侑「キスしよ?」歩夢「だめ」
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侑「なんで?」
歩夢「なんでも」
侑「おはようのキスだよ?」
歩夢「何のキスでもだめ」
侑「えーっ」 侑「変な意味じゃないんだよ?」
歩夢「変な意味ってなに?」
侑「ただの挨拶みたいなもんじゃん」
歩夢「おはよう侑ちゃん」
侑「…おはよう歩夢」
歩夢「もう挨拶したから、挨拶みたいなキスはいらないよね」
侑「違うじゃん!」 歩夢「違うって何が?」
侑「挨拶と挨拶みたいなキスは違うじゃん」
歩夢「そうかなあ」
侑「私はキスがしたいの」
歩夢「だめだよ」
侑「歩夢は私とキスしたくないの?」
歩夢「うーん」
侑「悩まないでよ!」 歩夢「したくないわけじゃないけど…」
侑「じゃあしよ?」
歩夢「でもだめ」
侑「私たち恋人なんだよ?」
歩夢「挨拶みたいなものなんでしょ?」
侑「恋人も挨拶くらいするよ」
歩夢「まあね」
侑「恋人の挨拶だよ」
歩夢「どっち?」 歩夢「恋人もする普通の挨拶か、恋人だけの挨拶かどっち?」
侑「それってほっぺか唇かってこと?」
歩夢「そういうことなの?」
侑「わかんないけど、そうだとしたら私は口にしたい」
歩夢「それって変な意味じゃないの?」
侑「変な意味じゃないよ、恋人にだけ許された本当のキスだよ」
歩夢「それって変な意味じゃないの?」 侑「ほっぺなんてやだよ、せっかく恋人になれたのに」
歩夢「そうだね」
侑「ほっぺにキスならただの幼馴染みでもいいんじゃん」
歩夢「ただの幼馴染みの頃ほっぺにキスしたことあったっけ?」
侑「ないよ」
歩夢「ないよね?」
侑「ないけどしようと思えばできたじゃん」
歩夢「まあそうかな?」 侑「じゃあほっぺならいいの?」
歩夢「そんなこと言ってないよ」
侑「歩夢、ほっぺ出してごらん。ね?」
歩夢「やだ」
侑「なんで?」
歩夢「侑ちゃん口にするつもりでしょ」
侑「するよ」
歩夢「なんで?」
侑「恋人だもん」
歩夢「恋人でもだめだよ」
侑「なんで?」
歩夢「なんでもです」
侑「なんでーっ!」 歩夢「知ってる?侑ちゃん」
侑「なに?」
歩夢「起きたばっかりの口には雑菌がいっぱいなんだって」
侑「へー…」
歩夢「私は歯磨きしたけど、侑ちゃんは起きたばっかりだよね?」
侑「磨いてくる!」ダッ
歩夢「下で待ってるよー」
侑「うん!」 侑「歩夢!歩夢っ!」
歩夢「あ、侑ちゃん」
侑「お待たせ、歩夢!」
歩夢「うん。じゃあいこっか」
侑「その前にやることあるでしょ?」
歩夢「ないよ?」
侑「キスしよ?」
歩夢「しないよ?」
侑「なんで?」 歩夢「ほら、遅れちゃうよ」
侑「なんでキスしないの?」
歩夢「するなんて言ってないもん」
侑「歯磨いたらキスって言った」
歩夢「言ってないよ」
侑「私の口、綺麗だよ?」
歩夢「うん、いいことだね」
侑「歩夢のためにリップも塗ってみたよ?」
歩夢「…うん、かわいいよ」
侑「なのにしないの?」
歩夢「しないよ」 侑「……」
歩夢「……」
侑「…しよ?」
歩夢「……だめだよ」
侑「むぅ、歩夢のわからずや」
歩夢「ほら、もう行くよ」
侑「手は繋いでもいい?」
歩夢「うん、もちろん」 侑「ねえ、歩夢」
歩夢「なに?」
侑「私たち、いつからこういうふうに繋ぐようになったんだっけ」
歩夢「恋人繋ぎのこと?」
侑「恋人になってから?」
歩夢「そうだと思う」
侑「私、これ好きだな」
歩夢「…私も」 侑「ちゃんと歩夢とつながってるって感じがするんだ」
歩夢「…ん」
侑「歩夢の手はやわこいね」スリスリ
歩夢「侑ちゃんの手はちっちゃいね」
侑「ね!いつの間に歩夢のほうがおっきくなったんだろ」
歩夢「それにあったかい」
侑「うん、あったかい」 侑「ねえ、歩夢」
歩夢「なに?」
侑「この繋ぎ方は変な意味じゃないのかな?」
歩夢「……」
侑「…キス、
歩夢「だめ」
侑「なんで?」
7:30 侑「キスしよ?」
歩夢「だめ」
侑「なんで?」
歩夢「まだ学校だよ?」
侑「学校でもいいじゃん」
歩夢「見られちゃうよ?」
侑「見られてもいいじゃん」 歩夢「よくないよ、恥ずかしいもん」
侑「私たち恋人だよ?」
歩夢「うん?」
侑「ただの幼馴染みじゃないんだよ?」
歩夢「うん」
侑「そりゃただの幼馴染みがキスしてたら変だよ」
歩夢「うん」
侑「でも私たちは恋人だからキスしてても変じゃないよ」
歩夢「うーん?」 侑「なにがうーん?」
歩夢「変じゃないかもしれないけど恥ずかしいじゃん」
侑「でも恋人がキスするのは普通だよ」
歩夢「普通とか変とかじゃなくて、恥ずかしいの」
侑「恋人がキスしないほうが変だよ」
歩夢「そうかなあ」 侑「むしろ恋人がキスしてないなんて恥ずかしいよ」
歩夢「それは嘘」
侑「ほんとだよ?」
歩夢「ほんとじゃないよ」
侑「そう言い切れる?」
歩夢「言い切れます」
侑「絶対の絶対?」
歩夢「絶対の絶対」 侑「ほんとのほんとの絶対の
歩夢「侑ちゃんは私と一緒にいるの、恥ずかしい…?」
侑「そんなわけない!自慢の恋人だよ!」
歩夢「ほら、侑ちゃんが証人だよ」 侑「…私が歩夢といても恥ずかしくないのは、歩夢がキスしてくれる恋人だからだよ?」
歩夢「キスしない私は嫌い?」
侑「大好き」
歩夢「キスしなかったら別れる?」
侑「やだ!絶対やだ!」
歩夢「ね?」
侑「それはずるいじゃん!」 歩夢「今日はまだキスしてないけど、私も侑ちゃんのこと大好きだよ」
侑「知ってる」
歩夢「もし侑ちゃんがキスしてくれなくても、それで別れたいなんて思ったりしない」
侑「うん」
歩夢「だからなんにも恥ずかしくないし、なんにも変じゃないでしょ?」
侑「……でも、したい…」
歩夢「……だめです」
侑「うーん、なんでかなあ…」 侑「どこまでがセーフ?」
歩夢「うん?」
侑「ふたりきりでお弁当食べるのはいいんでしょ?」
歩夢「うん」
侑「あーんして食べさせっこするのもいいんでしょ?」
歩夢「そうだよ」
侑「で、こうして膝枕してもらうのもいいんでしょ?」
歩夢「もちろん」
侑「で、頭も撫でてくれるんでしょ?」
歩夢「侑ちゃんの髪、さらさらで気持ちいいよ」 侑「これはなんでセーフなの?」
歩夢「幼馴染みだし、恋人だから」
侑「そうなんだよね?」
歩夢「そうだよ?」
侑「じゃあなんでキスはだめなの?」
歩夢「うーん」 歩夢「…恋人だから、かな?」
侑「えぇ?」
歩夢「うん」
侑「恋人だからキスするんだよ?」
歩夢「そうだね」
侑「それはそうでしょ?」
歩夢「それはそうだよ」
侑「なのに恋人だからキスしないの?」
歩夢「そうです」
侑「なんで?」
歩夢「なんでも」 侑「私のこと嫌い?」
歩夢「そんなわけないでしょ?」
侑「ほんとのこと言っていいよ?」
歩夢「ほんとのこと?」
侑「うん、ほんとのこと」
歩夢「……」スリスリ
侑「ん…」
歩夢「大好きだよ。ずっとずっと、世界でいちばん」
侑「…えへへ」
歩夢「だからキスはだめです」
侑「わっかんないもんなあ」 歩夢「もうすぐ授業だね」
侑「ん」
歩夢「もう行く?」
侑「…ねえ、歩夢?」
歩夢「うん?」
侑「授業、サボらない?」 侑「どう?魅力的なお誘いでしょ」
歩夢「えぇ?」
侑「…歩夢がいないの、さみしいよ」
歩夢「…またすぐ放課後に会えるよ」
侑「放課後まで長いよ。歩夢と一緒にいるとあっという間なのにね」
歩夢「そうだね…」 侑「だから、どう?」
歩夢「なにが?」
侑「午後も頑張るためのキスってことで」
歩夢「頑張るためのキスかあ」
侑「こういう言い方はずるいかもだけど」
歩夢「うん」
侑「私、自分のためだけじゃこんなに頑張れないと思う」
侑「でも、歩夢のこと考えて頑張るよ」
侑「歩夢と一緒なら、なんだってできるから」 侑「…どう?」
歩夢「……ずるい」
侑「へへ、ごめんね」
歩夢「……でもだめです」
侑「だめかあ」
歩夢「キスも、サボるのもだめ!」
歩夢「ほら、一緒に頑張ろ?」
侑「じゃあハグは?」
歩夢「え」
侑「ハグはセーフ?」
歩夢「…セーフです」
侑「ほんと!?」
歩夢「うん…」 侑「歩夢っ!」ギュッ
歩夢「ん…」ギュッ
侑「…ふふっ」
歩夢「どうしたの?」
侑「んーん」
歩夢「えぇ?」
侑「……私も大好きだよ。ずっとずっとずーっと、宇宙でいちばん!」
歩夢「…うんっ…」
侑「歩夢」
歩夢「侑ちゃん…」
侑「キスする?」
歩夢「……だめっ」
侑「じゃあもっかいハグねっ」ギュッ
歩夢「きゃっ」
13:00 侑「歩夢〜っ」
歩夢「侑ちゃん」
侑「疲れたよお」
歩夢「ピアノ、どんどん上手になっていくね」
侑「ほんと?」
歩夢「うん。やっぱり侑ちゃんはすごいよ」
侑「えへへ、ありがと」 歩夢「今日はもうおしまい?」
侑「そうする」
歩夢「そっか。おつかれさま」
侑「ん〜っ」
歩夢「何か持ってこようか?」
侑「んーん…ここにいてよ」
歩夢「ん」 侑「ねえ、歩夢」
歩夢「なに?」
侑「呼んだだけ」
歩夢「そう?」
侑「歩夢」
歩夢「はーい」
侑「好き」
歩夢「私もだよ」
侑「んふふ」 アニガサキ1話序盤みたいなちょっとサバサバしてる歩夢ほんと好き 侑「あゆむー」
歩夢「どうしたの?」
侑「いい匂いするね」
歩夢「きっと侑ちゃんも同じ匂いするよ?」
侑「歩夢のがいい匂いだよ」
歩夢「そうかな」
侑「歩夢の匂い」
歩夢「…あんまり嗅がないでね?」
侑「やだ」 侑「あーゆむ」
歩夢「なあに?」
侑「歩夢〜」
歩夢「はいはい?」
侑「歩夢?」
歩夢「うん」
侑「…すんすん」
歩夢「こらっ」 侑「あゆむ」
歩夢「侑ちゃん?」
侑「ねえ、歩夢?」
歩夢「んー?」
侑「キスしよ?」
歩夢「……」
侑「明日休みだよ?」
歩夢「そうだね」
侑「だから大丈夫でしょ?」 侑「私、一回したらずっとしてたくなっちゃうから」
侑「だからダメって言ってくれてたんでしょ?」
歩夢「…ん」
侑「ごめんね。わかってたけど、つい甘えちゃってた」
歩夢「…そんな侑ちゃんもかわいかったよ?」
侑「えへへ」 ₍₍ 🌸cメง*˶ˆ ᴗ ˆ˵リว ⁾⁾ 脳が回復するね 歩夢「でも、違うの」
侑「へ?」
歩夢「侑ちゃんが我慢できないからじゃなくて」
侑「うん」
歩夢「私」
侑「うん」
歩夢「……」
侑「うん?」 侑「…ほんと?」
歩夢「…嘘なんかつかないよ?」
侑「…そっか」
歩夢「うん」
侑「嬉しい」
歩夢「…うん」
侑「それに、いますっごく歩夢にときめいてる」
歩夢「…ん」 侑「こっち見て?」
歩夢「やだ」
侑「お願い、歩夢。顔見たい」
歩夢「…いま熱いからだめ」
侑「たぶんお揃いだよ?」
歩夢「…それでも」
侑「匂いと一緒」スンスン
歩夢「それもだめっ」
侑「やめないもんね」 歩夢「…普段は私にはときめいてないの?」
侑「そんなわけないじゃん」
歩夢「ほんとかなあ」
侑「歩夢のおかげで全部がキラキラして、私は毎日幸せなんだよ」
歩夢「…そうですか」
侑「ねえ、歩夢」
歩夢「なに…?」
侑「キスしていい?」
歩夢「……いいよ」 🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ⊃=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞͞🌸=͟͟͞🌸 チュ
侑「……っは…」
歩夢「あ…」
侑「…なんか…おかしくなりそう…」
歩夢「…うん」
侑「…もう一回」
歩夢「ん…っ」
チュッ
侑「…もう一回」
チュッ
侑「……」
チュッ チュッ チュ
歩夢「…ゅ、ちゃん…」
侑「…歩夢…?」
歩夢「…すき…」
侑「……ぁ…」
23:00
0:00
1:00
...
..
.
おわり @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ >>75
うん→相槌
うん?→あれ、続かないの?
…ほんと?→え、私「が」我慢できなかったってこと?
じゃない 幼馴染時代はやたらスキンシップしてきたのに恋人同士になった途端素っ気なくなる歩夢甘酸っぱくて好き @cメ*˶˘ ᴗ ˘˵リ
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ @cメ*˘ ᴗ ˘ リ 尊いSSを
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ありがとう @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ🌸🤏スッ……
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています