してくれませんか……」ﾍﾟｺｯ

悠奈「お願いします」ﾍﾟｺｯ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:19:34.55

町人「……」

かのん「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

悠奈「……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

町人「君たちは条件をクリアした。私たちは同志だ。通ってくれ」

かのん・悠奈「「！」」

かのん・悠奈「「やったぁぁぁーーーー！！」」ﾊｲﾀｯﾁ！

町人「ただ、この先も道は凸凹してるし、建物は崩れやすい。どうか気をつけてくれ」

かのん「ありがとうございます……あなたも、気をつけてください」

町人「お気遣いありがとう。それと、君たちはもう仲間だ、いつでも宇宙丸教に入ってるものは君たちに力を貸すだろう。健闘を祈ってる」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:21:23.21

ﾀﾀﾀｯ

ﾀﾀﾀｯ

かのん「……ちぃちゃんには助けられてばっかり」

悠奈「ふふ、私はお互いにだと思うな」

かのん「えっ？」

悠奈「きっと千砂都ちゃんは、かのんちゃんに助けられてばかり、そう思ってるよ。お互いに助けられていると思う、だから助けたいと思う。こんなに素敵な関係……あー、羨ましいなぁー」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:22:53.21

かのん「サニーパッションのお二人はそういう関係じゃないんですか？」

悠奈「えっ、うーん……」ﾑﾑﾑ

悠奈『私は遠隔だけどちゃんとサポートするからね、摩央！』

摩央『ああ、頼りにしているよ』

悠奈「……」

悠奈 (私たち二人は全然似てない。人を助けたい、スクールアイドルがしたい、そんな気持ちは一緒だったけれど、趣味も考え方も似てないことが多かった。だからか、素直になれないことが多くて、助け合うという感じではなかった)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:23:50.96

悠奈 (だけど、大切な時間の中で私たちはいつの間にか、お互いをここまで信じられるようになってたんだ……)

悠奈「私たちも……きっと、そうかも。うん、私たちも二人と一緒で、お互いに助け合ってる。そんな気がするよ」

かのん「……すごく良い関係ですね」ﾆｺｯ

悠奈「！」

悠奈 (かのんちゃんには敵わないな……)

悠奈「うん、最高の相棒だよ」

悠奈 (摩央に再会したら、特に理由があるわけじゃないけど、日頃の感謝でも伝えてみようかな。言葉にしないと伝わらないし)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:25:20.03

悠奈「……とりあえず、この道を通れて良かったよ。しかも千砂都ちゃんの宇宙丸教のおかげで、まさかの協力者もできた。どうやら宇宙丸教は人数が多いみたいだから、様々な場所で助けてくれるかもしれないよ」

かのん「私たちに運が味方してくれてる気がします。ちぃちゃんが見守ってくれてるのかな、すごく順調で、本当に私たち、世界を救えるかも……！」

悠奈「かもじゃないよ、かのんちゃん。私たちは世界を救うんだ」

かのん「！は、はい！」

かのん (そうだ！私たちは、本当に世界を救うんだ！平和を取り戻せるのは、私たちしかいないんだから……不安もたくさんあるけど、いける気がする。きっと大丈夫だ)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:26:16.12

ｸﾞﾗｸﾞﾗ

悠奈「！」

悠奈「かのんちゃん！！早く行って！！」ﾄﾞﾝｯ

かのん「へっ？」

悠奈 (っ！さっきの痛みがっ！)

ﾄﾞｼｬｰｰｰｰｰﾝ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:27:38.55

かのん「あ、危なかった……また建物が崩れてくるなんて……って悠奈さん？」

かのん (悠奈さんがいない！？いったいどこに……！！) ｷｮﾛｷｮﾛ

かのん「！？」

悠奈「あはは……今度は逃げられなかったみたい……」

かのん「ゆ、悠奈さん……？」

悠奈「足がもう瓦礫の中だから、感覚もないし助け出せても多分お荷物になっちゃうよ……」

かのん「そ、そんな……」

かのん (瓦礫に悠奈さんの足が……！)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:29:03.87

悠奈「ふふ、でも良かった、かのんちゃんを助けられて」

かのん「そんなこと言ってる場合じゃ……！！」

悠奈「私ね、さっき」

かのん『それで次はどうすればいいんですか璃奈さん！』

悠奈「つらいことがあっても、立ち直って突き進む君の姿を見て、本物のヒーローは君だと思ったんだ。私じゃない、本物は君だって。だから、次、命の危機に瀕したら、絶対に自分を犠牲にしても、かのんちゃんを助けるって決めてたの」

かのん「自分を犠牲にしてもって……！そんなこと言わないでください！！まだ、助かるはずですからっ、誰かっ！誰かっ！来てください！！」

悠奈「さっきも言ったけどかのんちゃん。私をこの瓦礫から助け出せても、もう足が動かないんだ。だからどっちみち、私は置いていかなくちゃいけないんだよ」

かのん「嫌だ……嫌だっ！！！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:30:07.16

悠奈・かのん『『やったーーーーー！！』』ﾋﾟｮﾝﾋﾟｮﾝ

かのん『良かったよぉぉぉ～～！！悠奈さん～～！！』ｳｪｰｰｰｰﾝ

悠奈『よしよし、よく頑張ったね、かのんちゃん』ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

――

悠奈『勇気を出せたね、おめでとう』ﾌﾌ

かのん『……』

悠奈『……』

かのん『……お姫様抱っこは恥ずかしいです///』ｶｧｧ

悠奈『あっ、えっと、すぐ下に降ろすね……///』ｽｯ

――

悠奈『……うん、私はかのんちゃんと千砂都ちゃんを信じるよ』

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:31:13.45

かのん「悠奈さん……っ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悠奈「……かのんちゃん」

かのん「！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悠奈「私はかのんちゃんを、君を信じてるよ。そう、君のさっきの目を、決意を。だからお願い。私を置いていっても、先に進んでほしい……世界を救ってよ」

かのん「で、でも！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悠奈「大丈夫。かのんちゃんのすごさは、このサニーパッションの聖澤悠奈が保証するから。だから！行って！！かのんちゃん！！」

かのん「悠奈さん……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

悠奈「またね、かのんちゃん」ﾆｺｯ

…

…

…

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:33:10.08

ﾀﾀﾀｯ

ﾀﾀﾀｯ

悠奈「……」

悠奈「行っちゃった、かのんちゃん」

悠奈「そうか、私、ここで終わっちゃうんだなぁ」

悠奈「摩央に日頃の感謝を言いたいなんて、柄にもないこと言っちゃったからかなぁ。今思えば死亡フラグっぽいし」

悠奈「あはは、摩央……私なしでモビルスーツ操作できるかなぁ、約束したのになぁ、ごめんね」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:34:12.65

悠奈 (……さっきかのんちゃんを見捨てようとした私、そんな私を一番許せなかったのは、誰でもない私だったから)

悠奈「最後、誰かを助けて散るなんて、まあ私らしいよね」

悠奈「……でも、まだやることがある。手は動かせる、携帯は飛んでいったよね、壊れてないかな。そもそもここから届くか？」

悠奈「っ、頼む私の手っ、届け……！」ｸﾞｸﾞｸﾞ

悠奈 (ありがとうみんな、摩央。そして頑張るんだよ、かのんちゃん！！)

…

…

…

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:35:43.53

かのん「ーーーーーーーーっ！！」

ﾀﾀﾀｯ

ﾀﾀﾀｯ

かのん (バカだ、私はバカだっ……！！)

かのん『私たちに運が味方してくれてる気がします。ちぃちゃんが見守ってくれてるのかな、すごく順調で、本当に私たち、世界を救えるかも……！』

かのん (何が順調だっ！！何が運が味方してるだっ！！世界が終わろうとしてるのにっ、そんな都合よくいくわけがないっ！！)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:37:14.08

かのん (都合よくいってるふうに勘違いできたのは、それはちぃちゃんが、悠奈さんが、私を助けてくれていたからっ！！私は助けてもらってばかりだった！！)

かのん「っ！」

ﾀﾀﾀｯ

ﾀﾀﾀｯ

かのん (いくら走っても、走っても……！この後悔も、寂しさもなくならないっ！！そんなことなら！！)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:38:45.87

かのん (このまま倒れるまで走って、私も何もかも捨てたい……)

悠奈『かのんちゃん！！』

かのん「……！」

悠奈『流石にペース上げすぎだよ。ここは道も崩れてて車も通れない道。そこを歩いてるんだから、体力も食うし怪我もしやすい。急がなきゃいけないのはもちろんだけど、その調子じゃ体力がもたないよ』

かのん (そうだ、これはさっき悠奈さんに言われたこと……)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:40:04.11

かのん「私はもう、走って、走って、何も考えたくない」

かのん (でも)

悠奈『……それは分かるけど、でもダメ。いつまた大きなハプニングがあるか分からない、そのときに逃げる体力がないとここで途絶えてしまう。大事なのは、この三人の誰か一人でも生き残ること、そして受信塔を立てることなんだから』

かのん (受信塔は立てた。だけどきっと、合流してからも私はやることがある。だから私は今生かされてるんだ。それに何より、自分を犠牲にしてでも助けてくれた二人のために……)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/20(土) 00:44:31.91

かのん (私は生きなくちゃいけない……)

かのん「……」

かのん「何も考えないで走るのはやめよう。私は生きなくちゃいけないんだから。ちぃちゃんを、悠奈さんを、助けるためにも」

かのん (待ってて、ちぃちゃん。待ってて、悠奈さん)

Part.7『君のために』完

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/20(土) 01:03:45.39

毎日、楽しみにしとるで

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/11/20(土) 23:39:39.15

支援

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/21(日) 00:14:37.31

璃奈「……ありがとう」ﾋﾟｯ

可可「璃奈サン、さっきから誰に電話をしてるのデスカ？」

璃奈「力を貸して欲しい人何人かに連絡をした。受信塔を立てて欲しい、と」

可可「受信塔？かのんたちが立てたのデスヨネ？」

璃奈「うん。そのおかげで今も電話できてる。でも、収縮の仕方が変わってしまったことで、対策を変えなければいけなくなった。宇宙の座標計算を完璧にするためには、あと三つほど、それも離れた地域に受信塔を立てる必要が出てきた」

可可「ええっ！？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/21(日) 23:38:09.39

璃奈「……普通は無理だと思う。まず受信塔は私が用意した特別なものじゃなければいけないし、時間的にも距離的にも協力者がもっといなければ難しい。でも、奇跡が起きた」

可可「奇跡ィ？」

璃奈「愛さん……宮下愛さんという人がいるのだけど、愛さんが今日はある方面に出かけることを私は知っていた。そして、その方面にたまたま、私がかつて使っていた研究所があった」

可可「ｱﾘｪ？璃奈サンは近いうちにこの収縮が起こることを知っていたデスガ、それが今日とは思ってなかったのデスヨネ？」

璃奈「そう。だから本当に偶然が重なって奇跡が起きてる。それに絵里さんからも連絡が来た」

可可「絵里サン？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/21(日) 23:41:48.05

可可 (ナンダカ聞き覚えがあるような……？気のせいデスカネ？)

璃奈「私が大学でお世話になっていた人。絵里さんはとても博識で、親切で、素敵な人」

可可「そうなのデスネ……その絵里サンにも頼んで二つ、一応受信塔を立ててもらえる当てができたということデスカ」

璃奈「うん。絵里さんには私がかつて使っていた研究室に行ってもらって、そこで受信塔を確保したあと、計算で出したその場所あたりで一番受信塔の力を活かせる場所に立ててもらいに行く、ということになってるんだけど」

可可「……あと一つが足りないデス！」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/21(日) 23:45:25.25

璃奈「それに関しても、どうやら神様はいるみたい」

可可「ﾄｲｳﾄ？」

璃奈「私がかつて使っていた研究室、そこにたまたま訪ねてきた人がいた。知り合いではないのだけれど、事情を説明したら快く了承してもらえた」

璃奈 (少し嘘はついたけど……)

璃奈「彼女たちにも絵里さん同様に、その研究室から受信塔を取ってもらって、計算で導き出した場所に行って立ててもらう」

可可「ナルホド……えっと、愛サン？デシタっけ。愛さんの方はその研究所から移動する必要はないのデスカ？」

璃奈「うん。他二つの研究室と違って、そこは立派な研究所。受信塔も、立てる場所も、そこに完備されてる。でも、起動ボタンは手動。これは遠隔操作で悪用されないため」

可可「だから結局誰かが行く必要があるト」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/21(日) 23:47:15.91

璃奈「うん。そして、この三組のうち誰か一組でも上手くいかなかったら、多分そこで全ては終わる」

可可「！」

璃奈「……私はこうして計算することしかできない。自分の無力が悲しい」

可可「そ、そんな！璃奈サンがいてくれたカラ、可可たちは希望を持てたんデスヨっ！」

璃奈「……」

可可「だからどうか元気を出してクダサイ」

璃奈「ありがとう、可可さん」

可可「ドウイタシマシテ、デスっ！」

璃奈 (可可さんも、みんなもとても優しい。私も応えないと)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/21(日) 23:47:53.24

可可「……あっ、ところで」

璃奈「？」

可可「……璃奈サンって、研究室いくつ持ってるのデスカ？」

璃奈「……たくさん、とくらいは言っておこうかな」

可可「むむ」

可可 (璃奈サンはミステリアスな人デス……！)

…

…

…

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/21(日) 23:49:06.24

ﾌﾞﾙﾙﾙﾝ

侑「つまり私たちは、その山の中にある研究所に行って、受信塔を作動させれば良いんだね！」

愛「うん。もちろん扉にはパスワードがないと入れないんだけど、パスワードはりなりーから教えてもらったから問題ないよ」

せつ菜「私たちが世界を救う手助けができるなんて……！不謹慎ですが、なんだかヒーローみたいでワクワクしてしまいます」

侑「でもなんでそんな山奥にあるのかな？愛ちゃんが免許持ってたから向かえてるけど……もっと都会でも良かったんじゃ」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/22(月) 00:10:28.18

忘れそうになるけど、ギャラクシーの一言から始まったんだよな笑

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/11/22(月) 22:08:41.65

ほしゅー

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/23(火) 16:55:35.72

歩夢「それはきっと誰かに悪用されないためじゃないかな？ほら璃奈ちゃんの技術って、すごいものばかりだから」

愛「うん、きっとそうだろうね。山奥に、それも普通は見つからない場所にあるんだと思う。愛さんたちは場所を教えてもらったから見つけることができるけどね。それに、逆に山奥でラッキーだったかも、今じゃ都会の方が車を運転できないし」

せつ菜「あっ、みなさん！！あそこに建物らしきものが見えてきました！！！！」

愛「よし、ここら辺に車を止めて、少し歩こうか」

ｻｯ

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/11/23(火) 23:01:22.20

見とるで

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/24(水) 19:36:49.09

一応保守

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/25(木) 01:36:12.42

歩夢「侑ちゃん、山奥だから空気が美味しいね」

侑「そうだね～」

せつ菜「山奥にある研究所……！そこには様々な罠があって、それを乗り越えてゆく四人の勇者たち……！！燃えますねっ！！」

愛「いや燃えないよ、罠なんてあったら困るよ」

ﾀﾀﾀｯ

ﾀﾀﾀｯ

侑「おおっ！近づいていくとより一層、研究所の大きさに驚くね！」

歩夢「愛ちゃん、あそこの扉に数字パネルみたいなのがあるよ？」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/11/25(木) 21:10:38.70

ほ

**名無しで叶える物語**(らっかせい) · 2021/11/26(金) 18:56:40.82

ほっ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/27(土) 01:27:08.59

愛「そこにパスワードを入力するってことだね。えっと確かパスワードは」

愛 (りなりーの誕生日だから)

愛「1、1、1、3、と」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌﾞｯﾌﾞｰﾃﾞｽﾜ

愛「？」

せつ菜「開きませんね……？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/27(土) 01:28:13.14

愛「1、3、1、1、と」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌﾞｯﾌﾞｰﾃﾞｽﾜ

愛「逆でもない？」

侑「ええっ？璃奈ちゃんに教えてもらったんだよね？」

愛「うん。そのはずなんだけど……おかしいなぁ」ﾑﾑﾑ

…

…

…

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/27(土) 01:29:01.31

璃奈「……しまった」

可可「どうしたのデスカ？」

璃奈「あの研究所のパスワードは私の誕生日じゃなくて……」

可可「えっ？もしかして伝えるパスワードを？」

璃奈「……慌てていたのもあるし、研究所がいくつもあってパスワードもバラバラだったのもあるけど、このミスは流石にまずい」

可可「なら早く電話して伝えないと！」

璃奈「それは難しいかも」

可可「ナンデデスカ！」

…

…

…

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/11/27(土) 17:21:17.14

なかなかピンチから脱せないな...

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/28(日) 01:45:25.54

愛「……」ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

ｹﾝｶﾞｲﾃﾞｽ

侑「圏外だ……」

せつ菜「山奥ですからね……」

歩夢「で、でもこの研究所で璃奈ちゃんは研究していたはずだから、この山奥でも通信が繋がる方法がきっとあるよ！」

愛「いやそれは無理だよ。りなりーが言ってた、外からハッキングされないように、通信は研究室内でしか使えないようにしてるって」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/28(日) 01:46:11.61

侑「じゃあ今から急いで戻って圏外じゃない場所に……！」

愛「そんな時間はないよ。愛さんたちには猶予はないんだから」

せつ菜「じゃあどうすれば……！！！」

愛「大丈夫。愛さんにはパスワードが予測できる」

侑「えっ？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/28(日) 01:47:04.31

愛「まずはりなりーのパソコンのパスワード」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌﾞｯﾌﾞｰﾃﾞｽﾜ

愛「じゃありなりーが気に入ってたグッズの商品番号」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌﾞｯﾌﾞｰﾃﾞｽﾜ

愛「りなりーがライブを初めてした日付」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌﾞｯﾌﾞｰﾃﾞｽﾜ

愛「りなりーのお気に入りのクソゲーのレビュー数」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌﾞｯﾌﾞｰﾃﾞｽﾜ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/28(日) 01:48:00.02

愛「こうなったらりなりーのスリーサイズの数字を組み合わせて」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌﾞｯﾌﾞｰﾃﾞｽﾜ

愛「ならこれか？それともあれ？」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ﾌﾞｯﾌﾞｰﾃﾞｽﾜ

侑 (愛ちゃん、璃奈ちゃんへの愛が重い……！！)

せつ菜「愛がなせる技ですね……愛さんだけに」

歩夢「……私もそのくらいなら全部侑ちゃんのこと把握してるけどね」ﾎﾞｿｯ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/28(日) 01:49:04.86

愛「ああっもうっ！！どういうこと！？どの数字も当てはまらないなんて！！」

せつ菜「うーん、自分に置き換えて考えてみましょう。自分がパスワードを考える際に、参考にすることは例えばなんでしょうか」

侑「えっ、えっと……パスワードを決めるなら、誕生日とかにしちゃうなぁ。でもそれはもう違うって分かったし」

せつ菜「歩夢さんはパスワードをどのように決めてますか？」

歩夢「私は侑ちゃんの誕生日にしてるけど……」

侑「えっ？」

歩夢「えっ？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/28(日) 01:50:32.93

せつ菜「……！愛さんっ！！そうです、誕生日ですよ、誕生日！！」

愛「誕生日はさっき入れたけど違かったよ？」

せつ菜「そうではなくてですね、愛さんの、誕生日です！！」

愛「？愛さんの？」

せつ菜「はい！！きっと愛さんが璃奈さんのことが大好きなように、璃奈さんも愛さんが大好きでたまらないはずです！！そして今の歩夢さんのように、その大好きな相手の誕生日をパスワードにしてる可能性があります！！」

愛「ちょ、そんな大好き大好き言わないでよ……///」

歩夢「うぅ……///」

歩夢 (なんだか私まで流れ弾を受けちゃったよぉ……///)

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/28(日) 01:51:29.07

愛「まぁその可能性は低いかもだけど、やってみる価値はあるね」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ｵﾒﾃﾞﾄｳﾃﾞｽﾜ

ｶﾞﾁｬ

歩夢「開いたね……」

せつ菜「やはり愛の力ですね！！！！」

愛「///」

侑 (バカップルだなぁ……」

歩夢「侑ちゃん、心の声が漏れてるよ」

**名無しで叶える物語**(茸) · 2021/11/28(日) 17:12:00.79

从[´・֊・]从

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/29(月) 16:00:34.79

愛「……/// えっと、まあ、進もうか。りなりーは、このパスワード以外は何も愛さんに伝えなかったから、きっともうそのまま研究室に繋がってるはずだよ」

せつ菜「いえ、きっと多くの壁があるはずです。でなければストーリー的に少し弱くなりますから」

愛「いやストーリー的にって」

侑「でも愛ちゃん、あれ見て……」

愛「えっ？」ﾁﾗｯ

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/29(月) 21:04:43.62

メタいw

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/11/30(火) 14:42:23.29

『ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ……本人確認のため、声認証をお願いします』

愛「声認証！？」

侑「誰か璃奈ちゃんの声のモノマネできる？」

歩夢「声認証ってモノマネで通れるものなのかな」

愛「ど、どうすれば」

愛 (りなりーはこんなのがあるって言ってなかったよね、どうして！？)

…

…

…

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/11/30(火) 19:26:35.30

ほ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/12/01(水) 19:12:47.74

璃奈「〇〇公民館に着いた……誰もいないみたい。とりあえず一つ部屋を見つけて、そこで作業を再開しよう」

可可「了解デス！」

璃奈「……あっ」

可可「えっ？」

璃奈「……しまった」

可可「ええっ！？またデスカ！？」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/12/02(木) 19:07:04.86

璃奈「あの研究所にはパスワードだけじゃなくて……声認証とか他の本人確認もあったことを今思い出した」

可可「声認証！？もうダメじゃないデスカ！？」

璃奈「……」

璃奈 (こんなど忘れをするなんて……思ったよりも追い詰められてるみたい)

璃奈「でも電話はできないし、愛さんたちに任せるしかない」

可可「任せるって、声認証ナンデスヨネ！？」

**名無しで叶える物語**(もんじゃ) · 2021/12/02(木) 20:07:45.06

ほ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/12/03(金) 17:27:26.35

璃奈「……でも、研究にお金を使いすぎて、金欠が祟って結構セキュリティも安めに作ってるから」

可可「だけど璃奈サンのことデスカラ、それでもしっかり作ってるんデスヨネ……研究内容は露呈してはいけないはずデスシ……」

璃奈「うん」

可可「じゃあ無理じゃないデスカｧｧｧｧｧｰｰｰｰ！！世界は終わりデスゥ！ウェーーーーン！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

…

…

…

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/12/03(金) 17:28:57.81

『天王寺璃奈です、このドアを解除します。と仰ってください』

愛「……天王寺璃奈です、このドアを解除します」

『ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ……本人様でお願いします』

愛「やっぱり無理っぽいなぁ」

侑「愛さん頑張って。侑ちゃんボード『ファイトだよ！』」

愛「中途半端なりなりーのモノマネやめて」

侑「あ、すみません……」

歩夢「でもこのままじゃ扉が開かないよ！」

愛「うーん、そうだ！スマホに入ってる動画を使えば」

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/12/03(金) 17:29:58.63

璃奈『天王寺璃奈です』

璃奈『この予定のことなんだけど……』

璃奈『明日は二人で映画に行こう、愛さん』

璃奈『お揃いの服を買いたい……ダメかな、愛さん？』

璃奈『会場はここなんてどうかな』

璃奈『島でライブ？すごく良いと思う』

愛「これを編集アプリで繋ぎ合わせて……」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

**名無しで叶える物語**(やわらか銀行) · 2021/12/03(金) 17:31:02.64

『天王寺璃奈です。この、ど、あ、お、会場、島、す』

侑「おおっー！手慣れてる件にはあえて触れないけど、さすが愛ちゃん！これならいけるんじゃない！？」

『ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ……機械による加工の可能性あり。解除はできません』

愛「なっ！」

歩夢「さすが璃奈ちゃんが作ったセキュリティだね……」

せつ菜「ﾃﾝﾉｳｼﾞﾘﾅﾃﾞｽ」

侑「ってせつ菜ちゃん？さっきから何してるの？」

すみれ 「ギャラクシー！？」 宇宙 「」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

すみれ「ギャラクシー！？」宇宙「」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