歩夢「……」

歩夢「……そうだよね、彼方姉には遥ちゃんがいるもんね……。ごめんね? 答えにくい質問して……」

彼方「え?」

歩夢「すぐ、退くから」

 悲しげな表情で自らに回していた腕を抜き、歩夢は立ち上がろうとする。

彼方「歩夢ちゃん、待って!」

 彼方はそんな歩夢の手をつかんだ。

彼方「え?」

 すると、歩夢は自らの上に倒れこんできた。

 ――――――彼方は引く力を全く入れてないのに。