かのん「汝は二郎なりや?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
かのん「……思ってたことがあるんだけど言っていい?」
千砂都「うん」
可可「多分可可も同じ気持ちデス」
すみれ「やっぱり気になるったら、気になるわよね」
恋「……」
かのん「部室がめちゃくちゃニンニク臭いんだけど」 すみれ「どうせ千砂都あたりが二郎行ったんじゃないの?」
千砂都「い、行ってないよ! 行ってもブレスケアするし!」
千砂都「そういうすみれちゃんじゃないの!?」
すみれ「私と誰だと思っているの!?」
すみれ「ショウビジネスの世界にいたこのすみれがニンニクくさいわけないでしょ!?」
可可「そういえば昨日すみれを二郎の近くで見マシタ」
恋「そ、その、二郎というのは誰でしょうか?」
かのん「二郎っていうのはニンニクアブラがどっさりのったラーメンのことね」
恋「そういうものがあるんですね……」 すみれ「私は行ってないったら、行ってないわよ!」
すみれ「そういう可可が行ったんじゃないの?」
可可「失礼な! 可可はあんなジャンクフード食べまセン!」
千砂都「二郎とは限らないんじゃない?」
千砂都「例えばニンニクをたっぷり使った料理を食べたとか」
かのん「まあ、確かに二郎とは限らないもんね」 恋「というか、恥ずかしいかもしれませんが別に悪いことをしているわけでもないので名乗り出てくれませんか?」
シーン
すみれ「……ここを逃したら出にくくなるわよ?」
千砂都「誰も出てこないね」
可可「やっぱりすみれじゃないんデスか?」
可可「最初から千砂都になすりつけようとしてマシタ」
すみれ「仮にそうならこのタイミングで名乗り出るわよ!」
可可「無駄にプライドの高いすみれが名乗り出れマスか?」 すみれ「っていうかかのんがあんまりしゃべってない」
かのん「えっ」
すみれ「ニンニクくさい口を誤魔化すために黙ってるんじゃないの!?」
かのん「最初に指摘したの私だよ!?」
すみれ「最初に言い出したから違うってそれはおかしいと思うけど!」 恋「も、もういいじゃないですか」
恋「言い出したくないのなら仕方ないです」
可可「でもくさいデス!」
千砂都「……恋ちゃんの方、臭い強くない?」
恋「わ、わたくしですか!?」
すみれ「あなたなの!?」
かのん「も、もういいじゃん! 誰だって関係ないよ!」
可可「犯人探しをやめようなんてやっぱりかのんが怪しいデス」
かのん「私は違うよ!」 恋「こんな些細なことで争うのは――」ポロッ
すみれ「何かポケットからおち――にんにく!?」
恋「あ、忘れていました!」
千砂都「な、なんで恋ちゃんそんなの持ってるの!?」
恋「そういえば昨夜ヴァンパイアの映画を見ていて、少し怖くなってニンニクを持ってきていたんでした……」
恋「失念していてごめんなさい……」
かのん「なんだ、そうだったんだ」 すみれ「もう、紛らわしいわね」
恋「すみません……」シュン
可可「でも、ヴァンパイアが怖くてニンニク持ってくるなんてレンレンかわいいデス!」
千砂都「よくみたら十字架のアクセサリーもバッグにつけてるし」クスクス
すみれ(昨日調子に乗ってペペロンチーノにニンニク入れすぎたのバレなくて助かった)
千砂都(昨日二郎行ったのバレなくてよかった)
可可(昨日調子に乗って餃子食べすぎたのバレなくてよかったデス)
かのん(昨日ニンニクが入った料理食べちゃったけどバレなくてよかった)
おわり ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています