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菜々「生徒会長が直々に皆さんのお悩みを解決します」

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0001名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/16(金) 21:53:36.86ID:oUcFWKIO
ピンポンパンポン♪

菜々「虹ヶ咲学園生徒会です。皆さんの健やかな学園生活のために本日からお悩み解決キャンペーンを始めます」

菜々「あなた自身や周囲の方が抱えている困ったことや解決してほしいことを生徒会室の前に据えられた箱の中にお寄せください」

菜々「単なるお悩み相談から紛争解決まで、私生徒会長が直々に皆さんのお悩み解決のお手伝いをさせて頂きます」

菜々「以上、生徒会長中川でした」

ピンポンパンポン♪


ザワザワ...

『へぇ〜お悩み解決キャンペーンだって』

『え〜、あのちょっと怖めの生徒会長が?』

『お悩み解決してもらおうかな……』

『ふふ、何か面白そうなことを始めたみたいね、あの子』

ザワザワ...
0118名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 17:41:35.21ID:TFQQR+M3
 
虹ヶ咲学園内 桜の木の下

菜々「こんにちは。お久しぶり……でいいですよね? もう忘れちゃいましたか?」ニコッ

菜々「ふふっ、冗談です。ごめんなさい」

菜々「あなたが恋するうさぴょんさんですよね?」

菜々「ええ、良かったです」

菜々「え? どうして分かったか、ですか? ええと、お悩みをいただいたその筆跡と……生徒会長の勘ってやつです」

菜々「別にすごくないですよ……ありがとうございます」

菜々「最近はどうですか? あれから同好会の活動はうまくいっていますか?」

菜々「そうですか……良かったです」

菜々「あの時は物凄く悩まれていましたもんね」

菜々「え? 私が――さんの背中を……? そんな大層なことはしてないですよ!」

菜々「不思議なめぐり合わせですね、またこうして――さんのお悩みを聞くことになるのは」

菜々「運命……? ふふっ、そうかもしれませんね! そういう発想も嫌いではありません」ニコッ
0119名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 17:50:08.54ID:TFQQR+M3
菜々「気持ちが募ってどうしたらいいかわからない……ですか」

菜々「そんなの決まってます! お伝えする、これ以外にありますか?」

菜々「生徒会長ならそう言うと思ってた? なんだか恥ずかしいですね」///

菜々「大好きの気持ちを正直に伝えればいいんですよ。優しい――さんがお慕いする相手なら大丈夫ですよ、きっと受け止めてくれます」

菜々「ええ、はい」ウンウン


菜々「え? なんですか……急に、改まって……?」

菜々「……」

菜々「……」




菜々「えっ――」




菜々「私のことが――?」

菜々「一応……確認なんですけど、それって、その……他の学校の生徒会長とかじゃなくて、私?」

菜々「えっ、いや、すっ、すみません! こういうのって経験がなくて」

菜々「嬉しい、です――」



菜々(私は――)


菜々の返答
↓1
コンマ 00〜98 断る, 99 受け入れる
0121名無しで叶える物語(もなむす)
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2021/04/17(土) 17:57:18.93ID:WMsEwLbn
まあモブ子じゃ勝ち目薄いわな…
0122名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 17:58:57.26ID:TFQQR+M3
 
菜々「まずは、ありがとうございます」

菜々「――さんのお気持ち、とっても……とっても嬉しいです」

菜々「あ、いや……」

菜々「……」

菜々「ごめんなさい。あなたの気持ちを、受け入れるのは――」

菜々「はい……」

菜々「伝えられただけで、良かった……そうですか……?」

菜々「っ、はい! もちろんです! これからもお話しましょう!」

菜々「え? 手の甲に、ですか……?」

菜々「構わないですよ」

菜々「ええ、本当です」

菜々「どうぞ」



チュッ



 

菜々(まさか……自分にこんなことが起きるなんて、想像もしていませんでした)

菜々(せっかく想いを打ち明けてくれたというのに、それに完璧に応えられないもどかしさ……)

菜々(大好きの気持ちを伝えればいいと人に伝えておきながら、いざ自分が伝えられるとどうしていいか全く分からないなんて)

菜々(ただ、気持ちはとても嬉しかったんですよ? 嬉しかったのですが……ここで受け入れるのは違うと思ってしまったんです……どうしてでしょうか)

菜々(私は……)
0123名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 18:07:08.79ID:TFQQR+M3
 
同好会

彼方「……」

果林「……」

エマ「どうしたの? 二人とも」

果林「いや……なんでもないのよ」

彼方「ごめん、彼方ちゃん……今日はちょっとふて寝したい気分」

侑「えっ? 彼方さん、今日はお休みっていうことでいいんですか? もしかして気分が悪いとか」アワアワ

彼方「あっ、いや、違うの! そうじゃないんだけど〜、ちょっとねぇ、そういうときってあるでしょ?」

侑「う、うーん……分かりました! お大事に休んでくださいね」

歩夢「……」

侑「歩夢、どうかした?」

歩夢「あ、いや、なんでもないんだけど……」

侑「そう?」



せつ菜「……」

せつ菜「……」ポケー...



歩夢(なんかせつ菜ちゃん、いつもよりも元気がなさそう……どうしたんだろう)

愛「なーんからしくないよね」ウーン...

歩夢「わっ!? あっ、愛ちゃん……びっくりしちゃった」ドキドキ

愛「せっつーのことでしょ?」ボソッ

歩夢「うん……」

愛「愛さんも話しかけに行こうか迷ったんだけどさ、今日はちょっと違うな〜って気がしちゃって。でもちょっと心配だよね」
0124名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 18:15:10.70ID:TFQQR+M3
――――

――



菜々の部屋


菜々「……『円周率πが3.05よりも大きいことを証明せよ』」

菜々「うーん……」カキカキ

菜々「……」カキカキ

菜々「……」

菜々「……はあ」カタッ

菜々「……寝ましょう」

菜々「全く勉強が手がつきませんでしたね……今日は」

菜々「私にも好きな人がいつかできるのかな」

菜々「……あっ、愛さんと歩夢さんから連絡が来てる」

菜々「はぁ、よくないですね……気持ちを切り替えないと」
0125名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 18:15:40.44ID:TFQQR+M3
続く
0126名無しで叶える物語(とうふ)
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2021/04/17(土) 18:18:18.66ID:1qRGfMy2
続け
0127名無しで叶える物語(SB-iPhone)
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2021/04/17(土) 18:48:25.10ID:qlYIbLw2
逆に歩夢以外を引き当てる豪運すごすぎる
0129名無しで叶える物語(しまむら)
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2021/04/17(土) 20:28:13.61ID:Z4vcovEZ
副菜かあゆせつか、或いは…
0132名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 22:31:33.61ID:R4GLze2J
 
昼休み


菜々「昨日はいろいろありましたが気持ちを切り替えて頑張っていきますよ!」

菜々「そういえば今日はいつもより沢山の人に声をかけていただいた気がします……!」

菜々「これもお悩み解決キャンペーンの効果が現れてきているということでしょうか?」

菜々「ますます燃えてきますね……!」

菜々「できれば次のお悩みは恋愛以外だとありがたいんですけどね」

菜々「私にも少し気持ちを整理する時間がほしいですし……でも、選んでしまったものは見てみぬふりもできませんし、そこは私の運次第でしょうか……?」

菜々「さて、選んでみましょう」ガサゴソ



お悩みと差出人
↓2
0133名無しで叶える物語(とうふ)
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2021/04/17(土) 22:41:01.89ID:1qRGfMy2
0134名無しで叶える物語(茸)
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2021/04/17(土) 22:41:10.42ID:+YzoIYyN
スクールアイドルがどんなパンツ履いてるか調査してほしいです

匿名希望
0137名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 22:55:56.25ID:R4GLze2J
 

お悩みNo.07
『スクールアイドルがどんなパンツ履いてるか調査してほしいです』
――匿名希望


菜々「ええ……(苦笑)」

菜々「確かに恋愛以外のお悩みではありますけど、いや、お悩みなんでしょうか……これは」

菜々「というか、この学園パンツに興味のある方多すぎでは……」

菜々「しかし、寄せられた以上はやるしかありませんね。とはいっても匿名希望の方ですし、調査したところでどうやってお伝えすべきか難しいところですね……困ったことに筆跡にも見覚えがありませんし」

菜々「そして、このスクールアイドルとは私達のことで良いのでしょうか? 虹ヶ咲学園の同好会内なのかあるいは他校も含めてなのか……」

菜々「とりあえず同好会であると仮定して、同好会の皆さんのを調べるのは簡単ですね」

菜々「練習前の着替えるときに見ようと思えば見られますし……」

菜々「皆さんが着替えているのを盗み見するのは気が引けますが」///

菜々「問題はやはり、この方にどうやってお伝えすべきか」

菜々「いや、ちょ、ちょっと待ってください。これってコンプライアンス的にまずいのでは……? 大切な仲間を売るような真似はできればしたくないです」ウーン

菜々「誰が履いているかを特定できないようにして公示することで教えれば大丈夫でしょうか……」

菜々「しかし、調査しないといけないことを考えるとこのお悩みはお昼休みの時間内には解決できそうにありませんね」

菜々「私の記憶……でいいでしょうか。少しイメージが入っているかもしれないですけど」
0138名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 23:11:47.36ID:R4GLze2J
菜々(まず、侑さんですね。侑さんは黒やグレーの下着をよく履いているような印象があります。直近だと……黒地にエメラルドグリーンのドットが入ったものでした)

菜々(って、侑さんはスクールアイドルではないので考えなくても良かったですね)アセアセ

菜々(歩夢さんはパステルカラーのイメージで、一番多いのはピンク色でしょうか? フリルやレースが効いているんですが、派手すぎない清楚な感じです)

菜々(愛さんは……パステルイエローのサテン生地のものをよく着用されていますね。時々上下とも黒で揃えている日もありますね)

菜々(かすみさんも黄色のをつけていることが多いような……でも愛さんとは違ってとても女の子らしいデザインなんですよね。結構大きめのリボンがついていたり)

菜々(しずくさんはブルーのトーンが多いですね。他の皆さんは下着の上下が揃ってない日もありますが、しずくさんは必ず下着を揃えて着用されています……まめで見習いたくなりますね!)

菜々(璃奈さんは子供っぽい……と思いきやきちんと女子高生らしいものをつけられていますね。白ベースで少し模様の入った下着が可愛いなと思った記憶があります)

菜々(エマさんは今朝も見たのでしっかり覚えています……まあ、上だけですが。やはりエマさんは大きいので華美な下着は頻繁に着用されていません。もちろん可愛くないものは着けてないですよ! 色はパステルグリーンですね)

菜々(果林さんは黒や紫系できめていますね。しずくさんと同じで必ず上下を揃えておられます…・・! 細かなレースが綺麗なんですよね、果林さんのは)

菜々(彼方さんは何か一色で揃えているというイメージではないですね。傾向で言えば淡い暖色系が多いような感じがします。ちょっとほつれが見えてたりするときもあるんですよね)


菜々(って、何をまじまじと私は考えているんでしょう……)///

菜々(私のは……別にいいですよね。そこまで私に興味を持たれている方が多いとも思えませんし)

菜々(さて、問題はこれをどうお伝えするかです……)
0139名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 23:13:49.68ID:R4GLze2J
>>138
訂正
・菜々(エマさんは今朝も見たのでしっかり覚えています……まあ、上だけですが。やはりエマさんは大きいので華美な下着は頻繁には着用されていません。もちろん可愛くないものは着けてないですよ! 色はパステルグリーンですね)
・菜々(って、何をじっくり私は考えているんでしょう……)///
0140名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 23:26:17.28ID:R4GLze2J
菜々「色や雰囲気だけお伝えして、誰のとは言わなければ大丈夫なはずです……可能であれば、そもそもパンツだと悟られないようにしたいです」

菜々「学園の掲示板に貼る……? いえ、あまり長時間衆目に晒すべきではありませんね。変に考察されても困りますし」

菜々「とすると……うーん、どうしましょう」

菜々「何か良いアイデアは……」

菜々「……って、ああっ! そうこうしていたらもうあと5分でお昼休みが終わってしまう時間になってしまいました!」アワアワ

菜々「何か、何か無いか、中川菜々っ……灰色の脳細胞からたった一つの真実をっ」ウーン

菜々「――あっ!」



ピンポンパンポン♪
ザザッ...
菜々「虹ヶ咲学園生徒会です。業務連絡です」

菜々「パステルピンク、パステルイエロー、イエロー、ブルー、ホワイト、パステルグリーン、パープル、暖色……」

菜々「フリル、レース……」

菜々「――……」

ピンポンパンポン♪


『えっ? 何この放送』

『何かの暗号〜?』

『生徒会の業務連絡なんて放送でしなくてもいいのに……』

『……!!!!!』

『一人足りなくない?』

『あはは、何これ面白いじゃん! あとでせっつーに聞いてみよ!』

『会長……?』
0143名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 23:35:13.76ID:R4GLze2J
 
放課後


菜々「お疲れさまです。先に来ていたんですね」

副会長「あっ、会長お疲れさまです。あの……これ、読んでしまいました」ピラッ

菜々「あっ……」

副会長「お昼の放送はそういうことだったんですね」

菜々「ふっ、不可抗力なんです! どうしたら匿名の方に情報をお伝えできるか悩みに悩んで」アセアセ

副会長「いっ、いえいえ! 仕方ありませんよ、会長はよく頑張ったと思います! というかよく調査できましたね……?」

菜々「うっ、え、ええと……が、頑張りました」

副会長「会長は諜報能力まで備えられているんですね……ただ」

菜々「はい?」

副会長「そうだとすると数的に一人足りないと思うんですが……8つ分しか言わなかったですよね? 同好会の皆さんは9人ですし」

菜々「えっ!? そっ、そうでしたっけ!? い、いやあもうよく覚えてなくて」アセアセ

副会長「そうですか……? うーん」

菜々「そうですそうです! 綺麗さっぱり忘れてしまいました! 次のお悩みを解決しましょう!」ガサゴソ



お悩みと差出人
↓2
0146名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/17(土) 23:48:11.96ID:R4GLze2J
 

お悩みNo.08
『お金が無くて困っています
妹のお弁当のおかずにヒレカツを入れたいです』
――彼方


菜々「うっ、ううっ」ウルウル

副会長「なんていじらしい……そして健気な」ウルウル

菜々「彼方さっ……ううっ、ぐすっ」ウルウル

副会長「がっ、頑張ってください! これは絶対に解決しないといけませんね!」ウルウル

菜々「もちろんです! 絶対に生徒会長中川菜々がヒレカツをお弁当に入れてみせます!」

副会長「スクールアイドル同好会の近江彼方さん……って、その直接的な物言いで申し訳ないのですが貧しいんですか?」

菜々「そこまで貧しいように見受けられた記憶はないのですが……それだけ陰で努力されていたのかもしれません。品行方正で学園の奨学生でもありますし」

副会長「すごい人ですね……」

菜々「これもまた善は急げです! 早速行ってお話を伺ってきます……!」ダッ

副会長「何かあったら遠慮なく言ってくださいね! お手伝いしますから!」

菜々「ありがとうございます!」



パタン


副会長「って、あれ……どうして会長、そんなにお詳しいんでしょう」

副会長「う、ううん……?」
0147名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/18(日) 00:01:18.11ID:KxUO1oZX
 
虹ヶ咲学園 ベンチ


菜々「あっ、いました!」

彼方「すやあ……」Zzz...

菜々「あの、お休みのところ申し訳ないんですけど、彼方さん?」ユサユサ

彼方「ん、んぁ……? あ、せつ菜ちゃん……それとも菜々ちゃんって呼んだほうがいいかなぁ?」ファァ...

菜々「ここでは菜々でお願いします」

彼方「うん、分かったよ。どうしたの? こんなところで会うなんてちょっぴり珍しいよね」

菜々「お悩み、拝見しました」

彼方「あ〜っ、そっかぁ。見てくれたんだ」

菜々「入れましょう!! ヒレカツ!!」ギュッ

彼方「わわっ……声大きいよ、菜々ちゃん」

菜々「あっ、ごめんなさい……! 是非、ヒレカツ入れましょう? どこかの出来合いのものでもいいですし、材料を買って作ってもいいですし」

彼方「え? ちょっと待ってよ菜々ちゃん、今はそんなに持ち合わせがなくてさ」

菜々「大丈夫です。私がお支払いしますよ」ニコッ

彼方「ええっ!? ダメダメダメ、絶対ダメだよそんなの!」アセアセ

菜々「良いじゃないですか、いつも彼方さんにはとてもお世話になってますし」

彼方「ダメダメ! 大事な後輩ちゃんからお金を巻き上げるようなことできないし、それにそういうやり方をしてまでしたい訳じゃないよ……彼方ちゃんは真っ当なやり方で目標を達成したいのだよ」

菜々「真っ当なやり方、ですか?」

彼方「うん、そう。例えばさ、お金をただ単にもらうんじゃなくて、何かお手伝いしてあげた対価としてなら彼方ちゃんもまだ気持ちよくお金をもらえるんだけど……」

菜々「なるほど、そういうことですか!」

彼方「そうそう。だから誰か菜々ちゃんの知り合いや生徒会の周辺の人に、人手が足りない仕事はないかなぁって」
0148名無しで叶える物語(とうふ)
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2021/04/18(日) 00:08:00.83ID:HqYBvo/s
うう…
0150名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/04/18(日) 00:13:35.88ID:OysDre68
>>149
0151名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 00:14:15.97ID:KxUO1oZX
菜々「う〜ん、そうですね……と、その前にお伺いしたいのですが、単純に今されているバイトを増やすことでお金を貯められたら良いのでは? とふと思ってしまったんですけど」

彼方「そうもいかないんだよ。彼方ちゃん、月の支出は1円単位で完璧に計画してて、ヒレ肉を買うとちょ〜っと困ることになるんだよねえ……それこそバイトを増やせばいいじゃんって話になるのは分かるんだけど、これ以上増やすと所得税がかけられたり、扶養から外れたりしちゃうから」

菜々「そんなに働かれているんですか!?」

彼方「そうなのだよ。だから税務署に足のつかない方法でお金が欲しいんだ〜」

菜々「その言い方は黒いですね……」

彼方「まあ、もっと可愛く言えばお駄賃がもらえるくらいのお手伝いがしたいなぁって話なんだよ」

菜々「そちらの方が聞こえがいいです。であれば……そうですね、今私達がしているお悩み解決をお手伝いしていただくのはどうでしょうか?」

彼方「え? うん、彼方ちゃんは全然大丈夫だけど……守秘義務とか大丈夫?」

菜々「それはこちらで考慮します。具体的には依頼内容や依頼主が分からないような形でお手伝いをお願いすると思います」

彼方「なるほど……あっ、待って! そのお手伝いの報酬って生徒会の予算から出るのかな? だとしたら収支報告書なんかで税務署にバレちゃうんじゃ」

菜々「もともとボランティアでやっているので予算からの支出は無いですよ。私のポケットマネーでお支払いします。というか、行政もそんなに暇じゃないですよ」

彼方「はは、まあそうだよねぇ……。う〜ん……やっぱり菜々ちゃんからお金をもらうのはちょっと気が引けるけど、お願いしようかなぁ」

菜々「是非是非! お悩みがありすぎて猫の手も借りたいと思っていたところなので」

彼方「そう? じゃあ、よろしくね〜?」ペコペコ

菜々「よろしくお願いします!」ペコペコ
0152名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 00:22:06.83ID:KxUO1oZX
 
生徒会


菜々「ということになりました!」

副会長「なるほど! 良いと思います! あと、お手伝いが必要なら私も喜んでしますよ?」

菜々「いえいえ、通常の業務を任せっきりにしているわけですからこれ以上のことはお願いできませんよ」

副会長「そ、そうですか……? でも今の時期はそんなに仕事もないですし、本当に遠慮なく言ってくださいね?」

菜々「分かってます、ありがとうございます」ニコッ

菜々「でも、こうしてお悩み解決を済ませたあとに報告できる相手としていてくれるだけで十分なんですよ。なんと言えばいいか……その、副会長とお話することが一種の癒やしになっていますし」

副会長「そっ、そうなんですか……?」///

菜々「ええ!」

副会長「な、ならいいですけど」///


菜々「では彼方さんのお悩みの完全解決は一旦保留で、次のお悩みに着手しましょう!」



お悩みと差出人
↓2
0153名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 00:23:08.45ID:KxUO1oZX
(本日はこれで終わります、安価なら↓)
続く
0157名無しで叶える物語(とうふ)
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2021/04/18(日) 01:27:59.98ID:HqYBvo/s
おつよ
0161名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 17:55:04.50ID:CwZeS07c
 

お悩みNo.09
『ゆうちゃんが私に秘密で誰かと会ってるのが気になる』
――上原歩夢


副会長「上原歩夢さん、彼女もスクールアイドル同好会のメンバーですよね。侑ちゃんというのは高咲侑さんのことでしょうか?」

菜々「そうですね。あのお二人は幼馴染なので」

副会長「へえー、そうなんですか」

菜々「ええ。ふと思ったのですが、私、かなりの高確率で同好会の方からのお悩みを引き当ててますよね」

副会長「やはり多くの人に見られる分、それだけ悩みも沢山あるのではないでしょうか? それとも会長と同好会の間に運命的な繋がりがあるのかも……」

菜々「さ、さぁ……どうでしょうね」

副会長「私個人の希望を言わせてもらえれば、いつかせつ菜ちゃんのお悩みも見てみたいです」

菜々「悩みですか……」

副会長「気になりませんか? あの元気溌剌なせつ菜ちゃんがプライベートでは何を考えているのか」

菜々「あ、あはは……ソウデスネ」

副会長「ああいうタイプは実はちゃんと周りを見てていろいろと考えていて、陰で悶々としてたりするんですよね……ギャップ萌えを感じます」

菜々「想像力が豊かなのは良いことだと思います……はは、ははは……」メソラシ
0163名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 17:56:50.04ID:CwZeS07c
 
菜々「こんにちは、歩夢さん」

歩夢「あ、菜々ちゃん……こんにちは。昨日は大丈夫だった? 少し元気がなかったように見えたから」

菜々「あ、ええと、ご心配をおかけしてすみませんでした……。その件については今はもう大丈夫です。いろいろあったのですが今日は気持ちを切り替えられてますから」

歩夢「そう?」

菜々「はい!」

歩夢「そっか、それなら私も安心……かな?」

菜々「ありがとうございます。それでですね歩夢さん、お悩みの件なのですが……」

歩夢「あっ! そっ、そっか! それで私のところに来てくれたんだね」ハッ

菜々「ええ、侑さんが歩夢さんに秘密で誰かと会っている、と」

歩夢「侑ちゃん、最近同好会の活動が終わった後に誰かと会ってるみたいで。それとなく聞いてもはぐらかされちゃって……」

菜々「あの侑さんがですか? 同好会のあと、お二人はいつも一緒に帰っているイメージでした」

歩夢「一緒に学校を出るには出るんだけど、途中で用事があるって言ってどこかに行っちゃうの」

菜々「う〜ん……」

歩夢「菜々ちゃんは最近同好会以外の場所で侑ちゃんと喋ったりしてない?」

菜々「え? ああ、はい。先日生徒会室で少し」

歩夢「えっ!? 私、知らないよ!?」ガッ

菜々「目が怖いですよ歩夢さん……? ただ普通に雑談をしただけというか(恋愛の話題だったことは黙っておくべきだと本能的に感じますね……)」

歩夢「そ、そうなんだ……そっか……他は?」

菜々「同好会の外でとなると、最近は先日の一件を除いて他には特にありませんでしたが」

歩夢「う〜ん、じゃあ菜々ちゃん以外の人にも会ってるっていうことかぁ……」

菜々「あの……それって駄目なんでしょうか?」
0164名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 17:59:45.10ID:CwZeS07c
歩夢「え?」

菜々「侑さんが歩夢さん以外の人とお喋りするのって駄目なのでしょうか? 現に歩夢さんもこうして侑さんではない私と喋っているわけですし」

歩夢「あ、ううん、そんなことは思ってないよ? ただ……私に何も教えてくれないのはちょっぴりモヤモヤするって言えばいいのかな」モヤモヤ

菜々「あぁ、聞いても教えてくれないんでしたね。いつもの侑さんの言動を思えば、確かに不自然な感じがします」

歩夢「でしょ……?」

菜々「とりあえず、歩夢さんが気になっていることとしては、侑さんが誰と会っているか。そしてそれを確かめてほしいという認識で大丈夫でしょうか?」

歩夢「うん、そうかな。あとはどうして私に隠し事をするのかっていうこともちょっと気になるけど……けど」

菜々「けど?」

歩夢「侑ちゃんには侑ちゃんの交友関係があるだろうし、それをあれこれ詮索するのもどうなんだろうっていう気持ちもあって」

菜々「えっと……それではやはりやめるということですか?」

歩夢「や、待って待って! やめるなんて言ってない!」アセアセ

菜々「あ、そうですね、すみません」アセアセ

歩夢「う、う〜ん……」

菜々「……」

歩夢「……お願いします」

菜々「大丈夫ですか?」

歩夢「うん。侑ちゃんに限ってそんなことはないと思うけど、もし私のことが嫌になって離れていっちゃってたらと思うと少し不安で」

菜々「それは絶対にないですよ! まあ、分かりました、他ならぬ歩夢さんの頼みですし! では調査のために少しお時間をいただきますね」

歩夢「ありがとう……ちなみにどうやって調べるの?」

菜々「う〜ん、そうですね……まずは学園の監視カメラの記録を確認してみようかと」

歩夢「え、生徒会ってそんなものまで見れちゃうの……?」

――――

――

0165名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 18:01:27.65ID:CwZeS07c
 

菜々「さて、ひとまずここ1週間分の録画を抜粋して見てみましょう」」ピッ


〜〜〜〜〜〜
校舎 エントランス


歩夢「じゃあ帰ろっか、侑ちゃん!」

侑「あーっ、ごめん歩夢……! 今日はちょっと用事があって、先に帰ってもらってもいいかな?」

歩夢「ええ〜? また?」

侑「ほんっとごめんね!」ペコペコ

〜〜〜〜〜〜


菜々「ふむ……問題はここからですね」ピッ


侑ちゃんは誰と会っていた?
↓1
コンマ1の位が 1 愛, 2 かすみ, 3 しずく, 4 璃奈, 5 果林, 6 エマ, 7 彼方, 8 副会長, 9 自由指定(再安価)
 
0166名無しで叶える物語(茸)
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2021/04/18(日) 18:01:49.95ID:9MaivU5e
着替え覗き放題?
0167名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 18:23:57.68ID:CwZeS07c
菜々「侑さんはどこに向かうのでしょう? こちらの方向だと、学食……?」


〜〜〜〜〜〜〜
学食

侑「お待たせしちゃいました!」アセアセ

果林「ううん、全然構わないわ。私も今来たばかりだから……もし良ければ侑もここでお夕飯済ませたらどう?」

侑「そうしようかなぁ……私ももうお腹ペコペコで」

果林「なら決まりね。侑と二人でご飯なんて初めてじゃないかしら?」

侑「そうですね! 普段ならご飯を食べるにしても同好会のみんなと一緒ですし」

果林「そうね」

侑「果林さんは普段からここで?」

果林「ええ。寮生はみんなそうね。侑はあまり学食は使わないわよね?」

侑「そうですねー、お昼は大体お弁当か購買のパンなので」

果林「たまには学.........るのも.......のよ? そ.....歩夢と一.....かしら? エマと私も....」

果林「ダ..........トね♡」ウフフ

侑「あははっ、何言ってるんですか!」

侑「う〜、どれにしようかなぁ……私はハン......にし.....。すみませーん! ハ....ーグ定...お願い......す」

ザザ...
〜〜〜〜〜〜〜


菜々「ああっ……お二人がカメラから離れてしまうと音がよく拾えなくなるようです」


〜〜〜〜〜〜〜

果林「それで、相談って何かしら?」モグモグ

〜〜〜〜〜〜〜


菜々「核心に迫る話題になりそうですね」カチカチッ


〜〜〜〜〜〜〜

侑「実は................ザザッ........で」モグモグ

〜〜〜〜〜〜〜




侑ちゃんの相談とは?
↓3
0171名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 18:59:15.96ID:CwZeS07c
菜々「肝心なところがよく聞こえません……もう少し音量を上げましょう」カチカチッ


〜〜〜〜〜〜

侑「実は歩夢に....ザザッ......したくて」///

〜〜〜〜〜〜


菜々「もう、もっとはっきり言ってくださいよ。歩夢さんに何がしたいんですか? じれったいですね、もっと音量を……!」カチカチッ


〜〜〜〜〜〜

侑「実は歩夢に...う..お..おー..うしたくて!!!!!!!」///

〜〜〜〜〜〜


菜々「音大きっ!」キーン...

菜々「音声的にも私の耳的にもこれ以上は難しそうですが……かなりヒントは掴めたように思います」

菜々「母音が『うおおーう』となっている言葉です」

菜々「うおおーう……うおおーう……」ウーン

菜々「あっ、もしかしてアレでは……?」



↓1
コンマ 00〜70プロポーズ, 71〜80 クソ坊主, 81〜90 中濃ソース, 91〜99 ジュ・ド・ポーム
0172名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/04/18(日) 19:00:18.44ID:sJk2/xLJ
プロポーズしちゃえ
0173名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 19:11:07.07ID:CwZeS07c
菜々「プ、プロポーズです……!」///

菜々「でっ、でも侑さんが歩夢さんに……? 最近はそういう時代なので決しておかしいという訳ではありませんが、高校生で……もう? いや、法律的には問題ないはずですが」ブツブツ...


〜〜〜〜〜〜

侑「実は歩夢にプロポーズしたくて」///

果林「え……何かのドッキリかしら?」キョロキョロ

侑「ほ、本気なんです!」///

果林「本当? えっ、本当なの? あなた、本気?」

侑「めっちゃくちゃ本気です」///

果林「ちょ、ちょっと整理する時間を頂戴……」ウーン

侑「はっ、はい……!」

果林「……」ウーン

侑「……」

果林「……」

侑「……」

果林「……分かったわ。とりあえず本当のこととして進めるわね。どうして私に? 他の人は知ってるの?」

侑「いや、まだ他の人には。果林さんが初めてです。ほらあの、果林さんって恋愛経験豊富そうだし、何か良いアドバイスが無いかなあと思って……」ソワソワ

果林「……なるほどね(普段のキャラが災いしたわね、私……)」

果林「アドバイスってどういうアドバイス? 流石の私でもプロポーズの仕方なんて助言できないわよ? する予定もなければされたこともないし……」

侑「それはもちろん分かってますよ、私が欲しいのは――」

〜〜〜〜〜〜


菜々「やっぱりプロポーズで間違いないようです……///」アワアワ
0174名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 19:30:01.95ID:CwZeS07c
〜〜〜〜〜〜

果林「なるほどねぇ……プロポーズするにしても歩夢の気持ちが分からないことと、他に歩夢を好きな人がいないかが気になるのね」

侑「そうなんです……」

果林「私から見て、一つ目の点はクリアできていると思うけど……普通プロポーズってお付き合いを重ねたあとにするものじゃない? いきなりプロポーズってあまりにも急ぎすぎじゃないかしら」

侑「私と歩夢ってもうずっと小さい頃からの付き合いだから、今更改まって付き合うっていうのもなんだか……」ウーン

果林「いや、それは変じゃない!? 長い付き合いだからこそ恋愛対象としてお互いを意識するところからじゃないの?」

侑「う〜ん、そっか……なるほど」

果林「だから、そうね……いきなりプロポーズなんて一足飛びに行かずに、結婚前提のお付き合いを申し込むとか、もっといろいろあるんじゃないかしら……?」

侑「たっ、確かに……! い、いい響きですね! 結婚を前提としたお付き合い……」

果林「まずはそうして、本当に結婚相手として歩夢がずっと一緒にいられる人なのかを確認した方がいいわよ?」

侑「歩夢はそんなの確認しなくたって結婚相手として最高ですよ! もうずっと私達は一緒にいるわけですし……分かりきってるっていうか」

果林「さあ、どうかしらね……幼馴染や大親友でも、恋愛となるとまた違ってくるものよ? (雑誌の受け売りだけど)」

侑「う……」

果林「それに、性格の相性だけが全てじゃないし」

侑「……? というと」

果林「カラダの相性ってことよ♡」ウインク

侑「――なっ、何言ってるんですかこんな公共の場で!」///

〜〜〜〜〜〜


菜々「トントン拍子で話が進んでいきますね。これは私が出るまでもないのでは……?」ウーン

菜々「侑さん、私には好きな人はいないと言っていたのに……嘘だったんですね」
0177名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 19:55:31.97ID:CwZeS07c
〜〜〜〜〜〜

果林「他に歩夢を好きな人がいるかどうか気になるっていうのは、どうして?」

侑「それは私の気持ちの問題というか、安心したいというか……。歩夢って優しいから、例えば全く知らない人から告白されてもすぐに断るようなことはしないと思うんです。立ち止まって、しっかり考えるタイプなんです」

果林「ふぅん……まあ、そう言われるとそんな感じよね」

侑「だから、私の気持ちの準備やそれこそプロポーズ――今の目標は告白することになりましたけど、の準備をしている間に誰かに告白されてしまって、歩夢がその人と付き合うことになったらと思うと……!」フルフル

果林「なるどね、つまり外堀を埋めたいってわけよね」

侑「まあ、そんなところですね……」

果林「ちょっと侑らしくないんじゃない? いつもの侑ならもっと自信をもって構えていると思うんだけど……それも恋が人を変えるってヤツなのかしら? ふふっ」

侑「うーん、そうですか?」ウーン

果林「う〜ん……歩夢を好きな人がいるかどうか、ねぇ」

侑「はい……」

果林「そりゃああの子もスクールアイドルとして人気が出てきているわけだから、恋愛対象として憧れてるファンの子や他校の子がいてもおかしくないとは思うけど……流石にそんなところまで把握できないし」

果林「そうね……もう少し現実的なところで言うと、敵は案外身近なところに潜んでるかもしれないわよ?」クスッ

侑「えっ?」キョトン

果林「同好会の中とか……あなたのライバルがいたりして」

侑「えっ、えっ、そんなっ」アワアワ

果林「ふふっ、もちろん仮定の話よ? 例えば愛とかせつ菜なんて」

〜〜〜〜〜〜


菜々「ええっ!? どうしてそこで私が出てくるんですか!」


〜〜〜〜〜〜

侑「愛ちゃんとせつ菜ちゃん……!?」

果林「歩夢ってドラマで言えば正統派なヒロインって感じじゃない? それにあのちょっと王子様キャラの入った愛なんて結構お似合いじゃない?」

果林「あと、せつ菜も歩夢と結構いいカンジになると思うわ。性格も対になって、ちょっとライバルっぽいっていうか……でもそういう関係から徐々に惹かれ合う、なんてよくある話よね」

侑「ああああぁぁぁぁっ、やっ、やめてください! 果林さん!」アセアセ

果林「ふふっ、ごめんなさい。ちょっと面白くてからかっちゃった……」クスッ

侑「酷いですよ、もう……でも、愛ちゃんにせつ菜ちゃんか……二人とも優しくてかっこいいし、言われてみれば歩夢とお似合いなような気もするなぁ……」

果林「気になるなら直接本人に聞けばいいじゃない」

〜〜〜〜〜〜
0179名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 20:12:45.51ID:CwZeS07c
 
菜々「なるほど……それで先日の件に繋がる、と」

菜々「この映像の侑さんと私とお話した時の侑さんとでは随分余裕さが違いますが一体何があったんでしょう」

菜々「あるいは単純に悟られまいと気丈に振る舞っていた……? だとしたら演技派ですね……もしこれが知られることになるとしずくさんが演劇部に誘ってしまいそうです」

菜々「しかし、これをどう歩夢さんにお伝えしたら良いのでしょうか……ありのままにお話することはできませんし」

菜々「歩夢さんの知りたいこと……侑さんが誰と会っていたかというのは恐らく果林さんと愛さんでしょうね」

菜々「そしてどうしてそれを隠すのか……恋愛の話や告白の話をしていることを隠すため? でも果林さんと愛さんと話していたことくらいであれば別に隠さなくてもいいような気がしますけど……」

菜々「う〜ん……」


〜〜〜〜〜〜

歩夢「え? 愛ちゃんと……? じゃあ私もついていこうかな」

〜〜〜〜〜〜


菜々「……」

菜々「なぜか行き先を隠さなかったときの歩夢さんの反応がありありと想像できてしまいました」アセアセ

菜々「ひとまず歩夢さんを呼び出しましょうか」

菜々「早く安心させてあげたいですしね」クスッ
0180名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 20:27:59.18ID:CwZeS07c
――――

――



歩夢「菜々ちゃん、来たよ」カチャリ

菜々「ありがとうございます。侑さんの件についでなのですが」

歩夢「何か分かったの?」

菜々「ええと、なんと言えば適切なのか難しいのですが……」

歩夢「えぇ……!? もしかしてあんまり良くない話……?」

菜々「あっ、いえいえ! 全然そんなことはないですよ! ただ、そうですね……歩夢さんの心配しているようなことはありませんでした」

歩夢「そ、そうなの?」

菜々「ええ」

歩夢「そっかぁ……良かった」ヘニャリ

歩夢「それで……侑ちゃんはどうして? 誰と?」

菜々「あー、えっと……う〜ん、そうですね……それは秘密にさせておいていただけるとありがたいのですが」

歩夢「えっ、なんで?」

菜々「その方が歩夢さんのためです! 決して悪い意味ではなく、です」

歩夢「……あっ。わ、分かった! ありがとう、菜々ちゃん。 (もしかしてサプライズかな……?)」ソワソワ

菜々「理由についてはいつか分かると思うので」ニコッ

歩夢(やっぱりサプライズみたい! そっかぁ、侑ちゃん……! 嬉しいな)パァッ

歩夢「うん、ありがとう! すごいね、菜々ちゃん……本当に噂通り、なんでもお悩みを解決してくれるんだね」

菜々「えっ、歩夢さんのところにまでそんな噂が来てるんですか……!? いつかそれを真に受けてとんでもないことを投稿する人が出てこないか私は心配です……」
0182名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 20:46:37.29ID:CwZeS07c
 
廊下

菜々(次でお悩みも10件目です。お悩み解決は大変ですが、その分うまく解決できた時の充実感はありますね!)スタスタ

菜々(そういえば副会長……せつ菜のお悩みが見たいと言っていましたっけ)

菜々(私の悩みを入れてしまうと私は動けないので副会長にお願いすることになりますが……副会長、せつ菜に会えたら喜んでくれるかもしれません)

菜々(次は私の悩みを副会長に解決してもらいましょう! ちょうど手伝いたいとも言っていましたし)

菜々(私……いや、菜々ではなくせつ菜の悩みですよね)

菜々(何か悩んでいること……)

菜々(……)



せつ菜の悩み
(誰かとの恋愛フラグを直接立てるような内容以外 例:「○○が好き」)
↓3
0185名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/04/18(日) 20:54:00.00ID:4+6Z+atK
最近流行ってるスマホゲームについて...う◯ぴょいって何ですか?気になって最近成績が落ち気味です。
0186名無しで叶える物語(SIM)
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2021/04/18(日) 21:06:10.61ID:CwZeS07c
 
生徒会室


菜々「ただいま戻りました」

副会長「おかえりなさい、会長! どうでした?」

菜々「なんとか今回も解決することができました! あの、副会長。次のお悩みについてなのですが……実は副会長に処理をお願いしたいと思っていまして」

副会長「え? 私ですか? もちろん構いませんが」

菜々「ごめんなさい。私はちょっと所用ができてしまって今日はもう帰らせていただこうかなと」

副会長「なるほど、そういうことであれば……分かりました! 私にお任せくださいっ!」グッ

菜々「ふふっ、ありがとうございます! では私が次のお悩みを選ばせていただきますね……」ヒョイッ...

副会長「できれば会長と共に解決に当たりたかったですが」ボソッ

菜々「何か?」

副会長「いえいえ、何でもありませんよ〜」

菜々「では……」ガサゴソ...




お悩みNo.10
『最近流行ってるスマホゲームについて...う◯ぴょいって何ですか?気になって最近成績が落ち気味です。』
――優木せつ菜
0187名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2021/04/18(日) 21:10:17.26ID:CwZeS07c
ノレcイ´=ω=) <彼方ちゃんの出しどころはいずこへ……

お付き合い頂きありがとうございます
続く
0188名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/04/18(日) 21:12:41.25ID:QYqd60Jr
>>187
乙です
0194名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 22:22:48.91ID:lr/fXUj1
 
副会長「!?」ビクッ

菜々「次は優木せつ菜さんのお悩みのようですね」

副会長「えっ!? せっ、せせせせせせつ菜ちゃん……!?」

菜々「ふふっ、良かったじゃないですか。副会長、優木さんの悩みが見てみたいと言っていましたし」

副会長「こっ、こここここれぇ、私がせつ菜ちゃんに会ってということですよね!?」アタフタ

菜々「それ以外にあります?」クスッ

副会長「どうしましょう!? 今日体育があったので私少し汗臭いかも……!」アワワワ

菜々「そうですか? 全然臭いませんけど……気にしなくていいと思いますよ? あっ、それでは時間なので私はこれで失礼させていただきますね」

副会長「ええっ、ちょっと待ってください! まだ心の準備が!」

菜々「優木さんには生徒会室へ来るように伝えておきますね! それでは」



パタン



副会長「い、行っちゃった……会長」

副会長「どうしたら……そしてこのお悩み、どう解決してあげればいいんでしょうか」

副会長「う○ぴょいって何ですか? 私が聞きたいんですけど……」
0195名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 22:23:59.99ID:lr/fXUj1
副会長「……なるほど」ポチポチ

副会長「どうやらウマ娘というゲームを指しているようですね」

副会長「この類のものはあまりしたことがないので……私に役目が務まるでしょうか、不安です」


コンコン


副会長(きっ、来た……!?)

副会長「はい! ど、どうぞ!」
0196名無しで叶える物語(悠久の苑)
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2021/04/19(月) 22:31:23.14ID:lr/fXUj1
 
せつ菜「こんにちは!」カチャリ

副会長「こっ、こんな近くで……はっ、ごめんなさい! こんにちは!」

せつ菜「はい! 改めて、優木せつ菜です! 今日は私のお悩みを解決していただけるということでやってきました」

副会長「ふっ、不束者ですがよろしくお願いします……! 会長でなくてすみません」アセアセ

せつ菜「いえいえ、お話は中川さんから聞いていますよ! 誰かと一緒にウマ娘がしてみたかっただけなので! こちらこそよろしくお願いします!」ペカー

副会長「はひ……実は私、あまりそちらの方面には詳しくないのでお力になれるか分かりませんが(か、可愛い……)」

せつ菜「全然大丈夫です! 私もすごく詳しいというわけではないですし」

副会長「そうなんですか?」

せつ菜「普段は忙しくてあまりゲームをする時間がないんです。ただ今回はちょっと暇な時間ができて……。そこで気になっていたゲームをしようと思ったのですが、折角なら誰かと一緒にやりたいなと!」

副会長「なるほど……!」

せつ菜「最近すごく流行ってるじゃないですか、ウマ娘……かねてからやってみたかったゲームなんです。音楽も癖になってしまって」

副会長「先程調べてみましたが、流行っているみたいですね〜。競馬のゲームなんですよね?」

せつ菜「そうですね! 擬人化された競走馬の女の子を育てるゲームです」

副会長「せつ菜ちゃんって競馬、詳しいんですか?」

せつ菜「いえ、実は全く知らないんです! 詳しくなくても面白いと聞いたので」

副会長「へえ、そうなんですね! もしかしてスクールアイドル同好会の誰かにオススメされたとかですか?」

せつ菜「特にそういうわけではありませんが、ええと、同好会の中では……確か歩夢さんがされていますね」

副会長「上原さんってゲームされるんですね! なんか少し意外な感じです」

せつ菜「歩夢さんは結構ゲーマーなんですよ! 最近は特にのめり込まれていて。キタサンブラックをカントツした……? と仰っていましたね」

副会長「……? 意味はよく分かりませんが、キタサンブラックなら私でも知ってます」
0197名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 22:39:32.71ID:lr/fXUj1
せつ菜「では早速やってみましょう!」ポチポチ

副会長「はい! ……あれ?」

せつ菜「どうかしました?」

副会長「いえ、気にしないでください! 大したことじゃないですから」

せつ菜「……? そうですか?」

副会長(せつ菜ちゃんのスマホのカバー、会長のと似てる……というか、一緒?)


--

たづな『ようこそトレーナーさん!』

--

せつ菜「始まりました! まるでアニメみたいなグラフィックです!」ワクワク

副会長(……)ジーッ

副会長(会長とせつ菜ちゃん……って)

副会長(いや、私は何を考えているんでしょうか。まさかそんなわけ……)

せつ菜「……どうかしましたか? あっ、もしかしてあまり興味が湧かなかったですか……?」

副会長「えっ!? いっ、いえいえ! 全然そんなことないですよ、しっかり見てます!」アセアセ

――――

――

0199名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 22:41:40.50ID:lr/fXUj1
せつ菜「レースが始まりますよ!」

副会長「ナイスネイチャ? という子がせつ菜ちゃんが選んだ馬の子なんですね」

せつ菜「はい! どことなく声が知り合いに似てたので!」


--
バンッ
実況『さあ始まりました第一レース』

--

副会長「ってこれこの子達が走るんですか!?」

せつ菜「そうみたいですね! ああっ、先頭から遅れてしまっています……!」

副会長「ちょっとシュールですね……」

せつ菜「頑張ってナイスネイチャ!」ワクワク

副会長「……(このゲームの魅力が私にはよく分かりませんが、せつ菜ちゃんが楽しそうなのでよしとしましょう)」クスッ

副会長「あっ、結構追い上げてきてませんか?」



コンマ
↓1
00〜10 通知[お母さん:菜々? 今日は何時に帰ってくるの?]
11〜99 何も起こらず
0201名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2021/04/19(月) 22:42:24.80ID:WMZ5wqux
ななな
0202名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 22:55:24.59ID:lr/fXUj1
――――

――




副会長「見事1位で良かったですね!」

せつ菜「本当です! レースを見ているだけでも楽しかったですが、育成要素もあって結構奥が深そうですねこのゲーム」

副会長「ですね……レース後のコンサートの演出には驚きましたが」

せつ菜「結構攻めてますよね」

副会長「初めてこういったゲームを触りましたが、結構楽しかったです! ……って、これってせつ菜ちゃんのお悩みは解決できているんでしょうか」

せつ菜「はい、満足です! どちらかと言えば一緒にゲームがしてみたかったというのが本心ですから」ペカー

副会長「そうですか? う○ぴょいって何なのか分かりましたか?」

せつ菜「馬がぴょいぴょいするってことなんじゃないですか?」

副会長「そうなんですか?」

せつ菜「えっ、違うんですか?」

副会長「……」

せつ菜「……ふふっ」

副会長「えへへ、それはまあどうでもいいですよね」クスッ

せつ菜「ふふっ、同感です!」クスリ

副会長「私も家に帰ったら自分でもう少しやってみようかと思います」

せつ菜「でしたら是非フレンドになりましょう!」

副会長「いっ、いいんですか!?」

せつ菜「もちろんです!」

副会長「では、ID見せてもらっていいですか?(せつ菜ちゃんとフレンド……!)」

せつ菜「はい!」スッ


――――

――

0203名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 23:04:36.15ID:lr/fXUj1
 
菜々の部屋


菜々「あぁ、勉強の息抜きにとつい手にとってしまってもうこんな時間……」ポチポチ

菜々「これでは本当に成績が落ちてしまいそう……」

菜々「あっ、副会長も先程までされていたみたいですね!」

菜々「私の姿だと副会長とウマ娘談義できないのが悲しいですが……仕方ありません」

菜々「今日は私のを除けば歩夢さんの件しか解決できませんでしたが、そんな日もあっていいですよね……あっ、下着のもありましたか」

菜々「なんにせよ、明日も頑張りましょう! 彼方さんの件も早く解決してあげたいですしね」


コンコンッ
母「菜々〜? 勉強は捗ってる?」


菜々「ひっ!?」ササッ

菜々「は、捗ってます!」カキカキ!


――――

――

0204名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 23:11:19.20ID:lr/fXUj1
 
生徒会


菜々「昨日はどうでしたか?」

副会長「おかげさまでとても楽しい時間が過ごせました!」

菜々「ふふっ、それは良かったです」

副会長「あっ、あの……会長もウマ娘、どうですか?」

菜々「えっ」

副会長「ごっ、ごめんなさい! 変なことを……会長はゲームなんてしませんよね」

菜々「そ、そうですね……私は遠慮しておきます、あはは……(もうすでに私と副会長はフレンドなんですよ……!)」

副会長「そうですよね……お悩み解決、やっていきましょう」シュン

菜々「なんというか、とても心苦しいですね……ごめんなさい」ガサゴソ

副会長「いえ、会長は何も悪くないです……」



お悩みと差出人
↓2
0205名無しで叶える物語(たまごやき)
垢版 |
2021/04/19(月) 23:14:16.69ID:poKs13VZ
マッチングアプリであった人を好きなってしまった
璃奈
0206名無しで叶える物語(星の眠る深淵)
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2021/04/19(月) 23:14:19.63ID:xI9z+Qbz
せつ菜さん、この間の一件はありがとう。
それで相談なんだけど、あれから今後かすみちゃんといる時間が減っちゃう気がして……なんだか寂しい……?のかな、心がムズムズするの
だから……新しくかすみちゃんと二人でなにか始めてみたいんだ、けどあんな事しちゃった後だし……うまく誘えるか不安、時間がある時でいいから相談に乗って欲しい

璃奈
0209名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 23:29:06.20ID:lr/fXUj1
 

お悩みNo.11
『せつ菜さん、この間の一件はありがとう。
それで相談なんだけど、あれから今後かすみちゃんといる時間が減っちゃう気がして……なんだか寂しい……?のかな、心がムズムズするの
だから……新しくかすみちゃんと二人でなにか始めてみたいんだ、けどあんな事しちゃった後だし……うまく誘えるか不安、時間がある時でいいから相談に乗って欲しい』
――璃奈


菜々「情報処理学科1年、天王寺璃奈さんですね!」

副会長「またスクールアイドル同好会の方ですか!? すごい確率ですね……こんなに沢山のお悩みがあるのに。もしかしてこれ全部同好会の方からだったりして」

菜々「だとしたら同好会の方々、悩みすぎておかしくなってしまいそうですよ」アハハ...

副会長「もちろん偶然なんでしょうけど……。この『この間の一件』というのは先日、中須さんのお悩みがありましたから、それでしょうか?」

菜々「そうですね、恐らくその件のことですね」

副会長「なるほど……私は何があったのかまでは知らないのですが、切実なお悩みですね。解決してあげたくなってしまうような……そんな文章です」

菜々「ええ。決してお二人の仲が悪くなったというわけではないでしょうから、天王寺さんの背中を押してあげられれば良いのかなと思います」

副会長「ではこれから天王寺さんのところに?」

菜々「そのつもりです」

副会長「了解しました! では私はしっかりとこちらで仕事を……あれ?」

菜々「なんでしょうか?」

副会長「この書き出しのところなのですが……」

菜々「書き出し?」

副会長「せつ菜さん、と……」
0212名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 23:42:20.88ID:lr/fXUj1
 
菜々「あっ――」

菜々「なっ、なんでっ、本当ですね!? え、あっ、書き間違いではないでしょうか!?」アセアセ

副会長「……」

菜々「……あっ、も、もしかしたら先日の中須さんの件とは別件を天王寺さんはお話されているのかもしれません!」

副会長「……ですが、そうだとするとなぜ生徒会にこれが投函されているんでしょうか?」

菜々「う、それはぁっ、偶然……?」


副会長「――会長。私、少し前から疑問に思っていたのですが」

副会長「……いえ。あの……昨日せつ菜ちゃんとお会いして、一緒にゲームをしました」

副会長「そのときにせつ菜ちゃんが着けていたスマホのカバーと会長のもの……同じだなって思ったんです」

副会長「それで、よくよく近くで見たら、せつ菜ちゃんと会長ってその……面影が似ているというか」

副会長「あの、会長……。会長はせつ――」



菜々「……」

菜々「っ、ごめんなさい!!」タッタッ


パタン...
0213名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/19(月) 23:51:17.89ID:lr/fXUj1
――――

――




菜々「はぁっ、はぁっ……」

菜々「はぁ……」

菜々(反射的に走って逃げてきてしまいました……)

菜々(どうして……?)

菜々(どうせ隠し通せるものではないと、そう覚悟はしていました)

菜々(副会長、中川菜々と一番近い人)

菜々(もっと早い段階で打ち明けていればよかったんでしょうか……。長い時間、できたほつれを都度縫うように取り繕ってきて……)

菜々(私は……身近にいたはずの人に嘘をついていたことが露見してしまうのが怖くなってしまっている)

菜々(隠していたことに幻滅されてしまうでしょうか? どうして私に言ってくれなかったんだろうと思わせてしまうんじゃないでしょうか? 現にそう感じているかも……)

菜々(そもそも逃げるべきではなかったんです。あの場できちんと副会長をお話をしていればまだ……)

菜々(……)


菜々「いえ、今は……璃奈さんのところに行きましょう」
0214名無しで叶える物語(悠久の苑)
垢版 |
2021/04/20(火) 00:05:12.13ID:6/dX+OXf
 

菜々「……璃奈さん」

璃奈「あ、菜々さん……え、なにかあった? いつもの菜々さん、せつ菜さんらしくない表情……」

菜々「あはは……そう見えてしまっていますか?」

璃奈「うん。そういう顔は初めて見るかも。私、心配……」

菜々「何かあったか、と聞かれると、ええと……何もなかったわけではないのですが、今は璃奈さんのお悩みを解決しに来ていますので」

璃奈「え……そんな状態で?」

菜々「駄目ですか?」

璃奈「いや、駄目じゃない……けど。元気な菜々さんの方がいい。お悩みを解決するにしても、相談される方の精神状態が良くないといい結果にならないと思う」

菜々「……正論ですね」

璃奈「私で良ければお話、聞きたい。私だと、物足りない?」

菜々「いいえ! 物足りないだなんて、そんなことはありませんけど……相談に乗りに来ておいて逆に乗ってもらうというのは」

璃奈「そんなのどうでもいいことじゃないかな……。私は当事者じゃないから、話をしてすぐ解決っていう風にはならないと思うけど、それでも話すことで気持ちが軽くなることはあるから」

菜々「……そうですね、どうしましょうか」



璃奈に相談に乗ってもらう?
↓2
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