すみれ「可可が風邪をひいた?」
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可可(起きてから頭が重いとは思いマシタが……)
可可(まさか動けなくなほどとは……)
可可(練習に行けないって連絡しないと……)ポチポチ
可可(送信……)ガクッ
可可「くぅ、くぅ……」 ――
すみれ「可可!?」バンッ
可可「す、みれ……?」
すみれ「よかった……」
可可「どうしてすみれがここに……?」
すみれ「どうしてもこうしても急にあなたから『たすけて』なんてメッセージくるからでしょ!?」
可可「可可はみんなに練習いけないって――」
すみれ「私個人にきてたわよ、今日練習ないし」
可可「そうデシタか、ごほっごほっ」
すみれ「もしかして風邪引いたの?」
すみれ「そういえば顔赤いし」 可可「朝起きたら頭が重くて……」
すみれ「もしかして着替えの途中で倒れた?」
可可「へ?」
すみれ「いや下着で寝てるし」
可可「みたいデスね、ごほっ」
すみれ「そんなんじゃ風邪ひどくなるわよ」
すみれ「っていうか普段どこで寝てるのよこれ」
可可「パンダデス」
すみれ「あ、これ寝袋なのね」
可可「そ、デス……」フラフラ
すみれ「相当ひどそうね、これ」
すみれ「まあ、大事ではなくてよかったけど」 すみれ「服着せるの難しいったら、難しいわね」
可可「服くらい可可1人で着れマス」フラッ
すみれ「着れそうにないから私がやってるの」
すみれ「腕あげられる?」
可可「……」バンザーイ
すみれ「今度はちょっとお尻あげて」
可可「……」スッ すみれ「じゃあ布団にいくわよ」スッ
可可「……すみれ、簡単に可可を持ち上げマシタね」
すみれ「まあ、鍛えてるしね」
すみれ「っていうかあなた軽すぎるんじゃない?」
すみれ「食生活偏ってるでしょ、だから風邪なんて引くのよ」
可可「余計なお世話デス……」
すみれ「病人は憎まれ口叩いてないで寝てなさい」ポスッ
可可「……」 すみれ「ちょっと買い出し行ってくるけど鍵ってどこにある?」
可可「……なんでデスか?」
すみれ「病人残して鍵開けっ放しはまずいでしょ」
可可「……。玄関脇に置いてありマス」
すみれ「わかった、探してみるわ」
すみれ「あんたはしっかり寝てること、いいわね」
可可「……なんだかお母さんみたいデス」ボソッ
すみれ「なにか言った?」
可可「くぅ、くぅ……」
すみれ「って寝てるし……」 ――
可可「……ん」
可可(すみれが来たのって、夢……?)
可可(……冷えピタがおでこにはってありマス)
可可(なんだかいい香り……)クンクン
すみれ「あ、起きた? ちょうどよかったわ」
可可(エプロン姿のすみれ……?)
すみれ「ちょっとだけキッチン借りたわね」
すみれ「食欲はある?」
可可「……ちょっとだけありマス」 すみれ「起きれそう?」
可可「ハイ」
すみれ「大分よくなったみたいね」
可可「一眠りしたらちょっとは――」フラッ
すみれ「やっぱりまだふらついてるわね」
すみれ「やっぱりここに持ってくるのから待ってて」
可可「?」 すみれ「胃に優しい卵がゆと、身体あっためるためのミルクティー作ってきたの」
すみれ「ちょっと多めに作ってあるから余った分あとで温めて食べなさいね」
可可「これ、すみれが作ったんデスか?」
すみれ「まあね、これくらいは当然よ」
すみれ「っていうか冷蔵庫に材料何もないからびっくりしたわよ」
すみれ「普段は外食かコンビニ? たまに食事作りにきてあげる?」
可可「結構デス、間に合ってマス」
すみれ「そういうと思った」クスクス すみれ「ふぅふぅ」
すみれ「あーん」スッ
可可「自分で食べられマス」
すみれ「病人なんだから無理しない」
可可「……あむっ」モグモグ
すみれ「食べられる?」
可可「……おいしいデス」
すみれ「よかった」ニコッ 可可「ごちそうさまデシタ」
すみれ「はい、お粗末様」
可可「……すみれ、可可がミルクティー好きなの知ってたんデスか?」
すみれ「だっていつも飲んでるじゃない」
すみれ「見てればわかるわよ」
可可「……」
すみれ「おかゆの残りは冷蔵庫に入れてあるから悪くならないうちに温めて食べなさいね」
すみれ「じゃあ私は帰るから」
すみれ「鍵は閉めたあとポストに入れておくから」 可可「……」スソクイッ
すみれ「……なに?」
可可「あの、すみれ……」
可可「ありがと、デス」
すみれ「なによ素直に、熱でも――あるったら、あるわね」クスクス
可可「……!」カアアアアアアア
可可「からかうなら帰ってクダサイ!」
すみれ「言われなくても帰るところだったわよ」 すみれ「なにかあったら連絡しなさいね」
可可「あっ……」
すみれ「なに?」
可可「なんでもないデス……」
すみれ「もしかして心細いんでしょ?」
可可「! そ、そそ、そんなことないデス!」
すみれ「仕方ないったら、仕方ないわね。寝るまで一緒にいてあげるわ」
可可「……手、握っててクダサイ」
すみれ「はいはい」クスクス 可可「くぅ、くぅ……」
すみれ「って、もう寝てるし……」
すみれ「さて、じゃあ帰るわね」スッ
可可「すみれ……」
すみれ「なに? って寝言?」
可可「すみれ、ありがとデス……」
すみれ「ほんと、素直ならかわいいのに」ナデナデ
すみれ「……早くよくなっていつもの可可に戻りなさいよ」ツンッ ――
可可「……ん」
可可「すみれは、もういマセンよね」
可可「……熱は下がってマスね」ピピピ
可可「熱が下がったらお腹がすきマシタ……」
可可「確か冷蔵庫に……」
可可「おかゆと、りんご……?」
可可「ウサギさんデス!」 可可「おかゆを温めて……」
可可「いただきマス!」パクッ
可可「あつっ!」
可可「あたためすぎマシタ……」
可可「……さっきはすみれが冷まして食べさせてくれて」ドキドキ
可可「アリェ、なんだかまた熱あがってきたような……」
可可「早く食べて今日は寝マショウ!」モグモグ
可可「あつっ!」 ――
翌日
すみれ「可可もう大丈夫なの?」
可可「ハイ! もうすっかり元気デス!」
かのん「元気、って何かあったの?」
すみれ「昨日風邪引いてたのよ」
すみれ「急にこんなメッセージきてびっくりしたんだから」
千砂都「たすけて、ってそりゃ不安になるよね」
かのん「何回も電話かけてる」クスクス
すみれ「だってこんなの急にきたらかけるでしょ!?」 独り言が日本語なのってよくよく考えたらシュールだな かのん「もしかしてお見舞いとか行ったの?」
すみれ「お見舞いっていうか様子見ね、家に行ったら下着で倒れてたわ」
千砂都「それで看病してあげたんだ」
すみれ「看病っていう看病ではないけどね」
恋「すみれさんはお優しいですね」
恋「わたくしも風邪を引いたらすみれさんを頼りますね」クスクス
すみれ「あなたはメイドを頼ればいいでしょ、まだいるんでしょ?」
恋「あぁ、それもそうですね」 可可「すみれ」
すみれ「なに?」
可可「……昨日はありがとうございマシタ」
すみれ「っ!」
すみれ「も、もしかしてまだ熱ある?」
可可「!」カアアアアアアア
すみれ「そういえばなんか顔赤い感じがするわね」 すみれ「もしかしてぶり返したんじゃない……?」
可可「熱なんかないデス! バカすみれ!」
すみれ「なっ! バカとはなによ!」
可可「素直にお礼を言った可可が間違いデシタ」ムスッ
すみれ「様子がおかしいから心配したんでしょ、バカ可可!」
可可「あー! バカって言いマシタね!」
すみれ「そっちが先ったら、先に言ったのよ!」
かのん「イチャイチャしてないで練習するよー」
くぅすみ「イチャイチャなんてしてない(デス)!」
おわり クゥすみSSの感想がアニメへの呪詛だらけになる流れほんと草 こういうのでいいんだよおじさん「こういうのでいいんだよ」 良質なSSが増えているのは助かるが20章後を彷彿とさせ複雑な気分だ ???「カップリング組みたいキャラで喧嘩させとけば、勝手に2次作で補完してくれて人気出るんじゃないか?」
俺たちは、手のひらで踊らされているのかもしれない 乙
可可が一生懸命看病する展開もいいと思うの、見たい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています