にほスイ八のSSを書いたり書かなかったりするスレ
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色物から王道
短編から長編まで色々
イラストとかも偶に描きます
その他SSの練習も大歓迎
一行から長編まで大歓迎
ゆったりまったり、書いたり書かなかったりしましょう 果林「さて、一息つき終わったし出発ね」
エマ「ここからは比較的緩やかに登れるよ」
姫乃「いちに、いちに...」
エマ「わっ!タコさんの杉だって」
果林「杉本体は触っちゃダメだけど、隣のタコに触るとご利益あるみたいよ」
エマ「頭が良くなります様に!」つるつる
姫乃「さて、先へ行きましょう」 エマ「ここが帰りに行くさる園で…」
姫乃「目の前に見えるのが修験者さんたちのお寺に続く門です」
エマ「修験者さん?」
姫乃「仏教の一派で、山で修行をしている人たちです」
ブオオォォォ
ブオオォォォ
カツ カツ
果林「前から誰かくる!」
姫乃「あの黄色い衣は修験者さんたちですね」
姫乃「滅多にみられないって聞きました。私達運いいですね」 休日にしか行ったことないからか、修験者なんて見たことなかったわ エマ「へぇ、あの笛は何?見たことない形してる」
果林「あれはね、貝で出来た笛なの」
エマ「貝かぁ、不思議」
ブオオォォォ
エマ「迫力あるなぁ...」
姫乃「ここから坂を上がればもうすぐお寺に着きますよ」
姫乃「先程の人達はそこで生活していると聞きました」
果林「ちょっと疲れてきたから、緩やかな道を歩きたいわ」
果林「この先は二手に分かれているのだけど、緩やかな女坂を登りましょう」
エマ「休憩も適度にね」 姫乃「果林さん大丈夫ですか?」
果林「ええ、大丈夫よ」
果林「それにしても、大きな杉の木ね」
エマ「こういうのって、生命の息吹を感じるって言うんでしょ?」
果林「よく知ってるわね。悠久の時を経てとかも使うわ」
姫乃「一年でちょっとしか育たないのに...私達3人で囲んでもまだまだ手が届かないぐらいの杉」
姫乃「それが山道に沿って何本も」
エマ「こういうの見ると、心がとってもワクワクするね!」
エマ「今日はいい日だ。2人とも付き合ってくれてありがとう!」
果林「それほどでもないわ」
姫乃「こういうのまた誘ってくださいね」 姫乃「山門が見えてきました!ようやく中腹のお寺ですね」
エマ「何かいっぱい飾られてるね。この銅像って、さっきの天狗?」
姫乃「あたりです。実は天狗って、何種類か居て」
姫乃「この鳥みたいな顔してるのが烏天狗。したのおまんじゅうのモデルもこれです」
果林「それで、こっちの鼻の長いのが大天狗っていうのよ」
エマ「ねえ、これってさ、漫画に出てたのもこれ?」
エマ「判断が遅い!って」
果林「正確。あれは天狗のお面ね」
果林「さて、お参りしましょう。上に本堂があるの」
エマ「っていうことはまだまだ登るんだね」 エマ「おぉ!これもこれで迫力満点!」
エマ「それで近づくと...天狗の大きなお面!」
エマ「よくこんな大きなの作ったね。それほど信仰心が篤いって事だよね。すごいなぁ。愛されてるなぁ天狗」
姫乃「エマさん十円玉あります?私何枚か余ってますよ」
エマ「あっ...今ないみたい。借りてもいい?」
姫乃「どうぞどうぞ」
エマ「後で返すね」
果林「ここは神社じゃないから、拍手は一回でいいのよ」
エマ「ねえねえ、ここは何のご利益があるの?」
果林「どれどれ... 諸願成就、厄除け、開運、六根清浄、良縁成就、金運向上、商売繁盛」
エマ「わぁ、呪文みたい」
果林「所願成就...まあいろいろな事が叶うって意味よ」
エマ「ふふーん、なんでもいいんだね?」
姫乃「エマさんにやけてますね」
エマ「別に悪い事じゃないから。でも秘密」
果林「私達も願い事は勿論秘密よ」
姫乃「他人に言ってしまったら、夢が逃げてしまいますからね...」
チャリーン パン 果林「この横を上がっていくんですって」
姫乃「いよいよ山頂ですね」
エマ「麓から1時間30分ぐらいかかったかな?ようやくだね」
エマ「でも麓の道より傾斜が楽で歩きやすいかも」
果林「エマは全然疲れてないのね」
エマ「でも久々の山登りだからふくらはぎがちょっと痛いよ」
姫乃「私も大分疲れてきましたね...」
果林「日帰りなんて謳ってるけど、結構辛いわね」
エマ「果林ちゃん後もう少しだよ。頑張って」
エマ「富士山はもっと辛いんだから!」
果林「え?富士山?」
エマ「うん、富士山。いつか一緒に登ろうね」
果林「それは...遠慮しておくわ」
姫乃「あはは..,」 果林「また坂が急になってきたわね」
果林「でも全然大丈夫よ」
エマ「もうすぐだねぇ。もうすぐだねぇ」
エマ「山頂ってとっても見晴らしがいいんでしょ?」
姫乃「今日はいい天気ですから、遠くの山も見れますよ」
エマ「ん〜、楽しみ。あっ、エイコーン」
果林「どんぐりね。帽子被ってて可愛いわね」
エマ「どんぐりがあるってことはさ、リスとかもいるのかな?」
姫乃「いるってさっき看板に書いてありましたよ。あと、モモンガって言う、空を飛ぶネズミみたいな生き物もいるって書いてありました」
エマ「モモンガかぁ...いつか会えるといいな」 エマ「お、おおお!」
エマ「あともうちょっと!もうちょっと!」
果林「この階段を上がれば!」
姫乃「到着!!」
姫乃「ここが報道とかでよく見る山頂広場ですね」
果林「さらに奥に展望台があるわ」
エマ「わぁ〜!!」
エマ「富士山おっきいよ!」
エマ「それに、手前の山はこんなに色とりどりで」
エマ「綺麗...」
果林「自然感じてる?」
エマ「感じてる!」 姫乃「あっ、あのベンチ、ちょうど空いてますね」
姫乃「コーヒー淹れてきたのですが、一服いかがですか?」
果林「いいわね。頂くわ」
エマ「私も頂戴!」
姫乃「はい、どうぞ」
果林「....はぁ」
果林「高尾山って思ってるよりも低いのよね」
果林「たった数百mで、こんなに疲れてしまうだなんて」
エマ「体力には自信あったけど、まだまだだなぁって」
姫乃「ちょっとだけ、自分がちっぽけに見えますね」 エマ「あの雪被ってるのは富士山でしょ?」
エマ「じゃあ、右にずれて、同じく雪被ってるのはなんて言う山なの?」
姫乃「どれどれ...南アルプスらしいですよ」
エマ「アルプスってあのアルプス?」
果林「語源は一緒ね。日本にも大きな山があって、アルプスに倣って命名されたの」
果林「本物とはちょっと違うかもだけど...」
エマ「そうなんだ。いつか行ってみたいな」
姫乃「流石に登山は出来ませんけど...」
エマ「そんなに険しい山なんだ!覚えとこう」
エマ「ねえねえ、セルフィーしよ」
果林「いいわよ。私こっち」
姫乃「じゃあ私は右」
エマ「写真だと南アルプスも富士山もちっちゃくなっちゃうね」
エマ「でも記念に!はいチーズ!」 エマ「さる園♪ さ さ さ さる園」
姫乃「随分と上機嫌ですね」
果林「サルってそんなに珍しいかしら?上野にもいるわよ」
エマ「私、上野にも行った事ないから...」
エマ「後ね、ヨーロッパの動物園のサルって、みんな小さいサルばっかりだから、こんなに大きいのは見るの初めてで」
姫乃「早速中入ってみましたけど...サルパネルと謎サル像が置いてありますね...サル像が持っているものは、これは、杖?」
エマ「ねえねえ!顔パネルはめるから撮影お願い〜」
姫乃「は、はい!」
果林「エマは見るもの全てが新鮮で楽しいのね」 果林「どれどれ...ここには役80頭のサルが居るんですって」
姫乃「あっ、ちょうど正面の檻ですね」
姫乃「檻の中は、段差があって山っぽくなってますね」
姫乃「わぁ〜ちっちゃい赤ちゃんいますよ!」
エマ「あっちのサルは日向ぼっこしてる。こっちはお団子!」
猿たち「キーキー!!」
果林「わっ!結構騒がしいのね」
檻の奥のドア「ガチャ」
姫乃「飼育員さんが出てきましたね。おやつの時間の様です」 エマ「あれっ、もっとわちゃわちゃしてくるんだと思った」
エマ「サルも順番待ちしてる」
飼育員「これはですね、群れの秩序が原因しています」
エマ「へぇ、サルって集団行動なんだ。サルにも序列があるって初めて知ったかも」
飼育員「じつは、このサル達結構いい子なので芸ができます」
飼育員「はい、逆立ち!」
近くに居たサル「逆立ち!」
果林「おぉー!」
飼育員「こんな感じで、餌が多くもらえるので、積極的に芸をする子もいます」
エマ「サルってあんなことできるんだね!動画撮っておけばよかった!」 果林「さて、サル園も見終わって、登山道入口まで戻ってきたわ」
エマ「ニコニコ」
姫乃「エマさんどうしたんですか?」
エマ「ここって、いっぱいお蕎麦屋さんあるから嬉しくなっちゃって」
エマ「ねえねえ2人とも。お蕎麦食べない?」
果林「いいわね。お蕎麦ならヘルシーだし、ちょうどお腹減ってた所なの」
姫乃「私も賛成です」
エマ「色々おすすめが有るみたいだね。迷っちゃう!」
エマ「じゃああのお店にしよ!」 姫乃「色々ありますね。せいろ蕎麦、きのこ蕎麦、月見蕎麦...」
姫乃「暖かいのも、冷たいのもありますね」
果林「私普通のせいろにしようかしらね。お腹ぺこぺこだから、すぐに出てきそうなのがいいわ」
エマ「ん〜、迷う。きのこ蕎麦か、月見蕎麦か...」
エマ「きのこ蕎麦はきっときのこの味するんだろうな。とろろ蕎麦。月見ってとろろと生卵...とろろ食べた事ないから未知の食感」
エマ「うーん、きのこ蕎麦はお家で作れると思うけど、月見蕎麦は難しい。だから月見にする!」
姫乃「じゃあ私はきのこ頼みますね」
姫乃「あったかいのと冷たいのどっちにします?」
果林「私冷たいので」
姫乃「エマさんは温かいので、私も同じと」
姫乃「すみませーん!」 年越し蕎麦食べてそのまま初日の出を見に登る人が多そう 店員「お待たせ致しました。こちらお蕎麦になります」
エマ「わぁ〜!!月見蕎麦って食べるの初めて!」
姫乃「見るだけで美味しそうですね。冷める前に食べちゃいましょ」
果林「いただきます!」
「「いただきます!」」
果林「ズル...ズル!んっ、喉越しがいいわね。それにこの薬味のわさびも、お水が良いからかしらね?ツンとしているのだけど、確かに甘味もあって美味しいわ」
エマ「モグモグ...月見蕎麦ってねばねばしてるんだね。出汁のしょっぱさがちょうどいい。疲れた後に美味しいね」
姫乃「きのこ蕎麦は、歯ごたえがいいですね。まるで野菜の様に、シャキシャキときのこが音を立てます」
果林「蕎麦の風味もいいのだけれど、出汁もとっても美味しいわ。ズルズル」
果林「お蕎麦って健康的だし、お代わりしちゃおうかしら?」
エマ「あー、果林ちゃん食べるの早すぎ!」
果林「逆よ。エマが食べるの遅いの。ズルズル啜るの出来ないから」
エマ「だってそもそもヨーロッパには啜るっていう概念無いし、難しいよね」
姫乃「まあまあ。蕎麦が伸び切ってしまう前に食べられればいいんじゃないでしょうか?」
姫乃「私だって食べるの遅いですし」
エマ「ほら、姫乃ちゃんだってそう言ってくれたよ」
果林「ハイハイ。せいろ蕎麦一口分けてあげるから許してちょうだい」
エマ「許す」
果林「江戸っ子の粋な食べ方...まあ私は八丈島なんだけど...は、蕎麦にワサビを乗せて取るの。取った後、普通ならつゆに全部つけるでしょ。江戸っ子のやり方は1/3だけつゆにつけて食べるのよ」
果林「やってみて」 エマ「ワサビを乗っけて、蕎麦をとって、つゆに1/3だけつける...っと」
エマ「どれどれ?ぱくっ...もそもそ」
エマ「!!」
エマ「ふんーはー ふんーはー」
果林「ちょっとワサビ強すぎちゃった見たいね」
エマ「水ごくごく」
エマ「ぷはっ。でもこの食べ方って、つゆに覆われる前の蕎麦本来の味が楽しめていいね」
果林「あげるのは一口だけよ」
エマ「わかってるって」
エマ「モグモグ...黄身をとろろに溶かして、お蕎麦と一緒にかき込む!!」モソモソ
エマ「...モグモグごくん」
エマ「ん〜っBuono!」
エマ「黄身を溶かすと味が変わるから面白いね。美味しかった!」 エマ「じー」
姫乃「へ?」
エマ「きのこも気になる」
姫乃「じゃあ小皿にとってと」
姫乃「はいエマさん」
エマ「ありがとう!」
エマ「わぁ〜きのこ!」
エマ「いただきます!」
エマ「ん〜!Buono!」
エマ「きのこによって食感が全然違うんだね。ヌルヌルしてるのはシャキシャキしてる。大きなきのこはふわふわした感じで、出汁をよく吸ってて美味しい」
エマ「ねえねえ、これなんていうきのこ?」
姫乃「多分ですが、平茸、椎茸、なめこじゃないでしょうか?」
エマ「メモメモ....よしっ、思たよ!きのこ蕎麦のレシピ」
果林「あはは、寮で再現するつもりね」 果林「さて、蕎麦つゆ飲んで」
エマ「なにそれ?」
果林「これはね、そばの茹で湯なの」
果林「さっきいただいたつゆに入れて飲むのよ」
果林「食後のスープ的なものね」
エマ「飲んでみてもいい?」
果林「ええどうぞ」
エマ「んく」
エマ「さっきまでは塩辛かったつゆが、これを入れたらスープになった!」
エマ「もう一口飲んでもいい?」
果林「もちろん」
エマ「なんだかお茶みたいに飲めちゃうね」
エマ「はぁ〜」 つゆ割って飲むと塩分注意だけど蕎麦湯は美味しくて栄養豊富でとてもいいんだよね エマ「はぁ〜お腹いっぱい」
エマ「今日は楽しかったよぉ〜」
エマ「果林ちゃん 姫乃ちゃん、今日はありがとう!」
姫乃「私も登山楽しかったです」
果林「また来ましょうね」
姫乃「駅はこっちですね」
エマ「あっ、ちょっと待って、おまんじゅうだって」
果林「え〜、まだ食べるの?」
エマ「甘いものは別腹だよ!」
エマ「もちろん付き合ってくれるよね?」
姫乃「まあお茶一杯ぐらいなら」
果林「仕方ないわねぇ」
エマ「よーし、今度はおまんじゅう登山!レッツゴー!」
おしまい
保守して下さった方
レス下さった方ありがとうございます 乙
また機会があったら高尾山に登ってみたくなったな 姫乃「こんにちは」ガラガラ
姫乃「あら、誰もいないですね」
姫乃「机の上にはペットボトルが4つ」
姫乃「今日のミーティングメンバーも4人」
姫乃「ミーティングの時に渡されるのでしょうかね。まあ今飲んでも怒られないでしょうし」ごくごく
姫乃「....」
姫乃「うっ、体が熱い!」
姫乃「」バタン 果林「おはよう」ガラガラ
果林「あら、先に誰か来てた見たいね」
果林「誰か倒れて....って姫乃!?」
果林「なんで小さくなってるの?」
ひめの「....お姉さんだれ?」
果林「記憶まで失ってるわ」
エマ「果林ちゃんおはよう」
果林「あっ、ちょっと待って」
果林「開けちゃダメ!」
エマ「なに?そんなに急いで。えいっ」
ひめのを抱えた果林「」
エマ「か、果林ちゃんが誘拐犯になっちゃった!!」 ひめの「お姉さんも誰?ここどこ?」
エマ「あー、本当に小さくなっちゃってる」
果林「飲みかけのペットボトルがあったから、多分璃奈ちゃんの特製ドリンクの所為だと思うの」
エマ「そっかぁ、それなら仕方がない」
果林「それで、どうする?今日はミーティング入ってたみたいだし、リスケしようにも当人がこれじゃ」
エマ「うーん、一応こうなっちゃったって事は話しておいた方がいいかな。私達からも連絡入れておこう」
果林「そうね」
エマ「ひめのちゃん、でいいかな?」
ひめの「...コクリ」
エマ「私はエマっていうの。よろしくね」
ひめの「どこから来たの?」
エマ「スイスだよ」
ひめの「スイス?」
エマ「うん、スイス」
果林「それで、私が果林って言うの。よろしくね」
ひめの「果林お姉さんとスイス」
エマ「あはは....年は変わっても姫乃ちゃんは姫乃ちゃんみたい」 果林「それで、こうなっちゃったって訳」
侑「あちゃ〜、これじゃあどうしようもない」
果林「今回のミーティングの埋め合わせどうする?」
侑「藤黄のほかのメンバーと話し合って決めるね。多分姫乃ちゃんのスケジュールは知ってるはずだし」
スマホ「ピロン」
侑「あっ、メッセージ来てる」
侑「美咲さんからだ。17:00ぐらいに迎えに行きます、だって」
侑「それまでよろしくお願いします」
果林「面倒見るしかないわね。そもそも原因は私たちにあるんだし」
果林「姫乃〜こっち来て」
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