愛「ゆうゆの髪ってキレーに染まってるよねえ」侑「愛ちゃんもいつもバッチリだよね」
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〜休日・ランチタイム終了間際〜
もんじゃみやした
侑「その色って全体ブリーチでしょ？ 髪伸びたときの管理とか大変じゃない？」
愛「伸びてきた根元だけケアブリーチしてるから、案外そうでもないよ」ｸﾞｻﾞｲｲﾀﾒ
侑「ケアブリーチ？」
愛「ブリーチ剤にケア剤が入ってて、髪が痛みにくいんだって」ﾄﾞﾃﾂｸﾘ
侑「へえぇ〜……！」
愛「ま、行きつけの美容師さんの受け売りだけどね！」ｷｼﾞﾅｶﾞｼｺﾐｰ
ｼﾞｭﾜｰｯ!
侑「おおぉ〜！」ｷﾗｷﾗ
愛「あははっ、髪ともんじゃのどっちへのリアクションか分かんないなぁ」ﾅｶﾞｼｺﾐｰ 侑「り、両方だよ？」
愛「チラチラもんじゃ見ながらじゃあ説得力無いぞ〜？」ﾏｾﾞﾏｾﾞ
侑「う……」
侑「でも、お腹が空いてる前でこんな音出されたら、もうこれはそうなるよ」
愛「えへへっ、そんだけ楽しみにしてくれてるなら作りがいがあるってもんじゃ！ なんつって！」
侑「！！ っふ、んふふふふっ……！」
侑「あっ鉄板の熱気あっつ！！」
愛「大丈夫、火傷してない！？」ﾊﾞｯ 侑「あっ、うん。それは平気」
侑「顔伏せかけたら熱気がきて、びっくりしちゃって」
愛「はぁ〜、良かったぁ〜！」
侑「心配させちゃってごめんね？」
愛「んーん、ゆうゆが怪我してないならだいじょーぶ！」
愛「せっかく空いてる時間に来てもらったワケだし、トラブルでブルーな気持ちになってほしくなんてないからね！」
侑「ふっ、く、ぅはははっ熱！？」
愛「うわぁやっちゃった！！ マジでごめん！！」
侑「セーフセーフ、鉄板ノータッチ」
愛「良かったぁ〜……！」ﾎｯ 愛「つい脊髄反射でダジャレが出ちゃったよ」
侑「日々加速してる感じはあるよね」
愛「反応が良い子がいるとついついね」
愛「でも危ないから、ゆうゆ相手にはもんじゃ焼き中のダジャレは控えないと」
侑「かたじけない」
愛「礼には及ばぬ」
侑「ﾝﾌﾌﾝ」
侑「ぅあっつ！！」
愛「これもダメか！ 大丈夫！？」 侑「愛ちゃんと私が鉄板を囲むのは危ないかもしれないね」
愛「確かに……」
愛「でもゆうゆ、それ以前の話として鉄板に顔近づけすぎだよ？」
侑「ホントだ」ｽｯ
愛「そんなに見なくてももんじゃは逃げないよ〜」
侑「ずーっと目の前で良い匂いがしてるから……」
愛「あははっ、楽しみにしてくれるのは作り手冥利に尽きるけどね」ｼﾞｭｰｼﾞｭｰ
侑「おおぉ〜！」
愛「ホントにリアクションが良いなぁ」 まさか侑ちゃん笑う度に鉄板をバンバンしようとしてるのか…？ 侑「さっきまでなんの話してたんだっけ」
愛「アレじゃん？ カラーのやつ」ﾏｾﾞﾏｾﾞ
侑「それだ」
侑「ええっと、でさ、日本人の地毛って赤みの成分が強いんだって」ｼﾞｨｰ
侑「だから黄色とか赤系は綺麗に色が出るんだけど、緑とか青とかだとガッツリ色抜かないと難しいらしくて」ｼﾞｨｲ
侑「毛先だけとかインナーカラーくらいならやりやすいからって、今の感じに」ｼﾞｨｰ
愛「焼き上がってから話してもいいよ？」ｼﾞｭｰ
愛「さっきからもんじゃ凝視してるし」
侑「お腹空いててつい……」ｼﾞｯ
愛「あとは広げれば食べられるからね〜」 愛「……よっし、オッケー！ お手元のハガシで召し上がれっ！」
侑「このコテの赤ちゃんみたいなのって、ハガシって言うんだね」
愛「ハガシをコテの赤ちゃんって言う人を見るのは２度目だね」
侑「初めてではないんだ？」
愛「うん。結構前だけど」
愛「観光の人っぽいおばあちゃんが言ってたよ」
侑「私のセンスはおばあちゃんだった……？」
愛「ほらほら、お腹空いてたんじゃないの？」
侑「いやでも……まあいっか！ いただきます！」ﾊﾟｸｯ 侑「……！！」
愛「お味はどーお？」
侑「……」ﾊﾌｯﾊﾌｯ
侑「……」ﾎﾌﾎﾌ
侑「……」ﾌﾋｭｯﾌﾋｭｯ
愛「あっ、ゆっくりで良いよ」
侑「……」ｺｸｺｸ
侑「っ……んんっ！」
愛「おっ」 侑「最初にお餅の食感がきて、チーズの塩気がふわっとして、明太子の味がクッと出て、生地がちょっと焦げてて香ばしくって」
愛「うんうん」ﾆｺﾆｺ
侑「それでその……つまり……」
侑「すごく良くて……あの、パリってなったときの食感と旨味がめちゃくちゃ口いっぱいになって」
侑「えっと、で、なんていうか」
侑「おいしーーーっ！！」
愛「えへへっ、でっしょ〜？」ﾆｯｺﾆｺ 侑「おいしっ……うわ、おいしい！！」ﾊﾟｸﾊﾟｸ
侑「ごめんなんか……はふっ、感想が下手すぎるけど」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
侑「おいしい！！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
愛「いやぁ、その顔と言葉でじゅーぶんだよ」ﾆｺﾆｺ
侑「そうなの？」ﾑｸﾞﾑｸﾞ
愛「うんうん」ﾆｺﾆｺ
侑「それなら、ふーっ、むぐ、良かった〜」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
愛（アタシもちっちゃい頃はこんな感じで食べてたなぁ）ﾎｯｺﾘ
愛「そうだ、赤ちゃんといえばさ」
侑「一回も会話に『赤ちゃん』って単語出てきてなくない？」 愛「こないだ歩夢が、ゆうゆの笑いのレベルは赤ちゃんだって言ってたんだけど」
侑「あー、それか」
侑「よく言われるんだけど自覚はないんだよね」
侑「だって面白いものは面白いし」
愛「んー、そうだねぇ」
愛「それで……あれ？ 待って」
愛「いま思ったんだけど、それだと愛さんのダジャレも赤ちゃんレベルってことになってない？」
侑「私が赤ちゃんだとしたらそうなっちゃうね」
愛「ふーむ、由々しき自体だ」
愛「それだと愛さんのダジャレで笑ってくれる人みんなが赤ちゃんってことになっちゃうもんね」 愛「……でもさ、商店街のおばーちゃんたちもみんな笑ってくれるわけで」
侑「うん」
愛「むしろそういう人たちの方がダジャレ言ってくることも多いんだよね」
侑「確かに。ダジャレのこと親父ギャグって言ったりもするし、お年寄りの人は好きだよね」
愛「ってことはだよ？」
侑「うん」
愛「赤ちゃんどころか、逆の可能性もある」
侑「逆？」
愛「つまり、ゆうゆの笑いのレベルはアダルトなんだよ」
侑「アダルト」
愛「うん」 侑「……」
愛「……」
侑「……」ｶﾐﾌｧｻｯ
侑「……」ﾌｧｻｯ ｳｲﾝｸﾊﾟﾁｯ
愛「どしたの？ 髪に青のりくっついちゃった？」
侑「なんだと」ｸﾜｯ
愛「ﾝﾌﾌﾝ」 侑「アダルトって言われたからそれっぽくやってみたのに」
愛「ごめんごめん」
愛「ぎこちなさすぎっていうか、髪ファサッてしても結んでるからさ」
愛「ツインテが勢いよくピョインってなってるだけなのが面白くて」
侑「ふーん？」
侑「……」
愛「……」
侑「……」
侑「とうっ！ とうっ！」ﾌｧｻﾋﾟｮｲﾝｯﾌｧｻﾋﾟｮｲﾝｯ
愛「んふっ、だめだその動きツボかもしんない、ゆうゆ一旦それやめっふふふふふ」 侑「誰の髪色が青のりだって？」ﾌｧｻﾋﾟｮｲﾝｯﾌｧｻﾋﾟｮｲﾝｯ
愛「言ってない言ってない、ごめんってギブだからぁははははっ！」
侑「よかろう」
愛「かたじけない」
侑「ん゛ん゛っ……！」
侑「……」ﾌｰ
侑「愛ちゃん？」
愛「鉄板から結構離れてたし……」 侑「で、なんだったっけ。笑いのレベルじゃなくて、そうだ髪色の話だ」
侑「もちろんこれは青のりじゃなくて」
愛「ごめんって！ 言ってないけど！」
愛「緑とか青系はガッツリ色抜きしないといけなくて、だから部分染めが良いってとこまで聞いたよ」
侑「さすが、よく覚えてるね」
愛「褒めてももんじゃしか出ないぞ〜？」
侑「最高だなぁ。あ、海鮮もんじゃパンお願いします」
愛「はいよっ！ ちょっと待っててね」 >>21 訂正 海鮮もんじゃパンって粉がヤバすぎる
侑「で、なんだったっけ。笑いのレベルじゃなくて、そうだ髪色の話だ」
侑「もちろんこれは青のりじゃなくて」
愛「ごめんって！ 言ってないけど！」
愛「緑とか青系はガッツリ色抜きしないといけなくて、だから部分染めが良いってとこまで聞いたよ」
侑「さすが、よく覚えてるね」
愛「褒めてももんじゃしか出ないぞ〜？」
侑「最高だなぁ。あ、海鮮もんじゃお願いします」
愛「はいよっ！ ちょっと待っててね」 愛「アタシのよりも色は落とさないと難しいの？」ｸﾞｻﾞｲｲﾀﾒ
侑「かもしれないなぁ」
侑「愛ちゃんの髪色だと……あと１回くらいブリーチして、シャンプーで黄味を抜かないとって感じだね」
愛「だいぶ手間かかるね」ｸﾞｻﾞｲｲﾀﾒ
侑「部分染めだから維持できてるっていうのはある」
侑「緑にしてるとさ、色落ちのときにどんどん青っぽくなってくんだよね」
愛「寒色って色抜け早いんだっけ」ﾄﾞﾃﾂｸﾘ
侑「なにもしないと３週間はまずもたない」
愛「マジ！？ キツ過ぎない？」ﾄﾞﾃﾂｸﾘ
侑「流石にそのペースで染め直したりはしてないよ」
愛「だよねぇ。お金かかるし」ｷｼﾞｼﾞｭﾜｰ 愛「の割にはいつも色キレーじゃない？ どうやってるの？」
侑「髪洗うとき、たまにカラーバター使って色入れてるんだ」ｼﾞｰｯ
愛「トリートメントじゃないんだ」ｷｼﾞｼﾞｭﾜｰ
侑「一回使ってみたんだけど、毛先だけってするならカラーバターのが使いやすいんだよね」ｼﾞｲｨ
愛「色の種類が多いってのは聞いたことあるけど、扱いも結構違う？」ｷｼﾞｸﾞﾂｸﾞﾂ
侑「固さがかなり違うね。一部染めのときはバターの方が他の場所に色つかなくて良い感じだよ」ｼﾞｰ
侑「ただ……」ｼﾞｯ
愛「ただ？」ﾏｾﾞﾏｾﾞ 侑「色入れたあと２、３日くらい、枕が緑色になりがちなんだよね」ｼﾞｨｲ
侑「朝起きてうわっ！ 緑！ ってなる」ｼﾞｰ
愛「だから寝るときうつ伏せになりがちなの？ 合宿のときの朝もそうだったけど」ｼﾞｭｰ
侑「いや……」
侑「それはただの寝相」ﾁﾗｯ
愛「寝相かー」ｺｸｯ
侑「おいしい！！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ
愛「うんうん、いっぱい食べて大きくなるんだぞ〜」
侑「いま食べても大きくなるのはお腹だけじゃないかなぁ」ﾊﾟｸﾊﾟｸ 〜間〜
侑「いやー……食べた食べたー！」ｵﾅｶﾊﾟｲﾝ
愛「良いねえ、見てて気持ち良くなる食べっぷりだったよ！」
侑「もんじゃって生地の部分は最初液体だし、焼くと平たくなるじゃん？」
愛「粉物ではあるんだけど、そこはお好み焼きとかとは全然違うところだよね」
侑「だからなんか、食べる前は無限に食べられる気しかしないんだけど」
侑「サイドメニューなしでも２、３個くらいでお腹いっぱいになるね」ｹﾌﾟ
侑「途中から愛ちゃんも一緒に食べてくれてたけど」
愛「ウチのもんじゃは具沢山がウリのひとつだからね！」 愛「どーする？ ご注文は以上？」
侑「んー……なにか入る気がしなくもないんだけど」
侑「最近歩夢に注意されててさ。粉物食べ過ぎだって」
愛「あー、結構パンとかも食べてるもんね」
侑「だってかすみちゃんが持ってきてくれるんだよ？」
侑「可愛いしおいしいから食べるじゃん？ それは」
愛「気持ちはよーく分かる」
愛「もはや『今日はあるかな〜』じゃなくて『今日はなんの具かな〜』ってなりつつあるよね」
侑「そうなんだよね。お金払おうとしても断られちゃうのが罪悪感あるけど……」 愛「おいしく食べてもらえれば十分ってタイプなんじゃない？」
愛「愛さんも真正面から見てたわけだけど、ゆうゆの食べっぷりは見て満足できるからねぇ」
侑「そうなのかなぁ」
侑「……今度なにか良い感じのお菓子でも買ってこう」
愛「そんときは愛さんも一緒に行くよ！」
愛「かすみんのパン、毎度もらってるのはおんなじだしさ」
侑「いっそ超豪華仕様にしてみちゃう？」
愛「良いね！ このあと愛さん上がりだし、ついでにこの辺りで買ってっちゃおうよ」
侑「よし、そうしよっか！」 愛「ところでご注文は以上で大丈夫？」
侑「いじょうでだいじょう……ふ、く、くくっ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ
愛「そこは無自覚だったな〜」
侑「……ふー、そうだね。この辺りにしておこうかな」
侑「これ以上食べると歩夢に諭されそうだし」
愛「あははっ、叱られるとかじゃないんだ？」
侑「そうなんだよ。真面目な顔でさ」
侑「『小麦粉以外も……食べよう？ ね？』って」
愛「声はそんなだけど喋り方めちゃくちゃ似てるね」
侑「長いことそばにいるからね」 愛「なんか幼馴染ってより親子みたいなやりとりじゃない？」
侑「えぇ？ そう？」
侑「……やっぱ私が子供？」
愛「んー、いや、違う」
愛「不摂生な親とそれを諭す心配症な娘って感じ」
侑「いま本気で反省した」 侑「それはだいぶ……良くないね？」
愛「食事はバランスが大事って点は愛さんも歩夢に同感」
侑「ただひとつ気付いたことがあって」
愛「ほう」
侑「心配症な娘を持つ親のような注意のされ方……」
侑「つまり私はアダルトということに？」
愛「愛さん、笑いのレベル以外はちょっと判定が難しいかな」
侑「……」
愛「……」 侑「とうっ！ とうっ！」ﾌｧｻﾋﾟｮｲﾝｯﾌｧｻﾋﾟｮｲﾝｯ
愛「愛さんが悪かった！ 愛さんが悪かった！」
おわり ※補足
カラーバター→染料＋トリートメントで出来てる髪のおしゃれ染め用のカラー剤
やわらかめのワックスとかそれこそバターに近い固さなので部分染めで使いやすい
最近の過去作 全部単品
かすみ「侑先輩って、走り出すときの一歩目にクセありません？」侑「普通だと思うけどなあ」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1609844772/
侑「しずくちゃんって、卵料理が好きなの？」しずく「人並みには好きですけど……？」ｷｮﾄﾝ
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1610102739/
せつ菜「今日も気合入れていきますよーっ！」ｶﾐﾎﾄﾞｷｰ 侑「何回見てもすごいなぁ……！」ｷﾗｷﾗ
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1610191146/ 乙！
全部見ててしかも好きだわ
ついでに俺には永遠に関係なさそうなカラーバターの知識も着いた おなかぽっこりしてより幼女な侑ちゃん…
ﾊｱﾊｱﾊｱﾊｱ >>44
貴公であったか
全部読んでるわ
次も期待してます 全作品楽しませて頂いてます！話題の妙なリアルさと意地でも話題逸らそうとしない作風が大好きです。 ゆうあいの他愛ない感じのやりとりに癒されました！！！！！ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
