かのん「可可ちゃんとほっと一息」
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可可ちゃんの部屋、夜
かのん「ふぅ、やっぱりあったかいカフェオレはほっとするなぁ。ほら、可可ちゃんもどうぞ」
可可「むむむ…」
かのん「そんなに警戒しなくても」 可可「そうはいきません。この前かのんの家にお泊まりしたとき、おやすみ前にカフェオレを飲んでしまったことで、なかなか眠れず大変なことになったのデスから」
かのん「今となっては楽しい思い出でしょ?」
可可「否定はしないですが…もう一度となると身構えてしまいます」
かのん「寝不足は辛いもんね。でも、今回は心配ご無用だよ。これはディカフェだから」 可可「ディカフェ?」
かのん「カフェインレスとも言うんだ。その名のとおり、カフェインが入ってないから、目が冴えて眠れないー、なんてことにはならないと思うよ」
可可「本当デスか?」
かのん「ほんとほんと」 可可「疑うわけではないのですが、にわかには信じられません。作り方も見た目や匂いも、コーヒーそのものデスし」
かのん「それがディカフェだもん。コーヒーと似ても似つかないものじゃ、代わりにならないでしょ」
可可「それは、そうでしょうが…」
かのん「それに考えてみて、カフェオレはコーヒーとミルクで出来てるでしょ?」 可可「ハイ。コーヒーとミルクが1:1、デシタよね」
かのん「そして、ディカフェはコーヒーと違って、カフェインが含まれていない」
可可「ハイ」
かのん「つまり、そういうことだよ」 良いタイミングでのほっこりかのくぅSSありがてぇ… 可可「えっと…つまり、どういうことです?」
かのん「つまりね、コーヒーとミルクの比率は0:1になるから、このカフェオレは実質的にはホットミルクと同じってことなんだよ!」
可可「おおっ、なるほど!…アレ?なる、ほど…?」
かのん「ホットミルクと言えば安眠のお供!体を内側からあたためて、心もふわっとリラックス。寝る前の飲み物に持ってこいだよね!」 可可「う、うーん。かなり強引な説明な気がしますが」
かのん「まあまあ、騙されたと思ってさ」
可可「騙されてはたまらない、と言っているのデス」
かのん「なら、こういうのはどうかな。もし可可ちゃんが寝付けなかったら、私も夜更かしに付き合う」 可可「!」
かのん「明日は土曜日だからね。これといった予定もないから、少しくらい夜更かししてもどうにかなるだろうし」
可可「確かに…魅力的な提案デス」
かのん「悪い話じゃないでしょ?さ、どうする?」 可可「わ、わかりました、かのんがそこまで言うのなら」
かのん「そうこなくちゃ!さ、飲んで飲んで」
可可「いただきます…わ、美味しい」
かのん「寝る前だからお砂糖は控えめにしたけど、大丈夫?」 可可「ハイ!優しいまろやかな味で、なんだかほっとします」
かのん「ホットだけに、ってね」
可可「ふふふっ、かのんったら」
かのん「あははっ。ごめん、聞かなかったことにして」 可可「いえ、今度みんなに言いふらします」
かのん「えー、やめてよー」
可可「言っちゃいマスー」
かのん「いじわるー」 可可「意地悪くありません」
かのん「意地悪だよ、ちょっとしたジョークなのにさ」
可可「少々安直すぎマス。かのんが言えば可愛いですが、他の人だったら許されないレベルです」
かのん「じゃあ、許してくれるんだ?」 可可「かのんの可愛さに免じて、この一件は可可の胸の内に留めておきます」
かのん「二人だけの内緒だね?」
可可「ハイ!思い出がまた一つ増えマシタ。カフェオレのほのかな苦さも、優しい甘さも、なんだか好きになれそうです」
かのん「ふふっ、カフェオレ仲間が増えてくれると嬉しいな」 可可「その代わり、かのんもミルクティー仲間になってくださいね?」
かのん「そこは可可ちゃんの頑張り次第かなー」
可可「では、今度から事あるごとに紅茶をオススメしますので!」
かのん「うん、楽しみにしてるね!」 可可「えへへっ。良いですね、こういうの」
かのん「二人だと、どんどん増えていくよね。好きなことも、思い出も」
可可「ですです!」
かのん「おやすみ前のコーヒータイム、楽しんじゃおう!」 ――――――――
可可「それじゃ、電気消しますね」
かのん「おねがーい」
パチッ
かのん「足元をスマホで照らすよ。おいで」 可可「ただいまデス!」
かのん「おかえりっ。眠れそう?」
可可「このとおり、すっかりぽわぽわデス」
かのん「可愛い言い方しちゃって」 可可「でも、寝るまで少しお話しませんか?」
かのん「もちろん。しようしよう」
可可「ね、かのん」
かのん「んー?」 可可「可可、かのんと一緒に過ごす中で、わかったことがありマス」
かのん「どんなこと?」
可可「それは…えいっ」ハグッ
かのん「わわっ」
可可「やっぱりかのんは、とってもあったかいデス!」
終わり おまけ
かのん「それで、心なしか恋ちゃんがそわそわしてたから、どうしたのかなーって思ったら」
可可(同じ布団に身を包んでのおやすみトーク。すぐそばで聞こえるかのんの声。あたたかくて、幸せな時間――そのとき、可可の脳裏を閃光が駆け抜けました)
かのん「いちご柄のエプロンが気になってたみたい。恋ちゃんのいちご好きも流石だよね」 可可(かのんは、可可が寝るまで付き合って起きていてくれると約束しました。つまり)
かのん「でも学校では、いちご好きな自分をあまり見せないようにしてるんだって。プロフィールに書いてあるから、みんな知ってるのにね」
可可(このまま眠らなければ、かのんとずっと一緒にお話できるのでは?)
かのん「って、いけない。寝る前なのに、楽しくてつい喋りすぎちゃうね」
可可(かのんもこう言ってくれていますし、これは行けます!心ゆくまで二人の時間を満喫デス!) ――――――――
可可「すぅ…すぅ…」
かのん「ふふっ、可愛い寝顔。一体どんな夢見てるのかな」
可可「んん…かの、ん…」
かのん「あったかい。ふぁぁ…おやすみぃ…」
終わり かのくぅが可愛かったので書いてしまいました。秋の夜長のコーヒータイムかのくぅです。
宣伝となり恐縮ですが、下記は一応前作に当たるかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。
かのん「可可ちゃんの眠れない夜」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1633951298/
ありがとうございました。 おつ
クーカー成分が圧倒的足りない中すごく助かりました クーカー好きのそのモチベはどこからくるの?
って思ったけどことうみやようりこしかり燃料が少ないカプの方が二次創作は多いの
いつものラブライブでしたわ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています