【スポ根SS】侑「公式ドッジボール?F」〜開幕! 都大会(春)〜
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注意
・虹メンバーだけアニメ時空
・μ'sやAqours、その他グループも登場
・中学生時代などのオリジナル設定あり >>141
1チームあたりの試合数が多いので、途中まではランニングタイム制じゃないと進行がおすんですよね。
他に地方予選とかだと途中から審判の人数増える大会もあります。 急造チームの脆さが出ちゃったか。かといって準備期間があれば上手くいったとは限らないのがチーム競技の難しいところだけど
>>145
なるほど。時間制じゃない競技は色んな部分で工夫していかないと、どんどん長時間化しちゃうしね せつ菜「……」ポロポロ
せつ菜「……あれ?」ゴシゴシ
せつ菜「嬉しいはずなのに……」
かすみ「なに泣いてるんですかぁ……。まだ決勝戦が残って……うぐっ……」
せつ菜「かすみさんだってぇ……」
果林「……行けるのね、私たち」
エマ「カラーコート……!」
しずく「決勝戦の相手は……」 ※※※
【音ノ木坂ミューズ 1:1 ARISERS】
※セットカウント
3セット目
【音ノ木坂ミューズ 4:4 ARISERS】
Vポイントゲーム ツバサ「新旧王者対決も、これで終わりだね」
穂乃果「とっても楽しかった! もう終わっちゃうのが悲しいよ……」
ツバサ「私も」フフッ
主審「ジャンプボール!」 〜
侑「フルセット、Vポイントゲームで音ノ木坂ミューズが上がってきたね」
かすみ「いよいよですね!」
歩夢「せつ菜ちゃん」
せつ菜「はい! 必ずあのお二人を超えた、私たちのジャンピングアタックを見せましょう!」
歩夢「うんっ」
エマ「楽しみ〜」 侑「璃奈ちゃん、音ノ木坂のデータは?」
璃奈「直近の大会や練習試合を見に行って、用意してきたよ」
侑「さすが!」
愛「愛さんも手伝ったんだよー!」
侑「ありがとう」ニコニコ 璃奈「まず、ことりさんと穂乃果さんが2人でセンターアタッカーをしてるみたい」カサッ
侑「うちと同じ、ローテーションアタッカー?」
璃奈「うん。穂乃果さんの負担軽減のためかな」
璃奈「キャッチ率が低いのは絵里さんと花陽ちゃん。この二人を当てて逃げ切るのが良いかも」
侑「なるほどね」 ※※※
穂乃果「おつかれさまー!」
希「どこ行ってたん?」
穂乃果「ちょっと外にね」
ことり「雪、きれいだったねっ」
海未「雪?」 穂乃果「うんっ! 入り口のとこでARISERSの人たちと話してたんだけどね、途中から雪が降ってきて」
絵里「2月半ばの雪……まあ、珍しくもないかしら……?」
希「気になる?」
絵里「べ、べつに? 今は試合に集中よ!」
希「ふーん?」ニヤニヤ 穂乃果「でねでね! ここは気分転換も兼ねて、この間の大会で使ったコールでいこうよ!」
真姫「いいんじゃない?」
花陽「あ、あの……」
穂乃果「?」
花陽「ミーティング始めてもいいかな?」
穂乃果「……忘れてた! ごめんごめん!」
にこ「はぁ……」 〜
花陽「……以上が、虹ヶ咲のデータだよ」
にこ「上出来よ。よく調べたわね」
凛「さすがかよちんだにゃー!」
真姫「いつもありがとう」
花陽「好きでやってることだから」エヘヘ
にこ「それじゃ、決勝戦のオーダーを発表するわよ!」
花陽「あ、そのことなんだけど……」
〜
にこ「……はぁ!?」 ※※※
決勝戦
【オーダー】
虹ヶ咲Passions
1 優木せつ菜 センターアタッカー@
2 上原歩夢 元外野
3 朝香果林 左アタッカー
4 エマ・ヴェルデ 大砲
5 中須かすみ 右アタッカー・カット@
6 近江彼方 レシーバー
7 桜坂しずく レシーバー
8 宮下愛 センターアタッカーA・カットA・ジャンパー
ベンチ 天王寺璃奈
音ノ木坂ミューズ
1 高坂穂乃果 センターアタッカー@・カット@
2 園田海未 元外野
3 南ことり センターアタッカーA
4 絢瀬絵里 ジャンパー・カットA
5 東條希 大砲
6 星空凛 カットB
8 西木野真姫 レシーバー
9 矢澤にこ レシーバー
ベンチ 小泉花陽
ことりママ「やっとね」
花陽「はい。わざわざ来てくださって、ありがとうございます」
ことりママ「良いのよ。あの子にはずっと我慢させちゃってたみたいだし……」 ――――
――
ことりママ「私が監督としてベンチに?」
花陽「は、はい! 無理なお願いだってことはわかってるんですけど……」
ことりママ「……なにか、事情があるのね?」
花陽「……」
花陽「きっと、にこちゃんだって試合に出たくてたまらないはずなんです」
ことりママ「矢澤さん? たしかに全国大会ではずっと控えだったわね?」
花陽「あれ、実は控えじゃないんです……」
ことりママ「?」 花陽「公式戦は、ベンチに常に指導者登録をした人が座ってなくちゃいけないんです。にこちゃんは下手だから試合に出なかったんじゃない……」
花陽「……自分以外の全員が出られるように、そもそも選手として登録してなかったんです」
ことりママ「え……?」
花陽「他のチームは学校の先生やマネージャーの子が指導者登録してるんですけど、うちはまだお願いできる人が見つからなくて……」
花陽「本人はわざと下手なふりをして、それを見抜いてる真姫ちゃんたちもにこちゃんの自虐ネタに乗ってあげてますけど……」
ことりママ「……そうだったの」 ことりママ「でも、私はドッジボールのルールも何も知らないわよ?」
花陽「それでもいいんです! 私はただ、最後の春ににこちゃんを試合に出してあげたいんです!」
ことりママ「……」
ことりママ「それは、今のレギュラーが誰か一人控えになるということよ?」
花陽「わかってます」
花陽「……それを含めた作戦を、私は既に立てています」
ことりママ「……へぇ?」ニコッ
――
―――― ことりママ「矢澤さーん!」
にこ「! はい!?」クルッ
ことりママ「あなたの本気を見せてちょうだい!」
にこ「……!」
にこ「はい!」 ※※※
璃奈「……」
璃奈「データと違う」
侑「穴だと思ってた花陽ちゃんはベンチ。絵里さんもカットに出ててラインには入らないんだ……」
璃奈「にこさんは完全にノーマーク。どんなプレイヤーなのか、全く情報がない」
侑「裏をかかれたね」
璃奈「もしかして……」
侑「?」 ※※※
にこ(データっていうのはね。とるとられるだけじゃないわ)
にこ(情報戦を制するためにはね、"とらせる"ことも必要なのよ!)
にこ(ピンク髪の子たちが偵察に来てるのは知ってた。だからあえて花陽と絵里をアタックが来やすい内野中央に配置して、うちの守備の穴を晒しておいた)
にこ(その裏で二人にはカットの練習をさせて、本番ではラインから外すプランだったのよ) にこ(私が試合に出ることになったのは計算外だけど、これで十分意表はつけた)
にこ(最後までみんなを試合に出してあげたかった。自分が出るのを我慢できるよう、精神的に強くなりたかった)
にこ(でも、私なんかより花陽はもっともっと強い子だったのね……)
にこ(あの子のためにも、私は……私たちは、絶対に勝つ!) 主審「ジャンプボール!」
虹ヶ咲「「「溢れ出す この気持ち 胸の奥 もう止まらない 虹色Passions! 勇気に染まるColors!〜♪」」」
音ノ木坂「「「届けて切なさには 名前をつけようか"Snow halation" 想いが重なるまで 待てずに 悔しいけど好きって純情 微熱の中ためらってもダメだね 飛び込む勇気に賛成 まもなくStart!!〜♪」」」 いつも勝ってるイメージだけど愛ってジャンプボールで負けたことってあったっけ?
絵里は今までのジャンパーと比べると一番強敵っぽいイメージなのでどうなるか? >>189
東雲との練習試合で一度負けてます。描写されてない分を合わせても、年間通して100試合やって10回も負けてないです
体調悪いので一旦寝て、深夜から早朝に更新するかもしれないです かすみ「ぐっ、かっこいいです……!」
果林「強いわね」
エマ「そういう勝負じゃないでしょ〜」ニガワライ
愛「おりゃー!」ピョンッ
絵里「くっ……」 侑「予選から8連勝!」
璃奈「先攻をほぼ確実に取れるのは助かる。プランが立てやすいし、トーナメントなら引き分けでも勝ちに持っていける」
侑「Vポイントは先攻有利だからね〜」
歩夢(もちろんファーストアタックは……!) かすみ「えいっ」ブンッ
歩夢「せつ菜ちゃん!」パシッブンッ
せつ菜「うおおおぉぉぉおおお!!!」ダッ
ギュルンッ
バチンッ
主審「8番アウト!」ピッ
歩夢「ナイスアタックだよっ!」
外野
○虹ヶ咲
歩夢
○音ノ木坂
海未・真姫
【残り時間 4分40秒】 璃奈「歩夢さんのクイックから、せつ菜さんのジャンピングアタック。かなり完成度が高くなった」
侑「いいよね〜」
璃奈「……?」
璃奈「侑さん、ちょっと機嫌悪い?」
侑「べつに〜?」 海未(素晴らしいですね。それならば、こちらも……)
海未「ことり!」ブンッ
ことり「はーい!」ダッ
ピョンッ
侑「ことりちゃんがジャンピングアタック!?」
璃奈「それはデータにな」
璃奈「……え」 ことり「わー!」サッ
穂乃果「いっくよー!」パシッ
ギュインッ
彼方「!?」ドガッ
主審「6番アウト! ボールデッド! 音ノ木坂内野ボール!」ピッ
外野
○虹ヶ咲
歩夢・彼方
○音ノ木坂
海未・真姫
【残り時間 4分40秒】 侑「なに今の……」
歩夢(ことりちゃんから少し遅れて穂乃果ちゃんがダッシュ。ことりちゃんは僅かに斜めに向かって飛んで捕球するふりをして避けた)
歩夢(そして、隠れていた穂乃果さんがジャンピングアタック。私は後ろから見てたから分かるけど、あの重なり方だと正面からじゃ……)
愛「全く気付かなかった……」
しずく「息ぴったりでしたね」
かすみ「不意打ちとはいえ、彼方先輩が序盤で当たっちゃいました……」 侑「まるでバレーボールの時間差攻撃みたいだったね」
璃奈「真正面から来るパスに対して走るから、下手したらもっと難しいかも」
侑「穂乃果ちゃん本人も直前までパス見えてないだろうしね」
璃奈「うん。あれをやるには、相当な練習量と、信頼関係が必要」
璃奈「ローテーションアタッカーはこの伏線だったのかも」 ことりママ「すごいわね〜。決勝戦まで使ってなかったけど、隠してたの?」
花陽「隠してたわけじゃないです。隠す必要も無い技なので……」
花陽「でも、穂乃果ちゃんがせっかくだから新技は決勝戦で最初に使いたいって」
ことりママ「ふふっ、あの子らしいわね」ニコニコ
ことりママ「それより、『隠す必要が無い』というのは?」
花陽「分かってても防げないからです」 花陽「ことりちゃんはパスを受け取るフリをして避けた後、穂乃果ちゃんと全く同じタイミングで、アタックを撃つ素振りをします」
花陽「この技の利点は、相手の視界を大きく揺らせることです。キャッチが上手い子ほど、ことりちゃんの動きに反応して穂乃果ちゃんへの対応が遅れます」
花陽「それは意思とは関係ない反射レベルの話なので、何回でも同じ手が通じます……はいっ」
ことりママ「むしろ回数を重ねて集中すればするほど、相手の目線はことりを追ってしまうのね」
花陽「そ、そうです!」 璃奈「――そういう仕組みなんだと思う。ゲームで言えば、防御無視かつ相手の防御力に比例して威力が上がる技みたいな」
侑「それで彼方さんがあんな簡単に……」
侑「最初の予定が崩されちゃったね……」
璃奈「うん。情報戦では、完全に上をとられた。ごめんなさい」シュン
侑「そんな! 璃奈ちゃんは悪くないよ」
侑「まだ同点、しっかりみんなを応援しよ?」
璃奈「……うん」 実際に来るとわかってても防げないものなのかな。こういうのはプレー経験のある人じゃないとわからなさそうだね すみません。アーカイブ周回したり2期発表に発狂したりでなかなか続き書けてません…… ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています