自身のかわいさに悩む人からの電話を受け、コッペパンを配布する非政府同好会「かすみんかわいい電話」。
「絶望の淵にへたりこみ、死を覗きこんでいる人たちのケツににコッペを入れる仕事」と代表の女性。
電話の先の相手にいかにかすみんががかわいいか、ねばり強く伝えるのがコツという。
み〜ん(笑)と電話が鳴る。この日の電話の相手は東京都にすむ15歳の女性Sさん(仮名)。
「やあ、お電話ありがとう。虹ヶ咲中須です。かすみんって呼んでほしいな」
「こんにちはカッス。私、悩んでいるんです。聞いてくれますか……」
Sさん(79-56-78)は、学園の生徒会選挙で面白半分で個人攻撃をしたところネットで叩かれたと話す。
「周囲の人はもっと悩んでいるぞ。君のせいで……」コッペパンを貪る。他人の不幸はいいオカズだ。
「ちくしょうめ。もうそれはさんざんいわれました。くそったれ。ファッキューカッス」電話は切れた。
怒られちゃったよ。そうつぶやくと彼女はいたずらっぽくウィンクし、自分の唇をハンカチでぬぐった。
満足して鼻歌まじり、がちゃりと受話器を置くと、電話機とのあいだにはさまれたのはしずくのケツ。
享年16。あまりにもデカすぎる、惜しまれる尻だった。