しずく「かすみさんとの百合営業やめたいんです」侑「ええ!?」
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しずく「清楚系後輩キャラで売るの疲れました」
侑「やー、だってさぁ」
しずく「おちんちんの話だけにシモの話がボロンと出ちゃいましたとか言いたいんです」
侑「そのまま動画サイト出禁になっちゃうよ」
しずく「かすみさんの頭を撫でる時、亀頭を撫でるのってこんな感じかなって思うんです」
侑「それ、絶対かすみちゃんに言ったらダメだよ?」 璃奈「問題があるとすれば、せつ菜さんの正体が生徒会にバレる」
しずく「あんだけ最前線で応援されて正体が感づかない以上」
侑「ふっ、バレる確率は0.000001%」
璃奈「それ、ロボットアニメで成功するフラグ」
侑「ロボットアニメの世界じゃないから」
しずく「ユニコーンガンダムはいるけど」
璃奈「璃奈ちゃんボード【オードリーもいるぞ!】」
しずく「ゲームの桜坂しずくだったら、ヘップバーンさんもノーセンキューって言いそうww」
侑「あっはっは!」 副会長「同好会のみなさん!!」
侑「あれ、副会長さん、どうしました?」
副会長「ここに、会長はいらっしゃいませんでした?」
しずく「いえ、同好会は特に問題を起こす部活ではないので」
璃奈「同好会の危機はだいたい外部要因、監視委員会とか」
副会長「問題も問題です! 会長が正体を偽ってスクールアイドルをしていたということ!!!」
しずく「やりやがったあのアマ……」 侑「同好会には中川菜々って名前の部員はいませんが」
副会長「遠回しの言い方をしてしまいましたね……では」
副会長「中川菜々さんは優木せつ菜と名前を偽っています」
しずく「何を証拠に」
副会長「証拠の一つ目、彼女の着替えが多数の生徒に目撃されました」
璃奈「着替えを覗いた生徒に罰があるべきでは?」
副会長「通常ならばそうでしょう、ですが……誰からも見える場所で着替えをしたとしていたら」
侑「アカン」 しずく「……名前を偽ってアイ活をすることには不備はありません」
副会長「ええ、以前までなら私もそのように言ってかばいました」
璃奈「……」
副会長「ですが、会長自ら優木せつ菜という生徒に謹慎させ、自身は校内活動」
副会長「そこを指摘されてはもはやかばい立ては出来ません」
しずく「まさかそこを指摘したのは栞子さん」
副会長「ウチの書記です、栞子さんはそれでもかばってくれました」
しずく「スケベ子マジでいいやつでは?」
副会長「ランジュさんの抵抗もありましたが、理事長に却下されました」 副会長「理事長は、いくら自由な校風でもそのような行為は認められないと」
璃奈「まっとうな学校組織ならそういうよね」
侑「……で、せつ菜ちゃんは」
副会長「以前の停学処分と今回の停学処分……理事会で処分が検討されています」
しずく「……」
副会長「まず間違いなく退学処分がくだされると、大方の予想を」
侑「……そんな終わり方は認められない!」 副会長「私もそのように考えます」
侑「ううん、生徒会は動かないで」
しずく「ええ、同好会の部員が問題を起こしたのなら」
璃奈「同好会が解決しないと」
副会長「みなさん……はい、生徒会は表立って動きません」
副会長「会長職の挿げ替え、栞子さんに会長代理として業務に取り組んでいただいています」
副会長「私達にできることは処分を先延ばししていただくこと、どうかそれまでに」
副会長「生徒会長……いえ、優木せつ菜およびスクールアイドル同好会が必要なものだと」
副会長「理事会や学校のみんなに認めさせてください、このとおりです」 侑「……はぁ、せつ菜ちゃんってば」
しずく「会長職を体よく栞子さんに譲るためとは言え、やりすぎですよ」
璃奈「μ'sやAqoursの廃校問題に憧れたというデータもある」
果林「まったく、ラブライブに出るって話の前に問題を起こしちゃって」
彼方「でもま、放っておくわけには行かないよね」
エマ「そうだよ〜、卒業前にスクールアイドルできなくなったら困っちゃうよ」
愛「まーた、せっつーては、自分ひとりが犠牲になればみんなが結束し一つになるって」
歩夢「思い込みが激しいよね」
ランジュ「ふふ、無問題ラ! みんなは今までのプロのサポートも乗り越え」
ミア「ボクと侑で作った曲を歌う力も手に入れた」
ランジュ「ミアが喋ったァァァァ!?」
かすみ「って、ラン子も驚くんかい!!!」 侑「あとはせつ菜ちゃんの参加の意思だけだよ」
しずく「この場に及んで参加しないと言ったら」
璃奈「ラブアロービンタ炸裂」
栞子「……まさか私に日舞を教えてた方が元スクールアイドルだったとは」
栞子「説得は私とランジュに任せてください、もし参加されないとなれば師匠の出番です」
ランジュ「ふふ、無問題ラ! ランジュがこのセリフを言って、問題があったことなんてないんだから!」
侑「よーし! じゃあ、同好会は! 屋上に虹を咲かせるために行くよ!!!」 かすみ「てか、しお子日舞できたんだ」
栞子「嘘をついていてごめんなさい」
ランジュ「栞子は何でもできる子だったからねー」
ミア「……」
しずく「スクールアイドルの適正、あるんじゃないですか?」
栞子「……この問題が解決したら考えます」
かすみ「だったら今から考えといて、問題が解決しないとか、ナシだから!」 もうこれがメインストーリー2ndシーズンでいいよ() 侑「せつ菜ちゃん」
せつ菜「屋上でライブを行うなんて、非常識ですね」
侑「かつて隆盛を極めたスクールアイドルグループも屋上で練習したって言うし」
侑「私にスクールアイドルを教えてくれた、あなたが復活した場所だから」
侑「ちょっとわがままを言わせてもらったよ」
せつ菜「”あなた”らしい……いや、もしかしたら、あの人よりも立派です」 せつ菜「今日のライブで理事会や保護者の皆さまを納得させられなければ」
侑「意味のない想定だよ」
せつ菜「なぜ?」
侑「観客が入れば、私達は全力を尽くす、全力を尽くせば納得させられないわけがない」
せつ菜「……ライブの途中で魅力的なスクールアイドルが現れれば」
せつ菜「そちらへ行こうと、お客さんが帰ってしまうかも知れませんよ?」
侑「それでも、みんなは全力を尽くす」
侑「観客の多さが重要なんじゃない、今そこにいるファンのためにスクールアイドルは歌うんだ」 せつ菜「……ある日唐突にスマホにインストールされたアプリ」
侑「スクスタ」
せつ菜「信じられないシナリオでしたね、思い出すだけで吐き気がします」
せつ菜「それに比べれば、今自分がいる場所は……まるで夢の世界です」
侑「せつ菜ちゃんが……今いる場所?」
せつ菜「あの世界が現実で、私達が今いる場所が夢だとしたら」
侑「バカなこと言わないで」
せつ菜「確かめたかったんですよ、この世界が夢みたいに優しいかどうか」 侑「副会長さんたちの前で生着替えしたのって」
せつ菜「中川菜々として、優木せつ菜の処分もかなり勇気が要りましたが」
せつ菜「よもや許されるとも思わなんだ、少々強行ではありましたけど」
せつ菜「今回もまた許されようとしている……優しい、優しすぎる……」
侑「なるほど、せつ菜ちゃんはここの人じゃないんだ」
せつ菜「ええ、侑さんはスクスタってゲームの世界はどう思われました?」
侑「ゲロ吐きそうなくらいムカつくね」 せつ菜「でしょう?」
侑「でも、現実ってそんなもんだよ」
せつ菜「え?」
侑「いくらだってムカつく人なんているじゃん、私だって聖人君子じゃないし」
せつ菜「……」
侑「なんでこいつ生きてるの? みたいなヤツなんてごまんといる」
侑「無視すればいいのに、わざわざ見えるところで文句言うやつもいる」
侑「だから何って不満を声高に叫んで、SNSでめっちゃイイネもらうやつもいる」
せつ菜「だんだん主観になってません?」 侑「それでも、私は音楽やって、せつ菜ちゃんはスクールアイドルするんだよ!」
せつ菜「……どうしてかって聞いてもいいですか?」
エマ「やりたいと思ったときには……もう始まってる」
果林「始まったのなら、もう全力を尽くすしかない、坂道を転がり落ちるみたいにね」
せつ菜「エマさん……果林さん……」
彼方「大好きの理想郷ってのはすっごーく、遠くにあるもので」
遥「それこそ、ハルカカナタにあるものなんですよ、諦めたら、二度と手に入らない」
せつ菜「東雲にまで声をかけるなんて……」 しずく「演技をしている自分が私なのか、普段の私が私であるのか」
かすみ「そんなことは分からない、決める必要もない!」
かすみ「でも、その分からなさだって武器にするのがスクールアイドルなんじゃないですか!」
せつ菜「しずくさん……かすみさん……」
璃奈「せつ菜さん、一つ聞きたいことがある」
せつ菜「なんでしょう?」
璃奈「スクスタって世界にいるワタシはにっこり笑ってる?」
せつ菜「ええ」
璃奈「ならいい」
愛「いいの?」 璃奈「出来ないことなんて無限にある、諦めたいことはいくらでもある」
璃奈「でも、すっごいゲロ吐くみたい場所にいるワタシが笑っているのなら」
璃奈「できることがあるのなら、それでいい」
愛「アタシはなんてか、難しいことは分かんないし」
愛「ゲームの話が現実って言われても困っちゃうケドさ」
愛「ゲームのキャラだっていうせっつーも、なんか会ってみたら結構いい子で」
愛「ゲームのアタシもあったらいい子かも知れないしさ」
エマ「ええ? ゲームの愛ちゃんとか果林ちゃんには会いたくないなあ」
彼方「愛だけにね〜」
愛「ダジャレにするなら明るい方面にして欲しいよ、太陽みたいにサンサンと明るくね!」 歩夢「せつ菜ちゃん」
せつ菜「ええ、でも、帰るのはライブが終わった後です」
侑「ええ!? 歩夢も入れ替わってたのォ!?」
しずく「想定外です」
璃奈「……ゲームとキャラは変わらない?」
歩夢「栞子ちゃんも、ランジュちゃんも、ミアちゃんも、帰られないと」
侑「おええええええ!?!? あの人達と同一人物だったのぉぉぉぉ!?」 ランジュ「ふふ、見事なランジュの演技だったでしょ?」
ランジュ「……でもね、正直アタシも観てられないんだ」
ランジュ「だから逃げ出してきちゃった、ごめんね?」
侑「どうして、あんなふうに?」
ランジュ「ふふ、ゲームの世界ってね、偉い人の都合でいくらでもキャラが変わっちゃうのよ」
ミア「侑、キミと一緒にいる時間はとても楽しかった、願わくば……」
ミア「願わくば、この世界にもボクやランジュ、栞子が現れた時、仲良くしてあげて欲しい」
ミア「そうすれば、ゲームの世界にいたボクらも少しは報われるんだ」
侑「……」 侑「ううん……キミたちがいなくてよかったなんてことなんかない!」
ミア「優しいね、キミは」
侑「確かに栞子ちゃんはダブスタも良いとこで」
侑「会長としての適性は0だし、アイドルに向いてないよ!」
栞子「おぐっ!? はじめてですBotくらいは言われると予測してましたが……」
侑「でも、そういう人でもアイドルはできる! 間違えたのならいくらでもやり直せばい!」
侑「最初から全部なしにしちゃうなんて、あっちゃいけないんだよ!!」
栞子「優しい言葉をかけるのならば、えぐるような台詞をなしにしてほしいですね」 侑「ランジュちゃん! ゲームのキミはオリに入ってないゴリラだよ!」
ランジュ「おうぐっ!? 今、ランジュの心はズタズタよ!?」
侑「友達にすらなりたくない! 権力も全部失わせてゴミ捨て場に捨ててやりたいよ!」
ランジュ「ぐはっ!? ぐのぉっ!?」
侑「でも……でも、いなくて良かったなんてない、生まれてきていけなかったなんてことはない」
侑「だって、ランジュちゃんはやり直そうとしてココに来た、ゲームでも、やり直せるはずだよ!」
ランジュ「も、もうちょっと言葉のナイフで刺すのをやめてほしかったわ……」 侑「ミアちゃん、しずくちゃんに破壊された脳のリハビリは良好?」
しずく「ぐはっ!? 先輩、いきなりこっちを刺すのはやめてくださいよ!?」
侑「口汚い言葉を使って、野球見て、匿名掲示板で喧嘩するとか」
侑「キミはオッサンかなにか?」
ミア「ぐへぇ!? ユウ!!! 今まで一番ひどい表現を使ってるよ!?」
侑「でも、音楽の才能は確かだよ、本当にあなたの作った曲にはトキメいちゃった!!!!!」
侑「ゲームの中にいるあの子と一緒に、同好会のみんなのためにいい曲を作って!!!」
侑「匿名掲示板にいる、いっつもレスバしてて生産性のないヤツみたいな生活やめよう!!!」
ミア「もっとちゃんとボクのこと褒めてくれないかな!?」 侑「さ……じゃあ、今から屋上でステージするケド」
侑「東雲と藤黄の皆様にはコント見せちゃったけども!!」
姫乃「だいじょうぶでーす、私達”は”ゲームに出ないので」
遥「……え!? 私の出番はあるんですか!? やめて、助けてお姉ちゃん!」
彼方「ま、まあ、メインに出なければ良いんじゃないかな……?」
侑「ちょっと結束が揺らいだけど、私達は観てくれるファンのために全力を尽くします」
侑「東雲、藤黄のみんなも……今日ばかりは力を貸してください」
侑「でないと、そこのドスケベアニマルが元の世界に帰れないんで」
せつ菜「侑さん結束させるつもりあるんですか!?」 せつ菜「……名残惜しいですね」
歩夢「優しい世界で良かったね、ちゃんとみんな盛り上がってくれた」
栞子「目の前にいる人達が血の通ってるのか確かめたくなりましたね」
ランジュ「とりあえず、ママは石油で動いてないか確認しておかなくちゃ」
ミア「……」
歩夢「ミアちゃん、オッサンみたいな生活してるって言われたの気にしてる?」
ミア「や、まあ、気にしない女の子なんていないとは思うケド」
ミア「いいトコだったね、今度、愛や果林も連れて行ってあげよう」
せつ菜「向こうにいるエマさんから熨斗つけて返却されちゃいますよ」
ミア「キミ、仲間に対してちょっと辛辣すぎない?」 侑「ん……? アレ、私寝てたんだ」
せつ菜「すみません、転科したばかりでお忙しいのに」
侑「うわぁぁぁぁぁ!? ドスケベアニマルゥゥ!?」
せつ菜「なんて破廉恥な言葉遣いをしているんですか!?」
侑「え? ステージの上で脱ぎたがるくせとかせつ菜ちゃんになかった?」
せつ菜「そんな気持ち生まれてこの方抱いたことありませんよ!?」 歩夢「ゆ、侑ちゃん……つ、疲れてる?」
侑「や、ちょっと夢見が悪くて、あ、しずくちゃん」
しずく「はい」
侑「かすみちゃんとの百合営業をやめたいと思ってる?」
かすみ「エェェェェェ!? しず子はかすみんと営業で仲良くしてたのぉぉぉぉ!?」
しずく「そ、そんなコト思ったことないよ! かすみさんとも璃奈さんとも心の底から仲良しでいたいと思ってる!」
かすみ「し、しず子ぉぉぉぉ!?」
璃奈「侑さん……すごく疲れてるみたい」
愛「うん、昨日会ったゆうゆとは違う子みたいだよ……」 エマ「どうしよう、もしかして音楽科大変なんじゃ?」
果林「確かに、この時期の転科じゃ大変だろうけれど」
彼方「ここは先輩に任せて、侑ちゃんは彼方ちゃんとすやぴZzzzz」
果林「ちょっと、彼方まで寝るんじゃないの」
侑「あ、あははは……そっか、みんながちょっと変わった雰囲気だったのは」
侑「(ゲームの世界の影響があったんだな……)」 後日
侑「はいこれ」
せつ菜「侑さん、きちんと休まれてますか? 無理はしないで……って」
せつ菜「これは……曲ですか? 聞いたことのないモノですね?」
侑「うん、作った」
せつ菜「作ったァァ!? や、だって、同好会が始まった当初は……ええ!?」
侑「さすがに一日に何十曲は無理だけど」
せつ菜「どんな人間だって無理ですよ!? マンガのキャラじゃあるまいし!?」 エマ「お、音楽科にいる友だちから、急に人が変わったようにって言われたけど」
果林「隠された才能にしては……さすがに、ねえ?」
彼方「さっそく海外から目をつけられたって噂を聞いたけど……」
侑「行くつもりはないので」
璃奈「……劇場版は海外に行ったあなたと叶える物語」
愛「りなりー?」
璃奈「なんでもない、璃奈ちゃんボード【キリッ!】」
かすみ「こりゃ、かすみんもっと頑張るしかないですね!!」
しずく「そうだね、侑さんの曲に見合ったスクールアイドルにならないと」
歩夢「な、なんだか、侑ちゃんの才能ってすごいね……」 侑「はは……やっぱり、どんな出会いにもちゃんと意味はあるんだね」
せつ菜「なんだか急に大人びました?」
侑「ううん、誰からも必要とされてないものなんて、この世にはないんだなあって」
愛「ゆうゆが詩人になっちゃったよ……」
果林「ええ……哲学的っていうのかしら?」
せつ菜「中二病に罹患……? いや、侑さんがまさか……」
侑「さ、自分たちはココでできることを頑張ろう!」
璃奈「璃奈ちゃんボード【メラメラ!】」
愛「りなりーまで、妙にテンション高いね? ん? お客さんかな?」 ??「あの……ここがスクールアイドル同好会でしょうか?」
しずく「かすみさんとの百合営業やめたいんです」侑「ええ!?」
またはスクスタに意味をもたせる物語 おわり 当初からは思わぬ方向に話が転んだな。これスクスタ本編でいいよ
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