かすみ「せつ菜先輩の秘密」
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菜々「あっ、かすみさんこんにちは」
かすみ「あ、!せつ…いや菜々先輩こんにちは!」
かすみ「どうしたんですか?急に…」
菜々「今日、生徒会長の仕事で同好会に少し遅れると思うので……皆さんに報告しておいてくれませんか?」
かすみ「あ、ああ!全然いいですよ!」
菜々「多分30分頃には行けると思うので…」
菜々「じゃあお願いします」
かすみ「は、はい……」
菜々「では」
スタスタ かすみ「…ふぅー………」
かすみ「こんな風に生徒会長の時にせつ菜先輩から話しかけられたの初めてです」ドキドキ
かすみ「何故か生徒会長モードのせつ菜先輩と居ると変に緊張するんですよねぇ…」
かすみ「全然慣れないんですよね……」
かすみ「なんかお堅い感じがするって言うかなんて言うか………」
かすみ「スクールアイドルの時と雰囲気全然違うし…」
かすみ「うーん」
かすみ「あっ!それよりかすみんも早く同好会に行かないと……」タッタッ ガラガラ
歩夢「こんにちはかすみちゃん」
かすみ「歩夢先輩こんにちはー!」
歩夢「これで全員かな?」
歩夢「あっ、でもせつ菜ちゃんがまだ来てないんだよね」
かすみ「ああ、せつ菜先輩なら生徒会長の仕事で遅れるって言ってましたよ」
愛「そうなんだ!生徒会長だと大変そうだよねー」
果林「いつも忙しそうよね」 かすみ「まー生徒会長ですからね」
璃奈「でも同好会に来る時は疲れてる様子全然ない」
エマ「確かに、私も思ってた!」
エマ「5人の時もそうだったけど同好会に居る時は忙しそうなところとか……そう言うところ全然見せてくれないよね」
しずく「確かに5人の時も生徒会長がせつ菜先輩って気づきませんでしたし…」
かすみ「ふーん……」
果林「都市伝説や謎のスクールアイドル、って言われているだけあるわよね」
かすみ「謎のスクールアイドル……」
歩夢「せつ菜ちゃんと菜々ちゃん、雰囲気全然違うよね」
歩夢「私も同じ人だって気づいた時ビックリしちゃったもん!」 しずく「それに、同好会に来る時もいつも制服じゃなくてあのスクールアイドル衣装なんですよね」
彼方「あの服着ると気が引き締まる〜って言っていつも着てるけど何処で着替えてるか分からないよね〜」
かすみ「確かに………」
エマ「更衣室でも無さそうだしね」
果林「もしかしてせつ菜だけの秘密があるかも?なんて…」
かすみ「せつ菜先輩の秘密………」 璃奈「あっもう、練習の時間だ」
愛「ホントだ!」
しずく「今日は外での練習ですか?」
歩夢「うん!」
エマ「せつ菜ちゃんに知らせなくて大丈夫かな?」
愛「うーんいつもの練習場所だしきっと大丈夫だよ!来なかったら皆で迎えに行けば!」
歩夢「うん!いつもの場所だから大丈夫だと思う」
彼方「それじゃあ行くか〜」 璃奈「?かすみちゃん?」
彼方「行かないの〜?」
かすみ「……………」
かすみ「せつ菜先輩の着替え場所……?」
かすみ「確かに気づいたらいつもあの衣装で…疑問に思わなかったけどかすみん達の知らないところで着替えるのも変ですね……」ボソボソ
かすみ「しかも生徒会長のせつ菜先輩からあのペカーッ!みたいな笑顔のせつ菜先輩も雰囲気全然違いますし………」
かすみ「もしかして、やっぱりかすみん達に言えない様な特別な秘密が……?」 かすみ「何か特別な秘密………」
かすみ「秘密を知ればせつ菜先輩を追い抜けるかもしれませんね……!」
かすみ「くふっ…くふふ………」
かすみ「せつ菜先輩の秘密……暴いてみますよ!」
彼方「なんか悪い顔してるね〜」
果林「新しいイタズラでも考えてるのかしら?」
かすみ「ふふふ………」 ……………
歩夢「ふぅ…疲れたね」
果林「ちょっと休憩しない?」
エマ「うん、賛成!」
かすみ「(休憩の時間…丁度せつ菜先輩が生徒会長の仕事から終わる時間ですね)」
かすみ「かすみんちょっとトイレ行ってきまーす」
彼方「行ってらっしゃーい」
かすみ「くふふ……ここでトイレに行くふりして生徒会室へ……」コソコソ
かすみ「どこで着替えてるのか…せつ菜先輩の秘密暴いちゃいますよー!」
かすみ「あっ、あとせつ菜先輩を驚かせたらビックリするせつ菜先輩の顔が見れて面白いかもしれません!」
かすみ「かすみんに秘密だなんて水臭いですからね…ふふふ………」 かすみ「ここが生徒会室ですね………」
かすみ「おっ、居ました!せつ菜先輩!」
菜々「……………」ペラペラ
かすみ「資料のチェックかなにかをしてますね……」ボソボソ
菜々「…ふぅ……」パタン
かすみ「終わった……?」
菜々「」カタッ
かすみ「立ち上がって……も、もしかしてここで着替えるとか!?」
菜々「…同好会行きますか………」
かすみ「ってそれは流石に無いですよね………」 かすみ「今は生徒会長モードですね…」
かすみ「いつスクールアイドルモードになるのか………」
菜々「行きますか」ガチャッ
かすみ「ここで着替えないとなるともしかしてここの近くのトイレ……?」
菜々「……?」キョロキョロ
かすみ「や、ヤバい!こっちに来ちゃいます!隠れないと」コソコソ
菜々「ふぅ………」
菜々「……………」スタスタ
かすみ「やっぱりトイレに入っていきました……」コソコソ かすみ「廊下からトイレを覗いてみましょう……」
菜々「……………」キョロキョロ
かすみ「個室じゃなくて鏡の前で着替えるつもりなんですかね……?」
かすみ「人が全然居なさそうだから…ここでいつもスクールアイドルモードになってるんですかね……」
菜々「……………」シュルッ
菜々「……………」ムスビムスビ
かすみ「髪を結んでます………」
かすみ「あっやっぱりここのトイレで着替えるんですね…」 せつ菜「」ガチャッ
かすみ「着替え終わりました……?また鏡の前に移動してます……」
せつ菜「ふぅ……」
かすみ「…………?」
かすみ「い、一体どんな秘密が………」
せつ菜「……………」ニコッ
せつ菜「……!!!」ペカーッ
かすみ「!?」 …………………
せつ菜「ふぅ……」
せつ菜「リボンも変じゃないですよね………」
せつ菜「……………」ニコニコ
せつ菜「よしっ…着替え終わりました!早速同好会に……」
かすみ「あ…せつ菜先輩の秘密って……」
せつ菜「…………」スタスタ かすみ「って、うわっ…こっちに来ちゃいます!」カクレ
せつ菜「……………」スタスタ
かすみ「ヤバいです!覗いてたのがバレちゃいますぅ!早く戻らなきゃ!」タッタッタッ
かすみ「って……」コケッ
かすみ「あだー!」ズッコケ
せつ菜「…………ん?」
せつ菜「あれ……かすみさん……?」
かすみ「あ……コンニチハ……」
せつ菜「どうしてここに?」
かすみ「あ、はは…トイレ行こうと思ってて……」
せつ菜「それにしては変な体勢ですが……」
かすみ「ハ…ハハ……」 せつ菜「あ、皆さんこんにちは」
彼方「お〜せつ菜ちゃん〜あれ?かすみちゃんも一緒?」
かすみ「ああちょっと途中でバッタリ会って……」
エマ「もしかして迎えに行ってくれたのかな?」
かすみ「まぁそんなところで……」
エマ「あっ、そうだせつ菜ちゃん」
せつ菜「はい?なんでしょう!」
エマ「さっき皆と話してたんだけどね」
エマ「せつ菜ちゃんって何処でスクールアイドルの衣装着替えてるのかなって?」
かすみ「!」 しずく「そうです、気になってたんですよ。同好会に来るといつの間にか着替えてますし……更衣室も使ってなさそうなので」
せつ菜「確かに皆さんに言ってませんでしたね…」
歩夢「私も気になるなぁ」
せつ菜「何処で着替えてるかっていうのは…」
かすみ「……………」
せつ菜「普通にトイレで着替えてますよ!」
エマ「ええっ!そうなんだ〜!」
せつ菜「はい!生徒会室の近くにあるトイレがいつも放課後になると殆ど使われてないので」
せつ菜「ずっとそこで着替えてます」 歩夢「そうだったんだ…更衣室は使わないの?」
せつ菜「同好会に来る前に気を引き締めるのと…あと制服のままで入ったらバレちゃいますからね。」
しずく「なるほど………」
せつ菜「あ……あと1つ儀式…をやってまして」
歩夢「儀式?」
せつ菜「ま、まぁ優木せつ菜になる為の…変わるための通過点……?と言いましょうか…服を着がえたりするのもそうですし…」モジモジ
せつ菜「詳しくは言えないのですが………」
璃奈「通過点?なんか、カッコイイ」
せつ菜「!ですよね!私もそう思います!」
愛「あはは〜確かに、せっつーの変わりようって、なんか漫画みたいだよね!」 歩夢「漫画に憧れてやってるって事もあるのかな……?」
せつ菜「ま、まぁそれもありますけど…それ以上は秘密です!」
しずく「気になりますね!」
歩夢「せつ菜ちゃんの秘密まだまだあるんだね!気になるなあ」
果林「謎のスクールアイドルとしてはいいんじゃないかしら」
かすみ「ふーん…皆には秘密ですか……」
せつ菜「かすみさん、知りたいんですか?」
かすみ「い、いえ!かすみんは別に……」 しずく「知りたい癖にー」
璃奈「私はせつ菜先輩の秘密…気になる」
かすみ「べ、別に知りたくないしっ!」
かすみ「(と、言うかもう知ってるし…」
かすみ「(せつ菜先輩の秘密………)」
かすみ「(……………)」 ………………
かすみ『鏡の前に移動してますね…一体どんな秘密が………?』
せつ菜
せつ菜『……………』ニコッ
せつ菜『………!!』ペカーッ
かすみ『!?』
かすみ『え、笑顔の練習ですかね…?』
せつ菜『…ふぅ。これからは優木せつ菜の時間ですね!』ペカーッ
せつ菜『よし、今日も同好会頑張りますか!』
せつ菜『スクールアイドル優木せつ菜!皆さんに大好きを届ける為に頑張りますよー!』
せつ菜『よしっ!』 かすみ『』ポカーン
せつ菜『あっ、髪が崩れちゃってます…治さないと』
せつ菜『リボンも変じゃないですよね……』
せつ菜『……………』ニコニコ
せつ菜『よしっ、同好会に行きますか!』
かすみ『せ、せつ菜先輩の秘密って………』
せつ菜『…………』スタスタ
かすみ『って、うわー!こっちに来ちゃいますー!』
…………………… かすみ『』ポカーン
せつ菜『あっ、髪が崩れちゃってます…治さないと』
せつ菜『リボンも変じゃないですよね……』
せつ菜『……………』ニコニコ
せつ菜『よしっ、同好会に行きますか!』
かすみ『せ、せつ菜先輩の秘密って………』
せつ菜『…………』スタスタ
かすみ『って、うわー!こっちに来ちゃいますー!』 せつ菜「ふぅ……今日も練習疲れました」
かすみ「……………」
せつ菜「?かすみさん?どうかしたんですか?」
かすみ「あー…あのーこれあげますよ。さっき自販機で買った飲み物」
せつ菜「いいんですか!ありがとうございます!」ペカーッ
かすみ「……………」
かすみ「(漫画に憧れてるって言うより……)」
かすみ「(優木せつ菜に"なる"為の儀式ですよね……)」
かすみ「(服を着てるのも…儀式も…)」
せつ菜「なにか用事がありますか!?」ペカーッ
かすみ「いやーせつ菜先輩の気持ち分かるなって思って」 …………
〜中洲家の朝〜
かすみ『ふぅ……』
かすみ『顔洗いますか……』バシャバシャ
かすみ『……………』ニコッ
かすみ『うーん…あんまり位置が……うーん…出来た!今日のかすみんも可愛いですね』クルクル
かすみ『あっ髪の毛が跳ねてます………』
かすみ『んしょ…んしょ』
かすみ『よし!髪の準備もオッケー!』
かすみ『えっとリボンも………』
かすみ『よし、制服もオッケー!』
かすみ『スクールアイドルかすみん!今日も一日頑張りますよー!』 かすみ「(まぁ……今回だけは秘密をバラしてビックリさせるのも追い抜く作戦にするのも無しにしてあげますよ)」
かすみ「(それを見せたくないのも誰かに言われたく無いのも分かりますよ)」
かすみ「(だってかすみんも………)」
かすみ「んぐぐ……」
せつ菜「どうかしたんですか?」
かすみ「あっ、いや……」
かすみ「……………」ジーッ
せつ菜「なんでしょう?」ペカーッ
かすみ「かすみん達って…意外と似た者同士かもしれませんね…」
せつ菜「?」
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