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菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」

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0001名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/16(金) 21:53:36.86ID:oUcFWKIO
ピンポンパンポン♪

菜々「虹ヶ咲学園生徒会です。皆さんの健やかな学園生活のために本日からお悩み解決キャンペーンを始めます」

菜々「あなた自身や周囲の方が抱えている困ったことや解決してほしいことを生徒会室の前に据えられた箱の中にお寄せください」

菜々「単なるお悩み相談から紛争解決まで、私生徒会長が直々に皆さんのお悩み解決のお手伝いをさせて頂きます」

菜々「以上、生徒会長中川でした」

ピンポンパンポン♪


ザワザワ...

『へぇ〜お悩み解決キャンペーンだって』

『え〜、あのちょっと怖めの生徒会長が?』

『お悩み解決してもらおうかな……』

『ふふ、何か面白そうなことを始めたみたいね、あの子』

ザワザワ...
0140名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 23:26:17.28ID:R4GLze2J
菜々「色や雰囲気だけお伝えして、誰のとは言わなければ大丈夫なはずです……可能であれば、そもそもパンツだと悟られないようにしたいです」

菜々「学園の掲示板に貼る……? いえ、あまり長時間衆目に晒すべきではありませんね。変に考察されても困りますし」

菜々「とすると……うーん、どうしましょう」

菜々「何か良いアイデアは……」

菜々「……って、ああっ! そうこうしていたらもうあと5分でお昼休みが終わってしまう時間になってしまいました!」アワアワ

菜々「何か、何か無いか、中川菜々っ……灰色の脳細胞からたった一つの真実をっ」ウーン

菜々「――あっ!」



ピンポンパンポン♪
ザザッ...
菜々「虹ヶ咲学園生徒会です。業務連絡です」

菜々「パステルピンク、パステルイエロー、イエロー、ブルー、ホワイト、パステルグリーン、パープル、暖色……」

菜々「フリル、レース……」

菜々「――……」

ピンポンパンポン♪


『えっ? 何この放送』

『何かの暗号〜?』

『生徒会の業務連絡なんて放送でしなくてもいいのに……』

『……!!!!!』

『一人足りなくない?』

『あはは、何これ面白いじゃん! あとでせっつーに聞いてみよ!』

『会長……?』
0143名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 23:35:13.76ID:R4GLze2J
 
放課後


菜々「お疲れさまです。先に来ていたんですね」

副会長「あっ、会長お疲れさまです。あの……これ、読んでしまいました」ピラッ

菜々「あっ……」

副会長「お昼の放送はそういうことだったんですね」

菜々「ふっ、不可抗力なんです! どうしたら匿名の方に情報をお伝えできるか悩みに悩んで」アセアセ

副会長「いっ、いえいえ! 仕方ありませんよ、会長はよく頑張ったと思います! というかよく調査できましたね……?」

菜々「うっ、え、ええと……が、頑張りました」

副会長「会長は諜報能力まで備えられているんですね……ただ」

菜々「はい?」

副会長「そうだとすると数的に一人足りないと思うんですが……8つ分しか言わなかったですよね? 同好会の皆さんは9人ですし」

菜々「えっ!? そっ、そうでしたっけ!? い、いやあもうよく覚えてなくて」アセアセ

副会長「そうですか……? うーん」

菜々「そうですそうです! 綺麗さっぱり忘れてしまいました! 次のお悩みを解決しましょう!」ガサゴソ



お悩みと差出人
↓2
0146名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 23:48:11.96ID:R4GLze2J
 

お悩みNo.08
『お金が無くて困っています
妹のお弁当のおかずにヒレカツを入れたいです』
――彼方


菜々「うっ、ううっ」ウルウル

副会長「なんていじらしい……そして健気な」ウルウル

菜々「彼方さっ……ううっ、ぐすっ」ウルウル

副会長「がっ、頑張ってください! これは絶対に解決しないといけませんね!」ウルウル

菜々「もちろんです! 絶対に生徒会長中川菜々がヒレカツをお弁当に入れてみせます!」

副会長「スクールアイドル同好会の近江彼方さん……って、その直接的な物言いで申し訳ないのですが貧しいんですか?」

菜々「そこまで貧しいように見受けられた記憶はないのですが……それだけ陰で努力されていたのかもしれません。品行方正で学園の奨学生でもありますし」

副会長「すごい人ですね……」

菜々「これもまた善は急げです! 早速行ってお話を伺ってきます……!」ダッ

副会長「何かあったら遠慮なく言ってくださいね! お手伝いしますから!」

菜々「ありがとうございます!」



パタン


副会長「って、あれ……どうして会長、そんなにお詳しいんでしょう」

副会長「う、ううん……?」
0147名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/18(日) 00:01:18.11ID:KxUO1oZX
 
虹ヶ咲学園 ベンチ


菜々「あっ、いました!」

彼方「すやあ……」Zzz...

菜々「あの、お休みのところ申し訳ないんですけど、彼方さん?」ユサユサ

彼方「ん、んぁ……? あ、せつ菜ちゃん……それとも菜々ちゃんって呼んだほうがいいかなぁ?」ファァ...

菜々「ここでは菜々でお願いします」

彼方「うん、分かったよ。どうしたの? こんなところで会うなんてちょっぴり珍しいよね」

菜々「お悩み、拝見しました」

彼方「あ〜っ、そっかぁ。見てくれたんだ」

菜々「入れましょう!! ヒレカツ!!」ギュッ

彼方「わわっ……声大きいよ、菜々ちゃん」

菜々「あっ、ごめんなさい……! 是非、ヒレカツ入れましょう? どこかの出来合いのものでもいいですし、材料を買って作ってもいいですし」

彼方「え? ちょっと待ってよ菜々ちゃん、今はそんなに持ち合わせがなくてさ」

菜々「大丈夫です。私がお支払いしますよ」ニコッ

彼方「ええっ!? ダメダメダメ、絶対ダメだよそんなの!」アセアセ

菜々「良いじゃないですか、いつも彼方さんにはとてもお世話になってますし」

彼方「ダメダメ! 大事な後輩ちゃんからお金を巻き上げるようなことできないし、それにそういうやり方をしてまでしたい訳じゃないよ……彼方ちゃんは真っ当なやり方で目標を達成したいのだよ」

菜々「真っ当なやり方、ですか?」

彼方「うん、そう。例えばさ、お金をただ単にもらうんじゃなくて、何かお手伝いしてあげた対価としてなら彼方ちゃんもまだ気持ちよくお金をもらえるんだけど……」

菜々「なるほど、そういうことですか!」

彼方「そうそう。だから誰か菜々ちゃんの知り合いや生徒会の周辺の人に、人手が足りない仕事はないかなぁって」
0148名無しで叶える物語(とうふ)
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2021/04/18(日) 00:08:00.83ID:HqYBvo/s
うう…
0150名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/04/18(日) 00:13:35.88ID:OysDre68
>>149
0151名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 00:14:15.97ID:KxUO1oZX
菜々「う〜ん、そうですね……と、その前にお伺いしたいのですが、単純に今されているバイトを増やすことでお金を貯められたら良いのでは? とふと思ってしまったんですけど」

彼方「そうもいかないんだよ。彼方ちゃん、月の支出は1円単位で完璧に計画してて、ヒレ肉を買うとちょ〜っと困ることになるんだよねえ……それこそバイトを増やせばいいじゃんって話になるのは分かるんだけど、これ以上増やすと所得税がかけられたり、扶養から外れたりしちゃうから」

