花丸「変わることって成長すること?」
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3月3日 水曜日
いつもの声が聞こえないから寂しい。
お別れは仕方がないけれど、そう思えない。
そばで毎日笑いあう、そんな特別ではなかった日々も、難しいことなんだと思い知った。
分かってたことだけど、最近また少し実感。
花丸「うーん、少し内容がネガティブというか……」
花丸「やっぱりちょっとでも明るい気分で明日を迎えたいずら」
花丸「だからもっと楽しいこと、日記に書きたいずら」
花丸「不安はやっぱりみんなあるみたい」
花丸「……じゃなくって!」
花丸「えーっと……」 そうだ!
明日は誕生日!
ルビィちゃんと善子ちゃんと誕生日パーティをする!
善子ちゃんとルビィちゃんが終わって、マルが最後。
だから、やっと2人に追いつく?
うん、明日が楽しみ!
やっと、元気になってきた!
これから寝るから元気になっちゃいけないんだけど……。
とにかく笑顔で明日の幸せを願って。
おやすみなさい。 ――
3月4日 木曜日
今日はとってもいいこと尽くめでした。
幸せから始まって幸せで終わった1日。
花丸「……」
花丸「ん?」
花丸「みんなからお祝いのメッセージがきてるずら!」
花丸「えへへ、嬉しいなぁ」
花丸「マル、まだまだ文字打つの遅いけど頑張って返さなきゃ」
みんなから誕生日おめでとうのメッセージ!
じっくり読んで、まるで小説を一つ読み終わったような満足感。 それから、返事返さなきゃ!
って、みんなにお返事。
まるで、小説家にでもなった気分!
文学的な気持ちだね、花丸先生!
……なんちゃって。
そうこうしてたら……
ピンポーン
花丸「ん?」
花丸「あれ?善子ちゃんとルビィちゃん?」
善子「あんたなんでまだ着替えてないの?」
ルビィ「あはは、悪い予感的中だね」
花丸「え?もうそんな時間ずらか?」
善子「そうね」
花丸「えぇー!ごめん!」
花丸「急いで準備するね!」 ルビィ「急がなくても大丈夫だよ?」
花丸「うぅ、ごめん」
花丸「とりあえず上がって?」
善子「おじゃまします」
ルビィ「おじゃまします」
花丸「そういえば、悪い予感って?」
善子「いや、あんたから返事がさっき来たから」
ルビィ「ルビィは善子ちゃんに会う前に来てたんだけどね」
善子「で、一つ一つこれだけ時間かかってるんじゃないかって」
花丸「なるほど」
善子「なるほどじゃないわよ」
花丸「これでもだいぶ文字打つの早くなったずら!」
善子「なにいばってるのよ」 花丸「それに、みんなのメッセージじっくり読んで、心を込めて返してたから」
善子「む、怒れないじゃない」
ルビィ「花丸ちゃんのメッセージ嬉しかったよ」
花丸「ありがとう、ルビィちゃん」
善子「私も嬉しかったわ」
花丸「善子ちゃんもありがとっ」
花丸「まず、その前に2人ともメッセージをありがとうね」
ルビィ「どういたしましてっ!」 善子「いいから、さっさと準備してきなさいよ」
ルビィ「あ、善子ちゃん照れてる!」
善子「照れてないっ!」
花丸「ふふっ、ごめんね2人とも」
花丸「少しだけ待っててね」
善子ちゃんとルビィちゃんが迎えに来ちゃった!
慌てて準備をして、2人とお出かけ! ――
花丸「じゃじゃーん」
善子「なに?」
ルビィ「花丸ちゃん可愛い!」
花丸「ありがとうルビィちゃん!」
花丸「善子ちゃんはなんにも言ってくれないずらね」
善子「あー……」
花丸「なんてね、冗談だよ」
花丸「ごめんね、お待たせしちゃった」
善子「ずら丸おしゃれになったわよね」
花丸「え?」 ルビィ「うん、とってもよく似合ってる!」
花丸「あ、ありがとう……」
善子「なに照れてんのよ、自分から求めといて」
花丸「だって」
ルビィ「だって?」
花丸「2人から言われたら嬉しいもん」
花丸「ルビィちゃんも善子ちゃんもとっても可愛いずら!」
ルビィ「ありがとう!」
善子「あ、ありがと……」
花丸「善子ちゃんだって照れてるずら」
善子「う、うっさい!」
善子「さっさといくわよ!」 お出かけの前に服ほめてもらっちゃった!
ルビィちゃんも善子ちゃんもとっても可愛い。
まずは善子ちゃんプレゼンツでゲームセンターへ!
善子「ほんとにゲーセンでよかったの?」
花丸「ん?どうして?」
善子「どうしてって言われると困るけど……」
善子「あんまりイメージにないというか……ねぇ、ルビィ?」
ルビィ「ぴぎっ!」
善子「なにしてんの?」
ルビィ「善子ちゃん!あ、あそこに、ゾゾゾ、ゾン!」
善子「あー、そういうゲームだから」 花丸「どんなのずらか?」
善子「ん、出てきたゾンビをあそこにある銃で撃つってゲームよ」
花丸「やってみたいずら!」
善子「え?」
花丸「だめ?」
善子「いや、だめじゃ……」
ルビィ「ダメだよ!花丸ちゃん!」
ルビィ「危ないよ!ゾンビに襲われちゃう!」
花丸「えぇ、そうなの?」
善子「そんなわけないでしょ」 善子「画面の中で動いてるだけよ」
花丸「なら安心ずら」
ルビィ「うぅ……」
善子「ルビィ怖いなら外にいれば?」
ルビィ「それはそれで寂しいもん!」
善子「なんなのよ」
花丸「早速やろうよ、善子ちゃん!」
なんて、ゲームを楽しんだんだけど……
なんと、一番スコアを出したのはルビィちゃん!
いやぁぁぁぁ!って叫びながらいっぱい倒してた。
善子ちゃんがすっごい悔しそうにもう一回って頼んでて、ルビィちゃんが絶対やだなんて言ってるのがなんだか面白くっていっぱい笑っちゃった。 それから、プリクラを撮りに行った!
色んなポーズで疲れちゃった。
善子「花丸Happy Birthdayっと」
花丸「えへへ」
善子「なに笑ってんのよ、気味悪いわね」
花丸「ひどいずら」
ルビィ「この花丸ちゃんとっても可愛いよ!」
花丸「ルビィちゃんだって可愛いずら!」
善子「……」
ルビィ「どうしたの善子ちゃん?」 善子「……しは?」
ルビィ「え?」
善子「私は?」
花丸「とっても可愛いずら」
善子「……りがとっ」
ルビィ「照れるなら聞かなきゃいいのに」
善子「いいでしょ!別に」
善子「はい!おしまい!さっさとご飯食べにいくわよ!」
ルビィ「ちょっと、まだ写真出来上がってないよー?」
善子「っ!」 花丸「出てきたずら!」
花丸「ありがとね、2人とも!」
花丸「マルこの写真大事にする!」
善子「ちゃんと使いなさいよね」
善子「どこかに保管してそのままってのが一番寂しいんだから」
花丸「でも、これだけしかないし……」
ルビィ「ルビィがデータ持ってるから大丈夫だよ」
花丸「でーた?」
ルビィ「うん、今日の写真全部夜にアップするね」
花丸「アップ」
善子「私も夜に送るわ」
花丸「マルも?」
善子「当然」 ルビィ「ふふ、あとで一緒にやろうか?」
花丸「ありがと!」
花丸「安心したらお腹空いてきちゃった」
花丸「案外体も動かしたし」
善子「ずら丸vsルビィのエアホッケー名勝負だったわよ」
善子「空振りとかオウンゴールで」
善子「あとで、Aqoursのとこに動画送ろ」
ルビィ「ダメだよぉ!」
花丸「マルだって、善子ちゃんがルビィちゃんにもう一回ってせがんでたの持ってるずら」
善子「げっ、いつの間に動画撮ってたのよ」
花丸「バッチリずら!」 その後は、一緒にご飯!
あ、プリクラ日記に貼ろうかな?
それとも、筆箱?
それはまた考えるとして!
ルビィちゃんと善子ちゃんにハンバーガー奢ってもらっちゃった。
1つでいいって言ったんだけど、1つずつ買ってくれた。
2人とも、とっても優しい大切なお友達。
それから、洋服を見に行ったの!
ちなみにルビィちゃんプレゼンツ! 花丸「これなんかどうずら?」
ルビィ「いいんじゃないかな?」
善子「ダメよ」
花丸「えー、可愛いのに」
ルビィ「そうだよ、似合うと思うんだけど」
善子「堕天使がそんな清楚な可愛い服なんて着れないわ!」
花丸「善子ちゃん髪も綺麗だし、これ着て静かにしてれば、清楚な美少女になれるずら!」
ルビィ「堕天使禁止だからね」
善子「なんっ!!……」
花丸「ダメずらか……?」
ルビィ「お願い……ダメ?」
善子「うっ……」 善子「……」
善子「試着だけだからね」
花丸「やったよルビィちゃん!」
ルビィ「作戦成功だね!」
善子「なにハイタッチしてんのよ」
善子「大体2人だって似合うと思うけど……」
ルビィ「いいからいいから!早く早く!」
花丸「衣装担当が張り切ってるずら」
善子「はぁ……仕方ないわね……」
善子「似合うのかしら、私に……」
ルビィ「大丈夫だよ!」
善子「ひとりごとに返事しないで!」 善子「……どうかしら?」
ルビィ「うんうん、これも被って?」
善子「どこから準備してきたのよ」
花丸「カンカン帽、似合うと思うずら」
善子「はぁ……どう?」
花丸「似合ってる!」
ルビィ「善子ちゃん可愛い!」
善子「なんだか疲れるわ……」
善子「買わないからね」
ルビィ・花丸「えー!」
善子「はい、着替えるから!」
善子「……意外に似合ってる?」
花丸「とか言ってると思うずら」
善子「心読むな!」 善子ちゃん似合ってたんだけどな。
今度曜ちゃんに写真見せてみようかな?
楽しい時間はあっという間に過ぎて。
家に戻ったらもう夕方だったと思う。
それからずっとケーキを食べたり、プレゼントももらった!
本当に大好きな友達!!
いつもありがとうね。
日記だいぶ長くなっちゃった。
でも、最後に、マルは変わったんだって。 善子「ずら丸は変わったわよね」
花丸「え?」
ルビィ「マルちゃん頬にクリームついてるよ」
花丸「あ、ありがと、ルビィちゃん」
花丸「お恥ずかしいずら」
花丸「で、マル変わったかな?」
善子「変わったって言うと語弊があるかもだけど」
善子「ルビィはどう思う?」
ルビィ「ルビィ?」
ルビィ「ルビィもそう思うかな?」
ルビィ「変わったのはみんなだと思うけど」 ルビィ「うん、変わったっていうか……」
花丸「いうか?」
ルビィ「うん、そうだね」
ルビィ「花丸ちゃんスクールアイドルやってよかった?」
花丸「もちろんずら!」
花丸「本当に……本当によかった!」
花丸「あの時誘ってくれたルビィちゃんがいてくれたからだよ」
花丸「それと、千歌ちゃんと曜ちゃんと梨子ちゃん」
花丸「あれこれ考えるより、勢いが大事な時ってきっとあるって思えた」
ルビィ「うん、そうだね」
善子「まぁ、あの人達の力ってすごいんだよね」
ルビィ「善子ちゃんも説得?されたタイプだもんね」
善子「どこまで追いかけてくるのかってちょっと怖かったわよ」 花丸「あはは、マルは息ぎれしてたよ」
ルビィ「ルビィも」
花丸「うん、それからダイヤちゃんと果南ちゃんと鞠莉ちゃん」
花丸「少し怖かったところもあるんだけど、あの時はまだ今みたいじゃなくって」
花丸「一緒に歌って、一緒に踊って、一緒に遊んで」
花丸「みんながキラキラしてて、マルもキラキラしたいなって」
花丸「そのキラキラに憧れて、キラキラを夢に見て」
花丸「それをひとつひとつ叶えていきたいなって」
花丸「だから、そうやってときめいた気持ちが消えないうちになんでもやっちゃえって思うようになったずら」
花丸「十日の菊にはなりたくないからね」
善子「十日の菊?」 ルビィ「時すでに遅しみたいな感じかな」
善子「ルビィって案外頭いいよね」
ルビィ「どういう意味?」
善子「あはは、なんでもないでーす」
ルビィ「でも、花丸ちゃん」
ルビィ「私たちから見ても花丸ちゃんはキラキラしてるよ」
善子「そうね、ヨハネが浄化されるぐらいにね!」
善子「あ、まだまだ足りないけどね?」
花丸「ありがとっ!」
花丸「うん、だから、変わったのは、きっと成長したってことずら」
善子「そうね」
ルビィ「ルビィ達だって負けないからね」
花丸「うん、ずっと一緒に頑張ろうね!」 変わることって、きっと成長だけじゃない。
ずっと一緒なんて難しいって最近分かったところだし。
時間が経てば、状況は変わるし、人も変わるし、マルも変わる。
だけど、だからこそ、その時にステキだなって思うことやってみたい!
そういう風に思えるようになったのは、マルが変わったのは、きっと成長。
憧れに向かってなんだってやっちゃいたい!
すっごく長くなっちゃった。
それぐらい特別な1日だったんだからいいよね?
今日はとっても笑顔で眠れそう。
おやすみなさん。 よしまるびぃは癒し
花丸ちゃんが存分に楽しんでて何より
あと地味にヨハネの口調が砕けてるの好き ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています