可可「急にくっついて来てどうしたんデスか?」すみれ「ちょっとよろめいただけだから……」
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可可「衣装作ってるところが見たいだなんて急にどうしたんデスか」
すみれ「やっぱりショウビジネスに生きるものとして色々な知識はつけておきたいと思ってね」
すみれ「前々から思ってたけどやっぱりあなたの裁縫技術すごいわね」
可可「まあ、可可にかかればこんなものデス」フフン
すみれ「それじゃあそろそろおいとましようかしら」ヨロッ
可可「すみれ? 急にくっついてきてどうしたんデスか?」
すみれ「ごめんなさい、ちょっとよろめいちゃって……」
すみれ「今どくから……」
可可「? すみれ?」 可可「ははーん、すみれ可可と離れたくないんデスね?」ニヤニヤ
可可「いくら可可のこと好きだからってちゃんと家に帰らなきゃダメデスよ?」
すみれ「はあ、はあ……」
可可「そんなに息を荒らげて――」
可可「すみれ?」
すみれ「はあ、く、くぅ……」
可可「大丈夫デスか!?」 可可「37.5℃……」
可可「風邪デスね」
すみれ「ごめんなさい……」
可可「ほんとデスよ」
可可「人の家に押しかけて倒れるなんてどこまで迷惑をかければ気が済むんデスか」
すみれ「本当にごめんなさい……」
可可「……いつもみたいに反論してこないんデスね」 可可「とりあえず寝ててクダサイ」
すみれ「ごほっ、ごめんなさい……」
可可「もう謝らなくていいデス」
可可「謝る余裕があるなら安静に、デス」
すみれ「可可……」
すみれ「ありがとう……」スッ
可可「ようやく寝マシタね」 ――
〜♪
可可「わっ!」
可可「すみれのスマホが鳴ってマスね……」
可可「……自宅からみたいデス」
可可「あ、泊まるって伝えなきゃデシタ!」
可可「すみれには悪いデスが……」ピッ
可可「も、もしもし」
可可「あ、えっと同級生の唐可可と言いマス」
可可「すみれ、さんは熱で倒れて……」
可可「ハイ、可――私の家で良くなるまで、ハイ」
可可「いえ、すみれさんにはいつもお世話になってマスので」
可可「失礼しマス」 可可「すみれは?」チラッ
すみれ「すぅ、すぅ」
可可「起きてない、よかった……」
可可「そろそろ濡れタオルのお水取り替えマスね」
可可「すみれもこうしていれば綺麗なのデスが、口を開けばショウビジネスショウビジネスなどと……」
可可「でもそれも自信のなさの現れだったんデスよね……」
可可「だからってスクールアイドルをアマチュアと言った発言は許しマセンけど」
可可「よって、おでこに濡れタオルの刑に処しマス」
可可「……きっと頑張りすぎデスよ」
可可「人一倍努力をしてるの、可可は知ってるんデスよ?」 ――
すみれ「ん……」
すみれ(あれ、ここ、可可の家……?)
すみれ(そういえば可可の家で倒れて……)
すみれ(え、もうこんな時間!? 家に連絡しないと……って、なんかメッセージ入ってる)
すみれ(お友達から熱で倒れていると聞きました、お大事に)
すみれ(……可可が伝えてくれたの?)
すみれ(というかメッセージ続きがあるし)
すみれ(いいお友達を持ったわね、って)
すみれ(いつもの私と可可のやりとりを見たらどう思うのかしら)クスクス 可可「あーっ!」
すみれ「っ!」ビクッ
可可「何スマホをいじってるデスか!」
可可「病人は寝ててクダサイ!」
すみれ「家に連絡しなきゃって思って……」
すみれ「でも可可がしててくれたみたいで助かったけど」
可可「あっ! すみれが寝ている間に着信があったので!」
可可「……勝手に電話に出てごめんなさい」
すみれ「なんで謝るのよ、私のために出てくれたんでしょ?」
すみれ「感謝はするけど怒ることなんてないじゃない」
可可「……ハイ」 可可「食欲はありマスか?」
すみれ「おかげで少しよくなったかも」
可可「お粥作ったので持ってきマスね」
すみれ「あんたが作ったの?」
可可「嫌なら食べなくてケッコーデス」
すみれ「あ、ちが、そういう意味じゃなくて」
すみれ「可可が、私のために作ってくれたの……?」
可可「すみれのためじゃないデス、病人のためデス」
すみれ「ありがとう」
可可「っ! 病人は大人しく待ってろデス」 可可「お待たせしまシタ」
すみれ「……お粥と、そっちの飲み物は?」
可可「生姜可楽デス」
可可「風邪を引いた時はこれデス!」
すみれ「え、湯気出てるけどそれコーラなの?」
可可「とっても身体が温まるんデスよ」ハイッ
すみれ「……いただきます」ゴクッ
すみれ「ん、意外とおいしい」
可可「上海での定番デス!」 可可「ほら、お粥も。ふーふー、あーん」
すみれ「じ、自分で食べられるわよ」
可可「病人は大人しく言うこと聞けデス」
可可「あーん」
すみれ「……あーん」パクッ
可可「どうデスか?」
すみれ「おいしい……」
すみれ「神津島のあれがあったから警戒してたけど、ちゃんとおいしいじゃない!」
可可「あ、あの時はちょっと間違えただけデス」 ――
すみれ「生姜のおかげか身体がポカポカしてきたわ」
可可「ならもう一眠りすれば治りマスね」
可可「……」ギュッ
すみれ「な、なに?」
可可「風邪の時は手を握ってもらうと安心しマス」
可可「すみれも安心して眠ってクダサイ」
すみれ「……やけに優しいじゃない」
可可「こんな弱ってるすみれになにかしても楽しくありまセン」
可可「その代わり本調子が出たらいっぱい可可に付き合ってもらいマスよ」
すみれ「ふふ、覚悟しておくわ」 可可「まず今日押しかけてきたお詫びにクレープを奢ってもらって」
可可「可可の家で倒れたお詫びにパフェも奢ってもらいマス」
可可「それから――」
すみれ「すぅ、すぅ……」
可可「この前雑貨屋さんですみれに似合いそうな小物を見つけたので一緒に見にいきましょう」ナデナデ
可可「ぜーったいお付き合いしてもらいマスよ!」
可可「では可可はお皿を洗ってきマス」 ――
すみれ「……ん」
可可「くぅ、くぅ……」
すみれ「うわっ!?」
すみれ「真横に可可の顔があってびっくりしたったら、びっくりした……」
すみれ「全く、毛布もかけないで寝て……」
すみれ「……ずっと隣で看病してくれてたのね」
すみれ「ありがとう、可可」 可可「すみれぇ……」
可可「早くこっちデス……」
すみれ「ふふ、夢の中でも私と遊んでるの?」
すみれ「どれだけ私の事好きなのよ」クスクス
すみれ「……私も大好きよ、可可」
すみれ「なーんて、いっつも憎たらしいあなたには言ってあげないけどね」ツンッ
可可「くぅ、くぅ……」
すみれ「ふふ」 ――
可可「ん……」
可可「アリェ、すみれ……?」キョロキョロ
すみれ「あ、起きたわねったら、起きたわね」
可可「すみれ、寝てなくて大丈夫デスか!?」
すみれ「おかげさまですっかり元気よ」
すみれ「一宿一飯のお礼に朝ご飯作ってるから座って待ってて」 すみれ「はい、お待たせ」コトッ
可可「すみれ、今度のおやすみは可可に付き合ってもらいマスよ!」
すみれ「寝る前に言ってたわね」
すみれ「まあいいわ、世話になったしいくらでも付き合うわよ」
可可「すみれのおすすめのスイーツも教えてクダサイ」
すみれ「とびっきりおいしいのをご馳走してあげるわ」
可可「言いマシタね、1日可可に付き合ってもらいマスよ」
すみれ「はいはい」
可可「クレープを食べて、パフェを食べて、雑貨屋さんに行って、すみれのおすすめのスイーツを食べて――」
すみれ「食べてばかりじゃない」クスクス
おわり スバラシイSSカキノヒト…
弱っているすみれもいいデスね! こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」 ぎょうざクゥすみのこれでいいんだよ感
これでいいんだよ まえに可可が風邪引いたssと同じ人かな?
逆パターンもいいですねぇ クゥすみワタルシミ…
公式でデレた今かのちぃ指キスのようにクゥすみ耳キスの事実が活きてくると思う
みんなどんどん耳キスさせてほしい
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