菜々「そんなに働かれているんですか!?」

彼方「そうなのだよ。だから税務署に足のつかない方法でお金が欲しいんだ〜」

菜々「その言い方は黒いですね……」

彼方「まあ、もっと可愛く言えばお駄賃がもらえるくらいのお手伝いがしたいなぁって話なんだよ」

菜々「そちらの方が聞こえがいいです。であれば……そうですね、今私達がしているお悩み解決をお手伝いしていただくのはどうでしょうか?」

彼方「え? うん、彼方ちゃんは全然大丈夫だけど……守秘義務とか大丈夫?」

菜々「それはこちらで考慮します。具体的には依頼内容や依頼主が分からないような形でお手伝いをお願いすると思います」

彼方「なるほど……あっ、待って! そのお手伝いの報酬って生徒会の予算から出るのかな? だとしたら収支報告書なんかで税務署にバレちゃうんじゃ」

菜々「もともとボランティアでやっているので予算からの支出は無いですよ。私のポケットマネーでお支払いします。というか、行政もそんなに暇じゃないですよ」

彼方「はは、まあそうだよねぇ……。う〜ん……やっぱり菜々ちゃんからお金をもらうのはちょっと気が引けるけど、お願いしようかなぁ」

菜々「是非是非! お悩みがありすぎて猫の手も借りたいと思っていたところなので」

彼方「そう? じゃあ、よろしくね〜?」ペコペコ

菜々「よろしくお願いします!」ペコペコ
0152名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 00:22:06.83ID:KxUO1oZX
 
生徒会


菜々「ということになりました!」

副会長「なるほど! 良いと思います! あと、お手伝いが必要なら私も喜んでしますよ?」

菜々「いえいえ、通常の業務を任せっきりにしているわけですからこれ以上のことはお願いできませんよ」

副会長「そ、そうですか……? でも今の時期はそんなに仕事もないですし、本当に遠慮なく言ってくださいね?」

菜々「分かってます、ありがとうございます」ニコッ

菜々「でも、こうしてお悩み解決を済ませたあとに報告できる相手としていてくれるだけで十分なんですよ。なんと言えばいいか……その、副会長とお話することが一種の癒やしになっていますし」

副会長「そっ、そうなんですか……?」///

菜々「ええ!」

副会長「な、ならいいですけど」///


菜々「では彼方さんのお悩みの完全解決は一旦保留で、次のお悩みに着手しましょう!」



お悩みと差出人
↓2
0153名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 00:23:08.45ID:KxUO1oZX
(本日はこれで終わります、安価なら↓)
続く
0157名無しで叶える物語(とうふ)
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2021/04/18(日) 01:27:59.98ID:HqYBvo/s
おつよ
0161名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 17:55:04.50ID:CwZeS07c
 

お悩みNo.09
『ゆうちゃんが私に秘密で誰かと会ってるのが気になる』
――上原歩夢


副会長「上原歩夢さん、彼女もスクールアイドル同好会のメンバーですよね。侑ちゃんというのは高咲侑さんのことでしょうか?」

菜々「そうですね。あのお二人は幼馴染なので」

副会長「へえー、そうなんですか」

菜々「ええ。ふと思ったのですが、私、かなりの高確率で同好会の方からのお悩みを引き当ててますよね」

副会長「やはり多くの人に見られる分、それだけ悩みも沢山あるのではないでしょうか? それとも会長と同好会の間に運命的な繋がりがあるのかも……」

菜々「さ、さぁ……どうでしょうね」

副会長「私個人の希望を言わせてもらえれば、いつかせつ菜ちゃんのお悩みも見てみたいです」

菜々「悩みですか……」

副会長「気になりませんか? あの元気溌剌なせつ菜ちゃんがプライベートでは何を考えているのか」

菜々「あ、あはは……ソウデスネ」

副会長「ああいうタイプは実はちゃんと周りを見てていろいろと考えていて、陰で悶々としてたりするんですよね……ギャップ萌えを感じます」

菜々「想像力が豊かなのは良いことだと思います……はは、ははは……」メソラシ
0163名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 17:56:50.04ID:CwZeS07c
 
菜々「こんにちは、歩夢さん」

歩夢「あ、菜々ちゃん……こんにちは。昨日は大丈夫だった? 少し元気がなかったように見えたから」

菜々「あ、ええと、ご心配をおかけしてすみませんでした……。その件については今はもう大丈夫です。いろいろあったのですが今日は気持ちを切り替えられてますから」

歩夢「そう?」

菜々「はい!」

歩夢「そっか、それなら私も安心……かな?」

菜々「ありがとうございます。それでですね歩夢さん、お悩みの件なのですが……」

歩夢「あっ! そっ、そっか! それで私のところに来てくれたんだね」ハッ

菜々「ええ、侑さんが歩夢さんに秘密で誰かと会っている、と」

歩夢「侑ちゃん、最近同好会の活動が終わった後に誰かと会ってるみたいで。それとなく聞いてもはぐらかされちゃって……」

菜々「あの侑さんがですか? 同好会のあと、お二人はいつも一緒に帰っているイメージでした」

歩夢「一緒に学校を出るには出るんだけど、途中で用事があるって言ってどこかに行っちゃうの」

菜々「う〜ん……」

歩夢「菜々ちゃんは最近同好会以外の場所で侑ちゃんと喋ったりしてない?」

菜々「え? ああ、はい。先日生徒会室で少し」

歩夢「えっ!? 私、知らないよ!?」ガッ

菜々「目が怖いですよ歩夢さん……? ただ普通に雑談をしただけというか(恋愛の話題だったことは黙っておくべきだと本能的に感じますね……)」

歩夢「そ、そうなんだ……そっか……他は?」

菜々「同好会の外でとなると、最近は先日の一件を除いて他には特にありませんでしたが」

歩夢「う〜ん、じゃあ菜々ちゃん以外の人にも会ってるっていうことかぁ……」

菜々「あの……それって駄目なんでしょうか?」
0164名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 17:59:45.10ID:CwZeS07c
歩夢「え?」

菜々「侑さんが歩夢さん以外の人とお喋りするのって駄目なのでしょうか? 現に歩夢さんもこうして侑さんではない私と喋っているわけですし」

歩夢「あ、ううん、そんなことは思ってないよ? ただ……私に何も教えてくれないのはちょっぴりモヤモヤするって言えばいいのかな」モヤモヤ

菜々「あぁ、聞いても教えてくれないんでしたね。いつもの侑さんの言動を思えば、確かに不自然な感じがします」

歩夢「でしょ……?」

菜々「とりあえず、歩夢さんが気になっていることとしては、侑さんが誰と会っているか。そしてそれを確かめてほしいという認識で大丈夫でしょうか?」

歩夢「うん、そうかな。あとはどうして私に隠し事をするのかっていうこともちょっと気になるけど……けど」

菜々「けど?」

歩夢「侑ちゃんには侑ちゃんの交友関係があるだろうし、それをあれこれ詮索するのもどうなんだろうっていう気持ちもあって」

菜々「えっと……それではやはりやめるということですか?」

歩夢「や、待って待って! やめるなんて言ってない!」アセアセ

菜々「あ、そうですね、すみません」アセアセ

歩夢「う、う〜ん……」

菜々「……」

歩夢「……お願いします」

菜々「大丈夫ですか?」

歩夢「うん。侑ちゃんに限ってそんなことはないと思うけど、もし私のことが嫌になって離れていっちゃってたらと思うと少し不安で」

菜々「それは絶対にないですよ! まあ、分かりました、他ならぬ歩夢さんの頼みですし! では調査のために少しお時間をいただきますね」

歩夢「ありがとう……ちなみにどうやって調べるの?」

菜々「う〜ん、そうですね……まずは学園の監視カメラの記録を確認してみようかと」

歩夢「え、生徒会ってそんなものまで見れちゃうの……?」

――――

――

0165名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 18:01:27.65ID:CwZeS07c
 

菜々「さて、ひとまずここ1週間分の録画を抜粋して見てみましょう」」ピッ


〜〜〜〜〜〜
校舎 エントランス


歩夢「じゃあ帰ろっか、侑ちゃん!」

侑「あーっ、ごめん歩夢……! 今日はちょっと用事があって、先に帰ってもらってもいいかな?」

歩夢「ええ〜? また?」

侑「ほんっとごめんね!」ペコペコ

〜〜〜〜〜〜


菜々「ふむ……問題はここからですね」ピッ


侑ちゃんは誰と会っていた?
↓1
コンマ1の位が 1 愛, 2 かすみ, 3 しずく, 4 璃奈, 5 果林, 6 エマ, 7 彼方, 8 副会長, 9 自由指定(再安価)
 
0166名無しで叶える物語(茸)
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2021/04/18(日) 18:01:49.95ID:9MaivU5e
着替え覗き放題?
0167名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 18:23:57.68ID:CwZeS07c
菜々「侑さんはどこに向かうのでしょう? こちらの方向だと、学食……?」


〜〜〜〜〜〜〜
学食

侑「お待たせしちゃいました!」アセアセ

果林「ううん、全然構わないわ。私も今来たばかりだから……もし良ければ侑もここでお夕飯済ませたらどう?」

侑「そうしようかなぁ……私ももうお腹ペコペコで」

果林「なら決まりね。侑と二人でご飯なんて初めてじゃないかしら?」

侑「そうですね! 普段ならご飯を食べるにしても同好会のみんなと一緒ですし」

果林「そうね」

侑「果林さんは普段からここで?」

果林「ええ。寮生はみんなそうね。侑はあまり学食は使わないわよね?」

侑「そうですねー、お昼は大体お弁当か購買のパンなので」

果林「たまには学.........るのも.......のよ? そ.....歩夢と一.....かしら? エマと私も....」

果林「ダ..........トね♡」ウフフ

侑「あははっ、何言ってるんですか!」

侑「う〜、どれにしようかなぁ……私はハン......にし.....。すみませーん! ハ....ーグ定...お願い......す」

ザザ...
〜〜〜〜〜〜〜


菜々「ああっ……お二人がカメラから離れてしまうと音がよく拾えなくなるようです」


〜〜〜〜〜〜〜

果林「それで、相談って何かしら?」モグモグ

〜〜〜〜〜〜〜


菜々「核心に迫る話題になりそうですね」カチカチッ


〜〜〜〜〜〜〜

侑「実は................ザザッ........で」モグモグ

〜〜〜〜〜〜〜




侑ちゃんの相談とは?
↓3
0171名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 18:59:15.96ID:CwZeS07c
菜々「肝心なところがよく聞こえません……もう少し音量を上げましょう」カチカチッ


〜〜〜〜〜〜

侑「実は歩夢に....ザザッ......したくて」///

〜〜〜〜〜〜


菜々「もう、もっとはっきり言ってくださいよ。歩夢さんに何がしたいんですか? じれったいですね、もっと音量を……!」カチカチッ


〜〜〜〜〜〜

侑「実は歩夢に...う..お..おー..うしたくて!!!!!!!」///

〜〜〜〜〜〜


菜々「音大きっ!」キーン...

菜々「音声的にも私の耳的にもこれ以上は難しそうですが……かなりヒントは掴めたように思います」

菜々「母音が『うおおーう』となっている言葉です」

菜々「うおおーう……うおおーう……」ウーン

菜々「あっ、もしかしてアレでは……?」



↓1
コンマ 00〜70プロポーズ, 71〜80 クソ坊主, 81〜90 中濃ソース, 91〜99 ジュ・ド・ポーム
0172名無しで叶える物語(茸)
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2021/04/18(日) 19:00:18.44ID:sJk2/xLJ
プロポーズしちゃえ
0173名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 19:11:07.07ID:CwZeS07c
菜々「プ、プロポーズです……!」///

菜々「でっ、でも侑さんが歩夢さんに……? 最近はそういう時代なので決しておかしいという訳ではありませんが、高校生で……もう? いや、法律的には問題ないはずですが」ブツブツ...


〜〜〜〜〜〜

侑「実は歩夢にプロポーズしたくて」///

果林「え……何かのドッキリかしら?」キョロキョロ

侑「ほ、本気なんです!」///

果林「本当? えっ、本当なの? あなた、本気?」

侑「めっちゃくちゃ本気です」///

果林「ちょ、ちょっと整理する時間を頂戴……」ウーン

侑「はっ、はい……!」

果林「……」ウーン

侑「……」

果林「……」

侑「……」

果林「……分かったわ。とりあえず本当のこととして進めるわね。どうして私に? 他の人は知ってるの?」

侑「いや、まだ他の人には。果林さんが初めてです。ほらあの、果林さんって恋愛経験豊富そうだし、何か良いアドバイスが無いかなあと思って……」ソワソワ

果林「……なるほどね(普段のキャラが災いしたわね、私……)」

果林「アドバイスってどういうアドバイス? 流石の私でもプロポーズの仕方なんて助言できないわよ? する予定もなければされたこともないし……」

侑「それはもちろん分かってますよ、私が欲しいのは――」

〜〜〜〜〜〜


菜々「やっぱりプロポーズで間違いないようです……///」アワアワ
0174名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 19:30:01.95ID:CwZeS07c
〜〜〜〜〜〜

果林「なるほどねぇ……プロポーズするにしても歩夢の気持ちが分からないことと、他に歩夢を好きな人がいないかが気になるのね」

侑「そうなんです……」

果林「私から見て、一つ目の点はクリアできていると思うけど……普通プロポーズってお付き合いを重ねたあとにするものじゃない? いきなりプロポーズってあまりにも急ぎすぎじゃないかしら」

侑「私と歩夢ってもうずっと小さい頃からの付き合いだから、今更改まって付き合うっていうのもなんだか……」ウーン

果林「いや、それは変じゃない!? 長い付き合いだからこそ恋愛対象としてお互いを意識するところからじゃないの?」

侑「う〜ん、そっか……なるほど」

果林「だから、そうね……いきなりプロポーズなんて一足飛びに行かずに、結婚前提のお付き合いを申し込むとか、もっといろいろあるんじゃないかしら……?」

侑「たっ、確かに……! い、いい響きですね! 結婚を前提としたお付き合い……」

果林「まずはそうして、本当に結婚相手として歩夢がずっと一緒にいられる人なのかを確認した方がいいわよ?」

侑「歩夢はそんなの確認しなくたって結婚相手として最高ですよ! もうずっと私達は一緒にいるわけですし……分かりきってるっていうか」

果林「さあ、どうかしらね……幼馴染や大親友でも、恋愛となるとまた違ってくるものよ? (雑誌の受け売りだけど)」

侑「う……」

果林「それに、性格の相性だけが全てじゃないし」

侑「……? というと」

果林「カラダの相性ってことよ♡」ウインク

侑「――なっ、何言ってるんですかこんな公共の場で!」///

〜〜〜〜〜〜


菜々「トントン拍子で話が進んでいきますね。これは私が出るまでもないのでは……?」ウーン

菜々「侑さん、私には好きな人はいないと言っていたのに……嘘だったんですね」
0177名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 19:55:31.97ID:CwZeS07c
〜〜〜〜〜〜

果林「他に歩夢を好きな人がいるかどうか気になるっていうのは、どうして?」

侑「それは私の気持ちの問題というか、安心したいというか……。歩夢って優しいから、例えば全く知らない人から告白されてもすぐに断るようなことはしないと思うんです。立ち止まって、しっかり考えるタイプなんです」

果林「ふぅん……まあ、そう言われるとそんな感じよね」

侑「だから、私の気持ちの準備やそれこそプロポーズ――今の目標は告白することになりましたけど、の準備をしている間に誰かに告白されてしまって、歩夢がその人と付き合うことになったらと思うと……!」フルフル

果林「なるどね、つまり外堀を埋めたいってわけよね」

侑「まあ、そんなところですね……」

果林「ちょっと侑らしくないんじゃない? いつもの侑ならもっと自信をもって構えていると思うんだけど……それも恋が人を変えるってヤツなのかしら? ふふっ」

侑「うーん、そうですか?」ウーン

果林「う〜ん……歩夢を好きな人がいるかどうか、ねぇ」

侑「はい……」

果林「そりゃああの子もスクールアイドルとして人気が出てきているわけだから、恋愛対象として憧れてるファンの子や他校の子がいてもおかしくないとは思うけど……流石にそんなところまで把握できないし」

果林「そうね……もう少し現実的なところで言うと、敵は案外身近なところに潜んでるかもしれないわよ?」クスッ

侑「えっ?」キョトン

果林「同好会の中とか……あなたのライバルがいたりして」

侑「えっ、えっ、そんなっ」アワアワ

果林「ふふっ、もちろん仮定の話よ? 例えば愛とかせつ菜なんて」

〜〜〜〜〜〜


菜々「ええっ!? どうしてそこで私が出てくるんですか!」


〜〜〜〜〜〜

侑「愛ちゃんとせつ菜ちゃん……!?」

果林「歩夢ってドラマで言えば正統派なヒロインって感じじゃない? それにあのちょっと王子様キャラの入った愛なんて結構お似合いじゃない?」

果林「あと、せつ菜も歩夢と結構いいカンジになると思うわ。性格も対になって、ちょっとライバルっぽいっていうか……でもそういう関係から徐々に惹かれ合う、なんてよくある話よね」

侑「ああああぁぁぁぁっ、やっ、やめてください! 果林さん!」アセアセ

果林「ふふっ、ごめんなさい。ちょっと面白くてからかっちゃった……」クスッ

侑「酷いですよ、もう……でも、愛ちゃんにせつ菜ちゃんか……二人とも優しくてかっこいいし、言われてみれば歩夢とお似合いなような気もするなぁ……」

果林「気になるなら直接本人に聞けばいいじゃない」

〜〜〜〜〜〜
0179名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 20:12:45.51ID:CwZeS07c
 
菜々「なるほど……それで先日の件に繋がる、と」

菜々「この映像の侑さんと私とお話した時の侑さんとでは随分余裕さが違いますが一体何があったんでしょう」

菜々「あるいは単純に悟られまいと気丈に振る舞っていた……? だとしたら演技派ですね……もしこれが知られることになるとしずくさんが演劇部に誘ってしまいそうです」

菜々「しかし、これをどう歩夢さんにお伝えしたら良いのでしょうか……ありのままにお話することはできませんし」

菜々「歩夢さんの知りたいこと……侑さんが誰と会っていたかというのは恐らく果林さんと愛さんでしょうね」

菜々「そしてどうしてそれを隠すのか……恋愛の話や告白の話をしていることを隠すため? でも果林さんと愛さんと話していたことくらいであれば別に隠さなくてもいいような気がしますけど……」

菜々「う〜ん……」


〜〜〜〜〜〜

歩夢「え? 愛ちゃんと……? じゃあ私もついていこうかな」

〜〜〜〜〜〜


菜々「……」

菜々「なぜか行き先を隠さなかったときの歩夢さんの反応がありありと想像できてしまいました」アセアセ

菜々「ひとまず歩夢さんを呼び出しましょうか」

菜々「早く安心させてあげたいですしね」クスッ
0180名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 20:27:59.18ID:CwZeS07c
――――

――



歩夢「菜々ちゃん、来たよ」カチャリ

菜々「ありがとうございます。侑さんの件についでなのですが」

歩夢「何か分かったの?」

菜々「ええと、なんと言えば適切なのか難しいのですが……」

歩夢「えぇ……!? もしかしてあんまり良くない話……?」

菜々「あっ、いえいえ! 全然そんなことはないですよ! ただ、そうですね……歩夢さんの心配しているようなことはありませんでした」

歩夢「そ、そうなの?」

菜々「ええ」

歩夢「そっかぁ……良かった」ヘニャリ

歩夢「それで……侑ちゃんはどうして? 誰と?」

菜々「あー、えっと……う〜ん、そうですね……それは秘密にさせておいていただけるとありがたいのですが」

歩夢「えっ、なんで?」

菜々「その方が歩夢さんのためです! 決して悪い意味ではなく、です」

歩夢「……あっ。わ、分かった! ありがとう、菜々ちゃん。 (もしかしてサプライズかな……?)」ソワソワ

菜々「理由についてはいつか分かると思うので」ニコッ

歩夢(やっぱりサプライズみたい! そっかぁ、侑ちゃん……! 嬉しいな)パァッ

歩夢「うん、ありがとう! すごいね、菜々ちゃん……本当に噂通り、なんでもお悩みを解決してくれるんだね」

菜々「えっ、歩夢さんのところにまでそんな噂が来てるんですか……!? いつかそれを真に受けてとんでもないことを投稿する人が出てこないか私は心配です……」
0182名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 20:46:37.29ID:CwZeS07c
 
廊下

菜々(次でお悩みも10件目です。お悩み解決は大変ですが、その分うまく解決できた時の充実感はありますね!)スタスタ

菜々(そういえば副会長……せつ菜のお悩みが見たいと言っていましたっけ)

菜々(私の悩みを入れてしまうと私は動けないので副会長にお願いすることになりますが……副会長、せつ菜に会えたら喜んでくれるかもしれません)

菜々(次は私の悩みを副会長に解決してもらいましょう! ちょうど手伝いたいとも言っていましたし)

菜々(私……いや、菜々ではなくせつ菜の悩みですよね)

菜々(何か悩んでいること……)

菜々(……)



せつ菜の悩み
(誰かとの恋愛フラグを直接立てるような内容以外 例:「○○が好き」)
↓3
0185名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/04/18(日) 20:54:00.00ID:4+6Z+atK
最近流行ってるスマホゲームについて...う◯ぴょいって何ですか?気になって最近成績が落ち気味です。
0186名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 21:06:10.61ID:CwZeS07c
 
生徒会室


菜々「ただいま戻りました」

副会長「おかえりなさい、会長! どうでした?」

菜々「なんとか今回も解決することができました! あの、副会長。次のお悩みについてなのですが……実は副会長に処理をお願いしたいと思っていまして」

副会長「え? 私ですか? もちろん構いませんが」

菜々「ごめんなさい。私はちょっと所用ができてしまって今日はもう帰らせていただこうかなと」

副会長「なるほど、そういうことであれば……分かりました! 私にお任せくださいっ!」グッ

菜々「ふふっ、ありがとうございます! では私が次のお悩みを選ばせていただきますね……」ヒョイッ...

副会長「できれば会長と共に解決に当たりたかったですが」ボソッ

菜々「何か?」

副会長「いえいえ、何でもありませんよ〜」

菜々「では……」ガサゴソ...




お悩みNo.10
『最近流行ってるスマホゲームについて...う◯ぴょいって何ですか?気になって最近成績が落ち気味です。』
――優木せつ菜
0187名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 21:10:17.26ID:CwZeS07c
ノレcイ´=ω=) <彼方ちゃんの出しどころはいずこへ……

お付き合い頂きありがとうございます
続く
0188名無しで叶える物語(茸)
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2021/04/18(日) 21:12:41.25ID:QYqd60Jr
>>187
乙です
0194名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 22:22:48.91ID:lr/fXUj1
 
副会長「!?」ビクッ

菜々「次は優木せつ菜さんのお悩みのようですね」

副会長「えっ!? せっ、せせせせせせつ菜ちゃん……!?」

菜々「ふふっ、良かったじゃないですか。副会長、優木さんの悩みが見てみたいと言っていましたし」

副会長「こっ、こここここれぇ、私がせつ菜ちゃんに会ってということですよね!?」アタフタ

菜々「それ以外にあります?」クスッ

副会長「どうしましょう!? 今日体育があったので私少し汗臭いかも……!」アワワワ

菜々「そうですか? 全然臭いませんけど……気にしなくていいと思いますよ? あっ、それでは時間なので私はこれで失礼させていただきますね」

副会長「ええっ、ちょっと待ってください! まだ心の準備が!」

菜々「優木さんには生徒会室へ来るように伝えておきますね! それでは」



パタン



副会長「い、行っちゃった……会長」

副会長「どうしたら……そしてこのお悩み、どう解決してあげればいいんでしょうか」

副会長「う○ぴょいって何ですか? 私が聞きたいんですけど……」
0195名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 22:23:59.99ID:lr/fXUj1
副会長「……なるほど」ポチポチ

副会長「どうやらウマ娘というゲームを指しているようですね」

副会長「この類のものはあまりしたことがないので……私に役目が務まるでしょうか、不安です」


コンコン


副会長(きっ、来た……!?)

副会長「はい! ど、どうぞ!」
0196名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 22:31:23.14ID:lr/fXUj1
 
せつ菜「こんにちは!」カチャリ

副会長「こっ、こんな近くで……はっ、ごめんなさい! こんにちは!」

せつ菜「はい! 改めて、優木せつ菜です! 今日は私のお悩みを解決していただけるということでやってきました」

副会長「ふっ、不束者ですがよろしくお願いします……! 会長でなくてすみません」アセアセ

せつ菜「いえいえ、お話は中川さんから聞いていますよ! 誰かと一緒にウマ娘がしてみたかっただけなので! こちらこそよろしくお願いします!」ペカー

副会長「はひ……実は私、あまりそちらの方面には詳しくないのでお力になれるか分かりませんが(か、可愛い……)」

せつ菜「全然大丈夫です! 私もすごく詳しいというわけではないですし」

副会長「そうなんですか?」

せつ菜「普段は忙しくてあまりゲームをする時間がないんです。ただ今回はちょっと暇な時間ができて……。そこで気になっていたゲームをしようと思ったのですが、折角なら誰かと一緒にやりたいなと!」

副会長「なるほど……!」

せつ菜「最近すごく流行ってるじゃないですか、ウマ娘……かねてからやってみたかったゲームなんです。音楽も癖になってしまって」

副会長「先程調べてみましたが、流行っているみたいですね〜。競馬のゲームなんですよね?」

せつ菜「そうですね! 擬人化された競走馬の女の子を育てるゲームです」

副会長「せつ菜ちゃんって競馬、詳しいんですか?」

せつ菜「いえ、実は全く知らないんです! 詳しくなくても面白いと聞いたので」

副会長「へえ、そうなんですね! もしかしてスクールアイドル同好会の誰かにオススメされたとかですか?」

せつ菜「特にそういうわけではありませんが、ええと、同好会の中では……確か歩夢さんがされていますね」

副会長「上原さんってゲームされるんですね! なんか少し意外な感じです」

せつ菜「歩夢さんは結構ゲーマーなんですよ! 最近は特にのめり込まれていて。キタサンブラックをカントツした……? と仰っていましたね」

副会長「……? 意味はよく分かりませんが、キタサンブラックなら私でも知ってます」
0197名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 22:39:32.71ID:lr/fXUj1
せつ菜「では早速やってみましょう!」ポチポチ

副会長「はい! ……あれ?」

せつ菜「どうかしました?」

副会長「いえ、気にしないでください! 大したことじゃないですから」

せつ菜「……? そうですか?」

副会長(せつ菜ちゃんのスマホのカバー、会長のと似てる……というか、一緒?)


--

たづな『ようこそトレーナーさん!』

--

せつ菜「始まりました! まるでアニメみたいなグラフィックです!」ワクワク

副会長(……)ジーッ

副会長(会長とせつ菜ちゃん……って)

副会長(いや、私は何を考えているんでしょうか。まさかそんなわけ……)

せつ菜「……どうかしましたか? あっ、もしかしてあまり興味が湧かなかったですか……?」

副会長「えっ!? いっ、いえいえ! 全然そんなことないですよ、しっかり見てます!」アセアセ

――――

――

0199名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 22:41:40.50ID:lr/fXUj1
せつ菜「レースが始まりますよ!」

副会長「ナイスネイチャ? という子がせつ菜ちゃんが選んだ馬の子なんですね」

せつ菜「はい! どことなく声が知り合いに似てたので!」


--
バンッ
実況『さあ始まりました第一レース』

--

副会長「ってこれこの子達が走るんですか!?」

せつ菜「そうみたいですね! ああっ、先頭から遅れてしまっています……!」

副会長「ちょっとシュールですね……」

せつ菜「頑張ってナイスネイチャ!」ワクワク

副会長「……(このゲームの魅力が私にはよく分かりませんが、せつ菜ちゃんが楽しそうなのでよしとしましょう)」クスッ

副会長「あっ、結構追い上げてきてませんか?」



コンマ
↓1
00〜10 通知[お母さん:菜々? 今日は何時に帰ってくるの?]
11〜99 何も起こらず
0201名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/04/19(月) 22:42:24.80ID:WMZ5wqux
ななな
0202名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 22:55:24.59ID:lr/fXUj1
――――

――




副会長「見事1位で良かったですね!」

せつ菜「本当です! レースを見ているだけでも楽しかったですが、育成要素もあって結構奥が深そうですねこのゲーム」

副会長「ですね……レース後のコンサートの演出には驚きましたが」

せつ菜「結構攻めてますよね」

副会長「初めてこういったゲームを触りましたが、結構楽しかったです! ……って、これってせつ菜ちゃんのお悩みは解決できているんでしょうか」

せつ菜「はい、満足です! どちらかと言えば一緒にゲームがしてみたかったというのが本心ですから」ペカー

副会長「そうですか? う○ぴょいって何なのか分かりましたか?」

せつ菜「馬がぴょいぴょいするってことなんじゃないですか?」

副会長「そうなんですか?」

せつ菜「えっ、違うんですか?」

副会長「……」

せつ菜「……ふふっ」

副会長「えへへ、それはまあどうでもいいですよね」クスッ

せつ菜「ふふっ、同感です!」クスリ

副会長「私も家に帰ったら自分でもう少しやってみようかと思います」

せつ菜「でしたら是非フレンドになりましょう!」

副会長「いっ、いいんですか!?」

せつ菜「もちろんです!」

副会長「では、ID見せてもらっていいですか?(せつ菜ちゃんとフレンド……!)」

せつ菜「はい!」スッ


――――

――

0203名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 23:04:36.15ID:lr/fXUj1
 
菜々の部屋


菜々「あぁ、勉強の息抜きにとつい手にとってしまってもうこんな時間……」ポチポチ

菜々「これでは本当に成績が落ちてしまいそう……」

菜々「あっ、副会長も先程までされていたみたいですね!」

菜々「私の姿だと副会長とウマ娘談義できないのが悲しいですが……仕方ありません」

菜々「今日は私のを除けば歩夢さんの件しか解決できませんでしたが、そんな日もあっていいですよね……あっ、下着のもありましたか」

菜々「なんにせよ、明日も頑張りましょう! 彼方さんの件も早く解決してあげたいですしね」


コンコンッ
母「菜々〜? 勉強は捗ってる?」


菜々「ひっ!?」ササッ

菜々「は、捗ってます!」カキカキ!


――――

――

0204名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 23:11:19.20ID:lr/fXUj1
 
生徒会


菜々「昨日はどうでしたか?」

副会長「おかげさまでとても楽しい時間が過ごせました!」

菜々「ふふっ、それは良かったです」

副会長「あっ、あの……会長もウマ娘、どうですか?」

菜々「えっ」

副会長「ごっ、ごめんなさい! 変なことを……会長はゲームなんてしませんよね」

菜々「そ、そうですね……私は遠慮しておきます、あはは……(もうすでに私と副会長はフレンドなんですよ……!)」

副会長「そうですよね……お悩み解決、やっていきましょう」シュン

菜々「なんというか、とても心苦しいですね……ごめんなさい」ガサゴソ

副会長「いえ、会長は何も悪くないです……」



お悩みと差出人
↓2
0205名無しで叶える物語(たまごやき)
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2021/04/19(月) 23:14:16.69ID:poKs13VZ
マッチングアプリであった人を好きなってしまった
璃奈
0206名無しで叶える物語(星の眠る深淵)
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2021/04/19(月) 23:14:19.63ID:xI9z+Qbz
せつ菜さん、この間の一件はありがとう。
それで相談なんだけど、あれから今後かすみちゃんといる時間が減っちゃう気がして……なんだか寂しい……?のかな、心がムズムズするの
だから……新しくかすみちゃんと二人でなにか始めてみたいんだ、けどあんな事しちゃった後だし……うまく誘えるか不安、時間がある時でいいから相談に乗って欲しい

璃奈
0209名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 23:29:06.20ID:lr/fXUj1
 

お悩みNo.11
『せつ菜さん、この間の一件はありがとう。
それで相談なんだけど、あれから今後かすみちゃんといる時間が減っちゃう気がして……なんだか寂しい……?のかな、心がムズムズするの
だから……新しくかすみちゃんと二人でなにか始めてみたいんだ、けどあんな事しちゃった後だし……うまく誘えるか不安、時間がある時でいいから相談に乗って欲しい』
――璃奈


菜々「情報処理学科1年、天王寺璃奈さんですね!」

副会長「またスクールアイドル同好会の方ですか!? すごい確率ですね……こんなに沢山のお悩みがあるのに。もしかしてこれ全部同好会の方からだったりして」

菜々「だとしたら同好会の方々、悩みすぎておかしくなってしまいそうですよ」アハハ...

副会長「もちろん偶然なんでしょうけど……。この『この間の一件』というのは先日、中須さんのお悩みがありましたから、それでしょうか?」

菜々「そうですね、恐らくその件のことですね」

副会長「なるほど……私は何があったのかまでは知らないのですが、切実なお悩みですね。解決してあげたくなってしまうような……そんな文章です」

菜々「ええ。決してお二人の仲が悪くなったというわけではないでしょうから、天王寺さんの背中を押してあげられれば良いのかなと思います」

副会長「ではこれから天王寺さんのところに?」

菜々「そのつもりです」

副会長「了解しました! では私はしっかりとこちらで仕事を……あれ?」

菜々「なんでしょうか?」

副会長「この書き出しのところなのですが……」

菜々「書き出し?」

副会長「せつ菜さん、と……」
0212名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 23:42:20.88ID:lr/fXUj1
 
菜々「あっ――」

菜々「なっ、なんでっ、本当ですね!? え、あっ、書き間違いではないでしょうか!?」アセアセ

副会長「……」

菜々「……あっ、も、もしかしたら先日の中須さんの件とは別件を天王寺さんはお話されているのかもしれません!」

副会長「……ですが、そうだとするとなぜ生徒会にこれが投函されているんでしょうか?」

菜々「う、それはぁっ、偶然……?」


副会長「――会長。私、少し前から疑問に思っていたのですが」

副会長「……いえ。あの……昨日せつ菜ちゃんとお会いして、一緒にゲームをしました」

副会長「そのときにせつ菜ちゃんが着けていたスマホのカバーと会長のもの……同じだなって思ったんです」

副会長「それで、よくよく近くで見たら、せつ菜ちゃんと会長ってその……面影が似ているというか」

副会長「あの、会長……。会長はせつ――」



菜々「……」

菜々「っ、ごめんなさい!!」タッタッ


パタン...
0213名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 23:51:17.89ID:lr/fXUj1
――――

――




菜々「はぁっ、はぁっ……」

菜々「はぁ……」

菜々(反射的に走って逃げてきてしまいました……)

菜々(どうして……?)

菜々(どうせ隠し通せるものではないと、そう覚悟はしていました)

菜々(副会長、中川菜々と一番近い人)

菜々(もっと早い段階で打ち明けていればよかったんでしょうか……。長い時間、できたほつれを都度縫うように取り繕ってきて……)

菜々(私は……身近にいたはずの人に嘘をついていたことが露見してしまうのが怖くなってしまっている)

菜々(隠していたことに幻滅されてしまうでしょうか? どうして私に言ってくれなかったんだろうと思わせてしまうんじゃないでしょうか? 現にそう感じているかも……)

菜々(そもそも逃げるべきではなかったんです。あの場できちんと副会長をお話をしていればまだ……)

菜々(……)


菜々「いえ、今は……璃奈さんのところに行きましょう」
0214名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/20(火) 00:05:12.13ID:6/dX+OXf
 

菜々「……璃奈さん」

璃奈「あ、菜々さん……え、なにかあった? いつもの菜々さん、せつ菜さんらしくない表情……」

菜々「あはは……そう見えてしまっていますか?」

璃奈「うん。そういう顔は初めて見るかも。私、心配……」

菜々「何かあったか、と聞かれると、ええと……何もなかったわけではないのですが、今は璃奈さんのお悩みを解決しに来ていますので」

璃奈「え……そんな状態で?」

菜々「駄目ですか?」

璃奈「いや、駄目じゃない……けど。元気な菜々さんの方がいい。お悩みを解決するにしても、相談される方の精神状態が良くないといい結果にならないと思う」

菜々「……正論ですね」

璃奈「私で良ければお話、聞きたい。私だと、物足りない?」

菜々「いいえ! 物足りないだなんて、そんなことはありませんけど……相談に乗りに来ておいて逆に乗ってもらうというのは」

璃奈「そんなのどうでもいいことじゃないかな……。私は当事者じゃないから、話をしてすぐ解決っていう風にはならないと思うけど、それでも話すことで気持ちが軽くなることはあるから」

菜々「……そうですね、どうしましょうか」



璃奈に相談に乗ってもらう?
↓2
0218名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/20(火) 03:30:47.77ID:6/dX+OXf
菜々「じゃあ、お願いしてもいいですか?」

璃奈「……! うん、もちろん! 『璃奈ちゃんボード むんっ』」

菜々「ありがとうございます」

菜々「どこからお話しましょうか……璃奈さんは生徒会の副会長、分かりますか?」

璃奈「うん」

菜々「私は、ずっとあの子に隠し事をしていたんです。つまり……優木せつ菜の正体についてです」

菜々「いつかは隠し通せなくなる日が来るとは思っていたんですが」

璃奈「バレちゃったの?」

菜々「……はい、恐らくバレてしまいました。今までなあなあにしてきた自分が全て悪いんですが、いざ看破されると物凄く動揺してしまって……逃げてしまったんです」

璃奈「そうなんだ……」ムム

菜々「そうなったとき改めて思ったことがあって……一種の罪悪感というか」

璃奈「罪悪感?」

菜々「もともと私がせつ菜であることは誰にも明かすつもりはなかったんです。ただ、それがそうもいかなくなって、私の秘密を共有する仲間が増えていって……。結果として、私の親しい友人の中では副会長だけがそれを知らないという状況ができあがってしまったんです」

菜々「加えて、副会長は私のことをとても慕ってくれていて……だからこそ、私が隠し事をしていたことを知って傷ついてしまったのではないかと……」

菜々「本当はその場できちんと話すべきだったのでしょうけど、私は逃げてきてしまったので……どんな顔をして会えばいいのか分からなくて」
0219名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/20(火) 03:37:35.81ID:6/dX+OXf
璃奈「……物事や隠し事のやめ時を見失ってしまうのは、ちょっと分かる。私もかすみちゃんにあんなことをしちゃってたわけだから……よくないことでも惰性でやめられないときってあると思う」

璃奈「けど、菜々さんの場合は仕方ないところもあった。副会長はせつ菜さんのファンでもあったわけだから……安易に伝えていいことなのかっていう判断は難しい」

菜々「……」

璃奈「逃げちゃったのは良くなかったと思うし、菜々さんらしくないとも思うけど」

菜々「う……」

璃奈「でも菜々さんは悪意があってそうしていたわけじゃないから、副会長も話せば分かってくれると思う……」

菜々「そうでしょうか……」

璃奈「菜々さんは副会長と離れ離れになるのは嫌でしょ?」

菜々「っ、それは絶対に嫌です!」

璃奈「だったら、直接会ってきちんと謝るしかないと思う。私は、副会長はそんなに怒ったりはしてないと思うから、誠意があれば大丈夫だと思う」

菜々「誠意……」

璃奈「そう。相談する側の私が菜々さんに上からいろいろ言える立場じゃないかもしれないけど」

菜々「いえ、そんな……ありがとうございます」

璃奈「でも、人にアドバイスするのは簡単だけど、いざ自分がとなると勇気を出すのは難しいよね」

菜々「そうですね……」

璃奈「私も菜々さんと同じような感じなんだと思う。かすみちゃんには実験を手伝ってもらって長く一緒にいたからか、それがなくなって――もちろん、同好会では一緒だし、お昼も一緒に食べるけど、それでも、なんだか少しだけ寂しくて」

璃奈「だから、かすみちゃんと一緒に新しく何かを始めたいと思ってたんだけど、私もなかなか一歩が踏み出せないんだ。そういう意味では今の菜々さんと一緒」

璃奈「だったけど……」

璃奈「しょんぼりしてる菜々さんを見てたら、自分がしゃんとしなきゃっていう気持ちになってきちゃった」

菜々「そう……ですか?」

璃奈「だって、菜々さんにいろいろ言っておいて自分が悩んで行動できていなかったら説得力がないなって……私も勇気を出してかすみちゃんにお誘いしてみるから、菜々さんも勇気を出して副会長に向き合ってみるのはどうかな」

菜々「璃奈さん……」
0220名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/20(火) 03:41:57.80ID:6/dX+OXf
 
菜々「……んっ」パシッ! (頬を叩く)

璃奈「わ、菜々さん?」

菜々「いつまでもクヨクヨしていては駄目ですね。璃奈さんのおかげで少し勇気が出ました! ……ごめんなさい、頼りないところを見せてしまって」

璃奈「ううん、全然私は大丈夫。むしろ、ちょっと嬉しい……そういう姿は親しい人にしか見せられないと思うから。それだけ菜々さんとも仲良くなれたのかなって」

菜々「もちろん璃奈さんのことは信頼していますし、とても仲良しだと思ってますよ! それでも、こんな姿を見られてしまったのは少し恥ずかしいですが……。あと、もしかして、私への相談はもう必要ない感じでしょうか?」

璃奈「ああ、えっと……そうかも」ウーン

菜々「うぅ、頼りない先輩でごめんなさい。もっと精進が必要ですね」アハハ...

璃奈「う、ううん! そんなことない。今回はたまたまこうなっただけ」

菜々「……本当にありがとうございます、璃奈さん」ギュッ

璃奈「そんなに感謝されるほどのことはしてない……」


菜々「じゃあ、私は……」

璃奈「うん。早く行ってあげた方がいいと思うから」

菜々「はい、ありがとうございます……! 行ってきます!」

璃奈「私もかすみちゃんのところに行ってくる。今夜、どうなったか教えてほしいな」

菜々「今夜ですか? もちろん大丈夫ですが……後腐れなくうまく伝えられるかどうか……。いえ、璃奈さんにご報告するためにも失敗はできませんね」

璃奈「その意気。私も応援してるから 『璃奈ちゃんボード ファイト!』」グッ

璃奈「私も、頑張る……!」



璃奈がかすみとしたいこと
(コンマが一番高いものを採用)
>>222-225
0226名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/04/20(火) 04:07:05.00ID:BSd7kejw
乙 お料理か、コッペパン作りかな?

キタサン完凸とか、ぽむはホント欲に忠実w
0228名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2021/04/20(火) 07:25:19.32ID:KTQ/OTgr
遅い時間に乙です
なんかいい感じの二つがコンマ強くて過激な二つがコンマ弱いの面白いな
まありなかすえっちは見たいしすでにそれ以上の事してるような気もするけど
0229名無しで叶える物語(茸)
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2021/04/20(火) 12:29:32.05ID:87J+aMXo
コッペパンだと経験差ありすぎるかもね
普通の料理でもかすみんはある程度できそうでりなりーはほとんど経験なさそうだけど
0230名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/20(火) 17:07:18.88ID:5jY1JZgW
 
廊下


副会長「会長っ!」

菜々「うわぁっ!? ふ、副会長……!」ビクッ

副会長「探しましたよ、会長」ハァッ

菜々「あのっ、先程は……すみませ」

副会長「何のことですか? ……お気になさらないでください、会長。私の思い違いだったんですから」ニコ...

菜々「いえ、その……違くて(副会長、気を遣って……)」


菜々(今ここで、言わなければ打ち明けられるタイミングを一生逃してしまいます……!)

菜々「っ、隠していてすみませんでした! 私は……優木せつ菜なんです!」

副会長「やっぱり……そうですよね」

副会長「言ってよかったんですか? 私に」

菜々「はい! むしろ、今まで秘密にしていて本当にごめんなさい……! 悪気があったわけじゃないんです……成り行きでこうなってしまったというか」

副会長「会長に悪気がなかったことは分かってますよ! 正体を隠しているのもきっと何か事情があってのことなんですよね? 逆に私は夢を壊すような無粋なことをしてしまったのではないかと心配で」

菜々「そんなことはありませんよ! もちろん、他の人には伏せておいてほしいですが……副会長なら、知られてもいいと思えるので」

副会長「そっ、そうなんですか……?」

菜々「副会長はいつも私をそばで支えてくれている人です……それなのに、私はずっと隠そうと取り繕って」

副会長「そんなの……全然構いませんよ。私は別に……というか、憧れの二人が同一人物だったなんて一石二鳥というか」

菜々「い、一石二鳥?」

副会長「いえあのっ、言葉の綾みたいなものですけど……ね?」アセアセ
0231名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/20(火) 17:09:50.41ID:5jY1JZgW
菜々「……怒ってたりしてませんか?」

副会長「え? どうしてです?」

菜々「私が隠し事をしていたことについて……」

副会長「先程も言いましたけど、それは全然気にしてないです。誰しも一つや二つくらい秘密はあるものですし。あっ、ただ……生徒会室のときに走って行ってしまわれたのは驚きました」

菜々「す、すみません……」

副会長「でも、私もなんというか……今まで本人を前にしてせつ菜ちゃんのことを語ることもあったわけですし、気まずい思いをさせていたりしませんでしたか?」

菜々「そっ、そんなことは断じてないです! まあ、少し照れくさいときはありましたが……自分のことを褒められて嬉しく思わないわけがないです!」

副会長「ほっ……それが聞けて安心しました」

菜々「気を遣わせてしまってすみませんでした……。あの、差し出がましいお願いかもしれませんけど……これからも私のことを支えていただけますか?」


副会長「っ」///

副会長「っもちろんです! ぜひ、これからもよろしくお願いします」ニコッ

菜々「良かった……! あと……優木せつ菜のことも応援していただけますか?」

副会長「はい! 当たり前じゃないですか! ずっと応援してます!」

菜々「っ……ありがとうございます! 副会長にはいつもお世話になってばかりですね」ホッ
0232名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/20(火) 17:10:55.03ID:5jY1JZgW
副会長「それが私の役割でもありますし、なにより、私が好きでやっていることですから……今後も遠慮なくお世話になっちゃってください」

菜々「ふふっ、そんなことを言われると本当に遠慮がなくなってしまいますよ」

副会長「それが本望です!」

菜々「いつか必ずお返し、させてくださいね」

副会長「お返しだなんてそんな……あっ、でも、そうですね。いつか私のお悩み、もといお願いを聞いていただけますか?」

菜々「お安い御用です! なんなら今すぐにでも」

副会長「いっ、いえ! それはまだちょっと……」///

菜々「……? そうですか? では気が向いたらいつでも!」ペカー

副会長「うっ……会長のそんな笑顔、初めて見ました」

菜々「え、そうでしたっけ……」

副会長「そうですよ! その表情を見ると、本当にせつ菜ちゃんなんだなぁって思います」

菜々「えっ、そう見えます……? 気を引き締めなければいけませんね……私がせつ菜であることを知っている人と話すと、つい漏れてしまうというか」

副会長「いいじゃないですか、もっと見せてくださいよ!」

菜々「い、いけません! あくまでも私の正体は隠しておきたいので……!」アセアセ

――――

――

0233名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/20(火) 17:12:25.73ID:5jY1JZgW
 
菜々の部屋


璃奈『そっか、うまくいったみたいで安心……!』

菜々「はい! 璃奈さんのおかげですね! 副会長、怒っているんじゃないかと心配していましたが杞憂でした」

璃奈『そうだよね。そうだと思ってた。『璃奈ちゃんボード ホッ』 って、電話でしても意味ないかな』

菜々「あははっ、璃奈さんの気持ちはちゃんと伝わっていますよ!」

璃奈『本当に勇気を出すって大切……私も』

菜々「あっ、そうです! 璃奈さんの方はどうなったんでしょうか?」

璃奈『私はね――『ちょっとりな子〜! まだせつ菜さんと喋ってるの?』 あっ、ごめんね、もうすぐいくから』

菜々「かすみさんと一緒なんですか?」

璃奈『うん、そうなの。呼ばれちゃったから、もう行くね』

菜々「分かりました! また今度詳しく聞かせてください!」

璃奈『それについては――ちょっと待ってて』


ピッ


菜々「……? 切れてしまいましたが」

菜々「あっ!」ピロンッ


通知 今
『Rina_Tennojiさんがライブ配信を開始しました。リアルタイムで視聴しよう!』
 
0234名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/20(火) 17:16:10.92ID:5jY1JZgW
 

-setsuna_scarletstormさんが参加しました。
-yu_takasakivv、aiai_ai、他62人が視聴し始めました。


かすみ『やっほぉ〜♪ 小悪魔系スクールアイドル、中須かすみで〜すっ!』キャピキャピ

璃奈『見えてる? あれ、まだ始まってない?』

かすみ『えっ! まだ始まってなかったの!?』


-yu_takasakivv
 かすみちゃん!璃奈ちゃーん!😍


璃奈『……あ、ごめん、始まってた』

かすみ『もうっ! みんな〜! かすみんの可愛い姿、見えてる〜?』フリフリ


-yu_takasakivv
 見えてるYO! 可愛いYO!💕
-emmargreen
 わーっ、なにするんだろう、楽しみ!
-noname_774
 初見 かわいい
-coppecopeco
 🥖🥖🥖🥖🥖🥖🥖
-yu_takasakivv
 😍


璃奈『今日はかすみちゃんと一緒にお料理、やります』

かすみ『りな子のお家のキッチンからお届けしてまぁ〜す♡』


-yu_takasakivv
 私も行きたい😭
-ayumu_uehara0301
 こらこら、邪魔しちゃ悪いよ
-coppecopeco
 🥖🥖🥖🥖🥖🥖💢
-aiai_ai
 いいじゃん!楽しそう!


菜々「おおっ、こうなりましたか!」

菜々「かすみさんはパン作りがお上手ですし、このお二人なら手際よく作れそうですね!」
0235名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/20(火) 17:22:07.71ID:5jY1JZgW
-Karin_Asaka_official、yano_hinaki34、他30人が視聴し始めました。
-Droplet_audrey
 お料理、良いですね
-noname_774
 綺麗なキッチンだな 普段は使ってなさそう


璃奈『かすみちゃんに教えてもらいつつ、今日は肉じゃがを作ります』


-coppecopeco
 かすみんの肉じゃが食べたい…
-yu_takasakivv
 絶対おいしい😭
-nanashi_no_lolicon
 璃奈ちゃん可愛すぎ
--Droplet_audrey
 どうして肉じゃがを?
-aiai_ai
 私もりなりーの肉じゃが食べたーい!✨
-asaki_tennoji
 かすみちゃんって料理できなさそう


かすみ『んなっ! 失礼しちゃいますね! 料理くらいかすみんにだってできます! そりゃあ彼方先輩ほどじゃないかもしれないですけど』

璃奈『かすみちゃんと言えばコッペパンだから最初はコッペパンを作ろうと思ってたんだけど……』

かすみ『だってお夕飯だよ? コッペパンもいいけど、やっぱりちゃんと一汁三菜になるようなお料理にしないと!』

璃奈『っていうこと』

かすみ『肉じゃがといえばぁ、料理の王道! 胃袋を掴んじゃうかすみん特製の味付けを皆さんに伝授しちゃいますよぉ〜!』


-I_love_Haruka
 いいね〜
-yu_takasakivv
 晩ごはん食べたのにお腹空いてきた!
-coppecopeco
 🥖🥖🥖🥖🥖🥖🥖


菜々「これは見逃せませんね! 勉強は一時中断です!」

菜々「ベッドで横になりながら見ましょう」ポフッ
0238名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/20(火) 17:39:04.92ID:5jY1JZgW
 
かすみ『まずは材料の紹介ですね!』

璃奈『うん。まずは玉ねぎ、にんじん、じゃがいも……』ヒョイッ

かすみ『絹さやもあるといいですね! あれ、りな子、お肉は?』

璃奈『冷蔵庫に入れておいたけど……出したほうがいい?』

かすみ『あ、そっか。大丈夫。出して放置するのも怖いし、使うときになったら取り出そ!』

璃奈『分かった』

かすみ『お肉はちょっと良いやつを買っちゃいました!』


-emmargreen
 私もお腹空いてきちゃった〜
-I_Love_Haruka
 ノレcイ´=ω=)
-Wagashi_Homura
 次はパン作りも見てみたいよ


璃奈『調味料は、お水、砂糖、酒、醤油、みりん。今回はベーシックな肉じゃがを教えてもらおうと思ってる』

かすみ『任せてりな子! 失敗しないように頑張ろ!』グッ

璃奈『うん! 『璃奈ちゃんボード むんっ』』


-asaki_tennoji
 璃奈ちゃんボード💕
-Karin_Asaka_official
 見てるわよ


璃奈『えっ、もう200人……?』

かすみ『えぇっ!? 200人も見てるの!?』

璃奈『う、うん。コメント見てみる』


-yu_takasakivv
 璃奈ちゃん!璃奈ちゃん!
-noname_774
 認知して
-Droplet_audrey
 すごいですね! おめでとうございます!
-aiai_ai
 イェーイ、りなりー見てる〜?
-setsuna_scarletstorm
 🔥🔥
-nanashi_you
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