しずく「その小説、現実にしたいですよね?」 せつ菜「!?」
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しずく「わたしが現実にしてあげましょうか?」
せつ菜「ど、どういうことですか…?!」
しずく「わたしは演劇部です なので、演劇部とのレクリエーションと称して、その小説を元にした劇をやるんですよ」
せつ菜「!」
しずく「配役はわたしが同好会を代表して決めます そうすれば……」
しずく「歩夢さんと幼なじみになれますよ?」
せつ菜「!!!!!!!!!」 1週間後
しずく「はい、それでは今回の演劇部との合同で行う劇の配役と簡単なストーリーのあらすじを纏めたプリントと、台本を持ってきました」
侑「演劇か〜!ワクワクするね!」
歩夢「どんな劇やるのか楽しみだよね 配役もどんな感じになるのかなぁ」
ワイワイ
せつ菜「…」
せつ菜(しずくさん、本当にありがとうございます!!)
せつ菜(わたしの妄想が、こんな形で現実にできるなんて……!!)
せつ菜(そして、歩夢さんと幼なじみになれるなんて…!!!) 侑「あ、見て!わたし主人公じゃん!」
歩夢「どれどれ?あ、ほんとだ!侑ちゃんは騎士なんだね!」
せつ菜「……」
せつ菜(え?) 歩夢「わたしは巫女だって〜」
侑「似合ってると思うよ!」
歩夢「も〜侑ちゃんったら〜!」
せつ菜(ど、どういうことですか?!侑さんが主人公?!)
侑「あらすじは…おっ!主人公の騎士であるわたしと巫女の歩夢は幼なじみなんだって!」
せつ菜(は?)
歩夢「ほんとだ!巫女に仕える騎士だけど、幼なじみって設定なんだ〜」
侑「演劇の役まで幼なじみだなんてなんか運命感じちゃうね〜」
歩夢「確かに!」
しずく「お2人ほどお似合いな幼なじみはこの世界にいませんからね!」
歩夢「も〜!しずくちゃんったら〜!」
せつ菜(し、しずくさん…?) せつ菜(ど…どうして……)
しずく「…」
しずく(ふふ…あははははっ♡ すごい顔ですよせつ菜さん♡♡♡) しずく(生徒会長としては冷静なせつ菜さんが……)
しずく(スクールアイドルとしては元気で熱くてかっこいいせつ菜さんが………!)
しずく(まさに絶望に打ちひしがれてるようなあの表情♡♡♡♡)
しずく(すごくどきどきします♡♡♡♡♡♡♡♡♡) しずく(あはっ♡)
しずく(あははははははっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡)
しずく(可愛いですよ、せつ菜さん♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡)
───────── せつ菜「一体どういうことですか!?!」
しずく「はい?」
せつ菜「劇の配役です!!!」
しずく「配役?なにか問題でもありましたか?」
せつ菜「とぼけないでください!!」
しずく「…」
せつ菜「わたしは歩夢さんと幼なじみの役ができるから、あの小説を元に演劇をしていいと許可を出したんです!!!」
しずく「証拠はありますか?」
せつ菜「…は?」
しずく「わたしはせつ菜さんがこの小説を元にした劇をやりたいと言われて、今回のレクリエーションを考えたんです」
しずく「配役については特に何も言われてません」
せつ菜「は…はあ?!」
しずく「なにか誓約書的な物とか、ボイスレコーダーなんかがあればわたしに非があることを認めるんですけど」
せつ菜「…いい加減にしてください!!!」 せつ菜「どうしてこんな酷いことをするんですか!!??」
しずく「酷い…?」
せつ菜「そうです!!」
しずく「わたしは皆さんがどんな配役なら、自身の魅力を最大限に引き出せるのか考えてのことですよ?」
せつ菜「!?」
しずく「スクールアイドル同好会と演劇部の兼部とはいえ、わたしはどちらも精一杯やっているつもりです」
しずく「せつ菜さんの書いたあの小説はすごいと思います」
しずく「上手く考えられている…正直ちょっと嫉妬しましたよ」
せつ菜「な、なら…!」
しずく「でも所詮、素人なんです」
せつ菜「!」
しずく「自分の趣味で書いた妄想としては上出来でも、劇の台本としてはまだまだの出来です」
しずく「言ったでしょう?わたしは演劇も精一杯やりたいんです なので、演劇部として活動してきたわたしがテコを入れたんですよ」
しずく「皆さんの魅力を精一杯引き出せるように」
せつ菜「……っ」 しずく「歩夢さんの幼なじみは、侑先輩以外考えられないでしょう?」
せつ菜「!」
しずく「長年2人は幼なじみとして過ごしてきて、2人で色んな困難も乗り越えて来たんだと思います」
しずく「だからあれだけ強い絆で結ばれている」
せつ菜「それは…」
しずく「そうなれば、互いの魅力を1番引き出せるのは、現実と同じように幼なじみという配役以外考えられませんよね」
せつ菜「…」
しずく「せつ菜さんの役を見ましたか?…攫われた歩夢さんを助けるため、侑先輩は仲間を集めました」
しずく「その中でもせつ菜さんは、歩夢さんを攫ったドラゴンと対峙するもやられてしまい、わたしには歩夢を助けられないと挫けそうな侑先輩に喝を入れる役」
しずく「そして、再びドラゴンと対峙するも防戦一方な侑先輩が、ドラゴンへ渾身の一撃を入れられるよう自らの命を犠牲にして道を切り拓く…という役ですよね」
しずく「これ程までにせつ菜さんという人間を引き出せる役がありますか?」
せつ菜「……」 しずく「まあ、レクリエーション開催日が近くて練習時間も取れないので、ある程度現実と同じような役をするのがいいっていう理由もありますけど」
せつ菜「で…ですが……」
しずく「はぁ…まだわからないんですか?」
せつ菜「…?」
しずく「歩夢さんの幼なじみに、せつ菜さんは相応しくないと言っているんですよ」
せつ菜「!!!!」
しずく「……話はそれだけですか?終わったなら、わたしはこれから演劇部でミーティングをするので」
せつ菜「……わかりましたよ」
しずく「なにがですか?」
せつ菜「今回のレクリエーションの件は中止にします」
しずく「はい?」
せつ菜「そして、どういう経緯で今回合同で演劇をする事に至ったのか」
せつ菜「その演劇で、本来脚本として使われるはずだったわたしの小説を皆さんにも見せます」
しずく「…」
せつ菜「わたしの話は終わりです ではまた明日」
しずく「…くくっ……あはははははっ!」
せつ菜「何がおかしいんですか!!」 しずく「おかしいのはせつ菜さんの方ですよ」
せつ菜「なっ!」
しずく「その小説を見せて、せつ菜さんはタダで済むと思ってるんですか?」
せつ菜「!?」
しずく「自分の周りにいる人間を使って自身の妄想を文字にしているんですよ?どう考えたってドン引きですよ」
せつ菜「!」
しずく「特に、侑先輩という人間がいながら歩夢さんの幼なじみを自分という設定にし」
しずく「まるで中学生の考えるようなことを、色々と歩夢さんに小説の中で言わせたりさせたり…」
しずく「そんな"気持ちの悪い"ものを歩夢さんが知ったら、一体どう思いますかね?」
しずく「最悪、嫌われるんじゃないですか?」
せつ菜「あ、歩夢さんはそんな人じゃ!」
しずく「それはせつ菜さんの妄想の世界の歩夢さんの話ですか?」
せつ菜「…っ」 しずく「…まあいいです 嫌ならせつ菜さん1人で役を降りてください」
しずく「他の同好会の皆さんや演劇部は、この劇を成功させるために頑張ってるんですよ」
しずく「そこに水を差すようなことをせつ菜さんはするんですか?」
しずく「……5人で同好会を立ち上げ、それぞれが頑張ってる中」
しずく「自身の目標を押し付けた"あの時"のように」
せつ菜「………っ!」
しずく「…では、わたしは失礼しますね」スタスタ
せつ菜「………」
しずく「…」チラッ
せつ菜「……わたしは………わたしは……………」ブツブツ
しずく(………♡)
──────────── しずく(ふふふ♡)
せつ菜「なんだか楽しそうですね!」
しずく「え?」
せつ菜「すごくにこにこしてましたよ?」
しずく「そ、そうですか?」
せつ菜「はい!なにか良いことでもありましたか?」
しずく「…ええ、まあそんな感じです」
せつ菜「なるほど!」
しずく「そんなに顔に出てましたか?」
せつ菜「はい!すごく楽しそうな顔でしたよ!」
しずく「そうですか…」
せつ菜「わたし、しずくさんの笑顔が好きです!」
しずく「…へっ?!///」
せつ菜「なので、いつまでもその笑顔でいてくださいね!!では!」
しずく「………」ドキドキ そもそもせつ菜さんが演劇をダシにしようとして乗っかったわけだから、こうなっても仕方ないと思います💙
せつ菜さんには後輩の犬役がお似合いですよ💙 しずく(…やっぱりせつ菜さんはかっこいいなぁ)
しずく(わたしが水なら、せつ菜さんは炎)
しずく(対極する立場だからこそ、せつ菜さんに惹かれてしまうのかな…)
しずく(…)
しずく(わたしの笑顔が好きかぁ……)
しずく(…わたしは)
しずく(わたしはせつ菜さんの曇った顔が1番好きですよ…♡♡♡) 以上、最強の妄想族だった頃の座長を返してくれ同好会より 最近おとなしくしてる間にせつ菜がすごい妄想を出してきたからな 最近せつ菜ちゃんが歩夢ちゃんに特大の矢印向けてる小説(ラノベ?)の話題ばっかなことに嫉妬した元祖座長のしずくちゃんがこのSSを書いたんだと思うと愛おしい 私は何に、誰に嫉妬してるんだろう…?
みたいに思い悩むところから新たなストーリーが始まるんだよね ⎛(cV„•᷅ - •᷄)⎞ シチュエーションの上書きは百合界7つの大罪の1つだからね
⎛(cV„•᷅ - •᷄)⎞ せつ菜ちゃんも私の痛みを知るべきだよ 逆に侑ちゃんがあれを見たらどう思うんかね
ときめくのかね まああのせつ菜→歩夢も侑ちゃんがいない世界ならではだしね
アニメ時空とは別物だし安心しろ侑ちゃん 幼馴染絡まない歩夢連れて来ようと思ったら選択肢が悪霊憑きしか無くなるぞ せつ菜ちゃんの妄想を利用して愉悦に浸ろうとするしずくちゃん好き このしずくはせつ菜が自分相手に妄想してたらどうするんだろう せつ菜の様子を伺いながら他の子達と仲良くしてるのを見せつけたり >しずく「それはせつ菜さんの妄想の世界の歩夢さんの話ですか?」
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