果林「里帰りするわ」
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前回のラブライブ!
エマさんが里帰りしたのにゃ。
🚢ザバァァァァァァァ
果林「私も対抗するわ」
彼方「同学のよしみで着いてきたぜ〜」
凛「いえー!」リンリンリンガベー
そんなわけで八丈島に来たのにゃ。 ・
・
・
ガサガサ
凛「この糞蒸し暑いジャングルをさまよい続けて早16時間…」ハァハァ
彼方「いつに…なったら…っ、果林ちゃ…の、家……」ゼーハー
果林「これくらいでだらしないわね、二人とも」
果林「特に凛ちゃん。μ’sきってのアスリート少女も、所詮は井の中の都会っ子なの?」
凛「だってぇ〜〜凛たちが疲れてるのはそれだけじゃ\ガサガサ/
凛「あ!また来た!!」 『メエ〜〜〜〜〜』ドドドドド
凛「でた!八丈島名物、異常繁殖した野ヤギの襲撃にゃああああ」
果林「よく見なさい。あれは羊よ」
彼方「鳴き声だけじゃ区別つかないねぇ」
凛「で、今回は誰が戦うの?」
彼方「彼方ちゃん、羊さんとはお友達だぜ〜」zzz
凛「…しょうがないにゃあ」
凛「ここはまたブルース凛の怒りの怪鳥蹴りで、当面の行動食ゲットとしゃれこもうか…」アチョー 『ピュィーーーーーーー』
彼方「むむ…この怪鳥音は」
果林「ヒュィーーーー!!!」ブォン!!!
凛「でた!モデルで鍛えた果林さんのおみ足から繰り出される美々弩旋回脚!!」
羊『メェア゛ッ』
ドサッ
凛「一撃でGOOD☆NIGHTにゃ」
彼方「これほどのクンフーをどこで身に着けたんだい?」
果林「おばあちゃんの置き土産よ」 果林「あのヘルマン=ヘッセとタイマン張って唯一生き延びたおばあちゃんも、羊たちの卑劣なゲリラ戦法にかかって今は海の藻屑」
果林「それ以来、私は地上全ての羊の命と毛を刈り取ることだけ考えて生きてきたわ」
彼方「不毛な話だね〜」
果林「さあ行くわよ二人とも」
果林「私の家の近くにとても美味しいラム寿司のお店があるの」
果林「生きて辿り着けたらご馳走してあげる。それまでもうちょっとの辛抱だから、ね?」
凛「やれやれ…その言葉、忘れないでよ?」
彼方「もう少しだけ粘ってみますか…」 一分後
果林「着いたわ」
彼方「おー、言うだけあって確かに立派な店構えだね」
凛「早速入るにゃ!」
ガラガラ
店員「らっしゃぁせええええええええ゛え゛え゛え゛」カーッペ
彼方「いきなし痰を吐きかけられたぜ」
果林「この辺りの慣習よ」
果林「店長、本日のおすすめパスタ三つね」
凛「お寿司ご馳走してくれるんじゃないの?」
果林「よくよく考えたら私、そこまでラム肉好きなわけじゃないのよね」
果林「故郷の味って、異郷で味わうからこそうんまきゃーなの。わかる二等兵?」
凛「イエス、マム!カントリー、マム!」
彼方「それではお聞きください。森進一で、おふくろさん」 店員「パスタ三ちょおおおまちいいいいいい゛い゛い゛」ズザザーッ
彼方「ほほぅ、イカスミパスタですか」
果林「ここのは活きの良さがウリなの♪」チュルチュル
果林「……!……っ!!」ガタッ
凛「ど、どしたの?」
果林「ぇぅあぇ〜〜〜っっ!!!」ゲホゲホッ
凛「舌を噛む練習かな?」
彼方「きっとイカの精莢が口の中で破裂したんだよ」
彼方「加熱が十分でないイカの内蔵をそのまま食すと、返し針つきの精子が口内で発射されて突き刺さるから、みんなも気を付けるんだぜ〜?」
凛「さながら精子のブービートラップにゃ」
彼方「羊たちも味なマネをしてくれるねぇ」 凛「ググったら刺さった精子の摘出には舌の切開手術が必要って」
彼方「さりとてこんな離島のヤブ医者じゃねぇ…」ムゥ
エマ「だったらわたしに任せてほしいな♪」
果林「へ、へまぁ!?」
彼方「あれれ、今は里帰りしてるはずじゃ」
エマ「ちゃんと帰ったよ?」
エマ「将来、わたしのお里になる場所に」
果林「ひょれっって…」
エマ「Costruiamo la nostra famiglia!(家族になろうよ!)」ブチュウウウ♡❤
凛「ypaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa」 エマ「ん〜〜」レロレロレロ♡♡♡グチュ♡ブチュ♡メチュッ♡
果林「〜!〜❤!!!」ビクンビクン
凛「えげつないテクニシャンぶりにゃ…」
彼方「エマちゃんは舌サクランボ結び界の高橋名人だから…」
エマ「ぺっぺっ。はい、イカの精子さんとれたよ?」
果林「へ、へまぁ…♡♡♡」トローン
凛「言語中枢をやられてプラマイゼロにゃ」
彼方「この勝負、ひとまずは引き分けってとこかな」
凛「ごっちゃんでした!」
店員「お会計30円になりやああああああああす」
彼方「さすがタックスフリー。安い」
果林「釣りはほっほいふぇ♡」チャリン
エマ「さ、楽しい我が家に帰ろ?♪」
店員「ありがとございやしたあああああ゛あ゛あ゛あ゛」カーッペ
こうして、八丈島で過ごす最初の夜は更けていったのにゃ…
――――
―――
―
チュンチュン
果林「んんぅ」
ペロペロ
果林「ぁん…」ゴロン
果林「エマ、、そんなとこ舐めないで…」
ペロペロペロペロ
果林「もぅ…約束したじゃなぁい」
果林「式を挙げるまではプラトニックにって…」パチ
ヤギ『メェェエエエェェェ』ペロペロペロ
果林「ぅえええええ!??」 7月の連休に八丈島いくから
島民にこのSS読ませてみるわ 部屋の前
凛「二人とも、昨晩はお楽しみだったんだろーな」
彼方「彼方ちゃんよりおそようなくらいだからねぇ」
彼方「このドアの向こうで今も二人は…」
凛・彼方「……」
凛「考えたらムラムラしてきたから、懐かしの早朝バズーカ喰らわしてやるにゃ」
彼方「おっきな音出せるものある?」
凛「こんなこともあろうかと、マラカスの代わりに持ってきたこの特大ハンドベルで」
彼方「ベルで…?」
凛・彼方「……」コクッ
凛・彼方「ヴェルデ狩りの時間だオラァ!!」ドアバキィ
果林「ふっ…ぐす…」シクシク
凛「窓ガラスの割れた部屋で、泣き腫らした果林さんが約一名」
彼方「オーケーフレンズ、何があったか話なら聞くぜぃ」 果林「エマがヤギになって逃げちゃった…」スン
果林「全部私のせいなのよ…」
ホワンホワンホワーン
〜〜
〜
ヤギ『メェエエエェェェ』
果林『都の方針で一匹残らず駆除されたはずのヤギがどうして…』
ヤギ『メェエエェ』ペロペロ
果林『だから舐めないでって…!それにその鳴き声…!』
果林『大嫌いなラム畜生を思い出してイライラするのよ、あっち行って!!』ブォン!!!
ヤギ『メェ゛…』 果林「私の旋回脚を受けたヤギは哀しそうな眼をして部屋を飛び出していったわ…」
果林「そしてさっきまでその子に舐められていた掌には、昨日エマに舐め取ってもらったイカ精子が突き刺さってたの」
凛「流れは大体わかったけど、ヤギがヴェルデだって確証には今一歩にゃ」
彼方「そもそもなんで人がヤギになるのか」
果林「それを説明するには、この島の秘密を見せなきゃね」
凛「秘密って…」
果林「この島は呪われてるのよ」
凛・真姫「!?」
果林「裏の土蔵にシャーマンだったおばあちゃんが残した文献があるから着いてきて」
彼方「彼方ちゃんは羊を数える仕事に戻っていいかな…」フワァ〜 土蔵
彼方「やっぱりお宝とかありそうだから来たぜ」
果林「持つべきものは友達ね」
凛「お邪魔しまーす!」ガラガラ
?「む…君たちヨクキタナ」
凛「あー!その声は英玲奈さん?」
凛「最近見ないと思ったら、こんな所で何してるの?」
英玲奈「バイトだ」
英玲奈「どうもうちはシャーマンの家系だったらしく、その縁でここに呼ばれてね」
英玲奈「時給5ドルでここの管理人をさせてもらっている」
凛「A-RISEすげぇ」 実際に伊豆諸島は伝統的に巫女が強い力を持っていて、青ヶ島や御蔵島は近年までシャーマン(巫女)が島の政治を牛耳ってたらしいな... 果林「それで、この島の秘密って何なの?」
英玲奈「ああ…どうもこの島は呪われているらしいんだ」
果林・彼方・凛「!!?」
英玲奈「君たちはここが何故こんなにも羊だらけなのか、不思議に思わなかったか?」
英玲奈「かつての八丈島には、今いる羊と同じ数の島民がいた」
英玲奈「だがその全てがつがいになれるわけじゃない。当然あぶれるものが出てくる」
英玲奈「その満たされない劣情の矛先が、家畜として飼われていた羊たちに向けられたんだ」
英玲奈「やがてその波は欲求不満の既婚者にも広まり、空前の獣姦ブームに島は沸いた」
英玲奈「それが善き羊飼い、すなわち神の怒りを買ったかは定かでないが、ある時から羊を犯したものは身体が羊に変わってしまうようになったのさ」
彼方「マジですかい」
英玲奈「半分くらいは今私が考えたが、羊を犯すと羊になってしまうのは本当だ」 凛「はいはい、しつもーん!」
凛「ならエマさんはどうして羊じゃなくヤギになったんですかー?」
英玲奈「人種が違うからじゃないか?」
凛「納得にゃ」
彼方「ちょい待てヤングたち」
彼方「ここまでの話が全部本当として、すると自動的に昨晩エマちゃんは羊さんを犯したことになるんだけど」
果林「エマがそんなことするはずないじゃない!!」ドンッ
果林「エマと私は、挙式までは純潔の誓いを立てたのよ!?」
英玲奈「これはネット情報だが、スイス憲法では獣姦はノーカンだそうだ」
凛「生娘なのにテクニシャンだったのも納得にゃ」
彼方「農村部の子だしね〜」
果林「うぅ…エマ…」 凛「それより今まで凛たちが葬ってきた羊が元人間だったことの方がビックリマンニュースだよ」
凛「こんなイカれた島いられないよ。凛は今すぐ帰らせてもらうからね!」
彼方「けど本土は本土で璃奈ちゃんのばら撒いたゾンビ化ウィルスで地獄の有様だよ?」
凛「あれヴィーガンにしか感染しないらしいし大丈夫にゃ」
英玲奈「お帰りはあちらから。またのお越しを」
凛「二度と来るかにゃ」スタスタ
ガラガラ
『メェーーーー』『メェーー『メェーーー』『メェェェェ〜〜〜』 凛「なんか外、羊いっぱいいるにゃ」
彼方「完全に囲まれてるねぇ」
果林「嘘でしょ?いくらなんでもここまでの数が一箇所に集まるわけ…」
英玲奈「なんだ、気付かなかったのか」
英玲奈「昨晩盛大な獣姦パーティがあって、我々以外の島民はみな羊になってしまったぞ」
彼方「そんなにいいのかなぁ、羊って…」
英玲奈「羊になったものは理性を失い、本能的に人を襲うようになる」
英玲奈「それが人に犯された羊の呪いによる復讐なのかは知らないが」
果林「御託は抜きにしても、この数はマズいわね…」
凛「絶体絶命だよ…」 彼方「ふふふ」
彼方「三人とも、ここは私に任せたまえ」スタスタ
果林「あ、蔵から出て何をする気!?」
彼方「言ったでしょ? 彼方ちゃん、羊とは大の仲良しさんなのだ〜」
彼方「夢の世界へ お連れする魔法かけちゃいましょう」〜♪
彼方「あなたはだんだん眠くなる、、ほらっ」スッ
凛「あ!彼方さんがテレビの胡散臭い気功師の人みたいに掌をかかげて…!」
『メェーー…』パタッ 『メェ〜〜…!?』パタリ 『ZZZZ…』
果林「彼方が触れたそばから羊たちが昏倒していくわ!」
英玲奈「彼女を中心に羊の海が割れて…まるでモーセの十戒のワンシーンだ」
英玲奈「善き羊飼い…まさか彼女が予言の…? いやそんなことが…」 凛「彼方さんすげぇにゃ…」
凛(こんな時、一人だけ一年坊の凛は無力だよ…)
凛(いや…凛にも賑やかしとして、できることはある)
凛「今こそマラカスの代わりに持ってきた特大ハンドベルの出番にゃ!」
凛「フレー!フレー!こ・の・え!!」リンリンリンガベー♪
果林「あ、バカ!せっかく眠らせたのに、そんな大きな音出したら…!」
『メェ…?』パチ
果林「ほら起きちゃ…」
裸の女「」ポンッ
果林「あ……?」
彼方「羊さんが人の姿に戻った…」
英玲奈(やはりそういうことか) 裸の女「うーん…ここはどこやん?」
凛「あー!その声は希ちゃん?」
彼方「さっそくインタビューしてみるぜぃ」
果林「こんな所であなた何してるの?」
希「いやね。実はうち、シャーマンの家系で」
希「この島の羊問題を解決するために来たんだけど」
希「着いて早々、目の前にいた美味しそうなラム尻にムラムラしちゃってご覧の有様よ」
凛「希ちゃんのえっち」
希「いやあ、でも羊さんになるんは貴重な体験だったよ」
希「人への憎しみが恐ろしく強くて、視界に入った瞬間八つ裂きにしたくなるんよね」
希「でも凛ちゃんのハンドベルの音を聞いた途端、そんな気持ちがすーっと引いてって」
希「人に飼われて大事にしてもらってた時のことを思い出して、気が付いたらこの身体に戻ってたの」 英玲奈「カウベルだ」
英玲奈「家畜の首に大きな鈴だか鐘だかがついてるのを、何かで見たことがあるだろう」
彼方「アニメのハイジが飼ってるヤギがそんなんだった気がするよ」
英玲奈「恐らくは星空のベルが呪いの元凶に幸せだった家畜時代のことを思い出させ、羊化の呪いが浄化されたんだ」
英玲奈「カウベルの音は外敵を遠ざけ、飼い主に自分の位置を知らせる。大切に扱われていたことの証左だからな…」
希「いっぱい語るやん?」
英玲奈「すべてはこの予言の紙切れにある通りだ」
英玲奈「海より来たりし三人のイカ臭い娘がこの島を救うと」
彼方「イカ臭い…?」スンスン
凛「たしかに昨日イカスミパスタ注文したけどー」 英玲奈「都の方針で島の男性が一人残らず駆除されて以来、久しく存在しなかった臭いを纏う君たちは、この島に新たな風を呼び込む救世主なんだ」
英玲奈「睡眠を愛するあまり、とうとう眠りの羊を手なずけるにまで到った近江彼方」
英玲奈「日頃のマラカス振りで鍛えた筋力と音感で、特大のハンドベルを苦も無く振り回し浄化の音を奏でる星空凛」
英玲奈「そして朝香果林、君は単なる数合わせだ」
果林「そんなことだろうと思ったわ」
果林「私は、エマを助けられるなら何でもいいの」
凛「でもぶっちゃけ島中の羊にベルの音を聞かせて回るのってかったる過ぎるよー」
果林「だからヤギになったエマだけでも見つけて元に戻したいのよ」 彼方「でも羊と山羊ってそっくりだし…」
凛「かんじも似てるし、鳴き声まで一緒でさぁ」
果林「あなた達、あれが同じ生き物に見えるの?」
凛「黒人の顔が現地の人以外にはみんな同じに見える理屈だよ」
彼方「むしろ果林ちゃんには見分けがつくわけ?」
英玲奈「現地人の特権だな」
英玲奈「朝香果林、君の役割も決まったようだぞ。この二人を導いてやってくれ」 そうして凛たち三人の「ベルでヴェルデ救済」八丈島スタンプラリーが始まったのにゃ。
英玲奈さんは雇用契約の関係で土蔵から出れず、
希ちゃんはどうせベルで戻れるならやり得やんと、もう一度羊を犯しにいってしまったのにゃ。 凛たちは行方知れずのヤギ・ヴェルデを中々見つけられず、
そのうちに果林さんが島の中央にある放送塔の存在を思い出したのにゃ。
そこでベルの音を大音響スピーカーで島中に垂れ流すことで、このかったるい旅を終わらせることにしたのにゃ。 ・
・
・
ガサガサ
凛「ほ、放送塔にゃ……」ヨロヨロ
凛「三日三晩、飲まず食わずの不眠不休で、ようやくここまで…」ゼーハー
彼方「彼方ちゃ…干からびて…ミイラに、なっちゃ……」ヒューコヒュー
果林「二人とも頑張って!あと少しよ!」
凛「普段から節制してるモデルはこういう時強いにゃ…」
彼方「でも…いいかげん何か食べないと…本気で死…」ヒクヒク
彼方「……あっちからいい匂いがする」 ホカホカ
彼方「イ…イカスミパスタが三人分あるよぉーーーーー!!!」ダッ
凛「あ、待って彼方隊長!!それは罠にゃ!!」
彼方「はぐ…ちゅるちゅるちゅるちゅんるん〜〜〜」ムシャムシャ
プチッ
彼方「……!!!ぃぎゃぁぁぐぇがぁぁ〜〜っっ!!?!?」
凛「ああ、言わんこっちゃない…!イカ精子のブービートラップにゃ!」
果林「気を付けて!ゲリラ羊たちのお出ましよ!」 『メェーーーー』『メェーー『メェーーー』『メェェェェ〜〜〜』
凛「で、でたぁー!こんなにたくさん…今までぜんぜん気配なかったのにぃ〜」
果林「ベトコン仕込みのステルス奇襲よ。こっちも彼方の能力で対抗するしかないわ」
彼方「ぎゃひゃぁぁぁぁぁ〜〜〜!!!ぎぃひぃぃぃぃ……!!」ゴロゴロ
凛「これじゃ使い物にならないよ」
果林「マズいわね…防御の要である彼方を欠いた以上、凛ちゃんが半狂乱でベルを振っても疲れたところを数の暴力で突破される恐れがあるわ」
凛「というか既にバテバテなんですけど…」ゼェゼェ
果林「……私が食い止める」 凛「果林さん…でも!」
果林「わからない?ここは私一人で充分だと言ってるの」
果林「あなたがいたら足手まといよ。せいぜい自分の役割だけはきっちり果たしてほしいところだから、さっさと行って」シッシッ
凛「か…果林さんの……」プルプル
凛「果林さんのクソバカほくろおばけ!!鳥目!鳥足!鳥頭!黒い三プラス二連星!!推定デカ乳輪!!将来垂れパンダ!!」
凛「こうなったらぜぇーったい、死んでも璃奈ちゃんのゾンビ化ウィルスで蘇生させて、また凛たちにお寿司奢ってもらうからね?絶対だよ!?」
果林「はいはい…それだけ憎まれ口叩く元気があれば大丈夫そうね」
果林「でもね…あなたのそういうところ、結構かわいくて好きよ?」
凛「!///ぅ〜〜〜〜〜////今そんなこと言われても全然嬉しくないんだからぁ!」
凛「あ、あと三日前に凛が楽しみにとっておいたヤンマガの袋とじ、目の前で勝手に開けられたのも忘れてないから! あとで絶対弁償してもらうにゃああああ」ダダダッ
果林「……それでいいの」
果林「上を目指して走りなさい…井の中のStarlight…」 『メェーーーー』『メェーー『メェーーー』『メェェェェ〜〜〜』
果林「さてと、こっちのお相手もしなきゃね」
果林「いくわよ……はぁっ!」ブォン!!!
果林(おばあちゃん…見てくれてる?)
果林(おばあちゃんの仇のゲリラムと私、ここまでやり合えるようになったんだから)
果林(もうわがまま言っておばあちゃんを困らせてた頃の私じゃない)
果林「だから…安心して空の上から見守ってて、ね…ッ!」ブォォン!!
ピュィーーーーーー
果林「――!」
果林「…」フッ
彼方「ほばあはんはうひのそほぉひゃないの…?(おばあちゃんは海の底じゃないの?)」
果林「彼方? あなたはそこでじっとしてなさい…!あとでちゃんと口内レイプ救済センターに電話してあげるか…らっ!?」
彼方「?…どぼひたのぉ?」ニュロニュロ
果林「(え?舌の上で白いのがもぞもぞ動いてて…)気色悪っ!」 凛「はぁ…はぁ…辿り着いたよ、放送室」
凛「早いとこベルの音を放送して、果林さんと彼方さんのお墓を作ってあげなきゃ…」
ヤギ『メェエエエェェェ』
凛「ふん、ラスボスならぬラムボスはお前かにゃ」
凛「ザコ羊一匹で今の凛の進撃を阻めると思ったら大間違いだよっ。くらえベル凛交響アタッーク!!」リンリンリンガベー♪
ヤギ『……メェエエェェ!!!』ダッ
凛「なにゃ!? 人に戻らない…!?」
ゴッ!!!
凛「にゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 ヤギ『メェエエェェ』ペロペロペロ
凛「きゃ、ばっちぃ! 舐めんにゃ!」
凛「あ痛っ…! な、舐められた場所に白いにゅろにゅろしたのが…」
凛「ってぎゃああああ!!!これイカ精子にゃああああ!!!」
ヤギ『メェエエェェ…』
凛「こ、こやつ…!まさかのヤギ・ヴェルデ!?」
凛「でもどうしてベルの音が効かな……はっ」
凛「まさか人種が違うせい?そんなぁ〜〜!」 凛「そんな…凛たちは島の変態羊どもを元に戻すとかどーでもよくて、ただエマさんのためにこの何日か頑張ってきたのに…」
凛「全部無駄だったってこと…? 今まで凛たちのやってきたことは…」
凛「……いや」
凛「無駄なことなんてない…μ’sで歌うのサボる口実だったマラカス振りが、今日この時に繋がってたみたいに」
凛「傷つけ合うことしか知らない離島のケダモノたちにラブ&ピースを説くのが、凛の使命だったんだよ…」
凛「そのために鍛え上げたこのマラカス筋で、狂った発情島に福音を告げる鐘の音を轟かせてやるんだ!」
ヤギ『メェエエェェ…!!』ブルルルル
凛「だから…そこをどこけぇぇぇぇぇ!!!このエセ中立野郎がぁああああぁぁぁああ!!!」ブンッ
ゴシャリーン!!!♪♪
ヤギ『メヴェァ゛ッ…!!』
ドサッ
凛「はぁはぁ…これで邪魔者はブッ殺したにゃ!お待ちかねの緊急終戦生放送、いっくにゃー!!」オシテポチリー
凛「」スゥ
凛「凛のリンリンリンガベーをきけええええええええええええ」 ・
・
・
ゴーン
ゴーン...ゴーン...
リンゴーン...リンゴーン...リ ン ゴ ー ン
(看板)【結婚式を行っています❤ 時間帯 12:00〜15:00】
牧師「それではダブル新婦の入場です」
神父「みなさま盛大な拍手を!」
\ワー パチパチパチ ヒューヒュー/
果林・エマ・彼方・凛「……」スタスタスタ パパパパーン パパパパーン♪
牧師「えーでは誓いのキスの前に助さん、お決まりのアレを」
神父「新婦と新婦は病める時も健やかなる時もうんたらかんたら」
果林「……」
エマ「……」
彼方「……」
凛「……」ホジホジ
牧師「であるからしてー」
神父「汝はここにいるものを妻として愛し敬うことを建前だけでも誓っときますか?」
果林「……」
エマ「誓いますっ」
彼方「誓うぜ〜♪」
凛(…あ、デカい鼻クソとれたにゃ) デーデーデデーデーデー♪
侑「二人ともおめでとー!本当におめでと〜!」
エマ「ふふ、ありがとー」
せつ菜「エマさんと彼方さんが深い仲だったとは知りませんでした!」
彼方「よく言われるぜぃ」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「ブーケ!ブーケこっちに投げてください!」
彼方「よしよし、ほれ〜」バサッ
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「っ…やった!とったよ!ブーケとっ…わぁ!?このブーケなんか生臭くてにゅろにゅろしてる!?」ニュロニュロ
彼方「ブーケ―トラップだぜー」 \HAHAHA/
ワイワイワイ
凛「…こんなオチでホントによかったの?」
果林「ええ…」
果林「エマが幸せならそれでいいのよ…私は」 凛(あのあと、島の羊たちは人の姿を取り戻したのにゃ)
凛(ただ一匹だけ人に戻らなかったヤギは、よくよく見たらただのヤギだったにゃ)
凛(あの夜凛たちとお寿司屋さんを出たエマさんは、果林さんの家に泊まると見せかけて夜行船で本土に帰っていたのにゃ)
凛(凛が撲殺したヤギの正体は、エマさんが島に持ち込んだ家畜のネーヴェちゃんが空腹に耐えかねイカを生食したものだったにゃ)
凛(家族同然にかわいがっていた畜生を失って落ち込んでたエマさんが次に目を付けたのが、ご存知羊の化身である彼方さんというわけにゃ)
凛(彼方さんも彼方さんで、イカ精子で舌先が一時期イ懐妊したサイドエフェクトの賜物なイカ触手ばりのベロチューテクであっという前にエマさんをイカれさせてしまったんだから罪な羊飼いもいたものにゃ)
凛(凛のマラカス筋は結局のところ無意味だったという骨折り損なオチもプラスされて、さすがの凛も今日ばかりは親しい相手に痰を吐きかけるのが慣習になってしまいそうな勢いにゃ)
凛「」カーッペ
果林「なんで痰をかけたのよ」
凛「この辺りの慣習にゃ」 英玲奈「やあ君たち」
凛「あ、英玲奈さん。バイトはもういいの?」
英玲奈「朝香家の土蔵でバイトしてるのはエレナ107号。私ハ123号ダ」
凛「そういうことかにゃ」
英玲奈「しかしめでたいものだな。種ならぬ宗を超越した愛というものは」
凛「いきなり故障かにゃ」
英玲奈「善と悪の象徴たる羊とヤギの縁に導かれた仏教徒とキリシタンの婚姻」
英玲奈「これは我々に対する何かの啓示と思わないか?」
凛「知るかにゃ」
英玲奈「そうか」
英玲奈「じゃあ私はこれで。本当なら私も君たちに痰を吐きかけたいところだが、生憎と出来ないのが残念だ」
凛「気持ちだけ受け取っとくにゃ。あばよロボ女」カーッペ 果林「ねえ…」
凛「あ、そういえば果林さんにお寿司奢ってもらう約束だったにゃ」
凛「知ってる中で一番うんめぇところを紹介してほしいにゃ。高いとなお良し」
果林「…ならとっておきの場所を知ってるわ」
凛「それは?」
果林「…」クスッ
果林「親しい相手に痰を吐きかける慣習がある島よ」カーッペ
このあと、懲りずに凛たちにくっついて羊を犯しにいった希ちゃんが
野生のラム尻に仕掛けられていたブーケートラップに引っかかった結果、
人と羊とイカのDNAをもったとんでもない化け物が誕生する羽目になったのは、凛には全く関係のないお話にゃ。
(ζル|˘ᴗ˚ル HAPPY☆END >ω</ もう二度とSSは書きません、今度こそ本当です
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