可可「なまえ、呼んでほしいデス」すみれ「はぁ?」
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部室
可可「...」ガチャ
キョロキョロ
可可「ヨシ...誰も来る気配無しデス」イシシシ
すみれ「?」
可可「...」バタンッ
すみれ「なにしてんのよさっきから扉の前で」
可可「グソクムシには関係アリマセン」
すみれ「はぁ、さいですか」
テクテク すみれ「...」ペラッ
可可「なに読んでいるデスか?」
すみれ「んー?」ペラッ
可可「...」
すみれ「...」
可可「ん、ん」ユサユサ
すみれ「なに?」
可可「...すみれ」ボソッ
すみれ「...え?」
可可「すみれ、すみれ」 すみれ「なになに、人の名前ブツブツ言って怖いんだけど」
可可「独り言デス」
すみれ「はぁ?」
可可「すみれ」
すみれ「だから、なにったらなによ」
可可「ん、ん」ユビサシ
すみれ「え?、あんたがどうしたって?」 可可「なまえ」
すみれ「...」
可可「...」
すみれ「名前、呼んで欲しいの?」
可可「...まぁ、そんなとこデス」
すみれ「どんなとこよそれは」
可可「んーんー!」グイグイ
すみれ「あーはいはい、...くぅくぅ」
可可「えへへ」ニヘラ
すみれ「もぉ、なんなのよ」クスッ 可可「もっと!もっと!!」ピョンピョン
すみれ「いやよ」
可可「何故デスか!!!?」
すみれ「あんたが喜ぶのが癪だから」ペラッ
可可「むきーっ!!なんて性格がねじ曲がったやつデスか!!」ダンダンッ
すみれ「おー、怒った怒った」パチパチパチ
可可「なんの拍手!!?」
すみれ「怒ったあんたを見るのが好きなの、私は」
可可「!?、ほんと根性がねじ曲がってやがるデス!!」
すみれ「冗談よ、くぅくぅ」ニコリッ
可可「うっ///」ドキッ すみれ「あ、いま動揺した?ねぇ?名前呼ばれて動揺したわね???」ニヤニヤ
可可「し、してないデス!」アセアセ
すみれ「してた」
可可「してないデス!!」
すみれ「勝ったわ...」ドヤッ
可可「グソクムシがクゥクゥに勝つなんて100年早いデス!!」
すみれ「あー、グソクムシって呼んだわね」
可可「グソクムシはグソクムシデスが?」プイッ
すみれ「あーあ、あんたが喜びそうなこと、してあげようと思ったのになぁ」
可可「え」チラッ すみれ「でも、人のことそんな風に呼ぶようなやつなのよね...やっぱりやーめた」ペラッ
可可「んー!んー!」グイグイ
すみれ「なに?」
可可「...」メソラシ
すみれ「なによ」
可可「...ゴメンなさい」ボソッ
すみれ「目見なさい、謝る時は」
可可「むぅ」
すみれ「できるわよね?」 可可「...」ジッ
すみれ「...」
可可「...」
すみれ「?」
可可「クゥクゥぱんち!」ペシッ
すみれ「あだっ!!!なにすんのよ!?」
可可「クゥクゥは屈しマセン...すみれの誘惑には負けマセン!!」グヌヌヌ
すみれ「そ、ならいいのね」
可可「...」
すみれ「名前も呼んであーげない」
可可「むー!!!」
すみれ「...フフッ」
可可「笑うなデス!!」 すみれ「はぁ...こっち、来なさい」オイデオイデ
可可「?」
テクテク
すみれ「ここ、座って」ポンポン
可可「え、いいのデスか...お膝の上、きっと重いデスよクゥクゥ」
すみれ「いいから」ポンポン
可可「...」
ストンッ
すみれ「ちょっと脚広げてるから平気よ案外」
可可「...」 すみれ「なに黙ってるのよ」
可可「なんでもないデス」
すみれ「ふーん」
シーン...
可可「...」
すみれ「あんたの顔は見えないけどさ」
可可「?」
すみれ「耳、赤くなってる」クスッ
可可「んなっ!!なー!!!見るなデス!!」バッ
すみれ「あら、もういいの?私の膝なんて特等席よ?なかなか座れないわよ?」
可可「ぐぬぬぬ」 すみれ「まぁいいけどね...読書の続きでもしようかしら」
可可「少し待ってろデス」テクテク
すみれ「?」
ガチャ
キョロキョロ
バタンッ
可可「ヨシ」テクテク
すみれ「あー、なるほど」ボソッ
可可「ん、座ってやるデス」
すみれ「ふふっ、はいはい」オイデ
ストンッ 可可「ふぅ...」
すみれ「他の人に見られるのがイヤなの?」
可可「クゥクゥがすみれに襲われていると誤解される可能性があるので、仕方なく」
すみれ「ないわよ」
可可「...クゥクゥもさっきの本、一緒に読みたいデス」
すみれ「この体勢だと読めないわよ」
可可「そうデスか」
すみれ「...」
可可「...」
すみれ「...」ピトッ
可可「?」 すみれ「...」コチョ...
可可「きゃっ」ビクッ
すみれ「...」コチョコチョ
可可「あははははは!!」バタバタ
すみれ「このこのー!」コチョコチョ
可可「きゃははははは!!」バタバタ
すみれ「ふぅ...」
可可「はぁはぁ...擽りはやめてクダサイ!?拷問デス!!!」 すみれ「あんた、体が華奢よね、体重も軽いし...今擽ってて実感したわ」
可可「?」
すみれ「軽すぎる、体重が」
可可「そうデショウか」
すみれ「普通膝の上に乗られたら重たくてもうちょっと辛いはずよ」
可可「平気デスか?」
すみれ「平気だから心配してんの」
可可「ご飯は食べてますが」
すみれ「昨日夜何食べたの」
可可「...あー...えー、あれデス、カプ麺」
すみれ「その前の夜は?」
可可「うーんと...えー...あ!ワンタンカプ麺デス!!!あの小さくて可愛いやつ...それでその前の夜はー、...」
すみれ「あーもういいもういい」
可可「んなっ、あなたから聞いてきたのデスよ」 すみれ「ひどい食生活」
可可「たまたまデス、昨日と一昨日は」
すみれ「ならいつもどうしてんのよ、島で作った料理を見てるから尚更心配...」
可可「クゥクゥだって失敗するときはアリマス!!それに、いつも実家から仕送りが」
すみれ「今は切れてるのね、仕送り」
可可「ギクッ、どうしてそれを...」
すみれ「私が作りに行ってあげましょうか」
可可「?」クビカシゲ
すみれ「え、わかんなかった?」 可可「すみれがわざわざ家に来るのデスか???」
すみれ「そうよ」
可可「...」
すみれ「...」
可可「ははぁーん、さてはすみれ、クゥクゥのおウチに来たい口実デスね」ニヤリ
すみれ「なら行かない」
可可「なんでデスか!!!!!」ビシッ
すみれ「冗談よ、作り置きしたげるわ、今度の休日とかでもいいから」 可可「一緒に買い出し行きマス!!」
すみれ「そうね、これじゃ冷蔵庫の中も期待できそうにないし」
可可「♪」
すみれ「嬉しい?」
可可「嬉し...くはないデスね」スンッ
すみれ「顔がそうは言ってないけど」クスッ
可可「うるさいデス!!」
すみれ「ん」
ギュッ 可可「な、なっ!?」
すみれ「...」
可可「なにしてるデスか!!?///」カァァァ
すみれ「ひっつき虫してるの」
可可「ひ、ひっつき???」
すみれ「そうよ、あんたから力を吸収してるの、ご飯作りに行く前払いよ」
可可「グソクムシがひっつき虫に進化してマス!!?」
すみれ「進化なの?」
可可「それになんだか...体が熱くなってきているような」フワフワ すみれ「心拍数凄いわよ、くぅくぅ」
可可「?」
すみれ「ふふっ、なに私なんかを意識してんの...嬉しいの?こうされて」ボソッ
可可「ーーーっ!!!///」
可可「ばかばかばかばか!!すみれのばか!!!!」
すみれ「あーもぉ、暴れないの」ギュゥ
可可「く、クゥクゥの反応見て楽しんでマスこいつ!!」
すみれ「そうだけど?」
可可「なーー!!もぉー!」 すみれ「ねぇ」ボソッ
可可「...っ」ビクッ
すみれ「こっち向いて?照れてるお顔見せて?」ボソボソ
可可「うぅ...///」ゾクゾク
すみれ「ね?、ほら...」
可可「うううぅ...///」
ダンダンダンダンッ
すみれ「あ」
可可「っ!!?」ピョンッ
ガチャ!! かのん「うぃーっすー!」
千砂都「うぃすー!」
恋「う、うぃっすー...?」
すみれ「お疲れ様」スンッ
かのん「いやー、遅れてごめんねー、日直の仕事が多くてさぁ」
千砂都「先生自分でやってほしいよねぇあんなの」
恋「?、くぅくぅさん、どうしてそんな隅にいるのですか?」
可可「え!?いや、クゥクゥは、その...すみっこぐらしデスので???」
恋「わー!私知ってます!!あれのぬいぐるみお部屋に飾ってありますよ!」キャッキャッ
千砂都「私も!あれまんまるで可愛いよねぇ」ニヘラ
すみれ「...」
かのん「?、すみれちゃん?、くぅくぅちゃんと喧嘩でもしたの?」ヒソヒソ
すみれ「してないわよ?」
かのん「ふーん...」 本編のケンカップルもいいけどこのブラックコーヒーがカフェオレになるくらい甘々なくうすみもいいぞ 可可「か、かのんもチサトもレンレンも遅いデス!!やる気あるのデスか!!」
千砂都「おうおう、すごい迫力だね」
恋「それでは早速練習始めましょうか!」
かのん「そうだね」ニコッ
すみれ「はいはい」ヨッコイセ
可可「そうと決まれば!クゥクゥに着いて来るデス!!」ダダダダ
恋「お、おー!」
千砂都「まぁ屋上すぐそこだけどね、かのんちゃんも行こ?」
かのん「はーい!すみれちゃんも行くよ?」
すみれ「先行ってて、帽子取ってから行くわ」
かのん「わかった!」 バタンッ
すみれ「...」
すみれ「...」
すみれ「はぁ」
すみれ「...危ない危ない」
ドキドキドキドキ
すみれ「気づかれてない...わよね、あいつに」
すみれ「まったく...どっちの心拍数がすごいんだか」
おわり 内心バクバクなのに見た目は余裕たっぷりなすみれちゃん好き ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています