侑「今年は歩夢に何を贈ろう」
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代行ありがとうございます。
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ先に断っておくとこのSSは今日中には終わらないよ。
ゆっくり付き合ってほしいな —ゆうホーム—
侑「もうすぐバレンタインかぁ」
今度のバレンタインは、私と歩夢が恋人になって初めてのバレンタイン。
まだ付き合いだして何か月も経ってないから、楽しみだけどちょっと照れくさくてそわそわする。
侑(歩夢とチョコを交換するなんてもう何年もしてることなのにね)
侑(……私ってほんとに歩夢と付き合ってるんだなぁ……)ニヘヘ 歩夢は毎年手作りのチョコをくれるけど、私は買って渡すことが多い。
というかここ数年はずっとそうだった気がする。
いつだったか、友チョコを作っていたらお母さんにからかわれて、それ以来作っていない。
昔は歩夢の家で一緒に作ってたんだけどな。なんでやめたんだっけ。 侑「…………」
侑(バレンタイン特集のページ……)
侑(バレンタインチョコって、好きな人に贈り物をするイベントのものなのに意外と値段が安いんだよね)
侑(今までだったらそれでもいいけど、今年はせっかく恋人になって初めてのバレンタインなんだから、
なんていうかこう……こだわりたい)
侑(かといって値段が高いチョコあげても、無駄に量が多かったり歩夢を困らせたりするかも)
歩夢にプレゼントをする時はいつも悩む。歩夢のことはずっと好きだったから。
それが恋人になれたのなら、もっと喜ばせたいに決まっている。あー、幸せだなぁ……。 侑「へぇ、花を渡す人もいるんだ。それもいいかも」
侑(前にあげたローダンセの花、すっごく喜んでたな。
花言葉を添えて渡すなんて、我ながらなかなかキザというか……)
侑「うぅー、思い出すと恥ずかしいよ」ゴロゴロ
侑「いや!歩夢は喜んでくれたし!大丈夫大丈夫!うんうん」
侑「となるとまた同じようなプレゼントしてもいいかも……あぁいうの好きみたいだし。
……薔薇の花とかめちゃくちゃ喜びそう」
侑(薔薇の花束なんてもらったらどんな反応するかな〜、
あの時みたいに泣きながら抱き着いてくるかも。かわいい……)
侑(……………いやダメだ)
私と歩夢は交際を親に隠している。
ローダンセ一本ならともかく、薔薇なんてバレンタインに渡したらどう考えてもバレる。
侑(む、難しすぎる……うーん)
侑「もうこれ以上は思いつかないよ!寝て明日また考えよう……」 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 親に隠してるってのが特別な関係であることを如実に表しているようでいいよね… ―部室―
果林「バレンタインに渡すもの?」
侑「はい。その、歩夢と私、付き合ってるじゃ、ないですか」
侑(あー恥ずかしい……)
侑「それで今年は特に付き合って初めてのバレンタインだから、何か違ったものを贈りたくて……」
果林「ふぅん、歩夢なら侑から何を貰っても喜びそうだけど」
侑「いやぁ〜〜〜〜まぁそれはそうなんだけど〜」ヘヘヘ
果林「うわっ急にデレデレしないでよ、びっくりするから……」
侑「ご、ごめんなさい……えっと、果林さんもエマさんと付き合ってますよね。
で、果林さんはモデルもやってるし、何か普通より良いものとか渡したりしないかな〜と思って……」
果林「私だって恋人と過ごすバレンタインは初めてなんだけど……もちろんチョコは渡すわよ」 侑「あ……やっぱりチョコなんだ?うーん、どこか専門店とか行こうかなぁ…」
果林「最後まで聞きなさい。チョコはエマが喜びそうだから一緒に贈るだけ。本命はこっち」つスマホガメン
侑「! アクセサリー……」
果林「そ、私が買ったのはアンクレットだけど……あなたたちの間で渡すにはちょっと重いかもしれないわね」
果林「……私の場合は、エマが帰国するから……少しくらい重い方が、いいかと思ってね」
侑「……エマさん、喜んでくれるといいね」
果林「ふふっ、ありがとう。この話はもう大丈夫かしら?」
侑「はい!ありがとうございます!」
侑(アクセサリーかぁ、全然思いつかなかったな……もう高校生なんだしそれくらい渡してもいいよね?) @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 落とすわけにはいかないね —ショップ―
侑(歩夢にあげるアクセサリー……)
侑(私がそもそもそういうのつけないんだから何あげればいいのかわかんないよ)
侑(ヘアピンはいつもつけてるけど、そういうのじゃないよね)
侑(歩夢が自分でつけているものと言えばたまに見るイヤリング……かなぁ)
侑(……私のセンスであげて歩夢に似合うもの選べる未来が見えない)
侑(ここは無難に……シンプルなネックレスにしよう)チラッ
シルバーリング \3000
侑(いやいや)ブンブン 侑(歩夢に似合うもの……可愛い感じのやつだよね)
侑(大人っぽいのでもいいけど、やっぱり歩夢には可愛いものがいいよ)
侑(あっ、ピンク色のうさぎのネックレスなんてある……あゆぴょんじゃん)
侑(これ渡したらあゆぴょんやってくれないかなぁ。うさ耳も用意して……)
侑(…………やばい、完ッッッッ全にときめいちゃった)
侑 o O【あらぬ妄想】ホワホワ 侑(落ち着けっ!)ゴン
店員「」ビクッ
侑(今回のは歩夢へのプレゼントなの!私が楽しむためにあげるのはなんかその……そういう時に!)
侑(ネックレスは普段からつけられるのが良いところだってネットで見たし、
モチーフも小さくて目立たないのがいいよね。この辺かなぁ)チャリ…
どれが一番歩夢に似合うか、どれが一番歩夢に喜んでもらえそうか、
頭の中で何度も歩夢に渡したりつけてもらったりして考える。
侑(うーん、歩夢はどれつけててもかわいいなぁ。全然決まらないよ) そのあと売り場を30分ぐらいうろうろして、やっと決めた。
侑(……うん、これにしよう)
侑「すみませーん、これお願いします」
侑(歩夢、喜んでくれるといいな……)
侑(はぁ、歩夢にあげるもの悩むのはいつものことだけど、ここまで決まらなかったのは初めてだよ)
侑(まぁそれだけ私があ、歩夢のこと好きってことで……)
侑(…………………………………///)カァッ
侑(あーもう何一人で赤くなってんの!ほんとに恥ずかしいよ!)
侑(……当日、楽しみだなぁ) @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ書き貯めが思ったより少なくてなくなっちゃったよ……
今日中にまた書きに来るよ
>>14
SSは二回目だから違うと思うけど、読みたいからよければその人のSS教えてほしいです おつです。楽しみにしてる。結構たくさん読んでるけど、地域表示まで意識してなかったなあ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ありがとう!楽しみだなあ @母cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 関係気付いてるよ、侑ちゃん責任取ってあげてね バレンタイン当日
放課後
歩夢「……」テクテク
侑「……」テクテク
侑「…………」
侑「……………………」ムスッ
歩夢「……うぅ、侑ちゃぁん」
侑「どうしたの歩夢、そんな声出して」
歩夢「……せっかく二人きりなのに、侑ちゃん怒って喋らないから……」
歩夢「……ごめんね?」 侑「……ごめん、歩夢が謝ることじゃないのに勝手に拗ねて」
歩夢「ううん、私ももう少し考えておくべきだったよ」
歩夢「ファンの皆からのチョコがこんなに届くなんて……」
歩夢「私が持ちきれないからって侑ちゃんにも持たせてるのは申し訳ないよ」
侑「歩夢が皆に好きになってもらえるのは嬉しいから。大丈夫だよ」
歩夢「…………」
侑「……ううん、やっぱりちょっと妬いちゃうし、歩夢を一番好きなのは私なのにってもやもやするし……」
侑「……両手がふさがって、手繋げないのは……やだ」
歩夢「!」 歩夢「……うん、私も、侑ちゃんと手、繋ぎたい」
侑「へへ……まぁ今はしょうがないよ」
歩夢「うん、でも」
歩夢「私が片手で二つ持って、侑ちゃんのを一つ一緒に持てば」
侑「あ……」
歩夢「手は繋げないけど、侑ちゃんとの距離は近づいたよ」ニコ
侑「……///」
侑「……これ、新婚さんみたい」
歩夢「えー、ほんとにやってる人見たことないよぉ」 歩夢とのバレンタインは、毎年どっちかの家でチョコを交換して、そのまま一緒に食べるのが恒例になっている。
今年は歩夢が来る前に私の準備が出来たから、私が歩夢の部屋に行く。
侑(よし……)ピンポーン
歩夢「はーい」
侑「おじゃましまーす」 実際には見たことないけどCMとかドラマではよく見る 歩夢の部屋に入る。
よく見慣れた部屋だけど、こんなにチョコが置かれているのは初めて見る光景で、少し落ち着かない。
歩夢「侑ちゃん、チョコの交換は毎年してるけど……今年は、ちょっと特別だね?」
侑「……うん、恋人と過ごすバレンタインだからね」
歩夢「えへへ……」
侑「私にとっては毎年特別だったけど」
歩夢「も、もう!そんなの私だって同じだよ……///」
侑「ふふ」
侑(ニヤニヤが抑えられない) 歩夢「ほんとは、ずっとずっと本命だったけど……ちゃんと渡すのは初めてだね」
歩夢「侑ちゃん、ハッピーバレンタイン!私の気持ち、受け取ってほしいな」
歩夢は他の子にあげるチョコも毎年手作りしている。
でも、今渡されているものは今日みんなにあげていたものとは全然違って、
ハートの模様がかわいい包装紙やリボンで綺麗にラッピングされている。
侑「あゆむ……」
歩夢「チョコも頑張って作ったけど、ラッピングも頑張ったんだよ。どうかな…?」
侑「……すっっっっごくうれしい」ギュ
歩夢「ひゃ、侑ちゃん!?」
侑「歩夢から本命チョコもらえたの、本当に嬉しい……ありがとう」ギュウ
歩夢「……私も、喜んでもらえて嬉しいよ。侑ちゃん、大好き」ギュ
侑「うん、私も大好きだよ歩夢」 侑「じゃあ私の番だね」
侑「いつもだったらこの後一緒にお互いのチョコを食べるけど……今年は違うんだ」
歩夢「? どういうこと?」
侑「それはあとの楽しみってことで。歩夢、ハッピーバレンタイン!喜んでくれると嬉しいな」
歩夢「ありがとう!……これ、開けてもいい?」
侑「うん、開けてみて」 歩夢「……!これ」
歩夢にあげたのはハートのネックレス。
シルバーの小さなモチーフに、緑のストーンがついている。
歩夢が好きなピンクのものと迷ったけど……
侑「どう、かな?色は迷ったんだけど緑の方が私からって感じするかなーと思って……」
歩夢「…………っ」ツ…
侑「わーーーっ!?」 侑「あ、あゆむ!?」
歩夢「ご、ごめんね!すっごく、すっごく嬉しいよ侑ちゃん!」
歩夢「なんだろう、侑ちゃんがほんとに私のこと考えながら選んでくれたんだっていうのが伝わってきて、嬉しくて……」
歩夢「何回言っても足りないくらい嬉しいよ、侑ちゃんありがとう!」
侑「…………」
侑「よ、よかったぁ〜〜〜〜〜……」ヘナヘナ
歩夢「侑ちゃん!?」 侑「よ、よろこんでもらえるか、ほんとに不安だったから」
歩夢「侑ちゃんにもらったものなら、何だって嬉しいよ」
侑「そうだとしても、やっぱり、こんなことするの初めてだし」
侑「それに、歩夢は気合入った本命たくさんもらってるから…」
歩夢「え!?」
侑「気づいてなかったの!?ファンの人からもらってるの、絶対本命だ!ってやつも何個かあったよ」
歩夢「え……?あ、直接渡して来た子のチョコ、もしかして……」
侑「絶対そうだよ!うぅ……だから、見劣りしてないかとか、ずっと心配だったんだ」 歩夢「そんな心配してたの?」
侑「そ、そんなってひどいなぁ」
歩夢「誰に何を貰ったとしても、侑ちゃんからもらうより嬉しいものなんてありえないよ」
侑「っ」ドキ
歩夢「だって、私が一番好きなのは侑ちゃんだから」 侑「わ、私だって歩夢が一番好きだよ!」
歩夢「知ってるよ」
侑「むー、なんか最近の歩夢は余裕あるなぁ」
歩夢「ふふ、侑ちゃんにもらったローダンセのおかげかな?いつも目に入るように飾ってるもん」
侑「……ほんとだ」
歩夢「これからも、こんな風に過ごしていけるといいね」
侑「……うんっ」ニコ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ書き貯めがなくなっちゃったよ
まだ続くけど今日はここまで
もし書けたら寝る前に来るかも @cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ 侑ちゃんの愛情がひしひしと感じられる名作だね @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ドライフラワーにしてずっとずっと飾っておこう 侑「歩夢のチョコも開けていい?」
歩夢「うん」
侑「おぉっ……ガトーショコラだ。すごくおいしそう」
歩夢「えへへ、……実はちゃんと作れるように彼方さんに練習付き合ってもらったんだ」
侑「え!全然気づかなかった……」
歩夢「恥ずかしいからばれないようにしたもん。でもこれはちゃんと一人で作ったものだよ。ね、食べてみて?」
侑「うん、……!」
歩夢「どうかな……」 侑「……」
歩夢「ゆうちゃん…?」
侑「おいしいよ」
歩夢「ほ、ほんとに?無理しなくていいよ……?」
侑「確かめる?」
歩夢「えっ?んっ…!」チュ
侑「んむ……は、ん……」
侑「……ね、おいしいでしょ」
歩夢「………うん……///」 歩夢「ねえ侑ちゃん、ネックレス、侑ちゃんにつけてほしいな」
侑「え?」
歩夢「ほらこれ、首の後ろで留めるやつでしょ、せっかくだから……」サラ…
侑(首えっろ)
歩夢「どうかした?」
侑「ご、あ、なんでもない!」 侑「…………はい、できたよ」
歩夢「ありがとう。……ふふ」
歩夢「デザインも可愛いけど……色のおかげで、侑ちゃんが傍にいるって感じがする」
侑「制服だと隠れてよく見えないけど」
歩夢「だからいいんじゃない?」
侑「……わざと隠れるの選んだからね」
歩夢「せつ菜ちゃんに見られたら何か言われるかな?」
侑「んー、その時は大目に見てもらおう」
歩夢「もー、言われるのは私なんだからね」 —ゆうホーム—
侑(歩夢のチョコもおいしかったし、プレゼントも喜んでもらえたし、楽しかったなぁ)
侑(ただでさえ毎年楽しみにしてたバレンタインがこれからもっと楽しみになるよ)
侑(まぁそれも一年後の話だし……今はもっと大事なことがあるよね)
侑(だって、二週間後にはもう歩夢の誕生日が迫ってる!)
