歩夢「パラレルワールド?」続
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歩夢「私はこの世界でもあなたの歌に救われたし、自分の世界でも……スクールアイドルになるきっかけを作ってくれたの」
せつ菜「……」
歩夢「せつ菜ちゃん」
歩夢「スクールアイドルになってくれて」
歩夢「本当にありがとう」ニコッ
せつ菜「!!」
せつ菜「……んでそんなに……」
歩夢「え?」
せつ菜「なんでそんなに……優しいんですか」
歩夢「せつ菜ちゃん?」
せつ菜「が、我慢しようと……思ってたのに……」
せつ菜「そんなこと言われたら……」
せつ菜「泣いちゃうじゃないですか……!!」 せつ菜「なんで……!!」
せつ菜「なんで歩夢さんが……そんなに辛い目に合わなくちゃいけなかったんですか!!」
せつ菜「どうしてあなたが……消えなきゃならないんですか!!」
せつ菜「まだ! あなたとたくさんやりたい事、いっぱいあるのに!!」
せつ菜「なんで! ──なんで!!」
せつ菜「いなくなっちゃうのよッ!!」
歩夢「…………」
せつ菜「お別れしたくない!! ──したくないよ!!」
せつ菜「もっと歩夢さんと……一緒にいたいよぉ!!」
歩夢「……っ……!」
せつ菜「どうして……歩夢さんが……っ……!」
歩夢「……せつ菜、ちゃん……」
ギュゥ
歩夢「私、幸せだよ」
歩夢「せつ菜ちゃんにそんなに思って貰えて……本当に──幸せ」
せつ菜「ひっぐ……ひぐ……!!」
せつ菜「歩夢……さん……!」ギュュュュ 歩夢「私、本当に……嬉しかったんだ」
歩夢「──菜々ちゃんが……この世界でもスクールアイドルになってくれて」
せつ菜「!!」
歩夢「私の大好きな歌を歌ってくれて」
歩夢「本当に……嬉しかった」
せつ菜「歩夢さん……」
歩夢「あの時とは、逆だね。菜々ちゃん」
せつ菜「……」
歩夢「──あの時の、お返し」
歩夢「我慢しなくて、いいよ」
歩夢「誰だって沢山泣きたい時はあるもん」
歩夢「だから今は」
歩夢「思いっきり泣いていいよ」ギュュュュ
せつ菜「!! 歩夢さん……!!」
せつ菜「ッ──」
ギュッ!!
せつ菜「──うああぁぁぁあああああああああッ!!」
せつ菜(歩夢さん)
せつ菜(今まで、ありがとう)
せつ菜(大好きです) かすみ「歩夢先輩」
かすみ「この世界の歩夢先輩って、今どうしてるんですか?」
歩夢「え?」
歩夢「あ、あんまり考えてなかったなぁ」
歩夢「──あっ、もしかして私の目を通して、ずっとこのやり取りを見てるかも」
かすみ「え? そうなんですか?」
歩夢「うん」
かすみ「なら、この世界の歩夢先輩」
かすみ「聞いてください?」
歩夢「……」コクリ
かすみ「スクールアイドルへの道は厳しいですからね。ビシバシ教えますから、覚悟して下さいね!」ピシッ
歩夢「!! かすみちゃん……この子の入部認めてくれるの!?」
かすみ「あ、当たり前じゃないですか」
かすみ「……でも、まぁ……その反応されても仕方ないか」
かすみ「私……酷いこと言っちゃいましたもんね」
歩夢「かすみちゃん……」 歩夢「そんなこと、ないよ」
歩夢「あの時だって、しずくちゃんと彼方さんを巻き込まないように──」
かすみ「違うんです。歩夢先輩」
かすみ「その理由も一つではありますけど……私が……」
かすみ「単純に不良が嫌いだったから……あぁ言っちゃったんです……」
歩夢「…………」
かすみ「しずくの言う通りだったんだよ」
かすみ「誰だって好きで……不良になったわけじゃないんだ……」
かすみ「考えが子供だったんだよ……私」
歩夢「──そんな事ない」
歩夢「そうやって自分の行動を振り返って反省できるの……すごく大人だよ」
かすみ「歩夢先輩……」
歩夢「自分にストイックで、努力家で……かっこよくて優しくて可愛いかすみちゃん」
歩夢「私、大好きだよ」ニコッ
かすみ「……」
歩夢「尊敬してる」
かすみ「……」 かすみ「本当に……お別れしたくないですよ……」
かすみ「もっとあなたと一緒に……いたかった……」
かすみ「素直になれば……良かった……」
歩夢「……」
歩夢「かすみちゃん」
かすみ「え?」
歩夢「スクールアイドルの基本って、なんだっけ?」
かすみ「!!」
かすみ「笑顔……です」
歩夢「だよね? かすみちゃんが教えてくれたんだよ?」
かすみ「……」
歩夢「悲しい顔をしてるの、似合わないよ」
歩夢「私……かすみちゃんの笑顔が見たいなぁ」
かすみ「…………」 かすみ「もう! 歩夢先輩は仕方のない人ですね!」
かすみ「そんなに私の笑顔が見たいなら、もっと早く言ってくださいよー!」ニコッ
歩夢「あはは! ありがとう」
歩夢「可愛いよ、かすみちゃん」ナデナデ
かすみ「……」
かすみ「歩夢先輩って、タラシですよね」
歩夢「え!?」
かすみ「しかも天然タラシ。タチが悪いよ」
歩夢「悪口言われてる!?」
かすみ「褒め言葉ですよ」
歩夢「嘘だよね!?」
かすみ「はい」
歩夢「もぉー!!」
かすみ「あっはは!」ニコッ かすみ「歩夢先輩……見えてきました」
かすみ「この道を真っ直ぐ進んで、突き当たりを右に進むと音楽室です」
歩夢「うん。分かった」
かすみ「では、お見送りはここまでです」
かすみ「歩夢先輩」
かすみ「行ってらっしゃい!」ニッコリ
歩夢「──うん!」
歩夢「笑顔を作ってくれて、ありがとうね。かすみちゃん」
かすみ「スクールアイドルの基本をかすみんが破るわけにはいきませんからね!」
歩夢「ふふっ、かすみちゃんらしいや」
歩夢「かすみちゃん……今まで本当にありがとうね」
歩夢「またいつか、会おうね!」
かすみ「はい!」ニコニコ
歩夢「この子の事……よろしくね!」
かすみ「任せてくださいっ!」ニッコリ
歩夢「じゃあ、またね!」
歩夢「本当にありがとう!」
スタスタ
かすみ「…………」
かすみ「行っちゃった、か……」 かすみ「…………」
かすみ(日記……読んだよ、歩夢先輩)
歩夢『だから、かすみちゃんに信用してもらえるように頑張る。ケンカも絶対にしない。もう、悪いこと絶対にしないから』
歩夢『私、本気だから』
歩夢『……皆とまた一緒にいたいから……』
かすみ(自分の事じゃなかったのに……お人好し過ぎますよ。歩夢先輩は)
歩夢『飛び立てる Dreaming Sky』
歩夢『かすみちゃん!』
歩夢『ありがとう……!』
歩夢『私、頑張るから!!』ギュュュュ
歩夢『うんっ。放送聞いてたよ。ありがとうねかすみちゃん』
歩夢『ふふっ、そうなんだ』ニコッ
歩夢『かすみちゃん!』
歩夢『かすみちゃん?』
歩夢『おはよっ、かすみちゃん』ニコッ
歩夢『私……かすみちゃんの笑顔が見たいなぁ』
かすみ「…………」
かすみ「ごめん、歩夢先輩」
かすみ「私……!」
かすみ「スクールアイドルの基本……っ……!!」
かすみ「破っちゃう……!!」
かすみ「──ああぁぁぁあああああんッ!! ひっぐ! ぅ、……ッ……──うあぁぁぁぁあああああああああッッ!!」
かすみ(歩夢先輩)
かすみ(大好き) 歩夢「……」
──音楽室から、ピアノの音が耳に届く。
歩夢「……ここに……若葉ちゃんが」
目の前には音楽室の扉。
歩夢「……行こう、歩夢」
歩夢「若葉ちゃんに会いに」
一呼吸、またその後に深呼吸。緊張を和らげる。
そして私は──音楽室の扉を開けた。 ♪〜
耳に、ピアノの音が良く聞こえる。
ピアノを弾いている子は、愛しの子。
私の大好きな侑ちゃんと、同じ見かけをした女の子。
──この世界の、高咲侑ちゃん。
若葉「──へ?」
若葉「あ、歩夢ちゃん……?」
歩夢「……」
私に気が付いたみたいだ。
歩夢「若葉……ちゃん……」
歩夢「会いたかった」ニコッ
みんな、ありがとう。
───────さよなら。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
歩夢「あれ……?」
歩夢「え?」
歩夢「わたし……あれ?」
若葉「あ、歩夢ちゃん……?」
若葉「どうしたの……?」
歩夢「!! わ、若葉ちゃん……」
歩夢「歩夢は……?」
若葉「へ?」
若葉「歩夢ちゃんは……キミじゃん」
歩夢「……」ポカーン
この日、この瞬間──わたしの憧れの上原歩夢が消えてしまったことが分かった。 若葉「ふふっ、変な歩夢ちゃん」
歩夢「…………」
若葉「久しぶり、だね。歩夢ちゃん」
歩夢「……うん……」
若葉「……」
歩夢「……」
若葉「あ、あはは……久しぶりだと……何話していいか分からないね」
歩夢「……そう、だね……」
歩夢「……わ、若葉ちゃん」
若葉「……うん」
歩夢「わたし、若葉ちゃんにずっと」
歩夢「謝りたかった」
若葉「……どうして……?」 歩夢「若葉ちゃんは……わたしのせいで──」
若葉「私も歩夢ちゃんに言いたいことがあったの」
歩夢「え?」
若葉「ずっと、ずっと……言いたかったことがあるの」
歩夢「……」
若葉「歩夢ちゃん」
若葉「あなたのせいじゃないよ」
歩夢「!!」
若葉「ずっと……後悔してた」
若葉「あの時の……言葉を……」
若葉「謝りたかった」
若葉「ずっと……ずっと……!!」
歩夢「若葉ちゃん……」 若葉「それだけじゃない……」
若葉「歩夢ちゃんとした約束も……そんなのいいって酷いこと言っちゃって」
若葉「本当に、後悔してる」
歩夢「…………」
歩夢「でも……いま、ピアノを弾いてるって事は」
若葉「うん」
若葉「中学から、始めたの」
若葉「歩夢ちゃんとの……約束だったから」
歩夢「……覚えててくれたんだね」
若葉「それは私だけじゃなくて、歩夢ちゃんもでしょ?」
歩夢「へ?」
若葉「歩夢ちゃんも……すっごいスクールアイドルになってた」
若葉「感動しちゃったよ」
歩夢「あれは……」
若葉「……本当はさ……もっと歩夢ちゃんに早く会いに行くつもりだったの」
若葉「でも……声掛けられなかったの」 スタスタ
若葉(虹ヶ咲学園……ひ、広いなぁ)
若葉(学生寮があるし、音楽のこともっと学びたいから転入したけれど……迷っちゃうよ)
スタスタ
歩夢『……』
若葉(──え?)
若葉(今の女の子……あ、歩夢ちゃん!?)
若葉(お、追ってみよう!)
歩夢『っっ……!!』
歩夢『……』
歩夢『……っ……!!』ポロポロ
歩夢『……ひっぐ……ひぐ……っ、……!!』ポロポロ
歩夢(せつ菜ちゃん……!)
スタスタ ──ピタッ
若葉『!?』ビクッ
若葉(やっぱり、歩夢ちゃんだ! え? ……な、泣いてる!? ど、どうし──)
若葉『…………』
若葉(でも……今更私が声掛けたって……困らせちゃうだけだよね……歩夢ちゃん……)
若葉『……』
若葉(ごめんね、歩夢ちゃん……)
スタスタ 若葉「すぐに謝るべきだったのに……逃げちゃったんだ、私……」
歩夢「……」
歩夢(あの時の気配と足音は……若葉ちゃんだったんだ)
歩夢「こんなに近くにいたんだね。若葉ちゃん」
若葉「……だね」
歩夢「若葉ちゃん」
歩夢「わたし、若葉ちゃんと話したいこと沢山あるの」
歩夢「今までの事、不思議な体験をしたこと……色々あるの」
若葉「……私も同じだよ、歩夢ちゃん」
歩夢「一緒に……やり直そう」
若葉「うん……」
歩夢「若葉ちゃん」
歩夢「これからもわたしと、一緒に歩んでくれる?」
若葉「歩夢ちゃん……」
若葉「──うん!」
若葉「一緒に……やり直そう」
若葉「もう、離れたりしないから」
若葉「絶対に!!」
歩夢「──うん!」
歩夢(わたしの憧れた。優しくて可愛い、まごころ溢れる……わたしの憧れのスクールアイドル。──別世界の上原歩夢)
歩夢(わたしの願いを叶えてくれて)
歩夢(ありがとう) ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
──白い世界に私はいた。
目の前には、どこまでも続く道があった。
歩夢「…………」
歩夢(なんだろ……これ……)
歩夢(この道を進めば、いいんだよね?)
歩夢「…………」
歩夢(身体が、導かれる)
──後ろから、音が聞こえてくる。
歩夢(え? なに、これ……)
歩夢(ピアノ……?)
歩夢(歌も……聞こえる……)
歩夢「………………」
『──へ引き寄せられて、─────────────ど──後ろから────歌が聞こえて……─────歌の方に向か───歩いた───』
歩夢「………………」
歩夢「前じゃない」
歩夢「後ろに歩くんだ」
歩夢「音の聞こえる……方へ……」
──────────── とても長い夢を見ていた気がする。
頭が上手く、働かない。照明が、眩しい。
耳に、ピアノの音と歌が届く。
侑「♪〜」
歩夢「」
歩夢「ゆう……ちゃ……ん」
侑「──へ?」
歩夢「ピアノと……うた……じょうずに……なったね」
私の横に、愛しい子がいた。
侑ちゃんに会いたくて、ずっと……長い夢を見ていた気がする。
いつか会うって、約束もした気がする……。
──でも、今は気持ちを整理できない。上手く、考えられない。
歩夢「会い、たかった……!!」
涙が溢れ出てしまった。 侑「あ、あぁ……うそ……」
侑「あ、歩夢……」
侑「歩夢!!」バッ
ギュッ!!
歩夢「くる、しいよ……侑ちゃん……」
侑「歩夢……!! 歩夢!!」ギュュュュ
歩夢「……侑、ちゃん……」
侑「!!」
歩夢「ただいま」ニッコリ
侑「──ッ!!」
侑「うん……っ……うん!」
侑「おかえり!!」
侑「──歩夢っ!!」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「みんな、準備はOK?」
「モチのロンだぜ」
「愛さん、それ古い」
「ねー!」
「今時それ使う子いないよね〜」
「あれ? なんでしずくちゃん目を逸らしてるの?」
「そ、ソラシテナイデスヨ!?」
「わぁ……カタコトだぁ〜……」
「こーら皆さん! ライブ前なんですから! 集中です!」
「せつ菜先輩の言う通りですよ」
「──では、歩夢先輩。いきましょうか」
「うん」
「あなたの努力を……見せる時ですよ」
「ふふっ、期待しててね。かすみちゃん」
「わたしの憧れのスクールアイドルを目指して、頑張ったから!」
「……はい!」
「じゃあ、一曲目……いこう!」
「──夢がここからはじまるよ!」 乙です
元の世界に帰れて良かった
りなりーならそのうち2つの世界を繋げるボタン作っちゃいそう おつです
大長編お疲れ様でした
もう最後の音楽室に向かうまでの1面1面で歩夢の軌跡を思い出して泣いた……遥ちゃんの時みたいに侑ちゃんのピアノと歌声を辿って、元の世界に帰れて良かった……
とにかく、良いSSだった。日々の楽しみだったよ 乙
全然キャラ違う子もいるのにすんなり入ってきてめちゃくちゃ面白かった
あいぽむの関係すき 乙
久々にSSの枠を超えて面白いと思えた作品だった やっぱ楽しめたのは最初の頃だけだったなぁ
そこだけは残念 他はまあ良かった 完結が悲しく思うくらい良かったよ
何度も読み返すと思う 乙です
この約1か月間毎日更新が楽しみでした
素敵なSSをありがとうございました
お粗末ですがパラレル歩夢ちゃんを添えさせて頂きます
https://i.imgur.com/yMgKuKy.jpeg 乙です
続きがめっちゃ気になる終わり方ですな
この歩夢なら異世界の記憶忘れてたとしても、みんなが来たら思い出せそうで安心出来る
マジで面白かったからまた何か書いてくださると嬉しいです‼ おつです
同好会メンバーのありそうでなかった1面が見れて良かったです 面白かった
歩夢ちゃんが死なないで魂が帰還できてよかった 一度読み始めたssは最後まで読むようにしてるがこれは無駄に長い駄作で残念 キャラの性格とか変わっててどうなるかと思ったけど良かったよ
キャラ崩壊とならず、そういうのもあったんだと思えるぐらい
それから、侑やあなたを挟まないこのスレの歩夢とせつ菜の関係性がすごく好きだった おつおつ
久々に毎回楽しみなSSだったわ、今年なら1番やわ
次作も期待してます、あと良ければ過去作あれば教えて下さい 読み終わったあと心にネオスカが流れたわ…。すごく面白かった!乙 更新頻度と一回の投稿量が丁度良くてずっと楽しみながら読むことができた
最後の日にひとりひとりとお別れするシーンがたまらないね
今年のSS大賞候補だな 乙!今年一番のSSを読んでしまった
最後に個々人のエピソードを振りかえさせるなんて反則でしょ…
歩夢が目覚めてから侑ちゃんに再会するまでの時間は読者に委ねるって感じかな? 前スレの782で歩夢が「この子としての生活も1ヶ月くらい経つ」って言ってたけどほんとにリアルでも1ヶ月かけて読んだから最後侑との再開シーンは歩夢と同じように「やっと会えた」って気持ちになれた
作者もしかしてこれ狙ってた? 最後はハッピーエンドでよかった
個人的に歩夢とせつ菜、狂犬歩夢と愛の関係性がめっちゃ好き
歩夢が元の世界に戻ってから別世界の同好会メンバー達がどうなったか後日談を見てみたいと思えるくらい別世界のメンバー達にも愛着湧いたし本当に良かった乙 凄く面白かった
歩夢とせつ菜の関係性が特に好きだったから最後せつ菜の敬語が崩れた辺りで泣きそうになった やっぱり物語はハッピーエンドに限る
いつかまた会えたらいいなってキャラに寄り添ってしまうようないい作品だった
1ヶ月間乙 大作を読み終えた...
パラレルワールドのみんなも好きだなぁ
てかこれ1ヶ月も続いてたのか
1ヶ月って長いようで短いな もしかしたら余計な事かもしれんが璃奈の力で歩夢を再度パラレルキャラと会わせてあげられる続きを頼みます 長編SSにありがちな低更新がなかったので読み進め易くて
すっごくよかった 乙、最初のほうの曲と物語のリンクがよかったし長編なのに更新早くて一か月楽しかったデス
最後はリナリーの力で帰るとか若葉ちゃんの心を狂犬ぽむの歌で溶かすのかとか色々想像したけど
全然やったし予想とは違ったいい話でホントに面白かった。。
関係ないけど、これをまとめるサイトはアフィノンアフィに限らずカスラックに通報されないように気を付けて これ、もうSSじゃないよな、長編物語だもん。(褒め言葉)
こういう精神だけ別の世界の自分の人格に飛んじゃう系は面白いな。
後ろに向かって歩かなかったらきっと精神は消滅してバッドエンドだったんだろうなぁ・・・。
遥ちゃんの伏線がいい感じに効いててよかった。
とにかく楽しかった!
長い間執筆お疲れさまでした。 >>422
そういえば元の世界で10月だったのが飛ばされた世界では5月になってて、
SS内で初めて日付に言及されたのが前スレ27の5月12日であり、
その時点で物語開始から数日後だったから、
ほぼSS内の時間経過とリアルタイムで更新してたってことか・・・。 約一ヶ月の更新でしたが、読んで頂きありがとうございました。感想レスも嬉しいです。3rdライブで大西亜玖璃さんの「夢は口に出すと〜」のMCの一言がこの作品を作るきっかけでした。
続編とかは考えていないですが、侑視点の話は気が向いたら書くかもしれません。
長編を書く事の難しさや、全てのキャラクターを上手く動かす事の難しさを知れたので書いて良かったです。
自分語りの長文失礼致しました。
>>396
ありがとうございます! これを初めて見た歩夢はビックリしたでしょうね……
>>403
可愛いイラストありがとうございます! ポニテ歩夢もかわいいYO! >>441
ゆうしずの方リアタイで読んでたわ!
それもめっちゃ好きだったな〜 あの一言からここまで話膨らませたのか。あぐぽんありがとう >>441
良い漫画を追い続け終わったような読後感でした
一ヶ月間お世話になりました >>441
教えてくれてありがとうございます〜
次作も期待してますぞ めっちゃ良かった乙
ハッピーエンドで本当に良かった… 侑ちゃん視点はもちろんそれぞれの後日談も見たくなる、そんな綺麗な終わり方でした
なんなら遥ちゃんのお話もちょっと見てみたいくらい
本当にお疲れ様でした >>441
考えていることが分かるメガネもゆうしずも最高だった >>441
思考メガネリアタイで見たやつだ、好き。 ちょっと泣いた
こっちの歩夢と入れ替わって残ってしまったことに申し訳なさを感じるパラレルの歩夢と向き合おうとするパラレルの同好会メンバーで1節書けるな
こっちの歩夢がよろしくってお願いしたから優しくしてくれるんだって悩んじゃいそうだし
そういう話を経て本当の友達になっていく 1です。
本編に入れようと思っていたが削ったエピソードをおまけ編として本日夜にこのスレに投下する予定です。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
朝、スマホのアラームが鳴り目を覚ます。
歩夢「……んん……ん……」ポー
眠りから目が覚めるのは、とても久しぶりの感覚だった。寝るのすら久々だったので、なんだか変な感じ。
昨日、わたしの憧れの人がきえてしまった。──その人はらわたしのなりたかった自分。理想のような子だった。
──それは別世界の歩夢。
彼女は消えてしまい、わたしの中からいなくなった。
正確に言えば、わたしが中にいた状態だった……けれどね。
彼女のおかげで、わたしは若葉ちゃんと仲直り出来た。再びあの子と歩むことができるようになった。
……でも、わたしはあの子とも、出来ることならずっと人生を歩んでいきたかった。
そんな事を思っていると、スマホがピロンっと音を鳴らす。メッセージが届いた。
歩夢「!!」
メッセージの送り主は──中川菜々生徒会長。今は優木せつ菜ちゃん。
歩夢「………………」
──わたしは、彼女達に許してもらえるのだろうか。
そんな想いを胸に抱えながら、わたしは身体を起こした。 歩夢「行ってきます」
メッセージの内容は、スクールアイドル同好会の部室に来てほしいというものだった。
軽く身支度を整え、家を出る。
歩夢「え?」
かすみ「…………」
家の前に──中須かすみちゃんがいた。
歩夢「中須かすみ……ちゃん……」
かすみ「お、おはようございます……歩夢先輩」
歩夢「…………」
なんて言っていいのか、分からなかった。
ただ、自然とわたしは──
歩夢「ごめんね」
かすみ「へ?」
──謝ってしまった。 かすみ「歩夢先輩……?」
歩夢「ごめんなさい」
歩夢「わたしが残って……あの子が……」
かすみ「………………」
スタスタ
かすみ「歩夢先輩」スッ
歩夢「!!」ビクッ
ギュッ
歩夢「へ?」
かすみ「部室、行こ?」
かすみ「皆……待っていますので」
歩夢「か、かすみちゃん……? そ、その……手……!////」
顔が熱くなる。あの子と同じくらい憧れのかすみちゃんから手を握られる。
かすみ「……顔、真っ赤ですね」ジー
歩夢「だ、だって……かすみちゃんが……!」
かすみ「……」
かすみ「歩夢先輩」
歩夢「な、なに?」
かすみ「可愛いですね」
歩夢「──え?」
歩夢「え!?」 かすみ「全然狂犬じゃないじゃん」
かすみちゃんの手が、さっきよりも強く握る。
指を絡め、ぎゅっと握りしめる。
かすみ「可愛いですよ。歩夢先輩」
歩夢「…………」
歩夢「かすみちゃん」
かすみ「なんですか?」
歩夢「わたしはもう──あの子じゃないよ」
かすみ「!!」
歩夢「だから……」
歩夢「そんなお世辞はやめて?」
かすみ「…………」
かすみ「先輩」
歩夢「なに?」
かすみ「私はもう素直に生きるって決めました」
歩夢「素直に……生きる?」
かすみ「はい」
かすみ「もう意地張って、ツンツンするのはやめたんです」
かすみ「思った事を言葉にしただけです」
歩夢「…………」
かすみ「だから……さっきのあなたへの可愛いですね、という言葉の意味を理解してほしいかな……」
歩夢「かすみちゃん……」 歩夢(もっと、罵倒されるかと思っていた)
歩夢(責められると思っていた)
歩夢(……なんなら、一緒に行こうって誘ってくれたんだ。優しいよ)
歩夢(でも、その優しさだって……あの子が築き上げてきたものがあるから……こうしてくれるんだ)
歩夢「……わたしは、あの子に……どれだけ感謝すればいいんだろう」ボソッ
かすみ「歩夢先輩……?」
歩夢「…………」
歩夢(感謝の気持ちでいっぱいだけど、同時に罪悪感もすごい)
歩夢「…………」
かすみ「……」
そんな気持ちのまま、わたし達は学校を目指し──歩いた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています