侑「ゆうせつ剤?」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
〜冬〜
『……現在夕方から深夜に掛けての大雪が予報されております、積雪や路面の凍結による転倒等の事故に十分お気をつけ下さい………』
侑「ニュースって毎年過去最大級の大雪って言ってる気がするけど今年は大丈夫なのかな」
侑「今どんな感じなんだろ」マドガララッ
侑「うわ、もう降って来てるじゃん……」
侑「これは練習場所の確保に困る……屋内の練習じゃメニューにも限界があるし……どうしようか」
侑「とりあえず今のうちに大雪対策になる物は買っておいた方がいいよね、近くのホームセンターにでも行くか……」 <ホームセンター >
\………ハ、ドコニモ マケナイ シナゾロエ…/
侑「さてと、対策になりそうな物を探さなきゃ……靴に付ける滑り止めとか買っておきたいけどどこにあるのかな……」キョロキョロ
侑「慌てて一人で来るんじゃなかった……」
せつ菜「あれ……もしかして侑さん?」
侑「!」
せつ菜「やっぱり侑さんです!こんばんは!!」
侑「あれ、せつ菜ちゃん!?偶然だね……まさかホームセンターで会うなんて」
せつ菜「私も驚きましたよ!今は融雪剤を買いに来てまして……」 侑「そうだったんだね。融雪剤かぁ、 あの雪の上に撒いて溶かさせるやつ?」
せつ菜「そうです!近々学校でイルミネーション点灯式があるでしょう?生徒会の方で準備を進めているのですが安全確保の為に必要なんです」
侑「なるほどね……、私も一つは確保しておいた方が良さそうかなぁ」
せつ菜「侑さんも……ですか?」
侑「ほら、毎年雪が積もるとマンションの人達の雪かきを歩夢と一緒に手伝ってたりしてたからさ、買っておいて損は無いかなって」
せつ菜「だったら今から一緒に探しませんか?私も来たばかりだったので」
侑「OK!まずは融雪剤だね!行こう!!」 ーーーーーーーーー
ーーーーー
侑「─────げっ」
ガラーン………
侑「嘘でしょ……融雪剤無いじゃん!」
せつ菜「売り切れてしまっていますね……今年は最大規模だと予報されていましたし、買い占めが起きたのかもしれません……」
侑「でもこういうのっていつもは大量にあるじゃん!何かしらは残ってないの!?」
せつ菜「いっそ他の店に行くか……でもしばらくはここで探してみましょうか」
侑「そうだね、ここら辺一帯探そうか!」 ガサゴソ………
せつ菜「──あれ?」
侑「おっ!融雪剤あった!?」
せつ菜「あの……それらしき物はあったんですけど」ガサッ……
侑「それらしき?」
せつ菜「これ……ちゃんとした融雪剤なんでしょうか?」
侑「え、どういうこと」
せつ菜「少し表記が気になって……」スッ…
侑「表記?」
せつ菜「はい、これ”融雪”剤ではなくて”ゆうせつ”剤と書かれているんです」
侑「…………ゆうせつ剤?」 _人人人人人人人_
> ゆうせつ剤 < ドーン!!
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
せつ菜「ちょっと変だと思いますよね……」
侑「………なんで平仮名表記なんだろ」
せつ菜「さぁ………?」
侑「ちょっと見せてみてよ」スッ
侑「えーっと…パッケージの説明は……どれどれ?」ガサッ
/⁄*イ`^ᗜ^リ ゆうせつ剤!!!
/⁄*イ`^ᗜ^リ 撒くだけ簡単!!!!
₍₍ ง/⁄*イ`^ᗜ^リว ⁾⁾ 素早く雪、氷を溶かしてゆうせつの素敵な時間を作ります!!!ゆうせつを応援します!!!!! 侑・せつ菜「────?────」
侑「何これ」
せつ菜「さぁ………?」
侑「なんかすごい熱苦しい説明文……」
せつ菜「内容も中々謎ですね……素敵な時間って何なんでしょう?」
侑「………融雪を応援するって何さ」
侑・せつ菜「うーん…………」
侑「分からん………」 せつ菜「……成分表を見た限りでは普通の融雪剤とほぼ変わりはありませんけどね」
侑「じゃあ買い手の興味を惹くために平仮名表記にしてパッケージも変わったものにしたってだけの話なのかな?」
せつ菜「変な商品をホームセンターが取り扱う筈もありませんし……大丈夫だとは思いますがどうします?」
侑「うーん……でも雪の中せっかく来た訳だし、買っておこうよ!」
せつ菜「侑さんがそう言うなら…分かりました、私も買いましょう!」
侑「融雪剤が手に入った所で……他の物も見ておきたいんだけど付き合ってくれる?」
せつ菜「ええ、大丈夫ですよ!」 ぺ⁄/*イ`^ᗜ^リかーーー!!!
とけましたか!? ドアウィーン \アリガトウゴザイマシター/
侑「ふぅ〜買い物完了!」
せつ菜「何とか一通りの物は買えましたね!」
侑(あっもう結構雪降ってきてる……そろそろ帰った方がいいな)
侑「今日は付き合ってもらって悪いねせつ菜ちゃん」
せつ菜「いえいえ、ここで会えたのも何かの縁ですから!」
せつ菜「それはそうと……やっぱりこのゆうせつ剤気になりますね」
侑「少し使ってみれば分かるよ、ゆうせつもただの平仮名表記だと思うし」
侑「………ところでさ、このパッケージのキャラクター、なんだかせつ菜ちゃんに似てる気がしない?」
せつ菜「えっ?」
/⁄*イ`^ᗜ^リ
せつ菜「………どうでしょう?私ってこんなイメージなんですかね」
侑「いや、ちょっと気になっただけだから。あまり気にしないでね」 侑「そろそろ雪が強くなってきたから解散にしよっか」
せつ菜「そうですね、お疲れ様でした!」
侑「せつ菜ちゃんに途中で会えて助かったよ!また学校で!!」
せつ菜「はい!侑さんも雪には充分気をつけてくださいね!!」
侑「せつ菜ちゃんも気をつけてね!じゃあねー!」
せつ菜「はーい!」
侑(………。)
侑(さて、欲しい物は何とか手に入ったけど……今は雪降ってる最中だし、積もる前に少しゆうせつ剤撒いてみようかな)
侑(入口への階段とか毎年転びそうになるから……あそこに少しだけ使ってみよ) ーーーーーーーーー
ーーーーー
侑「とうちゃーく、ここら辺でいいかな」
侑「明日の朝には絶対積もるんだろうなぁここ、ちょうどいいや」
侑「ゆうせつ剤を……っと」
侑「おっと手袋手袋……」
ゆうせつ剤パラパラ…… /⁄*イ`^ᗜ^リ
侑「うん、これで良し!見た目もいつも道端で見る奴と変わらないしね、普通の融雪剤だ」
侑「んじゃ家に入ろーっと」 せつ菜「……無事マンションに着けましたが」
せつ菜「マンション前の歩道はいつも凍りやすいですからね……毎年何度転ばされていることか!!」グヌヌ…
せつ菜「今こそゆうせつ剤を使ってみましょうか!!」
ゆうせつ剤パラパラ………/⁄*イ`^ᗜ^リ
せつ菜「大体これくらい散布しとけば大丈夫ですね!!」
せつ菜「特に変な反応も見受けられませんし……」
せつ菜「これでヨシ!!です!」ペカー ⏰<ジリリリリリリリリ
侑「ん……?もう朝?」
侑「え!?いつも起きる時間よりずっと早いじゃん!」
侑「あっ、そうだった……!!昨日早めにセットしてたんだ」
侑「ゆうせつ剤撒いた所はどうなってるんだろう……急いで行ってみなきゃ!」スタッ!
\ドアウィーン/
侑「うわっ………」
侑「……予報が当たった…辺り一面真っ白……えらい事になってるよ……」 侑「えっと昨日撒いた場所は………おっ!」
侑「ゆうせつ剤撒いてた場所は積もってる雪の量が確かに少ない…ちゃんと効果がある!」
侑「これならマンションの人達を手伝ったり同好会の練習場所を整備する為に十分役立つよ!!」
侑(最初は心配だったけど変な所は無かったどころか効果結構強めだし、良い物買えたかも!)
侑(早速学校にも持っていこうっと!)
侑「なーんだやっぱり普通の融雪剤だったんだね」 ーーーーーーーーー
ーーーーー
<同日・同好会練習開始前>
侑「せつ菜ちゃん、ちょっといい?」
せつ菜「侑さん!あれからお話がしたかったのですが……」
侑「ゆうせつ剤の事だよね?私の方は何にも変な事は起こらなかったよ、普通の融雪剤だった」
せつ菜「そうでしたか!良かった……私の方も何も問題はありませんでした」
侑「せつ菜ちゃんの方も?じゃあ私達の気にしすぎだったんだね」
せつ菜「杞憂に終わって良かったです!」
侑「じゃあ今からランニングや筋トレに使ってる屋外の練習場所に使っても大丈夫そうだね」
せつ菜「問題ないですが一応生徒会の立場として私も立ち会った方が良さそうですね」
侑「よーし!早く融雪の準備を終わらせよう!」 <屋上>
侑「……ここ撒いても大丈夫かな?」
せつ菜「まぁまぁの量が積もっていますね……問題は無いと思います、撒きましょう!!」
侑「よーし!!」
ゆうせつ剤パラパラッ……/⁄*イ`^ᗜ^リ
侑「はいっ!融雪剤撒いたよ!!」
せつ菜「時間が経過したら雪かきで楽に雪を除去出来るようになるレベルになると思うので、屋上も再度使えそうですね」 侑「これで下準備終了だねっと!じゃあ皆の所へ戻ろっか」
侑(ゆうせつ剤……使ってる限りは普通の融雪剤なんだよね…)
侑(でもゆうせつを応援するって文章がまだ気になるんだよな……なんだったんだろう…?)
せつ菜「はい!今日も寒さに負けない気合で練習をしますよおおお───── ツルンッ!
侑「あ、待って!凍ってる所もあるから走っちゃ……!!」
せつ菜「うわぁっ!!!?」ステンッ!
侑「せつ菜ちゃん危ないっ!!!」
ダキッ…………!!! 侑「せつ菜ちゃん、だいじょ───
せつ菜「侑さ─────
侑・せつ菜「…………」ギュッ………!!
侑・せつ菜「…………………」カオスレスレ!!
侑・せつ菜「─────ッ!!!!!!!?/////」
侑「あ………///」
せつ菜「あ…………ッ/////」
侑「─────/////」カァッ……!!
せつ菜「─────/////」カァ…ッ!!!
\エンダァァァァアアアアイヤァァアァァアアアアア!!!/ 侑「…………っ/////」
せつ菜「………!?/////」
侑(………どうなってるのこれ!?)
せつ菜(………体が動かない!?)
侑(ま、待ってどうしよう!!助けようとしたら……体が勝手に、せつ菜ちゃんを抱きしめちゃってた……!!!)
せつ菜(な、何が起きたんですか……!?私、転倒してしまったと思ったら……いつの間にか、侑さんに抱きかかえられて…………!!?)
侑(早く起こしてあげなきゃいけないのに)
せつ菜(早く立たなければいけないのに)
侑・せつ菜(相手の顔から、目が離せない………!!///)
侑・せつ菜(なに、この感覚………!!?/////) 区切りとなるポイントまで来たので一旦ここまでとさせて頂きます。
既に全体の構成は出来ているのでエタる事は絶対にありません、再開までもうしばらくお待ち下さいませ。 先に乗るねとほほ\エンダァァァァアアアアイヤァァアァァアアアアア!!!/ >>45
絶対にエタらせないという覚悟を感じた
楽しみにしてます ⁄/*イ`^ᗜ^リ 雪がとけて川になって流れてゆきますー!
⁄/*イ`^ᗜ^リ もうすぐ春ですねーー!!!! 侑(せつ菜ちゃん……こうして近くで見ると目がすっごく綺麗……初めてライブを見た時を思い出す……惹き込まれそう……)
せつ菜(侑さんの目………とても優しい目をしています……いつもあなたはそう、私達を日頃から支えてくれて……そんなあなたを私は………)
侑(せつ菜ちゃんの顔、もっと見ていたい)
せつ菜(侑さんのこと、もっと知りたいです)
侑・せつ菜 (…………………/////)カオスレスレ
侑「せつ菜ちゃん───────
せつ菜「侑さ──────ハックション!!!」
ゴンッ!!!!!!
侑「いっったァァァ!!?」
せつ菜「………あっ!!ご、ごめんなさいごめんなさい!!!大丈夫ですか!!?」ヒリヒリ
侑「うん……大丈夫大丈夫、せつ菜ちゃんの方こそ怪我が無いみたいで良かった……」ヒリヒリ 侑「あははっ…!」
せつ菜「ふふっ…!」
アハハハハハハハハハ……!!
アーッ!! センパイタチ アンナトコロニイマスヨーッ!!………
ユウチャン、シンパイシタジャナイ……ゴメンゴメン………
ゴシンパイヲオカケシマシタ………
レンシュウ、サイカイスルワヨ?………ハーイ!! ……………
ーーーーーーーーー
ーーーーー
侑(………一体、私達に何が起こったの?)
せつ菜(……一瞬の事でしたが、頭が真っ白になって)
侑(せつ菜ちゃんの事しか考えられなくなっていたような……)
せつ菜(侑さんで頭がいっぱいになっていたような……)
侑・せつ菜(何だったんだろう………?)
侑(いや、多分気のせいだね………)
せつ菜(気のせいですね…………) <帰宅後>
侑(………あれからさっきの事考えていたけど)
侑(ちょっと妙だ……あの変な感覚もそうだけど、あの時よく見るとせつ菜ちゃんが転んだ地面には滑るような氷なんて出来てなかった)
侑(そうなるとただ普通にせつ菜ちゃんが転んだだけ……?まぁ合宿の時も似たような出来事あったしなぁ)
侑(………そういえば明日は学校でイルミネーション点灯式があるんだっけ、せつ菜ちゃんあれからすぐに練習抜けて生徒会の方行ったり忙しそうだったな)
侑(まさかと思うけどあのゆうせつ剤………?)
せつ菜『近々学校でイルミネーション点灯式があるでしょう?安全確保の為に必要なんです』
侑「融雪剤買う時に言ってたけど、多分点灯式で生徒が回る場所には粗方融雪剤を使うつもりって事だよね」
侑「…………学校全体、か」
侑「…………いやいや融雪剤を撒いたら私とせつ菜ちゃんと色々起こるとでも言うのか、そんな馬鹿な」
侑「明日はイルミネーション…………」ゴクリ
侑「いやいやいやいくらなんでもそれは無いでしょ………」
侑「もう今日は寝よう…………」 ⏰ジリリリリリリリリ……
侑「つい早起きしてしまった………」
侑「イルミネーション点灯式は今日か、学校に撒かれたゆうせつ剤の様子見に行かないと……」
<虹ヶ咲学園・グラウンド脇>
侑「やっぱりだ、学校のあっちこっちに散布されてる……」
侑(このゆうせつ剤が私達の身に何かを……?)
侑(まぁ今日はせつ菜ちゃん生徒会長として忙しいだろうし、同好会の方にも長時間顔を出せないって言ってたから)
侑(会う機会も少ないだろうし何も心配いらないよね)
侑「うん、異常は無さそうだし!部室にでも行って練習メニューでも………」
ザッ……ザッ……>
侑(あれ、誰か来る?)
菜々「あっ………!」
侑「!?」
菜々「侑さん………!」
侑(こんな事ある!!!!!!?) 侑(嘘でしょ!!今日は会えなさそうだから問題ないって思った途端にこれだよ!!!!!)
侑「……おはよう、えっと………どうしたの?」
菜々「先程点灯式実行委員会との打ち合わせが終わった所なので融雪剤の様子でも見に……」
侑「そうだったんだ」
菜々「まさかいきなり侑さんと会うとは……」
侑「今は生徒会長として動いてるんだから私とはあまり一緒にいない方が良いでしょ?また後で話そう」
菜々「あ……ちょっと待っ」 侑(ごめんねせつ菜ちゃん、避けようとしてる訳じゃないんだ……ただ今は何だか嫌な予感が)
<イルミネーションタノシミデスー!
<ハイ、オーケーデス!
侑「………ん?」
侑(向こうで誰かが話してる………?)
<取材へのご協力ありがとうございましたー
<よし、次はあっち行ってみようか
菜々「げっ……新聞部です………!!」
侑(こんな事ある!!!?Part2!!!!!!!!!) (離れようとした途端に新聞部のインタビュー来るってどういう事!!!!?タイミングが凄まじすぎるでしょうよ!!!!)
<あっちに人いますかねー?
侑「ま、まずい……こっち来るよ!」
菜々「くっ……!!」シュバッ!!
侑(なっ……一瞬で物陰に………!!)
カチャッ………バサァァッ!>
せつ菜「─────」シュバッ!!
侑(せつ菜の姿になって戻って来た!!)
せつ菜「これでオッケーですね!」
侑「お、おお………菜々モードとせつ菜モードの切り替え早すぎでしょ…」
せつ菜「こういった事態には慣れてますから…」
新聞部「……あっ!スクールアイドル同好会のせつ菜さんと侑さん!!おはようございます!」
侑(やっぱり見つかってしまった………) 新聞部1「いきなりですがインタビュー宜しいでしょうか?」
侑「えっと……今は何のインタビューをしてるのかな?」
新聞部2「放課後行われるイルミネーション点灯式について皆さんの期待の声を聞いてるんです!昼休みに発行される新聞に掲載されますよ」
せつ菜「いつもご苦労様です、取材なら私達も協力しますよ!」
新聞部1「ありがとうございます、では早速せつ菜さんお願いします!」
せつ菜「そうですね!!やっぱりイルミネーションと言えばロマンチックさに尽きますよね!!!」 せつ菜「それに………」
せつ菜(あれ、何でしょう…自然と言葉が溢れる来るようなこの感じ……)
せつ菜「いつも自分を応援して、励ましてくれる人………この人といるといつも楽しいなって思える大切な人」チラッ…
侑「!」
せつ菜「………そんな大好きな人と見るイルミネーションはきっと素敵な思い出になると思うんです……!!」
新聞部1「大好きな人……ですか?それはつまり……」
侑「…………ッ/////」カァッ…
せつ菜「あ////」カァッ…!
新聞部1「あっ……////(察し)」
新聞部2「あら^〜!」 侑(ちょっとせつ菜ちゃん………!!?/////)
せつ菜(な、ななななな!!なんで私は人前であんな言葉を口にしてしまったんですか!!恥ずかしすぎます………!!/////)
せつ菜(何かおかしいですよ最近!!!)
新聞部1「………ご、ご協力ありがとうございました////」
新聞部2「きっと良い記事になると思いますので^〜掲載をお楽しみに^〜」
侑・せつ菜「待ってぇぇぇえええええ!!!!」
侑(こうして校内新聞に掲載された私達のインタビューは学校中で騒然となり)
侑(何故か”尊い”や”ここに教会を立てよう”と言った祝福?の声が多数挙がる大反響となるのを私達は後に知る事になる)
侑(そして数時間後、イルミネーション点灯式が行われる時間になったのだが……) @cメˆ ᴗ ˆリ📰フムフム
@cメˆ ᴗ ˆリ 🔥🗞🔥 <イルミネーション点灯式>
侑(……生徒会長からの挨拶が始まった)
菜々「────心を灯し、厳しい寒さにも毅然と立ち向かって行くような皆さんのより一層の活躍を願う歴代の先輩方の思いが込められています」
侑(こうして話を聞いてると、生徒会長やってる時のせつ菜ちゃんっていつも見てる姿とは別人だな…)
侑(スクールアイドルの活動もしながら生徒会長として学校を支える仕事にも尽力している)
侑(ほんと………せつ菜ちゃんはすごいや)
菜々「────それでは点灯をカウントダウンします!」
侑(お、そろそろか…!)
5………4………3………2………1─────!
侑(わぁ………!校舎が………!!)
\ワー!!キャー!!ワーー!!!/
\ オーキレイダ…… スゴーイ ……シャシントロウシャシン!!/ 侑(イルミネーション……すごく綺麗だ……)
菜々「この後は18時まで吹奏楽部による演奏が行われます、以降皆さんは自由行動です。素敵な音楽と共にイルミネーションをお楽しみ下さい」
侑(……業務終了かな?お疲れ様、生徒会長)
侑(仕事が終えたら私達の所へ来るって言ってたよね、タイミングを見計らって迎えに行かないと)
侑(今の私達だと探さなくてもすぐに見つかる……そんな気がする)
侑「行くか!」ダッ
アレ センパイー? ユウチャン? ドコイクノー ドウシター?>
侑「ちょっとせつ菜ちゃん迎えに行ってくる〜!!」 侑(生徒会の仕事が終わった後はせつ菜の姿になる為にどこかへ移動すると思うし……)
侑(どの辺りを探せば良いかなんて検討も付かないけど……)
侑(何でだろう……会えないって気が全くしないや)
侑(待っててね、せつ菜ちゃん)
菜々「皆さんお疲れ様でした、次の仕事は点灯式が完全に終了してからとなります」
菜々「生徒達の間でトラブルが無いか様子を見ながら皆さんもイルミネーションを楽しんできて下さい」
\オツカレサマデシター マタアトデーー/
菜々(さて……後は誰かに見つからないように優木せつ菜となって同好会の皆さんの元へ行くのですが……)
菜々(このイルミネーションのせいでしょうか……ほんの少しでいい、侑さんと会って二人で見てみたい)
菜々(侑さんが来る場所が何となく分かるような気がします………急ぎましょう!) 侑「………はぁ、はぁ…………」
侑「自然と朝にせつ菜ちゃんと会った場所に辿り着いちゃってた……」
侑「多分、せつ菜ちゃんもここに来てくれるような気が………」
侑「まさかね……」
せつ菜「そのまさか、みたいですよ」
侑「やっぱり!」
せつ菜「今日の私達は、本当によく会えますね」フフッ
侑「何となくせつ菜ちゃんがここに来るんじゃないかなって思ってたよ」ニコッ
せつ菜「私も、侑さんの考えはお見通しです!」ペカー
侑・せつ菜「/////」
侑(予感的中だ………今日の私達すごいなぁ) せつ菜「ちょうど2人で座れるスペースがありましたね……少し休みましょうか」
侑「生徒会のお仕事、お疲れ様 」
せつ菜「ありがとうございます、ライブで慣れてるとは言え大勢の前で話すのは疲れますね……」
侑「バッチリ決まってたよ、生徒会長♪」
せつ菜「もう、この姿でその呼び方はご法度ですよ?」クスッ
侑「そうだった、あはは……!」
せつ菜「ふふっ……!」
侑「………」
せつ菜「………」 侑「イルミネーション、綺麗だね」
せつ菜「……そうですね」
せつ菜「………」ギュッ…
侑「!?」
侑(せつ菜ちゃんが……私の手を握って……)
せつ菜「………///」
侑(せつ菜ちゃんの手…すごく暖かい……だったら私も……)
侑「…………ッ/////」ギュッ……!
せつ菜「!!/////」
侑・せつ菜「……………/////」
侑(き、気まずい……!朝にせつ菜ちゃんがあんな事言うからだよ!こんな素敵の場なのに……)
侑(全く会話が進まない…………) ゆうせつ剤の散布量に応じて反応も比例するのかな?
試しにめっちゃ撒いてみてくれ! 侑(あっそうだ、皆を待たせてるんだった……)
侑「………そろそろ、皆の所へ行こっか?」パッ
せつ菜「あっ……はい、分かりまし────
📱ピカッ………
📱<『着信 お母さん 』
せつ菜「!!?」
侑「どうしたの?」
侑(え、なになに…………!?)
せつ菜「母からの着信です……!失礼しますね」ピッ
侑(え、待って、また何か起きるの!?そういうパターンなの!!?そうだよねこれ!!!) せつ菜「………はい、うん、えっ!?………分かった、大丈夫────」ピッ
侑「………何かあったの?」
せつ菜「その……ですね」
せつ菜「母に急用が入ったみたいで出掛ける事になったと……父も出張中なので今日は家に私一人になるみたいです…」
侑(え、これってもしかして─────)
せつ菜「あの……大変急な話で悪いんですけど」
せつ菜「侑さんとお話したいことがありますし、侑さんの都合さえ良ければ私の家に泊まって頂けたりしませんか………?」
侑「」
侑(まさかのお泊まり展開ですかァァァァ!!!!) 侑(なんでこうも次々とすごい展開がやって来ちゃうの!?まさか本当にゆうせつ剤のせいだったり!!?)
侑(馬鹿馬鹿しい話だけど一応せつ菜ちゃんに話してみる必要はあるよね!?)
侑「分かったよ、ちょっとお母さんに泊まって良いか聞いてみるね」📱
侑「──……うん、それで───うん、……………友達の菜々ちゃんの家に泊まっていきたいんだけど」
侑ママ『菜々って……中川菜々さん?まぁ生徒会長の子と………勿論構わないけど』
侑「ありがとうお母さん……ん?」
せつ菜「私に代わって頂けませんか?(小声)」
侑「菜々ちゃんが少し話したいって、ちょっと代わるよ」
せつ菜「私からも直接きちんとお話しないといけませんから、少しお借りますね」スッ せつ菜「お電話変わりました、中川菜々と申します────」
せつ菜「急なお話ですみません───」
せつ菜「はい………はい……」ブツブツ……
侑(お母さんとどんな内容話してるの……!?)ミミ シュウチュウ
侑ママ『………では侑のことよろしくお願いしますね』
せつ菜「………えっ、あ、はい/////」
侑「ちょっ、お母さん!!?そういう言い方は意味が────/////」
侑ママ『はいはい、菜々さんに迷惑掛けないようにね!』
侑「もう!とにかく今日は菜々ちゃんの家に泊まるからね!!切るよ!!/////」ブツンッ!
せつ菜「………/////」
侑(あーあ………)
せつ菜「侑さん…今日は、その、よろしくお願いしますね?」
侑「うん」
侑(もうどうにでもなれ) 侑(………あれから同好会の皆と再会してイルミネーションを楽しんだ後、私はせつ菜ちゃんの家へと向かった)
侑(相手の家に泊まる訳だからまた何かしらの出来事が起こるのではと内心期待してはいたのだが)
侑(せつ菜ちゃんの家の前に撒いたとゆうせつ剤が既に無くなっていたからだろうか?あれから特にとんでもない出来事は起きなかった)
侑(………あとせつ菜ちゃんのお母さんが私が泊まる事を知るや家に用意していたという冷凍食品の場所を教えてくれてせつ菜ちゃんの手料理を避けられたのは幸いだった)
侑(明日はちょうど休日だけれど、一体これからどうしようか……) ーーーーーーーーー
ーーーーー
せつ菜「……もうすっかり遅い時間になりましたね」
侑「じゃあそろそろ寝る支度しよっか」
せつ菜「あ、ちょっと待ってください。その前に侑さんとお話したいことがあるんです」
侑「それって……」
せつ菜「はい、これの事です」スッ……
/⁄*イ`^ᗜ^リ ゆうせつ剤!!!!
侑「……だよね、私もずっと気になってた」
せつ菜「侑さんもお気づきでしたか」 せつ菜「最近の私達、妙だとは思いませんか?」
侑「薄々は感じてたよ、昨日から何度もすごい偶然が起きてるなって」
せつ菜「振り返ってみましょう」
侑「まず屋上に撒いた後すぐにせつ菜ちゃんが転んだ時、あの時は地面に滑るような凍ってる場所なんて無かったと思う」
せつ菜「……そこまでは私の不注意だったと言えば説明は出来ますが、その後も不自然でしたよね」
せつ菜「そもそも今日は私は生徒会の仕事で同好会の皆さんとの時間は圧倒的に少なくなるはずでした、なのに」
せつ菜「朝方、私と侑さんが偶然に遭遇し、直後に新聞部がやって来て私達二人にインタビューをした」
侑「あの時結構恥ずかしかったんですけど?」
せつ菜「………その話は置いときましょう!!////」
侑「後はこう……言葉にはしにくいけど点灯式の間にせつ菜ちゃんを迎えに行った時にさ、なんかこう…探し回らなくてもせつ菜ちゃんに会える気がしてたんだよね」
せつ菜「侑さんもでしたか、私にもその感覚は分かります。現に私達はすぐ再会出来ました」 侑「………で、イルミネーションを見てる時にせつ菜ちゃんのお母さんから電話が来て」
せつ菜「今こうして私の家に泊まって頂く状況になった、と」
侑「うーん……」
せつ菜「いくらなんでもこんな短期間の間に連続して私と侑さんの間に色んな出来事が起きるなんて異常です」
侑「私と……せつ菜ちゃん、か。連続する出来事もそうだけど私、昨日からせつ菜ちゃんの事ばかり考えてしまうような……?////」
せつ菜「それは私も……ってその話も置いておきましょう、はい!!////」
せつ菜「そこで私は考えたんです、私達の間に起こる数々の出来事の原因はゆうせつ剤なんじゃないかって」
侑「…………」
せつ菜「非科学的で馬鹿げた予想を言ってるのは分かってます。でも私は本気でそう思うんです、そう思えるんです」 原因究明とか後でいいから
さっさとやることやっちまえ 侑「……分かるよ、ちょっと前だったら笑ってその話を聞いたかもしれないけど今の私にはそんな違和感がある」
せつ菜「ずっと気になっていたゆうせつ剤の、この平仮名表記ってもしかして」
侑「………まさかだけど」
せつ菜「侑さんと、私……せつ菜。侑とせつ菜………」
侑「…………侑せつ、ゆうせつ?」
せつ菜「はい……/////」
侑「いやいやいや………/////」
せつ菜「す、すみません探偵気分で調子に乗ってました…忘れて下さい/////」
侑「ううん……案外間違いじゃないと思うよ、それ」
せつ菜「ホームセンターで買った商品が私たちを現しているって相当おかしな話ですが」
侑「……それは言ったらおしまいな気がする」 せつ菜「ここまで把握した上でパッケージを読むと」
/⁄*イ`^ᗜ^リ ゆうせつの素敵な時間を作ります!!!ゆうせつを応援します!!!!
せつ菜「意味が噛み合いますし、全て辻褄が合う気がします」
侑「なるほどね、そういう事だったんだ」
侑「このゆうせつ剤が…私達の仲を………」
侑(私達の言ってる事滅茶苦茶な気がするけど、せつ菜ちゃんともっと仲良くなれるのは事実なんだよね?だったら……)
侑(だったら私は嬉しいし、このまま……)
せつ菜「もしそうだとなると……」
せつ菜「このゆうせつ剤は、使用を控えて処分した方が良さそうですね」 侑「……………えっ?」
せつ菜「これは無い方がいいと思います」
侑「ちょ、処分って一体どうして!?」
せつ菜「ゆうせつ剤が私と侑さんの仲を強制的に深めるなら、使わない方が良いでしょう」
侑「待ってよ!他の人に悪影響が出る訳じゃないんだよ!私はせつ菜ちゃんともっと仲が深まるなら無理矢理な形でも……!!」
せつ菜「今の私達のそんな気持ちもゆうせつ剤によるものかもしれません」
侑「………!?」
せつ菜「強制的、だからですよ………」
侑「えっ……?」
せつ菜「無理矢理だから駄目なんですよ」
侑「どういうこと……」
せつ菜「侑さんは……色んな人に必要とされていて、好かれている人です、歩夢さんや……かすみさんや……同好会メンバーの皆に」
せつ菜「そんな侑さんを、あなたの意思関係なく………そんな事出来ません」
侑「………」
せつ菜「仮にそのゆうせつ剤を使って仲が進歩出来たとしても、作らされた関係な気がして…私は自信が持てない……」 侑「せつ菜……ちゃん………」
せつ菜「あっ…ごめんなさい!決して侑さんと絆を深めたくないとかそういう訳じゃないんです」
せつ菜「ただ今の気持ちが私の本心なのか分からなくて……そんな状態だと侑さんに失礼ですし、何より申し訳ないんです」
侑「一旦待って!私の話を聞いて!私は─────」
侑(私はせつ菜ちゃんが…………)
侑(……この気持ちも、本心じゃないかもしれない?)
侑(ゆうせつ剤によって私がそう思わされているだけ………?)
侑(どうしよう…そんな考えが浮かんだら………何も言えない…………!)
侑「…………………ッ」 せつ菜「………」
侑「………」
せつ菜「その……すいません」
侑「ううん…せつ菜ちゃんの言ってる事、何となく分かるもん」
せつ菜「……もうこの話は終わりにしましょう」
侑「………」
せつ菜「今日の思い出がゆうせつ剤による無理矢理なものだったとしても……」
せつ菜「私、嬉しかったですよ」ニコッ
侑「………!」ズキッ
侑(やめてよ……そんな顔しないでよ!そんな顔されたら……私、もう何も言えなくなっちゃうじゃん……)
侑(違う………こんな展開違う…………) せつ菜「……気分を害してしまったらすみません」
侑「ねぇ……あんな話の後だけどさ、良かったらせつ菜ちゃんと一緒のベッドで寝させてくれない?」
せつ菜「えっ?」
侑「自分の気持ちに自信が持てないって言うのは分かるけど……それでも、折角今こうしてせつ菜ちゃんと二人で泊まってるんだもん、勿体ないよ」
せつ菜「侑…さん……」
侑「私は、今のせつ菜ちゃんとの時間を大事にしたい」
侑「ゆうせつ剤でそう思わされているだけだとしても、それでも構わない。お願い……!」
せつ菜「侑さん……」
せつ菜「分かりました、では一緒に寝ましょうか!」 一旦中断します、続きは数時間後に再開します
不穏な展開が始まっていますがラストシーンまであと僅かですので宜しければもう少しだけお付き合い頂けると幸いです ラストシーンまであと僅か....?これはほんの序章なのでは!?
楽しみに待ってます ーーーーーーーーー
ーーーーー
侑「………」
せつ菜「…………」
侑(うわぁ〜〜〜あの時はつい勢いで言っちゃったけどとんでもない状況になってるよこれ!!)
侑(私のすぐ隣にせつ菜ちゃんがいるんだよね……一緒のベッドで寝るって友達同士では普通まずしないよね!!すごい事になってしまった……!!)
侑(でもこんなに相手が近くにいるならきっと本心で話せるはず……!せつ菜ちゃんとさっきの話の続きを………)
侑「せつ菜ちゃ………ん?」
せつ菜「……………Zzz」
侑「えっ」
侑(寝るの早くない!?まだ話したい事あったのにさ……!!!)
侑「えぇ………仕方ない、私も寝るか」
せつ菜「ん〜〜…………???」ネガエリ
侑「ん────」
せつ菜「せつな……すかーれっと……すとーむ!」ダキッ!! 侑(………うわっ!?/////)
侑(せつ菜ちゃんが抱きついて来た………!?)
せつ菜「…………」ギュッ……
侑(これじゃ私抱き枕だなぁ……窮屈……)
侑「………/////」ギュッ……
侑(だけどすごく暖かい……、手もそうだったけどせつ菜ちゃんって平熱も高めなのかな?抱き締めてると落ち着くような……)
せつ菜「ふ……ふふ……むにゃ……」
侑(せつ菜ちゃんの吐息が……////)
せつ菜「ん〜………ゆう………し……ゃん……」
侑(!!/////)
侑(せつ菜ちゃん……寝言でも私の事呼んでくれているんだ)
侑(初めてステージを見てた時は、遠くで輝いてる太陽みたいだったせつ菜ちゃんが………今では……)
侑(なんだか………嬉しいな) 侑(ここ最近で色々あったよね)
侑(私の顔をずっと見てくれたこと、私を大好きな人と言ってくれたこと、私の手を握ってくれたこと)
侑(それと……私と一緒に寝てくれたこと)
侑(とっても嬉しかった。でも全部、せつ菜ちゃんの本心じゃないかもしれないの?)
侑(……それでも良いや、私はゆうせつ剤を手にしてからせつ菜ちゃんの事を沢山考えて、思って………そして分かった)
侑(もしせつ菜ちゃんが本当に私を大切に思ってくれてたら、どんなに嬉しいか) 侑(私のこの気持ちは………絶対に本心だよ)
侑(私の気持ちもゆうせつ剤で作られたものかもしれないって言われたけど絶対に違う)
侑(理屈じゃない、せつ菜ちゃんと一緒にいて嬉しかった時は胸の奥にズシーンって確かに響くものがあった、ときめいてた)
侑(私が初めてスクールアイドルを知った時と同じ感覚、このときめきが本心じゃないなんて絶対に有り得ない)
侑(この思いは作らされた物じゃないし、幻なんかじゃない。それを私の為にも、私自身で証明しないと)
侑(……だったらあの場所に行ってみよう、せつ菜ちゃんがどう言ってくれるかは分からないけど、これに賭けるしかない)
侑(決めたよ、私。) ………チュンチュン
せつ菜「う〜ん……朝ですか…………んん…」
侑「おはよう、せつ菜ちゃん♪」
せつ菜「侑……さん!?先に起きてたんですね……!」
侑「私はもう準備済ませたからさ、せつ菜ちゃんも朝食食べたら付き合ってくれない?」
せつ菜「どこかへ出掛けるんですか?」
侑「うん、せつ菜ちゃんと行きたい場所があるんだ」
侑「──── 一緒に来て欲しい」
せつ菜「侑さん………?」
せつ菜(侑さんの目……いつもと違う気がする…何かを確実に見据えてるような…しっかりとした目……)
せつ菜「分かりました、お付き合いします!」 ーーーーーーーーー
ーーーーー
侑「よし、着いた!」
せつ菜「ここは私が以前ソロライブに使用した………」
侑「そう、私が初めてせつ菜ちゃんのライブを……”CHASE!”を聞いた場所」
せつ菜「………!!」
侑「ここではゆうせつ剤を撒いたりしてないし、何よりこの場所はスクールアイドルに……せつ菜ちゃんに初めてときめきを感じた場所だから」
せつ菜「ときめき……ですか?」
侑「うん、今なら私は心からの言葉を話せる。それに、せつ菜ちゃんにはこの場所で伝えたかったんだ」
せつ菜「侑さん……伝えるって……?」
侑「せつ菜ちゃん」
せつ菜「!」 侑「昨日からずっと考えて分かったよ、私の本当の気持ち」
侑「私………せつ菜ちゃんの事が、大好き」
せつ菜「─────!」
侑「私、時々思うんだ。あの時せつ菜ちゃんのライブを見たのはほんの偶然だった、もしあの瞬間が無かったら、今頃どうなっていたんだろうって」
侑「今の私にはスクールアイドルっていう大好きな物が出来て、大好きな仲間も出来て、叶えたい私自身の夢も見つかった」
侑「夢が出来てからはやらなきゃいけない課題が増えたし、みんなの応援もあるから毎日忙しい」
侑「でもそれ以上に、毎日が楽しい!ときめきで溢れてるんだ!」 侑「こんなにも沢山の幸せをくれたのは……せつ菜ちゃんなんだよ!」
せつ菜「侑……さん…………!」
侑「せつ菜ちゃんは私の、特別な人なんだ!」
せつ菜「………………」
侑「だから一度ちゃんと言いたかったんだ、ありがとう」
せつ菜「……………!」ウルッ
侑「そして大好き!」
せつ菜「……………!!」ブワッ!
せつ菜「ゆ、ゆ、ゆ゛う゛さ゛ぁあ゛〜〜〜〜〜ん!!!」ダキッ 侑「わっ………!?///せ、せつ菜ちゃん!?」
せつ菜「侑さん………!それが本当に、侑さんの……私への気持ちなんですね!?」グスッ…
侑「うん!」
せつ菜「本当の気持ちなんですね…………っ!!?」
侑「うん!必要なら何度だって言ってあげるよ」
せつ菜「私………本当に嬉しいです!!/////」
侑「じゃあせつ菜ちゃん……!改めて伝えるよ、良かったら私と…………」
せつ菜「─────待って!」
侑「せつ菜ちゃん……?」
せつ菜「待って…………」
せつ菜「この先は……私からもあなたに伝えさせてください」 せつ菜「私もはっきり言います!!私、優木せつ菜は侑さんの事が大好きです!!!」
侑「─────!!」
せつ菜「ごめんなさい、昨日はあんな事を言ってしまって……怖かったんです」
侑「怖かった………?」
せつ菜「はい……侑さんが大好きなのは私だけで、もし侑さんが本心ではないのにゆうせつ剤の効果だけで私に思いを寄せてたと考えたら……」
せつ菜「私が大好きを貫く事で、侑さんの本当の大好きを邪魔する事になってしまうんじゃないかと……」
侑「そうだったんだ……でも、もう大丈夫だよ。せつ菜ちゃん」
せつ菜「はい……!」
せつ菜「私も侑さんみたいに思う時があるんです、侑さんとの出会いが無かったら今どうしていたか」 せつ菜「私は一度、”優木せつ菜”を闇に葬り去ろうとしたんです。スクールアイドルを止めて、大好きを抑えて生きていこうと」
せつ菜「でもあの時、侑さんが私に”優木せつ菜”を取り戻させてくれた」
せつ菜「”優木せつ菜”の命は…侑さんによって救われたも同然なんです」
せつ菜「あのままスクールアイドルを止めていたからと言って最悪な未来が来るとは今でも思っていません、その道にはその道なりの答えがあったと思います」
せつ菜「でもそこには……私の大切にしたい大好きがない。だから、侑さんには本当に感謝でいっぱいなんです!!」
侑「せつ菜ちゃん………」
せつ菜「侑さんは私の人生を救ってくれた恩人なんですよ!」
侑「恩人だなんて……そんな大袈裟だなぁ/////」
せつ菜「ふふっ……そんな侑さんの事が大好きにならないはずがありません!」 せつ菜「だから……もし……侑さんさえ良ければ……」
せつ菜「私と、お付き合いして頂けませんか……?」
侑「…………!!///」
侑「せつ菜ちゃんッ!!///」ダキッ!
せつ菜「うわっ………!?///」バタッ…
侑「せつ菜ちゃん………!」ギュッ……
せつ菜「侑さん………!」ギュッ……
侑「勿論に決まってるよ……!!!///」
せつ菜「私達、やっとお互いの思いを伝えられたんですね……///」
侑「これからもず〜〜っとよろしくね!!せつ菜ちゃん!!」
せつ菜「はい!一緒に大好きを育てましょう!!」 ーーーーーーーーー
ーーーーー
侑「〜〜〜!/////」 ギューッ……!
せつ菜「〜〜〜!/////」ギューッ!
侑「本当にゆうせつ剤、効いちゃったね……!」
せつ菜「そうですね…!最終的にこうなったのですから、効果抜群です!!」
侑「きっかけをくれたゆうせつ剤には感謝しないとなぁ……」
/⁄*イ`^ᗜ^リ ゆうせつ剤が引き起こした二人の変化は
/⁄*イ`^ᗜ^リ やがて彼女達の心に相手を想う本物の気持ちを生ませ、お互いの心の雪を溶かしました。
/⁄*イ`^ᗜ^リ それは本当の、融雪のように。
/⁄*イ`^ᗜ^リ 二人の熱い抱擁は、周りに積もっていた雪を溶かしていたそうです。
/⁄*イ`^ᗜ^リこうして二人はめでたく結ばれるのでありました!
/⁄*イ`^ᗜ^リ ハッピーエンドです!!! 以上になります。
全体的に長たらしい量になり反省が残る出来となりましたが、少しでも楽しんで頂ければ幸いです。
お付き合い下さった方々に厚く御礼申し上げます。
ゆうせつはいいぞ これくらいのがちょうどいいんだよ!本当にありがとう /⁄*イ`^ᗜ^リ うおおおおおおおお!!!!!! 最高でした!!!
ギャグ系と思いきやまさかの正統派ラブコメを読ませていただけるとは…!
ただ、欲を言うと
後日談が見たいっす
部員のみんなに思いっきり冷やかされつつも祝福され
その後結婚式を挙げて生涯のパートナーとなる二人が見たい ゆうせつはいいぞ!
乙!!!!!!!!!!!!!! 素晴らしいですね!!!!!
ありがとうございました!!!!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています