歩夢「恋のおまじない」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
「ねえねえ、恋のおまじないって知ってる?」
「おまじない?」
「そうそう なんかね、自分の使ってる消しゴムに好きな人の名前を書いて」
「うんうん」
「その消しゴムを最後まで使うと、恋が叶うんだって!」
「へえ〜」
「興味なさげ?」
「好きな人いないしねぇ」
「まあわたしもだけど」
……
歩夢「…」
歩夢(おまじないかぁ) 歩夢(小さい頃花占いとかやったなぁ)
歩夢(それでお母さんにお花が可哀想でしょ!って怒られたっけ)アハハ
歩夢(うーん、でもわたしはおまじないもいいと思うけど)
歩夢(小さくても一歩一歩進展させていく恋の方が好きかな)
歩夢(なんちゃって)
歩夢「…」ガララッ
歩夢「おはよー」
歩夢「誰もいないし」 歩夢「まあいっか 先に練習着に着替えてよっと」
歩夢「よっと」ポスッ
歩夢「…」ゴソゴソ
歩夢「…」パッパ
歩夢「よいしょ」ヌギヌギ
ガンッ
ガッシャアアアアン
歩夢「!」ビクッ
歩夢「なにか落としちゃった!」 |
@cメ*˶◉ - |
ヽつ::|
ヽ :;|
\ 歩夢「…筆箱?」
歩夢「誰のだろ」
歩夢「それより文房具が散らばっちゃったよ…」
歩夢「拾ってほこり落とさないと」ヒョイヒョイ
歩夢「…あ!消しゴムのカバーが破れちゃってる!!」
歩夢「うわー!どうしよう!」
歩夢「…とりあえず消しゴム探して、持ち主に謝ろ…」
歩夢「消しゴムさんどこいっちゃったのー」ウロウロ
歩夢「あ、あった」ヒョイ
歩夢「……ん?」
歩夢「わたしの名前が書いてある」 歩夢「じゃあこれってわたしの消しゴム?」
歩夢「うーん、でもわたしこんな消しゴム持ってないし、自分の消しゴムに名前なんて書かないし」
歩夢「そもそもこの消しゴムがわたしのだったら、盗まれてることになっちゃうしね」
歩夢「…」
歩夢「じゃあなんでこの消しゴムにわたしの名前が書いてあるんだろ」
歩夢「…」
歩夢「あ!おまじない!!」
歩夢「確か、好きな人の名前を自分の消しゴムに書くって言ってたよね…」
歩夢「じゃ、じゃあ…この消しゴムの持ち主は、わ、わたしのことが好きってこと?!」 歩夢「そ、それじゃあ…わたしが筆箱落としちゃった拍子に消しゴムのカバーが破っちゃったことを謝ったら…」
歩夢「な、なんか気まずいことになっちゃう!!」
歩夢「うう…本当は謝らなきゃいけないんだけど、仕方ないよね…」
歩夢「セロハンテープで直して筆箱に入れとこ…」ペタペタ
…
終わり 誰の消しゴムだったんですか!!!!
想像にお任せですか ここまでプロローグでここから分岐するタイプのゲーム おまけ
歩夢(それで、結局誰の筆箱だったんだろ)
ガララッ
歩夢「あ、おはよう侑ちゃん!…と、せつ菜ちゃん」
侑「おはよー」
せつ菜「おはようございます!」
歩夢「…」
侑「それでさー、さっきの続きなんだけど」
せつ菜「はい!ぜひ聞かせてください!」
歩夢(…侑ちゃんとあんなに仲良さそうに……)
歩夢(…生徒会の手伝いって言ってたのに…楽しそうに話しちゃって)
歩夢(侑ちゃんを誘惑して……っ)ギリッ 生徒会の前に来て荷物を置いていったせつ菜ちゃんの消しゴムってことか バレてしまったということですか…
バレたら仕方ありませんね!! あゆせつって書いておけよ気色悪い
こんな騙すことしてるから嫌われるんだろ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています