希「流れ星」
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海未「綺麗な星空ですね」
希「そうやね。凛ちゃんもこれて良かったやろ?」
凛「うん。希ちゃんが色んな星の名前教えてくれるし。一時はどうなるかと思ったけど」
海未「…面目ありません」
希「ふふっ。それにしても海未ちゃんがこんなに登山が好きだったなんてな〜」
凛「ね〜今日まで知らなかったね。合宿って皆んなの意外な一面を知れるね」
希「真姫ちゃんのサンタさんとかね」
凛「そうそう」 凛「流れ星見れるかな?」
海未「どうでしょう?」
希「ずっと起きてれば見れるかもね」
凛「え〜それは辛いにゃ〜。でもお願い事したいし〜」
希「お願い事?」
凛「うん!」 希「どんなお願い?」
凛「ん〜」
希「あっ、決まってないんや」
凛「いざその時になってみないとな〜」
希「一瞬だよ?」
海未「瞬きしてる間に終わりそうですね」 凛「そっか〜。じゃあ…流れ星の流れが遅くなりますようにって」
希「遅く?」
凛「うん。考える時間が欲しいから」
希「え…じゃあ今考えればいいんやない?」
凛「でもその時になってみないと。人間咄嗟に出て来る言葉が本音って言うし」
希「でも考えるんやろ?」 凛「うん」
希「じゃあやっぱり今考えればいいやん。流れ遅くする必要ないやん」
凛「いやでも…遅くしておかないとお願い事言い切れないかもしれないし」
希「じゃあ遅くするお願いも言い切れるか分からないよ?流れ星の流れを遅くして下さいって結構長いからね」
海未「流速を遅くと言った方がコンパクトじゃないですか?」
希「いや変わらないと思う」
海未「そうですか」 凛「あっ!でもあれだ!」
希「ん?何?」
凛「流れ星を遅くできたら何個もお願い事出来るよ!」
希「あの…さっきから思ってたんやけど…流れ星って何個もお願い出来るん?」
凛「さあ?ルールが分からないし」
希「ルール…」
凛「ルール教えて貰おうか?流れ星にお願いして」
希「一回だけしかダメだったらルール教えて貰って終わりだよ?」
凛「そっか〜。じゃあルールを変えて貰う」 希「ルールを変えるって…え?待って?どう言う順番でお願いするの?」
凛「ルール変えて、ルールを教えて貰って、流れを遅くする」
希「多分、凛ちゃんの本当のお願いは叶わないで終わると思うよ」
凛「そうかな〜」
希「そうだよ」 凛「ん〜…」
希「やっぱり予め考えておきなよ」
凛「そうだね。そうする」
海未「あっ!」
希「ん?どうしたん?」
海未「私…部屋の明かり消しましたっけ?」
希「さあ?」
海未「どうしましょう。付けっぱなしかも。真姫の家の別荘なのに…」 希「あ〜確かに。他の皆んなも居ないだろうしなぁ」
海未「私戻ります」
希「いや危ないって」
海未「ですが…」
凛「流れ星にお願いする?代わりに消しといてって」
海未「待ってる間の電気代は掛かるでしょ」
希「そもそも流れて来ない可能性もあるけどね。って言うか流れ星にお願いする事じゃないよね」 海未「どうしましょう」
希「どうしましょうって…もう仕方ないやん。真姫ちゃんに謝るしかないやん。ついてたらだけど」
凛「あっ」
希「どうしたん?」
凛「そう言えば金曜ロードショー録画するの忘れてたにゃ」
希「金曜ロードショー?」
凛「うん。どうしよう…流れ星にお願いしようかな」 希「勿体ないよ。それに…もう始まってるから途中か
らになるよ?」
凛「え〜魔女宅見たかったにゃ」
希「またすぐやるよ」
海未「二年に一度はやりますもんね」
凛「え〜その時には凛大学生だよ」
希「いや高三やない?まあ…うち、DVDあるから貸してあげるよ」
凛「ありがと。なんか流れ星が流れて来なくてもお願い事って叶うんだね」
希「これくらいの事だったらね」 希「もっと叶わない様なお願い事をしたら?」
凛「叶わない様な?」
希「うん」
凛「世界征服とか?」
希「お願いしようとしてる時にウチが阻止するよ」
凛「え〜」
海未「希、世界を救いましたね」
希「そうだね」 凛「叶わない様なお願い。英語のテストで良い点数が取れます様にとか?」
海未「それは努力をして下さい」
希「と言うか英語に限らず全教科お願いすればいいのに」
凛「ん〜…凛達の胸がもっと成長します様に!」
海未「達?」
凛「うん。にこちゃん達の分もお願いしてあげ様かなって」
海未「達?」
希「凛ちゃん。これ以上その話はやめた方がいいと思うよ」 海未「達?」
希「優しさも間違えれば罪になるからね」
海未「達?」
凛「あっ!ワンピースの正体教えて貰おうかな!凄い気になってて」
希「え〜…気になるけども…ネタバレやん」
凛「じゃあ、コナンの黒幕の正体…」
希「それもう作中で言ってなかった?」
凛「本当かどうか分からないもん」
希「そうだけど。勿体ないよ」 凛「え〜お願い事って難しいね」
希「もっと単純に考えたら?」
凛「例えば?」
希「お金持ちになりたいとか」
凛「希ちゃんに取って幸せってお金なの?」
希「いや…別にそう言う訳ではないけど」 凛「そもそも幸せになりたいって事自体違うんだよな〜。幸せは自分で掴むものだしそもそも幸せだし」
希「じゃあもうお願いしなくてもいいんやない?って言うか幸せどうこうの話だったっけ?」
凛「うん」
海未「……」ZZZ
希「海未ちゃん寝てるし。あんなに部屋の明かり気にしてたのに」
キラーーーン
希「あっ…」
凛「自分で叶える方が簡単かもね」
希「そやね」 千歌「果南ちゃんってサプライズとか好き?」
果南「え?何で?」
千歌「いや〜好きかなって」
果南「まあ…されれば嬉しいけど」
千歌「ふ〜ん。そうなんだ」
果南「うん。え?なんかあるの?」 千歌「え……別に?」
果南「え、なに?その間は… ?」
千歌「いや…」
果南「私…誕生日近くもなんもないよ?」
千歌「うん。知ってる。2月11日だもんね」
果南「いや10日だよ」
千歌「あれ?」
果南「え…ずっと間違えてたの?」
千歌「えっと…」 果南「間違えてたんだ。ある意味サプライズだよ」
千歌「嬉しい?」
果南「全然嬉しくない」
千歌「だよね。嫌なサプライズとかもあるんだね」
果南「うん。あるね」
千歌「サプライズする側のテンションについていけない時とか…困るよね」
果南「うん…じゃない?経験ないけど」
千歌「私も経験ない」
果南「これ…なんのやりとり?」 千歌「え?いや…」
プルルル
千歌「あっ、電話」
果南「出なよ」
千歌「うん。もしもし〜?え?あ〜うん。大丈夫だよ。まだ平気。うん、一緒にいるよ。うん」
果南「え…私の話してない?」
千歌「大丈夫、大丈夫。17時までね」
果南「足止めかなんかされてる?」 千歌「あ〜うん。大丈夫!任務はキッチリこなします」
果南「任務って言った」
千歌「それじゃ」プツッ
果南「えっと…私の話してた?」
千歌「あ〜…なんかね」
果南「何かねって…え?大丈夫?サプライズじゃない?これ気づかないフリとか無理だよ?テンションついていけないヤツになっちゃうよ?」
千歌「うん。平気平気」 果南「え?本当に平気?」
千歌「平気だよ〜。だって心当たりある?」
果南「ないけど」
千歌「でしょ?じゃあ平気だよ」
果南「ならいいけど…」 千歌「海…綺麗だね」
果南「いきなりどうしたの?毎日見てるじゃん」
千歌「綺麗じゃない?」
果南「うん。綺麗だけど」
千歌「湘南の方って海のイメージ強いけど全然こっちの方が綺麗らしいね」
果南「それ湘南で言っちゃダメだよ」
千歌「うん。果南ちゃん、生クリーム大丈夫だよね?」 果南「なんで?」
千歌「好きかな〜って」
果南「本当に大丈夫?」
千歌「生クリーム?」
果南「じゃなくて。本当にサプライズない?」
千歌「ないよ」 果南「ならいいけど」
千歌「大きな音とか大丈夫だよね?」
果南「何をする気なの?!!規模によるよ!!」
千歌「規模か…例えばクラッカーとか」
果南「え、もうサプライズするじゃん」
千歌「しないよ」 果南「本当にサプライズしない?」
千歌「一生しないかと言われればするかも」
果南「今だよ。今私に」
千歌「しないしない」
果南「本当に?」
千歌「アレルギーとかはないよね?」
果南「なんなの千歌?ないけど。大丈夫?本当に大丈夫?私、演技出来ないよ?」
千歌「演技出来ないの?」
果南「やっぱりサプライズあるんじゃん」
千歌「ないよ」 果南「じゃあなんで困ったの?」
千歌「いや演技出来ないんだと思って」
果南「千歌に言われたくないよ」
千歌「まあね。私もそんなにだから」
果南「全然だよ。長い付き合いで初めて知ったよ」
千歌「ウーパールーパーは好き?」
果南「ウーパールーパー?」
千歌「ウーパールーパー」 果南「いや…どっちでも」
千歌「そっか…」
果南「ウーパールーパーどうするつもりなの?」
千歌「いや別に」
果南「怖いんだけど」
千歌「果南ちゃんにも怖いものってあるんだね」
果南「そりゃあね」 千歌「香水苦手な人っているよね」
果南「え?何が?」
千歌「香水」
果南「いると思うけど。何する気なの?」
千歌「来週、初詣行く?」
果南「え?あ、もう来週か。行くと思うけど」
千歌「皆んなで行く?」
果南「良いんじゃない?」 千歌「よし。ちょっと電話して良い?」
果南「え?なんで?」
プルルル
千歌「あっ、もしもし?」
果南「答えてくれないんだ?」
千歌「任務完了です」
果南「え?なに?」
千歌「うん、うん。じゃあ、今から連れてくね。はい」プツッ
果南「え…大丈夫かな?驚く練習しなくて平気?」
千歌「なんで果南ちゃんが驚く練習するの?」 果南「え…だって…あるんでしょ?サプライズ?」
千歌「果南ちゃん誕生日でも何でもないじゃん」