侑(バレンタインから歩夢の誕生日までの、余韻に浸りながらずっと歩夢のこと考えていられる二週間が最っ高に好き)
侑「は〜忙しいな〜〜今年はどうしよっかなぁ」 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リあんまり進められなかったよ
コメントに保守もしてくれてありがとう
当日まで続くか分からないけど内容の通りもうしばらく続くよ
今日の夜にまた書きに来るね 恋人とのイベントの準備は2週間くらい前からするといいって聞いたことあるから、毎年2月は侑ちゃんにとって嬉しい悩みの月になりそう 翌朝
歩夢「侑ちゃんおはよう」
侑「おはよ〜」
歩夢「これ、さっそくつけて来ちゃった」チャリ
侑「あ、ほんとだ」
侑(ほんとに気に入ってくれたんだ……)ホッ
歩夢「さすがにずっとつけていくことはしないけど……今日ぐらいはいいかなって」
侑「うん、練習の前にはずせば問題ないよ」
歩夢「ほんとははずしたくないけど……普段こんなのつけない侑ちゃんが私のために選んでくれたんだもん」
侑「うっ……まぁ、選ぶのは苦労したけど」
歩夢「いつかお揃いのアクセサリー買いに行こうね」
侑「! うん」ヘヘ 侑(お揃いかぁ。そういえば今持ってるものでお揃いのものってパスケースしかないかも)
侑(誕生日にあげるものはお揃いにするのもありだね)
侑(うーん、何があるかなぁ……まだ時間はあるしゆっくり考えよう) —部室―
せつ菜「3月のライブまでもうあまり時間もありませんね!!今日もたくさん練習しますよ!!!」
かすみ「うひぃ、今度のは三年生のみなさん中心なんですから、せつ菜先輩はそんなにはりきらなくても」
せつ菜「何言ってるんですか!!??!?三年生の皆さんにとって最後のライブだからこそ私たちも完璧に仕上げないといけません!!!!」
かすみ「それはそうですけどぉ……」
せつ菜「絶対に良いライブにしましょうね!彼方さん果林さんエマさん!!!」
彼方「張り切ってくれるのは嬉しいけど〜、そういう話題は本人たちがいないところでした方がいいんじゃないかな〜」
エマ「あはは……」
侑(あっ、隠れて見えないようにしてるけどエマさんアンクレットしてる……!ちゃんと喜んでもらえたんだね、よかったぁ)
果林「まぁ湿っぽい話してるんでもないしいいんじゃない?」
侑(ん?果林さんも同じやつつけてない?ペアで買ってたんだ……) 侑(私もそうすればよかったかな?でもネックレスでお揃いなんてしないしな〜)
侑(渡したものはちゃんと喜んでもらえたし、誕生日プレゼントですればいいよね)
侑(アクセサリーでお揃いといえば……)
侑(や、やっぱりペアリング……かな……///)
侑(って、そんなのスクールアイドルの歩夢にあげていいの……?)
侑(うーん……)
侑(……箱に入れれば置いておけるものだから、形として持っておくだけでもいいし、
ちょうどネックレスにも通せるし大丈夫でしょ)
侑(昨日の今日でもうプレゼント決まっちゃった、いやぁ果林さんのお陰だね) —ゆうホーム—
侑(サプライズであげてもいいけど、サイズが合わないと困るし一緒に買いに行った方がいいよねー)
侑(というわけで当日は歩夢と一緒に買いに行こう、デートも出来て一石二鳥だね)
侑(んー、しかし)
侑(バレンタインで予算より高いもの買っちゃったからとてもそんなお金がない……)
侑(お年玉はピアノ買う時に前借りした分の返済でほぼ消えたし) 侑(遊びに行くって言えばお母さん大体おこづかいくれるし大丈夫でしょ。ついでに3月の分も前借りしておこう、
1日にもらったんじゃ間に合わないよ)
侑「お母さーん、歩夢の誕生日に二人で遊ぶんだけどさー、その前に3月のお小遣い前借りできない?」
侑母「……あんた最近どれだけ歩夢ちゃんと遊びに行ってるの?」
侑「えっ!!?そ、そんなにいってるかな〜!?」
侑母「最近っていうかこの何か月か……」
侑「歩夢とはずっとそうだよ!」
侑母「前は遊んでもお小遣いの範囲でやりくりしてたのにやたらお金貰おうとするし……」
侑「同好会のこととかピアノの本買ったりで出費が増えちゃったから!そこはごめんなさい!」 侑(まずい、これはもらえない流れだよ。ほんとにお金ないんだって……!)
侑「えーと……じゃあ4月のお小遣いなくていいから!歩夢のプレゼント買うお金ないんだよ、お願い!」
侑母「……遊びに行くたびにあげてたお金、いくらか知ってる?」
侑「え、わかんない……」
侑母「4月どころか今年いっぱいお小遣いあげなくてもいいくらいよ」
侑「」
侑母「……まぁ余裕ないわけじゃないからあげてもいいけど、少しもらい過ぎよ」
侑母「どうせ侑からもらうものなら歩夢ちゃん喜ぶんだから。3月以降のお小遣いはちゃんとあげる代わりに、プレゼントは自分で何とかしなさい」
侑(どうしよう…………) @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 2人で出しあうのもいいよね @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ今日はここまで
正直ここから当日までの話を考えていないのと、
少し忙しくて20日まではあんまり来れないよ
保守してくれると助かります >どうせ侑からもらうものなら歩夢ちゃん喜ぶ
侑ちゃん母も歩夢ちゃんのことをよくわかってるんだな >>79から
翌朝 ベランダ
侑(な、なにも思いつかなかった……)
歩夢「侑ちゃん、おはよう」
侑「おぁよ……」
歩夢「えっ……どうしたの?すごく眠そうだしクマも出来てない?寝てないの?」
侑「あっ……う、うん、ちょっと急ぎの課題忘れててさ……」
歩夢「そっか……大丈夫?無理はしないでね」
侑「大丈夫大丈夫!顔洗ったりご飯食べれば目さめるって」
歩夢「大丈夫ならいいけど……じゃ、またあとでね」
侑(あ〜〜〜歩夢に心配かけちゃったよ……)
侑(バレンタインと歩夢の誕生日に間がないことなんて、私が一番よく知ってるのに何やってるんだろう……。
計画性のない彼女でごめん……) 学校
侑(いくら考えても思いつかないものは思いつかないよ)
侑(何を用意するにも絶対お金いるもん)
音楽科の友達にも一応相談してみた。
けど、「友達の誕生日って何あげたらいいかな?お金なくて」
って聞いたら、好きなお菓子、とかお金ないなら仕方ないしあげなくてもいいんじゃない、とか言われて全然参考にならなかった。
親にも隠してるけど、どこから歩夢のファンに漏れるかわからないから私と歩夢が付き合ってることは同好会の中だけの秘密だ。
侑(となると……) 璃奈「歩夢さんの誕生日プレゼント?」
侑「うん……お金もアイディアもなくてさ……」
璃奈「無計画にお金を使ったのは反省するべきだけど、正直に言えば歩夢さんはわかってくれる。お金ない理由も理解できるから」
侑「そ、それはダメだよ!そんなこと言ったら歩夢、私にがっかりしちゃうよ……」
璃奈「うーん……気にしすぎ、だと思う」
侑「だから、何もらったら嬉しいかなーとか、一緒に考えてほしいんだ。
バレンタインの時もエマさんに果林さんがあげるもの参考にしたら喜んでもらえたし」
璃奈「…………」
侑「愛ちゃんからもらって嬉しかったものとか、逆にあげて喜んでもらえたものとかない?」
璃奈「……今まで、歩夢さんにあげて喜んでもらえたものって、ないの?」
侑「えっ?」 侑「……いつも嬉しそうに貰うから、特に何って……うーん、ちょっと思い出す」
璃奈「小さいころにあげた物とか、お金もかかってないだろうし参考になると思う」
侑「えー、私と歩夢の絵、ビーズで作った何か、キャラもののタオル……」
璃奈「……小学校高学年とかの方がいいかな」
侑「あー、あれは珍しい喜び方してたかも」
璃奈「! 何?」
侑「いやこれはちょっと」
璃奈「同じもの渡すわけじゃないから」
侑「…………ゲーセンで取ったクソゲーカセットぬいぐるみ」
璃奈「……………………」
侑「500円で三個取れたんだよ、才能あるよね」 侑「あの後部屋に増えてたし自分でも取ったんじゃないかな。そう考えるとすごく気に入ってもらえてるよね」
璃奈「……」
侑「何か反応してよ……」
璃奈「歩夢さん、ぬいぐるみ好きって言ってた。もうゲーセンのぬいぐるみでいいよ」
侑「よくないって……そもそもゲーセンに賭けるお金がないんだよ」
璃奈「ちなみに今いくら持ってるの」
侑「…700円……」
璃奈「それだけあれば私が取って来れる。お礼は良い曲を作って回してくれるのでいい」
侑「璃奈ちゃん!!!」 璃奈「……侑さんが渡したもの、参考にならない」
侑「念のため言っとくと、中学に入ってからはマグカップとかまともなものあげてるからね」
侑「でもそれだとお金かかるし……もうだめだよ、結局この問題だ」
璃奈「……仕方ない」
璃奈「侑さん、少し恥ずかしい話になるけど大丈夫?」
侑「! いいよ、恥ずかしい話までさせてごめんね」
璃奈「違う。私も恥ずかしいけど侑さんも恥ずかしい話」
侑「?」 璃奈「歩夢さんと、もうえっちした?」
侑「!!??!?!???」
璃奈「してるならこの話は関係ないから、教えて」
侑「そっ……!」
璃奈「私と愛さんはしてる。私の誕生日に初めてした」
侑「……!」
侑「…………」
侑「……………まだ、してない」 璃奈「じゃあ私のこと今日は好きにしていいよ、とかなんとか言ってすれば解決」
侑「ちょっと待ってよぉ……」
璃奈「もう私からこれ以上アイディアは出ない。これが嫌なら他の人に聞いて」
侑「う、嫌じゃ、嫌じゃないから待って……」
璃奈「……話は聞く」
侑「……確かに、付き合ってる時間とか段階的にしていい頃だとは思うけど……」
侑「歩夢との初めてを、そんな仕方なくみたいな適当な感じでしたくないよ」 璃奈「む、適当じゃない。侑さんの条件的にもこれが一番」
侑「確かにお金はかからないけど」
璃奈「それもあるけど。侑さんが一番悩んでるのは、
お金のことよりもどうしたら歩夢さんに喜んでもらえるか、恋人らしい特別なお祝いになるかでしょ?」
侑「……うん」
璃奈「それだけが嫌なら700円あればちょっとしたものは買える。そのプレゼントと初めてのえっちで十分嬉しい」
侑「……喜んでは、くれると思う」
璃奈「それに、えっちは恋人としかできない、すごく特別なことだよ」
侑「!」
璃奈「それが初めてで自分の誕生日になんて、ずっと大切な思い出になる。絶対喜んでもらえるし、そういうの歩夢さん、好きだと思う」
侑「…………」 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ その気持ちが何よりも嬉しいよ 璃奈「というかまだしてないのは驚いた。侑さんと歩夢さんの関係だったら付き合ってすぐしててもいいぐらいなのに」
侑「うー、歩夢に対してそういうこと考えないわけじゃないけど、歩夢といるとそれだけで幸せだからそこまで意識向かなくて」
璃奈「歩夢さん、可哀想」
侑「ぅぐ」
璃奈「……私の時も、愛さんが一向にしてくれないから、自分から愛さんが欲しいって言った。
本当にしたいなら自分から言えばいいだけの話ではあるけど、求めてもらえないのは不安だし、寂しい」 侑「……私、歩夢のこと寂しくさせちゃってたのかな」
璃奈「そればっかりは私にはわからない」
侑「告白も初めてのキスも歩夢からだったし、やっぱり待ってると思う」
璃奈「……歩夢さん、可哀想」
侑「うぅ……」
侑「……でも私がプレゼント、みたいにするなら私がされる側なのかな……初めては私から触りたいけど」
璃奈「……知らないよ」
侑「あっ!? ていうか誕生日に家でするなら歩夢のお母さん絶対いるしバレちゃうんじゃ……どうしよう」
璃奈「………………………………」
璃奈「侑さん文句ばっかり。もう知らない」
侑「あああごめん!それをプレゼントとしてするかはちょっとわかんない、けど……」
侑「……誕生日に、するってことは…………考えとく。璃奈ちゃんありがとう」
璃奈「……いいよ。喜んでもらえるように、頑張って」 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ今日はここまで
だんだん何書いてるのかよくわかんなくて収集つかなくなってきたよ
20日まであんまり来れないどころか全く書けなくてすみません。
毎日保守してくれてありがとうございました。
書きたいことがごちゃごちゃしてるので、毎日は来れないと思いますが
待っていただけると嬉しいです。 @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 十分すぎるくらいだよ。最高にかわいい侑ちゃんをありがとう @cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ 侑ちゃんがプレゼントと聞いて来ました ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ...@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 素敵な誕生日になりそう。璃奈ちゃんありがとう 侑(私と歩夢が、セックスをする……)
考えたことがなかったわけじゃない。
けど、現実にすることになるとはっきり意識したことはなかった。
告白にしてもキスにしても、してきたのは歩夢からだった。
私は一緒にいるだけで満たされているけど、歩夢は私との関係をもっと深いものにしたいと思っているはずだ。
侑(適当な感じでしたくないのは本当だけど、逃げていただけかもしれないな……)
関係を進めようとして、歩夢に嫌だと思われたら。嫌われたらどうしよう。
そんな風に思って、自分から何かをするのは怖かった。
でも、歩夢のしたことを考えると、私から何もできていない今の状況は歩夢を寂しくさせているに違いない。
歩夢だって私と同じことを考えて、怖かったはずだ。それでも歩夢は近づいてくれて、そうして今の私たちがいる。
侑(ここまで歩夢にばっかり頑張らせちゃったな。そろそろ、私から動かないと駄目だ) —ゆうホーム—
侑(璃奈ちゃんのお陰で方向性?は決まったけど……)
侑(私がプレゼントだよ、なんて恥ずかしくてできないし、やっぱりこの残っているお金で何かしらは渡さないといけない……)
侑(歩夢に今まで喜んでもらえたもの。昔あげたものはお金かかってないってのは盲点だったなぁ)
侑(誕生日にあげたものは参考にならなかったわけだし、別の……)
ローダンセの花みたいに、何か花を贈るのは、どう考えてもあの時より見劣りする。
この間のバレンタインはすごく喜んでもらえたけど、アクセサリー類は予算的に無理。
侑(……バレンタイン?) そうだ。
過去に一度、歩夢に特別喜んでもらえたバレンタインチョコがある。
その時のチョコは、初めて私が一人で作って渡したチョコだった。
その年、歩夢に「今年は一緒に作れない」って言われて、一人で作った。
結局この年も歩夢は手作りを渡して来たから、時間がなかったわけじゃないはずだし、どうして一緒に作れなかったのかは知らない。
けど、そう言われてすごくショックで寂しかったことは覚えているし、一人で作っている時にお母さんにからかわれてそれ以来お菓子作りはしなくなったから、この出来事はよく覚えている。
翌年も歩夢から一緒に作ろうと誘われることはなかったので、恒例になっていた「一緒に作るチョコ」はあれっきりになってしまった。 侑(あの時の歩夢、本当に嬉しそうだったなぁ)
侑(手作りのお菓子……アリかもしれない)
侑(バレンタインとあげるもの逆でしょって思うけどもうあげちゃったからね……)
侑(大方の材料は家にあるものが使えるし、予算的にも大丈夫なはず)
侑(でももうお菓子作りについての知識はすっかりなくなっちゃったから何作ればいいかわかんないや……歩夢もチョコ作り手伝ってもらったって言ってたし、私も彼方さんに相談してみようかな) 翌日 部室
侑「彼方さん、彼方さん」コソッ
彼方「ん〜?どうかした?」
侑「少し相談したいことがあって……」
彼方「あ、さては〜歩夢ちゃんの誕生日のことかな?」
侑「! な、なんで」
彼方「璃奈ちゃんにも二人での相談ごと持ちかけてるの見たし、時期的にそうかなぁって思って」
侑「するどいなぁ……。その、プレゼントに、何かお菓子を作ろうかと思っていて」
彼方「うんうん、そういうことなら彼方ちゃんにまかせなさい。詳しい話は、活動の後でいいかな?」
侑「はい!」
璃奈「…………」 璃奈「果林さん」
果林「ん?どうしたの?」
璃奈「バレンタインのことで、侑さんに相談されたって、ほんと?」
果林「そうね。少しアドバイスした程度だけれど」
璃奈「そっか。侑さんと歩夢さんのことで、少し気になって。……その話、聞かせてほしい」
果林「……ええ。いいわよ」 ———
歩夢「侑ちゃん、帰ろっか?」
侑「あ、ごめん!ちょっと用があって一緒に帰れないんだ」
侑「……もしかしたら、今日だけじゃないかもしれないし時間かかると思うんだけど……ごめんね」
歩夢「……ううん、大丈夫。分かった。でも、一緒に帰れそうなときは教えてね」
侑「うん!」 歩夢「…………」テクテク
歩夢(昨日も一緒に帰れなかったし、今日も。それどころか、あと何日か一人で帰るかもしれない)
歩夢(バレンタインの前にも一人で帰った日があったな……)
歩夢(この時期に侑ちゃんが私に隠れて何かやっているのは、私のために何かしてくれている時)
歩夢(わかってる。それはわかってるんだけど……)
歩夢「……ただいまー」ガチャ
歩夢(それでも、やっぱり)
歩夢「寂しいよ……侑ちゃん」 @cメ*?? ? ??リいったんここまでだよ
また少し間が空きましたが、今回も保守してくれてありがとうございます。
心のゆうぽむが悲しんでしまって書くのが遅くなりすみません。
どれだけ進むか分かりませんが、今日の夜また来ます。
また、完結させるつもりですが、
クッキーを削除しても余所でやってくださいと出るので途中で消えるかもしれません……ごめんなさい… ブラウザ変えたら書き込めましたが顔文字が化けましたね…… 続ききてた。おつです。SSとか色々読んでると、デートやキスは歩夢ちゃんからっていう方を多く見る気がするから、
そういうイメージの人が多いのかもね。心のゆうぽむが悲しむ展開が途中であるのかもだけど、楽しみに待ってます 続き来てたありがてぇ
スレ落ちるまでまだかなり余裕あるし、続きを書いてくれるのであればいくらでも保守するよ ———
誕生日に渡すということで、作るのはシンプルなケーキになった。
それでも、普段お菓子どころか料理もろくにしない私には難しくて、なかなかおいしくできない。
彼方さんには同好会の練習の後、少し時間を取って色々教えてもらうことになったけど(ライフデザイン科の設備には製菓用の実習室があって、許可を取れば材料も含めて自由に使っていいらしい)、
忙しい彼方さんに長く付き合ってもらうのも悪いと思って、一人での練習時間も長くとった。
失敗したものを歩夢に渡すわけにはいかないから、何度も作ってみて、どうしたらもっと良くなるか考えてみる。
最終下校時刻まで学校に残ることが続いて、歩夢とはめっきり一緒に帰れなくなっていた。 ———
果林(進路についての報告がこんな時間までかかるなんてね……)
果林(部室のカギ、もう閉まっちゃってるかしら……荷物置いているんだけど)
果林「……あら?」 果林「歩夢じゃない、こんな時間まで残っているなんて珍しいわね」
歩夢「……果林さん」
歩夢「あ、部室もう戸締りしちゃって、今カギを返しながら帰ろうとしていたんです。この時間に部室棟に来てるってことは果林さん、部室に用事……ですよね」
果林「……そう、だけど」
果林「あなたは用事があって部室にいたわけじゃないわよね」
歩夢「……」 歩夢「侑ちゃんと、最近全然一緒に帰れてなくて……どこにいるかはわからないんですけど、学校には残っているみたいなんです。
それで、今日はちょっと部室で待っていて……。侑ちゃんにはちゃんと一緒に帰れないって言われてるのに……何、してるんでしょうね」
果林「…………」
歩夢「ごめんなさい変な話して。カギ返すの、お願いします。お疲れ様でした」
果林「……ええ、お疲れ様」 製菓室
侑(よし、片付けも終わったし帰ろう)
侑(勝手がわからないから片付けだけでも結構大変なんだよな〜)
ガラッ
侑「!?」
果林「久しぶりに来たけど、迷わずに来れた自分を褒めたいわね」
侑「え、果林さん……どうしたの?」
果林「そうね……間違った助言の責任を取りに来たわ」
侑「?? 何のこと……」 果林「侑、あなた最近歩夢のこと随分ほったらかしにしてるらしいじゃない」
侑「!? そ、そんなこと……」
果林「ないって言えるの?」
侑「……」
果林「もちろんそうじゃない時もあるんでしょうけど。でも、思い当たることは十分あるでしょう?」
侑「でも、歩夢の誕生日の準備のためだから、仕方ないっていうか……歩夢も毎年のことだからわかってくれてるはずです」
果林「……誰のためにしていることなのかしら」
侑「だ、だから歩夢の」
果林「違うわね」 果林「あなたがしているのは歩夢のための行動じゃなくて、自分が思い描く恋人としての行動……それをすることで「恋人」を出来ていると思いたい、自分のための行動でしょ」
侑「……!?」
果林「私の時もそうだったけど……璃奈ちゃんに相談するときも『歩夢は何が嬉しいかな?』じゃなくて『恋人に渡すなら何がいいかな?』って聞き方だったらしいじゃない」
果林「彼方から話を聞いていた限りだと、今渡そうとしているものは歩夢のことを考えたものみたいだけど、それも璃奈ちゃんのアドバイスのお陰でしょ」
果林「あなたが歩夢のためにすることは、それでいいの?」
侑「…………っ」
果林「歩夢が本当にしてほしいことは何なのか考えてみて、それが出来ているのか振り返ってみなさい」
果林「……歩夢のことを一番わかっているのは、私たちの誰でもない、侑なんだから」 果林さんに言われたことに、何も言い返せなかった。
果林さんの言ってきたことは、歩夢のためにしてきた私の行動を否定するもので、普通なら怒って当然のものだ。
けれど、怒りは湧いてこなかった。……全部、本当のことだと思ったから。
人に相談してばっかりで、私が歩夢のためにしたことだって言えるのかな。
私が歩夢を悲しませながら準備していたもので、歩夢は喜んでくれるのかな。
果林さんの言葉と、自分の行いと、歩夢のことで頭がぐちゃぐちゃになって、
……私はその日のうちに、歩夢と話をすることが出来なかった。 今日はここまで
何か規制がなくなったのでひとまず大丈夫だと思います。
もし来れなくても待ってくれると言ってもらえて嬉しい限りです。
ありがとうございます。
次は明日か明後日の夜に来ると思います。 おつでした。読んでる方は侑ちゃんの真剣な気持ちもわかるから応援したくなるね 安心して読めるゆうぽむSSのすれ違い展開はむしろ良いスパイス 翌日
侑「えっ……終わり?」
彼方「まだ練習が必要なところもあると思うけど、あとは侑ちゃんが頑張ることにして、彼方ちゃんが教えるのはおしまいにしようと思うんだ」
彼方「侑ちゃん、プレゼントで大事なのは中身よりも愛情だよ〜?」
侑「わかってるけど……でも、失敗したものなんてあげられないから」
彼方「ううん。歩夢ちゃんならそれが例えどんな焦げ焦げのものだって、侑ちゃんが一生懸命作ったものなら喜ぶってみんな思ってるよ。そこがわかってないのは……侑ちゃんだけじゃないかな」
侑「……でもっ、でも……じゃあっ、少しでも、歩夢に喜んでほしいって思うのが、間違ってるって言うんですか……っ」
彼方「そこは間違ってないよ。彼方ちゃんちょっと言い方きつかったかな。ごめんね。
でも、そうやって頑張ってる間に歩夢ちゃんが寂しがってるなら、それは違うんじゃないかなって思うんだ」
彼方「彼方ちゃん、歩夢ちゃんのチョコ作りのお手伝いもしたけど、その間侑ちゃんに全然気づかせなかったよね?歩夢ちゃんが準備してる間、侑ちゃんに寂しい思い、させてたかな?」
侑「……っ!」
彼方「果林ちゃんに怒られちゃった。侑のことを助けるのはいいけど、それは侑じゃなくて歩夢のためにしていることなのよーって」 侑(果林さん……)
侑「……ネックレス」
彼方「ん?」
侑「バレンタインにあげたネックレスが、とっても喜んでもらえて。その時と同じくらい……もっともっと喜んでほしかったから、誕生日も頑張りたかったんだけど……どうしたらよかったのかな」
彼方「そうだねぇ……ネックレスをあげたときに歩夢ちゃんがすごく喜んでくれたのって、選んでるときの侑ちゃんの気持ちがちゃんと伝わってたからなんじゃないかなぁ」
彼方「きっとそれをつける歩夢ちゃんのこと、たくさん考えながら選んだんだよね?もし渡したものが同じでも、なんとなくで選んでたら同じくらい喜んではもらえなかったと思うよ」
侑「私の気持ち……」 侑「……私の気持ち、ちゃんと歩夢に伝えなきゃ」
彼方「うんうん、そうだね」
侑「彼方さん、ありがとうございます」
彼方「いやいや、いいんだよ〜。それで、これも果林ちゃんに言われたんだけど……歩夢ちゃん昨日の放課後、部室にいたんだって」
侑「!」 ———
歩夢(こうしてるとスクールアイドルフェスティバルの頃を思い出すけど……)
歩夢(付き合ってからの方がずっと一緒にいたいって思っちゃうから、あの時よりも一人が寂しく感じる)
歩夢(家にいても、一人なんだっていうことをずっと考えちゃうから、部室の方がちょっと気がまぎれるみたい)
歩夢(他の生徒の声が聞こえて来るし……部室で待ってたら、あの時みたいに侑ちゃんが来てくれるかもしれない)
歩夢(なんて。昨日だって来なかったのに変なの)
侑「歩夢ッ!!」ガラッ 歩夢「っ、侑ちゃん!?」
侑「ほ……、ほんとにいた………」
歩夢「ど、どういうこと……わっ!」ギュウ
侑「歩夢、ごめん!」ギュ…
歩夢「えっと…」
侑「私、歩夢のこと全然考えられてなかった!本当にごめん!」
歩夢「……侑ちゃん!」グイ 侑「えっ何?」
歩夢「えっと、来てくれたのも、ギュってしてくれたのも嬉しいけど……このままじゃちゃんと話せないよ」
侑「あっ、……と、ごめん」パッ
歩夢「あ……」
歩夢「……やっぱり、手だけ、繋いでていい?」
侑「! ……うん」 ———
侑「……それで、どうしたら歩夢に喜んでもらえるかなって色々考えたんだけど、張り切り過ぎて上手くいかなくて。
歩夢のためにやってることなのに、頑張ることに目を向け過ぎちゃったみたい。だから歩夢には寂しい思いもさせたと思う。本当にごめんね」
侑「……まさかずっと部室で待ってたなんて」
歩夢「ぶ、部室で待ってたのは昨日と今日だけだよ!家にいた方がなんか寂しくて……」
侑「そっか、ならよかった……良くないけど。う〜、ほんと、果林さんに怒られても仕方ないよ……」
侑「歩夢なら私が何してるかわかってるから大丈夫、なんて自分のことしか考えてなさすぎだよね」
歩夢「……そう思っても仕方ないし、私もわかってたけど。でも、一緒にいられなくて……やっぱり寂しかった」ポス
侑(うっ…肩にもたれられて…歩夢のいい匂いがする)
侑(あ……駄目だ、久しぶりに歩夢と二人きりだし変に意識しちゃう)ドキドキ 歩夢「侑ちゃん?」
侑「! ごめん……」ナデナデ
歩夢「ん……もう、侑ちゃん謝りすぎだよ。侑ちゃんが私のことちゃんと考えてるってわかったから。大丈夫だよ」
侑(いやそれもあるけど……!)
侑「……」ナデナデ
歩夢「ん……♡」
侑(……好きだなぁ) 侑「……歩夢、キスしよっか」
歩夢「へっ?」
侑「するね」
歩夢「っ、ゆ!んぅ」チュ
歩夢「ん……ん、ふ…は…っ」
歩夢「は……ゆうちゃん…」ギュ
侑「はぁ、もっかい…」 歩夢「ん…ん……!?は、ちゅ、ぅんんっ…!」チュプ
侑(歩夢、好き、だいすき……)チュッチュ
侑「ふ、はぁ、ん…はぁ」プハ
歩夢「は、ゆ、ゆうちゃん……!?し、舌……」
侑「は、初めてで上手くできなかったや…えへへ」
侑「どうだった?」
歩夢「どっ……どうって…!」
侑「…やだった?」
歩夢「!!……っ!」 歩夢「…………うぅ、きもち、よかったよ……」
侑「! よかった……」ヘヘ
歩夢「……ずるいよぉ」
侑「キス、最近してなかったからドキドキしたね」
歩夢「わたしはもっとドキドキしたよぉ……」
侑「なら良かった」
歩夢「もう!」 侑「怒ってる歩夢もかわいいよ。よし、じゃあそろそろ帰ろっか」
歩夢「ま、またそうやって…!……うぅ、もういいよ。行こ」
侑「……久しぶりだね」
歩夢「うん。……日数だとそうでもないんだけど」
侑「寂しいと長く感じちゃうもんね」
歩夢「侑ちゃんも寂しかった?」
侑「歩夢のためだって思ってたから、全然」
歩夢「えぇっ!?そ、そこは寂しいって言ってよ!」
侑「うそうそ、私も寂しかったよ」
歩夢「信じられない……」 侑「ほんとだって。……だからさ、
……誕生日、歩夢の部屋に泊まってもいい?」 今日はここまで
遅くなってすみません。保守ありがとうございました。
次かその次で終わりです。
遅くても当日中には終わらせるのでもう少しだけお付き合いください。 おつです。ぴったり誕生日に合わせるとは。楽しみにしてます 甘々ゆうぽむやっべ…
いくら摂取してもドーパミン出るわ 難航してるのでひとます書けてるだけ置きに来ました
終わりは見えてるので日付が変わる頃までには最後まで書けると思いますが、
途中で消えたら規制にやられたと思ってください 誕生日当日 ぽむホーム
侑「歩夢の部屋に泊まりに来るのも久しぶりだね」
歩夢「それも誕生日になんて、ほんとに小さいとき以来じゃない?」
侑「そうそう、歩夢が今日は帰らないでーって泣いちゃったんだよね」
歩夢「ええ!?あの時泊まってくって言ったのは侑ちゃんからだよ!」
侑「いやあんなに可愛かったこと忘れるわけないよ、絶対歩夢からだって」
歩夢「私そんなこと言ってないもん!」
侑「むぅ、私が歩夢と過ごした誕生日のこと間違えてるって言うの?」
歩夢「うぇっ!?そ、それは侑ちゃんだってそうでしょ」
侑「う〜……」
歩夢「そんなにこだわる……?」 侑「……なんてね。きっとどっちも本当にあったけど、自分のしたことは忘れちゃってるんだよ」
歩夢「お互いのことばっかり覚えちゃってるんだね」
侑「……ずっとずっと、小さい時から大好きだからね」
侑「大好きな歩夢の誕生日を今年もお祝い出来て嬉しいよ。歩夢、誕生日おめでとう」ニコ
歩夢「私も、こうして侑ちゃんと誕生日を過ごすことが出来てとっても嬉しい。侑ちゃん、ありがとう」 歩夢「……それで」
歩夢「侑ちゃんが今日泊まりに来たのって、私にプレゼント、渡すためなんだよね……?」ドキドキ
侑「っ」ビク
歩夢「え…どうかした?」
侑「う、そう、なんだけど…」
侑「……歩夢」
侑「がっかり、しないでね」スッ 歩夢に渡したのは、私が家で焼いてきたマドレーヌ。
……結局、彼方さんと練習したケーキを家で一人で作るのはとても無理だった。
それでも作ろうと頑張ってみたけど、見栄えの悪いものになってしまって、残った材料でどうにか作れたのがこのマドレーヌだけ。
あぁもう、これじゃ渡さないほうがマシなんじゃないかな……
もう少し簡単なクッキーとかにしなかったのは、せめてもの悪あがきだ。 歩夢「ゆうちゃん…………これ、侑ちゃんの手作り?」
侑「うん」
侑「ずっと、このために彼方さんと練習してたんだけどやっぱり色々と足りなくて……これしか作れなかった…」
侑「覚えてる?昔、歩夢に一回だけバレンタインチョコ手作りしたことがあったでしょ。あの時の歩夢、すっごく喜んでたから……何か手作りであげたらどうかと思ったんだ」
歩夢「……忘れるわけ、ないよぉ……」
歩夢「たった一回だけ侑ちゃんが私にくれた手作りのチョコなんだよ?忘れるわけないよ……」
歩夢「がっかりなんてしないよ!侑ちゃん、すっごく……すっごく嬉しい!ありがとう!」
侑「ほんと?」
歩夢「嘘ついてるように見える?」
侑「……ほんとうに嬉しそう」
歩夢「本当に嬉しいもん」ニコ 歩夢「侑ちゃんの手作りのお菓子なんて久しぶり……あのバレンタイン以来だから、小学五年生以来?ね、今食べていい?」
侑「え、美味しくできてるかわかんないよ」
歩夢「大丈夫だよ」パク
侑「あっ……!」
歩夢「……」モグモグ
侑「…………」ハラハラ
歩夢「…うん」
侑(やっぱり……)シュン
歩夢「ゆうちゃん」
侑「ん…?んぅっ!?」チュゥ
歩夢「ん……」ムグ
侑「……、はっ…」
歩夢「ちゃんと美味しくできてるよ」
歩夢「ふふ、バレンタインの時のお返し」
侑「〜〜〜〜〜っ///」 歩夢「彼方さんとは別のお菓子練習してたのに美味しく作れてるね。ほんとに頑張ってくれたんだ……」
歩夢「侑ちゃんが一人でこんなに美味しいお菓子作れるなんてびっくり」
侑「ちょっ、どういう意味」
歩夢「だって昔くれたチョコはほんとに失敗って感じだったもん」
侑「うっ……」
歩夢「……それでも、手作りがあれっきりになったのは寂しかったな」
侑「そ、それは歩夢が一人で作るようになったからじゃん!ずっと一緒に作ってたのに……あの時私すごく悲しかったんだよ!?」
歩夢「で、でも、あの時みたいに侑ちゃんが一人で作ってくれても…」
侑「……歩夢にだけ手作りしてたからお母さんにからかわれたんだよ」
歩夢「えっ…」
侑「他の子の分まで作る気にはなれなかったから……ていうかその時買ったチョコ配ってるの見てたでしょ?なんで初めて知ったって反応なの」
歩夢「あ、あの時のバレンタインは余裕なくて覚えてない……」
侑「?」
歩夢「……初めて、本命だって意識して準備したバレンタインだったから……」 侑「っ……!!!」
歩夢「一緒に作れなくなったのも、侑ちゃんの分は特別に作ってたからだよ。ラッピングはみんなと同じだから気づいてなかったみたいだけど」
歩夢「告白する勇気はなかったけど、やっぱり侑ちゃんには特別なものあげたくて……でも、それで侑ちゃんのこと悲しませちゃうことまでは考えられてなかったんだね。ごめんなさい」
侑「ぜ、全然いいよっ!今回私がしたことと似たようなもんだし……歩夢がずっと私のこと思ってくれてたことの方が嬉しいよ…!」
歩夢「だってこのことがきっかけで侑ちゃん全くお菓子作らなくなっちゃったわけだし……」
侑「いやそれは悪いのお母さんだから!さすがに反省したのか今回は何も言ってこなかったよ」
歩夢「ふふっ、……じゃあ、次のバレンタインは期待していいのかな?」
侑「もちろん!」 侑「でもさ、そう考えると今回私がしたことって小学生の時の歩夢と同じってことになるの?」
歩夢「そうなるのかな?相手に特別なことをしたくて変に頑張っちゃったって点では一緒だけど」
侑「なんか子供っぽいことした気がしてくる……」
歩夢「……ふふっ、侑ちゃんってば恋愛のレベルが小学生なんだ…笑いのレベルも赤ちゃんなのに」
侑「あ、わ、笑ったな…!?」
歩夢「だってそう考えると急にすっごく可愛いなと思って」
侑「……私は真剣だったのに。歩夢がそんなこと言うんだったら私にも考えがあるから」スクッ
歩夢「……えっ、ゆうちゃん?」
侑「……」スタスタ
歩夢「ゆ、侑ちゃんそんなに怒っちゃったの?ごめ…」
カチャリ
歩夢「へ?」 歩夢「ゆ、ゆうちゃん、カギ…?」
うぅ、緊張した。
カギをかけて振り返ると、
戸惑ったような、少し怖がってるような、けど、どこか期待しているような顔をしている歩夢。
誕生日に、恋人の部屋に泊まりに来て、誰にも邪魔されないように……カギをかける。
私たち、もう高校生だもん。この意味、歩夢にも分かるよね。 侑「泊まりに来るって言った意味、歩夢もわかってたでしょ。今日は……歩夢のこと、もっと大人にしてあげたい。お菓子も頑張ったけど、本命は……こっちだよ」
歩夢「ゆうちゃ……んっ、」
歩夢を後ろから抱きしめてキスをする。
歩夢の身体、やわらかい……
歩夢「ゆ、侑ちゃん……んっ、こえ、出ちゃう……」
侑「……うん、聞かせて?」スリ…
歩夢「っ!ゃ、でも…んっ!ぁ、お、お母さんたち家にいる、んっ…だよ……?」
侑「大丈夫だよ。前に私がトイレ行ってる間歩夢が部屋で歌ってたのもドアの前に来るまでほとんど聞こえなかったし」
歩夢「っ!?あ、あれ聞こえてたの!?」
侑「だからほとんど聞こえなかったって」
歩夢「うぅ………………恥ずかしい……」 侑「ね、だから…」ギュ…
さっき身体を撫でたときの歩夢の声、すごくかわいかった。
もっと、もっと聞きたい。
興奮して、余裕がなくなって、急かすように歩夢の腰やお腹を触る。
歩夢「う、うぅ……」
……顔を真っ赤にさせて、少し涙もにじんでる。
嫌がってはいないけど、やっぱり恥ずかしいみたい。
侑「声やだ?」
歩夢「……」コク
侑「そうだよね…でも、私は歩夢の声聞きたいな……だめ?」
歩夢「……そういう聞き方、ずるい……」
侑「あ……ごめん歩夢。嫌だったら声抑えていいよ」
歩夢「でも、出ちゃう、とおもう…………」
侑「じゃあ……声、大きくならないように、ずっとキスしておくから」ボソ
歩夢「〜っ!?〜〜〜〜〜っ♡」キュンキュンッ
侑「いい?」
歩夢「は、はぃ……♡」 歩夢のベッドに腰かける。
ベッドに寝かせようかと思ったけど、後ろから抱き着いているままの方が、歩夢の身体を近くで感じられて気持ちいい。
侑「歩夢、姿勢これで大丈夫?」
歩夢「うんっ、これ、侑ちゃんにギュッてされて……自分が侑ちゃんのものだって思えるから……すき」
息を上がらせて、そう言いながら手を握ってくる。
侑「………………歩夢、私の理性抑える気ある?」
歩夢「ない、かも」
侑「〜〜〜〜!し…知らないからね……っ」 ついばむようなキスを重ねながら、服の上から歩夢の全身を優しく撫でる。
胸、やわらかくてずっと触っていたい……。
時々胸の先を触ったり軽く掻いたりしてみると、そのたびに身体が揺れたり跳ねたりしてすっごくいやらしい。
歩夢「ふ、ぅう、ん♡ん♡」
まだ下の敏感な箇所には触れていないのに、歩夢の声はどんどん甘くなっていく。
ちゃんと気持ちよくなってくれてるみたい。
侑「はぁ、は、歩夢、かわいい…」
歩夢「ん、ゆ、ゆうちゃん…っ」
侑「ん?どうかした?」
歩夢「なんで…」
歩夢「なんでちゃんと触ってくれないの……?」
侑「……!?」 歩夢「わたし、ゆうちゃんに全部、全部さわってほしいよ…っ」
そう言うと歩夢は私の手をつかんで自分の大事なところに触れさせた。
歩夢「っ♡」ビク
侑「…っ、歩夢、もっと……もっと触っても、いい?」
歩夢「いいよ……私の全部、侑ちゃんにあげる」
歩夢「だから侑ちゃんの全部、わたしにちょうだい?」 歩夢の服に手をかけて、歩夢を裸にしていく。
興奮で身体が火照るので、私も自分で脱ぐ。
少し手が震えてしまって情けない……
侑「歩夢……」
歩夢「あ、あんまり見ないで…」
侑「すっごく……綺麗だよ」
歩夢「ぁ…♡」
侑「じゃあ…」
歩夢にキスをしてから、ゆっくりベッドに寝かせる。
許しを請うように太ももを触りながら歩夢と視線を合わせると、興奮で瞳が濡れていた。
歩夢「うん、侑ちゃん……いいよ、きて」 たくさん触って火照った歩夢の身体の、いちばん熱を感じる場所。
そっと指で触れてみると、そこはもうぐずぐずに濡れていた。
歩夢「ぅあっ♡」ビクッ
侑「あゆむ、痛くない?」
歩夢「ぁ♡きもちい、から大丈夫…」
侑「よかった…痛かったら言ってね」クチュ
歩夢「っ!はぁあっ♡」
侑「ん、んっ」チュッチュッ
侑「あゆむ、すき、たくさん、気持ちよくなって…」クリクリ
全身に触れるようになったから、歩夢の秘部を触りながら身体中にキスしていく。
時折、触ってほしそうに主張している乳首にも少し強く刺激する。
周りをくるくる舐めたり、先を舌で押されるのが好きみたいで、そうしてあげると歩夢の声が一段と高くなる。
歩夢「あ♡あぁっ♡そんな、ぁ♡たくさん、さわられたらっ…♡」
侑「腰浮いてるよ…かわいい……♡」ボソ
歩夢「やだっ耳だめ…♡」 侑「歩夢、もうここ、とろとろだね」チュクチュク
歩夢「んっんぅ♡…うん♡」
侑「私、歩夢の全部、もらうから。中、いれるよ…」クププ
歩夢「あっ!♡んんっ♡ぁ〜〜〜〜っ♡♡」ビクビクッ
侑「わ……痛くない?」スリ…
歩夢「ん、はぁ♡んーん、気持ちよかっただけ」
侑「初めてなのに、中気持ちいいの?」
侑「私、自分で中触ったことなくて……」
歩夢「……わたしは、侑ちゃんのこと考えながら、自分で触るから…」
侑「なっ……!?」
歩夢「だから侑ちゃん、侑ちゃんの指でたくさん、私の気持ちいとこ、さわって?」 侑「〜〜〜〜〜もうっ、歩夢がそんなにえっちだったなんて知らなかった…っ」
歩夢「えっちな私は、やだ?」
侑「…………だいすき…っ」
歩夢「んっ…♡」キュゥ♡
侑「あ…だいすきって言うと締まるんだ♡ …可愛いよ、あゆむ、好き♡大好き♡」
ちゅくちゅく♡ちゅ♡ぷちゅ…ぐちゅ♡
歩夢「あ♡ぁあっ♡…やぁっ!それだめ♡ゆび、急にはげしっ♡」
侑「歩夢が煽ったんでしょっ♡ちゃんと、気持ちよくなってね……!」
歩夢「〜〜〜っ、ゅう、ちゃんっ…♡」ギュウ♡ ———
ずちゅずちゅ♡ぐぷ♡ちゅくちゅくちゅく♡
侑「はぁ、はぁ、あゆむ、あゆむっ…」
歩夢「ぁ♡んっ!〜〜〜んぅう♡ゆーちゃん♡っゆーちゃん♡っ!」
侑「っ、はぁ、あゆむの、こえでっ!ぁ♡わたし、おかしくなりそ……!」
歩夢「ぁ♡わたしも……♡んっ!うぅ♡侑ちゃんの声で、あたま変になっちゃう♡」
侑「…………はっ♡一緒に、変になろ?頭の中、私でいっぱいになって?♡」
歩夢「ぅんっ♡うん♡うん♡ゆうちゃんも、もっとわたしの声、聞いてっ♡わたしのことだけ見て……っ♡♡」
侑「みてる、あゆむしか見えないよ…っ、歩夢、あいしてる、歩夢のこと、愛してるよ…っ!」
歩夢「っ!っ♡ぁ、ゆうちゃ、そん、あぁ♡そんなこと言われたら、わたし、わたしもぅ…!」
侑「! いいよ、歩夢、はぁ♡イって…私の指で、いちばん気持ちよくなって……!」
ぐっ…!
歩夢「っっ!ぁ、ゃ!んっ…〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡」ビクッビクッ ???
??
?
歩夢「……ん」モゾ
歩夢「………あさ…」ボー…
歩夢(そうだ…私、昨日侑ちゃんと……)
歩夢「……〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ///」
歩夢「昨日の侑ちゃん、かっこよかった…」
歩夢(……忘れられない誕生日になったなぁ…)チラ
侑「すぅ…すぅ…」
歩夢「ふふ、寝顔は可愛いんだから…」 >>212 規制でブラウザ変えたら文字化けしたので…
———
——
—
歩夢「……ん」モゾ
歩夢「………あさ…」ボー…
歩夢(そうだ…私、昨日侑ちゃんと……)
歩夢「……〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ///」
歩夢「昨日の侑ちゃん、かっこよかった…」
歩夢(……忘れられない誕生日になったなぁ…)チラ
侑「すぅ…すぅ…」
歩夢「ふふ、寝顔は可愛いんだから…」 歩夢「ねぇ侑ちゃん。侑ちゃんが私を大人にしてくれたこと…とっても嬉しくて、すごく幸せだったよ」
チュ
歩夢「……ありがとう。これからも、一緒に大人になっていこうね」 @おしまい
エロもイチャイチャも今回初めて書いたので許してください。
保守やコメント、ぽむの顔文字が励みになりました。
二週間お付き合いいただき、ありがとうございました。 🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 誕生日に完結するなんて最高に気が利いてるね!乙だよ! 🌸cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ すごく良かったよ。これからもゆうぽむ書いてね! おつでした。最後まですごく可愛かった。決める時に決める侑ちゃんさすが @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 一生忘れられない誕生日になったね おつおつ
相手のこと想いすぎてすれ違っちゃうのほんと好き ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています