かすみ せつ菜「この先輩(後輩)…チョロいです!」
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かすみ「だーかーらーせつ菜先輩の方がチョロいですって!」
せつ菜「わ、私が!?なんでそんなに私のことをチョロいチョロいと連呼するんですか!」
かすみ「せつ菜先輩がかすみんの事からかうからでしょーが!」
せつ菜「からかってなんかいませんよ!」
せつ菜「ただイタズラしようとしたら失敗したり…上手くいかずに拗ねていたりそう言うところが可愛いなって思って……」
かすみ「かわ……だからそう言うところがからかってるんですよー!」
せつ菜「からかってないです!」
かすみ「からかってますー!」
せつ菜「うむむ………」かすみ「ぐぬぬ………」 〜20分前〜
せつ菜「はぁ………」
かすみ「おやおや〜せつ菜先輩落ち込んでどうしたんですか?」
せつ菜「売ってないんです………」かすみ「ん?」
せつ菜「新刊が…売ってないんです……」
かすみ「なんの新刊ですか?」
せつ菜「少年チャンプの漫画です…………」
かすみ「ああ、あの今流行ってるやつ…」
せつ菜「そうです…どこへ行っても売り切れているんです…」
かすみ「まぁ人気なんで仕方が無いんじゃないですかね〜」
せつ菜「ですよね……」ズーン
かすみ「(めちゃくちゃ落ち込んでるじゃないですかぁ)」 かすみ「しょうがないですね〜…ポンポコポーン!」
かすみ「かすみん取っておきのミニコッペパンで〜す!1個あげますよ〜!」
せつ菜「いいんですか!?感謝します!美味しいです!元気がみなぎってきました!」モグモグ
かすみ「へへ〜まだまだあげますよ〜ただしカロリーはその分沢山ありますが……w」
せつ菜「いいんですか!?心遣いに感謝します!」
せつ菜「…流石かすみさんですね!仲間の為に行動出来る…!尊敬します!」
かすみ「ですよね〜♪もっと尊敬してもいいんですよ!」
かすみ「気分がいいので飴もあげちゃいますよ〜!ふふ〜ん」
せつ菜「ありがとうございます!」
かすみ「(あっ、しまったあげすぎた………)」 せつ菜「ニコニコ」モグモグ
かすみ「ふふん♪」
かすみ「(なんだか餌付けみたいですね………せつ菜先輩はこう言う時本当に……)」
せつ菜「(……元気が無かった私にお菓子をくださって元気づけてくれる…とても優しいです!)」
せつ菜「(褒めるともっとくれるのが可愛らしいんですよね…こう言う時、こう言う時はなんて言うんでしたっけ……)」
せつ菜「(漫画で出てきた様な…なにかいい表現があった気がしますが……)」モグモグ
かすみ「………………」
かすみ「せつ菜先輩って、本当にチョロいですよね!」
せつ菜「チョロい?」 かすみ「はい?」 せつ菜「……………」モグ…
かすみ「せつ菜先輩……?」
せつ菜「!」ザッ かすみ「!?」
せつ菜「かすみさん!それです!それですそれです!」ガシッ
かすみ「ええ!?」
せつ菜「チョロい!チョロいです!私が探していたのはそれです!」
かすみ「はぁ?どういう事か分からないんですけど!」
せつ菜「いえ……かすみさんに当てはまる言葉が上手く思いつかなくて……そうです!チョロい!です!」
せつ菜「かすみさんはチョロいです!」
かすみ「チョロい?」 せつ菜「はい?」 かすみ「………………」ピタ…
せつ菜「かすみさん……?」
かすみ「か、かすみんをチョロいとはなんなんですかぁー!?」ガシッ
せつ菜「は、はい!?」
かすみ「かすみんはチョロく無いですよ!決してチョロくないです!」
かすみ「それに人に面と向かってチョロいと言うのはどうなんですか!?」
せつ菜「はいい!?」
かすみ「チョロいなんて、どうなんですかって言ってるんですよ!」 せつ菜「ええ!?かすみさんが先に………」
かすみ「かすみんにチョロいって言わないでくださいー!」
せつ菜「す、すみません………」
かすみ「ハァハァ……ハッ!い、いやかすみんも言い過ぎました……」
せつ菜「…私にチョロいと言われるのは嫌ですか?」
かすみ「ええ?」
せつ菜「かすみさんのその…心の中は正直でピュアなところがとても魅力的だなと思ったので……チョロいと言う言葉がかすみさんらしいと…」
かすみ「魅力的………?かすみさんらしい…?」
せつ菜「はい……私の為に沢山お菓子をくれたり……落ち込んでたら励ましてくれたり かすみ「まぁそうですねぇ…かすみんは魅力的ですねぇ……」
かすみ「って、からかわないでください!」
せつ菜「本当に魅力的で……」
かすみ「仮にかすみんが超絶魅力的で宇宙一可愛かったとしても…それとチョロいとが何か関係があるんですか!」
せつ菜「ありますよ!」
かすみ「魅力的なのにチョロいなんて言うんですか?」
せつ菜「言いますよ!」
かすみ「せつ菜先輩の方が……と言うよりそれがおかしいんじゃないかって言ってるんですよ!」
せつ菜「おかしくないですよ!かすみさんはチョロいです」 〜現在〜
かすみ「だーかーらーせつ菜先輩の方がチョロいですって!」
せつ菜「わ、私が!?なんでそんなに私のことをチョロいチョロいと連呼するんですか!」
かすみ「せつ菜先輩がかすみんの事からかうからでしょーが!」
せつ菜「からかってなんかいませんよ!」
せつ菜「ただイタズラしようとしたら失敗したり…上手くいかずに拗ねていたりそう言うところも可愛いなって思って……」
かすみ「かわ……だからそう言うところがからかってるんですよー!」
せつ菜「からかってないです!」
かすみ「からかってますー!」
せつ菜「うむむ………」かすみ「ぐぬぬ………」 〜廊下〜
歩夢「……………」ジーッ しずく「……………」
歩夢「な、何してるのかな……?」
しずく「さ、さぁ…………」
歩夢「喧嘩…だよね?」
しずく「そうみたいですが……」
歩夢「喧嘩、なんだよね…?」しずく「た、多分…」
侑「ん?2人とも何してんの?入らないの?」
歩夢「いや…なんだかせつ菜ちゃんとかすみちゃんが言い争ってるみたいで……」
侑「えっ、2人が?」 しずく「入るに入れないんです………」
ワーワー ギャーギャー
侑「ほんとだ………」
歩夢「なんかチョロチョロ言ってるんだよね…」
侑「チョロ…?ネズミでも出たのかな?」
歩夢「ちょっと見に行ってみよう………」
しずく「侑さんなら止められるかもしれません…」
侑「う、うん……でも2人が喧嘩なんてどうしたのかな……」ガチャッ ガチャッ
せつ菜 かすみ「!!!!」
侑「2人とも…何やってるのかな?ねずみでも出て……」
かすみ「ああ〜!侑先輩ー!」ダキッ
かすみ「せつ菜先輩が、かすみんのことをチョロいチョロいって言うんですよ!あまりにも酷くないですか?」
せつ菜「そんな!酷いってどういう事ですか!それにかすみさんが先に言ってきたんじゃないんですか」
かすみ「それでもせつ菜先輩だって言ったじゃないですかー!」
侑「2人とも落ち着いて……チョ、チョロい……?」
せつ菜「かすみさんの方がチョロいです!」
かすみ「チョロくないですー!」
侑「……なんでそんな事で言い争ってるんだろう」 せつ菜「侑さん!私より、かすみさんの方がチョロいですよね?」
かすみ「いやせつ菜先輩の方がチョロいですよね!」
侑「ええっ!?」
かすみ「どうなんですか?」
侑「ど、…どっちも……………」
せつ菜「どっちですか!?」
侑「い、いや………とりあえず落ち着こう!」
侑「まずなんでこんな事になったのか教えてよ!」
かすみ「せつ菜先輩がかすみんが一番チョロいなんて言うからいけないんです!」
せつ菜「なんでいけないんですか!」
侑「うーん…????」 …………………
侑「なるほど………」
侑「じゃあかすみちゃんがせつ菜ちゃんの事をチョロいって言って」
侑「せつ菜ちゃんもかすみちゃんのことを同じように言ったらかすみちゃんが怒ったの?」
せつ菜「そうです」かすみ「まぁ…そうです」
侑「それじゃあかすみちゃんも同じようなことを言われても仕方ないんじゃないかな……?」
かすみ「そ、そうですけど…でもあまりにも連呼してくるんですよ!」
かすみ「それにかすみんが一番チョロいって!」
侑「せつ菜ちゃんもなんで何度も言うのかな?」 侑とせつ菜がどっちが子供っぽいかで言い争ってた話思い出す せつ菜「それは…かすみさんみたいだなって…かすみさんらしい言葉だなと思って……」
侑「うーん……あながち間違っては無いかもだけど………」
かすみ「間違って無い……?」
侑「い、いや、そういう意味で言ったんじゃなくて!」
かすみ「とにかくせつ菜先輩はバカにした様な言い方で言ってくるじゃないですか!」
せつ菜「そんな!」
せつ菜「私は褒め言葉として…可愛らしいかすみさんにピッタリな言葉だと思って!」
侑「褒め言葉………?」
せつ菜「褒め言葉ですよ!」
かすみ「絶対褒め言葉じゃないですー!」 ギャーギャー
歩夢「侑ちゃん侑ちゃん」
侑「ん?」
歩夢「もうずっとやってたら練習時間無くなっちゃうよ!」
歩夢「何でもいいから終わらせて〜!」
しずく「ですね。私たちの入る隙がありませんからこのまま放っておけばずっと喧嘩してしまいます」
侑「私も止めたいけど…どっちがチョロいかとか言い合ってるんだよ!」
侑「どうやって止めればいいか分からない…」
しずく「うーん…、そうです!かすみさんには食べ物を奢れば収まるかもしれません!」
侑「食べ物!それだ!」 かすみ「侑先輩〜何話してるんですかぁ?」
侑「うっ」ギクッ
かすみ「しず子も歩夢先輩も選んでくださいよ!」
歩夢 しずく 「ええっ!?」
かすみ「かすみんとせつ菜先輩どっちがチョロいのか!せつ菜先輩ですよね?」
せつ菜「かすみさんですよ。いい加減認めてください」
歩夢「ど、どっちも………」
しずく「変わらないような………」
かすみ「え?」ギロッ
しずく「まずいですよ!何言ってもダメじゃないですか!」 侑「か、かすみちゃん!喧嘩終わってくれたらさ…皆でパンケーキ奢るからさ!」
かすみ「ええっ!パンケーキ!?」
侑「うん!そうだよね……歩夢?」
歩夢「えっ!?う、うん!そうだよねしずくちゃん?」
しずく「えっ?あっ、はい!皆で出し合って奢りますよ!」
かすみ「ほんと?しず子」
しずく「も、もちろん!だから、もうやめよう?練習時間も無くなるし……」
かすみ「……ええ〜?そう言う訳なら〜やめてあげなくも無いですけど〜………パンケーキ……」ジュルリ
侑「…………チョロい」
せつ菜「そう言うところがかすみさんらしいですね!」ペカー かすみ「かすみさんらしい……?」
かすみ「かすみさんらしいってまたチョロいって意味ですか!?」
せつ菜「ええっ!?」
かすみ「一番チョロいのはかすみんじゃなくてせつ菜先輩です!!」
せつ菜「………………」 かすみ「……………?」
せつ菜「…かすみさんは私のことを嫌い…なのですか?」
かすみ「えっ?」ドキッ
せつ菜「私…かすみさんらしいと…褒め言葉として使っているのに……」グスッ
かすみ「い、いや……泣かないでくださいよお…」オロオロ
かすみ「チョロいって言われるのが嫌なだけでせつ菜先輩の事は嫌いじゃないですから…」 せつ菜「ホントですか?」
かすみ「は、はい………」
せつ菜「そうですか!よかったです!」ペカー
侑「こっちも……チョロい」
かすみ「でも一番チョロいのはせつ菜先輩ですから謝ってください!」
せつ菜「まだやりますか!」
かすみ「だって本当の事なんですもん!」
せつ菜「嫌です!一番チョロいのはかすみさんです!」
侑「なんでせつ菜ちゃんもそんな頑固なのかな…」
侑「褒め言葉……?褒め言葉として………」 侑「待って……せつ菜ちゃん、チョロいってどういう意味で使ってる?」
せつ菜「へ?」
せつ菜「それは、勿論可愛いくて…心の中の気持ちが顔によく出て…それでいて純粋で……」
せつ菜「とにかく、全てが魅力的で素振りも全部可愛らしい人を指す言葉だと思います!」
侑「魅力的で…可愛らしい人のこと……褒め言葉なんだよね?」
せつ菜「もちろん」
かすみ「…………………」侑「…………………」 ………………
〜練習中〜
果林「なんだ、そう言う事だったのね」
彼方「来たら2人とも言い争ってたからビックリしたよ〜つい廊下に隠れちゃったし」
侑「ちょっと大変だったよ…まぁでも練習時間が潰れなくってよかった」
歩夢「せつ菜ちゃんがチョロい、って本当に純粋に褒め言葉として使ってるなんてね」
しずく「通りで噛み合わなかった訳ですね………」
かすみ「………………」ムスッ
侑「かすみちゃん……せつ菜ちゃんもワザと言った訳じゃないみたいだし……」
かすみ「そうとは分かってますけど………」 せつ菜「悪気が無かったとは言えかすみさんが嫌な言葉なのに何度も言ってしまって…すみません!」
かすみ「別にいいですよかすみんも悪いですし…」
せつ菜「でも………チョロいとは私ずっと純粋で可愛らしい魅力的な人の事を指す言葉だと思っていましたが……」
せつ菜「間違っていたんですね…漫画だけを読んで誤った知識を身につけていました……」
侑「うーん微妙に間違っては無いけど…………」
せつ菜「チョロい、とは相手をバカにした言い方なのでしょうか?」 侑「うーん……普通は褒め言葉としては使わないかも…」
せつ菜「そうなんですか…」
せつ菜「それじゃあかすみさんが私に対して言ったのも褒め言葉では無かったんですか………?」
かすみ「ええっ!?」ギクッ
せつ菜「どうなんですか………?」ジッ
かすみ「いや……ほ、褒め言葉……ですよ」
かすみ「……多分」
せつ菜「そうだったのですか!安心しました」ホッ
かすみ「そ、そうですよ!」 彼方「本当〜?」かすみ「本当ですよ…」
エマ「なんでかすみちゃんはチョロいって言われるのが嫌なの?」
かすみ「そりゃあバカにしてる様な言い方だからですよ…」
かすみ「いつもかすみんの事をチョロいチョロいと………」グヌヌ
璃奈「それじゃあ誤解されるかもだからせつ菜先輩にも言わない方がよかったかもね」
かすみ「うん…………」 彼方「チョロいってあんまりいい言葉じゃ無いかもだから直接は言わない方がいいかもね〜」
彼方「まあ彼方ちゃんはかすみちゃんはどっちかと言ったらチョロいと思うけど〜」
かすみ「矛盾してますよ!」
歩夢「確かにね…。でも……かすみちゃんにとっては褒め言葉かもね!」
歩夢「いい意味で当てはまってると思う。」
かすみ「な、なんなんですか?どういう事ですか?」 侑「ハハハッ確かにかすみちゃんにとってはね」
かすみ「先輩まで!」
侑「まあ普通は褒め言葉としては使わないかもだけど…かすみちゃんにとってはその言葉もさっきせつ菜ちゃんが言ってたように」
侑「その言葉も心の中は正直でピュアなところがとても魅力的って意味も当てはまると思う」
かすみ「そ、そうですか〜?」
侑「うん」
かすみ「まぁ……侑先輩が言うんなら……」
しずく「かすみさんは褒め言葉として、チョロいって意味だね」
かすみ「…ホントに褒めてる?」 せつ菜「でも、褒め言葉としての言葉だったと言うことで……」
せつ菜「かすみさんに嫌われていなかったようで安心しました」
果林「まあなんだかんだ言ってもかすみちゃんはせつ菜のこと好きだから大丈夫よ」
エマ「そうだね!尊敬してるもんね」
かすみ「なんですか!いきなり!」
果林「違うの?」
かすみ「違うって訳じゃ………」
せつ菜「そうなんですか………?」
かすみ「!」 かすみ「いや…せつ菜先輩のこと、好きですよ。…尊敬、してます」
せつ菜「かすみさん………!」パァー
せつ菜「私も大好きです………!」グイッ
かすみ「………………」ギュム
彼方「ふふっよかったね〜」
果林「せつ菜も…ある意味当てはまるかもね」
せつ菜「練習が終わったらパンケーキも食べましょう!私が奢ります!」
かすみ「!ホントですか!?」
せつ菜「はいっ!」
かすみ「あまりくっつかないでください……」
せつ菜「いくらでも食べていいですよ!」 かすみ「えっ!ふふ〜ん…やっぱりせつ菜先輩ってチョロ………」
せつ菜「……………」グスッ
かすみ「…………………」
かすみ「いや………やっぱりいいです…」
せつ菜「…………ふふ」ニコニコ
せつ菜「………………」ニマニマ
かすみ「…………………」
かすみ「(いや、やっぱりチョロいですよ……)」
かすみ「(……褒め言葉としてですけど)」
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