近所の牛や瓦礫などとともに、愛犬でポメラニアンの“ポムポム(Pom Pom)”が約20メートルの高さを回転しながら宙に浮いていたという。

その様子は「まるでオズの魔法使いのような光景だった」とスコットさんは語る。

竜巻が過ぎ去った後、ポムポムが寝ていた犬小屋は見事に消え失せ、愛用していた毛布は松の木の高さ30メートルあたりに突き刺さっていたそうだ。

1.5キロほどしかない小さな体で竜巻に飛ばされたポムポムが生き延びるチャンスはほぼないに等しい。スコットさんはポムポムの生存の可能性を諦め、他の動物の救助に取りかかった。

そして1時間ほど経った頃、スコットさんは遠くから犬の鳴き声が聞こえるのに気付いた。なんとポムポムは竜巻に巻き込まれ、300メートル先に飛ばされながらも生き延びていたのだ。
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