果南「そうだけど…え?クリスマスでサプライズはないもんね」
千歌「あまり知らない人の誕生日だしね」
果南「え?あ、キリストね。知らない人って…私も知らなけど…」 千歌「じゃあ行こうか」
果南「どこに?」
千歌「鞠莉ちゃん家」
果南「鞠莉の家?ホテルだよ?絶対にサプライズするじゃん」
千歌「しないって」
果南「え?じゃあ何なの?」 千歌「も〜、もうすぐダイヤちゃんの誕生日でしょ!サプライズの計画を立てるんだよ。今誘って周ってるんだよ。果南ちゃん一人目!」
果南「え?あ〜…え?あの質問なんだったの?」
千歌「パーティーに参加する人の好みはチェックしておかなきゃ」
果南「個人でする必要はないと思うけど」
千歌「あ〜そっか」
果南「いやていうかさ」
千歌「うん」
果南「1月1日は…練習するってダイヤが言ってたじゃん」 千歌「………あっ、そっか。どうしよう」
果南「終わってからどっかファミレスとかでやればいいんじゃない?バスがあれば」
千歌「うん。考えてみる」
果南「いや…うん。そうして。てか、ウーパールーパーってなんだったの?」
千歌「え?ふふっ」
果南「怖いって」 絶対サプライズあるだろと思って読んでました
そういうことかい! 店員「チキン南蛮定食のお客様〜」
璃奈「あ、はい」
愛「おっ、りなりーガッツリ行くね」
璃奈「うん。お腹空いてるから」
かすみ「食べ切れるの〜?」
璃奈「余裕。今なら恐竜一頭くらい食べれる」
かすみ「いや絶対に嘘だよ」 璃奈「嘘じゃないよ。食べれるよ」
かすみ「無理だと思うよ。恐竜ってデカいよ?象くらいあるよ?」
璃奈「もう少し小さい種類の恐竜もいるから」
かすみ「そう言う問題なの?え?でも、それでもだいぶ大きいでしょ?」
愛「そうだね。一番小さい恐竜がエオシノプテリクスだから。まあ全長30センチくらいかな?魚でいったら500gの真鯛くらいかな?」
かすみ「全然ピンと来ないんですけど。って言うか何で愛そんな事知ってるんですか?」
璃奈「一般教養だよ」 かすみ「絶対嘘だよ。普通の人知らないってば。ですよね?愛先輩?」
愛「う〜ん。そうだねぇ…じゃあ何で例えればいいかなぁ」
璃奈「オカメインコと同じくらいだと思う?」
かすみ「りな子…これからチキン南蛮食べるのによくその例えが出来るね?」
璃奈「うん。まあ。タルタルソースがかかってるから」
かすみ「関係ある?」 璃奈「あるよ。タルタルソースは最強だから」
かすみ「え、そうなの?」
璃奈「うん。何にかけても美味しいから」
かすみ「それはどうかな?」
璃奈「キャベツにかけても美味しい」
愛「合うだろうね〜キャベツには」
かすみ「キャベツにはね。野菜だから。タルタルソースってマヨネーズ使ってるもん」 璃奈「キュウリにも一番合うのはタルタルソース」
かすみ「絶対に味噌だと思うよ」
愛「人それぞれだと思うけど」
璃奈「愛さんはぬか漬けするから若干そっちよりになった」
かすみ「え?こっちよりになったのに?味噌めっちゃ不利じゃん」
璃奈「いや、有利なんだよ。ただ、タルタルソースが最強なだけ」 かすみ「りな子そんなにタルタルソース推しだったの?」
璃奈「私がタルタルソース推しなんじゃないよ。ただ、タルタルソースが最強なだけ。何故ならなんにでも合うから」
かすみ「だから何でもじゃないってば」
璃奈「そこら辺の草にかけても美味しい」
かすみ「そこら辺の草は普通食べないから」
璃奈「普通はね。でもタルタルソースかければ違う」 かすみ「いや絶対違うよ。りな子」
愛「まあでも…草食べる人もいるからね。岡本信人とか」
かすみ「誰ですかそれ?仮に100歩譲って草にタルタルソースをかけて食べるとしてそれだけで最強って呼べるかな?」
璃奈「それだけじゃないよ」
かすみ「へ〜そうなの?」
璃奈「うん」
かすみ「へ〜」 璃奈「エオシノプテリクスにタルタルソースをかけて食べても美味しい」
かすみ「え?何だっけ?」
愛「一番小さい恐竜だよ」
かすみ「あ、そうでした。いや…居ないから味わからないじゃん」
愛「多分鶏肉に近いと思うけど」
かすみ「いや〜分からないですよ?だって居ないから」 璃奈「わかる。エオシノプテリクスにタルタルタルソースは合う」
かすみ「タル一個多いよ。なんでそんな事言い切れるの?証拠を見せてよ!」
璃奈「いいよ」
かすみ「え?」
璃奈「じゃあ、エオシノプテリクスをここに連れて来て」
かすみ「いや…え?そんな一寸法師みたいな」
愛「一休さんだけどね」 にこ「えっと…」
男「……」
女「……」
にこ「あっ…なんかごめんなさい。地図に夢中になっちゃって。気がつかなくて…しかも真ん中に座っちゃって…」
男「いえ…」
女「大丈夫です。って言うかμ'sの矢澤にこちゃんですよね?」
にこ「え?はい」
女「あ、やっぱり」 男「え?有名人?」
女「スクールアイドル!」
男「あ〜」
女「私、ファンなんです」
にこ「そうなんだ。いつも応援ありがと〜。じゃあ一緒ににっこにっこに〜」
女「あっ、それは…タクシーの中なんで」
にこ「あっ、そうね」 女「今日はどうしたんですか?」
にこ「あ〜ライブ会場の下見に」
女「え〜どこでやるんですか?」
にこ「あの〜地図…ここ!」
女「へ〜」
男「あのさ」
にこ「え?何ですか?」
男「いや…君じゃなくて」
にこ「あっ、はい」 男「…あの…ユキちゃん…その…俺…」
女「え?何?」
にこ「え?え?」
女「え?ちょっと待って。今、矢澤にこちゃんとお話してるから」
男「いや…でもさ」
女「いや、本当に。私、μ'sの大ファンなの」
にこ「あ〜ありがと…」 男「μ'sなんて今はどうでもいいだろ」
女「なんて?μ'sなんて?」
にこ「いやあのさ」
男「大事な話があるんだよ」
にこ「いや、やめといたら。タイミング絶対違う。にこを挟んでやめて」
男「俺、ユキちゃんの事がずっと…ずっと前から…」
女「え?本当に今言う?本当に?」 男「ユキちゃんの事が大好きです。付き合って下さい」
にこ「え〜…」
女「………ごめんなさい」
男「え………ごめん。エンジン音うるさくて聞こえなかった」
女「これプリウスだよ。静かだよ」
男「何でダメなの?」
女「今はスクールアイドルを追いかけるのに忙しいから」 にこ「あっ…」
男「スクールアイドル…」
女「うん。特に…μ'sのにこちゃんとか…」
にこ「え…あ…へ〜」 男「……そ」
にこ「えっと…」
女「……」
にこ「にっこにっこに〜」
男「……」
女「……」
にこ「え…なにこれ。いや、て言うかなんでタクシーで告白なのよ?失敗したら目的地に着くまで最悪なのに。って言うか既に最悪なのに」 男「……」
女「……」
にこ「え…絶対…私悪くないよ?」
男「………っすね」
にこ「うんうん。てかあれだ!もう目的地だ!」
女「そう言えばコウタロウ君もここら辺じゃないの?」
男「え?あ…」
運転手「お客さん。目的地着いたよ」
にこ「あっ、はい」 運転手「ありがとうございました〜」
女「じゃあね、矢澤にこちゃん!」
ガチャ
にこ「……はい」
男「………」
にこ「………」
男「………」
にこ「え…にこにこにーする?こたろう君?」
男「コウタロウです」 穂乃果「絵里ちゃ〜〜ん」
絵里「なあに?」
穂乃果「え〜り〜ちゃ〜〜ん」
絵里「なんでルパン風に?」
穂乃果「変顔していい?」
絵里「なんで?」
穂乃果「練習してたの。ずっと。皆んなが部室に来ないから」 絵里「へ〜…勉強でもしてればいいのに」
穂乃果「やっていい?」
絵里「いいけど」
穂乃果「じゃあ行くよ。はいっ!どう?」
絵里「いや…どうって言われても」
穂乃果「ウケる?」
絵里「変顔するんだったら…サングラス外したら?と言うか何で部室でサングラス?海未が来たら怒られるわよ?」
穂乃果「ん?これ?クラスの子が使わないからってくれたの。なんかオシャレで気に入ってるんだ」
絵里「そうなんだ…」 穂乃果「うん。そう!」
絵里「へ〜でも変顔するなら外さなきゃ」
穂乃果「でも気に入ってるんだよなぁ。もう一回だけやっていい?」
絵里「え?」
穂乃果「いや変顔」
絵里「いいけど」 穂乃果「いくよ〜。はいっ!どうだ!」
絵里「いやだからサングラス」
穂乃果「今はこれが精一杯」
絵里「だから何でルパン風?」
穂乃果「どう?アドバイスとかないかな?」 絵里「なんの?サングラスの?」
穂乃果「違う違う。変顔の」
絵里「あ〜…うん。別に私変顔しないからね。アドバイス出来ないかな」
穂乃果「美人の変顔ってしょうもないもんね」
絵里「あ〜ありがとう」
穂乃果「え?褒めてないよ?」
絵里「あ、そう」 穂乃果「変顔も奥が深いんだよね」
絵里「そうなの?」
穂乃果「うん。顔の骨格を変えられればいいのにな〜」
絵里「整形をしたいの…?」
穂乃果「違う違う。変顔する時に任意に骨格を移動出来ればワンステップ上がるのにな〜って」
絵里「なるほど。人間をやめたいって事ね?」 穂乃果「そうそうそうそう。早く人間をやめたーい!!ってバカっ!」
絵里「うん。あの…私そう言うノリ好きじゃない」
穂乃果「嫌よ嫌よも?」
絵里「本当に」
穂乃果「そっか。アドバイスありがとう」
絵里「どういたしまして」 穂乃果「他に言う事ない?」
絵里「うん。だからサングラスは外した方がいいわよ」
穂乃果「え?なんで?」
絵里「いやだから室内だし。って言うか学校だし。これから練習だし。絶対に海未怒るだろうし。なにより変よ。似合ってない。西武警察かって」
穂乃果「ロシアでもやってたの?私だって見た事ないよ?西武警察」
絵里「いや本当に似合ってない」
穂乃果「そっか〜分かった。外すよ」 絵里「そうして。プライベートでして」
穂乃果「じゃあ素顔で変顔していい?」
絵里「まだやるんだ」
穂乃果「行くよ〜。はいっ!どう?」
絵里「いやただただ可愛い。しょうもない」 千歌「東京の高校生ってスクールアイドル以外に普段どんな曲聴くの?」
梨子「スクールアイドルだって聞かない人は聞かないけど。ん〜私も流行りに敏感な方じゃないしなぁ」
千歌「やっぱりあれ?オフダンとか聴くの?」
梨子「ん?」
千歌「オフダン」
梨子「オフダン?」
千歌「オフダン。知らない?Official髭男dism」
梨子「ヒゲダンね」 千歌「え?ヒゲダン?オフダンじゃなくて?」
梨子「ヒゲダンだよ。オフダンなんて呼んでる人居ないよ」
千歌「え〜嘘だぁ。騙そうとしてるなぁ?」
梨子「騙そうとなんてしてないよ。そんな事して私に何のメリットがあるの?」
千歌「え…ヒゲダンなの?」
梨子「だからそうだよ」
千歌「え…ミスチル?」 梨子「うん。ミスチルはミスチル」
千歌「え…じゃあオフダンじゃない?」
梨子「なんで?」
千歌「だって…ドリカムは?」
梨子「ドリカムだよ」
千歌「決戦は?」
梨子「金曜日?え…何?」 千歌「え〜じゃあ私ずっと恥かいてたの?」
梨子「別に恥って程じゃあ」
千歌「確かに言われてみれば花丸ちゃんにオフダンの新曲の話してる時ビミョーな顔してたもんなぁ」
梨子「多分それは花丸ちゃんヒゲダンの事知らないだけだよ。またオフダンって言ってるし」
千歌「東京だけじゃないの?」
梨子「いや…全国共通だと思うよ」 千歌「東日本だけとか」
梨子「マックじゃないんだから。と言うかここも東日本だと思うよ?」
千歌「え?そうなの?」
梨子「じゃないかな?」
千歌「静岡って西日本だと思ってた」
梨子「そこに関しては私も自信ないけど」 千歌「あっ、でも鞠莉ちゃんはマックって呼ばないよね。マクドとも呼ばない」
梨子「育ちが関係あるんじゃない?ご両親の影響だってありそう」
千歌「そっかぁ。鞠莉ちゃんオフダンの事なんて呼ぶんだろう」
梨子「いや…さあ?」
千歌「へ〜。そもそも日本人って何でも略すよね」
梨子「日本だけじゃないと思うよ」 千歌「ジャイアントパンダの事もパンダって言うし」
梨子「レッサーパンダの事をパンダとは言わないからね。良いんじゃない?」
千歌「ジャイアントパンダの赤ちゃんってややこしくない?ジャイアントなのに赤ちゃんって」
梨子「ややこしくしてるのは千歌ちゃんだよ」
千歌「Aqoursは何て略されてるんだろう」
梨子「略されてないと思うよ。必要ないし。既に文字数すくないから」 千歌「文字数はそこそこじゃない?」
梨子「そんな事ないと思うけど」
千歌「梨子ちゃんって半角派でしょ?」
梨子「ん?」
千歌「パソコンで打つ時」
梨子「え…どうだろう?気にした事ないかな」
千歌「私は半角派〜なんだけど言葉を略そうとする心理だと思うんだよね」
梨子「違うと思うよ」 千歌「……東京は大変だ」
梨子「適当に喋らないで」
千歌「所でその落書き何?」
梨子「え?あ、千歌ちゃんが来るまで暇だったから無意識で猫ちゃん描いてたんだね」
千歌「へ〜そっか。個性的で光る物を感じるね。流石東京!感性が違う。二代目バンクシーになれるよ」
梨子「ありがと。バンクシーにはならないけど。バンクシーって個性的だった?」 千歌「所でさ」
梨子「何?」
千歌「本当にオフダン?」
梨子「ヒゲダンね」
千歌「あ〜…そうそうそう」
梨子「うん」
千歌「サプライズって事ない?」
梨子「ないよ。そもそも千歌ちゃん発信だからね。この話」 千歌「そっかぁ」
梨子「うん」
千歌「でも私はオフダンって呼び続ける事にするよ」
梨子「こだわり強いんだね」
千歌「東京に負けないように!」
梨子「対全日本だと思うけどね」 穂乃果「暇だね〜」
真姫「そうね」
穂乃果「まさかこんなに並ぶとは思わなかった〜」
真姫「まあ祝日だしね」
穂乃果「あのさ怖い話聞きたい?」
真姫「聞きたくない」
穂乃果「え〜何で?」
真姫「ここ夢の国だし」 穂乃果「でも待ってるの暇じゃ〜ん」
真姫「穂乃果が乗りたいって言ったんだから我慢しなさいよ。それともみんなの所に戻る?」
穂乃果「戻らない。だから怖い話するね」
真姫「だからって何よ」
穂乃果「いや怖い話してれば時間すぐ過ぎるよ」
真姫「だから夢の国に来てまでする事じゃないって」 穂乃果「これはね」
真姫「だからしなくていいって」
穂乃果「今からちょうど…30年後の話なんだけど」
真姫「30年後?え?未来の話?体験談じゃなくて?」
穂乃果「うん。そうなの」
真姫「絶対に作り話しじゃない」
穂乃果「本当の話、本当の話」
真姫「何を持って本当の話なのよ?」 穂乃果「30年後の私が学校から帰る時に」
真姫「30年後もまだ学校通ってるの?え?教師になってるって事?」
穂乃果「いや部活帰り」
真姫「生徒なんだ。何年留年してるのよ。あ、30年か」
穂乃果「そうそう。部活帰りに真姫ちゃんと別れて」
真姫「やめて。私を巻き込まないで」 穂乃果「真姫ちゃんだけに?」
真姫「ブツわよ?」
穂乃果「えへへ」
真姫「えへへじゃないわよ」
穂乃果「でね、真姫ちゃんと別れた一人で歩いていたら後ろの方からどんぶらこ〜どんぶらこ〜って聞こえて来て」
真姫「絶対にオノマトペ間違ってると思うんだけど」 穂乃果「私、ハッとなって」
真姫「ハッと?ん〜…ハッと?」
穂乃果「うん。後ろを見たら大きな桃がついて来ていたの」
真姫「いや実際にあったら怖いけど」
穂乃果「でしょ?怖いよね」
真姫「え?なんなの?」
穂乃果「ほら!見て!真姫ちゃんが突っ込んでる間にあっという間に時間が流れたよ」
真姫「……まだ5分しか経ってないけど」
穂乃果「あと6回は話せるって事か」
真姫「やめて。苦痛だから」 歩夢「ほらほら見て侑ちゃん。ほら!カバさんだよ」
侑「本当だ。思ったよりも全然でかいね」
歩夢「うん。大きいね。お口も大きい。凄いね〜。凄いな〜」
侑「うん。でも、歩夢の方が可愛いよ」
歩夢「ん?」
侑「うん。だから歩夢の方が可愛いよ」 歩夢「うん……ありがとう」
侑「ふふっ。あっ、水の中潜った。凄いな〜」
歩夢「うん…あの…侑ちゃん」
侑「どれくらい潜っていられるんだろうね」
歩夢「え?さあ」
侑「哺乳類だから肺呼吸だもんな〜」
歩夢「うん。あの」
侑「凄いな〜」
歩夢「あの侑ちゃん!」 侑「何?」
歩夢「いやさっき言った事さ」
侑「え?あっ、カバが肺呼吸だって?」
歩夢「違う違う。あのカバより私の方が可愛いって」
侑「うん。歩夢の方が可愛いよ」
歩夢「う〜ん…あの…可愛いって言ってくれるのは嬉しいけど…」
侑「うん。本当の事だからね」 歩夢「あの、カバより可愛いって言うのは…あまり…褒め言葉としては珍しい表現だと思うんだ」
侑「え?そうかな?」
歩夢「だって…あの…カバだよ?」
侑「うん。でも歩夢、カバより可愛いじゃん」
歩夢「えっと…例えばそれがウサギさんとかなら嬉しいんだけど」
侑「うん。ウサギよりも可愛いよ。あゆぴょん」
歩夢「あゆぴょんはやめて!!でもありがとう!!」
侑「えへへ。可愛いのに〜」
歩夢「うん。あの…えっと…他の子に可愛いって言う時はカバを例に出しちゃダメだよ!」
侑「歩夢にしか言わないよ」 歩夢「え?どっちの意味?可愛いって?それともカバより可愛いって?どっち」
侑「それはもちろん」
ザバァーーーーン
侑「あっ、カバ出てきた」
歩夢「出て来て欲しくなかった」
侑「なんで?動物園来てるのに?カバ嫌い?」 歩夢「本音言うと好きでも嫌いでもない」
侑「だよね。聞いた事ないもんね」
歩夢「言う事ないからね。カバ嫌いなんて」
侑「うん。ほら見てみなよ。カバ凄いよ」
歩夢「凄いけど〜…今そこじゃなくて…さっきの話」
侑「歩夢の方が可愛いって?当たり前じゃん」 歩夢「敢えて言わなくても良いと思うんだ」
侑「なんで?言葉にしなきゃ伝わらない事だってあるよ?」
歩夢「だってカバって世間的には可愛いなんて思われてないよ」
JK「きゃ〜カバだぁ!可愛い!」
歩夢「……」
侑「言ってるよ?」
歩夢「居るんだよ。動物見るとなんでも可愛いって言う人が一定数。特に女子高生に」
侑「歩夢も女子高生だけど」
歩夢「って言うか私はカバ可愛いなんて言ってないよ?凄いって言っただけで」 侑「そうだっけ?」
歩夢「そうだったよ」
侑「そっか。でも…歩夢の方が可愛いしな〜それは撤回したくないなぁ」
歩夢「撤回はしなくていいけど…本当に私以外に言ったら変な顔されるから」
侑「分かった。歩夢以外にもう可愛いって言わないよ」
歩夢「いやそうじゃなくて。それだとなんか私が面倒くさい女の子みたいになってるから」 侑「面倒くさくない女の子なんて居ないと思うけどなぁ」
歩夢「え…うん。どうだろう?」
侑「まっ、私も女の子なんだけどね。あはは」
歩夢「今、ある意味侑ちゃん面倒くさい女の子になってるよ」
侑「え?本当に?」
歩夢「うん…とにかくさあの〜女の子とカバを比べちゃダメだよ。絶対に」
侑「うん。分かった」 歩夢「分かってくれて良かった」
侑「じゃあ、他の動物見に行こうか」
歩夢「うん」
歩夢「あっ、サイだ!」
侑「本当だ!角凄いね」
歩夢「凄いね〜」
侑「うん。でも歩夢の方が…」 山田先生「本当にやるのか?」
穂乃果「はいっ!やります!」
山田先生「本当の本当に?」
穂乃果「はいっ!問題ありますか?」
山田先生「問題はないけど…意外で」
穂乃果「意外ですか?」
山田先生「意外だな」 カバは5chとかでカバ知識が増えたら可愛いより怖いと思うようになった 穂乃果「え?なんで?」
山田先生「いやだって…その…な?」
穂乃果「え?」
山田先生「高坂が生徒会長に向いてないとは言わなよ」
穂乃果「本当ですか!!」
山田先生「うん。人を引っ張いく力もあると思ってる。リーダーに向いていると思う」
穂乃果「そこまで言われると恥ずかしい」
山田先生「けどさ生徒会長って…もうちょっと学力に余裕のある生徒がやるものじゃないか?教師がこんな事言っていいのかな?」
穂乃果「言っちゃダメですよ。え?勉強出来なきゃダメなんですか?」
山田先生「そう言う訳じゃないけどな。やる気は尊重したいよ?でも部活もやってて生徒会長もやったら勉強大丈夫か?やる時間あるか?」
穂乃果「あ、大丈夫です。元々しないんで」 山田先生「やれよ。生徒トップになろうとしてるなら絶対そんな事言っちゃダメだろ」
穂乃果「へ〜」
山田先生「へ〜じゃないよ。そもそも高坂は生徒会長をするにあたって公約とかあるのか?」
穂乃果「公約?」
山田先生「それも分からないのか?マニフェストだよ。学校をどうしたいとか。ないか?」
穂乃果「あ〜選挙の時に言う奴ですね!」
山田先生「そう。選挙は見るんだな」 穂乃果「いや私の家、選挙の日は家族で投票行って外食するんですよ」
山田先生「そっか。わざわざ先生の世代に合わせてくれたのかな?」
穂乃果「ん?」
山田先生「そう言う訳ではないのか。で?高坂の公約は?」
穂乃果「えっと…まあ、これは個人的な願望なんですけど」
山田先生「個人的な願望はやめろよ」
穂乃果「テストを無くしたいです」
山田先生「絶対に無理だよ。どうやって成績付けるんだよ」
穂乃果「授業態度で」
山田先生「じゃあお前最悪だからね。居眠りするし」 穂乃果「あとあの〜一日生徒会長で人気絶頂のアイドルを呼びます」
山田先生「なんだよ一日生徒会長って。警察とかでやるやつだろ?無理だよ。せめて文化祭とかのゲストにしろよ。って言うかお前らが居るだろ」
穂乃果「トラブルの際には迅速に対処し科捜研を呼びます!」
山田先生「それも無理だよ。沢口靖子だって忙しいんだよ」
穂乃果「え〜っと…地域の環境美化に努める様月に一回美化清掃の日を設けます」
山田先生「いきなりまともか」 穂乃果「あっ、先生!お饅頭食べますか?」
山田先生「え?賄賂をするつもりなのか?」
穂乃果「はい。どうぞ。それ中に…」
山田先生「本当賄賂か?生徒会選挙で賄賂渡されたの初めてだぞ」
穂乃果「白アンになってます」
山田先生「ああそう。それだけか。後で食べるよ。ありがとう」 穂乃果「あと告白する時は屋上から呼びかけて行う事にしそれを全校生徒が見守る様にします」
山田先生「未成年の主張か!ちょくちょく先生の世代に合わせてくるね高坂は」
穂乃果「それから水道を捻るとオレンジジュースが出る様にします」
山田先生「ここ愛媛県じゃないから」
穂乃果「校歌をμ'sの曲にします」
山田先生「ダメだよ。お前この学校好きなんだろ?変えるなよ」 穂乃果「それから〜えっと…」
山田先生「いや無理に出さなくていいよもう。多分通らないから」
穂乃果「B'zの発音がμ'sの発音と一緒だと言う事を広めます」
山田先生「もうマニフェストですらない。よく立候補しようとしたな」
穂乃果「いや〜現生徒会長の絵里ちゃんが推してくれて」
山田先生「あ、推薦だったんだ」 希「いや〜暑いなぁ。喉乾くなぁ」
凛「喉渇いた?これ飲む?」
希「え?いいよ。遠慮しておくよ」
凛「いいの?」
希「うん。いや…喉渇いてる時にカップラーメンの残りのスープを渡されたの初めてなんやけど。って言うかよくこの暑いのにラーメン食べるね。食欲無くすやろ」
凛「かよちんだってあっちでおにぎり食べてるよ?」
花陽「モグモグ モグモグ」
希「花陽ちゃんは別やろ」
凛「そっか」 ぶ〜ん
希「ん?うわっ蚊?蚊いる?」
プチっ
希「あ、刺された」
凛「大丈夫?」
希「うわっ、なんか痒い。めっちゃ痒い。意識したらめっちゃ痒いわ」
凛「え〜…今セロハンテープならあるけど…」
希「それでどうしろと?」
凛「刺された上から貼って」
希「え?なんか意味あるそれ?」 凛「ないか」
希「ないよ。あっ、えりちが確かクリーム持ってたかな?」
凛「へ〜流石絵里ちゃん」
希「今どこに居るかな?ウチ、今日携帯を忘れてしまったんやけど。凛ちゃん」
凛「あ〜ごめん。凛も携帯忘れちゃったにゃ」
希「え〜そうなん?」
凛「うん。あっ!そうだ!真姫ちゃんの仲良い子に放送部の子が居るから絵里ちゃん呼んでもらおうか?」
希「校内放送で?それはいいや」
凛「何で?」
希「恥ずかしいやろ。いいよ。花陽ちゃんに借りるから。あれ?花陽ちゃんは?」
凛「今出て行ったよ?トイレじゃない?」 希「そっか」
凛「電話する?」
希「携帯ないんだって」
凛「あ、そっか」
希「そうだよ」 凛「ムヒならあるけど…」
希「それやって!!」
凛「え?」
希「塗り薬!虫刺されたら時に使うヤツ!」
凛「へ〜。そうなんだ。じゃあ使う?」
希「ありがとう」
凛「待ってね」
ガサゴソ
凛「あった!あっ、でも昨日使い過ぎて空かも」 希「え〜」
凛「バファリンならあるけど」
希「いや…バファリンは意味ないって」
凛「そっか。後は神頼みしかないね」
希「いや、こんな事で神頼みはしないよ」
凛「え〜そうなの?大した事ないから?」
希「大した事ないと言うか…なんかもう治ってきたわ」
凛「え?早くない?」
希「いやいい事やん」 凛「凛まだ何もしてないんだけど」
希「いやいいよ」
凛「良くないよ」
希「いいって」
凛「蚊また飛んで来ないかな」
希「え…なんでそんな事言うの?」 ことり「えっと…ここかな?」ピシッ
穂乃果「あぁ…私の駒が」
ことり「えへへ〜。穂乃果ちゃんの番ですよ〜」
穂乃果「え〜…そうだなぁ……ここだ!」ピシッ
ことり「え?」
穂乃果「ん?」
ことり「あの…穂乃果ちゃん?」
穂乃果「何?」 ことり「あの…そこ置けないよ?」
穂乃果「……なんで?」
ことり「何でって…そこじゃ私の駒を挟めないでしょ?」
穂乃果「うん。別にいいよ。今回はことりちゃんの駒ひっくり返すの諦めるから。角に置くのを優先するよ」
ことり「あの…そう言う事じゃなくて」
穂乃果「気を遣わなくてもいいよ?」
ことり「あの…使ってないよ」 穂乃果「え?他に良い手ある?」
ことり「良い手と言うかね。そこには置けないの。穂乃果ちゃん」
穂乃果「なんで?」
ことり「だってそこじゃ挟めないじゃない?」
穂乃果「うん。だから今回はひっくり返すの諦めるって」
ことり「え?だから…ある私がおかしいの?相手の駒を挟む様にしか置けないんだよ?」
穂乃果「ん?え?あっ!ローカルルール?」 ことり「え?ローカル?」
穂乃果「ことりちゃんの地元でのルール?」
ことり「違うよ。私達地元一緒じゃない。小中一緒じゃない」
穂乃果「南のルールとか?」
ことり「え…?いや…なんか不安なって来た。あれ?私が間違ってるのかな?」 穂乃果「間違ってるって言うか…全国ルールを知らなかったんでしょ?仕方ないよ」
ことり「えぇ…そうなの?でも、穂乃果ちゃんのルールだと角取り放題だよね?」
穂乃果「うん。そうだね。何か問題でも?」
ことり「問題しかない様な気がするよ?」
穂乃果「そんな事ないと思うけど」 ことり「え〜…」
穂乃果「ことりちゃんってスペ3返しとかアリ派?」
ことり「ええ…スペ3?あ、大富豪の?アリ派だけど…穂乃果ちゃんだってアリ派じゃない」
穂乃果「うん。じゃあ、今回のもアリにしようよ」
ことり「なんでそうなるの?」
穂乃果「嫌?」
ことり「嫌って言うか…馴染みがないから」 穂乃果「これを機に覚えようよ」
ことり「え〜…じゃあ…うん。わかった」
穂乃果「イェーイ!じゃあ私の番ね」
ことり「え?私の番だよ?」
穂乃果「ローカルルール?」
ことり「いや普通に」
穂乃果「そっか」 ことり「じゃあ私も穂乃果ちゃんのルールに則ってやるよ?ひっくり返せないけど角に置くよ?」
穂乃果「うん」
ことり「じゃあ…えいっ」ピシッ
穂乃果「わ〜角取られたぁ」
ことり「え?悔しがれるの?これで?」
穂乃果「じゃあ私も角に置こう」ピシッ ことり「じゃあ私も角に…」ピシッ
穂乃果「あっ、角全部埋まったね」
ことり「え…待って?これ面白い?ただ、角に駒を交互に置いてるだけだよ?何もひっくり返してないけど大丈夫?オセロの醍醐味なくなってない?」
穂乃果「うん、大丈夫だよ」
ことり「え…私だけ?」 穂乃果「ことりちゃん。落ち着いて」
ことり「穂乃果ちゃんこそよく考えて」
穂乃果「私の番だから」
ことり「続けるの!!?」
穂乃果「なんで?」
ことり「だってこれもうオセロじゃないよ。穂乃果ちゃん本当にオセロって知ってる?」
穂乃果「もちろん。オセロって言うのはボードゲーム研究家の長谷川さんがイギリスで生まれたリバーシにシェイクピアの戯曲、オセロから取って付けたボードゲームだよ!」
ことり「シェイクスピアだよ。何でそんな事は知ってるの?」
穂乃果「いや、これに書いてある。ついて来た説明書に」
ことり「えぇ…それって…あれ?ルールも書いてあるんじゃないの?」 穂乃果「え?あ……ルールは……書いてないなぁ」
ことり「嘘だよ。絶対にルールは書いてあるよ」
穂乃果「え〜……あ〜……ルール…かな?え?ルール?」
ことり「さっきまで饒舌だったのに急に?」
穂乃果「あ〜…これ…書いてあるのローカルルールかな?」
ことり「全国発売なのに?穂乃果ちゃん負けたくないだけだよね?」
穂乃果「そんな事…なさげ」
ことり「なさげ?」
穂乃果「うん。なさげ」
ことり「なさげ…」
穂乃果「なさげ…」
ことり「そっか」
穂乃果「ごめんね」
ことり「うん」 乙
この穂乃果ちゃんは鬼ごっこでバリア合戦してそうで可愛い ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています